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はてなキーワード: 社会秩序とは

2023-06-09

anond:20230609074642

おとなしくせず人の為と言いながら独善社会秩序を乱す

そういうことをしないのが平和に暮らす秘訣だね

anond:20230609073809

健全というのは破壊的でないということ

社会秩序の維持に通じる精神

独善とは逆

2023-05-01

anond:20230501220331

そもそもキリスト教で想定される神にはこれ明らかに神格じゃなくて法とか社会秩序の話やろ?っていう面があるし

人権思想とかも普通にその応用

人権宗教が同等のフィクションというのもそうねという感じ、作り話って意味ではなく大衆熱狂してるって意味でね

2023-04-17

目的の正しさは手段正当化する

戦争死刑正当防衛殺人行為が許されるのはその目的が正しいから。

警察司法被疑者囚人を拘束するという暴力を振るえるのも、社会秩序を維持するという正しい目的があるから

テロ暴力手段によって政治的利益を得ようという目的が間違っているか否定されるべきなのであって、目的とは無関係行為善悪を決められると考えるのは論点先取。

2023-04-09

anond:20230408124446

書き直させた。

僕は、かつて栄えたある国に住んでいた。その国では、歴史文化によって礼儀正しさとマナー重要視されていた。国民は、お互いを尊重し、いつも他人立場意見考慮して行動していた。しかし、僕たちの国での生活は、その過度なマナーがもたらす問題によって少しずつ変わっていった。

過去に戻ってみると、僕たちの国は平和で穏やかな時代を楽しんでいた。国家繁栄し、国民はお互いに敬意を払い、誇りを持って生活していた。しかし、その安定した時代が、過度なマナーへの取り組みを促進する結果となった。僕がまだ若かった頃、気づいたときには、社会が過度なマナーに取り憑かれていた。

徐々に、マナー国民日常生活のあらゆる面に浸透し始めた。人々は、公共の場では声をかけるのを遠慮し、誰もが自分の行動が他人にどのように影響するかを常に考えるようになった。それ自体美徳であるが、やがて過度なマナー国家の発展を阻害する要因となっていくことになる。

僕は、ある日、友達カフェで会う約束をしていた。僕たちが会話を楽しんでいると、隣のテーブルの人たちが互いに遠慮し合い、コーヒーを注文するのに何分もかかっているのに気づいた。その光景は僕たちの国の現実象徴していた。誰もが他者からどのように見られているかを常に意識しており、その結果、マナーを競い合い、礼儀正しさを追求する風潮が広がっていた。

僕の通う学校でも、同じような光景が見られた。授業中、先生質問を投げかけると、誰も手を挙げず、みんなが遠慮していた。その結果、議論が進まず、学習の質が低下していた。このような社会圧力は、僕たちの国のあらゆる場面で現れていた。会社では、部下たちは上司に対して過剰な敬意を払い、自分意見を言いにくい状況が生まれていた。その結果、効率が低下し、イノベーションが阻害されていた。

僕の父は、地元自治体で働いていた。彼はある日、家でこんな話をしてくれた。「最近会議では、みんなが他人意見尊重しすぎて、議論が進まないんだ。どんな些細な問題でも、全員の意見尊重しようとするあまり意思決定が遅れ、プロジェクトの進行が遅れてしまっている。」彼の言葉は、過度なマナーが僕たちの国でコミュニケーション障壁となっていることを示していた。

僕の母も、彼女が働く病院で同様の問題に直面していた。患者治療方針について、医師たちは遠慮し合い、決断を下すのが難しくなっていた。その結果、患者治療が遅れ、症状が悪化することがあった。このように、過度なマナーは、僕たちの国のあらゆる分野で問題引き起こしていた。

僕の叔父は、製造業工場経営していた。彼は工場で働く従業員たちに、礼儀正しさとマナーを重んじるように教えていた。しかし、過度なマナー社会に浸透するにつれ、叔父工場イノベーションが鈍化し、競争が減少した。結果として、市場の成長が停滞し、失業率が上昇していた。僕は叔父の悩み顔を見るたびに、国家経済がどれほど打撃を受けているかを痛感していた。

また、新規事業の創出も難しくなっていた。起業家たちは、過度なマナーを遵守することで、リスクを取る勇気を失っていた。投資家たちも、他者意見に遠慮し、新しいアイデアイノベーション資金を投じることをためらっていた。その結果、経済は停滞し、僕たちの国の繁栄は遠のいていった。

過度なマナーがもたらす問題は、僕たちの国の経済だけでなく、社会全体にも影響を与えていた。僕の妹は、学校いじめに遭っていた。しかし、彼女は過度なマナーを遵守し、他人迷惑をかけることを恐れて、誰にも相談できなかった。僕たちの国では、問題を抱えている人々が、過度なマナーのせいで自分の悩みを打ち明けられず、孤立している場合が多かった。

過度なマナーが原因で人々のコミュニケーションが困難になり、メンタルヘルス問題も増えていた。ストレスうつ病社会問題となり、僕たちの国では自殺率が上昇していた。僕たちの国の人々は、過度なマナーによって他人とのつながりを失い、孤独絶望に苛まれていた。

僕の従兄弟は、外交官として働いていた。彼は、僕たちの国と他国との関係を築くために奮闘していた。しかし、過度なマナーが僕たちの国の外交政策にも影響を与えていた。他国代表者たちとの交渉では、僕たちの国は過度に礼儀正しく振る舞い、自国利益を主張することが難しくなっていた。その結果、国際関係悪化し、僕たちの国は孤立していった。

国際機関他国からの援助も、過度なマナーのせいで受け入れがたいものとなっていた。僕たちの国は、他国から支援申し訳ないと感じて断り、自らの問題解決しようとしていた。しかし、過度なマナーが僕たちの国の発展を阻害し続ける限り、その努力は報われなかった。

やがて、僕たちの国は経済の停滞、社会問題の深刻化、国際関係悪化によって、国家としての機能喪失していった。政府崩壊し、社会秩序が崩れ、人々は苦境に立たされた。しかし、この悲劇の中で、僕たちの国民は過度なマナーがもたらす問題気づき始めた。

人々は、過度なマナーが僕たちの国を崩壊させたことを悟り自分たちの間違いを認め、新しい価値観模索し始めた。僕たちは、適度なマナーコミュニケーション重要性を理解し、互いに尊重し合いながらも、効率的かつ柔軟な対話を大切にすることで、新しい社会を築き上げることを決意した。

新しい社会では、過度なマナーによる圧力がなくなり、人々は自由意見を交わし、協力して問題に取り組むことができた。僕たちの国は徐々に復興し、経済社会問題改善され、国際関係回復していった。

最後に、僕たちが築いた新しい社会は、国際的評価を得るようになり、他の国々にも僕たちの教訓が伝わった。過度なマナーによる苦難を乗り越えた僕たちの物語は、多くの人々が学び、僕たちの過ちを繰り返さないよう努力することになった。適度なマナーバランスを心に留め、僕たちの国がかつて崩壊したことを忘れず、人々が共生し、繁栄する社会を築いていくことが、僕たちの使命であり、未来への希望である確信している。

2023-04-02

社会秩序はいかにして可能か』という社会学の最大の問い

マクロでは、『サピエンス全史』に書かれているような話で、たんに宗教言語など秩序がある社会が生き残りやすいから生き残ったという話。

ミクロでは相互作用を通して規範がその都度、維持修正されているという話。ルーマンに影響された大澤氏の身体論・宮台氏の予期論で説明できてる気がするのだが。

社会学の最大の問い、すでに答えが出ているのでは?

2023-03-23

思い浮かばなかったから、bing世界が滅亡する小説を書いてもらった

anond:20230323032123

おかしいところがあるが、とりあえず出力された通りの文章を貼る(面倒くさいから)

※あと、指示は一回目の依頼のみで以降は特に修正や訂正の依頼はしていない(面倒くさいから)

西暦 2050 年、人類宇宙探査に熱中していた。月や火星には既にコロニー建設され、太陽系外の惑星への有人ミッション計画されていた。そのために必要技術の一つがアストロラーベだった。アストロラーベとは、宇宙空間自由に動くことができる巨大な天体観測装置であり、地球から遠く離れた場所でも正確な位置時間を測定することができる。アストロラーベは数十台が太陽系内に配置され、宇宙船や衛星連携していた。

しかし、アストロラーベ開発者である天才科学者藤原博士は、人類宇宙進出に反対する秘密組織クローン」のメンバーだった。クローンとは、遺伝子操作によって生み出された人間コピーであり、自分たちが本物の人間よりも優れていると考えていた。彼らは地球自分たちだけのものにしようと企んでおり、その第一歩としてアストロラーベを利用して太陽系内の全ての通信妨害しようとした。

藤原博士アストロラーベウイルスを仕込み、それを発動させるトリガー自分指紋に設定した。そして、彼は自分自身もクローンだったことを知らずに、地球から最も遠いアストロラーベへ向かう任務に志願した。彼はそこでウイルスを起動させるつもりだったが、その途中で事故に遭ってしまう。

事故現場に駆けつけた救助隊員・佐々木真理子は藤原博士を助け出そうとするが、彼は既に息絶えていた。佐々木真理子は彼の指紋認識するデバイスを持っており、それを使ってアストロラーベへ接近する。しかし、その瞬間、ウイルスが起動し始める。

佐々木真理子は驚愕する。彼女もまたクローンだったのだ。藤原博士と同じ遺伝子情報を持つクローンだったのだ。彼女は何故自分クローンなのか、何故ウイルスが起動したのか理解できなかった。しかし時すでに遅く、ウイルスは他のアストロラーベ感染し始める。

やがて太陽系内では全ての通信が途絶える。地球から月や火星へ送られる信号も届かなくなる。コロニー宇宙船ではパニックが起こり始める。そして最悪なことに、ウイルスアストロラーベから脱出して太陽系内の全ての電子機器侵入し始める。

ウイルス人類滅亡のために様々な破壊活動を行う。太陽系内の核兵器を暴発させたり、人工衛星宇宙船を墜落させたり、コロニー生命維持システムを停止させたりする。地球では電力や水道などのインフラ崩壊し、社会秩序が崩れる。人々は恐怖と混乱に陥り、暴動や略奪が起こる。

クローン組織はこの機に乗じて地球支配を目論む。彼らは自分たちけがウイルスに対抗できると主張し、人類降伏要求する。しかし、人類クローンに反発し、抵抗する。クローン人類の間で激しい戦闘が始まる。

佐々木真理子は自分クローンであることに苦悩する。彼女自分記憶感情が本物なのか疑問に思う。彼女藤原博士と同じ遺伝子情報を持つことから、彼の遺したデータ日記を探す。そこで彼女は衝撃的な事実を知る。

藤原博士は元々クローンではなく、本物の人間だった。彼はアストロラーベ開発者として名声を得ていたが、その裏でクローン組織に協力していた。彼は自分自身もクローン化することで不老不死になろうと考えていた。しかし、その計画は失敗し、彼は死んでしまった。

その後、クローン組織藤原博士遺伝子情報を利用して多数のクローンを作り出した。佐々木真理子もその一人だった。そして、彼らは藤原博士が仕込んだウイルスを使って地球支配を目指した。

佐々木真理子は自分藤原博士コピーであることにショックを受ける。しかし同時に、彼女自分が本当に望むことに気づく。それはウイルスクローンではなく、平和宇宙探査だった。

佐々木真理子は決意する。ウイルスクローンから地球宇宙を救うために戦うことを決意する。

佐々木真理子はウイルスを停止させる方法を探す。彼女藤原博士データにあったアストロラーベ設計図分析する。そこで彼女ウイルスに対する防御システム存在することを発見する。しかし、そのシステムを起動させるには、藤原博士指紋と声紋が必要だった。

佐々木真理子は自分藤原博士と同じ遺伝子情報を持つことから指紋問題ないと考える。しかし、声紋は違う可能性が高い。彼女藤原博士の音声データを探すが、見つからない。そこで彼女は思い切ってクローン組織に連絡する。

クローン組織には藤原博士の音声データがあった。しかし、それを渡す代わりに、彼らは佐々木真理子に条件を出す。それは自分たちと共に地球支配に加わることだった。

佐々木真理子は迷う。ウイルスクローンから地球宇宙を救うためには、音声データ必要だった。しかし、それを得るために自分の信念や夢を捨てることができるだろうか。

佐々木真理子は決断する。音声データを受け取るふりをしてクローン組織に近づき、奪うことを決断する。

佐々木真理子はクローン組織に潜入する。彼女藤原博士の音声データがあるとされるコンピュータルームへ向かう。しかし、そこには罠が仕掛けられていた。クローン組織佐々木真理子の裏切りを見抜いていたのだ。

佐々木真理子はクローン兵士たちに取り囲まれる。彼らは彼女拷問し、ウイルスを停止させる方法を聞き出そうとする。しかし、佐々木真理子は口を割らない。彼女自分が死んでもウイルスを止めることを諦めないと誓う。

その時、コンピュータルームに爆発が起こる。それは人類側の攻撃だった。人類クローン組織アジトを突き止め、奇襲をかけたのだ。佐々木真理子はその隙に逃げ出す。

佐々木真理子はコンピュータルームから音声データを持ち出すことに成功する。彼女アストロラーベへ向かう最後のチャンスだと思う。彼女人類側の宇宙船に乗り込み、アストロラーベへ飛び立つ。

佐々木真理子はアストロラーベに到着する。彼女ウイルスに対する防御システムを起動させようとする。彼女自分指紋藤原博士の音声データを使ってアストロラーベアクセスする。しかし、そこで彼女は予想外の事態に直面する。

アストロラーベ佐々木真理子を拒絶する。彼女藤原博士ではないことを見抜くのだ。実は、藤原博士の音声データは偽物だった。クローン組織佐々木真理子を騙すために作り出したものだった。本物の音声データクローン組織が握っていた。

佐々木真理子は絶望する。ウイルスを停止させる方法がなくなったと思う。しかし、その時、彼女は奇妙な声を聞く。

佐々木真理子さん、私は藤原博士です」

声の主はアストロラーベから送られてきた映像に映る。そこには藤原博士が生きている姿があった。

「私は死んでいません。私はクローンではありません。私は人間です」

藤原博士説明する。彼は死んだふりをしていたのだ。彼は自分クローン化されていることに気づき、それに反発したのだ。彼は自分が仕込んだウイルスを止める方法を知っていたが、それを教えるとクローンに殺されると恐れていた。

「私はあなたに信じてもらおうとしました。あなたも私と同じ遺伝子情報を持つクローンですが、あなた人間らしさや夢や希望があることを感じました」

藤原博士佐々木真理子に感謝する。「あなたウイルスクローンから地球宇宙を救うことができます」と言う。「私から本物の音声データを受け取ってください」と言う。

佐々木真理子は涙する。「ありがとうございます」と言う。「私もあなたを信じます」と言う。

そして、二人で力を合わせてウイルスに対する防御システムを起動させる。

ウイルスに対する防御システムが起動すると、ウイルスは次々と消滅していく。アストロラーベは元の正常な状態に戻り、太陽系内の通信も復旧する。地球コロニー宇宙船では歓喜の声が上がる。人類危機を脱したのだ。

クローン組織は敗北を認める。彼らは自分たち存在意義や目的を見失う。彼らは人間和解しようとするが、人間クローンを許さない。人間クローンの間には深い溝ができてしまった。

佐々木真理子と藤原博士は再会する。二人は互いに抱き合う。「あなたは私の救世主です」と藤原博士は言う。「あなたこそ私の師匠です」と佐々木真理子は言う。

二人は宇宙探査について語り合う。二人とも平和宇宙探査を望んでいることがわかる。「私たちは一緒に宇宙を見てみませんか?」と藤原博士提案する。「それが私の夢です」と佐々木真理子が応える。

二人は手を取り合って、新しい冒険へ出発する。

anond:20230323112046

あれは芸能界枕営業みたいなもんで「風俗」ではない別のものだよ(道徳的な良し悪しは別にして)

風俗」ってのは、地位とか資産とか権力とかがなんもなくても安価で女が買える仕組みのこと。弱者男性でも女が買えると社会秩序的によくないか強者男性規制してる。

2023-03-14

anond:20230314110546

お前自身モラルが無いのに子供にはモラルを求めるのか?

すでに社会秩序という大きな後ろ盾に親子ともども守られてるんだからそれを活かせば良い

境界知能だの極端な例を出してるがそれこそ社会に頼るべき状況だろう

親が一人で何もかも教えようなんて思うから無理が出るんだよ

手に負えないなら周りを頼れ

2023-02-22

anond:20230221113732

日本法律被害者救済や罪に対する報復目的として作られていないなんてことは中学校公民の授業で習うだろ。

基本的には社会秩序の維持を目的として作られている。

 

たまに判決かに対して「被害者に寄り添ってない」って主張するやつがいるけど

だって別に法律被害者に寄り添うために作られてねーんだもん。

加害者にも寄り添ってはねーけどさ。

2023-02-06

共産党民主主義理解について考えた。

日本共産党民主主義的な変革を通じて、ゆくゆくは社会主義を目指している政党だというのは知っていた。

ソ連中国方向性に異を唱え、社会主義の前に、まずは民主主義確立を目指すという意味では、共産党憲法擁護者であったし、自由議会制民主主義擁護者としてふるまっていると思っていた。

そういうことを知っていたつもりだったけれども、このたび、異論を許さない態度で党首公選制を訴えた党員を除名処分にするニュースはあまりにも自由民主主義の考え方と乖離する、という違和感が強い。もちろん、50年代60年代に、ブントからさまざまな新左翼党派が生まれた経緯を反省すると、党の結束重視、分派につながる動きへの警戒は理解できるものの、なんとなく民主主義擁護している風の皮をかぶりながら、やっぱり統制好きな人たちなのか?という印象はぬぐえない。


そこで日本共産党綱領民主主義というキーワードがどういう文脈で使われているかを改めて読み直してみた。

まとめると、以下の特徴が読み取れた。

民主主義的な変革(革命)は専制政治覇権主義との闘いであ

・変革(革命)の担い手労働者、勤労市民、農漁民中小企業家、知識人女性青年学生からなる統一戦線である

民主主義が達成されたのちは社会主義を目指す


民主主義設計された所与のプラットフォームというより、【変革】により戦った【主体】が勝ち取る動的な運動認識されている。その主体定義されリスト化されており、その【統一】には社会構成員全員が含まれているわけではない、というのも注目に値する。はっきり書いてないが打倒されるべき悪しき存在匂いがぷんぷんする。昔よりマイルドになったとはいえ人民が戦って勝ち取るぞ的な歴史観がすごい。

綱領最後に、現在日本社会必要とする民主的改革の主要な内容として、国の独立安全保障外交の分野から憲法民主主義の分野、そして経済的民主主義の分野で目指すべき方向性を示している。

この中には安保破棄といったおなじみのものからジェンダー平等など最近になって共産党自身認識を改めたものも含まれている。

経済的民主主義の分野においては、労働規制食糧安保などが強調されているが、自由主義経済擁護はやはり、というか、やっぱり記載がなかった。

憲法民主主義の分野の記載で、もうひとつ特徴的だと思ったのは、民主政にとって、ある重要メカニズムが全く記載されていないことだった。

それは言論表現の自由記載だ。

ははあ、と腑に落ちたところがあった。なぜ民主政にとって、もっと重要概念が抜け落ちてしまうのか。

共産党の考え方では、民主主義は、戦いと表現されることから象徴されるように、そもそも主体的に、イデオロギー進歩として達成されるべきもの認識されており、しかもそれは社会主義革命に至る途上の段階とされる。

民主主義革命に向かう運動理解され、この革命担い手主体」がキーワードになるんだな、と改めて気が付かされた。運動主体が【統一】されるべきである、という共産党員の自画像が、今回の件で、党外発言攻撃とまで罵る背景にあるように思えた。

というのは、いわゆる自由主義社会においては、「主体」について全く異なる理解をしている。多様な主体のもとで、社会が進展するという考え方のほうが支配的だからだ。

広い意味でのリベラリズムでは、リバタリアニズムレッセフェールなど完全放任まで幅があるものの、経済社会進歩は、特定イデオロギーによって達成されるのではなく、優れたもの自然選択されるという淘汰圧客観的社会ダイナミズムとして理解されている。

表現の自由についていえば、特定イデオロギーの正しさは、歴史自然に結果を出すものであって、教会政府が真理として押し付けものではない、というのがヨーロッパでもアメリカ政治体制でも共通の前提となっている。

そのような認識の下では、多数の目から一見すると正しくない言論や行い、考え方についても、その考えが社会存在することを排除しないのが美徳となる。

差別的言論しかりであり、正しくないと思えるもの一定程度、社会蔓延するのを認容する、というのは、長い目でみて、社会進歩するための副産物と考える。

したがって、雑にまとめれば、自由主義社会制度設計では、ブルジョアプロレタリアートといったイデオロギー的な主体覚醒必要とされないし、イデオロギー的な主体覚醒人民の団結を呼びかけるような政治体制は、資本主義的な搾取構造以上に、暴力装置である、というのがリベラルからみた共産主義問題点といったところだろう。自由主義では、イデオロギー的に多様であっても、そして無自覚であっても成立し、発展しうる社会設計を構想しているのに対し、共産主義では、変革の主体が強く意識され、その主体統一戦線)されることが変革のキーだと考えられている。

翻って、共産党綱領を拾い読みすると、文脈としては

民主という言葉が登場するたびに、それは専制によって奪われてきた歴史であり、覇権主義との闘いであり、それに抗い変革を進める担い手が強調される。

そして、ひとたび担い手に注目するやいなや、担い手気づきというか覚醒が求められる。革命は待ってても自然には起こらないということだ。

これは共産主義独特の進歩史観だ。ここに、担い手教育し、同じ価値観イデオロギーを共有させようとする契機がある。

これは、党首公選制を唱えた者を破門する、という最近みられた動きと表裏一体ということになる。

綱領言論自由記載が一行も存在しないのも納得である言論自由もつ社会ダイナミズム理解しつつ、イデオロギーを啓もうすることは自己矛盾だ。

というわけで、社会の変革にとって、イデオロギー共鳴する主体醸成を重視するか、

それとも自由ダイナミズムを重視するか、ここに分かれ道がある、というありきたりな結論に至ってしまったな。

政治体制言論自由進歩史観プレイヤー
自由主義どちらかというと放置蓋然的客観的多様性重視
共産主義どちらかというと統制的必然的主体一体性重視

みたいなイメージになった。


しかし、共産党の皆さんに是非、戦後世界歴史をもう一度振り返ってもらいたいと思うのは、

例えば、黒人差別撤廃をめぐるダイナミズム

言論表現の自由がもたらす社会不協和音暴力という副産物をある程度社会が許容できたからこそ、社会運動が大きく広がった。

この運動はもちろん差別と闘う社会変革の主体抜きには語ることはできないが、過激言論民主主義副産物とする社会プラットフォームがあることによって、運動価値昇華された。

暴力性という点では労働権の暴力性(争議権)も社会改革の進展のかぎだ。今では自明性に埋没して疑いもしない労働者という言葉、実は【労働者概念】とその暴力性は、革命概念と地続きり、出自はもちろん自由主義ではありえない。

異なる出自もつつの権利争議権言論自由は、社会変革のダイナミズムに伴う暴力という意味では実は共通項だ。

他者危害原則が基本の社会において、なぜ規範からの逸脱という暴力、そして異端存在を、広く多様性という価値を認めて、一定程度、許容する仕組みを自由主義社会は構想しているのだろうか?同一コミュニティに閉じている限りは進歩進化もない、という、それはやはり、進化プロセスに対する直感が働いているといわざるを得ないだろう。

争議権というのは、学校が停止したり電車全面的に止めたりと経済に甚大な被害を与える超暴力的な行為を時に伴うが、そのような痛みを社会が許容することによって社会改善することがある。自由主義社会はこうした社会変革に伴う暴力一定コントロールに置いたうえで社会進歩を進めてきたといえる。

ちょっと余談になるが、日本での社会権の受容はGHQ改革に始まって、やや独特の経緯をたどって欧米とは異なる展開となった。

敗戦直後、それまでの動員される勤労者から主体的な労働者へ突然、主体の変換が起きた。その結果としての、労働者階級の過剰な希望、そして暴力に伴う社会的な混乱は、失望社会秩序維持へのさらなる圧力を生み、やがて国労新左翼けが残った。そして秩序を乱す奴イコールテロリスト、という空気蔓延した。

日本国労新左翼と一緒になって調子に乗りすぎた結果、争議権は骨抜きになった。日本では社会秩序と暴力が明確に対立概念となり、争議はなれ合いとなり、労使協調という言葉象徴されるように、労使間の秩序模索にすぎなくなった。ただ一方、ヨーロッパではそんなことはなく、社会権の潜在的なラディカリズムが広く受け入れられている。病院だろうが航空機だろうが、誰が困って死のうがストが決行される暴力性が顕在なのだ。なんなら革命政府転覆させるぜくらいの勢いで。

ともあれ、自由主義社会社会主義的な発想でラディカルな主体の考え方を一部取り込んでいる、という動きは、自由主義VS社会主義と単純に括ることができないことを示している。

絵画トマト投げみたいな環境急進主義しかり。ヨーロッパになぜあれほどラディカリズムがパフォーマンスを繰り広げられる余地があるかというと、そもそも自由主義社会社会変革の萌芽を言論統制などによって政府の力で摘まない社会設計になっているからだ。彼らはヨーロッパニュース上ではResistantと表現されてもテロリスト表現されることは少ない。それは「労働者」という主体を仮構したうえでの争議権の意義とパラレルなのだ

なんなら、「LGBTしかり、なのだ共産党は実は、長い間、同性愛者を差別してきた歴史がある。かつては「労働者」という概念が主役で争議権という武器社会変革上、最重要な部分だったので性的マイノリティに考えが及ばない時代だった。LBGTというイデオロギー的な主体の意義に気が付き、公式に考えを修正したのはつい3年前の2020年のことだという。

https://www.sankei.com/article/20210706-L4MJ2RSGZFLHJLGW2LWKXILBGI/

LGBT存在に気が付き、こうした修正可能になるのは、自由主義社会が、ラディカリズムも含めて、多様な言論放置できる社会からだ。そのくせ日本共産党LGBTをあたか自分たち応援団かのように仲間に入れようとするのは、労働運動が退潮し、運動屋台骨が骨粗しょう症のようになってしまった日本文脈を思い起こすと、図々しいという気もする。皮肉なことにこの記事執筆した元板橋区議の男性も、党本部から除名処分を受けている。

結局のところ、共産主義においては、社会変革のための主体を重視し、その統一をもとめるがゆえに、主体のもの議論決定論的なものになってしまい、議論されにくい。

その結果、主体自身の変革は阻害される、というジレンマというか自己矛盾はらんでいるといえるだろう。社会を変革したがるくせにね。これはある意味自らの正義の禍々しさに苦悩するヒロイズムジレンマだ。自由主義社会ダークヒーロードラマ映画プロット西部劇の昔から最近ではジョーカーに至るまで一定需要があるのは変革の萌芽は必ずしも正義によって見出されるものではないという世界観の違いに由来する。

でも、自由主義社会にいる日本共産党としても社会の変化にも気が付かざるを得ない。

その過程で、弱体化した【労働者】を補完するべく、新興の主体、LBGTグループ統一戦線の一員として、ちゃっかりと追加したりする、ということが起こったりするわけだ。

変革主体の変遷は、共産党自画像の変遷でもある。

であれば、社会主義革命を目指す共産党においても、内なるノイズをある程度、コントロールしつつ許容し、社会変革への考え方をより確実にする、という方向性もありうるんじゃないだろうか。その結果、やっぱ内ゲバコントロールできなくなって、この調子じゃ人を教育して主体構成を前提とした社会主義化って無理じゃね?となって解散するならそれもよしなんだよ。


今回の除名騒動を受けて、党内で議論すべきことは党内で、というのが統治の基本、という主張が共産党から強調されているようだ。

一見正論だが、しかし、俺はちょっと違うと思う。それは、つまり寄り合い】だ。

なぜなら、そのようなガバナンスの考えこそが組織の硬直化を招来し、日本労働運動が労使間の秩序模索堕落した一因であるし、日本組織風土に風穴があかない最も大きな要因だからだ。寄り合いといえば、かつて日本農村漁村調査した宮本常一は、寄り合いによる時間をかけた合議の意思決定を観察し、他者の信頼醸成のプロセス共同体のしきたりにない、外部社会の新しい事柄の受容のキーとなっていることを見抜いた。宮本はまた、共同体を飛び出し、放浪の旅を経て戻ってくるようなアウトロー存在を外部の知識をもたらす【世間師】として共同体が受け入れる様子も描写している。寄り合い的なコミュニケーションにおいても、異物を内部化するプロセスはあるということだ。

民主主義という視点に戻ると、言論価値、そして、争議という変革の手法組織どころか社会迷惑をかけることを前提に行われることの意味をもう一度振り返ってもらいたい。

そうであれば、組織内の問題に対しても、規範からの逸脱に対する寛容度はかわってくるのではないかな。

以上が、今回の件を機に、日本共産党綱領を読み直した感想だ。

2023-02-03

anond:20230203195124

コスト社会秩序を維持するには、ペロペロ一家をきっちり破滅させて、その末路を周知することが肝要

anond:20230202221519

宗教と合わせて、欧米では家族道徳の基盤となり、社会秩序を維持してきたんだろうな。知らんけど

2023-01-04

anond:20230104192632

お前が覚えればいいことは二つ

法律理解したいなら最低限でも1万時間かける必要がある。素人法律判断について自己判断は勧めない。専門家アドバイスを聞く方が絶対に良い。

弁護士検察官は、人権守護者、法の番人、社会秩序の護り手である依頼人不利益なことはできず、国家資格義務でぐるぐる巻きにされている。

基本的資格持ちは信頼して良い。特に自分が依頼した場合は。

法律弁護士についての、最近感じている雑感

ちょうどW杯でもそんな話があったから、例として適切でないかもしれないけどこんな風に感じている。

これまで、法律ゴールラインで、弁護士は入った・入ってないを議論しているもの、と思っていた。

けれど、今はやりの件とか見ていると、ゴールラインあんまりはっきりしていなくて(あるいははっきりしているが)、弁護士は「解釈」でゴールラインを動かして、セーフだ、無罪だ、とやっているのでは、と思うようになってきた。

個人情報の流用の件では多くのツイッタラ弁護士の方々がセーフだなんだといっていて、でも確定的なことは言わなくて、あー、解釈か。いか自分に都合の良い解釈できるかなのか、と感じた。

まぁ、でもそれはそうか。普段仕事が(みんなが刑事ばっかりじゃないだろうけど)世の中ほとんどの人がこいつ悪人有罪だ、というような案件であっても弁護側にたったら少しでも罪を軽くすべく弁護しなきゃいけないんだから、ここをこう解釈すれば、この法律ではだめでもこっちの法律に絡めれば、って少しでも有利な解釈を使って弁護するわけだから

ついでに言えば、これも当然かもしれないけど、白か黒か、という判断をしてくれるものかと思ったら、黒でなければセーフ、っていう持ってき方、法的にアウトでなければセーフ、グレーはセーフっていう考え方なのかなってのもすごく感じた。

それらが、いわゆる弁護の際にはそれでいいんだろうけど、そうじゃないステージで使われると、すごい傲慢な印象を受けてしまう。

言い方が悪いけど、自分たちに都合の良いように解釈して、ゴールラインを動かして、それが当然のようにふるまう。

裁判ではそうしなければいけないからそうするんだろうけど、そういうのが弁護士の人たちの認知のゆがみになってたりしないだろうか、と感じてしまう。

もちろん、ネットに表出する弁護士なんて全体の極一部で、かつどちらかというとちょっと押しの強い特殊な例で、ほとんどの弁護士の方々は真面目に弁護士の使命を果たしていらっしゃるだろうと思うのだけれども、今回のもろもろを見ていると、裁判なりなんなりまでいかないと法律にのっとった判断にならず、民事的なものって本当に守られるのか、強者しか勝たん、なのかと思ってしまう。

ちなみに、弁護士の使命は

弁護士の使命)

第一条 弁護士は、基本的人権擁護し、社会正義を実現することを使命とする。

2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度改善努力しなければならない。

だそうです。(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=324AC1000000205

社会正義定義しだいだよね。これも。本来は、社会正義社会ってのはみんなに共通ものを前提にこの言葉は使われたんだろうけど、最近、この社会ってのが、分断というか、自分に都合の良い社会、っていう風になってきている気がする。上流だったり底辺だったりオタクだったりフェミだったりアンフェミだったり右だったり左だったり、社会正義が一つじゃない、弁護士それぞれにとっても社会正義が違うってなったら、この使命って大丈夫なのかな、信じていいのかなって思ってしまうね。

2022-12-28

日本人反省すべき

大学総長が、卒業式アジア人揶揄する発言。その後謝罪も、ネット非難

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6bf29eedb33847bd9e3dde017c8f4061f0ddac8

欧米では大学総長差別的発言をすれば、すぐさま批判が集まり正常な社会秩序を取り戻す自浄作用がある。

翻って日本はどうか。

差別発言を繰り返す政治家YouTuberらが野放しになっている。

この今回この、今回、日本人こそ反省必要があろう。

2022-12-15

anond:20221215152326

まともな社会秩序を持った人なら陰謀論で叩かれてる人を擁護するんやで

2022-12-06

猥褻物の陳列は社会秩序を乱すから禁止されてるの?

無修正動画配信者が逮捕されたニュース見てるともう何が悪くて逮捕されてるのかよくわからんね。

エロ社会秩序を乱す?エロ犯罪が起こる?いや、これは起こるね。

2022-11-18

anond:20221118133317

弁護士法第一第一項に初っぱなから抵触しそう

弁護士法

第一章 弁護士の使命及び職務

弁護士の使命)

第一条 弁護士は、基本的人権擁護し、社会正義を実現することを使命とする。

2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度改善努力しなければならない。

弁護士の職責の根本基準

二条 弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶やヽに努め、法令及び法律事務精通しなければならない。

2022-11-09

ありのまま自分」が社会秩序否定されている時点で、自己肯定感を高めろもクソもあるかよって感じなんだよな

2022-09-27

anond:20220926162401

たとえ、どんなに偏った思想作品でも、便乗商法でも、くだらないクソ映画でも、法を侵してない限り公開を妨害されてはならない。批判したけりゃ公開作品を観て、思う存分にこき下ろせば良い。それが表現の自由


というようなくだらない論法はてなには本当に多くてうんざりするが、公開を妨害するとはどういうことか、という当該コメント自体問題点はさておき(例えば圧倒的な不評で公開が打ち切られた場合は「公開の妨害」に当たるのだろうか。「観て」「こき下ろ」したのであれば、一瞬の公開でも公開した以上は良いのだろうか。)、違法でない限り表現の自由侵害できない、という狂った言論問題に触れておきたい。 

そもそも表現の自由というのは憲法上の権利であり、法律がこれを侵害していた場合は、その法律に優先すべき規範である。すなわち、法律があるから表現の自由を制約できるのではなく、表現の自由を制約できる理由があるから法律によって制約できることを忘れてはならない。

要するに、表現の自由を制約できる(「ある表現をするべきではない」と判断できる)価値判断は、現行法関係なく存在することに注意する必要がある。余談だがこれは財産権が「法律でこれを定める」とされていることと対照的だ。名誉棄損やわいせつ物陳列が表現内容に着目した規制であるのにもかかわらず刑事罰という国家として最も強い制約を課すことができるのは、それらが刑法に定められた犯罪からなのではなく、それぞれの守るべき価値表現の自由を制約する理由たり得ると考えられているからとなる。ちなみに、「名誉権」という明文の憲法上の権利はないし、わいせつ規制に至っては個人権利保護ではなく社会秩序理由とした規制である

さて、この時に、現に法規制されていない表現について、「これは表現者の表現の自由を制約してでも公表されるべきではない」と考えた者がいたとする。その時に、「この表現規制されるべきである」と主張すること自体表現の自由保障されないのであれば、この人は一体どうやって自身の考えを実現することができるのだろうか。そもそも、そういった内心を表現し、相互に影響を与えながら政治的合意を得るということが民主主義社会にとって不可欠であるが故に、表現の自由特別重要権利とされているのではないか

というようなことをここまで考えたうえでようやく、現状のSNS社会におけるキャンセル運動が、時に一個人・一企業対応限界を超えてしまうことで、言論価値ではなく「物量」で黙らせる事例を考慮し、こういった事実上の「圧力」が公的規制よりも表現を委縮し、自由表現による合意却って妨げているのではないか、という問題に行き着くのである。ここで、キャンセル運動個別言論自体はその価値を認めざるを得ないという難しさを前提としない限りは、現行法に従うことだけを価値とする冒頭のブコメのようなくだらない言論になってしまう。表現の自由について散々話題にする割に極めて拙い理解に留まるはてなが少しでもましな議論のできる場になることを祈る。

2022-09-26

完全盗撮は何がダメなのか

盗撮の罪についてずっと考えてる。

もし盗撮して本人にバレずにネットにも流出せずに、自分だけで楽しむとしたら、それは罪になるのか。

誰も傷つけて無いではないか。——しか犯罪ではある。

先週、ルッキズム話題で盛り上がったときに、ブクマの人がこんな事を言ってた。

オッパイで女を選ぶのはいいけど公言するなよ?」

選ばれた・選ばれなかった女性に伝えなければ、乳房理由に選別しても良いらしい。

私は反対の立場だ。間違ってると思う。それには盗撮と同じ論理適用できる。

すなわち、社会秩序を乱した罪。

「バレない盗撮してる」/「乳房理由に女をルッキズムで選んでる」

そうした言動・行動自体女性たちの安全暮らしを脅かすのは、否定できない。

多くの男がバレない盗撮をしている事実ルッキズム女性を選んでる事実は、女性たちの人生を恐怖に満ちたホラーに、理不尽さに心を病むような悲劇に、変える。

同じ理由で、同僚の男性自分側の見た目だけ巨乳女性アバターに置き換えるのも、良くないと思う。

現在既に、そういう試みをしていると宣言してしまっているし、完成したら彼はネットに報告するだろう。

すると、「女性の体を、性的まなざしで見て利用する」のを既成事実化することになる。

それを見て羨ましがった増田ブクマカーが現れるだろう。しかし同じ環境を用意できないなら、欲望が高じて同僚の巨乳女性に不自然に近寄ったりするかも知れない。

社会秩序崩壊とは、微かな粗野な言動が知れ渡ることで、もっと大それた邪悪助長する恐れをもたらすこと。

私の話をちゃんと聞いてくれたなら、悩んでいた疑問に今や答えられるはずだ。

完全盗撮を達成してその事実を墓の下に持っていくとして。

「完全盗撮ダメか?」——…ダメ

「何がダメなのか?」——…『完全盗撮は良い』と言うことがダメだ。それは事実上『完全盗撮ダメ』と同じ意味になる。

anond:20220926190213

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