はてなキーワード: 女子アナウンサーとは
女も男もメイクだの垢抜けだのと声高に叫ばれる昨今の風潮はよく分からない。そもそも垢抜けとは何だろうか。誰も教えてはくれないが、お洒落をしなければどうやら人権が無いらしい……という訳でGoogle先生に聞いてみると出るわ出るわの精神論。一応添えられているアドバイスも何だか心許無い内容な気がする。結局のところふんわりとした概念なのかなぁ?
とりあえず眉毛を剃るといいらしいので剃った。垢抜けたのだろうか、自分ではよく分からない。ついでに顔の産毛も剃った。これはなかなかいい感じかもしれない。
そうこうしていたら、見かねた母親にメイク教室に連れていかれた。頬のファンデーション(?)がおかめさんみたいで気持ちが悪かった。不細工はメイクで変わると言われているがそれは嘘である。パタリロと日本人形の悪い所を併せ持った人間はどう足掻いてもブスであった。惨い現実を突きつけられたが、親から見ると違うらしく褒められた。反吐が出そうだった。あと単純に顔が痒い。逆に肌に悪い気がする。
次いでに眼鏡も外せと言われたが、眼科の先生にコンタクトを断られるくらいの目の狭さの人間に何を求めているのだろうか。
今度は服を買えと言われた。
ファッションサイトによると、ユニクロではダメらしいので勧められていたブランドのサイトを覗いてみる。……値段が高い。その割には個人的な感性には引っかからないオフィス・ファッションが並んでいる。生憎、此方は女子アナウンサーでも事務職でもない。仕事場に着けば作業着に着替えるだけの肉体労働者である。汗を吸って作業着からはみ出さない服が欲しいのだ。実用性の無い服に五千円も出していられない。なぜみんなあんなに高い服を買えるのだろう。白いフリルの様なものが付けられたシャツ(この名称も多分違う)が四千円、私が着れば肩は増強されることは確実。真っ黄色なスカートが七千円、原色だがたしかに可……愛い……?(よく分からない)
これらを買える人間はブルジョワを通り越して最早貴族であり、きっと華奢で可愛らしい子なのであろう。実際モデルもなんか女子アナっぽくて合コンとか行ってそうだし。なで肩チビ短足太足には着こなせないのは伝わってきた。南無三。
うだうだしていても埒が明かないので、とりあえず可愛いなと思った服を買ったら「懇談会の母親」「相も変わらず30代経産婦のまま」の称号を得てしまった。10代後半なんだけどなぁ。一応、平均体重未満だけどスタイルが悪いからこうなるのかもしれない(腹出てるし猫背、直らない)。辛い。
このあとも色々調べたけれど、やっぱり分からない。美人は美人で不細工は不細工だし、可愛い子が着ている服は不細工が着るとダサくなることが分かったことしか収穫がなかった。私は地元のサティに入っている適当な店で買ったシャツと三千円のジーンズと安売りしてた花柄のスカートで事足りるのだが、世間様はそれを「人間ではない」「社会不適合者」と嘲笑っているという余計な知識まで得てしまった。TwitterとInstagramのファッション垢は怖いこともよくわかった。お洒落な店にはそんな格好で来たら迷惑だし雰囲気が壊れるのだとか。それじゃあ服を買うための服が必要ではないか。お洒落とは資本なのか、と1人で納得する。
いやほんとに垢抜けわっかんね~!!!!もう体裁とかどうでもいいや。世界には可愛い女の子が沢山いるんだから私が別に可愛い服着て周り満足させる必要なくね????わからん!!!!毎日服洗ってるし風呂入ってるし働いてるからそれでよくね???多分清潔だと思う!!!なんか損してるらしいけどわからん!!!!お洒落って何……?ほんとにわからん。
まさか知らず知らずの内に人権守る価値すらない下等生物扱いされててるとは。
女も男もメイクだの垢抜けだのと声高に叫ばれる昨今の風潮はよく分からない。そもそも垢抜けとは何だろうか。誰も教えてはくれないが、お洒落をしなければどうやら人権が無いらしい……という訳でGoogle先生に聞いてみると出るわ出るわの精神論。一応添えられているアドバイスも何だか心許無い内容な気がする。結局のところふんわりとした概念なのかなぁ?
とりあえず眉毛を剃るといいらしいので剃った。垢抜けたのだろうか、自分ではよく分からない。ついでに顔の産毛も剃った。これはなかなかいい感じかもしれない。
そうこうしていたら、見かねた母親にメイク教室に連れていかれた。頬のファンデーション(?)がおかめさんみたいで気持ちが悪かった。不細工はメイクで変わると言われているがそれは嘘である。パタリロと日本人形の悪い所を併せ持った人間はどう足掻いてもブスであった。惨い現実を突きつけられたが、親から見ると違うらしく褒められた。反吐が出そうだった。あと単純に顔が痒い。逆に肌に悪い気がする。
次いでに眼鏡も外せと言われたが、眼科の先生にコンタクトを断られるくらいの目の狭さの人間に何を求めているのだろうか。
今度は服を買えと言われた。
ファッションサイトによると、ユニクロではダメらしいので勧められていたブランドのサイトを覗いてみる。……値段が高い。その割には個人的な感性には引っかからないオフィス・ファッションが並んでいる。生憎、此方は女子アナウンサーでも事務職でもない。仕事場に着けば作業着に着替えるだけの肉体労働者である。汗を吸って作業着からはみ出さない服が欲しいのだ。実用性の無い服に五千円も出していられない。なぜみんなあんなに高い服を買えるのだろう。白いフリルの様なものが付けられたシャツ(この名称も多分違う)が四千円、私が着れば肩は増強されることは確実。真っ黄色なスカートが七千円、原色だがたしかに可……愛い……?(よく分からない)
これらを買える人間はブルジョワを通り越して最早貴族であり、きっと華奢で可愛らしい子なのであろう。実際モデルもなんか女子アナっぽくて合コンとか行ってそうだし。なで肩チビ短足太足には着こなせないのは伝わってきた。南無三。
うだうだしていても埒が明かないので、とりあえず可愛いなと思った服を買ったら「懇談会の母親」「相も変わらず30代経産婦のまま」の称号を得てしまった。10代後半なんだけどなぁ。一応、平均体重未満だけどスタイルが悪いからこうなるのかもしれない(腹出てるし猫背、直らない)。辛い。
このあとも色々調べたけれど、やっぱり分からない。美人は美人で不細工は不細工だし、可愛い子が着ている服は不細工が着るとダサくなることが分かったことしか収穫がなかった。私は地元のサティに入っている適当な店で買ったシャツと三千円のジーンズと安売りしてた花柄のスカートで事足りるのだが、世間様はそれを「人間ではない」「社会不適合者」と嘲笑っているという余計な知識まで得てしまった。TwitterとInstagramのファッション垢は怖いこともよくわかった。お洒落な店にはそんな格好で来たら迷惑だし雰囲気が壊れるのだとか。それじゃあ服を買うための服が必要ではないか。お洒落とは資本なのか、と1人で納得する。
いやほんとに垢抜けわっかんね~!!!!もう体裁とかどうでもいいや。世界には可愛い女の子が沢山いるんだから私が別に可愛い服着て周り満足させる必要なくね????わからん!!!!毎日服洗ってるし風呂入ってるし働いてるからそれでよくね???多分清潔だと思う!!!なんか損してるらしいけどわからん!!!!お洒落って何……?ほんとにわからん。
まさか知らず知らずの内に人権守る価値すらない下等生物扱いされててるとは。
今日も増田はその取り巻きの男たちからお洒落なアクセサリーを褒められている。
俳優としてのキャリアを積み上げてきた増田は、お茶の間での知名度が高いだけに留まらず、業界内でも評判の高い偉丈夫だ。
昔は少しヤンチャをしていたという経歴もあって、少しチャラチャラした若手俳優からは兄貴と呼ばれて親しまれている。そんな兄貴は毎日のように子分・弟分達を連れ立って飲みに行ったり遊びに行ったりしているが、ここ数年は異常なほどに周囲の人々から褒められるようになった。
そして、もはや当たり前の光景となったその褒めるやり取りは決まって同じような結末を迎えるのである。
「褒めてくれてありがとな。せっかくだからこれお前にやるよ。」
兄貴風を吹かせるためだろうか。それとも単に気前が良いのだろうか。
既に業界では常識となっているが、増田は自身のアクセサリーなどを褒められるとそれがどれ程高額なものであっても褒めてくれた人にプレゼントしてしまうのである。
最初の頃こそ、より年次のいった先輩俳優や周囲の友人から窘められたり、
と心配されたりもしていたが、誰が何と言ってもプレゼント癖は治らず、ついには金目の物をタカるためではないかと噂されてしまうようなハイエナのような若手連中が常に周囲を徘徊するまでになってしまった。
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「そんな増田さんは、業界内でも有名なプレゼント魔とのことですが。」
とある映画の宣伝としてのインタビューの場において、これまたお茶の間での知名度が高い女子アナウンサーからそう問われた増田は、少しはにかんでこう答えた。
「初めの頃は単純に善意だったんですがね。褒められたらそれをプレゼントする、ということを繰り返しているうちに、今回だけプレゼントしないのもどうなんだろうとか考えるようになってしまいまして。今では少しでも褒められると無条件にあげてしまうんですよ。もはや呪いの類ですね。今日もこのインタビューの前にそこのカメラマンにネクタイピンをプレゼントしてしまいました。」
インタビュアーに視線を向けられて恥ずかしそうに顔を背けるカメラマンは、ネクタイピンなんて普段使わないような格好をしており、このあとオンラインオークションなどで転売することが目に見えているような男であった。
それを見透かしたのか、若干の軽蔑の眼差しを顕にした女子アナウンサーは、慌てて表情を正して増田に向き直す。
そして意を決したように深呼吸をしたあとに増田に向かって問いかけた。
「増田さんといえば、都内の立派な一戸建てを最近購入されたことでも話題ですね。なんでも歴史を紐解くと元は外国からいらした要人の方が住んでいた由緒正しいお宅なんだとか。私みたいな庶民では手が届かないような金額で購入されたとワイドショーでは騒ぎ立てていましたよね。羨ましいです。私もぜひ一度住んでみたいです。」
スタジオに居る全員が何も言葉を発することのできない、数秒の沈黙の間。
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インタビューのあともいくつかの仕事をこなした増田は、急遽マネージャーに手配させたホテルへと向かっていた。
元々は家に帰るつもりであったため荷物はほとんど無く、タクシーから降りるのも一瞬である。
さて、着替えなどはどう調達しようかと若干思考を巡らせながら、ホテルのチェックインを行うためにカウンターへと足を向ける。
そのときだった。
「増田さん!」
突然知らない人物から声をかけられても動じないところはさすが増田である。
一般的な俳優やタレントであれば、周囲の目が集まることを気に病みながら舌打ちでもするところだろう。
増田はにこやかな表情を作り、握手の体制で初めて会うファンを出迎える。
「僕、増田さんのファンなんです。こんなところで出会えるなんて。握手をお願いします!」
初めから握手に応じる心づもりであった増田は当然のように握手に応じ、濁流のごとく話し続けるファンの声に耳を傾ける。
「デビュー作から観ています!とはいっても最近オンデマンドサービスで観たんですが。」
「まさか同じホテルに増田さんが泊まってるなんて、夢のようです。今夜お部屋に遊びに行ってもいいですか?」
増田の表情が瞬く間に変わっていく。笑顔は消え、無表情に近い。
自分勝手に喋っていた男も流石にその変貌には気づき、何か不味いことを言ってしまったのではないかと表情を曇らせる。
「僕の生き方が、羨ましいんだね?」
表情筋の配置こそニュートラルで、無表情という表現がピッタリだが、目だけは奥の方で笑っているようだ。
答えに窮している男の手を改めて強く握り返した増田は、ゆっくりと告げた。
「それでは、君に僕の生き方を譲ろう。次は君の番だ。頑張ってくれたまえ。」
解説ページのキズナアイの絵は正直そこまで気にならなかったんですけど(駅乃みちかの露骨にエロ文脈満載な絵に比べたら普通)、イメージキャラとか聞き役キャラとして出されるのがだいたい女の子一人(場合によっては二人以上)なことはもやっとします。
刀剣乱舞とかの元々あるキャラとのコラボ以外であります? 男の子のみのイメキャラ。それも特に女性向け商品ではなく老若男女向けで。
これは多分女の子キャラの方がより『華やかで可愛くて優しい感じがして好かれそう』というなんとなくの選択なんでしょうけど、そのなんとなくが気になるんですよ。
男キャラだって当然『華やかで可愛くて優しい感じがして好かれそう』に描くことはできるわけです。
にも拘わらず女キャラのみがその要素を背負わされているのは『女はそういうもの』という偏見の結果なのではないでしょうか。
誉めてんだからいいやんという話ではありません。これは『華やかで可愛くて優しい感じがして好かれそう』になりたくない、あるいはなれない女を抑圧する思想なのです。
『ゲイは芸術性が高い』『発達障害は並外れた才能がある』っていうのと同じですね。
受付は基本的に女性、女子アナウンサーは半アイドル扱い、みたいなリアルの延長線上にある事象なのではないでしょうか。
私たちはリアルに生きている限りリアルの思想や偏見や害悪から完全に逃れることはできないのです。萌え絵を欲するのはリアルの人間で萌え絵を生産するのはリアルの人間で萌え絵を見て何かを感じるのもリアルの人間。
キズナアイや萌え絵それ自体に罪はありませんが、利用し消費する『現実世界の自分』の影響には自覚的であって欲しいですね。
>>「老若男女に世代を超えて愛される=女性」となっているのか、まで般化してしまうと「女性は見守ってあげたい、守ってあげたい、女性というだけで恐怖心を抱かない対象である」ということになってしまい
そう、軽んじられるのと紙一重っていうか表裏一体っていうか……女性が何かを批判したり怒ったりすることを受け入れる土壌もなくなりますし。
端的に言うと男性が「お前」って言うときと女性が「お前」って言うときの差ですね。後者の方が乱暴な印象を受けません? 私は受けます。そういう偏見は意識してもなかなかなくならないんです。いわんや無意識をや。
う~ん、彼らは基本的には女性向けのエンタメなのでは? AKBが基本的には男性向けのエンタメであるように。双方とも老若男女向けのコンテンツでイメキャラをすることはありますが、『ジャニーズ(男)ばかりが滅茶苦茶起用される』『AKB(女)ばかりが滅茶苦茶起用される』という偏りは見受けられないので、そういう意味では『萌えキャラとして女キャラばかりが滅茶苦茶起用される』オタク向け界隈よりは進んでるのかもですね。
私の知る限りでは警察のイメキャラにはなってましたね。しかし警察の得たいイメージは『頼りがいがあり誠実』だと思うのでなんとも……。
S ネットゲーム アダルトゲーム 同人誌 フィギュア SF 三国志 軍事 声優 風俗 オカルト
A アイドル アニメ サバイバルゲーム アマチュア無線 鉄道 競馬 切手 腕時計 パチ○コ
B 漫画 バイク カメラ ライトノベル 特撮 民族学 自作PC 女子アナウンサー 麻雀 オーディオ機器
C 携帯電話 ラーメン 深夜ラジオ 映画 サブカル 自動車 ファッション テレビドラマ 熱帯魚 釣り
D ビリヤード ワイン 自転車 ダーツ テニス サーフィン ギター 純文学 クラシック音楽 アウトドア
私女だけど、Bまでなら許す
それより上はさすがに…
昔2ちゃんのどっかで見かけた男の趣味ランクのテンプレだが、このうちどうしても理解できなかったのが、
でも実際ネトゲをやってみて、Sランクはものすごく妥当だと思った。
正確にはネトゲ廃人に対する評価として妥当という感じ。
というか男の趣味に貴賎をつけるとしたら、あいつらはエロゲオタを差し置いて
間違いなく最下層と言わざるを得ない。
「大っぴらではなく影でこそこそやれ」とは思うけど、個人的には
そんなにキモいと感じない。
そもそもネトゲ、特にMMOは↓の記事にあるように「自己顕示システム」として強烈な麻薬性がある。
http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=227
廃人はこのシステムに取り憑かれ、自己顕示欲に溺れてしまった人達と言える。
欲望の赴くままに俺TUEEEEE俺SUGEEEEEを貪る。
その姿がどうしようもなく嫌らしく、気持ち悪い。
そして俺TUEEEEE俺SUGEEEEEは他者との関係無しには成り立たない充足感なので、
周りをあまねく不快にさせる。
しかしよく訓練された廃人だと、そうして周りからウザがられても
「なーんかまたザコが負け惜しみ言っちゃってるよーでも実際俺超かっけーから仕方ねーわ、
あー嫉妬されるマジつれーわw」
まさしく「ギルド一番の誇り高き戦士」の面目躍如といったところか。
特に10代からいくつもいろんなネトゲやってるみたいな、MMO経験が長い人ほど要注意だ。
文字通り頭狂ってる奴が結構いる。
もちろん初心者のうちから廃人傾向の言動する奴もいるけど(リア充のダークサイドとも言えるか)。
こういう奴らに比べたら、こんな所でヘイトスピーチまがいのクズ日記書き捨ててる
自分のほうがまだマシだと心底思う。
スタートレックに出ていたアフリカ系女優が「こんなばかばかしいドラマで、しかも自分はミニスカートをはかされて面白くない、辞めたい」みたいなことをキング牧師に言ったら、「いやいや、黒人が普通の人間として扱われているドラマに出ているんだから」みたいなことを言われて(この回答もちょっとズレているような気はするけど)、辞めるのをやめた、とかいう話があったそうな(と思ってソースを探したんだけど、お色気要員として扱われていることに嫌気がさしたという話は見つからなかった。勘違いだったのかな? http://www.nhk.or.jp/kaigai-blog/100/9680.html)。で、今じゃいちおうアフリカ系大統領も誕生しているわけで。
今日の新聞を読んだら、TBS夕方枠ニュースの女子アナが取材されていた。彼女の妹も日本テレビでアナウンサーをやってるそうだ。へえ。
まだまだ「添え物」なのかなあ、とは思うけど、女子アナウンサーって、女性が就ける職業のなかではかなり待遇のいい仕事だよね。社会的影響力とかもあるし。イチローと結婚した人や松坂と結婚した人は早々と内助役になってしまったようで、もちろんそれは個人の自由だけど、国谷裕子とか田丸美寿々とか小谷真生子とか、あのへんの人たちは僕が子供のころからずっと現役で活躍している。まああの人たち人一倍優秀そうな感じだから、ロールアップモデルとかいうのはちょっと違うかな。
いま50、60の社会的影響力のある人が子供の頃って、まだ「女性は家庭に」みたいな観念の強かった時代だと思う。「優秀な女性」とか「男性と同等に働く女性」みたいなものを頭では理解できても、実感はできないんじゃないかな。少しずつ時代は巡って、女性も当たり前に働くようになってきたわけで、まだまだ男女格差があるとはいえ、個々人の意識は変わってきているんじゃないかなーと思うんだけどどうかな。
あるテレビ番組で、スーパーの店長だった人が一念発起して、ひきこもりがちな人にデート相手を派遣して外に引き出すボランティアを始めたというドキュメンタリーをやっていました。番組で、ボランティアの人とひきこもりの人が一緒に集まって話していて、話の内容自体はどうってことない雑談なんです。
ただ、その場の雰囲気が、どうも精神的に不健康というか、異常というか、なんとなく薄気味悪いものを感じた。こりゃ健康じゃないぜ、と思ったんですよ。
その元店長さん自身、引き出すことはいいことだと信じきっている様子で、怖い。ひきこもる人には様々な理由があるんだろうけれど、僕は外に出たくない人はひきこもらせてやったっていいじゃないかと思うし、本当におかしくなっちゃったら、それは専門の医者の領分でしょう。素人さんの価値観で引き出すのが正義だと、そんな簡単なことなんだろうか。
僕みたいな物書きは一日中ひきこもってますよ。精神状態はどうかって言われたら、自分でも何となくおかしいような気がする。でも、そのギリギリのところを歩く職業だと思って僕はやっているわけですからね。
役者さんとか女子アナウンサーとか、人目につくところに出る仕事の人がいる一方で、藍染め、友禅染めの熟達した職人さんのように、目立たないところで一日中口もきかずに同じことを繰り返している人もいる。僕に言わせれば、そういう人が職業としては一番まっとうで、すごいと思う。立派な職業人、専門家というのはそういうものです。
人間を外に引き出したほうがいい、社交的なほうがいい、こういう考え方は、メディアの発達とともに力を持ってくるんでしょう。インターネット、携帯電話と、コミュニケーション手段が発達していくのが最近の世の趨勢で、これに逆行することはできないんですが、コミュニケーション自体が自己目的化したらそれはちょっと病気です。
そういえば、これもテレビでやってたんですが、自殺願望の人ばかりインターネットを使って五千人くらい集めたグループがあるそうです。勧進元の若い男の子が出てきて話をしていたんだけど、やっぱりいいことをしてると思ってるわけです。自殺したがっている人どうしが相互に励ましあったりして何とすばらしいのかと、これまた何の疑いもなく信じ込んでいる。
僕はこれを「引き出し」症候群と呼んでるんだけど、ひきこもりの人にデート相手を紹介してまで外に引き出そうと思うこと、自殺願望の人を五千人集めようと思うことの異常さに気づいてほしい。客観的に見て、あんたのほうがちょっと病気じゃないかと言いたくなるんです。
何だかひとりぼっちでいることが軽視される風潮があるんじゃないか。友達がたくさんいないと駄目なような雰囲気があるんじゃないか。
これもテレビで観たんですが、「ランチメイト」症候群っていうのがあるそうですね。学生さんやOLが、弁当を一人で食うのが嫌だっていうんで、前の日の夜から電話で約束するらしい。「明日わたしと一緒にお昼ごはんを食べてよ」なんて具合にね。
僕らの子供時代なんて、親から「食べるときは黙って食べろ」と言われたもんです。
僕は一人で新聞を読んだり雑誌を読んだりしながら弁当を食べるのが普通だと思ってたんだけど、いつの間にか「それは異常だ、友達のいない奴だと思われる」という価値観になってしまっている。誰も自分自身でものを考えることができなくなっちゃったんじゃないか、こりゃあ大変なことだぜ、と思ったんですね。
ただ、よくよく考えてみれば、戦争中はリベラルなことを言うと「けしからん」と村八分にされたし、戦後も市民運動なんて馬鹿なことをずっとやっていますから、日本という国は元来あんまり自分でものを考えない国柄なのかもしれません。環境ホルモンが危険だとか、原子力発電所反対だとか大声でやってるでしょ。連中は数を頼みにして感覚だけを根拠にいろいろ言う。僕は市民運動が嫌いです。彼らは自分で作りだした恐怖感に酔って、気分でものを言っているだけだからです。
選挙のときもそうだけど、みんな民主主義を勘違いして、数が多ければそれが真実だと思いこんでいるから、自分の頭で考えることもせずに、員数集めばかりしている。
他人の目を気にして弁当仲間を集めるOLも、ひきこもりを外に出そうとする人たちも、根っこは一緒なんですね。誰かが「カラスは白い」っていえば、感染症のように「白い」「白い」って言い出す。雰囲気がすべてで、それしかない。開かれているようで、実は思考が閉鎖しているんです。
未来のある人には冷静な自己反省というか、自己相対化というか、内省する時間を持ってほしい。ひきこもるくらいでちょうどいいんです。
何が強いって、最後はひとりが一番強いんですよ。僕はいつもひとりで考え、ひとりでものを書いてきました。まあ、僕も戦争中は軍国少年だったから、お前だって同じじゃないかと言われるとちょっと恥ずかしいんですけどね。