はてなキーワード: マイバッグとは
親の七光りだよなあ。
これを書いている私がただの学生アルバイトである事、またコンビニなのかドラッグストアなのかなど店舗によって異なる事を始めに断っておく。
そもそも、私がアルバイトしている店舗には袋のサイズが三種類あり、価格もそれぞれサイズによって異なる。
Sサイズが2円、Mサイズが3円、Lサイズが5円という価格設定になっている。また袋のサイズと価格、バーコードが書かれているプレートなどはない。
始めに思うのは、店員に「袋はご利用ですか」と問われるまで袋が要るか否かを言わない人が多い。店舗側としてレジ袋は客にマイバッグ持参の協力を求めており、それでも尚持ってこない人や食品と雑貨で袋を分けたい人が一枚しか持ってきていない人、マイバッグに入り切らない分を【商品】として提供しているに過ぎない。
まず必要ならば店員に自ら言う事が望ましい。サイズと価格が分からない場合は、大抵店内の掲示板やレジ周りにサンプルや価格表があると思われるが、それが見つからない時は「袋を買いたいのですが、サイズはどのくらいで幾らですか」と質問する事をお勧めする。
それから、割と厄介な言い方は「入るサイズの袋付けてください」である。確かに店員からしてみれば一見しただけで入るサイズの袋を見極める事は容易だが、無料だった時に比べて袋のサイズが減らされている事も相まってMじゃ足りないけど、Lじゃ大きいという事も頻繁にある。
洗濯洗剤の特大サイズを手で持っていってもいいならL一枚で足りるが、それも入れるとなるとMとLが一枚ずつ必要だとなる事もある。
何から何まで袋に入れたいのか、2リットルのペットボトルは手で持っていっても良いのかというこだわりは人それぞれで、言ってもらわないと分からない。
それでも入るサイズが分からないから仕方ないだろ、という人はもういっその事「一番大きいサイズなら一枚で入りますか」と聞いてほしい。それより小さくて平気なら「Mサイズで入ります」や少し出るようなら「これが入らないかもしれませんが」、余りにも足りない場合には「一枚では足りないと思います」等答えてくれるはずだ。
それが嫌ならば、「一つ持てばMサイズで入るのにLサイズ買わされた!」とかいう文句は辞めて頂きたい。そこまでして数円程度の袋代にこだわるのならばマイバッグを持ってくる事を強くお勧めする。
またありがちなのが大量に買い物をしているのに「袋はご利用ですか」と訊くと「Lサイズで」だけ言ってくる人が多い。カゴを二つに分けなければいけないほど買っているのに、Lサイズの袋一枚で足りるのか?答えは否だ。
上記までの内容をまとめると、一番良い言い方は
「全て入れるにはどのサイズですか」
あるいは
「これは手で持っていってもいいとして、他が全て入るサイズの袋をお願いします」
だろう。
店員側だが、まだ手ぬるい。
「袋はいりますか?」だと「金かかるの?」を聞いてくるアホがいる。
番外編について
店からすると、有料化で「勝手につけてたサービス」から「代価をいただく商品」の扱いに変わっている。
売買は『客が欲しいと言って』『店が代価を提示して』双方納得すれば成立するもの。
客の購入意思を聞かずにモノを押しつけて代金を取る、ということができるのはNHKぐらいだ。
煩わしいのは百も承知だが、「サイズは店が決めろ」は「電波ヤクザと同じところまで成り下がれ」と言われるのと同等なので、さすがに勘弁して欲しい。
ではどう伝えれば良いか?
「ちょうど入るのを」、これでいい。
こう伝えてなおSだのMだのLだのサイズで答えさせようとするなら、それは店員の怠慢だからクソと断じて構わない。
「連れを待たせてるから2つに分ける」
クリスマスの夜22時頃のスーパーで翌朝の食パンのお供に粒あんでも買うかとウロウロしてたら
ヨーグルト売り場でカゴいっぱいのヨーグルトを持って佇んでる人ひとり
そんな大袈裟なと思うかもしれないけど文字通りカゴいっぱいのヨーグルト
...いや、ちょっと誇張したけど4段くらい積み重なってたから軽く40個はあったぞあれ
しかも3個入りで128円とか大容量のブルガリアヨーグルトとかそんなやつじゃなくて
1個98円とかその手のやつ
近くに冷蔵品の特売品を売ってる空っぽのショーケースがあったから1個78円とかで特売してたのかもしれない
よく考えたら賞味期限までに一人で食べ切れる量じゃないだろあれ
レジ終えて帰り際にまた見かけると
なんかしかもプレーンだけでなくストロベリー味とかブルーベリー味とか味変を楽しもうとしてるし
なんか俺が知らないだけでコロナに効くとかそんな噂でもあるの?
何を思って買い占めたのか気になって今から寝るんで
本人見てたら名乗り出てくれ
AOKI:コロナ禍のせいで厳しい、赤字決算がさらに厳しくなる覚悟の採算度外視赤字決算セール、抗ウイルスマスク、ツーブロックおっさん五人のイラスト、いつもの半額、下取り2万円引き
青山:古い慣習や分かりにくい価格設定を改め、生まれ変わり、皆様と共に歩んでいきたい、出来上がり商品は郵送もOK、キャッシュレス対応、ギフトラッピング無料、環境保全にマイバッグ推奨、資源の再利用下取りでエコロジー、(コロナのコの字もなし)
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>今日の新聞折込広告。
上はアオキさん
下は青山さん。
似ています。
似すぎです。
似せすぎじゃないかな pic.twitter.com/vyUOIm6H9T— 藤村しゅん@戦略的グーグルマップ集客 (@fujifuji0225) December 12, 2020
switch(本体)が買えた。初期に買いそびれて以来2年近く過ぎて、ようやく買えた。
初期に買い逃した時や、転売ヤーが出始めた頃は、まあ半年もすれば落ち着くだろうと思っていたのだが、まさか2年待つことになるとは。
何度も何度も抽選に落ち、なかば諦め状態にあった私に降ってわいた幸運。
ヤマダ電機の人、仕入れ担当の人、運送業の人、ニンテンドーの人、その他かかわった皆様に感謝申し上げます。
購入できたのは、とある展覧会のため遠出した日のこと。美術館のすぐそばにヤマダがあったので、帰り道にダメ元で電話をしてみたところ、なんと色を選ばなくていいなら最新モデルの在庫があると言う。
転売対策か、電話での取り置きはやっていないようなので、ヤマダ電機に駆けつけてゲームコーナーに向かう。
そこには、地元ではもう何年もお目に書かれていないswitchの交換券がたくさんあった。ついでにswitchを買いたいと思うきっかけになったリングフィットネスもあったのでダミーのパッケージを手に取る。
浮足立ちながらレジに向かうと、先ほど電話をくださった方ですか、とレジのお姉さん。どうやら電話で応対してくださった方のようだ。
そうです、でもまさか本体があるなんて、本当にうれしいです、としどろもどろに返すと、最近は在庫が回復しつつあるんですよ、と返される。
転売ヤーはあまり来ないのかなと同行者と話していると、来るには来るが、顔を覚えているので店舗側で対策をしているらしい。ありがとうヤマダ電機、おかげで手にすることができました。
レジのお姉さんは本当に丁寧な方で、補償に関する説明やアプリのダウンロード、保証書を補完する袋までサービスでつけていただいた。
FFの販促で作られたらしい袋で、会社が違うのでアレですが、とお姉さん。これ、DQ11も一緒に買ってたらネタになったのかしらと思わないでもない。
ハードとソフトの方は入る袋がお店になかったので、マイバッグにどうにか詰め込む。
店頭掲示のマッサージチェアで溶けている同行者を引っ張って、コメツキバッタのように頭を下げながら退店した。
家に帰り、switchの箱を開ける。ゲームでもなんでも、箱を開けて内容物を確認するこの時が一番楽しい。
switch本体は、思っていたより小さかった。欠品がないのを確認したら電源を入れ、設定を済ませていく。
いよいよリングフィットを開封。リングコンを押し引きしてみるが、なかなか力が要りそうだ。
カセットを差し込む場所が一瞬わからなくて戸惑いつつもなんとか起動し、ジョイコンの設定にうつる。
動きやすさを考えて短パンで始めたのだが、もものバンドは運動中にわりとずり下がるので、太ももがゴリラな人間は滑りにくい素材の長ズボンをはいたほうがいいと思う。
押し込む力は、全力で挑んで68。強いのか弱いのかよくわからないが、これが今後の基準になるようなので、もう少し弱くしていた方がよかったかもしれない。
上半身のみ鍛えて下半身がおろそかになっているのをチキンレッグと揶揄するが、その逆で下半身は岩石のごとくキレキレなのに上半身は贅肉の塊である私は、決定ボタン代わりにジョイコンを押し込む操作の連続で死んだ。
運動負荷は23からスタート。1,2面は特に困ることもなく、スクワットと椅子のポーズの大腿筋コンボで敵を蹂躙していく。
リングフィット以前から日常的に200回ほどスクワットをしているので、太ももだけならMAX負荷でもよかったかもしれない。オラッ退散ッと念じながらスクワットを繰り返すのもなかなか面白い。
ドラコ戦にて、初めてバンザイプッシュを選択。上にも書いたが上半身が虚弱な私はここで死ぬ。上半身にストレッチパワーがたまっていくのを感じながら、早くお死にと念じまくる。部位別に負荷の度合いが選べたらなあと思いながら、既定の回数を終える。
腹筋ガードののち、今度はニートゥチェストを選択。腹筋は足ほどではないがまあまあ鍛えているので、やすやすとニートゥチェストでとどめを刺す(刺せない)。不穏なセリフを残して去っていくドラコの背中を見送る。
心拍数を計測したところ、リングにまだまだ余裕があると言われ、負荷は27に。そのまま2面に進んでみると、なんか技の回数が増えている!
運動負荷は、運動そのものの内容ではなく回数の方に影響するらしい。スクワットと椅子のポーズは多少増えてもなんてことはないが、バンザイプッシュは無理。死ぬ。
それととにかく上半身が雑魚なので、宝箱やジャンプがなかなか難しい。上半身を重点的に鍛えねばなと痛いほど理解する。
走るとすぐにバンドが落ちてしまうので、移動時の足踏みはスクワットにするかなあなどと思いながらストレッチを終え、牛乳とささみでタンパク質を摂取。
あらためて、こんなすごいゲームを作ってくれたニンテンドー様、在庫を転売ヤーから守ってくださったお店の人たち、流通に尽力してくださった運送業の人たちに感謝のシシースクワットを捧げます。本当にありがとうございました。
出勤したらレジに長蛇の列が出来ていた。10分以上早くに着いたが、着替えるなり早く来てくれとせっつかれてフロアに出た。すると2レジの自動釣銭機が詰まって、1レジだけで対応していた。1レジは新人大学生バイトのFさんが担当していて、年配の男性客が騒ぐ大声が店内に響いており、結構地獄な状況。
こりゃちょっと見るくらいじゃ済まないと思い、忘れないうちに勤怠を打って(10分以上前に打つのは本当はダメなんだけど)、壁にかけてあったマニュアルを持って戻った。
マニュアルは見えるところに掛けられていたというのに、2レジ担当者はテンパり過ぎてマニュアルを読んでも目が滑るだけだったようだ。わかるー。私も当事者だったら、マニュアルが目の前にあるのに対応出来なくなる。
マニュアル1ページにある通り、釣銭機を開けてチェックポイント①と②を指差し確認したら、詰りは観られなかった。2レジ担当者はここまで読んでどうしようもうダメだと思っちゃったらしいが、マニュアルは数枚綴りになっており、一枚目を捲ると、チェックポイント③という項目があった。「釣銭機の◯◯◯(防犯上の理由で伏せる)の部分を確認する」私も釣銭機の深部にお札が詰まる経験なんかしたことないから、こんな所に札の詰りポイントがあるのか!とちょっとびっくりした。一目でお札が斜めに挟まっているのが見てとれたので、それを引き抜くと、たちまちレジは復旧した。
あー良かった。と思い、釣銭機を元通り畳もうとしたら、2レジ担当者は、
「ありがとうございます。増田さんは1レジのヘルプについてていいですよ」
一瞬、何言われたのかと思って言葉に詰まってしまった。なにせ相手はマスクをしている上に、元から声が高くてか細くてぼそぼそ喋る。
「だ・か・ら、増田さんは1レジのヘルプに行ってくださいっ!!」
怒っているのに声がか細く小さくぼそぼそ、聞き取りヅラさ半端ない。それを思いっきり眉間に皺を寄せて言うのだ。ヘルプに行けったって、当店のレジは半セルフレジで、袋詰めもマイバッグならお客様が自分でやるようになってるので、店員は商品をスキャンすればあとは手持ちぶさたで困るくらい。何をヘルプしろと言うんじゃ。てかこの釣銭機、今触ってる私がそのままレジに押し込んだ方が手っ取り早くね? と一瞬思ったが、こういう人ほど怒らすと面倒くさいので素直に1レジのヘルプに行ったが、案の定立ってるだけしか出来ないのでしんどかった。
2レジ復旧と同時くらいに、喚いていたお客様の順番が回ってきて、1レジまでやって来たが、お客様は一転してニコニコ上機嫌になる。1レジ担当のFさんは気立ても器量も抜群にいい。ついでに私も端っこにいて、女子二人に迎えられてお客様は顔面がとろとろにとろけていた。
「これだからもー、最新式の機械っつーのはアテんならないのォ!」
なんつって、お客様は上機嫌でお帰りになった。
二時間ほど、器量も気立てもうダントツナンバー1で非の打ち所のないFさんと組んで働く。一体どのように育てればこんないい子に育つのか! オバサン私でもついデレてしまうくらい、すごくいい子で、見た目だけでなく言動も一々可愛いFさんなのだった。天使かよ……。
そんなFさんにも変わった癖があって、それは暇があれば他人をじーっと見詰めているということだ。目が合ったとき、何か困ったことでもあるのかと思って、こっちが首を傾げると、Fさんも首を傾げ、「あ、だいじょうぶです!」と元気いっぱいです!のジェスチャーで返してくる。ごめんなさい、こんなときどんな顔したらいいか、わからないの……笑えば、いいと思うよ……。新人女性バイトを悉く潰そうとするベテランパートの人が辞めてからFさんが入ってきてくれてよかった。こんないい子が執拗にいじめられて去るところは、見たくないからなあ。
いつものストーカー客がいつもより早めに来店。最近三十分くらい早いのでは。私が普通に対応。
ストーカー客は、外からよく見える1レジに私がいないと早々に帰りがちなのだが、1レジの背後の洗い場でFさんがカフェマシンを洗っていたからか、ストーカー客の車はいつもの定位置から中々動かない。
Fさんはカフェマシン洗いが終わると、ゴミを捨てに言ったが、ゴミ箱に袋を着け替えながら、ジーッと外の一点をガン見していて、そこはストーカー客の車が停まっている方向だった。危険!
新人の女子大生と二時間だけ一緒にシフトに入った。私が出勤して着替えている最中に、事務所まで客の罵声がビンビンに聴こえてきた。新人女子大生が客に怒鳴られていた。
ずっと前に「コンビニバイトを始めてnヵ月」という記事(何ヵ月目だったのかはもう忘れた)を書いたらバズッたのだけど、その時、
的なことを書いたら、
「あり得ない! 普通は初心者には親切にする。私だって初心者のミスに怒鳴ったりしない!」
とかなんとかいうブコメがついたが、そりゃあなたはそうなのかもしれないが現実はそんなに甘くないのである。やっぱり、新人バイトが入って来る度に、初心者名札は客の嗜虐心を擽るやつなんだなと思う。新人バイトは大したことのないミスでも目茶苦茶怒鳴りつけられがちだ。若い子は特に男女問わず虐められる。今回の新人女子大生バイトはかなり優秀なので、彼女でもあんな風に怒鳴られまくるんじゃほんと世の中って……と思わざるを得ない。
レジ袋有料化からそんなに間を置かずに今度は半セルフレジの導入で、会計待ちのお客様はかなり殺気だっている。マイバッグ持参のお客様は、半セルフレジで精算をするのと商品の袋詰めを全部自分でやらなきゃいけないという強迫観念にとらわれている方が多くて、私はなるべくお客様にお声かけして袋詰めをするようにしているのだけど、オーナーやAさんなんかは「店員が楽をするためのセルフレジだろ」なんて堂々とお客様に全部やらせる。だが、オーナーやAさんなど男性店員相手には黙っているお客様達でも、女性店員や新人店員が相手だと横柄になりがちなので、オーナーの言い付けを愚直に守る新人バイトなどは気が利かないと怒鳴られてしまう。
お客様がご自分でやらなきゃいけないことが増えたぶん、会計待ちの時間は長くなった。しかも、半セルフレジの場合、お客様がお金をレジに入れるかカード等で支払いを済ませて、お釣やレシートを取って5秒くらいしないと、次の会計を受け付けないシステムになっている。
以前の、お釣を店員が数えて出すレジだと、お客様がお金を出すのにもたつくようならば、例えば次のお客様の買うのがコーヒー一杯だけなら100円と決まっているので、次のお客様が横から割り込んで100円を出し、私がカップをお客様にお渡しし、レジは後で打つという、臨機応変対応も可能だったが、今はそんな融通を利かせることは出来ない。
小銭を探すのにバッグと全てのポケットの中をノロノロと探し回るようなお客様の後ろで、コーヒー一杯の為にイライラしながら待つお客様がいる。ほんの些細なことで揉め事の発生する恐れのある今、いくら有能な子だとしても新人をシフトに入れるのは、かなりしんどいことだ。教えながら働く私には、もう新人と組むのは慣れているのでそんなに手間じゃないけど、つまんないことで怒られて謝らされている新人が気の毒でならない。
この間、新人女子大生は上がる時間が予定より二分遅れてしまった。新人の間は自分の認証番号を持っていないので、上がりの時間は自己申告でメモ書きしてオーナーに伝えなければならないのだけど、どうしても「定時まででいいです!」と言い張るので、「うちは分刻みでお給料を貰える決まりだから、一分二分ぶんでも給料は堂々と貰っていいんだよ」と、滅私奉公はやめるように説得するのに手こずった。最終的には、オーナーへのメモは私が書くことにした。「先輩が書けば説得力あってよくない?」って言ったらやっと新人女子大生は納得した。
新人女子大生、なんかついこの間辞めた新人男子大学生と雰囲気が似てるんだよな。見た目は全くの別人だけど。あの男の子も結構仕事は出来たんだけど、我慢して我慢して糸が切れたって感じで辞めていった。新人女子大生はいつまで続くだろうか?
自動レジが導入されたのだけど、楽になるどころかかえって面倒臭さが増して辛い。
自動レジ接客マニュアルでは、お客様がお金をレジに自分で投入している間に、店員は袋詰めをしましょう、お客様がマイバッグをお持ちの際にはマイバックに商品詰めていいか許可を得てから詰めましょう、とある。だが、当店ではオーナーの方針で、マイバックにはお客様が袋詰めしろよ!と圧力をかけて来ない限りは意地でも袋詰めしないことになっているようだ、多分だけど。私はオーナーから面と向かって言われた訳じゃないので本当のところは知らない。
「やっぱりお客さんがお金入れてる時こっちはやることなくて居づらいよねぇ。だって、マイバッグ持ってるお客さんでも、こっちが詰めてあげちゃダメなんでしょ?」
と言っていた。
実際のところ、お客様がお金を投入し終え、そのあと袋詰めもお客様ご自身がやるとなるとすーごい時間がかかって会計待ちに長蛇の列が出来てしまう。なので私はオーナーが居ない時間帯なのをいいことに、「袋詰めしてよろしいですかー?」と言ってさっさと袋詰めしちゃうんだけれども、そうすると常連の人ほど畏れ多い!って感じで、
って頭を下げるので、なんか逆に悪いことしちゃったかなと、私も頭をペコペコ下げることになる。地味に削られる精神。上から怒鳴りつけられるよりは遥かにマシだけど。
マニュアルには正しい流れしか書かれていないので、いざ実戦にならないとわからないことがある。その代表例が、レジに商品をスキャンし終えて、店員が客層ボタンを押し、お客様用ディスプレイの表示が切り替わって、お客様に支払い方法を選んでいただいた、その直後にお客様が商品券やクーポンを後だししてきた場合はどうすればいいのか?という問題だ。マニュアルに登場するお客様はヘマをしないという設定なので、そんなトラブルに対応する術はマニュアルには載っておらず、私ども店員が自力で裏技のようなものを探し出さなければならないのだ。
世の中の半分は馬鹿であることを前提にして、機械とマニュアルを作って欲しいと切に願う。
先週、Aさんが長らく続けていた悪事がひょんなことからオーナーにバレてしまい、そこから芋づる式に色々バレちゃったらしく、Aさんはちょっと面倒なことになってしまったらしいが、自業自得と本人は諦めているらしい。一方、オーナーはAさんに辞められると詰むので、Aさんがこれ以上ルールの抜け穴を掻い潜って悪い事をしないように、作業手順等を見直しているようなんだけど、「本部の主催している営業カウンセリングを受けて、ウチの弱い所を洗い出してもらった結果、色々変えることになった」と言った。
そんなこんなで、急に作業手順が色々変わったのを見たBさんがすぐに「あーこれはAさん遂にやらかしたな」と気づいていた。Bさんは、Aさんがよく「楽して金を稼ぎたい」と言ってそれを実践していることに呆れているしちょっと批判的に思っているようなんだけど、
「まあウチらからAさんに言えることって無いんですよね、残念ながら!」
と私が言うと、「だよねぇ……」と悲しそうに笑うのだった。私とBさんは同い年で氷河期世代の一番下なのである。真面目に働いてもこき使われて弱ったらポイ捨てされるのが世の中というものなので、Aさんくらいの強かさを持っている方が生き残れるというのはよくわかっている。