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はてなキーワード: ジブリとは

2023-10-27

anond:20231026151904

あれだけは、当時のトレンディドラマ田舎を合体魔改造したようなアニメになっとるので非常に言及が難しいね

役者さんもまだ生きてがんばってるしアニメーターも頑張ってるんだけど…でもどちらもあのアニメに(モデルとして)でてたの私ですオレです!とはいわないやろ?

ということはそういうことなんやろなあ

もにょもにょ

すごいっていってくれてありがたいけどジブリ宮崎監督アニメなので元増田からするとそれほとんどジブリ以外への言及じゃんってなるだろうし

2023-10-26

anond:20231025095310

増田ジブリ語るのなんか中和されてちょうどいい感じがして好きだな

anond:20231026164014

あ~ごめん3巻だったんか。

ゲドにとっては1巻のときの旅のリメイクなんだけど。

ゲドが最強の若者だったのに年老いから師匠ジオンのように少女少年をじっくり育成することで(うっかり若い自分が壊しかけた)世界をたちなおらせる償いの旅…

少女少年にとっては表面だけみると最初シンデレラつか玉の輿っていわれて舞い上がるんだけど二人きりになってみたらおじさんの様子がなんかおかしい(BTFにおけるドクくらい偉業してるはずなんだが)不安

メインストリームたるセケンにもどってみたら…ってのがほんとロマンなんだよ。

から本来はそういう表現が上手なジブリでやる意味があったはずなんだよ…できてみたらどっかいってたけどさ

世間はテルーの唄の下品替え歌だけでもりあがってたけどそれもやだったな… 

てかそもそもルー最初からルーと呼ぶのやめろ😡二巻だいなし😡

宮崎作品評価ってほぼ演出で決まってるけど、ストーリーはよくないなって思ってる

感想から別に反論とかもいらんのかなと思ったんだけど、ていうか反論ある?とかクソダサって感じだけどなんかブコメいっぱいもらえそうだし!

https://anond.hatelabo.jp/20231024235209

ちな俺、Y世代かいうやつらしい。そうなの!?

宮崎映画は人並み程度には見てきたけど、あらためて自分なりに評価するとどうかなってのを書いてみる。

熱心なファンじゃないので見たことないやつも結構あるし、千と千尋以降はnot for meなのであくまでも増田の一意見としてみてくれるといいんじゃないカナ!

ちなみに増田が好きなジブリ作品は『海がきこえる』だヨ!

反論別にいらんけど、いろんな短評が出てきたら面白いから読みたいカナ!

ナウシカ

ストーリーちゃんとあるんだけど、全体的にシリアスすぎる。シリアスな中の静・動でストーリーが進んでいくので子供の頃は静のところで飽きた。そしてストーリーが全体的に難しい。大人にはよい映画だと思うが子供向けではないな。ちなみにストーリーは独創的だし十分名作だと思います

特筆すべきはどこで停止しても構図が完璧なところ。あれはまじですごいと思う。宮崎駿はレイアウト天才らしいけど、ナウシカが一番絵作りという意味では自由だしうまかったのでは。ふるさはあるが音楽は悪くない

ラピュタ

ストーリー貴種流離譚系譜にあり、演出も悪くない。ナウシカに比べれば静・動の静のところがかなり明るい・コミカルになっているので冒険活劇としてかなり良くなっていると思う。静かつシリアスな場面はやはり子供に飽きられると思うが(暗いし)ナウシカに比べると全年齢向けになったのでは。あとラピュタは背景画がほんとうにいいよね。レイアウトちょっとどうしたレベルでよいし、音楽もいい

魔女宅

原作があるのでストーリーがかなりちゃんとまとまってる。主人公の成長譚として堅実な作りかと。ただストーリー全体でみるとキキがしんどい状況に置かれてる時間が長めな感じがする(ただしシリアスなところをコミカル演出したりして緩和している)のと、キキというキャラクター造形が現代人の価値観とは相容れないので、現代で見るとちょっと厳しいものがあるかもしれない。背景画・レイアウトともにすばらしく、宮崎駿の全盛期はここでは、という感じ。音楽もよかった

紅の豚

ストーリーは惚れた女を取り合って喧嘩するというだけ。あってないようなものだけど、とにかく飛んでればかっこいい、危機がおとずれれば手に汗握るって感じで頭空っぽにして見られる娯楽映画の傑作。飛行機の機内上映用だったって話だけど、たしかに機内って結構忙しい(食いたくない飯出されたり飲みたくない飲み物出されたり電気消されたりつけられたり)ので、映画館で見るより集中力ない感じで見ることを考えて作られたのか?というかんじ。絵もきれいだし絵の中のものの動きに重さがあるので多分アニメーションとしてもすごく良い。音楽も好き。

トトロ

ストーリーは二部制で一部が異郷訪問譚、二部がお母さんも妹もいなくなっちゃったどうしようからの全解決という構成になっているが、なんとなく予定してそうなったのではなく行き当たりばったりでたまたまうまく行った感がある(配分が良くない)。これくらいかストーリーの刈り込みをちゃんとやらなくなったのでは。

キャラクター造形はキャッチーで良いと思うし、メイちゃんキャラ作りは新鮮でよかったのでは。一部はあくまでもコミカル、二部はシリアスが多めなので、ちょっと温度差で風邪ひきそうだが、一部で味方につけた小さな友達はがんばえーって応援してくれそう。背景画はほんとうにすばらしい。音楽良いよね

耳すま

原作があるとはいえ前半はオーソドックス恋愛もの、後半両思いになってから主人公の成長譚に分断されており、ストーリーバランスは良くない。あと前半で地道に積み重ねてきた日常演出が後半になってバロン破壊し尽くすのがいただけない。

もののけ姫

ストーリー貴種流離譚と父殺しのかけあわせで前半はきちんと進行しているが、後半のたたみ方が雑なせいでテーマ露出しすぎてる。演出のちからでなんとか一つの話としてまとまった、という感じ。背景画は言うまでもなくすばらしいし、冒頭のタタリ神との戦いも非常に良いのだが、後半になると画が窮屈に感じられたりレイアウトちょっと?と思えたりする。宮崎駿の衰えを感じる。音楽にすごみがある。

千と千尋

ストーリーとしては異郷訪問譚+主人公の成長譚なのだが、演出にあまり時間をかけすぎ、ストーリーおざなりになっているため非常にバランスが悪い。割と取ってつけたエピソードも多いし、思いついたエピソード適当に配置して、なんとか繋げた、みたいな映画レイアウト力が明らかに落ちている。

ハウル

ストーリーより演出を優先した映画なのでストーリーの刈り込みがきちんと行われず、結果よくわからん映画になってしまっている。現代映画情報多気味のほうが好まれるのでそれに合わせようとしたのかもしれないが、完全に失敗している。レイアウトちょっとなぁ…となる

ポニョ

ストーリーがとても単純になり、ぽにょそーすけすきーだけになった。ストーリーに合わせて絵も簡略化されたが、簡略化されたことによりたっぷりとした演出違和感がなくなり逆にバランスが良くなった。嫌いではないがもう少し推敲しても良かったのではとも思う

以降は見てません。

あと全体的に気になるのが、作画の都合上とはいえ簡素すぎん…?基本無地の貫頭衣かな?みたいな衣装かつ色がダサいナウシカの頃はまだ細かくデザインされてたが、ラピュタ以降は紅の豚以外基本貫頭衣かそれに類似する簡素衣服イメージがある。コクリコとか風立ちぬは柄ものも着てるっぽいけど…

ジブリモノローグを入れないので、某刃映画みたいに敵倒すまで何キロ走んねん!みたいなことにはならないが、そのせいでアニメしか見てない層にはわかりにくいと思われそう(一般的映画比較すると違和感ない)。たぶんストーリーを考えるのが苦手なんだと思うけど、千と千尋以後はストーリーから逃げて細かな演出固執(むしろ演出メイン)していて、映画としての質は下がっているのでは(アニメーションとしての質は上がっているかもしれないがアニメ評論家ではないので知らん)。

anond:20231025090608

そりゃジブリみて育ってきた人間が作ったアニメを見て育っているZ世代からしたら古臭さというか陳腐な感じがするのは当然。

料理だって素材の活かし方とか趣とかその辺は抜きにしたら昔の食事より今の食事の方が彩があったり味が良かったりするだろ。

2023-10-25

anond:20231024235209

天空の城ラピュタ2ちゃんねるで実況しながら見ると面白かった

ああやって1000万人くらいがみんな同じアニメを一緒に見るという機会はそうそうない


趣味多様化しすぎて、これだけはみんなが見ている、という作品存在しない

現代でいうと、世界で1000万人くらいが体験しているであろうコンテンツは原神くらいか

日本だけで1000万人に認知されている現代コンテンツ、というのは存在せず、

昔のジブリアニメ最後だと思う

anond:20231025144611

じゃあおすすめ洋画ある?って尋ねると日本攻殻機動隊とかゴジラかにばちこり影響うけた逆輸入特撮をお出ししてきたりすんだよな 

よくてもシャークホラーノンフィクション課金ものナショジオやらアジアンドキュメンタリーズあたり

 

派生がうじゃうじゃでた後から見て「ジブリなにがすごいの」っていうやつは

後年同世代と語り合っても「鬼滅すごかったよな」っていう友人にやっぱり「何がすごいの」っていっちゃうやつ

いつも逆張りだけで何も推せないつまら人間

2023-10-23

anond:20231023122702

休み時間ジブリや進撃の都市伝説を得意げに話してきそうでうざいので不採用

グッド·ナイト·ワールドよかったわ

アニメ化ってマジかよ。『岡部 閏』ってめっちゃ人選ぶ作品作る人なのに、いったいどこの偉い人に刺さったんだ・・・?って期待しないで見たら、

脚本パトレイバー横手美智子なのよ。まぁよかった米

よっぽど尖ってる&スゲー動きとか、ジブリスパイダーバースみたいな超大作でもない限り、やっぱお話の作りの方よな、印象に残るの

グッド·ナイト·ワールドの絵の作り方も印象に残ったけどね

クソのクソのって解説中学生(の見た目だが実はそうではない)ってぽくて、とてもよかったし、

ピコちゃんプラネットオフった後の日常パートよかったし、お目目の表現良かった

 

岡部 閏の作る作品、割とサバイバーには刺さる作品なので、今回同時公開された英語版で届くべきところに届いて欲しい・・・が、

外人ウケるかなぁ・・・アジア圏もどうだろうな・・・

2023-10-21

ジブリ映画原作改編って誰も文句言わないね

ジブリもあれだけ変えるならオリジナルでいいじゃんて感じだけど、やっぱゼロから考えるの大変なのかな。

2023-10-19

anond:20231019130400

北村薫「元高校教師ですが小説が売れてしまったので作家に専念しました」

森博嗣「元大学助教授ですが小説が売れてしまったので作家に専念しました。すべてがFになるはアニメ化されました」

森博嗣は急に一億円の収入が発生したらどうするみたいな作家の内実の本も書いてておすすめ

 

まあ読んでもらえれば高校生でも大学生でもサラリー(ウー)マンでもいいよ。実のところ。

でもやっぱり北村薫(よく性別不明のお名前で間違えられるけど普通におじいさんです)の描く女子高校生はひと味違う。

ジブリ宮崎駿の書いてる女子とおなじ風味がある。

2023-10-18

サツマイモお粥が美味しい増田の季節席の田住まいイオが湯カオのも今津差(回文

おはようございます

お芋をいただいたのサツマイモよ。

猿山のお猿さんのご飯サツマイモたくさんリアカーから供給されるのを見ると、

サツマイモって生でも美味しいのかしら?って私も思っちゃうけど、

あれってとても美味しそうに見えるじゃない?

でも

人類は火という便利なリンナイガス器具を手に入れてから

食材に火を入れることで、

栄養効率よく摂取しつつ、

その栄養価の高さから爆発的に大幅に活動範囲を広げられて地球各地にそれなんてサツマイモ?ってサツマイモ分布地は世界中にあるようにと言っても適当なことを言ってるからソースデータも花も飾る言葉もないぐらいそれなんて居酒屋木の実ナナアンド五木ひろしって感じなんだけど。

さて困った

私はこのいただきまくりまくりすてぃーのサツマイモをどうしようかしら?って

1本もらったとて、

どう調理して良いのかそれなんてリンナイガス器具?って思うけど

私はこないだ新米をもらった矢先だったので、

3本の矢にちなむ勢いでそうだ!サツマイモお粥

通称芋粥にしようかしら?って考えついたのよ。

まさに人類の叡智の結晶勝利だわ。

リンナイガス器具のおかげ!

なんでも粥にしてにてしまえば、

調理したことない食材でもリンナイガス器具の火力の前には全て粥になるのよ!

ジブリ映画天空の城ラピタムスカさん曰く、

見ろ!米が粥のようだ!って褒められるぐらい上手に出来ると良いな!

はい

と言うことで早速帰ってからお芋のお粥ね。

私のお粥研究テーマとして

「手軽さと簡単さと食べ応え強さ」を元に

今回衣は多少ちょっと食べ応え強さを増し増しにすべく、

鶏の挽肉なんかもちょっと追加ね。

サツマイモと鶏ひき肉のお粥

レシィピはいつも通り

0.5合のお米に

今回は水1000ミリリットル

ベースは1250ミリリットルだけど、

ちょっと固めのと言うことでお水少な目ね。

そんで、

具材適当に切って煮立つまで強火。

沸いてきたらコトコトコトコト弱火で20分!

顆粒のお出汁は今回ノー使用

だって鶏のひき肉からいいお出汁がでるからそこで賄えるわよ。

味付けはお塩小さじ半分弱。

もうこれだけね。

そんで出来た完成したサツマイモ鶏ひき肉のお粥は絶品よ!

鶏ひき肉のパンチサツマイモの甘みが絡み合って深い味わいを出しているわ。

お粥ってあんまり具材が多くなると逆に美味しくなくなる境界線があるので、

シンプルに少ない具材が良い仕上がりになるかもそんな鴨鹿よ。

すっかり忘れていたけど

気が向いたらお粥捗る季節になっていただなんてもうなんて秋の祭典スペシャル?って思うぐらいお粥捗るわ。

結構さー

うご飯炊いて食べるってスタイルはとうの昔、

最近はすっかりもう炊飯器活躍していなく

お鍋でお粥を作るばかりになっているわ。

多いと言えどもどんなに食べてもご飯1合もないので

これは秋の食べ過ぎ要注意警報発令にもとずく食べ過ぎを防止するためにも

結構かさ増しお粥アンド今回はサツマイモ

意外とサツマイモ初登場だったけど

良い仕事していたわよ。

お粥に相性の良い根菜類お芋系って他にも何かあるか?と言うか

うそ選択肢サツマイモジャガイモかぐらしかないけれど

ジャガイモでも成立するか試してみたいところだわ。

なかなか上出来のお芋サツマイモお粥

お気に入りのレシィピに加わっていいかも知れないわ!

うふふ。


今日朝ご飯

昨日半分夜ご飯にいただいたサツマイモお粥を残りの朝食でいただく、

炊いたあとの冷えて味がしっかり固まった感じがして、

味わいが深い様な気がして、

一晩置いたカレー理論にも通じるのかも知れないわ。

涼しくなってきたので、

常温でもなんとか一晩ぐらいはもつからそれも助かるわね。

デトックスウォーター

ホッツ白湯ウォーラーレモン果汁を入れる

ホッツレモン白湯ウォーラーね。

微かなレモン風味のホッツ白湯ウォーラー

朝の目覚めで身体の中から温めるわよ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2023-10-15

anond:20231012155155

まあでも音楽でも「好きだよ!名前とか覚える気はないけど」みたいなやつはいるし、名前を覚えるのは愛の第一歩だとジブリで習わなかったのかなとは思う

2023-10-14

anond:20231014101947

アニメ、そういう言い方があるのか

ざっくりジブリみたいなやつと思っとけば良いか

見ればこれ好きとか嫌いとか言えるんだけど、何がいいのか何が悪いのか良くわかってないんだよな、正直

けいおん流行ってた時に本当にチラッとだけ見た覚えあるよ

みんなあずにゃんあずにゃん言ってた。あと平沢進が反応してた

けいおんは改めて見てみようと思うけど、萌えアニメって雰囲気はわかるけど、どれが実際そうなのかよくわかんないんだよな。

ダンまちってあったじゃん、なんかおっぱいの下に紐通してる女の神様みたいなのと冒険するやつ、あれのたぶん2期を2話くらい見たことあるな。ときどき服を脱ぐ以外は何にもいいところがなかったが、あれは萌えアニメに入れる感じかな?

あとタイトル思い出せるやつ→Reゼロ、5等分の花嫁(まったく見たことはない)

anond:20231013223453

監督エウレカセブンに参加してるし、千と千尋監督助手ジブリにも縁があるし、男だ

キングゲイナーにも参加してる。ハヤオトミノの両現場経験しているという稀有な人?だ

あと亡念、な

ストレンジア、おすすめ

2023-10-10

新海誠の好きなところと微妙なところについて書く

あんまり映画を観る方じゃないけれどね。

ほしのこえ

記憶は定かではないが、おそらくこれが最初に見た新海アニメ

大学在学中はSFに飢えていて、「AKIRA」とか「エヴァンゲリオン」とかを観ていたのだけれど、「ラーゼフォン」にはハマることができなかった。問題は長さなのではないかと思い、26話も見る必要のない映画を手に取った。

この作品が好きだったのは、クラークイーガンが好きだった自分が求めている、別の惑星風景描写があったことだ。僕が映像作品評価するのは、どれくらい思いがけない風景を見せてくれるかだ。火星の大地や、木星イオあいだにかかる雷の橋が美しかった。ヒロインから携帯メールにも確かクラークへの言及があった。

また、日常の美しさを切り取った言葉を、詩のようにつなげていくアニメを見たのは初めてで、そこも新鮮だった。

敵方宇宙人が、鏡像となって話しかけてくるところなど、露骨エヴァの影響を受けているし、詩的な文章村上春樹フォロワーに過ぎないと感じはしたものの、この監督作品もっと見てみたいと感じた。

「僕と彼女の猫」は忘れてしまった。珍しく自分好意を寄せている女性視点失恋の話だった気がする。

雲のむこう、約束の場所

僕が好きな要素がとにかく詰まっていた。架空歴史知的早熟だけれども情緒的には年相応の少年少女、そして天にそびえる真っ直ぐな塔。東京からも見える北海道メガストラクチャーという、自分想像力はるかに超えた世界を見ることができた。

もちろん、欠点もあった。ヒロイン・佐由理を救うか世界を救うか決断を迫られる主人公・浩紀は、セカイ系典型例に感じられて冷めてしまったし、あと、これは前にも書いたのだけれど主人公のやっていることはテロリズム肯定だ。

テロ組織名前も、北海道を手に入れるためなのにアイヌ解放戦線じゃなくて、サハリン樺太先住民族ウィルタ解放戦線だ。ヒロイン祖父名前キノエはアイヌ系の名前だが、そこには一切触れられないし、朝鮮半島のように南北に別れた家族悲劇は、ごくわずしか触れられず、プロットには絡んでこない。つまるところ、政治は装飾でしかない。いいのか。

にもかかわらず、この作品を好きになってしまった。アニメで精密に描かれた東京景色は、当時の僕の生活圏とかぶっていた。自分の暮らす世界彩度を高めた景色は、ぐずぐずとした感傷に僕を引き込んだ。何にもでもなれると、まだかろうじて思い込めていた頃だった。

そして、テーマ曲があまりにも切なく、これがずっと頭の中で流れ続けていた。過剰なまでに作中で繰り返され、露骨でさえある。しかし、悔しいけれども切ない気持ちになるのをやめられなかった。ラストで虚無に飲まれ北海道の美しさで息をのんだ。

自分青春に満足できていなかった僕は、この甘ったるいテーマ曲映画呪縛されていた。批判しつつも、フィルムブックとノベライズを買ってしまうほどだった。これが感傷マゾなのか。

秒速5センチメートル

退屈さを感じる場面や、冗長な個所もあった。でも、日常風景を美しい色合いで描くアニメを他に知らなかった。第2話冒頭の、貴樹が空想する巨大ガス惑星が空にかかった惑星風景は、僕が創作していたSF小説舞台として何度も用いた。

そして、第3話で流れた「One more time, One more chance」ですべてを持っていかれた。ヒロイン・明里と結ばれないラストを見て「そうなんだよ! これこそが人生なんだよ! はっはっは!」と快哉を叫んだ。「鬱エンドだ」「悲しい」と言っている連中を笑っていた。なんてこじらせた大学生だったんだ。これもノベライズを買った。

振り返ってみれば、主人公はいつまでも明里の幻影に惑わされており、サーフィン少女・花苗の気持ちちゃんと向き合っていない。独り身の期間が長かった自分は「応えてやれよ!」とあとになって思ったものだった。そりゃあ、思春期から初めての感情ばかりで、あまりにも未熟で、だから人間関係で目も当てられないような失敗を繰り返すんだけれど、「結局お前モテてんじゃん!」と怒りが湧いた。

後に、貴樹をはじめとした新海アニメ主人公たちはどうやって童貞卒業したのかな、夜のお店かな、などと根拠のまったくない最低な空想をするようになってしまった。自分がそうだったからって投影するなよ。

星を追う子ども

激しくツッコミを入れながら観た作品

統一感のない固有名詞(※僕はファンタジー名前を付ける際には一貫性必要だと信じている。だからアルカンジェリ、ケツァルトル、シャクナ・ヴィマーナと複数言語から安易に引っ張ってくるのを良しとしないし、文法的に怪しいヴィータクアやフィニステラという語も納得できない)、ジブリの表層だけをなぞったような描写主人公明日菜が地上世界と地下世界の両方の血を引いているという重大な設定が劇中ではほとんど描写されないなど、自分が気に食わなかった点は多数あるが、最大の問題点は悪役の森崎(ムスカ揶揄される)のサブプロットのほうが面白く、新海誠思い入れを持っているように感じてしまったところだ。

愛するもの喪失を受容せず(子の喪失ってキーワード村上春樹フォロワーっぽい)、代理品や依り代を求め、神々なり悪魔なりと契約する姿は碇ゲンドウともかぶり、なんにせよ強烈なキャラで、明日菜を食ってしまっている。いっそ明日菜いらなくないか

冥界をめぐり、禁断の知識の代償として盲目になるのは神話的でちょっと良かったけどね。

この頃から、新海アニメを僕はさら批判的に見るようになる。

しかし、作者の意図性癖が透けて見えるというのは一方的に親しみを感じる契機でもある。不完全にゆえに見透かせるものがあり、理解者になれたと錯覚できてしまい、結果的作品を愛してしまうことがある(※これは新人賞を取った作品を読むときもそうなんだけど、「作者はこういうことをやりたいんだろうな。なら、ここをこうすればもっとよくなるだろうな」と考えつつ読むことが多い。創作をしていた人にありがちなことなのかな?)。

言の葉の庭

言いたいことはたくさんある。

けれども、最大の欠点は「何でもかんでも台詞説明してしまうこと」だ。

最後タカオとユキノが見つめあう場面で、高まった気持ちをぶちまけるのだけれど、音楽映像がうるさいなので、台詞なんていらない。

海監督は文章を書く能力はあるのは認めるけれども、「説明小説でやれ」と感じる。「なんでも説明するのをやめてくれ、映画受け手を見くびるな」とも感じた。

そして、鮮やかな色彩がわざとらしく感じられ、反発を覚え始めた。

ただ、この頃から日本古典を扱いだしたのは嬉しい。ささやか愛国心が満たされる。

僕は海外文学が好きなので、逆に外国の人に日本の詩を知ってほしい。

君の名は」「天気の子

観ていない。

言の葉の庭」の一件もあったが、ハッピーエンドになったということを聞いて、寝取られ性癖(というかBSS、「僕が先に好きだったのに」?)を抑える優秀なプロデューサーがついたんだな、とシニカルに考えていた。売れるようになった、大ヒットを飛ばすようになったとも耳にして、新海誠自分からどんどん離れて行ったように感じた。そして、もう二度と新海アニメを見ることはないだろうと思った。友人や尊敬するSF作家が見ていると聞いても、耳を塞いでいた。

君の名は」の予告の「スカート注意、男子目線!」といったセリフにも、新海誠性癖が透けてみるのだけれど、徐々に作者のあけすけな欲望に対して嫌悪を感じるようになっていた。

これは男子出身の僕がそうだからかもしれないけれども、僕には、男性監督女子高生をじろじろ見て偏愛していると気づくと、鬼の首を取ったかのように指摘してやりたくなる悪癖がある。岩井俊二映画を観たときもそうだし、「ラストレター」を観たときは「俺を振った女は不幸になればいい」という怨念を感じた。庵野秀明俳優やってたのはめっちゃ面白かったけどね。

「すずめの戸締まり

ある女性が新海アニメが好きで、じゃあ一緒に見に行こうということになった。ただし、彼女が好きだったのは「君の名は」以降だった。

「お手並み拝見」と思いながら(なんだかんだで楽しみにしていた一方、不安でもあった)観てみると、極めてまっとうな少女の成長映画になっていて驚いた。

被災者のすずめが「死ぬのなんて怖くない」と言っていたのが、逆に震災記憶と向き合い、心底死を恐怖し、逆に生きる実感を取り戻す構成が素晴らしかった。自分を助けに来た謎の女性自分自身だったってのも良かった。周囲の支援必要なのはもちろんだけれども、傷付いた自分を癒すためには、どこかで自分の力を信じて自分の足で立ち上がらないといけないのだ。

ロードムービーとしても優秀だし、周囲の人々が善意にあふれてすずめに手を差し伸べてくれたのも、叔母の環が思わず激高して負の感情をぶちまけるシーンのための溜めだと感じ、よく計算された素晴らしい脚本だと感じた。

今まで肯定的だった(あるいはマスコットしかなかった)猫が、ダイジンという善悪不明存在になったのも面白い。

今まで別の災害という形で間接的に東日本大震災を扱ったと聞いていたが、正面から向き合ったのはとても立派だ。このタイミングでなければできなかっただろう。

恋愛要素を薄めたのも大正解。「シン・エヴァ」を観たときみたいに、「監督大人になったんだな」と感じた。

それでも無念な個所はある。人口希薄になった土地を神々に返すというモチーフと、地震を封じる要石というモチーフが、完全に噛み合っているわけではない(人口が減少している時代から出てきた発想では? なぜそこから厄災が漏れ出る?)。少しぶれている。また、震災は人力で防げる、つまり東日本大震災は防げた、という誤った読解を誘発しかねない面もある。

あとは、震災描写リアルだし、緊急地震速報が頻繁に鳴るので、観ていてずきずきと頭が痛み、かなり気分が悪くなった(御茶ノ水近辺も学生時代生活圏内だったし)。昔は「アルマゲドン」みたいなパニック映画大都市がぶっ飛ばされるのを見たり、「地球大進化」の大隕石地殻津波が起きて日本列島が引き裂かれるのを見て気分爽快になっていたのだが、ある時点で感受性が「まっとう」になってしまったらしい。

ところで、この作品村上春樹かえるくん、東京を救う」のオマージュだとよく言われるけれども、「海辺のカフカ」のパロディも仕組まれている。東北まで中古車ドライブする芹澤青年が車内で流すのが「夢の中へ」だが、「海辺のカフカ」でも星野青年が何を探しているのかもわからない中田老人を連れて車で高松ドライブしながら、「探し物は何ですか~」と口ずさむのだ。誰か気づいてないかな。

そのくせ、村上春樹オマージュにとどめ、影響下からは完全に脱しているように感じた。

疑問点。すずめの三本足の椅子過去自分に手渡されたことで、時間の輪っかをめぐっていないか? 

その他

どの作品かは伏せるが、主人公が僕の名前と同じで、ヒロインから名前を呼ばれるたびに恥ずかしいくらいに動揺してしまった。

当時流行っていたラブプラスをやっていたら、おそらく引き返せないことになっていただろう。

あと、「すずめの戸締まり」に関するウェブ記事で、新海監督が#MeTooのこともあるしパンチラを封じたと聞いて、機を見るに敏だなと感じ、何となく気に食わなかった。正しい判断だと思ったけど、商業性に屈したようにも感じたのだ。正確には、「雲のむこう~」みたいに政治的を雰囲気に使うのをやめたのが、なんとなくタイミングが上手すぎて、逃げ足の早さを感じるのだ。

でも、とっくに青春コンプレックスこじらせオタク向けクリエイターから国民監督に変わってしまったのだ。寂しい。あんなこじらせた作品を書くのに既婚者なのも納得できない時期があった。

まとめ

こういったことを、友人に対してつらつら語っていたら、「それはお前、もう立派なアンチだよ」と指摘された。「アンチじゃない、愛情と憎しみの両方を持っているだけだ。複雑な感情をも抱えているんだよ」と反論すると、「お前が複雑な感情を抱えていない対象なんてあるのか」と笑われた。ひどくない?

これだけ複雑な感情を抱えているので、「君の名は」「天気の子」を見るのがずっと延期になっている。諸般の事情ラブコメ苦手だし。

anond:20231009131621

アニメ一般人が見ても大丈夫趣味に広げてくれた」 初手の書き込み偏見丸出し。そもそもPBレイティングはR-1518禁ジブリと並べて考えるのは悪手じゃろアリンコ。

2023-10-09

anond:20231009002346

それさー、どちらかと言うと君たちは〜でジブリ過去作ガーってずっとキャッキャッしてるジブリ信者に言ってほしい

あれほど教養トマス紙になる映画ないと思うわ

2023-10-04

また騙された

彼女に「ジブリ耳をすませばのセイジ君の声優高橋一生がやってたから、実写版でもセイジ役は高橋一生がやってるんだよ!」って言われて、邦画ってそういうの好きよね~と思って調べてみたら実写版普通に松坂桃李だった

嘘じゃねーか

また騙された

こういうことが月に5,6回ある

2023-09-30

ジブリで臭そうなキャラランキング

1.オクサレ様

ヘドロとかウンコのにおい

2.ポムじいさん

皮脂とか体臭とかが混じったホームレス系のにおい

3.ドルク兵

獣臭、動物園系のにおい

4.杉村

ザーメン臭、野球部の汗くさいにおい

「葬送のフリーレン」のアニメ見たけど原作漫画ってこんな恋愛強めの作品だったっけ?印象が全然違っててヤバいわ。4話まで見た時点でフリーレンが故ヒンメルへの恋愛感情に気付いてく物語になってるし。漫画サンデーの連載で追いかけてるから始めの方はうろ覚えだけど、もっと淡々と「人間感情」に気付いてく物語だと思って読んでた。

からアニメ過去回想のシーンでヒンメルがフリーレンに「LOVE状態なことが誰でも分かるように描かれててウゲーってなったわ。

なるほどな~フリーレンってこういう物語だったんだなぁ、とアニメ解像度が上がって初めて気づいたが、漫画淡々としたコマ割りやセリフ回しはこういう臭いを消すのに非常に上手く機能していたんだなぁと、作者の狙いに見事にハマってしまっていた。

しか原作漫画現在フリーレンが過去転生してヒンメルたちと再び旅してるのは余計なテコ入れしか思えず蛇足すぎて良い展開に思えなかったけど、フリーレンとヒンメルの恋愛物語というなら最初から計画されてたエピソードなんでしょうな

 

あと蛇足といえばアニメフリーレンが貧乳を気にするカットがあったけど、あれはほんとに余計すぎるわ。せっかく初回を金曜ロードショー放送できてジブリと同格のアニメとして迎え入れられたのに、貧乳乳比べシーンでただの一深夜アニメになってしまった。残念無念

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