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はてなキーワード: VWとは

2022-10-26

anond:20221026155146

ハァ〜(溜息)

VWベンツキャデラックボルボロールスロイス中国メーカーメガキャスティング導入するんだけど、このメーカーみんな「破壊イノベーションって言葉に酔ってるだけ」なのかな。みんな「エンジニアリング下手な人にありがちな、とりあえず凄いと思ったらトレードオフ考えられてない感想」にもとづいて採用してんのかな。トヨタメガキャスティング採用したら、その仲間入り?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07BFS0X00C22A2000000/

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/giga-casting-robots-how-volkswagens-trinity-aims-catch-up-with-tesla-2022-03-31/

https://www.motortrend.com/reviews/mercedes-benz-vision-eqxx-electric-car-first-ride-review/

https://www.designnews.com/automotive-engineering/cadillac-and-rolls-royce-electrify-ultra-luxury

https://lowcarb.style/2022/01/26/tesla-gigapress/

なんでここまで実績の乏しいメガキャスティング方式が次々採用されていくのかと言えば、技術アドバンテージが明白だから部品点数が減り、軽量化でき、ロジや生産工程管理が軽くなり、安くなる。初期投資は高いが、製造効率でも製造コストでも圧倒的な優位性がある。メーカーもIDRAだけじゃなくBühlerやLKなど続々参入してる。

というか、別にICEでもメガキャスティングは使えるんだよね。100以上のボディパーツをバラバラ生産してる系列ティア2・ティア3企業を切り捨てる覚悟さえできれば。「EVダメだけどメガキャスティングはいいね」という風にならずに「テスラがやってることなんてみんな騙しだ、EVはクソだしメガキャスティングもクソだ」となるのは、結局は党派的な思考に染まっちゃってるからじゃないかね。これがトヨタ採用されたり、次世代の主流技術になったときに、モヤモヤするのは自分なのに。まあいいや、その時は不明を恥じろよ。

anond:20221026174243

米はテスラいるから何とかなってるけど、欧州ぶっちゃけ勝てる?

VWとかあれだけやってテスラの1/4くらいしかEV売れてないし

ヒュンダイはいるのは当然として、BYDも欧州進出したら更に売れなくなるだろうし欧州は手のひら返すために手首温めはじめてる気がする

水素はテキトーに言ったけどe-fuel転換は全然あり得そうな気がする

2022-10-20

anond:20221020115017

VWEV推し社長任期中にクビになってe-fuel派とまでは言えないがe-fuelに詳しいポルシェ社長が後任として選ばれたしな

まぁまだ元ポルシェ社長EV頑張りますと言ってるけどEUは着々と梯子付け替える準備をしてる感じがする

2022-09-28

anond:20210111180920

葬儀会場の前を通るときは親指を隠さないと

親の死に目に会えない

VWワーゲン(車)を1日に?台見ると、いい事がある!!

10台だったような気がする)

黄色だとラッキー

赤は坊主捲りの坊主と同じでカウントやりなおし。

霊(ひとのようなもの)をみても、

その霊が顔を見せなければあなたを怖がらせる気はない

2022-09-09

anond:20220909104457

でも今の状況見てると一番最初死ぬVWになりそう

トヨタEV無理な途上国で小銭稼いで延命することはできそうだけど

2022-09-02

世界EVシフトが止まらない

気になって調べてみたので、2022年8月末の状況として簡単にまとめておきます

中国市場

世界一自動車市場2022年7月データです。

今年のこれまでのEVシェアは27%、BEV20%、前年同月比+112%。去年の2倍以上に増えてます。今年のEV販売予測は600万台ほど。これは日本乗用車市場より大きな数字です。

7月売り上げトップはBYD SONG PLUS。BYDが好調で、テスラの納車がない月とはいえEVトップ10中6車種がBYDです。最近になってヨーロッパオーストリア日本にも進出し始めたBYDだけど、自国市場でしっかり商品力をつけていることが伺えます

日本車は1車種もランクインせず。

欧州市場

2035年でエンジン販売禁止が決まった欧州市場6月データです。

EV比率は21%、BEVは13%。サプライチェーン問題などでエンジン車を含めた全体としての自動車市場が-17%も縮小する中、BEVは+4%の成長をしています

売り上げトップはもちろんテスラ。四半期締め月はテスラの納車が集中します。他にはVWFIATHyundai などがEV売り上げトップ10ランクインしてます日本車はなし。

アメリカ市場

カリフォルニアエンジン販売禁止が決まり、その他の青い州も同じ規制を導入すると言われているアメリカ市場日本車がよく売れてるのはまさに東西海岸線沿いの青い州なんだけど、大丈夫ですかね?まず話題カリフォルニア市場を今年の上半期で見ると、BEV比率は16%。これはHV比率より高いです。全ての乗用車の中で売り上げトップテスラモデルY、2位はテスラモデル3。

全米市場全体では細かい数字がわからない(Hyundai Kona とKona EVなどエンジン車とモデル名が同じ場合に内訳がわからない)とのことですが、ブルームバーグレポートによるとBEV比率は全米で5%を超えたとのことです。去年の今頃は2%ちょっとだったので、だいたい2倍の成長です。

EV売り上げトップはぶっちぎりでテスラFordVWHyundai に続いて10位に日産リーフが入ってます

バイデン政権EV投資に前のめり、連邦政府主導で州を跨ぐ高速道路に急速充電器設置しまくるそうです。それを受けて(?)ピックアップトラックが人気な内陸部の赤い州でF150とハマーEVバージョンの予約が好調です。GMFord自分達が強みを持つ赤い州EV化を狙ってます

世界

世界だと14%がEVでした。前年同月比+73%。2021年にEVの売り上げがHVを抜いたと話題になってたけど、差は広がってます

日本車の現状、ヤバい

これだけEVの売り上げが増えてるのに、売るものがありません。

日産リーフ世界で売るには賞味期限切れでしょう。アリア海外市場でまだ一台も納車できてません。

水素も本気、EVも本気」なトヨタの本気のEVは、車輪が取れるから走れません。プラットフォーム共通するスバルも。「本気」でこの有り様か…

ホンダeに続くEV2024年発売予定。来年1年間はまともに売るものがありません。マツダは予定すらありません。

日本メーカーはどうなってしまうんでしょうか?心配で夜も眠れません。

2022-08-31

anond:20220831152911

VWソフト開発とてつもなくしくじって新車が出なくなって社長任期中にクビになるレベルからソフト成功してるのは今のところテスラしかいない

2022-07-29

EVしか正義じゃ無い、日本メーカEV出遅れオワコンみたいなこというはてなー

anond:20220727003915

VWシャチョさんは、EV急進派すぎてクビになってしまったけど、公認ポルシェ出身のe-Fuel推進派なんだよね。

EVPHEVHEVを含める日本オワコンと言うけれど、実際PHEVHEVの新機構新車種を連発してる欧州メーカ批判しないし。

TeslaやヒョンデEV乗れよ、飛ぶぜ。

みたいな馬鹿なこと言う奴もいるけど、そもそも車持ってない奴が多いから試乗体験に驚いてるだけだし。

EV暮らし方・使い方まで込みだからいくら車も持ってないで独身限界中年向けアパートに住んでるはてなーが喚いても意味ないのになー。

2022-06-27

EVに関してEUお笑い力を見せ始めてる

これでもEUEVに舵を切れるのかね?

日本電気汚ねぇ!えんがちょ!と言って日本自動車業潰すつもりだったのに、自分達も日本と同じで汚ねぇ国になったらどうするつもりなんだろうね?

そんな状況でイタリアとかがエンジン禁止を5年延ばせと冷静なこと言ってるの草。

クソ面白いコメディ観てる感覚

https://jp.reuters.com/article/climate-change-eu-autos-idJPKBN2O8005

2022-06-21

EV日本が終わる

2016年テスラモデル3が発表された時、これは世界が変わるかもと予感した。

2019年VW電気自動車への全振りを発表し、トヨタがそれに意を唱えた時に、これは日本が終わるかもと予感した。

この頃からEVに関するニュースを漁り始めた。日本語だと碌な情報が無いか英語勉強も兼ねて。その結果、外資系企業転職することもできた。テスラの株を買った。


あれから3年。想像してたよりもはるかに早く、日本自動車産業は追い詰められている。テスラ株はさらに買い増していて、中国の新興メーカー株も仕込んでる。株式投資をすることで、EVシフト利益を得ることができる。未来は明るい。

あれから3年。テスラ株価は◯倍になり、含み益でモデル3も買った。時代の流れを読めた自分を褒めたい。嬉しくてたまらない。

未来は明るい。

2022-05-30

anond:20220530134526

電気レアメタルの話じゃ無かったの???

リチウム価格高騰

これこそが、世界EV需要が爆発してる証拠です。また価格高騰にあわせて世界自動車メーカーバッテリー工場投資しまくってます。なのでそう遠くなく需要供給が追い付いたら価格下落が再びはじまるでしょう。それまでが、日本メーカーに残された最後猶予です。

世界自動車メーカーに負けないようにバッテリー投資しまくらないと、ライバルメーカー供給が安定した頃には売るものがなくなっちゃます。そうならないことを祈ります

https://newswitch.jp/p/32012

リサイクル

高出力を出し入れするEV用のバッテリーとしては寿命でも、定置型などでは十分に再利用可能です。自動車メーカーバッテリーリサイクルリユースにも積極的に取り組んでいます

日産は、寿命を迎えた初期型リーフバッテリーJR車両離島で電力の安定供給のために使われてます。また、日産イギリスサンダーランド建設するギガファクトリー(電池工場)では、再エネによる電力を貯めるために、リーフ使用済みバッテリー再利用するとのことです。これでEV生産時のCO2排出も抑えられますね。

VWリユースに加えて、すでにリサイクル工場を立ち上げています

テスラ2020年ですでに回収した使用済みバッテリー92%を再利用(リサイクル)しています

バッテリーリユースリサイクル自動車メーカーによって着々と進められています

https://m.youtube.com/watch?v=Csdy4mtIfX0

2022-05-14

anond:20220512200909

日産が「2021年度に全国に公共性の高い場所に150kw級の急速充電器を多数設置する」という約束をしてたけど、反故にしたまま2022年度に突入した。日産許すまじ。今はまだEVが少ないか高速道路でも大きなストレスなく充電できるけど、これからEVが増えたらそれ以上のペースで充電器を増やさないとカオスになるのが目に見えてる。E実際にEVが増えてきてるので、そろそろ何とかしてほしい。

VWグループ独自に自社専用の急速充電器を設置し始めたり、テスラには最強のスーパーチャージャーがあったりで、外資系メーカー独自に急速充電を整備しようとしている。公共に期待するより、こっちに期待した方が早いかも。


それとは全く関係なしに、全国の田舎にあるセカンドカー(軽自動車)は、これからどんどんEVに置き換わっていく。通勤用のセカンドカーなら長距離は走らないから航続距離や急速充電は関係ないし、家の駐車場コンセントから自宅充電できる。そうするとガソリン代が全くかからない。所有者にとっていいことしかない。

地方における軽EVの増加は、地方ガソリンスタンドの経営に悪影響を与え、ガソリンスタンドの廃業拍車をかけていく。その結果、田舎でのガソリン車は不便になり、ますますEVが増えていく。

日本EVが普及するのは、このシナリオじゃないかな。

2022-01-28

BEVの普及を妨げてる要因

第1にハイパワー急速充電設備

CHAdeMOは弱いので日本EV普及の足を引っ張ってる。

しかし3年前に中国のChaoJiプロジェクトと共同で次世代ハイパワー急速充電器を共同開発する事になり解決の目処は見えた。

現行の日本CHAdeMO中国GB/Tが「ChaoJi/CHAdeMO3.0」で統一するという一大アジア勢力になる。

第2にデザイン特にフロントフェイスデザインがまだこなれてないというかデザイナー困惑状態なのか

とにかくテスラを筆頭に見慣れない(個人的主観で率直に言うとキモい)車が多い。

エンジン車のフロントフェイスフロントグリルラジエータ空気を取り入れるための風穴)がデザインの中心核にあることは言うまでもないが

ほとんどのBEVラジエータ要らないので機能的にグリルも要らない

バッテリーを冷やすためにラジエータ必要とする場合でもフロントに置く必要はない。

なのでグリルレスデザインモデルが多い。よく分からん人はテスラモデル3を画像検索してみよう。

あれがグリルレスだ。のっぺらぼうみたいな顔。

日本車だと初代リーフがそれ(余談だがかつて初代リーフ世界EVシェアの3割あった。今は3%)

ところが2代目リーフではフロントグリルデザインになって見た目は「普通日産車」になった。

違和感がない。日産車のあのデザイン好きな人なら現行リーフは迷わず買えるだろう。

俺はあの日デザインきじゃないけども支持する。

  

というわけでフロントグリルデザイン採用してるメーカーを雑に書いてみる。

  

BMW EVでもキドニーグリルが健在。まぁあのグリルが無かったらBMWではない。

グリルのものメーカーの顔になってるパターン代表格。

BMW iXは何ならエンジン車よりグリルデカ

  

アウディ E-TRONガソリン車と変わらない冒険をしない堅実なデザイン
VW e-ゴルフ普通ゴルフと同じデザイン。全く違和感なし。

  

プジョー これも違和感なし。何ならe-208なんかはハイブリッドの508よりもガソリン車みがあるデザイン

  

マツダ MX-30 EV MODELハイブリッドSUVであるMX-30をBEV化した車でデザインMX-30と同じ。

現在マツダ車はBMWと同じくグリルのものメーカーの顔になってるが

MX-30は最初からEV化を意識してたのか縦方向が薄くてのっぺらぼうみがある

  

ホンダ Honda e。ホンダの遊び心に理解がある人しか買えないレトロみがあるデザイン

デジタルサイドミラーを反映させたインパネもワクワクさせる。

しかしあの車格で最低451万円するので、だったら素人さんはテスラを買うだろう

個人的にこういう面白い車がバカ売れする余裕のある世の中になってほしいと思う。

  

ベンツ EQA250はちょっと日産ホンダっぽくてEQC400はそれにマツダを足したような感じ

まりベンツっぽくない。エンブレムがなければベンツと気づかないレベル

  

レクサス UX300e 既存レクサスUXそのまま踏襲。あのデカ砂時計のようなグリルもそのまま。

ちなみにレクサスUXデザインデザイナーが見ると語るとこが多いらしく、分かる人ほど饒舌になる

例)https://www.webcg.net/articles/-/40119

2021-12-17

anond:20211217173850

VWバスビートルは形がそそるからガワだけ欲しいんや

せやから「本物のビールみたいなノンアル」でええんや

2021-11-17

anond:20211117175143

まぁEVシフト日本を生き残らせるにはトヨタが再エネ発電所作るしかいかもな。

国に任せたら今のところ2030年で再エネ比率40%、原発20%の予定。

現在ドイツより少しゼロエミ比率が高いレベル

そして現在ドイツエネルギー比率だと製造含めたらEVよりディーゼル車の方が少し環境に優しい、すなわちEVの方がCO2排出量が多い。(VW調べ)

ってことは日本政府計画通りだと2030年時点でもEV製造して利用したら環境が悪くなる国になるということ。

ドイツは今のところEVの方が環境に悪いが、2030年に向けて更に発電時のCO2を減らすからEVオンリーになる頃にはちゃんEVの方が環境に良い乗り物になっている。

そして、EVさえ作っておけばCO2が増えても問題ないやで!なんて馬鹿なことになるわけなく、

今後製造時のCO2排出量によりペナルティが課されることになると思う。

そうなった時、日本EVを作れば作るほど競争力が無くなることになり、日本メーカー特にEVに関しては脱日本を進めていくことになる。

世界的にはEVしか売れなくなり、需要がちょびっとしかないエンジン車だけでトヨタが今までこだわっている年間国内生産300万台なんて達成できるわけもなく、日本から雇用が崩れ去っていく。

から今後の日本の車製造業(とそこに紐付く部品製造業)はトヨタがどこまで国内300万台に拘るかが鍵となり、そのためにどれだけトヨタが腹を括るか(発電所を作る覚悟があるか)にかかっている。

まぁ、俺なら海外EV製造するけど、トヨタってグローバル企業の皮を被ったナショナリズム企業から発電所作るかもな、って気もしてる。

EVシフトの衝撃

NHK特集を見てるけど、EVシフトを止めるのは無理でしょ。

欧州ではEV新車販売の8割を超える国も出始めて、ドイツイギリスなどの主要国は前年同月比2倍の勢いで成長してる。VWを筆頭に欧州メーカーも前のめり。EU当局も前のめり。

世界最大の自動車市場である中国でも、たくさんの中華スタートアップテスラVWがしのぎを削っていて、やはり前年同月比2倍の勢いで成長してる。NIOやXPengは欧州市場進出し、東風や五菱は日本配送市場に食い込んできている。

世界第2位の自動車市場があるアメリカは、テスラを抱えているうえにGMフォードもCOP26に署名してEVに前のめり。GM2035年の脱エンジン宣言し、フォードピックアップトラックEVは16万台の予約が入ってる。バイデン政権も前のめりで、充電スタンドを拡大するインフラ投資も実現する。

日本が…、電源構成が…、水素が…、雇用が…、災害が…とかもう全部関係ないよね。シンプルな一つの事実を前にすると。

海外市場EVシフトする。

輸出が売上の8割を占める国産メーカーには、EVシフトする以外の選択肢なんかないよ。

2021-11-05

anond:20211105200123

まあでもその予想が全く裏切られてしまったのはご承知の通り。ただ、テスラいかにすごいと言っても生産台数ではまだトヨタVWの足元にも及びません。年間数百万台の車を生産するにはまだ乗り越えなければならないハードルは数多くありますテスラの株があれほど上がっているのは、彼らはそれが出来ると思われているのでしょう。いやホントかな。どうなんだろ。

ぶっちゃけ自前で問題解決する必要すらなくねえ?

マスク個人資産だけでトヨタ時価総額優に超えちゃってるじゃん。

いざとなったら適当に他社買収すればいいだけ。

日本自動車産業EVについて書こうと思う

こんばんは。増田です。最近元三洋の人が書いたスマホ記事面白かったので、私も書いてみることにしました。

 

ちなみに私は電装系サプライヤー勤務。年齢は元三洋の人とおそらく同じくらいです。かつてはホンダ系列だったのですが、今はそこを離れてとある企業の傘下になってます。あのとき結構衝撃を受けましたけど、確実に働きやすくなりましたね。

 

さて、日本企業EV消極的世界の時流に乗り遅れ、未だに内燃機関固執している、みたいな話。半分本当で、半分ウソです。世界に先駆けてEV積極的に取り組もうとしたのは日本でした。(ここで言うEV純粋バッテリーで動く電気自動車のことで、本当はBEVと書いたほうが正確なんでしょうが、ここではEVとしておきます。)

 

それにはいわゆる京都議定書(1997)の存在があります。これは温暖化防止の為の初めての国際的な取り決めでしたが、この会議日本は2008~2012年に6%の温室効果ガス削減を約束しました。当時はかなり日本に不利と言われたものですが、開催国メンツもあって政府は本気でこれを達成しようとします。その対策の一つとして推進されたのが原子力発電でした。当時日本原発国家をあげて推進しようとします。東芝ウェスチングハウスを買収して(2006)、原発世界に打って出ようとしたのもこの頃です。

 

ただ、原発基本的24時間一定効率で発電させるものです。出力調整はできないことはありませんが、かなり非効率です。昼間の電力需要を満たそうとして稼働させると夜間に電力が余るので、揚水発電などで調整するのですが、その切り札として見られたのがEVでした。つまりEVは夜は基本的に充電器につなげておくものであり、大量のEVを普及させて夜間に充電させれば、原発の電力を効率よく使って、車自体から出る温室効果ガスも減らせるわけです。

 

で、三菱自動車からi-MiEV(2009)、日産自動車からリーフ(2010)がほぼ同時期に発売されます。これはリチウムイオン電池を使った初の量産EVで、三菱GSユアサと、日産NECトーキンと巨大な工場を建てて電池の量産体制を整えます特に日産は実際のところかなり本気の参入で、同時期に全国で充電設備の導入も急ピッチで進められました。

 

そして、どうだったか。まあ、売れなかったわけです。いや、世界初の量産EVとしてはこの2つは望外にできの良いものだったと思います。売れない理由はいくつか挙げられますリーフについてはデザインナマズみたいで全く先進的でなかったこと。エアコンやヒータを使うと走行距離が実質100km程度しかなかった。電池劣化が想定以上に早く進んで中古市場でも値崩れしていた、トヨタハイブリッドの出来が良すぎて先進イメージを求める層はそちらに流れた、など。一言で言えば実用的ではなかったのですが、まあそれでも初めて出てきたEVとしては大したものだったのです。でもこの評価は全くエンジニア目線でしょうねぇ。すみません

 

ただ、最も大きな要因は東日本大震災(2011)でしょう。これで原発を主軸に温室効果ガスを減らすという国家戦略は完全に頓挫しましたし、それをあてにしたEVの普及など望むべくもなかったのです。実際EVガソリン供給が途絶えた被災地でかなり役立ったのですが、その後数年間原発を失った日本は電力供給が逼迫することとなり、主戦場である日本EVは売れなくなりました。日産はその後も地道にリーフの改良を続けますが、もはや主戦場で売れなくなったEVに積極投資はできなくなり、2代目リーフ(2017)は初代から大幅な進化はなし。i-MiEVは一代限りで姿を消します。日産NECトーキン電池事業を受け継いだAESCを中国のエンビジョングループに売却します。

 

ちなみにウェスチングハウスを買収した東芝はその後地獄を見る事となり、今日凋落につながるのはご承知の通り。日立海外原発建設から撤退します。そんな事をしている間に、中国国家を上げて次世代原発開発に取り組んで、技術的には完全に抜かされてしまいました。なんだか泣けてきますね。21世紀日本は完全にツキに見放されたって感じがします。はい

 

さて、じゃあ巨人トヨタはどうだったかトヨタ保守的EVから距離をおいていると思ったあなた、そうでもないんです。実はトヨタはあのテスラ出資(2010)し、トヨタGMが共同で運営していた工場NUMMI)をテスラに売却。テスラ支援していました。実際に共同でSUVEVを出したりしています。実はテスラスタートを支えたのはトヨタであり、テスラの主力工場は元トヨタ工場でした。ところが2014年くらいか提携を解消。トヨタクルマづくりとテスラクルマづくりが決定的に合わないことが原因だったと言われています

 

実際、テスラの車は粗雑極まりないものでした。彼らの作り方は信頼性の高い車載用の電池ではなく、ノートパソコンなどに使われる安価電池を大量に積んで、それを高度なマネジメント制御するというものでしたが、クルマづくりは全くの素人。ADAS(運転支援システム)も信頼性に欠けていて、ただの支援システムなのに自動運転と銘打ったので事故が続出。生産技術もかなり問題があり、量産モデルであるモデル3が出るときは大量の予約が入っていたにもかかわらず、ちっともラインから完成車が出てこない有様。イーロン・マスク自身工場に泊まり込みで生産を指揮したと言われています。このとき生産技術者をあちこちから引き抜いてかき集めますが、その多くが彼のやり方に従えず去っていったとのこと。

 

まあそんなことで、ぶっちゃけこの頃、テスラ世界EVで席巻するなんて、私ら業界人で予想できてた人なんていなかったと思います。やっぱり車なんてそう簡単に作れねぇんだなぁザマアミロ、くらいの感じでした。まあでもその予想が全く裏切られてしまったのはご承知の通り。ただ、テスラいかにすごいと言っても生産台数ではまだトヨタVWの足元にも及びません。年間数百万台の車を生産するにはまだ乗り越えなければならないハードルは数多くありますテスラの株があれほど上がっているのは、彼らはそれが出来ると思われているのでしょう。いやホントかな。どうなんだろ。

 

まあとにかく現状はこんな感じですが、これからEVが本当に普及するかどうか。トヨタも含めて、「世界自動車の大半がEVになることなんてないよ!」と思っているメーカーは無いと断言してもいいと思います。どこもEV時代はかならず来ると思っている。問題はその時期です。トヨタもっとかると思っていて、それは段階的に移行すると思っていました。テスラは一気に最終ゴールに攻め込んできたわけです。それについて考察してみましょう。

 

EV問題点としては航続距離と充電速度。そして電池資源問題があります特にコバルトなどの資源簡単供給を増やすわけには行かず、今のような垂直立ち上げみたいなやり方で一気に電池生産を増やすことはできないと思われていました。なのでトヨタHVFCVで段階的にそれを進めるつもりだったわけです。特に水素自然エネルギーとの親和性が高く、風力発電太陽光発電のように出力が安定しない電源でも、それによって水素を造って貯蔵すれば実質的電池と同じ役割を果たすことができます。充電速度も航続距離水素を使ったほうが優位です。ちなみにいまトヨタ水素エンジンをやけに宣伝していますがあれは効率が悪くて話にならない、ただの宣伝用であり、彼らが水素でやろうとしていることはあくま燃料電池をつかったFCVです。

 

しかしイーロンはそんなまどろっこしいことしなくても、電線電気を運んでバッテリに入れた方がいい、そのための障壁となる電池欠点の改良にリソースを全振りしたほうがいいに決まっていると言うわけです。電池の開発というのは時間がかかり変化も漸進的であり、そんなことは無理だろうというのがわずか5年前までのほとんどの業界人見解でした。しかしいま世界はイーロンの言うとおりに進んでいます資源問題中国メーカーを中心にリン酸鉄系電池解決されつつあり、急速充電の問題、それを可能にする電力インフラ問題自然エネルギーの出力が不安定問題、これらの問題がすべて電池技術解決されようとしています。まったく、なんちゅうことでしょう。

 

今日本はオーストラリアの褐炭を使って水素を取り出して運ぶとかいろいろ考えてやっていますが、おそらくすべて失敗して産業墓場になる未来が見えます。まあでも、長距離トラックくらいはひょっとしたらFCVの入る余地があるかも知れません。しかしそれも充電技術進歩によって電池解決される可能性が高いです。

 

さて、主要な日本企業の将来についてちょっと予想を。

 

トヨタ

電動車についての卓越した技術蓄積を持ち、電池技術電池への投資余力も持つ稀有会社。ここが死んだらもうおしまい。パナと一緒に電池の開発と生産に勤しんでいるが、実はパナはライバルテスラ電池供給する関係でもある。ちなみに傘下の豊田通商電池に不可欠なリチウム資源ガッチリ握っている。実はEV技術開発や投資も怠ることなくやってきたが、誤算はその流れがあまりに早すぎたことだろう。今年スバルと共同でEVを投入予定。

 

ホンダ

GMと組んでEVに取り組む。2040年までに内燃機関を全廃すると宣言したが、彼らが満を持して出した量産EVHonda e」はあまりな出来で全然売れてない。電池韓国LGケムあたりから買う予定らしい。HVには早くから取り組んできたが、トヨタがTHSを地道に改良していくのに大して、ホンダHV技術コロコロ変わり、イマイチものにならないイメージ企業イメージ先進的だが、実は社風はかなり保守的であるevについての意気込みはすごいが、個人的はいま最も心配メーカー

 

日産三菱

言わずと知れたEVにおいて世界で最も先行していたメーカーしかしそのアドバンテージほとんど活かせず、極めて信頼性の高い電池も持っていたが、コスト的に折り合わず中国エンビジョンに売却。リーフは長年世界トップの売り上げを誇るEV車種だったが、今はトップテンからも外れた。まだアライアンスを組むルノーのほうが健闘している。日産アリア挽回できるか。無理だろうな。

 

マツダ

未だに直6エンジンを開発するなど、一見時代遅れに見えるが、実は割とクレバーじゃないかと思われるメーカー。というのは、EVが普及期に入れば、eアクスルといった駆動システムメガサプライヤーから買ったほうがいいし、電池にしてもCATLやLGあたりの最も安くて性能の良いメーカーから調達したほうが有利である。ADASもコンチネンタルモービルアイから買ったほうがいい。要はみんな似たりよったりの車になる。となると、自動車メーカーに求められるのは制御技術デザイン、そしてブランドである。今マツダはそれを必死に磨いている。マツダくらいの規模のメーカーだと案外この戦略が一番いいのかも知れない。

 

スバル

卓越した四輪駆動技術を持つ。売り上げの大半が北米。多分、トヨタにひっついてその一ブランドとして生き残るつもりでしょう。

 

ダイハツスズキ

コンパクトカーを安く作る卓越した技術を持っていて、100万円以内でアルトミライースを作れる生産技術はたいしたもの。この点において強力な強みを持ち、ダイハツ東南アジアスズキインドで高いシェアを持つ。しかしこの強力な強みを速攻で無効にするのがEVであったりする。ダイハツスズキ海外市場中国EVメーカーに席巻されてシェアを失う未来が見える。国内で軽EVを地道に作るかも知れないが、それすらも中国メーカーの台頭で怪しい。将来は暗いだろう。

 

パナソニック

車載電池トップを突っ走っていたが、CATLとLGケムに抜かれて現在3位。テスラの株を売却して多額の利益を得たが、なぜかをそれをブルーヨンダー買収に使い、電池の新技術設備への投資は先をゆく二社に比べると消極的トヨタパナソニックを見限り始めていると聞く。

 

日本電産

EVモーターやeアクスルで覇権企業を狙う。しかし永守が死んだらどうなるんだろう。

 

他にもいろいろ書きたいことがあるけど、疲れたのでやめる。ところで、元三洋の人の書き込みをみて、ずっと今までiPhoneを使っていたのを、GooglePixelに買い替えました。なんでかって言うとね、それについたユーザー体験がうんちゃらという大量のブコメを見て、iPhoneを使い続けることが、結局新しいもの積極的スイッチできない日本人の保守から来てるんじゃないかと思ったから。それで思い切ってAndroidにしようと思った。中華スマホちょっと怖いのでPixelです。そんだけ。以上。

2021-11-03

テスラ株価が120兆円こえてるのをみておもうんだけど

仮にこれからテスラトヨタレベルの成長したとするじゃん?

それでもトヨタ株価(33兆円)くらいにしかならないと思うんだよ

なんだったらVW株価を足しても50兆円くらいなんだよ

テスラの株を買ってる人ってテスラがどうなると思ってるの?月まで行くとか?w

株って意味からねーよな

上がるから買うって感じなんだろうか

テスラバブルって感じ?

まじめに計算してこの株価になってるわけ?

2021-10-28

anond:20211028131150

「なんで日本人EV否定しがちなの?」

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