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2024-11-14

AI絵師」のキモ

AI絵師」を名乗ってる人々に感じる気持ち悪さがどこから来るのか自分の中でモヤモヤしていた。技術には罪はないが、使う人間次第でそれは天国の扉も地獄の扉も開きうることはファインマンが言った通り。私自AIよるイラスト生成自体には特にポジネガともに強い意見はないがこと「AI絵師」を名乗る人々には並々ならぬ気持ち悪さを感じていた。

ただなんとなくぼんやりとこのことに考えていた時に「将棋界に、突如として『将棋AI』を駆使して『AI棋士』を名乗って対局して回る人が現れた」らそれはまあ非難轟々だろうと思い至った。「AI絵師」という人々に感じる気持ち悪さはこれと同列のものと思われる。「AIを使って将棋で勝ったところでその人は何一つすごくない」しむしろ将棋勉強を1ミリもせずにAIを使って大人気なく勝とうとする人」はどう考えても自己顕示欲けが恐ろしく肥大化した哀れな人だ。そのアナロジーを使うならば「AIを使ってイラストを生成したところでその人は何一つすごくない」し「絵の勉強を1ミリもせずにAIを使って大人気なくそれっぽいイラストを生成する人」はどう考えても自己顕示欲けが恐ろしく肥大化した哀れな人だ。

これを言うと「でもプロンプトというクリエイティブな要素がある!」という人が出てきそうだが、例えば将棋AIが「藤井聡太羽生善治風の指し方で」や「居飛車振り飛車」などのスタイルを選べたとしてそれはクリエイティブかと問われればそうは思えない。それっぽい画像を生成するためにパラメータをいじいじするのにご執心な人は絵を描くことが上達しているのではなくAIに絵を描かせる方法を身につけているだけだ。世紀末世界で紙と鉛筆しかなくなったらロクに描けるわけがない。

別に絵に限った話じゃない。音楽プログラミングも、学習データゴミになっていくことでモデルゴミになってしまわないようにより一層一次的に生み出せる人間需要高まるということになっていくだろう。

2024-08-19

今日夕方将棋界で大事件が起こった。

今日夕方

将棋界でとんでもない大事件が起こった。


藤井聡太飛車を振った。』


公式戦 約300戦、その全戦において、

居飛車で戦った生粋居飛車党、

あの藤井聡太 竜王名人が、

飛車を振った。


それも、

羽生善治 永世七冠 の、

永遠のライバルと名高い、

渡辺明 九段相手にして、

飛車を振った。



しかも『中飛車』。

それも『急戦矢倉中飛車』。

ホコリと手垢にまみれた、

もはや誰も使っちゃいない超古典的戦法。

それを、今、

ここで?

藤井聡太 竜王名人永世王位になるかどうかの大事瀬戸際重要な一局の、

この対局で?



渡辺明 九段対応できず、

次の一手を考えるためだけに

持ち時間を『3時間』も使わされてしまった。

全体の持ち時間が『8時間しか無いのにもかかわらず、だ。

渡辺明はそこで1日目を終えた。


王位戦第4局。2日目

明日、決着がつく。

明日将棋界の歴史が変わる日になるかもしれない。

2024-06-22

anond:20240622150218

ぴよ将棋というアプリ駒落ち講座があって、8枚落ちまでは勉強できる。

平手は、まず居飛車振り飛車のどちらを指すかを決めて(あとで変えても全然かまわないので直感OK)、それに合わせた戦法と構えをネット検索した。

私は、振り飛車となんとなく決めて、四間飛車美濃囲いについてざっと検索して調べて、ぴよ将棋の一番弱いCPUと対戦していった。

2024-05-26

将棋から飛車が消えてもアマプロに勝てないでしょ?

anond:20240523114606

例えば将棋でいうと居飛車振り飛車という大きな2択があって、これは上位の棋士でもかなり得意不得意分かれてるし

アプデの影響で戦術の有利不利バランスが変動したら戦績は覆る。


競技システムに大きな変更が入れば、もちろん上位帯のプレイヤーランキングが変動する。

得意なキャラクターナーフ(弱体化)して、プロゲーマーが苦戦を強いられるというのはよくあることだ。

しか競技の根っこの部分が変わらない限り、上級者が上級者で居続けることには変わらない。

「実力差が覆らない」と書いたのはそういうこと。

例えばサッカーハンドOKドリブルOKバスケみたいな競技に変更したら、

バスケスキルが高いプレイヤーが躍り出るわけで、もはやサッカー競技性は失われてる。

ここからが本題だが、eスポーツルール変更とは、そういう変更じゃないわけ。

まるでサッカーバスケになる変更かのように主張する奴がいるが、

実際は将棋から飛車を消すような変更でしかない。

定石だった居飛車振り飛車それ自体が消えるので、

プレイヤーは新たな戦略開拓を求められるわけだが、アップデートへの対応力も競技力の一つだと言える。

伝統的なスポーツ基本的システムが変わらない→eスポーツシステムがよく変わる→だから伝統スポーツと違ってダメ

これは理屈として成り立ってないわけ。

旧来のスポーツから抜け出せていないだけ。

2024-05-23

anond:20240523114050

アプデの有無で競技性が左右されるみたいな論点はどうでもいいんだけどさ

大元増田からある

結局は駒を扱う思考力が物を言うんだから、元々の実力差は覆らない。

この思想純粋に間違いだなって思うよ。

例えば将棋でいうと居飛車振り飛車という大きな2択があって、これは上位の棋士でもかなり得意不得意分かれてるし

アプデの影響で戦術の有利不利バランスが変動したら戦績は覆る。

2024-01-18

anond:20240118190243

先日のたややん・渡辺明九段YouTube配信を見て、

ゲスト渡辺明九段将棋AI対談企画「水匠実験室」新春スペシャル!【将棋AI水匠/たややん】 (2:30:08)

https://www.youtube.com/watch?v=94gZLUyGeKE

渡辺九段が「天彦さんや豊島さんは、(最前線の)研究合戦から降りた(12:48-)」と表現していたのが印象深かった。

しかし、「降りた」というのはネガティブ表現だけど、実際のところ、将棋自由ゲームであって、相手に勝てるんなら当然何をやったっていいわけだよ。勝つために降りたんだと言ってもいい。

極端な話、藤井竜王名人勉強時間の8割を序盤研究に充てていたとしたら、豊島九段が同じ8割を研究に充てても、差は縮まらないし、パソコンスペック研究効率でむしろ差は広がってしまうかもしれない。でも、研究が役に立たない力戦に持ち込めば、別のところで勝負ができる。だったら、研究以外のことに勉強時間を割いたほうが、結局は「地力が強くなって」勝ちやすい。プロ棋士レベル地力が伸びる余地があるかは配信でも疑問が投げかけられていたけど(1:25:20-)、序盤研究も実戦対局も詰将棋も、将棋に関わる時間なら勝率いくらかでも貢献するはずだ。そういう勝負環境バランスがありうるし、実際にいまそれが起きている。

やがてそういう理由で仮に最前線が角換わりから振り飛車に移ってきたら、今度は振り飛車AI研究で焼き尽くされるかもしれない。けど、幸いにして将棋はめちゃくちゃ広大なので、そもそも角換わりだってAIレベルでは焼き尽くしの途中だし、居飛車にも振り飛車にも枝葉に分かれた戦型は山ほどある。そして何より、AIがすべてを焼き尽くしても最終的には「人間にはすべてを覚えきれない」という絶対的な砦が残されている。

もちろん、もう一方には、増田康宏七段のように「相手研究の隙を突いたり出し抜いたり、自分けがもっと研究している局面に持ち込む」という方法で立ち向かう人もいる。

将棋自由だ。

将棋鉱脈終わった問題

将棋の強い手は金脈のようなもので、坑夫(=棋士)がツルハシ(=人力)で掘りまくって、たまにデカい金塊(藤井システムとかゴキゲン中飛車とか)がゴロリ発掘されるのが面白かった。でもAIがガーっと重機人間がとても掘れない深さまでひっくり返してしまって、「振り飛車はクソだったぞ、一番デカい金塊は角換わり腰掛け銀だけど先手必勝だったぞ」とか神目線で言ってくるわけ。

かつては振り飛車は対居飛車に慣れているけど、居飛車は対振りを相居飛車ほどやってないって非対称性(対抗形だけに)があったので、居飛車は対振りでハメられないように細心の注意を払わないといけなかったんだけど、今の居飛車は自信満々で、「これで大丈夫ってAIも言ってたし」状態プレイヤーなら分かるけどこれは振り飛車の気分としてめちゃくちゃ苦しい。今はAIより前の人のこだわりとかでまだ多彩さが維持されてるけど、今後は奨励会とかも居飛車じゃないとプロになれなくなって行って、プロレベルの対局は全部同じような序盤になっちゃうんじゃないかな〜

もう人が掘れる極限を超えてしまっているから新定跡とか新手とかも発見されないわけだし、AI将棋面白くなったって言うけど一過性のもので、プロ将棋寿命はかなり縮んじゃった気がする。

2023-10-28

anond:20231028131037

ちょっとかじった時は居飛車穴熊最強だった気がするが

そんな時代ももう終わってたのか

将棋界のゾルラーク

https://anond.hatelabo.jp/20231027224113

将棋にはゾルラーク的なものがいっぱいある。猛威を振るったけど対策研究されて下火になった、あるいは陳腐化した戦法たち。

横歩取り3三角 / 横歩取り8五飛

横歩取り戦法で一時期猛威を振るった後手番の戦法。先手番が3四飛車で歩を取った後に、3三角として飛車を2筋に戻りにくくする戦法。

飛車が序盤から高いところで動くので空中戦法とも。90年代後半から2000年代タイトル戦でよく指された戦法。

佐藤天彦はこの戦法で名人になったと言っても過言ではない。

後に先手番の対策が進んで、後手番が不利になったこともあり横歩取り自体が下火になった。

居飛車穴熊

穴熊自体江戸時代からある古い戦法だけど、居飛車穴熊は意外と新しくプロが使うようになったのは1970年代

振り飛車側の振り飛車穴熊美濃囲いに対して更に硬さで対抗する戦法。

渡辺明はこの戦法と上記横歩取り戦法で若くして竜王になった。

振り飛車側も下記の藤井システムを始めとする対抗策を開発したが、それでも長いこと主流戦法だった。

振り飛車自体が指されなくなったことに加え、将棋の質自体が玉の硬さから盤面のバランスや広さが主流となったことにより下火に。

藤井システム

四間飛車の戦法。藤井システム藤井藤井九段から藤井聡太ではない。そもそも藤井聡太が生まれる前の戦法。

四間飛車本来玉を早い段階で美濃囲いなどに囲って戦うものだったけど、居飛車穴熊戦法に対抗するために四間飛車から居玉のまま美濃囲いの形に進み、角筋を使って居飛車穴熊妨害する構想。

開発者藤井猛の竜王3連覇原動力ともなったが、居飛車側の対策が進んで使われなくなった。

ゴキゲン中飛車

後手番が角道を明けたまま飛車を序盤に5筋に振る戦法。開発者近藤正和七段がいつもニコニコごきげんだったからこの名前に。

それまで振り飛車といえば角道を止めて戦うのが当たり前だったが、序盤から角交換も厭わない攻撃的な戦法で革命的だった。

この戦法の恩恵を最も受けたのは久保利明九段で、先手番の石田流とあわせてタイトル戦や順位戦での活躍原動力となった。

これも居飛車側が超速▲3七銀や超急戦など対策を開発、トップ棋士振り飛車党減少もあり下火に。

そもそも振り飛車自体ゾルラークになりつつある。

 

ちなみにこれらの戦法は、羽生会長が全盛期によく指していた。一方で藤井八冠は公式戦ではほぼ指したことがない。

AI以降の将棋ゾルラーク的な戦法開発というよりも、以下の序盤から終盤にかけて間違えないかという方向になっているので、

もうこういう画期的な戦法や新手は出てこないだろう。藤井聡太が藤井と名の付いた新手を出すことはおそらく無い。

余談だけど将棋界のクヴァールは升田幸三だと思う。

追記

藤井八冠は公式戦ではほぼ指したことがない」なんて書いたけど、対抗型の居飛車穴熊は指していて負け無しだった。

あとこれらの戦法はプロの棋戦ではゾルラークだけど、女流アマチュアではまだまだ主流戦法。

将棋ウォーズじゃゴキ中も居飛車穴熊ガンガン指されてる。アマチュアプロほど精密じゃなくて穴だらけだからね。

ただ横歩取りはあまりない。理由は難しいから。24は知らん。

anond:20231027224245

結構違うけど面白さ的に似てるのかなと思うのは「居飛車」。

矢倉』とか『相掛かり』でも良い。

かつてそれは『ワザ』だった。『自身スタイルとして選択する戦型』と考えても良い。

しかし今居飛車のいくつかの戦型は『将棋のもの』のようなイメージとして捉えられるようになっている。

そのルートからちょっとでも外れて自分なりのポジションを取る(スタイルを出す)と、AIが「不利」を示すようになったからだ。

今でも自分なりのスタイルを出す戦型というのは実戦である程度現れてはいるのだが、

頭の片隅に、

「厳密な強さ(将棋というゲーム本質)からは外れているかもれない」

「対人線でのゆらぎを狙う形」

「人の目でみたときのわかりやすい形の方が指しやすいから」

みたいな思考があって、どこかしら追い詰められるようになっている。

から、今の棋士たちは昔にくらべて、その居飛車のいくつかの基本形について、当たり前のように、そしてある種強迫観念みたいな強烈なイメージを持って勉強することになる。

むかしからそれは「基本」ではあったにせよ、その基本形の意味合いAI登場以降めちゃくちゃかわった。

将棋の正解(本質)というものがそこにあるのかもしれない(なんならほぼ確定ぽい)」と思うのと、正解はないけど自分で突き詰める余地がある、のではかなり感覚が違うのであろう。

からこそ個性のある戦型を選択してる棋士さらにかっこよく映るという、新たな面白さも生み出しているとも言える。

2022-10-30

マスクを奪うと勝てるボードゲーム

マスクさえ奪えば勝てる。

そのことは、一夜にして棋界を変えたという。

流行した新戦法は、居飛車でも振り飛車でもない。

マスクを奪う、だ。

だが、ある戦術が棋界を席巻すれば、対抗戦略が生まれるのは必然だった。

棋士たちは、囲いを始める。

アメフトバイクヘルメットを被ってマスクを守るのだ。

もっとも、いかに頭部を守ろうとも、腹パンされてヘルメットを脱がされては意味がない。

守らんとする者は全身を覆い、攻めんとするもの武器を手にする。

守りと攻めのいたちごっこ

やがて生まれたのは、全身をフルプレートの鎧で包み、剣を手にするスタイル

棋士たちは、騎士になったのだ。

さらに、戦法の進化は進む。

やぐら(物理)やトマホーク物理)を経て、そのゲームは、もはや合戦将棋ウォーズ)の域に達した。

この戦を模したボードゲームも生まれたという。

その名を「将棋」という。

https://anond.hatelabo.jp/20221030162343

2022-04-27

今日遊戯王マスターデュエルというサービスが開始した

今日遊戯王マスターデュエル(以下、遊戯王MD)というサービスが開始した。

前々からあっただろ、という人もいるかもしれないが、それはベータ版に近い何かだ。

既存MD問題点

遊戯王MDには、ほぼ100%に近い勝率で勝てる戦法が存在した。

それが、回線切断ドライトロンと呼ばれる戦法である

分かりやすくするために、これがどんなもの将棋で例えてみよう。

1. 自分は必ず先手になる。

2. 最初に、自分は何十手でも好きな手を指すことができる。

このとき自分居飛車穴熊しか組むことができず、また相手の駒を取ってはならない。

3. 対局中、相手王将を含む自分の駒を取る手を指したとき、この指し手を無効にできる。

4. 3の能力は、ほぼ無尽蔵に使える。

……遊戯王将棋も知らない人でも、これがどんなにぶっ壊れた戦法かは明らかだろう。

これをやられた相手は、一方的鉄壁に組まれ陣形相手にろくに駒も取れずに勝負することになる。

そのため、勝負が始まった瞬間(デュエルが始まりドライトロンカードを見せた瞬間)に投了するのが

時間効果の点でもっと有意義選択となる。

まあ、ドライトロン以外のどの戦法でも、自分10手指せるとか、3.の能力を3回までは使えるとか、

どの戦法でも大概ぶっ壊れてはいるのだが……

それでも、その能力の強力さ、発動できる量という点でドライトロンは飛びぬけている。

これをやるためのデッキカード群)は多少金がかかるが、逆に言えば金を払って集めたカードをただ出していけば、

誰でもA級クラスに相当するプラチナ1の称号が手に入った。

元々ドライトロンは強力な戦法ではあった。それでも、本来他の戦法はそれに食い下がれる程度の力はあった。

回線切断ドライトロンが成立していたのには、主に二つの理由がある。

遊戯王自体が抱える構造問題

前述の通り、遊戯王デッキというのは基本的にどれもぶっ壊れている。

そして、それを抑制するために手札誘発カードというカードがある。

これは基本的に後手が使うもので、最初に先手が発動した能力強制的に止めたり、

自分だけカードを引けたりと、これまた強力な能力を持っている。

自分が先後どちらになるかは分からないので、みんなリスクとリターンをつり合いにかけ、

手札誘発カードを何枚かデッキに入れておく。一方で、入れれば入れるほど本来デッキは弱体化してしまう。

手札誘発は、本来デッキ不要な不純物だからだ。手札誘発をうまく本来デッキに組み込む戦法もあるが、

それが逆に手札誘発が元々不純である証左になっている。

では、もし自分が必ず先手になる方法があったらどうだろうか。

手札誘発は基本的に後手が使う。なので、最初から手札誘発を減らすか抜いておくことで、

先手になること自体の有利性に加え、デッキ本来の強さを存分に出すことができる。

遊戯王MDが抱えていた問題

遊戯王MDでは、最初プレーヤー二人の先後が確定した瞬間に回線落ちをした場合

落ちた方には特にペナルティがなかった。

そのため先手を引くまで回線落ちを続け、先手を引いたら後はドライトロンカードを並べればそれで勝つことができた。

おまけに落とされた相手の画面は接続待機画面で短時間フリーズするため、ほのか不快感を与えつつゲームから逃げることができた。

今の遊戯王MDは何が変わったか

まず、前述した回線切断にペナルティが付くようになった。

また、ドライトロンを始めとする、最強格と言われた数々のカード群に規制が入ることが発表された。

言うまでもなく、これは大きな変化だ。

そもそも遊戯王MDプレーヤー運営や開発に失望していた。

切断対策Bot対策を始めとした冷淡な対応、痒い所に手が届かないサービス……

ついこの間開かれた、シンクロと呼ばれるカードを使う大会企画も大失敗と呼べるものだった。

ゲームシステム自体はきちんと遊べるものなのが救いだが、それ以外の部分でそんな恨みや失望を募らせていたプレーヤーは多いと思う。

そんな折にこの発表である

正直、増田運営がまともにゲームを正そうという気があったことに驚いたし、

今回やってくれるなら今後も何かあったら対応してくれるだろという希望を持つことができた。

これで誰がどんなデッキを使うか、環境も大きく変わるだろう。

遊戯王MDはようやく始まったと言える。

2022-02-06

ずっと奨励会で燻っていた居飛車党の俺が振り飛車を使ったら竜王にまでなった件

居飛車よりも振り飛車

2021-10-28

藤井猛ちょっとやってみた居飛車鈴木大介振り飛車より強いならもはや振り飛車の何を信じていいかからなくない?

2021-10-18

居飛車とか振り飛車とか囲いの種類とか、完全に理解した

将棋は、ルールがだいたいわかっている程度でほとんど指せない。

でも、囲いを作ると強いってこととか、飛車活動させる位置によって居飛車振り飛車と戦法が分けられるという話は知っていた。

ただ、飛車はかなり自由に動けるのに、なぜ右側で活動させるとか左側で活動させるとか決めつける必要があるの? というあたりはよく理解できずにいた。

こういうことか

2021-09-29

将棋は死にゲー

勝てない人は同じ局面に放り込むのが致命的に下手。

守りを固めるのが1番やりやすい。

囲いを決めるだろ。

崩されたなってところから

ソフトにさしてもらう。

一手生き延びられるようにする。

スクショして、次の一手を覚えていくわけな。

これえんえんとやっていけば

馬鹿みたいに硬い囲いになるから

まず負けねえ。

攻める時もそう。

相手の戦法をざっくり居飛車振り飛車でわける。もっといいてないかなってところで

ソフトにさしてもらう。

攻め、守り両方とも死にまくって対処法を覚える。そしたら勝てる

負けるのは

あんまりでてこないやつ。

ここは捨てよう。

しゃーない。藤井聡太でも1割まけるんだから。だれでも負ける。

2021-06-18

将棋の段持ちなのに棋譜再現ができない

強くなったらできるのかなと思ってました。

できないったらできない。

対局後は相手居飛車振り飛車かくらいしか覚えてません。どんな対局だったのか?振り返ってもわからない。

いったい有段者の頭の中はどうなってるんだ?

メモとりながらなら再現できます

だれでもできるよなあ!手順1つ1つかけばいいんだもの。そうじゃなくてさ。こう、わかるよね。やりたいの!まるでできない。

2021-06-08

神々が叩き合い、神が降りてきた

 土曜日の夜は一切予定が入れられない。

 白熱の戦いが毎週繰り広げられている将棋の「ABEMAトーナメント」。6月5日は予選のCリーグ、チーム羽生対チーム木村が行われた。、この結果、この2チームにチーム豊島を合わせた3チームが、勝敗得失点差まで完全に並ぶという劇的な展開が待ち受けていた。最後リーダー3人によるプレーオフが繰り広げられ、決着が付いたのは日付も変わった翌0時すぎであった。翌日(というか当日)には、藤井棋聖渡辺名人棋聖戦があり、朝早くから中継があるというのに、この深夜までの激闘が寝かせてくれない。まったく、大事な日の前日になんてものを見せてくれるのか。

 劇的な展開にも魅了されたが、この日の決着局、羽生善治九段佐々木勇気七段の将棋はその内容も抜群に素晴らしかった。このABEMAトーナメントは、「持ち時間5分+1手につき5秒加算」という超早指し(フィッシャールール)のもとで行われる。このルールは、実際に指してみれば分かるが、非常に厳しく、スリリングである。ある程度、手の決まった序盤ならば時間を増やしていけるが、局面が複雑になった中終盤はそうもいかない。序盤で増やした時間はあっという間に溶けていき、秒に追われながら指し手を続けていくことになる。正直、アマチュアがこのルールで指しても、「そもそも将棋にならない」ということが多い。繰り広げられるのは、「将棋似て非なる何か」である

 しかし、そこはプロ。我々アマチュアとは違い、このルールでも「将棋」を指す。さすがに指し手の質は多少落ちるのかもしれないが、それでも将棋を指している。まずはそこに感動する。

 羽生九段佐々木勇気七段の一戦は、互いの読みと駆け引きがぶつかり合う激戦となった。この将棋は、持ち時間の長い公式戦と比較しても遜色ない名局だったと思う。将棋ファンとして、この一局への感動は言葉にして残しておきたい。

 先手番となったのは佐々木勇気七段。藤井聡太四段(当時)のプロ入り29連勝を止めた男としてあまりにも有名であるが、その後の活躍も目覚ましい。順位戦現在から2番目のB級1組。藤井二冠をぴったり追走しながら昇級し、現在も開幕2連勝と好調である居飛車党の本格派で、序中盤にも惜しみなく時間を投入する。深い研究と読みに裏打ちされた指し手が魅力である。それでいて、この早指しのルールでも滅法強い。

 後手番となったのは羽生善治九段。何をかいわんや、ご存じ永世七冠である

 

 戦型は角換わり腰掛け銀。事前のインタビューで、変化球ではなく、正面からぶつかりたいと語った佐々木宣言通り、得意戦法で真っ向勝負を挑んだ。対する羽生とて、相手の得意形を避けるタイプではない。いつも通り、泰然と、そして悠然とした手付きで佐々木の得意形を受けて立った。

 端歩の駆け引きもあったが、十分な研究があるようで、佐々木の指し手は早い。57手目、▲2五歩と攻めかかる。これは、羽生の玉が2二に入ったところに、真上から襲い掛かった手である羽生の構想を正面から打ち砕こうとしており、相当な迫力がある。一歩間違えればすぐに潰されそうなところ、羽生は一歩も引かない。佐々木飛車を吊り上げ、銀取りも手抜いて手裏剣を放った。

 66手目「△8八歩」。この手自体は珍しい手ではなく、相手陣形を乱す定番の手筋である。実際、その場にいた棋士も全員が一瞬で見えた手だと思う。しかし、問題はこの歩が「通るのか?」その一点である。もしこの手が不発に終われば、この将棋は一気に佐々木に持っていかれてしまいかねない。「一か八か」的な意味で、この歩を打つのは非常に怖い。しかし、羽生の手は8八に伸びる。「運命勇者に微笑む」羽生が好んで用いる言葉を想起した。勇者羽生善治、いつもこうやって、勝利を手繰り寄せてきた棋士である

 勇者勇気が立ち向かう。羽生の放った歩を取っては弱いと見た佐々木は、一直線の攻め合いへ。71手目、▲4六桂と急所桂馬を放った。対する羽生、△6四桂と打ち返す。同じく急所に放った桂馬である。4六と6四の桂馬が、銀を挟んで対称に向かい合っている。この局面、互いの我が道を行くとばかりに読みがぶつかり合い、その衝突が盤上に表現されている。最高峰に美しい。

 美しい火花にくらくらしそうな局面で、佐々木が次の1手を放つ。73手目「▲6五銀」。最高峰の美しさに、さらに「その上」があったとは。叫びたくなるような手である。銀のただ捨て。しかし、この銀は取れない。取ると、羽生玉が弱体化し、一気に攻め潰される展開が見える。佐々木の放った会心の一手であり、観戦していた羽生チームメイト中村太地七段も「(佐々木の)決め手に見えた」と述懐したほどである

 佐々木勇気会心の一撃。そのままK.Oされてもおかしくない局面で、さら時間もない。そんな局面で、羽生は何を放ったか。74手目「△8八と」。やはり銀は取れない。羽生は最大の強手で応えた。ちなみにこの「と金」は、その前の局面で放った「勇者の歩」が成ったものである。歩を打った手も凄いが、「と金」を引いたこの手も凄い。鬼のような顔で剣を抜く勇者を見ているようである

 羽生踏み込みに、佐々木は盤上没我。長考の末、と金を払う。羽生は追撃の手を緩めず、△6六歩、そして残り2秒(!)まで考えた末に△4九角と放った。少し進んでみると、恐ろしい局面が見えてくる。この将棋、途中から佐々木一方的に攻めていくような展開ばかりが見えていたはずなのに、気付けば羽生佐々木を追い込んでいる。佐々木も相当な迫力で攻めていたはずなのだが、勇者踏み込みがそれを凌駕したように思えた。

 とはいえ局面はまだ分からない。佐々木、黙っていられないとばかりに攻めに転じ、羽生玉に迫る。羽生玉はかなり危ないところまで追い込まれるが、あと一歩が足りない。それを見切ったか羽生香車桂馬佐々木玉に覆いかぶさる。この手があまりにも厳しく、佐々木を一気に追い込んだ。

 土俵際の佐々木だが、あきらめきれない。115手目から、歩を打っては捨てるということを繰り返した。これは、「時間稼ぎ」の歩である。1秒で打てば、持ち時間を4秒増やせる。増やした時間で、必死に凌ぎを探す。歩の打ち捨ては、純粋な「損」であり、将棋の真理からはほど遠い。しかし、そんなことを言っている局面ではないし、なりふり構っていられないのである。鬼の顔をした勇者相手に、佐々木もまた鬼になる。非常手段で、最後可能性を探した。

 羽生にも余裕はない。一手間違えれば奈落の底である必死の形相で佐々木気合に応戦する。冷静に追い詰め、ついに矢尽き刀折れた佐々木最後羽生が、146手までの激闘を制した。終盤はたがいにほとんど時間がなく、チェスクロックの叩き合い。それが終わり、激闘に終止符を告げるブザーが鳴った。

 大熱戦の末、羽生勝利チームメイト中村七段、佐藤紳哉七段が控室で絶叫する。「感動した!やっぱ羽生先生は違うわぁ」その反応は、同じプロ棋士というより、画面の向こうで見ている我々将棋ファンのそれと近いものであったが、そうなるのも無理はなかったと思う。それくらいの将棋であったし、「羽生善治」とはプロ棋士にとってもそれくらいの存在なのである

 敗れた佐々木の指し手も素晴らしかった。忘れてしまいそうになるが、この将棋は「5分+5秒」の超早指しで指されたものである。それが到底信じられないような濃密な内容で、「神々の叩き合い」とでも言うべきものだった。極限の状況で指していたことで、羽生の「勝負術」「局面への嗅覚」といったものが最大限に研ぎ澄まされ、盤上に発露したように思う。棋士羽生善治の恐ろしさを改めて感じたし、その羽生が未だにあと1期まで迫った100期目のタイトルに届かない、将棋界の恐ろしさを思った。

 激闘の余韻も冷めやらぬ中、さらに興奮するような出来事が起こった。この戦いの翌日、羽生中村七段のYouTubeチャンネルに登場し、なんと自らの将棋解説したのである羽生YouTubeで自戦解説をするのは初めて。あれだけの将棋を見せてもらっただけでも興奮が止まらないのに、その翌日に本人から解説が聞けるとは。神々が叩き合い、神が降りてきた。あまり出来事に、感情が追いつかないままに視聴した。

 佐々木の「▲6五銀」はやはり相当な一手だったようで、羽生も手放しで称賛した。「いい手だなあ」そうやって飄々と語る姿は、一日前の盤上にいた鬼の姿とは大きく異なっていて、少し呆気に取られてしまうのだが、盤上を離れればこれが羽生善治なのだと妙に納得もしてしまうのであった。

 いい将棋を見て、感動して、翌日には本人から詳細な解説が聞ける。凄い時代になった。将棋ファンは、本当に幸せである

https://www.youtube.com/watch?v=5IbgZBaTyoc&t=286s

2021-03-24

anond:20210324105609

その言い分だと、チェスの事は知らんが

将棋だと「矢倉」や「居飛車」なんかの戦法を覚えることも同様にならないか

要するに出来ない事の言い訳自分以外に押し付けようとしてるだけだゾ☆

2021-02-18

anond:20210218235414

相手が角交換四間飛車だと投了したくなる。

居飛車穴熊組めないとやる気なくなる。

2021-01-25

anond:20210125135639

話題くらい自分から振りなよ

俺だったら「将棋指す?居飛車党?振り飛車党?」「魏呉蜀でいったら何派?俺は袁術イチオシだね」

「ノーアウト一二塁で送りバンド成功させてワンアウト二三塁になっても得点期待値は逆に下がるって知ってた?」

とか相手見ながら色々話題を振って盛り上げまくるよ

2021-01-12

できるかぎり簡単麻雀説明してみる

前提

オンライン麻雀ゲームで遊ぶものとする。

まり牌の扱いや得点計算などはゲーム自動的にやってくれるので詳しくは説明しない。

麻雀とは

同じ数字の牌や、連続する数字の牌を集めると、その組み合わせ(役)によって得点が決まるゲーム

ポーカーを複雑にしたようなもの

自分が持っている牌は13枚。

毎ターン1枚の牌が配られてくるので一時的に14枚になる。

14枚の中から要らない牌をひとつ捨ててターンエンド。

同じ数字[8][8][8]や連続する数字[4][5][6]で「3枚」ずつ揃えていく。

これを面子メンツ)と言う。

同じ数字メンツを「刻子コーツ)」、連続する数字メンツを「順子(シュンツ)」という。

それとは別に、同じ数字の牌を2枚揃える必要もある。これをアタマと言う。

メンツ×4組+アタマ2枚の合計14枚を揃えたときに役が出来ていればアガリ

牌種

麻雀牌は四種類ある。

萬子

マンズ。一萬とか二萬とか書いてあるやつ。

筒子

ピンズ。丸が書いてあるやつ。

索子

ソーズ。竹みたいなのが書いてあるやつ。

字牌

東・西・南・北・白(何も書いてないやつ)・発・中。

メンツを作るには同じ種類でないといけない。

たとえば[2萬]と[3筒]と[4索]があってもメンツとは見なされない。

[2萬][3萬][4萬]とか[2索][2索][2索]などのように揃える必要がある。

また、字牌に順番は無いので、[北][北][北]みたいに刻子で揃えるしかない。

同じ種類かつ同じ数字の牌は全体で4つしかない。

たとえば[1萬]が既に2枚捨てられていたら、自分が[1萬]で刻子を作ることは出来なくなる。

副露

他のプレイヤーが牌を捨てたときに取れるアクションとして「チー」「ポン」「カン」がある。

チーは「ひとつ前のプレイヤーが捨てた牌を拾って順子を作る」というもの

たとえば、自分が[1萬]と[2萬]を持っているときひとつ前のプレイヤーが捨てた[3萬]を「チー」することで、[1萬][2萬][3萬]の順子を作ることができる。

ポンは「いずれかのプレイヤーが捨てた牌を拾って刻子を作る」というもの

たとえば、自分が[5萬][5萬]を持っているとき、誰かが捨てた[5萬]を「ポン」することで、[5萬][5萬][5萬]の刻子を作ることができる。

カンはポンの4枚バージョンで、ほぼポンと同じ。

既に[5萬][5萬][5萬]が揃っているなかで、誰かが捨てた[5萬]を「カン」することで、[5萬][5萬][5萬][5萬]を作ることができる。

この4枚組は、3枚組の刻子とほぼ同様に扱われる。

「チー」「ポン」「カン」することを「副露(フーロ)」もしくは「鳴く」などと言う。

和了(アガリ

自分で牌を引いて和了ることを「ツモ」という。

相手が捨てた牌を拾って和了ることを「ロン」という。

ツモの場合は他のプレイヤーから均等に三分割して点数をもらう。

ロンの場合は当たり牌を捨てたプレイヤーから点数をもらう。

4メンツとアタマを揃えても、決められた「役」がなければ「役なし」となって和了れない。

麻雀の「役」は同時に複数が成り立つ。

和了ったときに成立した「役」をすべて足し合わせて得点計算する。

たとえばタンヤオピンフは同時に成り立ちうる(これは有名な組み合わせでタンピンと略される)。

基本的な役。

断么九(タンヤオ

2〜8までの牌だけでメンツ+アタマを揃えて和了る。

鳴いても成り立つ。

平和ピンフ

すべて順子+アタマで揃えて和了る。

タマ字牌役牌を使っちゃダメ。鳴いたら成り立たない。

このタンヤオピンフが基本中の基本。

これだけ覚えてどっちかを目指せばいい。

立直リーチ

鳴かずにメンツを揃えて「リーチ宣言をしたあと和了る。

リーチ宣言すると、それ以降は手牌を入れ替えられなくなる。

一発

リーチしたあと一周するまでに和了る。

門前ツモ

鳴かずにメンツを揃えてツモで和了る。

役牌

・[白][発][中]を三つ揃え

・[東][西][南][北]のうち場に合ったもの三つ揃え

「場」の概念はややこしいので説明省略。

ドラ

よくわからんルールによりドラが決定される。

ドラになった牌を持っていると和了ったとき得点めっちゃ高くなる。

厳密には役ではないのでドラだけで和了ることはできない。

本戦

鳴かずにメンツを揃えていけば、自然リーチ・一発・門前ツモを狙う状況になる。

そこにタンヤオピンフも絡めばそれだけで得点が跳ね上がる。

ただし鳴かずにメンツを揃えるのは大変である

鳴けば和了やすくなるが、リーチなど多くの役が成立しなくなり、全体的に得点が低くなる。

ただしドラを持っているなら攻撃力の低下を補うことができる。

まり「鳴くかどうか」で基本戦略を大別できる。

将棋における振り飛車居飛車のようなものである

他のさまざまな役は、中級者になってから覚えればよい。

結論

これでも相当に省略して説明してるんだけど、こんなにルールが乱雑なゲームってある?

やっぱ麻雀ってクソだわ。

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