2023-10-28

anond:20231027224245

結構違うけど面白さ的に似てるのかなと思うのは「居飛車」。

矢倉』とか『相掛かり』でも良い。

かつてそれは『ワザ』だった。『自身スタイルとして選択する戦型』と考えても良い。

しかし今居飛車のいくつかの戦型は『将棋のもの』のようなイメージとして捉えられるようになっている。

そのルートからちょっとでも外れて自分なりのポジションを取る(スタイルを出す)と、AIが「不利」を示すようになったからだ。

今でも自分なりのスタイルを出す戦型というのは実戦である程度現れてはいるのだが、

頭の片隅に、

「厳密な強さ(将棋というゲーム本質)からは外れているかもれない」

「対人線でのゆらぎを狙う形」

「人の目でみたときのわかりやすい形の方が指しやすいから」

みたいな思考があって、どこかしら追い詰められるようになっている。

から、今の棋士たちは昔にくらべて、その居飛車のいくつかの基本形について、当たり前のように、そしてある種強迫観念みたいな強烈なイメージを持って勉強することになる。

むかしからそれは「基本」ではあったにせよ、その基本形の意味合いAI登場以降めちゃくちゃかわった。

将棋の正解(本質)というものがそこにあるのかもしれない(なんならほぼ確定ぽい)」と思うのと、正解はないけど自分で突き詰める余地がある、のではかなり感覚が違うのであろう。

からこそ個性のある戦型を選択してる棋士さらにかっこよく映るという、新たな面白さも生み出しているとも言える。

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