はてなキーワード: 全然大丈夫とは
おけパ中島というか、別ジャンルに移動した絵師に並々ならぬ思いを持つ方々の増田を読んで思った話。
まず第一に私は二次創作の畑にはいない。一時期はいたけれど、どうにもハマれずすぐに撤退してしまった。
じゃあ何のオタクかというと、所謂Twitter企画とか、うちよそとか、そういったもののオタクだ。
昔から何故か版権よりも誰かもしくは自分の創作物にしかハマれないタイプで、時たま流れてくる学級会なるものも対岸の火事とばかりに思っている。そういう人間。
だから流れてくる増田も、版権は大変だなあなんて思いながら流し見をしていたわけだけれど、よくよく読んでみると私も同じじゃん。となり今に至る。
《うちよそにハマると長いんだこれが》
Twitter企画、これが分からないひとには申し訳ないけどもTwitter企画の話。
大体無期限企画なんかは半年持てばいい方、もって3か月なんて認識をしているが、私は大変なことにハマると平気で年単位引きずる。
グッズも作るし最悪本も出す。
そしてそれは大抵の場合、うちよそ相手の方と釣り合わない熱量で、本当のことを言うと段々と相手が冷めていくのを感じながら創作をするのは寂しい。
かといって例の増田の方も言っていたように「別ジャンル(この場合はうちよそ)に熱量が移ること」は責められることでもなければ仕方のないことなのだ。なんだか、例の増田を読んでいるとあながち笑えない感情だな一緒だななんて思ってしまって辛かった。
相手の日常を追う程ではないし、毒マシュマロなんてしようと思ったこともないんだけど、それでもおそらく一番そのジャンルを楽しんでいた相手が離れていくのはどうしても悲しくて。自分の気持ちを振り返ると、一連の匿名日記を見過ごすことが出来なかった。
これはそういう日記。
《ただ迷惑をかけたくないだけ》
そんなの重々承知の上で楽しんでいるが、版権とはまた違った問題がうちよそにはある。
いくら自分が楽しんでいるだけで相手が書かなくなるのは構わないと思っても、「自分が楽しんでいるだけで相手に精神的負担をかけてしまう」ことだ。
版権ならキャラは相手のものではないのだし、沢山描いたところで……という話だと思う。違ったらゴメン。
うちよそは相手がいるのだ。キャラは誰かの創作物で、誰かの創作物を借りて描いているのだ。
「あんなに沢山描いてもらってるのにお返しが出来なくて申し訳ない」だなんて思わせてしまうのだ。ただ一人で楽しんでいるだけでも。ていうか作品書かなくてもツイートで語っているだけで負担だと思う。私だってそうだ。全然大丈夫です!!なんて嘘になる。
ほんとにつらい。これにしかハマれないのに好きなものを好きでいるだけで、自分の好きなものを生み出してくれた大好きなお相手様に迷惑をかける。あ~あもうやめたい。なんと軽く十年ほど止められずにいる。もうヤダ。
どなたか、上手い気持ちの処理方法をご存知の方が居たら教えてください。「うちよそにおけるおけパ中島案件」で毎日エゴサするから。ほんとお願いします。
吊り革に捕まっていると大きな揺れが。
そのはずみで前に抱えていたカバンが座席に座っていたおじさんにぶつかってしまった。
そのおじさんはしばらくこちらの顔を見たあと深呼吸して、「いってえな!全然大丈夫じゃないですよ!」ととびきり大きな声を上げた。
その時のおじさんの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。
私は恐怖の中でもう一度、「すみませんでした」と謝った。
でもおじさんは恐ろしい目でこちらを睨みつけたまま何も言わない。
周りの乗客がチラチラとおじさんを見ているのを感じる。
沈黙の時間によって少しだけ恐怖心が和らいだ私は疑問を感じ始めた。
そしてその疑問をおじさんにぶつけてみた。
「カバンがあたったのは申し訳ありませんが、私それほど怒られることをしました?」
おじさんはまた何も言わなかった。
痺れを切らした私はもう一度言った。
「私それほど怒られることをしました?ねえ?」
おじさんは黙って下を向いた。
こんなヒステリーおじさんが社会の底辺で蠢いていてちょっとでも下手に出た人間に噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。
そんなことを考えながら下を向いたおじさんの頭頂を眺めていた。
そのまま、おじさんが顔を上げることがなかった。
10分位で私の最寄り駅に到着すると僕はおじさんの方を見ながら電車の扉を出たが、おじさんは下を向いたままだった。
吊り革に捕まっていると大きな揺れが。
そのはずみでおじさんが前に抱えていたカバンが座席に座っていたおばさんにぶつかってしまったようだった。
おばさんはキッとなって、「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」とキレた。キレおばだ。
謝罪を受け入れられると思っていたらしきおじさんは面食らったように、「すみませんでした」とモゴモゴ言った。
数十秒の沈黙の後に、おじさんは謝罪が受け入れられなかったことにフツフツと怒りが込み上げたようで、ムッとした顔で、僕それほど怒られることをしましたかねえ、と逆ギレした。キレおじの反撃だ。
これは面白いことになったぞと思った。
一度キレたおばさんは逆ギレを開始したおじさんに、こいつはヤベェやつだという顔でシカトを決め込んだ。
キレおじはキレおばがおとなしくなったことで調子に乗ったのか、僕怒られることをしましたかねぇ!あ!?と凄んだ。キレおじからのすごおじだ。
乗客は固唾を飲んですごおじとキレおばを見守っている。
その時のくたびれた両中年の目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。なぜこんないい年して公共の場でキレてしまうのか。こんなコロナの真っ最中に出社しなければならない中年の悲哀とストレスのせいなのか。
なんとか座席を確保し、ほっと一息ついていると大きな揺れが。
そのはずみで前に立っていたおじさんが抱えていたカバンの角が顔面にクリーンヒット。
不意打ちのあまりの衝撃に声も出ない。
なんとか相手の顔を見てようやく痛みが追いついてきて、思わず声を上げた。
「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」
その時のオッサンの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。
ぶつけたことをなんとも思っていない、こちらを見下したようなうんざりした目。
おざなりにもう一度、「すみませんでした」と気持ちのこもっていない言い方で謝罪。
一歩間違えば失明だぞ。信じられない。
「カバンがあたったのは申し訳ありませんが、僕それほど怒られることをしました?」
「僕それほど怒られることをしました?あ?」
こいつは関わったらいけないサイコパスだ。
そう直感的に思って、黙ったまま下を向いてもう目を合わせないようにした。
ふつうのくたびれたリーマンに見えるのに、相手が女で自分より弱そうというだけで傷害の上に逆ギレして噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。
そんなことを考えながら下を向いて自分の手を見つめていた。
吊り革に捕まっていると大きな揺れが。
そのはずみで前に抱えていたカバンが座席に座っていたおばさんにぶつかってしまった。
そのおばさんはしばらくこちらの顔を見たあと深呼吸して、「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」ととびきり大きな声を上げた。
その時のおばさんの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。
僕は恐怖の中でもう一度、「すみませんでした」と謝った。
でもおばさんは恐ろしい目でこちらを睨みつけたまま何も言わない。
周りの乗客がチラチラとおばさんを見ているのを感じる。
沈黙の時間によって少しだけ恐怖心が和らいだ僕は疑問を感じ始めた。
そしてその疑問をおばさんにぶつけてみた。
「カバンがあたったのは申し訳ありませんが、僕それほど怒られることをしました?」
おばさんはまた何も言わなかった。
痺れを切らした僕はもう一度言った。
「僕それほど怒られることをしました?あ?」
おばさんは黙って下を向いた。
こんなヒステリーおばさんが社会の底辺で蠢いていてちょっとでも下手に出た人間に噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。
そんなことを考えながら下を向いたおばさんの頭頂を眺めていた。
そのまま、おばさんが顔を上げることがなかった。
10分位で僕の最寄り駅に到着すると僕はおばさんの方を見ながら電車の扉を出たが、おばさんは下を向いたままだった。
極論言えば老人か基礎疾患持ちが身内にいなければ気にしなくても全然大丈夫だよ
最近、麻薬のような強い麻酔薬を入れないと痛みをごまかせない段階に至った。祖母は81歳だが全くボケておらず、マスクをしたまま面会しても三人の娘と五人の孫を識別できるし、冗談を飛ばす余裕もあった(ただ面会後は丸一日寝てしまっていたようなのでやはり疲れさせてはしまったようだが)
けれど、投与を始めてからは話しかけてもああとかううとか唸る程度で殆ど反応を示さず、会話もできず、指一本も動かせず、自力で寝返りを打つこともできなくなってしまった。ただ、薬が効いている間は目が虚ろなのだが、時折目に光が宿るので、その合間を見ては話しかけたりしていた。
投与を始めてから三日目、看護師さんに歯磨きをしてもらった直後、突然祖母が暴れ出した。本当に、指一本も動かせないような容態だったのに、点滴を外そうと暴れて、「殺して」「早く死なせてくれ」と泣き出した。親戚で必死にとりなして、落ち着く薬を投与してもらい、事なきを得たが、私は無意識のうちに「ごめんなさい」と涙が出てきた。「息をするだけで痛くて苦しいとわかっているのに、おばあちゃんに生きていてほしいがために、苦しさを強いて生かしてごめんなさい」と。
延命治療は家族のエゴだと思う。祖母が好きだから、愛しているから、家族は祖母がどんな姿になっても、一分一秒でも長く生きていてほしいと願って薬を投与して生かそうとする。医者だって、患者を生かすために手を尽くしてくれる。ただ、意識があるのに話すことも体を動かすこともできず、ただ黙って死を待つのは、あまりにも残酷ではないのだろうか。
私は祖母の嘆きを聞いて、もう最期を迎えさせてあげてもいいのではないかと思った。ただ叔母らは、「大丈夫だからね、もう痛いことはしないからね」と祖母をとりなし、薬の投与を続け、まだ自然死をさせてやるつもりらしい。いや、全然大丈夫じゃないじゃん。祖母は薬の投与で再びあまり動かなくなった。けれど、たどたどしく「終わり、終わり」と投げやりに呟いている。親族は相変わらず、祖母の呟きを聞いては涙している。
ただ、早く逝かせてあげるのが祖母にとっての幸いなのではないかと、こんなふうに考えているのは私だけなのかもしれないと思うと、なんだか急に恐ろしくなった。おかしいのは私なのか、親族なのかがわからない。愛しているから生きていてほしいのか、愛しているから解放してやりたいと思うのか。人によるのだろうか。たまたま私の親族が前者の思考だっただけで、世の中には私のように考える人も多いのだろうか。
勿論、祖母のことは好きだ。というより、毎朝毎晩仏壇に手を合わせて念仏を唱え、「ご先祖様助けてやってください、安らかに逝かせてやってください」と一心に祈っている85歳の祖父を想うと、祖父の意思を尊重すべきなのだろう。祖父は、祖母がどんな姿になっても、一分一秒でも長く生きていてほしいのだ。
生きることも難しいが、死ぬことも大変だ。
正確には「医療従事者の適切な指導の元でコントロールして使えばそこまで恐れる事はない」んじゃないか?って思ってる。
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066852
ここで言う「初期胚」の意味合いについては以下のページに書いてあるように、「受精してから2〜3日後までの間」と理解してる。
https://www.lc-kitahama.jp/treatment/advanced/et.html
これってすごく短期間じゃない?
投与前に
とかをしっかりヒアリング・検査したうえで投与すれば全然大丈夫なんじゃないの?
27歳アイドルのコロナ治療にアビガンを使ったっていうブクマに
「27歳の若い女性に使ったのか」みたいな否定的なコメントがあってスター集めてたけど
上述した点についてしっかりと説明を受け、理解したうえで使えば大丈夫っしょ?
どちらかというと男性への投与のほうが気になるんだよね
投与終了後7日間は極めて有効な避妊法の実施を徹底することってあるけど
結局は本人のモラル・リスク意識が低かったら大変なことになるじゃない?
ともかく適切なコントロールでリスクを限りなく減らせるはずで、それなのに若い女性がアビガンを飲んだっていう事実だけでブクマカ過剰に反応しすぎやろ!と思ったので書いた。
こっちに友達いないから遊んでもらえるし趣味一緒なのでそれなりに楽しい
これ彼氏ができるといつもなんだよなー
いままで日本人の彼氏しかいなかったけど、外国人でもこうなるなら、もうわたしが人と付き合うの下手なんだろうな😂😅
いっつも私の方がもっと会いたいと感じてたり、もっとLINE(こっちはWhatsappだけど)してほしいと思っていたり、次会う日にちを毎回決めてほしいと思ったり、モヤモヤして、でもどういう風に伝えたらいいのかわからないから、何も言わずに(でも圧がすごいとかいわれることある)我慢して
そしたら修復不可能なところまで来てて別れる
そんなふうに見えないと思うけど、彼氏にはめちゃくちゃ頼りたいんだよな
よしよしいいこだねって無条件にしてほしい
違うところと言えば、外国人の彼氏は自分で生きなさいなところと、味方をするところが、日本と違って面白い
あとは、全然前戯ない😂 常にキスしてるからそれが前戯みたいな感じ。最初はえ?性欲処理にされてる?って思ったけど、これ普通だとわかったら全然大丈夫に感じた。わたしすぐ濡れるから😂
噴水みたいに愛が湧き上がってきて、大好きだよってなる彼氏と付き合いたい。
高遠丞くんのGOD座退団の報せを受けたとき、頭が真っ白になった。月並みな表現ではあるけれど。走馬灯さえ見えた気がする。
あたしを心配してひっきりなしに鳴るLIMEの通知音がどこか遠くに聞こえた。
高遠丞くんをご存知だろうか。
といっても、ちょっと観劇が趣味の人にはきっと常識で、でもそうでない人間はすこしもピンとこないのだろうなと思う。
なんでもいいからとにかくあたしの知ってる高遠丞くんの話をさせてくれ。
最後まで読んでもなんのオチもなければまとまりもないしあたしはずっと泣いていますが、最初に言っておくとこれはちゃんとしあわせな話。結論として、高遠丞くん、大好きだ〜〜〜〜!!!!!っていう話に死ぬほど文字を割きます。よろしくな。
GOD座という劇団の名前くらいは誰しも聞いたことない?ないのかな、一般人の感覚がわからん
あるでしょ?!??!
高遠丞くんはそこのトップで、あたしの推しでご贔屓で王子様だった。
あたしが丞くんと出会ったのは、丞くんがまだ入団したばかりの頃だった。元々観劇が好きでちょこちょこGOD座にも足を運んでいたのだけど、推しやご贔屓の概念はなくて純粋にそのお話を楽しむタイプだったので、当時は役者の顔や名前も満足に覚えていなかったと思う。そんな中であたしがなんで当時新人で端役をつとめていた丞くんに目を留めていたのか実のところよくわからない。声のハリとか立ち姿が好きだった。あたしがちょっとミーハーだったのもある。いやなんでだろうな。奇跡かもしれない。世界、これを奇跡って呼ぶことにしよ。
そこからGOD座の公式インステアカウントやブログを読んで彼のひととなりを知って、どんどん好きになった。丞の劇団員ブログは正直全然面白いものではない。何十人もいる劇団員がかわりばんこに書いているブログで丞の番が回ってくるのを永遠かと思うくらい待っていたのに文章は短いし、写真も少ない。私生活もなければジョークのひとつもない。真面目さ、演劇に対する果てしない情熱。彼が書いたものは何を読んでも、いつだってそれしかわからない。そこが好きだった。
そうしてゆるくゆるく高遠丞くんを応援する日々が一変したのが、そうだ、ご存知あの舞台。
あたしはあの舞台を今後一生覚えているのだと思う。
ときたま再演もしてるからお願いだからみんな見てほしい。あっでももう丞は………………あの舞台は……………………………
虚無……………………………………………………………
丞の役は王子様。正真正銘の王子様。「GOD座の丞」と言えば王子様、のはじまりである。
GOD座のお家芸、きらびやかな舞台と華やかな役者。その中心に世界一素敵な男。凛とした姿勢が、よく通る声が、意志の強い眼差しが、あて書きかと思うほどぴったりハマった、少しシャイだけど正義感の強いとびきりやさしい王子様。夢中になった。恋をしないわけにはいかなかった。一生応援すると誓った。
そこからのあたしはバカほどGOD座に通い、丞の出てる舞台の初日と千秋楽は絶対におさえたし地方公演にだって行った。初主演をつとめてからどんどん人気が出てファンも増えていった。ちょっとさみしくて、うれしかった。役どころもだいたい主役か準主役の王子様とかなんかキラキラしたヒロイックな男。世界一似合ってしまうので仕方がない。何度あたしを恋に突き落とした?
丞とほぼ同期にあたる晴翔くんはたまにインステに丞との写真もあげてくれたので、並の晴翔推しより晴翔のインステを見た。劇団員ブログを見た。カーテンコールでファンに向ける笑顔はどんどん上手になったのに、相変わらず劇団員ブログはつまんなくて、大好きだった。
そんなストイックなブログじゃ、丞くんが如何に演劇を愛しているかくらいしかわかんないでしょ?!??
そんなしあわせな日々に飛び込んできた退団のニュースのことの重大さがよくやく伝わったでしょうか?!??!?!
よく生きてだと思う。いやほんとよく生きてたよあたし。
あれほどに舞台を愛していた丞くんが芝居をやめてしまうなんて考えられない。もともと自己発信の少ない丞だ、GOD座からのお知らせ以外に何一つ情報は出てこない。他のファンたちの余計な詮索がしんどくてツイッターのアカウントに鍵をかけた。GOD座となにかあった?と考えてみたところでわかるわけもない。ただわかるのは、GOD座のような大きな劇団を自主退団した丞はきっともうどの劇団にも入れない。GOD座と何かあったならなおのこと。いやこれいま自分で打ってて過呼吸なるわ。吐きそう。本当に何日も満足に眠れなくて、泣きながら明け方に寝て泣きながら目覚めてまた泣いた。廃人の日々。
そこにさした一筋の光明。
MANKAIカンパニーとGOD座のタイマンアクトで、高遠丞が出るらしい。GOD座じゃなく、MANKAIカンパニーとして。
このときの気持ちを形容しようにも、キャパオーバーの飽和状態でどうしようもない。わけもわからず縋るような気持ちでチケットを取った記憶だけある。いやあんまり記憶がないな。丞がまた舞台に上がれる!というぶん殴られたような衝撃的な喜びと、GOD座と対決って大丈夫?負けたら解散?MANKAIカンパニーってどんなところ?と次々に疑問符が溢れ出た。溢れ出ただけネットで調べまくったら正直全然勝ち目がなくて、また眠れない日々に逆戻り。
いやだいやだどうして!だった以前と比べて、もしかして役者続けられるかも?って期待があるぶん余計しんどかった。絶望感が期待と不安に変わっただけ。
それでも、確実にその公演は舞台で丞がまた見られる。そのあとはわからない。「最悪の場合」に向けて心の準備を整えながら、そして泣きながら、初日を待った。
初日の公演を見たとき、あたしはまあ当たり前のように爆泣きしてたんですけど、ほんとのところそれがどういう感情なのかよくわからなかった。だってそこにあたしの大好きだった王子様はいなかった。衣装だっていままで見てきたものに比べたらえらく地味に見えたし、舞台も質素。演技だって、あんまり詳しくないけどいつもの丞の大胆さは影を潜めて、シンプルな動きになっていたようにおもう。
でも、「高遠丞」がいた。
ううん、「ラファエル」がいた。
親友思いで生真面目で頑固で、心優しい男がいた。いつもより繊細な動きで、微妙な表情で。
初日のあとも何度も何度も足を運んで、やっとあたしは悟った。
わかってしまった。
丞はこのために、これがしたくてGOD座をやめてそこにいるんだね。
それに気付いて、また泣いた。いや泣きすぎじゃんって思うでしょ、あたしがいちばん思ってるよ。でもこれはなんだろう、悲しいんじゃないんだよ。純度100%のうれしいでもない。強いていうなら、GOD座の王子様へのお別れと、感謝と、あたしの大好きな人の新たな門出のお祝いの気持ちだ、これは。
しかしMANKAIカンパニーの公演は見るごとに良くなったり悪くなったり、みんなが手探りで、でもみんながきっと演劇バカで、そうやってつくってるんだろうなって思った。みんな、丞みたいな人なんだろうな。だったらいいな。ついにGOD座とのタイマンアクトのその日、あたしはあんまり不安はなかった。相変わらずMANKAIカンパニーの公演に安定感はないけれど、大丈夫だと思ったし、実際に大丈夫だった。まあアホほど泣きはしたんですけどね。そのときのカーテンコールの丞の泣きそうな顔が、いままで見てきたどんな王子様よりも素敵で魅力的で、嬉しくてほっとして結局キャパオーバーで泣いた。オタクはすぐに泣くんだよ。
ただ少し思うのは、これがもし本当に丞のやりたかった芝居なら、GOD座で丞は何を思って演じていたんだろう。あたしが好きだった丞を、丞はちゃんと好きだったのかな。あたしたちは丞に王子様の仮面を押しつけてしまっていたのかも、と思ったら途方もなくしんどくなる。もう謝ってもしかたがないけど、きらびやかな仮面じゃなくて、ありのままの「高遠丞」をあたしはちゃんと応援したい。今からでも遅くないよね?
願わくば、丞もGOD座でのたくさんの思い出を、愛しく思ってくれていますように。ワガママを言うなら、あたしが大好きだったGOD座の君も嘘や偽りじゃないって、楽しかったって、言ってよ。それだけがあたしの願いです。でももうなんでもいいや、生きててくれてありがとう、舞台に帰ってきてくれてありがとう。
ついでに。MANKAIカンパニーでの丞の劇団員ブログを見てあたしは笑ってしまった。プライベートの話も写真もない、来てくれたお客さんへの感謝と演劇の話だけが堅苦しく、しかし真摯に書かれたその短い文章に。大好きだ、あたしは一生高遠丞が大好きだ。
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