はてなキーワード: 写生とは
続き
でも、顔の印象は春信からかなり変わったのがわかるかな?
出世作は、現代風にいうなら、昆虫図鑑、鳥類図鑑、貝図鑑的な写生もので(狂歌(和歌のパロディ)が入ってたんだけど)、その精巧なスケッチは博物学的にも価値がある。
お化けの絵の師匠から、写生でヒット、で美人画の大家になる、というのは浮世絵の世界ならではな感じで、普通、伝統的な日本画だったら、一派の画風を継ぐのが弟子の役目で、勝手に画風を変えるなんて許されないものだが、そこは画家ではなくイラストレーターたる浮世絵師、バーリトゥードで売れそうな絵にどんどん転身していく。
https://ja.ukiyo-e.org/image/mfa/sc156956
だいぶパッチリ系になってきたのはわかるだろうか。
指の感じもふくよかで、儚げな印象はもはやない。
みんな同じ顔なのに、表情がある。
なぜ同じ顔なのに表情が違って見えるのは、自分には今でもなぜだかわからない。
キャプテン翼みたいな感じだ。
みんな同じ顔だし、喜怒哀楽も同じ顔、それなのに、キャラの区別も表情の区別も出来る。
まず、富士びたい。
江戸の男性陣は生え際フェチで(今でも日本画は生え際にこだわりがあるらしい。個人的にはどうでもいいんだが)
ひたいは狭めで、台形がいいとされていた。
富士びたいをベジータひたいと勘違いしている人が多いが、正しくは、逆台形(ソリコミのヤンキー)の逆である。きれいな台形の額ということである。
あと、歯並びも重要だったらしい。
現代において、正しい噛み合わせとされているのは、上の前歯が下の前歯よりもわずかに手前にかぶさるのが理想らしいが、江戸時代の美人は、上と下の歯がピッタリか、若干下の前歯が手前にくるのを美人とされていたらしい。
そういえば、欧米人には八重歯の可愛さだとかアヒル口の可愛さが理解できないという話を聞いたことがある。
変な歯並びや口のかたちに萌えたりするのは江戸時代からの伝統なのか。
次に、若干マイナーなところで、鳥高斎栄昌をあげる。
歌麿と同様にドアップが多いのと、あと自分が単純に好きだから。
https://data.ukiyo-e.org/met/images/DP142137.jpg
栄昌は鳥文斎栄之という絵師の弟子で、鳥文斎栄之はすごく品がある慎ましやかな女性を描いたのだけど(栄之に比べたら、歌麿が清楚系といってもせいぜい素人JD、栄之のそれはお嬢様)、これまた師の画風とは一転。
(これを執筆しながらわかってきたのだけど、自分は素人もののAVが好きらしい)
このころ、だいぶパッチリ目になってきた。
https://data.ukiyo-e.org/mfa/images/sc221599.jpg
アニメ絵っぽくなってきたのがわかるだろうか?
お次また少しだけ時代進んで渓斎英泉
キーワードは「デカい頭」、「猫背」、「生活臭」、「睫毛すごい」
上睫毛もした睫毛もボーボー、小さい目を少しでも大きく見せようと、ゴキブリの脚みたいに太い付睫毛をつけまくったJKみたい。
浮世絵と萌え絵が同じ進化をたどっているなら、萌え絵の行きつく先はブス専のように思えてならない。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/exhibition/2014_yositosi_kunitika/01.jpg
http://morimiya.net/online/ukiyoe-syousai/ukiyoe-images/yoshitoshi/itasau.jpg
それぞれ画題は
「けむそう」「いたそう」
ちょっと前に困り顔メイクがブームになったが、時代は繰り返すのかな。
それ以降については、浮世絵は日本画家(芸術として認知された人々)の系譜とイラストレーター(挿絵画家、広告画家)の系譜に分かれていくのだが、後者についていく。
俺が好きなのは油絵や日本画じゃなくて、版画なので。江戸も明治も大正も昭和も、芸術より商業印刷が好きだ。
有名どころで、竹久夢二
このころになると二重瞼が多くなってくる。
竹久夢二というと、女性の社会進出の象徴的な絵を描いているわけで、
ここでエロ談義ばかりですっかり忘れてたけど、女性の社会進出=快活=二重瞼説に戻す。
しかし、江戸時代でも役者絵(男性の絵)は、ものによってはけっこう写実的なところがあり、最小の線ながらも、顎の丸みやエラの張りかた、小鼻や頬の膨らみかたがわかったりするのだが
(もちろん、それがいいというわけではない。完全にデフォルメしてる絵や、本人無視で理想象で描いてる絵もある。歌舞伎堂艶鏡あたりはかなり写実的。東洲斎写楽なんかはデフォルメしてるものの、ちゃんと顔の膨らみは想像できる。)
女性の顔となると、江戸から明治大正にかけて、ずっとずっと平面の中にしか存在できない顔だなと思う。
顎の膨らみがどうなっているのかわからないし、チークは入っているのに、頬骨のでっぱり具合がさっぱりわからない。
フィギア化がすごく難しそう。
ほぼ同時期にこの手の絵の祖と思われる人があと数人いたんだが、名前を思い出せない。
近くを見ているような、遠くを見ているような、瞳の焦点が微妙にあってないのは、浮世絵の役者絵(男性のね)に近い気がする。
とまあ、瞼が二重か一重かはとにかくとして、眼でモテる方法を教える。
黒目、とくに瞳孔部分が大きいほど、モテるらしい。
黒目が大きいほど、柔和で優しそうにも、セクシーにも見える。
漫画なんかでは、催眠術にかかったような描写のときに、光彩と瞳孔を区別しないで描かれたりする。
古くは、アトロピンという薬剤を点眼することで、瞳孔を広げて美人に見せる術があったとかなかったとか。
薬剤なんか使わなくても瞳孔を広げる方法がある。
簡単に言えば、暗がりである。暗がりで美人に見えるのは、そのせいらしい。
逆にいえば、カラーコンタクトは最悪だね。
せっかく瞳孔が広がっても、レンズの模様のせいでそれが見えない。
あと最初の頃に戻るけど、一重なら、セクシー系を目指したほうがいいと思うな。
日本人は、すごく面食いなようで、内面重視というか、外見によく合致した内面を求めるというか。
まあ、そんなこんな。
乙女ゲー片手に、たまにそう言ってしまう私だけれど、実は違うのだ。
ついつい好きなのに乙女ゲームにそう言ってしまう私はきっと万一、三次元に彼氏が出来ても
周りに彼氏の悪口を吹聴する嫌な嫌な女なんだろうなあと自己嫌悪する。まあ彼氏できるビジュアルじゃねーんだけど。
私は俗に言う「変な子」だった。
赤より青が好きだった。小学校の頃、写生会のためクラスで画板を買うことになった際
赤と青の二種類が選べたのだが、私は青がいいと青を買った。
が、ほかの女子は全員赤だったため、届いた画板の色が一枚間違っていると騒ぎになった。
別に男性願望があったわけじゃない、サンリオの白い魔物シナモロールにどハマりしていて、
そのシナモロールのイメージカラーが水色だったため、赤より青がナウいと思ってただけ
そんな些細なことなんだけれど、そんなことが重なって、だんだん、だんだん周りと食い違ってきた
正直小学生の私はそこそこ可愛かったんだ 今は見る影もないけど
正直小学生の私はとっても優秀だったんだ、全校朝会で褒められるくらいには
いじめられたよね
いろんな頑張った手柄とか横取りされたよね
今では見る影もなく屑になった私が、いろんなこと理解した私が
「ああ、かわいそうだなあ昔の私」って思うくらいには、色々された。
あのころみたいに純粋じゃないから、いま「いじめられた私」は私じゃなくて
遠いどこかの可哀想なひとだと思ってしまう。思い出しても一ミリも悲しくならない。
まあこんなこと書いたけど、やっぱり「変な子」の頭角は幼稚園、いや乳幼児の頃から出てたんだ
うちのお母さん、私のこと、とっても大事にしてくれてた。今でも大好きだ。
私は幼稚園の頃、遊んでるおもちゃをそれであそびたいと言われたらすぐ譲るし取られても気にしないタイプだった。
「こんなに弱かったらこの先どうしようもないわよ。うちの子みたいに強くならなきゃ」ってイヤミを言って来た時に
「優しい子を優しいまま育てて何が悪い!」ってちょこっとキレてくれたの、本当は嬉しかった。
うちのお母さんは、私を「にこにこ、ぽやぽや、やさしい良い子」に育てた。ちょっと家ではわがままだったけど。
人と違っていいって言ってくれた、私が青い画板が欲しいと言ったら「本当にいいの?」と一度聞いただけで買ってくれた。
私も「人と違う自分」に自信をもって生きてた。
いじめられた時も、一緒に戦ってくれた。お母さんは当時ストレスで禿げた。
3、4年の担任の先生はうまく対処してくれたんだけど、5、6年の時の先生がま~いじめの対処下手で下手で
何故かHRで教壇にいじめた奴じゃなくて、私を出してどーたらこーたらしたりまあこれ以上言うと愚痴になるわ
って調子だったんだけど(当時の私はふええ><って感じでピーピーしてたけど今思うと色々酷い)
でうちのお母さんときめきメモリアルが好きだったんだけど(超唐突)
ときめきメモリアルGSっていういわゆるときメモとは逆の逆ハーしてる
主人公が女でイケメン攻略する恋愛シュミレーションゲーム、PS2で出てた
出てたの気がつかないで数年経って、古ゲーム屋でそれを発見した母、中古で買った
母、もちろんハマった
母は私にやってみ?って勧めるけどあれR12だから当時11歳だった私はできない
リメイク版がDSで出てたから、それを12歳の誕生日に買ってもらうことにした。
ごめん 恋色沙汰に一切首突っ込んだことないんだ
ときめきとか言われてもわからない 友人とそういう話したことないから
恋の話とか、マジでわからない、っていうかいろんな話友人と話しても「共感覚」できない そもそも友人が少ない
スーパーミラクルハイパースペシャルゴーイングマイウェイで生きた12年間(最後の3年くらい淘汰されてたけど)、
対人能力は5くらい(標準を100として)
葉月珪「・・綺麗だ、おまえ。・・・。・・・このまま俺と・・・。なんでも・・・。 」
葉月珪(作中の王子様キャラの男性)サイコーーーーーーーーーーーって感じに
なるよね、ならないか、少なくとも私はなった
これが恋のときめきか、これが、これがときめきかって胸に手を当て考えちゃったよね。
これが、物心ついてから初めて「周りと同じ感覚」を掴んだ瞬間だった。
今まで恋愛漫画を読んでもほ~~んよくわかんねえって思ってた、でも違うんだ
みんなこの胸がギュっってする感情を!!!あーいう漫画読んで!!感じてたんだな!!!!!!!!
わかったぞーーーーーーーーーーー!!!!!理解した!!!!!!
その日からときメモGSは私のバイブルってか世間ってこうなんだ~とか一般常識の判断基準になったし
「人と共感する為の感情の指標」はだいたいときメモGSから学んだ、自由に生きすぎてて全然足りなかったそのへん、ときメモGSで補った
ときメモGSがあったから、私はいま人の子として生活できてる。価値観的な問題で。
ついでに言うと、絵柄若干古いなって思ってたけど、あの、甘い言葉囁かれるのは、まんざらでもないというか
なんというかこう、初めて理解した「ときめき」がゲームの中の完璧超人(ハーフモデル無気力)だから
理想ガン上がり
恋愛できない
でもときめき感じたい
乙女ゲー祭りだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも止められないんだ、あの胸がきゅっとなる感じ、もう一回どうしても感じたい
刺激が足りなくなって ヤンデレに走る中学校2年 おまえは おまえは薬物中毒者か
そんなこんなで箱入り喪女の完成だーーーーーー!!
某国立のちょっぴり高校と違うところに進学して知り合いの男女のドロドロ見て、さらに三次元嫌悪が悪化
男女比5:1の学校に通ってるけど 彼氏できません 嫌悪とか以前に 美容に力入れなすぎてそもそもフェイスがやばい
ソシャ系の乙女ゲーに成績大打撃 そして屑になる そしてひねくれる 純粋に育った分、ものすごいひねくれが16歳で来た
びっくりどっきり屑してる 寝て起きてTwitterやってソシャゲしてまとめブログ見てるブスしてる
でも、お母さんに孫の顔見せたいんだ。ついでにお母さんにいつか超楽させたいんだ。お母さん、大好きだから。まあ、元凶でもあるけど。
化粧もするから 美容に気をつけるから あとこれからクソみたいに勉強して成績超あげるから ソシャゲ系乙女ゲーやる前より成績良くしてみせるから
部屋もきれいにするから、貯めてたレポートもすぐ出すから なんか なんでもやるから
お母さん、絶対見てないだろうけど、あの、がんばるから、応援してね。
「待ってー!兄ちゃん!」
「早くしろよー!」
帰宅途中の私を小学生の兄弟が追い抜いて行った。駆けていく兄弟を見て、ふと私は兄のことを思い出した。
二つ違いの兄は小さい頃から優秀で頭が良かった。しかしそれを鼻にかけるような事もせず、私の面倒をよく見てくれた。
小学生のある日、私の学年で校外写生があった。私は前日から楽しみ過ぎて中々眠れなかった。
翌朝は案の定寝坊した。何時もの登校よりも早く出なくてはいけなかったというのに!慌てて家を飛び出した。一心不乱に駆け出した。
私は弁当を忘れた事に気付かなかった。母に頼まれた兄は、5分後に私の弁当を掴んで分速150mで家を出た。分速80mで走る私は家を出て10分くらい経った頃、兄に追いつかれた。
「弁当忘れるなんてお前らしいな」「ありがと。ごめんねゆうちゃん」弁当を受け取り学校へ急いだ。
兄は優しい。大きな湖を逆に廻ってしまった時も兄は迎えに来てくれた。
兄は足が速い。
乳を肌蹴てる(未遂)ヒロイン(稲荷様(ウカノミタマの神)の事ね)いるけど、あれ宮司さんや巫女さんに見せてOK貰ったの?
昔から稲荷系のアニメ作品をたくさん放送してきたけど、著作権料とか肖像権とかたとえ背景の二次創作であっても写しであっても
学校とか旅行ツアーでも写真撮影して写生したりっていうのは一応社務所の方に話を通してる。
ましてや営利目的でアニメを作ってるような所は伏見稲荷大社の社務所行って許可申請しなきゃ駄目だよ。
この前、2014年度までに放送された稲荷系のアニメについて許可取ってるのか聞いたら、そんな事初めて伺いましたって言ってたよ。
http://anond.hatelabo.jp/20141117014426
思ったよりもブックマークがついた。
しかし、ブコメをみる限り、ぜんぜん伝わってないことが哀しい。
生で見ればわかる。
博物館じゃなくて、刷りたてをみればだ!!
いや、説得力がないのはわかる。
入信してみればわかる、南無妙法蓮華経と繰り返してみればわかる、ってのと同じだもんな。
で、絵について昔から納得がいかなかったことがいくつかある。
ピカソって下手だろ。
正直なところ、どの辺の時代が一番上手いかっていったら、レンブラントとか、あのへんじゃね?
って思ってた。
どうして、昔のほうが優れてるんだよ?絵だって進化しなくちゃおかしいだろ?
って思ってた。
こんなの(レンブラント)とhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3#mediaviewer/File:Self-portrait_at_34_by_Rembrandt_(rectangular_detail).jpg
こんなの(ゴッホ)
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/h-inb1/h-pim/h-goh/h-goh2.jpg
こんなの(ピカソ)
http://livedoor.blogimg.jp/strange_emily/imgs/1/2/1222bd6f.jpg
で、どれが一番絵が上手いかっていったら、レンブラントだろ?
ぜったいおかしい。
と。
油絵のなにが凄いって、塗れることだと思う。
塗った上に、さらに色を重ねられる。
もうね、物理的に上に重ねていくことができるから、どんな質感もだせるわけじゃん。
筆跡一つなくつるつるの面もつくれるし、壁のでこぼこなんて、本当にデコボコにできる。
畳に人形が立っている絵だったんだけど、バックの畳が、まるで本物のようでさ、つい目を近づけたら、本当に絵の具が畳のデコボコを作ってたの。
「うへー」
って思ったよ。
化粧みたいなものなんじゃないかな。
どんなに荒れた肌だって、丁寧にファンデーションを重ねれば、滑らかにできる。上に上に重ねて、ハイライトを入れて、陰影をつけて、立体感をだせる。
それが油絵。
で、浮世絵をみて気付いたんだけど、そのやりかたって限界があったんだ。
色を上に上に重ねる先には、明暗をつける先には、なにもなくなる。
もう少し説明すると、対象物を立体たらしめるためには、遠近法と明暗だろ?
明暗でいうと、奥のものは暗く、手前の物は明るく、そうすることで対象物が飛び出してくる、そういう寸法。
たとえば、白い服で白い壁に立った人を描く場合、どうやって人と壁を隔てればいい?
壁を実際より黒くかき、人の服をより白くかき、境界を作るっていう方法しかない。
どんどん先鋭化していくと、背景は黒に沈み、対象物以外はなくなってしまう。
比較対象を置かなければいけなく、比較対象は黒く沈んでいかなければならないが、黒に沈むと比較対象が消滅していく。
というか、そもそもモノそのものを正確に写すなら、写真のほうが優れてるしな。
ハッハーw
「塗り」の発達する余地がなかった中国画、日本がでは、その問題とは無縁だった。
線が絵になる。輪郭が形を作る。
輪郭を強調することは、恥じゃない。
写実性を求めて、輪郭を排して塗りの技法を発展させたからこそ、絵の発達は袋小路だったわけだ。
なんのことはない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%9B%E3%82%92%E5%90%B9%E3%81%8F%E5%B0%91%E5%B9%B4#mediaviewer/File:Manet,_Edouard_-_Young_Flautist,_or_The_Fifer,_1866_(2).jpg
こうなる。マネの笛を吹く少年。
なにもない部屋の中でも、空気のなかでも人物は浮かび上がる。
改めて考える。
本当に背景は暗くなければいけないのか?
明暗のグラデーションではなくて、反対色で境界面つくったらどうなるのだろう?例えば、大地は緑に、空は赤くと言った具合に。
色の境界面で区別して、遠近法だけでレイヤーを重ねたらどうなるのか?
こうなる。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige160/
になるだろゼッタイ。
油絵と違って重ねることができないからさ、1トーンのグラデーションと、色を近くに並べることでしか中間色の表現ができなかったからなんだと思うんだけど。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai049/hokusai049_main.jpg
富士山の山肌が、近くで見れば明らかに点描のようなんだけど、明暗をつけていないのに立体的であるような、山であるのに躍動感さえ醸しだす不思議な感じ。
人間の視覚の仕組み上、例えば赤と緑みたいな反対色をちょとだけ隙間をあけて並べると、赤のフチに緑のラインがみえてきて、緑のフチに赤のラインが見えて、赤と緑の間の空間に赤でも緑でもない、灰色のような色が浮かんでくる。
筆のタッチは荒くても、強い色を同士を近くに並べる。そうして出来上がるのが
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/h-inb1/h-pim/h-goh/h-goh2.jpg
そう、ゴッホに戻る。
明るい光のなかで活き活きとし、明るい光のなかで人物の影は消え去る。
これはマネ。
浮世絵のような明るい色彩。
影もない。
明るさといえば、雪あかりの表現について語りたいんだが、今日はまとまらなそうなので割愛。
輪郭線、点描、1トーングラデーション、効果線、etc....現代の漫画の表現にすごくすごく似てると思う。
そう。
恐竜と鳥、くらいに近いことは間違いない。
縦長の絵で鯉が泳いでいたら、鯉の進行方向は下から上、という感じで。
絵の上下にかかる雲などは、今ではもうお約束として生きていないものもある。
しかし、多くは生きている。
たとえば、一枚絵でスピード感がある移動を描くとき、こういう配置をする。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai037/
真っ直ぐ進行させず、弧を描くように進行させる。
http://stat.ameba.jp/user_images/20110923/02/good-luck-heiwa/36/f4/j/o0296021811501145041.jpg
浮世絵の時代に発明されたお約束、動きのお約束であったり、デフォルメのお約束だったり、効果線のお約束であったり、それらが今の漫画の基礎になってる。
と、僕は感じた。
というかそもそも、浮世絵って漫画の一コマみたいなのばかりだ。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kunimasa005/
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kuniyoshi027/
ここまで書いてこういうのもなんだが、生で見ないとよさがわからん。
騙されたと思って、是非、是非!
みてるとですね、もうね、鑑賞する側の好奇心を、ドキドキを満たすためだけに制作されてる感じがするのですよ。
当時、ずいぶん安かったんだと聞きます。
今でも、手作業で大変とはいえ、けっこう安い。
だから、なんとか、もっと人気が出て、手作業とはいえもう少し大量生産するようになれば、単価も安くなるじゃないですか。
世の中に浮世絵が溢れることは、すなわち人類の幸福だと思うのです。
書ききれないので今日はここまで
ちなみに、LIFE誌が選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で唯一日本人で名前が出たのは葛飾北斎だそうです。
徳川家康も坂本龍馬も松下幸之助もAKBも吉田茂もおさえて、葛飾北斎です。
つまり、生で見れば誰でもわかるんです。
凄さが。
携帯ってどの機種でもだいたい同じようなもんなのに、変更すると使えなくなる年寄りがいるけど、あれはアーキテクチャを理解しないで操作を手順で覚えてるからだって指摘を見たことある。
実際、親に携帯の使い方を教えると「このボタンをおして、次にこのボタンをおして、間違えたときにはこのボタンをおして・・・」みたいな感じで必死に暗記しようとしてるのな。
そんな覚え方してたら俺でも使えないわ。
で、Windowsがバージョンアップしたとか、OfficeがリボンUIになったとかでUIの変更があると、ネット上はすごい使いにくなったって声であふれるわけじゃん。
リボンとか、たしかに最初は「あの機能はどこにあるんだよ」って探してイライラする場面があったけど、ちょっと使ったらすぐなれて、かえって探しやすいって思うようになったわ。
俺は多少UIの変更があっても何とも思わない人間だから「使いにくくなった」ってすごい剣幕でdisってる人たちが理解できなかったんだけど、もしかすると、ああいう人たちもアーキテクチャを理解しないで操作を手順で覚えてる系の人たちなのかな。
物事を抽象的に考えられない人っていうのがある割合いるらしいから、年寄りじゃなくても表面的に手順を暗記することでしかソフトウエアの操作を覚えることができないみたいな。
■■■■追加■■■■
それで、子供に写生をやらせると実物とは違う変な色を塗る子供いる。これはもしかして、色の識別がうまくできないんじゃないか?
というようなことを書いたとします。
これに対して「そんな人いるわけないだろ。根拠弱いわ」みたいな反論なら分かるけど
「なんて傲慢な考えだ。ちょっと絵を描けるくらいで思い上がってる」みたいな反論は見当違いもいいところ。