はてなキーワード: 法律家とは
現在のAI画像生成はほぼ画像検索といっていい、プロンプトは検索ワード並べてるのと変わらない。個人的にはエロ動画探すときの検索が一番似てると思った。
界隈でプロンプトエンジニアとか言い出した際には本当にセンスがなくて失望した。
適当なワードで画像検索してすばらしい景色の写真を見つけられて俺ってスゴイと思うだろうか。
キーワードによる画像生成の問題はコントロールがおおざっぱすぎることと、学習モデルが変更されたときに結果があっさり大幅に変わることである。
ユーザーが思ったところに思ったように描画してもらうにはもっと工夫が必要で、なぜかAI界隈はそういうのに無頓着でAI自動塗りなんてのもすごい大雑把な機能で「未来を予感」させながら実際は使い物にならんなこれと放置されている。
ツールを機能させるにはユーザーの意思を反映させる必要がある。
なんでもいいユーザーならキーワード指定だけで十分で今でもそれを楽しめるが、もっと厳密なゴールを設定した対象に使うと途端に精度が低すぎてお話にならなくなる。
「ガンダム」で画像を作ってみてほしい。おおすげえガンダムっぽいじゃないかと思うかもしれない。じゃあそれをガンダムファンに僕ガンダム描きましたってみせたらどうだろうか。ああ面倒な奴来ちゃったという顔をするのではないか?ファンアートは元作品の再現しないといけない部分がシビアなのだ。
AIの本質は多様で小さい判断を大量に必要とする業務を自動化すること。
従来、多量の作業の自動化はコンピューターの得意分野であったが「幅広く判断する」ことは小さな判断であっても難しく専門家でなくとも多少訓練した人間を大勢使って処理していた。
なので税務で税理士先生が指導しながらも実務は専門学校の生徒のバイトがやるみたいな業務に向く。
AI画像生成もあるスペースを作画カロリーの高い図像で埋める効率はとても高く素晴らしい。
しかし大きい判断は人間がせざるを得ない。そしてその判断をAIに伝える必要がある。
その指示をどう出せばいいか。基本は対象を指定してどう変化させるか指示する。
つまり範囲を指定して、パラメーターを指示・変更するということになる。また指示と結果にはある程度再現性を持つべきだ。
この範囲は現在キーワードによる意味空間だったりベース画像の提示だったりする。今のところパラメーターはAIの内部的なものでしかない。
ここに抽象モデルを設計してやる必要性がある。これは言語の発明とか音階の発見のようなジャンプがあり非常にクリエイティブな仕事だ。
今画像生成AIで3Dモデルを使ってるものは出力が非常に安定している。3Dモデルは物理立体の抽象モデルだ。
イラストであるなら構図とか筆致といった高度な抽象概念から、いまペイントツールにあるドットでの領域指定もモデル化できるだろう。
モデルを使うことでAIの生成結果の合目的精度を上げ、管理可能にすることで人間がコントロールできる機能になる。
じゃあガンダムのイラストを生成できるAIにはどんなモデルが要るのだろう。
ファーストやSEED、ユニコーンと作品ごとに世界観モデルがあったほうがいい?キャラクターは設定に沿う必要があるしモビルスーツにはやはり3Dモデルが必要か。ん?これ、権利的にアレじゃない…?
端的にはクラウドソーシングで粗製乱造されたアフィリエイトブログと同じだ。
ネットから抽出した関心リストに沿ってググっていくつか言及ページをピックアップしコピペしないように注意して記事を書き使用権フリー素材集の写真を添える。誰かが自分の専門性と取材と実務から得た情報を取りまとめた記事と内容が同じでも著作権的な問題はない。
書くことが決まっていてそれを多様で小さな判断をして他者の著作権を侵害しないようにコピーを生成するのがその仕事で、この度はAIを使えば一記事1000円なんてクラウドソーシングにすら発注する必要もなくなったということだ。
長期間かけて身に着けた専門性とか取材の手間暇、実験して確認する手間や費用。そんな記事も公表した時点で著作権ロンダリングでパブリックドメインになる。いまテックライターがアップルの提灯記事書く以外に収入がないのはそういう結果なのでは?
頑張って書いてもすぐ人力AIコピーされてこれは私の著作物といわれるのではそのものへのインセンティブが失われてその界隈にニンゲンは誰もいなくなるんじゃないのかな。
そういうことの是正に著作権って設定されてたと思うので法律家がドヤ顔で問題ありませんっていうのはAI並みかなと思いますね。
とりあえず文章も画像やイラストも自動生成できるようになったので、ツイッターの関心キーワードから記事がリアルタイム自動生成されてネットはいかがでしたかどころでなくなるんじゃない。
機械による効率化で何が起きたかって同じ空間で引き受けられる仕事量が増大して
それをこなすために機械による効率化ができない部分を補正するために結局人員は増えたんだよな
俺らが期待してた未来は「機械による効率化で21時までかかってた仕事が17時で終わって定時帰宅ヒャッホー」だったのが現実は「機械による効率化で21時までかかってた作業が17時までに終わるようになったので1.5倍の仕事を21時までやるようになり仕事量がクソ増えた」んだよね。
別のエントリで出てたけど法律家の判例整理なんかに機械学習を入れたところ、一つの事務所で引き受けられる仕事量が爆発的に増えてそれを補佐するためにアホ学生を大量に事務員として増員しなければならなくなった、みたいな話があって、うーん機械は学習するのに人類は学習しないと思ってしまった。
同じことは翻訳家と自動翻訳の現場でも起こっていて、翻訳家が3日かかって翻訳していた作業が自動翻訳の導入で「機械翻訳数分+人間補正」のような形になって「翻訳」自体の業務は減ったけど、同一期間内に「読まなきゃならない文書」の量自体はめちゃくちゃ増えている。それが楽になったのかキツくなったのかはわからないが。
なんか、AIにしろ機械化による効率化にしろ、俺らの人生の時間をもっと自由にしてくれると思ってたんだけど
実際には効率化された分より多くの仕事量をさせられているような気がしてならない。
書類や契約書のチェックとかはかなりAIもどきソフト入ってるけど法律家本体はまだ全然無理だね。特に刑事裁判となると。
事件の実行者に背後者がいた場合にAIじゃ「教唆か共同正犯か、はたまた間接正犯か」「間接正犯なら実行者との人間関係や実行者の精神状態は〜」「共同正犯なら背後者との共謀ややり取りは〜」とか判断するのむりだと思う。
私「いつ、どのような契約で、どのような経緯で金銭授受があったのか…」
ふーむ、なるほど。消費貸借契約が成立し弁済期を過ぎ数回の催告もあり。相手の話も聞くか。
私「今度から〇〇さんとの金銭に関する連絡は私にお願いしますぅ〜。あと金銭授受の経緯を〜…」
私「いえ、ですからぁ…」
私(ダメって言ったのに…)「返済が〇日にあったそうですが?」
私(書面やメールのやり取りを見る限り別口債務への弁済の時のやり取りを債務免除と勘違いしてるなぁ…)
私「とりあえず履行拒絶は明白で話をする様子でもないので提訴しましょうか」
裁判官「和解しましょうよ。ね?」(こっちも忙しいってのに…)
私「ですよね〜」(申し訳ありません)
私「これが和解の調書です。裁判所書記官の記入もあり判決と同様債務名義となります」
依頼人「ありがとよ!!」
私「シティヘブンっと。お!この子めっちゃ可愛いな!Twitterやってるじゃん!Twitterから昨日予約できるじゃん!」
嬢「初めまして〜。ご予約ありがとうございます!お待ちしてます!」
妻「は〜い」
嬢「また来てね〜」
私(最高だったな。また裏返すか。最近入った事務の女の子誘ってご飯行こ〜。あ、でもボスもあの子気に入ってたな…。まあいいや)
私「おつかれー」
妻「おかえり〜。みんな寝ちゃったよ〜」
妻「は〜い」
お茶漬け食べて就寝
そうやって法律は社会に合わせて進歩していった側面があるから、結果として必要なプロセスだとは思う。
一般に知られてなかったとしても絶対に抜け道を作る人はいるので、早く分かる事に越したことはない。
ただ今回の件では、読み慣れてない人が簡単に専門情報にアクセスできるようになった分、信じられない曲解をする人もかなりいたし、
(特許庁に提出して取下を要求するとかで無意味な署名を集めてるアホキッズとか、商標の周知性や先使用権の解釈で特に目立った)
「特許庁の同期」とか「知り合いの法律家」とか、一見信ぴょう性が高そうだけど真偽不明な情報が拡散しまくってたのはすごく気になった。