はてなキーワード: 惡の華とは
ゲームをとりあえず動かして1クールの尺に合わせて収めました感が強い。
素人考えの枠を出ず、原作組からすると驚きとか衝撃はなかったな。
動いたという、それだけ。
そして場面の展開が早かった。
コロコロと突然場所が変わったりしてたけど、原作未プレイの人はあれに違和感を覚えないか?ついていけるのかと疑問。
きっと次回はこのスピードなら一気に最初の事件から調査までAパート、学級裁判から解決までBパートで巻いてしまうんだろう。
全体的にはこの流れで各章だいたい2話ずつ原作通り全6章構成で12話か13話。
アニメ化に関して一番気になってた学級裁判はどうするんだろう?
アニメにしたって学級裁判はただの話し合いだし、この流れでいくと原作と同じく発言した文字が流れてそれを撃つ演出でどうにか動かしてアニメにしたり、今日見た感じでいくとキャラのオーバーリアクションでどうにか見せていくのかな?
一番もったいないと思うのはやっぱり巻きすぎてて原作をプレイした時に感じた衝撃や緊張感、はたまた豊富なネタが薄れてること。
展開に追いつくことに必死でいい緊張感を生み出していた雰囲気が疎かになっていると感じた。
ただ、のぶ代先生は原作と同じく楽しまれてそうで何よりでした。(笑)
一般的には散々な結果のようだけど、ロトスコは原作を表現するのににかっちりはまっていて、場面場面での雰囲気や緊張感が半端なかった。
あれも心情メインの会話劇ゆえに、普通にアニメにしたって動かないしつまらないだろうという事で一度オファーを蹴ってたけど、
そんな監督ならどんな方法を使って映像化したかな?とついつい考えてしまう。
決してダンガンをロトスコでやって欲しいとかそういうことじゃないです。さすがに合わないし。
http://anond.hatelabo.jp/20130619121232
1996年としたのは作者が1981年生まれと言うことからでした。
検索が雑なのかもしれませんが、月日のソースは見当たりませんでした。
なので早生まれならば1995年はあり得ますし、夏休み突入から夏祭りの期間で言えば1995年の方が"らしい"と思っていたほどです。
(ちょうど7月中間から夏休みとなり、夏祭りが月末29日となるため)
ただし現在手元に8巻がないので、常盤さんの家以降の情報は確認出来てません。
12月14日(月) こないだ楽しかったなカラオケ 歳末セール 街でからまれる 古本屋 雪
12月15日(火) 本を2冊借りる 明日までに考えといて (龍臥亭事件と同シリーズを一冊借りる描写あり)
12月16日(水) 本を2冊とも返す 本のリストを渡す (借りる描写はなし)
12月17日(木) 傷完治 『龍臥亭事件』返却 シリーズで1番発言 常磐さんの家へ
この想定で行くと1998年12月18日(金)は情報が合致します。
ただし携帯の描写は苦しくなります。(ネットやカメラがなく折りたたみ式もないため)
カラオケが翌日とすると、"こないだ楽しかったなカラオケ"は土日休みを挟んで月曜日となり、自然な表現となります。
ただそうするとツッコミであったかなりタイトなスケジュールはその通りで、土日以外空きの日がありません。
特に時間経過を思わせる龍臥亭事件シリーズ発言と、同日傷が完治している描写はかなり微妙なものとなります。
作品として年代を決定させないためにいろんなぼかしを入れているということはよくあることなので、惡の華においてもあると思います。
ただし17日の不自然さは春日が予めある程度シリーズを知っていたとしても借りた描写がなくカバーし切れないため、破綻してます。
恐らく冒頭の"10日だから10番春日"が不用意だったのではと思われます。
劇中の時系列としては破綻が見えましたが、ベースとして作者の年齢に合わせて1995年、1998年説はやはりあるのかなと思いました。
http://anond.hatelabo.jp/20130619045858
高校編に12月18日が金曜日と確定できる描写があるので(常磐さんからのメールの日付、同日再会後のメールにあした土曜日に会えないか)、それを踏まえると中学編は1995年、2006年、2012年のいずれか、高校編は1998年、2009年、2015年のいずれかになる(登場する本を踏まえるなら高校編は2004年以降)。
しかしたぶん作者は正確な年や日付を想定して書いてはいない気がする。というのは、日付がいくつか登場する高校編でかなり時間経過に無理があるように思えるので。
このようにかなりスケジュールがタイト。11月10日開始とすれば余裕ができるけど、コートやマフラーといった描写と合わない。
おそらく中学編の夏との対比から冬の話なのは明確だけど、時系列や時間経過まで明確に想定しているわけではないのでこうなったのではないかと。作者は年月日をきっちり想定するようなタイプではないように思う。
夏祭りが8月発言など見落としがあり、時系列を再調査して修正しました。
修正前は1996年としていましたが1995年想定に変更しています。
また日付逆算元の祭りを特定したので、日付がより正確になったかと思われます。
http://www.gtv.co.jp/program/special/matsuri2012/
やけに時間の流れを意識させる記述や表現が多いので、中学編の日付をほぼ特定してみました。
ただし作中ではしばしば時系列を無視したモノも出てきます。(折りたたみ式携帯、ultrasoul、未発売の本など)
これらは作中の時期を決定づけないためのぼかしや本好きな作者のリスペクトかと思われます。
また当時は第2、第4土曜日が祝日となっていたようですが、作中夏休みまで土曜日と特定できる描写はなく、現代(土曜全休)との差を埋めるためかあえて避けられているようにも感じました。
このまとめのきっかけは佐伯さんに告白してから付き合えなくなるまでのスピード感が気になったことからですが、全体的に見ても濃厚な2ヶ月と半月ほどであることがわかりました。
日付は日時が確定している夏祭りから逆算しつつ、なるべく辻褄を合わせたものです
曜日不確定ー4日連続して登校しているため初日は月か火、テストは一学期の中間テストと予想されますー
22日(月) 冒頭、テスト返却、クソムシが、佐伯の体操着ゲット
23日(火) 体操着紛失バレ、返却出来ず、チャリで暴走、仲村バレ
24日(水) 放課後呼び出し、仲村と契約、佐伯の胸にナイスシュート、宿題作文
25日(木) 捨てる!、不審者目撃情報、放課後二回目、体操着装着
一週間放課後仲村と過ごす(31日も放課後仲村と過ごしている描写であり、6月1日でちょうど一週間)
曜日確定ーデートの日について、約束した日にあさっての日曜日と記述ありー
31日(水) 変態やろう、どこほっつき歩いてんの
1日(木) まゆまゆの給食費、かっこよかったよ、ごめんなさーい、封印
2日(金) おはよう、デートの約束、仲村微笑、真夜中の散歩、あさっての日曜日、女子力(物理)
4日(日) 封印解放、体操着デート、本屋、告白、水、仲村の応援
5日(月) 公式発表、佐伯と仲村、大事に付き合っていこうね、仲村いいやつ
6日(火) 昼の給食会with山田、放課後三回目、せっくすがしたい
7日(水) 佐伯欠席、木下アシスト、春日プリント、佐伯邸、嘘、春日の選択、学校、ハナガサイタヨ
8日(木) 朝帰り、佐伯バレ、別れないよ、どうしてオレを嫌いにならないの
9日(金) 春日欠席、佐伯と仲村2、説得、親バレ、春日逃避行、修羅場、フラグ両断、補導
一ヶ月後
曜日不確定ー一ヶ月後の記述と夏休みからの逆算で折り合いをつけつつ勝手に日付を想定してますー
11日(火) 仲村ストーカー春日、仲村宅、行けなかった、春日の契約
一週間後
曜日不確定ー来週から夏休みと言ってる日も授業をしている描写などから終業日ではないと判断し、適当に日を空けましたー
19日(水) パンツ盗難、仲村と契約2、追い詰められた佐伯 ※アニメ作中終了予想日
20日(木) 来週から夏休み、パンツ像、次の計画、ゆるせない
以降曜日・日付確定
22日(土) 夏休み突入、夏休み映画特集第3弾、買い物、今幸せ?、にゃははははは、夏祭り計画、8月に夏祭り、夏祭りまで14日
29日(土) ガサ入れ、木下の説得、暴走佐伯、春日の確信、火事、佐伯と仲村3、追い詰められる仲村、あと一週間、計画バレ
31日(月) 火事から2日、あと5日、警察訪問、親バレ2、外出禁止令、脱走未遂
1日(火) あと4日、佐伯の訪問、佐伯の独白、逮捕、木下激怒
アニメ「惡の華」最新話がびっくりするくらい面白かったので雑感と浅い考察。
普段は萌えアニメしかみないので難しいことはよくわからないけど、考えをまとめたかった。
原作全く知らない。
春日の抱えてるモヤモヤは青春時代に誰もが抱える系のもので、厨二病と近い?
自分はすごい人間だ、他の人間とは違うと思い込みたくて、実は周りの人間と大差ないという現実から目を背けているモヤモヤ。
(何話か前の、本を読んで自分を取り戻さなくちゃ、という台詞にはずっとそれは違うだろと思ってた。本を読むなんて、受動的な行為で、自分は作れない。)
春日本人もそれは違うと薄々感づきつつも、読書を現実逃避と他とは違う自分を演出するための道具として使っていた。
中村さんの抱えてるものはまた春日とはタイプが違う。世界に対するモヤモヤ。とにかく今いる場所から抜け出したくて、自分の居場所がないと思っているモヤモヤ。(家庭に何か事情がある?)
春日が体操服を持って帰ったのを見て、春日の欲望に触れて、人間のドロドロした本質が見れて面白そうと思ったから春日に近付いた?
欲望に忠実な人間を面白いと思ってそう。人間なんてこんなものだという気持ちと、ドロドロした汚い部分を、理性で覆い隠して普通のふりして生きてる人間への興味?
佐伯さんは、周りから優等生扱いされてるけど、誰も自分の内面を見てくれなかったところに、春日から告白され、内面を好きになってくれたと思っていたので春日に惹かれていたが、それも最後の春日の言葉で否定され、結局春日は自分の外見、作られた部分しか見ていなかったと気づいたので、もういいよ、となった。
恋愛感情に理想を抱いてる。好きと言って、自分自身を認めて欲しい。
春日くんの中身をぶつけて、見せて、としきりに言ってるのはその分自分の中身も見せたい、認めて欲しいことの表れ?
春日が佐伯さんも中村さんも選べなかったのは自分に自信がないからで、どっちかを選ぶということは、どっちかを選ばないということになる。
春日は選ぶ決断と同時に選ばない決断を強いられていて、どちらにも嫌われたくないので選べなかった。
春日は、周りの人間に認められたい、嫌われたくない、受け入れて欲しい、自分の汚い部分や空っぽの中身を見せたくない。
あれくらいの年代の人間がみんな抱えてるモヤモヤが入り混じっててすごい。
展開も面白い。
春日くんにびっちり張り付いて〜という中村さんの言葉は面白かった。
来週も楽しみだな。
http://anond.hatelabo.jp/20130521115839
>DECODEは好きな作品だし、実験的なアニメも大好き。でもさ、バーディーみたいな一般的なアニメで、普通の視聴者に「これおかしんじゃない?」「顔崩れてない?」って思わせちゃったらだめなんじゃないかな。
勘違いしてるな何か
バーディーDECODEは、当時ノエインのアクションシーンなどで有名だったが作監経験も無くキャリア的には全然浅いりょーちもを、2階級特進でキャラクターデザイン・総作画監督に抜擢した時点で
作品そのものが実験アニメの様体だったんだよ。これは当時の作画オタク誰もがそう感じていた。
原作者のゆうきまさみもノエイン大好きだった事もあって「原作とか気にしなくていいから遠慮せずやっちゃって」とけしかけていた。
ようすんに、鉄腕バーディDECODEDは、今で言う所の惡の華と同じタイプのアニメだったんだよ。
バーディが実験的アニメじゃなく一般的アニメだと思うなら惡の華も一般的アニメだと思わなきゃだめだよ
アニメが原作絵と違って気持ち悪いと評判の惡の華。1話を見て興味を持ち、ネットであらすじを探って、原作本を全巻購入し、幾度と無く読み返してもまだ飽き足らない。子どもじみた中学生らしい登場人物が、思春期特有の心理状況を抱えながら、自己を萌芽させ、徐々に顔つきも大人びてくる。当初はギャグテイストの悩みや災難も、次第に力を帯び、心をえぐり、魂をすりつぶすほどの痛みになる。登場人物は傷つきながらも正気を失わず、自分の心が発するの声にしっかりと耳を傾け、美しくも悲しい物語を紡いでいく。マンガやアニメの主要な購買層が求めている作品ではない。思春期で思い悩む少年少女とってのバイブル、恋愛や社会との関わりの中でひどく傷を負い、いまも人知れぬ痛みを抱える人々にとっては、癒しの物語となるだろう。
高校生編はまだ途上なので評価は避けたい。蛇足にならないよう願いたい。常盤さんと付き合うことになったが、仲村さんが登場するならば春日には破滅しかない。常盤さんという人物が、高校生となりある程度社会性を身につけた仲村さんとしての役割を担うならば、仲村さんは永遠に登場してこないだろう。
中学生編は、3巻の峠を境に前半と後半に分かれる。前半は主人公が、あこがれの娘の体操着という、無意識の海に落とし込んだ財宝とも言うべきものを盗むことから始まる。思春期は幼い子供だった時代と別れ、自我が覚醒する時期。親や学校、友人らと同一の存在であり、他とは異なる自分というものがなかった幼い自分に別れを告げる時期。未知の財宝を奪うという行為は、通常の意識よりも深いレベル、無意識から発せられる。さらに、住み慣れた世界から自己を引きはがす未知のモンスターが登場。深淵からの使者、仲村佐和に秘密を握られ、否応なしに「自己の覚醒」へと突き動かされる。すべての出来事は現実と同じく、良い結果と悪い結果の両方をもたらす。そして自己の表現とは属する社会の道徳とは相反するものになる。すべての結末は死、解体、別離。カミソリの刃先のような危険で細い一本道を命がけで渡る春日の姿は、一種の英雄譚のようだ。
自己の表現すなわち仲村の呼ぶ「変態」が本作のテーマか。分かりもしないボードレールをこれみよがしに見せつけて俺は他の奴らとは違うんだと悦に入る気持ち悪いネクラうじうじ男、春日。彼が未知からの召喚に応じ、キリストの受難のような試練を受ける。思わずあこがれの佐伯の体操着を盗み、思わず嫌われ者仲村をかばい、思わず佐伯をデートに誘って思わず告白する。仲村に本当の自分を黒板に書けと言われ、一度は断るものの、仲村が溜め込んできた周りの世界への鬱憤を知り、さよならを告げる仲村を思わず引き止める。自身のカミングアウトだけでなく、芸術作品のように自分の存在の全て教室にぶちまけて仲村の言う「クソムシの海」を創り上げる。完全なる自己の覚醒は住み慣れた世界との別れ。仲村とともに「向こう側」を目指すも、愛すべき社会を体現した佐伯が立ちはだかる。唾棄すべきもの、社会から忌み嫌われるものだったはずの「ありのままの自分」が佐伯から受け入れられ涙を流す。だが、一人で「向こう側」に向かおうとする仲村を思わず引き止める。引き止めたことに驚いたのは春日自身。言葉が出てこない。行くか戻るか2人から選択を迫られ引き裂かれる春日。普通に佐伯と「付き合う」ことができず、仲村の求める「変態」にもなれない、自分が空っぽであまりにも無力な存在であることを思い知らされる。
後半も「変態」行為が自己表現だが、その行為には一切の欲望や情念は込められていない。愛の表現そのものだ。愛は自己の表現であり、社会の価値観とは反するもの。峠の心理状態のまま時間が止まり、仲村にも佐伯にも歩み寄れない春日。3者は峠の出来事で自分の存在をズタズタに引き裂かれている。社会性の権化だった佐伯は親友木下に付き添われることで辛うじて社会生活を送り続ける。春日と仲村は以前にもまして社会とは関係を持てない。木下は佐伯と春日の関係修復を試みる。互いに相手から好きだと言われたいとの思いはあるものの、これ以上傷つきたくないというのが本音だ。もう引き裂かれる痛みに耐えられない。双方とも無表情を装い、相手を拒絶する言葉を放つ。佐伯と別れ、残るは干からびて死んでいくだけの日々。夢のなかで、それまで気づいていなかった仲村へのいとおしさに気づく。仲村への気持ち以外の他の全ては意味のない空虚な存在。自分の「向こう側」は仲村の中にある。仲村を笑わせるためならば、社会も自分自身さえも捨ててしまおう。愛の巣そのものの秘密基地を作り、佐伯を除くクラスの女子全員のパンツを盗む。変態行為は仲村への愛のメッセージであるとともに、佐伯には決別のメッセージ。佐伯への決別の決意を知った仲村はようやく春日の思いを受け入れ、世界で2人にしか分からない特別な関係、すなわち「契約」を結ぶ。
一方、決別のメッセージを受け取った佐伯は、自分の抑えこんできた欲望、自分そのものの萌芽を迎える。社会性の象徴である木下を伴いながら、春日と仲村が創りだす2人だけの世界を探求する。それは木下にとってはただ変態、犯罪者の異様な空間。だが、佐伯にとって、自分には絶対にたどり着けなかった世界。嫉妬と羨望と欲望の対象、世界の求める姿を演じることなく自分の好きなことを自分の思いで自ら創造する世界。彼女の求めたすべてがあった。悪行を社会に知らしめることは、春日と仲村の2人だけの絆をさらに深いものにしてしまうだけ。木下と決別し、麦わら帽子と共に自らの演じてきた仮面を脱ぎ捨てる。春日が仲村のために創り上げた世界を燃やし尽くし、春日をセックスで取り込むことで仲村から奪い、自分のものにするという欲望をさらけだすも、春日に拒絶され、仲村との対決にも敗北する。
仲村は勝利したものの深い傷を負う。後半の仲村は未知のモンスターではない。攻撃的な性質は持ち続けているものの、春日を受け入れるまでは、いばらに閉ざされた眠りの森の美女。春日を受け入れてからは愛の対象者として存在する。変態行為を求めることはない。ただ自分を喜ばせるためだけに、他のすべてを捨てて一生懸命になってくれる男の子、春日の存在を嬉しく思う一人の女の子だ。2人の間に割り込んできた佐伯の存在により、自分と春日の関係は誰からも祝福されないもの、自分の存在は周りを不幸にするだけのものだと思い知らされる。行き着く先は死か破滅しかない。だけど私は死にたくない。
春日の隠し事が徐々に露見し外出禁止となる。春日を閉じ込める家は地母神の胎内そのもの。放火の懺悔を決意した佐伯は春日の元を訪れ、2人で罪を告白し元の世界で生きる道を提示する。佐伯に心を引かれそうになるが、仲村を信じ想い続け、佐伯を拒絶する春日。行き着く先は破滅のみだと分かりつつも。佐伯の自白とともに、佐伯の分身とも言える木下の手で、すべての出来事が世界に露見される。誰一人幸せにできなかった。何一つできなかった春日。閉じ込められた檻を力づくで破壊し、閉塞した社会の胎内から春日を引きずり出したのは仲村だった。社会から拒絶されるならば、社会そのものを拒絶し、春日を殺し、自ら死ぬ覚悟をしていた。仲村にとって、自分の知らない自分を引き出してくれたのはいつでも春日の自己表現の爆発だった。春日がかぶっている皮を一枚一枚はがす度に、仲村は自分自身を発見していた。運命の夏祭りは明日。すべてが終わるのは明日。もう時間がない。向こう側を、自分自身を見つけなければ。全裸にし、皮膚をめくっても出てこない。バットで脳みそを叩き割れば出てくるのか。殺す気だった。だが、できなかった。私は春日くんを失いたくない。刺のある言葉を周囲に発して、無関心無表情を装って、硬い殻で閉じ込めて、ずっと守ってきた本当の自分、見たくなかった裸の自分自身。弱々しくて、壊れそうで、大嫌いな自分。世界がクソムシじゃない。私がクソムシ。私がいるから、こんなにも世界は生きづらくて苦しい。決して消えることのない自分。ありのままの姿をさらけ出した仲村を春日は魂の咆哮とともに抱きしめる。2人は心中することで、周りの世界のすべてを拒絶し、魂の永遠なる結合を図る。夏祭り、2人は世界に向けてありのままの自己、この世に生きた自分という存在そのものを叫ぶ。仲村は春日を愛していた。そして愛する春日が、両親や佐伯、社会から愛されるべき存在であることも知っていた。世界から拒絶され、孤独の深淵で苦しむのは私一人でいい。あなたは生きて。春日を突き飛ばし、一人で死へと突き進む。だが、その仲村自身も世界から愛されるべき存在。死から拒絶され、2人、いや佐伯を含む3人は、桐生市という地母神の胎内から外の世界へ排出される。そこで中学生編は終わり。
主人公の春日くんの心理描写はあるものの、仲村や佐伯についてはどのような心理状態でいるのかあまり描写がない。だが、2人とも自分にしか分からない悩みを抱え、自分の信念に基づいて行動している。物語の都合や作者の都合で動かされる人物ではなく、自らの意志で動く生きた人間だ。春日に自分の心の奥底に秘めた何かを求めてしまった2人の少女が作者の意図の範疇を超えて動きまわる。自らの意思で動く登場人物が自然と創り上げてしまった物語が惡の華の中学生編ではないか。仲村が、佐伯がどんな気持ちを抱えてその場にいたのか、想像を膨らませながら読むと深い、深すぎる物語。まるで恋人の心を探るような、自分を拒絶した異性の心を探るような、そんな作業にも感じられる。
面白いおもしろすぎる物語。エンターテイメントではない。現実の人々は、自分自身との関わり、愛すべき存在との関わり、社会との関わりの中で、必ず傷つき、苦しむ。この物語は生きる糧となる物語。魂に必要な食べ物。癒えることのない痛みを和らげる物語。閉じ込めて見ないようにしていた心の古傷を思い出させ、生きる歓びに涙を流させる物語。世界は悪意と欲望で満たされている。常に腐敗し悪臭を放ち続けている。自分自身も、かつては不滅の存在に思えていた社会そのものも、実は有限で不完全な存在に過ぎない。すべての欲望、情念、怒り、迷妄を捨て去った後、哀れみの心が生まれる。法隆寺、玉虫厨子の捨身飼虎の図で描かれるように、愛する人のため、社会のため、神に捧げる供物のように我が身を捧げることで、初めて完全無欠、永遠の存在を感じることができる。世界の中心はここにある。永遠は今この瞬間にある。神は常にあなたとともにある。
普通のアニメにしたってつまんない!普通の実写にしたってつまんない!両方を備えた歪んだリアリティが惡の華にさらなる生々しさを吹き込んでいるんだよ!
原作を知っててもなお引き込まれてしまうあのリアルな臨場感はただのアニメは生まれなかったし、ただのドラマにしちゃうと引っ張ってくる役者で色がついてしまうし、最悪役者都合でシナリオに手が加えられてナニコレ?になってしまう。
一部ヒロイン等に声優を使うことで役者のイメージがついてるかもしれないが、普段の声優としての色を消して演じられていることでそれは極力抑えられている。
春日は春日であり、仲村は仲村であり、佐伯は佐伯として見ることが出来ている。
作者は監督との対談で見ているものを漫画に落としていると語っていた。
つまり何が言いたいかって、演じてるというよりほぼオリジナルそのもの。
この歪な世界観で演じられているからこそこの作品はこの先何かやらかす。異様なテンションを孕んでいる。
と言うわけで今日は7話!この作品が語る変態の、その片鱗を見せそうな回ですね。
どんなシーンになっているのか非常に楽しみです。
開始 | 番組名 | 放送局 | 曜日 / 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2012/4/1 | 聖闘士星矢Ω | テレビ朝日 | 日 / 06:30 | - |
1/11 | ちはやふる2 | 日本テレビ | 金 / 25:53 | 全25話 |
開始 | 番組名 | 放送局 | 変更前 | 変更後 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2012/4/1 | 宇宙兄弟 | 日本テレビ | 日 / 7:00 | 土 / 17:30 | - |
2012/10/8 | アイカツ! | テレビ東京系 | 月 / 19:30 | 木 / 18:00 | - |
開始月日 | 番組名(公式サイト) | 放送局 | 曜日 / 時間 | 他放送局、備考 |
---|---|---|---|---|
4/6 | ぼくは王さま(■) | BS11 | 土 / 9:30 | 「ジュエルペット ハッピネス」「団地ともお」と重複 |
4/6 | 団地ともお(■) | NHK | 土 / 9:30 | 「ジュエルペット ハッピネス」「ぼくは王さま」と重複 |
4/8 | ちび☆デビ! 新シリーズ(■) | NHK-Eテレ | 月 / 18:20 | 「大!天才てれびくん」内アニメ、「ムシブギョー」と重複 |
4/11 | スパロウズホテル(■) | テレ玉 | 木 / 25:00 | AT-X / KBS京都 / ニコニコ動画 / バンダイチャンネル / ShowTime他、「刀語」「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」と重複 |