はてなキーワード: 告ったとは
高原ミユキの目には神が宿っているらしい。
部下の安川がそう訴える顔があまりに深刻だったので、おれは逆に安川の事が心配になり、ひとまずふたりで社食を出て話に付き合ってやることにした。
2年前に入社してきた高原ミユキは、顔立ちだけでなくスタイルも抜群で、入社した当時から多くの男性社員のアプローチが絶えなかったという。女子高生の頃から副社長の愛人だったという下世話な噂さえ流れていた。
「そりゃ美人だけど、見つめられたら惚れるなんて話、今更だろう」
オフィスに向かうエレベータの中でおれが言うと、安川が声を荒げる。
「いやぜんっぜん違う!もっと恐ろしい目なんですって!もうぜんっぜん違う!ぜんっぜん違う!」
「じゃあ何なの」
安川は、一呼吸置いて話し始める。
「広報課の同期で伊藤ってのがいるんす。いい奴なんだけどチンピラみたいな見た目の。知りません?」
「知らんけど」
「高校時代、高原の先輩だったらしいんですそいつ。入学してきた高原に一目惚れして、2年の夏休みに告ったけど案の定フラれて。それでも伊藤はしつこく迫ったらしいんですんですけど、そしたら高原に『予告』されたんですって」
「予告?」
「『先輩はあと7年』って」
「なにそれ」
そこでエレベータの扉がするりと開き、まさかの高原ミユキ当人が入ってくる。
「キュッ」と安川が小さく悲鳴をあげ、無理やり笑顔を作るも、五木ひろしのモノマネにしか見えない。
高原ミユキは安川には目もくれず「お疲れ様です」とおれに微笑みかける。かわいい。
普段は横顔とかしか見たことなかったが、正面から見つめ返されると爆発的にかわいい。おれに惚れていると錯覚さえしてしまいそうな瞳に、思わず目をそらしたところで、安川が物凄い力でおれを外に引っ張り出す。おれは勢いで転げ、壁に頭を打ち付けてしまう。
ひとり逃げてゆく安川の悲鳴が轟く中、頭をさすりながら見上げると、エレベータの扉が閉じてゆく。その間際に高原ミユキがこちらを見つめ何かを言っていたように見えたが、安川の絶叫がうるさくて聞き取ることはできなかった。
「お話ししたいことがあるんです」
あの日以来安川が出社していないので、おれは正直そっちが心配だったし、私服がすっげえミニスカだし、目を合わせるとまた心がフワってなると思い「申し訳ないが…」と言いかけたところで目の前にヤクザが現れる。
スキンヘッドで顎髭を生やしたヤクザはおれの方をガン見する。怖い。
なんかしたっけ?と思う間も無く、ヤクザは怯えるように逃げ去っていく。ていうかヤクザじゃないのか?ネクタイしてたし。
「彼が安川さんの同僚の伊藤さんです。私の予言通りにハゲました」
下北沢のしょぼいバーのカウンターで、高原ミユキが語るところによると、彼女は目を合わせた相手の「頭頂が禿げる時期」がわかるという。最初は父親のハゲ予言だった。
「4歳の頃だったそうです。父を見て、なんとなく思い浮かんだ数字を言っただけなんですけど」と俯き、長い髪を搔き上げる高原ミユキはやっぱりかわいい。
彼女の父親は予言通り、19年後の昨年見事にハゲた。しかし、それ以前に父親の上司や教師になんとなく言った年数が、既に悉く的中していたという。やがて彼女は密かに「髪の眼」と呼ばれるようになった。
「『2年後』と言っても、『3日後』と言っても、どんなにフサフサでも、言った通りに髪の毛が一気に抜け落ちるんです。だからもう言いたくはないと思ってるんです。でも、男の人に迫られると、口が自然に動いて…」
高校時代、伊藤にしつこくつきまとわれた彼女は、思わず「7年後だ」と言った。そして伊藤は24歳の夏、頭髪が抜け始め翌月にはきれいな「頭頂ハゲ」になった。伊藤はいっそのことと、全ての頭髪を剃り、ブルース・ウィリスになることを選んだそうだ。
そして先日、自分に告白してきた安川に対し、高原ミユキは「あと1ヶ月でハゲる」と言ってしまったという。そして今、安川は会社を三日無断欠勤している。
「こんなに人を苦しめて生きていきたくないのに…」
こちらを見つめて泣きそうになっている高原ミユキは最高にかわいい。抱きしめたくなる。でもおれは言わなくてはいけない。
「それって、予言というよりは設定という気がする」
「えっ」
「君は、相手への好意や期待に比例した気持ちを、年数に替えて言っているんじゃないの?」
「……」
おれは尋ねる。
「お父さんのことは嫌い?」
「別に」
「禿げは嫌い?」
「嫌いじゃないです」
「でもね、自分の事を好きだという男に対して『ハゲ宣告』をするのは、男からしたら正直恐怖に近い。好きな女性に顔を合わせられないと思うものなんだ」
「そうなんですか?」
「だから安川は引きこもってる。君に合わす顔がないと。だがそもそも君は彼をそんなに好きではない」
「まぁ…」
「その気持ちがハゲる年数、期間に表れるんだ。君の言う年数は決して予言ではない。君の意思・好意で設定する、いわば『宣告』なんだ」
「……」
「それは君の生存本能なのかもしれない。君のような、綺麗で魅力的な人には、放って置いても様々な男が寄ってくるだろう。中には下心だけの輩も寄り付くだろう。そこで君は即座にその人物の評価を下し、ハゲるタイムリミットを設定・宣告することで身を守る。是非はともかく威力は凄まじいよ」
高原ミユキは聞いているのかいないのか、空になったグラスをじっと見つめている。
「でもね、少しだけ考えてくれ。安川はそれなりにいい男だ。顔はそこそこかもしれないけど、あいつが他人に与える心遣いは人並みはずれている。営業畑だからだけじゃない。あいつは中学生の頃に兄と死別している。しかも自殺だ。実家で首を吊られた。俺にだけ語ってくれたよ。それをあいつは誰にも言わず死ぬほど考えた挙句、多くの人を楽しませよう、目の前の人間は絶対に幸せにしよう、という志を10年以上貫いている。結果あいつが飲み会を開くと500人以上集まる。そしてあいつはその500人に愛情を注ごうとする。まあ当然注げない。でも注ごうとしたことは満遍なく伝わるんだ。そして次はもっと集まる。でも足りないんだ。あいつ自身は一切満たされてない。ずっと、心から愛したい、愛されたい相手を探していた。そして選んだのが君だった」
「………」
「君は安川のことがどこまで見えている?あいつの愛すべきところはもっと深いところにあるんじゃないのか?」
「私には…わかりません…」
長い沈黙の後、静かに高原ミユキが泣き出すが、おれは手を緩めない。
「君は男のことを見た目でしか判断していない。神の目?そんな立派なもんじゃない。結局は自分の身勝手な願望で男をハゲさせているだけだ。君の人を見る目がもっと優れていれば、被害は少なかったはずだよ。実際君はなにも見えてはいない。上っ面だけで24年生きてきた。控えめに言って人間のクズだよ。自分が可愛いから調子に乗って男に恥をかかせ、挙句悲劇のヒロインぶって今は俺の同情すら買おうとしてる。しょうもな。考えが浅すぎる。そんなだから女友達いないんだろ」
遂に高原ミユキはカウンターに突っ伏して嗚咽を漏らし始める。計算通りだ。そこから劇的なフォローと愛の言葉で、おれは高原ミユキを射止めてやる。
「でも君はきっと」と言い始めたところで高原ミユキはおれを突き飛ばす。三日前と同じように床に転がる俺に歩み寄り、ほぼ直上から見下ろす高原ミユキの目が光ったように見えた。「2秒」とその口が呟いた直後、頭皮の急激な衰弱を感じ、おれは一瞬にして温水洋一になった。
ミニスカの高原ミユキは俺の顔に唾を吐き捨てると、身を翻しバーを出て行く。マジでクソ女。だがパンツは一瞬見えた。
副社長は79歳にして今なおフサフサだという。
33歳女。
アルバイト店員(社員を目指しているがあまりに才能がなさすぎて上がれない)。
バイト先で馴染めず完全に浮いている。
太ってもなければ眼鏡でも天パでもない。ただただ顔の造りが悪い。
モテない。
それなのに非処女。
男に告白されたことは無い(クラスのギャル系以外全員に電話で告った奴は除く)。
親とは不仲でほぼ連絡を取らない。
特技ナシ。
これといった趣味ナシ。流動的に何かにハマってもすぐ飽きる。
BLとか少女漫画とか好きそうな風に見えるらしいが(ブスだから)、ほぼ知識なし。いっそこういう系にハマれるなら同類の友人もできそうだが、全く興味を持てない。
産んでくれた親(特に私と顔がそっくりな父)を恨んでいる。学費食費を出してもらったくせに。
自分には女としての魅力どころか人としての魅力すらない。
自分でもよくわかっている。
が、そのことをいざ他人に突っ込まれると非常に不快な気分になる。
馴染めないバイト先の男バイトが、女子大生のバイト(若い美人頭がいい明るい)と私を比べて私をけなしてきた。
事実だとわかっているのにはらわたが煮えくり返り平静を保つのに一苦労した。
屑の癖にプライドが高い。どうしようもない。
30代中頃の男です
昔好きだった人(中学生の頃の同級生の女子)が、数ヶ月前に亡くなりました。
当時俺もその女の子のことが好きでした。
じっと人の目を見て話してくる子で
彼女「T君の好きな人教えてよ」(それまでも、休み時間にこのくだりは何度かあったが、お互い言ってなかった)
彼女「じゃあ、私が先に言ったら教えてくれる?」
俺「・・・それなら、いいよ」(誰であってもいいやと、はらをくくって)
彼女「T君」
俺「俺も、Kさん」
ちょうどそのタイミングで
ってことがあったな。
それで、その後すぐに1回告って、つきあって欲しいって伝えたけど、ダメで。
(相手がなぜだめだったのかを、告った緊張で当時聞き漏らしたが、その後も暫くは好きでいてくれたようだった)
はずかしくて話ができなくなって
なんかいろんなことどうでもよくなって、クラスのみんなから下ネタで笑いをとるような男になってったな。
高校の時にもう1回告ってフラれて。
家で心不全で突然倒れたんだと。
旦那が家に帰ると、倒れてて間に合わなかったらしいが、その時、幼いこどもは近くにいたのだろうか。
この前初めて彼氏ができたの!幸せ!るんるん!みたいな感じで言われてしまった。
まあそれを聞いて引き下がれなくて、
その時に俺は今までずっと君のこと好きだったんだよみたいなこと言っちゃってしまい、分かってたけど正式にふられたんだよね。
なんか向こうも感づいてたみたいだから、この話してきたみたいだけどね。
俺は今まで彼氏がいる娘って聞くだけで範疇外って括りにしてたんだけど、初めてそんなこと思わなかった。
もう一度仲良くなってアタックしたいとか、とんでもないこと考えてたりするわけ。
だって、ずっといた俺より別の人が気になって付き合ったってことだから、相手からしたら俺のことは恋愛対象外だと思う。
まあ告った時に、好きな時期はあったんだけどねとは言われたが、今はないよって。でも私が昔好きだって思ってた人がその時は好き同士だったことは嬉しいかもとは言ってた。
俺たちの関係は1年くらいだけど、他人からあいつら絶対デキてるよなって言われてからかわれるほど仲は良かったし、お互い気にしないでいようぜって言って遊んでた仲だ。勿論友達としてな。
その娘が俺をふった時に今までと同じでずっと友達でいてほしいっていうことはそういうことなんだと思う。
この前、行きつけの飲み屋に店主の友人の出張占い師が来てたんだ。
SNSとかでも評判の人らしい。
占いはしたことないけど、これも縁だし見てもらうかってことになった。
見てもらう内容は勿論恋愛の話。俺は諦めた方が良いのかっていう内容な。
他人に諦めた方がいい未来に進めるとか言われたら諦める覚悟をしようと決心して臨んだ。
ジョジョなペルソナくらいしかタロットは知らないけど、有名な占い方法だってことは知ってる。
結果、長期戦になると思うが覚悟があるなら待ってみなさい。
一番の友人に戻って、今の彼氏と隙間が出来た時チャンスがあるかもしれない。
…本当かよ。
…本当かよ。
…本当かよ。
諦める覚悟が一瞬にして崩れ去ったよ。
占いなんて一つの未来を導くもので予言ではないことはわかってる。
でもさその人カウンセラーみたいに話が上手いんだよ。
話をうまく合わせられる人が占い師になれるのか?
俺は騙されててもまだくすぶった気持ちに嘘をつかないことを決めた。
最近初めて彼氏が出来たんですが、キスをすると体を迫ってきます。
私はまだやりたいこともたくさんあるし、妊娠とか絶対NGなんですよ。
それにすごく怖いじゃないですか。男の人の構造は弟がいるから分かるんですけど、やっぱ怖いんです。
自分の体にも自信ないし。
彼氏じゃない男友達に彼氏に対してムラムラしないのか?って聞いてきたんだけどぎゅっとされるだけで満足できるし、ベロチューを良くしてくるからそれで満足なのよね。
じゃあ性欲が湧いたときどうするの?って言われたんだけど、ふとんとか枕とかぬいぐるみとかぎゅっとして満足するの。
それでも満足できないときは指で触ってたけど、それもほとんど経験がないくらい。
もうすぐ付き合って3ヶ月なんだけど、彼氏は付き合ってすぐに求めてきたけど未だに拒否してる。
そろそろ向こうは限界かな。
でも私は彼のこと好きなのよね。
私から告った時にもてなさそうな人だったから、Hに対してガツガツしない人だと思ってたのに腰に手は回してくるわ、付き合ってすぐにベロチューだわ、手練れな訳。もっと慣れてない感じでガツガツしてない人がよかったなと思うんだけど、会う頻度が少ないと私が病んじゃうくらい彼のことが好き。
でも体は許したくない。
どうしたらいいの?
凄くうれしい。
独りよがりの一人騙りになるだろうが、記念パピコしておく。
小学校で隣の学区だったので、そのまま連絡は途絶えた。
小学校高学年で、仲良いクラスの女子がいたが、彼女がスポーツできる男子を好きなことを聞いて、
なんだかさみしかったのを覚えている。
中学二年のとき、バレー部で隣の席だった女子のことを好きになった。
高校のとき、中学3年の同級生だった子と別々の高校だったが行きが同じなので、途中まで一緒にいってた。
告りに行ったら、向こうから伝えたいということがあると言われて、25歳の彼氏が出来たと聞いた。
大学入ってからも、二人ほどいいなと思ったことがあるが、いずれも良い関わりにはならなかった。
一人は告ったら既に彼氏がいて、一人は言う前になんかフラれた。
その後、就職もしたが、すぐに辞めてバイトなどをしてたり大学院を出たり入ったりしてたら30歳になっていた。
彼女の両親には、いたく気に入られていたけれど、彼女が振り向いてくれることなく、
もう、これが最後だったんだろうなと思って、キモオタ・ブサメン・底辺だし、
恋愛も結婚も縁がなかったのだ、とあきらめた。なんか納得もした。
そして、数年が過ぎた。
僕の仕事ぶりを楽しみながら評価してくれており「わたし、俺さんのファンなんです!」と言ってくれた。
アニメが好きという趣味も同じだった。職場関連で出会ったとはいえ、彼女の住むところは関東以北だ。
大人だから、笑って有難うで済ませるところだったのかもしれない。
でも、わざわざクロネコで送ってきてくれたので、
僕の側の職場で試験があったので、それが終わったら、お付き合いを申し込もうと思った。
どうせ今までフラれて来た身だ。いい友人になれるかもしれない人を失うのは残念だが、
でも、忘れていた可能性に少し賭けてみようと思った。
ちなみに彼女は宮廷院卒で誰もが世話に知っている大手企業関連に勤めている。
一方、僕も一応、宮廷で院卒であるが、駄目人間のせいでド底辺ワープアだ。
年収にすると三倍か四倍くらいは違うかもしれない。
何もかも釣り合わない。無謀だとも思った。
そしたら返信があり「友人から彼女へ昇格ということで」と来た。
嘘みたいだった。
一昨年も去年も、良いことがあった直後に、けっこう大変な目にあった。
例えば、去年は行ってみたかった旅行先に行って、大満足していたら事故った。
今回、こんなに良いことがあったなら死ぬんじゃないかと思って、ちょっとびびっている。
そもそも、スーツと家着用の穴空いた服と近所に買い物にいくためのジャージしか持っていない。
見た目も悪いので、服を選んで買うということをあまりしたことがなかった。
洒落た格好はできないが、せめて、通報されない格好にはなったと思った。
緊張したけど、一緒に歩くのが楽しかった。
誰かと二人でどこかへ行くというのが、こんなに楽しいものだなんて思わなかった。
なんだ、この小さくて可愛い生き物、やべえって思った。
予想していない状況に緊張して、ちょっとパニックになったが、嬉しかった。
帰り際、改札で、手を振って別れようとしたら、思わず手を握ってしまった。
自分の理性を越えて体が動いて驚いた。
何もかもが初めての経験で、いい年齢こいたオッサンが気持ち悪いとは思うが、ドキドキした。
「帰り際、あれはキスするところでしょ、でも、まだそういう感じでもないのかなって思ったからハグした」と言われた。
チューするだなんて発想すらなかった。
自分から手を握っていいものか悩んで、結果、できなかった程度だ。
GWには彼女の住む街へ行くことにした。飛行機と宿を押さえたら、嬉しくなった。
いつか捨てられるかもしれない。不良債権みたいな男だし。
ここ最近、はてなにサークラ女になったとある女性の話が上がっていて、そういう女性の吐露を読むのが好きな俺はこれはこれはと読んでいたんだけど。
初めて出会った女性で、その瞬間に「これは噂に聞くサークラ女っぽいな」と思ったらやっぱりそうだったという話。
全員仕事の同期。部署はばらばらなので普段はあまり会わないけど、月に一度程度の研修で顔を合せたりする。
夏のはじめにあった大きな飲み会で、他の人も含め同期15人ほどのグループができた。
俺はサークラ女とここで初めて言葉を交わして、すぐに「ああこいつは曲者だ」と思った。
まず顔は可愛くない。イメージが悪くなりすぎるかもしれないけれど目元なんかはザブングルの加藤に似ている。それでいて対男性の会話が自信に満ちている。容姿だの恋愛だのってのに関係なくさっぱりとしている風でもなく、なんかこう言動が甘ったるい。少し観察していると「もー」とか言いながら男の肩をポンと叩いたりボディタッチが多い。
酒は強いらしく、男もビールに満足し焼酎や酎ハイ物を飲んでる中、おちょこで冷やを飲んでいる。ここがもうポイント高い。終盤になりもう疲れている人も多い中、「えー三軒目行こうよー」と楽しそうだ。
ああそうだこれだよ、と思った。決してモテ系にはなれず若年期の何かしらで承認欲求をこじらせてきたがゆえ目の前の男に取り入り物にしようとせずにはいられないそういうタイプだ。
すぐヤれそうな女だなと思った。18,19の猿みたいな歳でもないしそんなことのためにこんな厄介そうな子に近寄りたくないけど、とも。
それから二週間、外でのちょっとした仕事で男A含め男女7人で飲む機会があった。
10時過ぎまで飲んで、そろそろお開きかというところで男Aが「前の飲み会にいたあの子が今仕事終わったらしい」と言い出した。あああのアブなそうな女かとすぐ分かったんだけど、近寄る気にもならなかったので俺は帰宅した。男A、その友達の二人はその子と飲み直すためにJRの改札に消えていった。
そしてそれから二週間ほどの週末。最初の飲み会から丁度1ヶ月ほどだ。大きめの研修会の後、男Bとサークラ女を含む十数人で飲み会をした。
大学を出たばかりの男Bと同じテーブルだったのだけど、酒の飲めない彼が珍しく2杯3杯の飲んで酔っ払っている。
サークラ女は前の飲み会と同じようなテンションで盛り上がっており、それを横目に男Bが俺にカミングアウトをしてきた。
実はもうかなり惚れている。告白もしたけど年下の自分ははぐらかされている気がする。彼女は最近別れた元カレの話を泣きながら俺に話してきて云々。
おおマジか。俺の人を見る目も捨てたもんじゃないな。というかまだ飲み会同席2度目の年上同僚の俺によくそんな話するな。
どれくらい会って遊んでるのとかそういう事を聞いてみると、知り合ってから15回くらいはもう一緒に御飯を食べたりしているらしい。おいおいまだ知り合って一ヶ月だぞ暇か。
その内容はというと、もうキスを済ませセックスも数回しているらしい。それを聞いて俺はああこういう女のそういうところがたまらんなと思ったりしていた。
彼は酔っていた。もうどうすればいいっスか。俺本当にもう結婚とかそれぐらい本気なんス。二人にどうこうなってほしいという気持ちは何もない俺は、まぁ彼氏と別れて間もないというし今の関係をもう少し続けるしかないんじゃないとか言いながらビールを啜っていた。
そうこうしているうちに、遅れて仕事を終わらせた男Aが到着した。男Bは酔いつぶれて寝ていた。もう時間も遅かったので、あと酒一杯分くらいの時間で解散となった。
朦朧としている男Bを店の外に出し介抱していると彼は言う。男Aもね彼女に告ったんスよ一目惚れだっつって。こっちはそんなんじゃなくもっと本気なのに。だから俺さっきアイツきてからもうどうしようかって。
ここまでだと知ってさすがに驚いた。それぞれ出会って一ヶ月そこそこでこれってすごいなと。前に男A達と飲んだ後、彼は彼女に会いに行っていたけど、あの頃から関係はできていたのかなぁ。男は二人とも非モテな風でもなく俺から見てもいい男に見えるくらいなのに。別に可愛くないし中身も明らかに曲者やんか冷静になれよ。それが俺からしたらちょっとショックだよ。
ちなみにその飲み会中の俺とサークラ女との直接なやりとりは、男Aの到着前、男Bが手洗いに立った時に少しだけあった。男Bが自分とのことを話しているらしいと感づいた彼女は「俺さん〜」と声をかけてきて男Bのことを話し始め、「私には勿体無いと思うから」と言うので、俺が「そんなこと思ってないでしょ」と返したそれっきりだった。
そんなこんながあって、話が締まりきらないままに夏が終わった。そして今度、男Bから週末に彼女と会うのに付き合ってほしいと言われている。船に乗るわけではないが、事情を知っているし同期の仲間でもあるし付いていくくらいはしようと思う。
俺としては男Aと男Bとの関係は少しややこしい。男Aの事情は知らないけどどちらもせっかく知り合った同期だし仲良くしたいとは思う。お互い大人だし上手くやれりゃいいけど。
男Bにはどう思うかとか聞かれたら前述のような彼女に対する感想をそのまま言ってしまいそうだ。まぁでもそれを言われたところで気分を害するかもしれないし言わないかなぁ。
つらつら書く
当時の彼女は失恋したり、新しい職場に入ったばかりでかなり荒んでいた。
俺は肉親を亡くしたり新しい職場でもまだ馴染めず、テンションが全体的におかしかった。
俺は言うのもアレだが人妻にモテる方で、その方面に結構な浮名を流していた。それは彼女も知っている。
彼女はサークルの真面目な先輩が好きで、なかなか気持ちを伝えられずにいたようだ。
そんな状況のなか二人でサシ飲みをして、寂しい二人はお決まりコースへ、、、
当然彼女は俺のそんな背景を知っているからもともと一晩だけの関係のつもりだったみたいだが、念の為に距離を取ったり冷たくしたり、彼女の前で他の女の子口説いたり、
面白おかしく共通の男友達にネタとして夜の事を喋ったり。まあ随分酷い事をした。
しかし、一度男と女になれば関係は元には戻らず、多分、お互い引き寄せられる雰囲気になった。
それまで単なる風景でしかなかった彼女の中に自分との共通点を見出し、彼女もこちらに合わせてきた、気がする。
ただし、あの夜の事は無かった体で、努めて友達のままで。
しかし、彼女はサークルの先輩の事をずっと気にしているようだ。
そりゃそうだろう。サークル内はその先輩以外、俺も含めロクなのがいない。
しかし、なかなか決定打を出さない彼女。どうやら遠回しにフラレてしまったらしい。
あの夜から2年後の飲み会で俺はみんなの前でフザケた感じで彼女に告った。
彼女も楽しそうに分かったと言ってくれた。
雑魚寝してその日は別れて2ヶ月後、彼女から「私と貴方は付き合ってるの?」とメールがあった。
俺は「付き合ってないよ」と返事した。もっとやりとりしたかったし、彼女からもっと押して欲しかった。
当時俺は職場の人妻とたまの逢瀬を楽しんでいたし、ものすごく傲慢だった。
他にも職場の友人からの紹介で、ちょっといい女の子とデートをしたりもしてた。
5年間好きな彼女とはほんのたまーにメールでやり取りをする程度だった。
彼女と俺の趣味は物凄く合う。あと、顔も体も好きになっていた。
やはり俺ではダメなんだろう。当然なんだが、、、
今年に入ったある日の雪の日、彼女を部屋に呼んだ。趣味の物を渡すためだ。
彼女はゆうパックでいいのにといったが、わざわざ部屋に呼んだ。
もし、彼女から一押しがあったら告白する、そうでなかったら追い返す。
彼女の口からサークルの先輩を引きずっているという言葉を聞いた。
俺は大して好きでもない職場の女の子が気になると言ってしまった、。
夜中の2時前、彼女から電話があった。やはり自宅までの電車がなくなって、身分証もないから満喫にも泊まれないと。
俺は断固として彼女を受け入れなかった。タクシーで帰れと言った。
ここまですれば彼女との関係も切れてしまうだろう。取り敢えず俺は女には不自由はしてないのだから。
俺はこれからは誰も好きにならないし、結婚もしないし、下衆で最低な男のまま、きっと最後まで一人なのだろう。
ここまで書いた文章を読み返しても、俺はいきあたりばったりで傲慢だ。
告ったブサイクキモヲタを攻撃するなら告ったブサイクキモヲタが悪いけど、何もしてない他のブサイクキモヲタを攻撃するのは仕方なくないぞ。
それは、攻撃され・排斥されても、仕方が無いな。告ったブサイクキモオタに全面的に非がある。
だから、女には関わらないように、見たら逃げるようにしてる。スミマセン。
電車乗る時は両手でつり革につかまってる。混んでいる電車には乗らない。スミマセン。
そこにいるだけで不審者なんですよね。スミマセン。
人によっても違うんだろうけど、ゲイの人が前に
「ゲイ同士はくっつきやすいけど、ゲイの中で人気あるのはノンケの人。ノンケの人を落とすのが至高」
って言ってた
元増田に告った人は元増田が大好きで告ってきたんだろうけどその「至高」を目指したんだね
茨の道なんだなあ
大好きで告ったのに虫のように嫌われるってちょっと可哀想と思わないでもないけど
それは元増田が告られる前と一緒で、関係ない第三者の立場から見てるからなんだろう
確かに自分の身に何事も降り掛からないゲイについてはなんとも思わないけど
告られたら「え、無理」→「うわあこっち見てる気持ち悪い」ってなるのかも
って書いてて思い出したけど、そういえばレズっぽい子に凄いべたべたされて「ちょっと怖い」って思ったことあったわ
元カレも電車で男の痴漢にあったことがあって「気持ち悪いよりとにかく怖い」って言ってた
女ってほんと切り替え早いよな。
彼にフラれてさみしいからって、つい先月まで俺にLINEしまくってた女が、新たな男に告られた途端、一切連絡してこなくなった。
あの切り替えの早さは何なんだ?笑
非情だよな、女って。
実はその女がそんなに頻繁にLINE寄越してきてたから、俺も嬉しくなっちゃって、その女のこと好きになっちゃったわけよ。
んでいざ告ったらその新しい男に取られたってわけ 笑
笑うしかねー 笑
てか散々相手してやったのに、後ろ足で砂かけるような真似しやがって 笑
恩知らずも甚だしいな 笑
俺のこのズタズタなプライドを復活させる方法は、その女が俺に告ってくることだけだ。
「この前はすいませんでした!お願いですから付き合ってください!お願いぃぃーー!!」ってな 笑