はてなキーワード: アウティングとは
他の記事によると、ゲイ男子学生A氏から交際の申し込みを受けた男子学生Z氏は困惑をしたそうです。つまり、Z氏は「困惑するような性的な言動」を受けたセクシャルハラスメントの被害者です。
交際の申し込みはそれ自体がセクハラとなりえます。申し込みがセクハラとなるか否かは、まずは申し込みを受けた側が決めることです。そしてセクハラ被害者が加害者の性指向を秘密にしておく義務はないと思います。Z氏を責めているリベラルの連中は、同性愛者からセクハラを受けたら誰にも相談するなとでも言うのでしょうか?同性愛者によるセクハラを容認することは政治的に正しいのでしょうか?
この事案は友人からセクハラを受けた被害者が、共通の友人たちに相談をしただけのこと。
「LINEで暴露」とか大げさな書き方をしている記事もありました。LINEと言っても10人に満たず「友人たちへの相談」で説明ができます。形式的にはアウティングになりますね。
また、よりにもよって共通の友人たちに相談をしたのが悪いという主張もあります。理由はどうあれ、そもそも先にA氏が「困惑するような性的な言動」をしたのです。セクハラ被害者のZ氏が取り乱して不適切な行動をとることは致し方ないと思います。
今回の感じ、「あいつホモなんだってよー気持ちわりー」みたいな明らかな悪意ではなくて、「あいつがゲイだったことが耐えられない、みんなに言わないと俺も苦しい」みたいな、本人がマジで悪いと思ってなさそうなパターンなのが厄介
「いきなり告白されたZくんの身にもなってみろ。アウティングになるからって相談することも許されないのか」
うん、分かるよ。
その気がない相手から恋愛感情を持たれるっていうのは結構やっかいだ。面倒くさいし、場合によっちゃ恐怖や嫌悪だったりする。
今まで通りに接しなきゃいけないストレスを少しでも緩和しようとして、誰かに「実はさ…」って話しちゃうのってそんなに断罪できることではないよね。
でもさ、9人グループのLINEで話しちゃうのって相談って言えるのか?
そのLINEグループがどういう付き合いだったのかは部外者には分からないけど、でも人数が9人ともなれば親密度の濃淡は出てくるだろう。
アイツとは1日中バカ話をできるけど、あの人とは2人っきりになったら少し気を使う。全員が全員、同じ信頼関係ではないよね。
そういう所にデリケートな話を投下するのってやっぱり相談っていうより、やはり暴露だと思う。つーか、Aくん本人のいるところで話してる時点で相談と違うだろ。
よく読んでよ。第三者が突然話を聞かされることは問題だって書いてるでしょう。
「「アウティング」を聞かされた側の気持ち」の直下にトラックバックされたそう捉えられる可能性があるなとは思ったけどハテナ記法が良くわからずそうなっちゃったんだよ。
一対一で告白されること自体に「暴力性」を見出されたら誰も告白なんてできないじゃん。その後無理にでも襲われたんならそれはまた別の問題で警察沙汰だよ。
推定無罪は「裁判の場では個人対個人でも当然適用される」よ。裁判官が「推定有罪。だって警察が『AがBを殺した』と言ってるからAが悪いに決まってる。弁護はいらない。」とはならないでしょ。
何より「個人間にも適用されるか否か」の問題じゃ無くて一般的に見て『事実かどうか分からない時点で「あいつは悪い奴だ」と信じてしまう人』はその人自身に問題があるよ。
俺(A)は男で、小~中辺りで1回、高校1回、大学で1回、男から好意を持たれた。
どれも、相手から好きですと告白されたわけではなく「あのときのアレはなに?」とこちらから聞いたところ「実はAが好きだった」という答えをもらう形で知った。
「あのときのアレ」とは三者三様だが、簡単に言うと「スキンシップが多い」である。
小、高は完全に自分一人だけの問題で終わったので書けることはない。以降、大学での経験と周りの反応について書く。
俺は人と距離を詰めるのが苦手なので同性異性関係なく自分から相手に触れられる距離に入ることはほぼない。距離が近いよ、という意味で「やめとくれ」とは思っていたが嫌悪感ではない。
体育会系のノリで、まったく同性愛の気質はなくともチンコ触りあったり尻を叩いたり素っ裸になってキャッキャ言ってる男は沢山いたし、女だって彼女でもないのに必要以上に距離が近い人は沢山いた。自身の以前の経験から慣れていたからでもある。
「パーソナルスペースは人それぞれ」というだけの話で、相手が好意を持ってくれていること自体は嬉しい。
同大学生で「知人の範囲に入る数百名」の内、実際に同性愛者だと分かったのは好きだと言ってくれた1名+友人Cから聞いた1名の計2名。
友人Cもペラペラ喋ったわけではなく、恋愛の話から~C「俺、男から好きだと言われたことがある」「ところで俺と同じクラブのDはゲイだと思う」というような話の流れで名前が出た。俺の方は「俺も男から好きだと言われたことある」と答えたが名前は出していない。
その後、俺を好きだと言ってくれたBが「Dもゲイだよ」と教えてくれたので世間は狭いと思った。
とはいえ、俺の大学ではLGBTについて何ら騒いでいなかった。むしろとても静かに落ち着いていた。
俺に好きだといったBには俺より仲の良い友人が沢山いる。その友人達からBがゲイだというような話はいっさい出なかった。Bが話してくれた内容からはその近しい友人たちは知っているということだったのに。
また友人Bから名の出たDもそれまでに一度、風の噂で「Dはゲイかもね」と流れてきただけ。
○○はゲイなんじゃないの、という話題になったところで「へー、そう」で終わっていたし、何より「ある人が"○○はゲイ"と言っていたところで、そんな重要な情報は本人の口から出た言葉でない限りは話半分で聞いておくべき」という基本的なことを皆理解していた。
「私も女性から告白されたことがある。意外と沢山いるもんだね」男女どちらもそれ以上に話が膨らむような話題ではなかった。
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/gay-student-sued-hitotsubashi-university 『「ゲイだ」とばらされ苦悩の末の死 学生遺族が一橋大と同級生を提訴変更する』
「突然気持ちを打ち明けられた友人も激しく動揺しただろう」
「じゃぁ、告白された彼の気持ちはどうなるのさ。友達だと思っていた人が自分を恋愛対象だとみていたと知った彼の気持ちは」
などがあるが、この人たちは実際に同性から告白されたことがあるのだろうか。
俺は動揺などしなかったし、実際に同性に告白された友人達も、誰も動揺してるようには見えなかった。
悩み相談は俺の大学の皆がそうだったように、しかるべきタイミングと人を見て話せば良い。見境なくプライベート情報をばら撒くのは相談とは言わない。
「お前は動揺しないだろうけど俺はする」?確かに「こ、告白された!どーしよう!」とは思うかもね。それは動揺じゃないし、どうしようもないしどうもしなくていいだろう。
俺が受けた告白に対する答えも「女性しか好きにならないのでごめんなさい」で終わり。しつこく付きまとわれたことはない。しいて違いを挙げるなら「前みたいに距離を詰めて来たらそのままにはせずきちんと離れよう」とその人への俺の対応が少し厳密になっただけ。
これも「ゲイは怖い」からではなく、相手に不必要に期待を持たせないため。だけどむしろ相手の方が気を使ってこちらとの距離をちゃんと取ってくるようになったので杞憂に終わっている。
どこに動揺する要素があるのかわからん。同性異性かかわらず「告白は告白」なんだから「告白に対する返事」をすれば良い。
大学生ほど大人じゃない中・高生が秘密を広めてしまうのは分からんでもない。しかしそれも「自分の中で抱えすぎて苦しんだから」というよりは「自分しか知らない秘密は話の種として使える」という下種な気持ちからの場合が多い気がする。
襲われるかも思うと怖い?実際に襲われたのでもない限りネットの情報に踊らされ過ぎである。
俺の知ることができたゲイの数は、割合からするととても少ない。大多数のゲイはひっそり静かに暮らしているということである。
また俺が対応した人はスキンシップ過剰ではあったが、スキンシップ好きな女性よりはずっと少ないくらいで身の危険を感じる程ではなかった。
そして告白についてもとても慎重である。俺が好きだと言われたのも4年生の最後の方で、こちらから切り出さなければ多分伏せたままだったと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20160807005352 『「アウティング」を聞かされた側の気持ち』
上の増田のように第三者としていきなり知ることになった場合、書かれているような動揺や怒りが沸くのは当然だと思う。だからやっぱりその話題を出すべき場所とタイミングはとても重要なんだよ。
俺の周りにいた人たちは驚くほど常識人ばかりで(素っ裸で踊っていた人たちも、それが可能な時と場所を理解していたし、俺よりずっとちゃんとした社会人生活を送っている)大学生にもなればこういうもんなのかな、皆大人だなと関心することが多々あった。
こういう環境にいた俺からすると、大学院生にもなってLINEグループという拡散力大のツールで通知するなど配慮がなさ過ぎてそっちの方が怖い。守秘義務以前の問題。
総合大学と単科大では密度が違うが、オッスオッスの体育会系クラブでさえ騒ぎにはならないのだ。
『おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめんA』というLINEは「Zは身の危険を感じていた恐れがある」と取れないことはない。とはいえこの文言だけでZに肩入れするのは無理がある。
何より「推定無罪」が法の基本だよね。「俺や皆に危害を加える"かもしれない"」という理由で「親友に相談」ではなく「LINEグループに投稿」。
こんな法曹関係者に対して「ノンケに告白するゲイはマナーがない」「告白したことがすべての元凶」「もしキモイストーカーだったらどうする」なんて援護は的外れ過ぎる。
そもそも「LGBTがそばにいたら危ない」と思う人は、自分の周りにLGBTが実際に何名いるだろうか。知人の5%を下回る数、または一人も知らないというのであれば、LGBTの人はあなたに存在を知られることすらなく、何ら危害を加えることなく暮らしているのである。
追記:ああそうだな。「俺は動揺しないから動揺する人間を理解できない」ってのは言い過ぎだった。元記事のコメントで「動揺させるに決まってる。告白するやつが悪い」という論調もあったから、そう断定せんでもいいだろうと言いたかったんだが、それがまた断定になってちゃ本末転倒だな。
現実ではネットで出回っているようなマッチョで厳ついグイグイくる人は少数で、大半は見た目も中身も普通の大人しい人だから、条件反射で逃げたりせずに落ち着いて話を聞いてみる方がいいよってことを言いたかった。
ただトラックバックにある『告白の「暴力性」』てのがまだよくわからない。「動揺」を引き起こされることもこの「暴力性」に入っているのだろうか。後日別件として増田で聞いてみることにする。
もしかしてもてすぎて告白受けまくってるのかな。だとしたら断り続けてるとしんどいだろうな。と思ったらそれについて書いてくれてる人がいた
【誰かに「好き」って言われることが、ずっと苦手だった。】
「そもそも告白はセクハラになりうる。相手が嫌だと思ったらセクハラ」
と書いてあった。正直その視点はなかった。
そもそも交際の申し込みはセクシャルハラスメントとなりえます。
同性愛を嫌悪している人物に対して同性愛者が交際を申し込んだとしたら、それはセクハラでしょう。現に記事では交際を申し込まれた側が「困惑した」と主張しています。
セクハラ被害者である学生が友人達に相談したら、それをセクハラ加害者(側)が「アウティングである」と主張している。形式としてはアウティングなのでしょうけれど。
同性愛者からセクハラを受けたら被害者は誰にも相談してはいけないのでしょうか?セクハラ被害者はセクハラ加害者の性指向について守秘義務があるのでしょうか?
仮に職場の上司が同性の部下に交際を申し込んだケースだとしたら、皆様はどちらを擁護しますか?
(https://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/gay-student-sued-hitotsubashi-university 読者投稿欄より引用)
個人的に職場にかぎらず、セクハラに気をつけてきたつもりだったが、
告白NGだった時点で相手は自分の行為を嫌がっていたとも解釈できる。
そう考えると、自分は何度もセクハラ加害者になっていたというわけで、
実のところ、モテる男はある意味で累犯障害者みたいな存在なんだな。
よく恋愛関連のブログなんかでは、「傷つくのを恐れて想いを伝えない」ことが
悪いことであるように書かれているけど、
つまり、その手の恋愛ブロガーは犯罪教唆しているというわけだ。
はてなユーザーだってことをリアルで曝されたら、みんな死ぬしかないじゃない!
アウティングがどうたらこうたらと外野でグチグチとコメントで殴り合ってる非生産的なはてな村人の一員だとバラされてしまったなら、もう二度とお天道様の下を歩ける気がしない!
告白に付随するアウティングをカジュアルに行ってきたのは確かに女性たちだけど
大本の原因は当人的には”勇気を出して当たって砕けろ”で告白をして女性に脅威と苦痛と不快を与え続けてきたキモブサ男ではないだろうか
すぐなわけないだろ。同性愛の人間が10年以上性癖をずっと隠して生きてきてて、そんな好きになったからって告白できると思ってるのか?
たいていの場合、相手自体は同性愛を否定しないアピールしてるんだよ。
ブコメでアウティングした側の学生がめった打ちにされていることに恐怖を感じる。
他人の秘密を内に秘め続けておくことにストレスを感じる人間は一定数存在するであろうし、
そういった「秘密を内に秘めておけない人」もある種のマイノリティ(マジョリティである可能性もある)であるのだが、
ブコメを見ていると「LGBT」のように名称化されていないマイノリティの存在が一切無視されているように感じる。
例えば「秘密を内に秘めておけない人」が他人の重大な秘密を(本人が望むこと無く)知ってしまい、
葛藤の末に生活に支障をきたしてしまう、ということも当然に起こりうるのではないか。
ある人がLGBTであるということを勝手に他人に広めてしまうと、その人が生活に重大な支障をきたす可能性がある、という事実は広く周知されるべきだが、
ある人がLGBTであるという秘密は墓まで持っていかなければならない、というルール作りをし、そのルールを破ったものをめった打ちにするという風潮は避けなければならないと感じる。
今回の事件は
の3つの争点があって、2つ目の対応が炎上の対象になっている。
1つ目も考察すべきだろうけど、それは分けて考えないといけないと思うよ。
「
アウティングするやつが法曹の道に進むなんて…みたいなコメントとかナイーブすぎるだろ。
知らねーわ。法律学んでる学生にそこまで求めてどうするんだよ。
だいたい一介の学生に友人が女好きかどうかの守秘義務なんかあるか。
自殺した女好きのA君は超気の毒なんだが、暴露したZさんの状況を全く斟酌してないのはバランスが悪すぎる。
どうせ医学部の学生に同じことが起きても同じロジックで叩くに決まっているんだよ。
女好き男性は世の中に一定数いるんだからこうした若いA君にどう対処すべきか方策を指南、啓蒙すべき。
数人以上の比較的パブリックなグループの会話の中で、今回のアウティングを示唆するようなセンシティブなキーワードが出てきたら自動的に排除するような機能を流行りの人工知能で実装するといいと思います。」
ってなるわけなかろう。男性保護団体みたことあるのか?女性への告白において免責事項を述べておけとか言うのか?
訴えることをかんがえるほどだから人格を踏みにじるほどひどかったんだよ。
「アウティング」っていわないと、具体的なひどい言葉をかけば二次被害が起こるんだよ。
世の中の同様の立場にある男性が手ひどく振られたあと同じ言葉を投げつけられると自殺したくなるようなひどい言葉だからわざわざ伏せて訴えてるんだよ。
同情と世論勝訴を買うならアウティングなんてものやわらかにいわずに端的に露出したほうがいいってわかってて、
と捉えているものが多くてびっくりした。
そだけであればどこにでもある話だ。
それを言いふらしてショックで自殺なんてこともあるだろうし、
しかし、一般的には恋愛沙汰を広めることはやってしまいがちなことであり、
それで責任を取らされては、たまったものじゃないと感じる人も多いだろう。
さて、今回の事件はややこしいが、愛の告白に加え、ゲイであることのアウティングの2つがポイントとなっている。
一見その2つがまるで秘密の思いを告げるという1つの行為に見えるから混同してしまいがちだ。
だが、後者に関して、アウティングされた人間は実害を被る可能性が発生するのだ。
そういう状況下で、不利益な立場に無断で陥れることは重大な責任であるし、
そうなることも容易に想像がついたはずだ。
結局、学生時代の、タブーがないことが強さの証明のようなノリを20過ぎても続けてしまったことが、
加害者の過失だったのではないだろうか。
そしてそれが裁判になり、悪いことだという認識が世の中に広まればと思う。
少なくともこのアウティングした学生には弁護士としても裁判官としても検察官としても関わって欲しくないなあ
100%悪くないとは言わないが、この件に関してZ君はA君を酷い振り方をした、以上のものではないと僕は考える。
ただ、こっぴどく振られたあとフォローする人がいなかったことが問題ではないだろうか。
記事はA君はZ君と顔を合わせられなくなったという書き方をしており、
アウティングによって他の人にゲイであることがバレたことよりも、
Z君が友人のいるLINEグループでアウティングしたことにショックを受けている。
かと言ってZ君を責める気に僕はなれない。
好きでない相手から好意を抱かれることを不快に感じることは少なからずあり、
友人にその恋愛話をネタとして話すことで自己防衛するというのはよく聞く話である。
そのような話を他の人に黙っているかどうかは本人の判断に委ねられるものだ。
気持ちを伝えるのは自由だが、その後のことも考えなければいけない。
A君はZ君という人物のことを見誤っていた。
LINEグループで軽率にアウティングしてしまうような人物であることを友達付き合いの中で見極めなければならなかった。
A君がZ君という黙ってられないマンのことを好きになってしまった以上、仕方のないことであるように感じる。
ヘテロセクシャルの恋愛においては、こっぴどく振られた多くの場合において、同性の友人が慰めてくれる。
しかし、本件の場合、本来慰めてくれる立場にある友人がZ君同様、一歩引いてしまったように見受けられる。
友人には柔軟な対応をお願いしたいところではあるが、慣れていない以上仕方ないこととも言える。
そんなとき、本来頼りになるべき存在である大学のハラスメント対応室が、あまりに酷い対応をしている。
個人的に本件で責められるべきはここに尽きると考えている。
マイノリティに適切な対応がとれなくて何がハラスメント対応室か。
--
「大学の対応をみていると、まるでAくんが『同性愛者であることを気に病んで』自殺したかのようです。
しかし、Aくんは、自分が同性愛者だということは受け入れていました。
同性愛を秘密にしていたのは、同性愛者への差別・偏見がある社会を冷静に見つめていたからです」
「Aくんは、『男が男を好きになるのがおかしいんだからしかたない』といわんばかりの対応に、苦しめられていたのです」
--
今回の問題で、はてブにおいてZ君の対応がきつく叩かれている。しかし、ネット総動員で彼を叩くのは本当に正しいのだろうか。
少なくとも僕は彼を責める気にはなれない。
アウティングは暴力だし、一方的な恋愛感情の告白もまた暴力と言われている。
とすると例の事件は、双方が自分の感情を剥き出しにして殴り合ったら弱い方が死んでしまったというような話だとも解釈できる。
いずれにしろやるせない。
自分もLGBTのいずれかであるが、カミングアウトすることには相当な勇気が必要なのは理解出来る。
NHKだったり先進的なメディアではLGBTは異常でなく個性であり、分け隔てなく扱うべきというスタンスが目立つ。
それだけを見ているとまるでマイノリティに優しい世界のように見えるが、現実はそこまで進んでいない。
平等に見えるのは企業でもそこそこいいところだけであって、コンプライアンスが昨日していないような会社では平気で差別がある。
ましてや学生のコミュニティでは(一部大人のコミュニティでも)「弱い奴が悪い」という価値観がリア充の中に蔓延しており、
もちろん、頭のいい人間が集まる場合は部分的に慈悲や思いやりを見せる場合もあるが、それは偏屈なコミュニティの中でのパフォーマンスに過ぎず、
本気でそういう人間と関わるのは面倒だから当たり障りのない対応をするというのが基本であり、
関わるほどにマイノリティとマジョリティの溝のようなものはまだまだ埋められないと感じるだろう。
「だってキモイじゃん」というのが正当な理由として扱われているのが現状なのだ。
漫画なり動画なりアニメであっても、同性愛者やトランスジェンダーはネタキャラ、キワモノとしての扱いであり、
受け入れられるのはそれをネタにして道化を演じることができるモノのみである。
努力・友情・勝利には不要なのか、決してそういうサブキャラクターの辛さについて語られることはない。
自分が自分であることの苦痛だったり、正体を隠して生きなければ人狼のごとく批判の対象になってしまうという、
まるで亜人のような、B級な人間であるかのような感覚は普通の人は理解できない。
髪や肌の色が違うこと(もちろんそれによって苦しむ人もいるだろうが)とは違い、そうであるが故に尊厳を踏みにじっていい対象になってしまうことの屈辱と辛さは、目の見えない人に視覚を伝えるようなものなのだ。
この部分は個人の感受性に大きく影響を受けるため、当人がどの程度それに苦痛を感じるかには個人差がある。
そのため、その苦痛が大きい人ほど、アウティングによるダメージは蓄積していくだろう。
彼が弱かったから悪いという意見があるが、それは存在そのものを否定するのに等しい。
受け入れられない人間は受け入れられないのだ。
物理的なアレルギーがあるように、心理的なアレルギーも理解しなくてはいけない。
学生のノリで劣っている人間を嘲笑の対象にし、優越感を得たいという心理も理解出来る。
しかし、それを咎めることができないこの世の中では、こうして裁判になり、世の中に取り上げられ、
人を貶めてはいけないという事実を全員で再認識する必要があるだろう。
一部の人間は裁判までするなんてと、裁判をすること自体がおこがましいという意見もある。
社会に受け入れてやっているのに裁判までして、たて突くのかと彼らは感じているのだ。
性同一性障害の当事者が裁判を起こした時の反応もそれに基づくだろう。
結局、彼らはいつまでも弱者のままで、会社に運良く入れてもそういう事情で文句が言えない環境にあることが多い。
そういう不遇や不平等を解消するためにも、裁判という手段があることを知ることが、弱者にとっての唯一の武器になるのだ。
結局、まだまだこの世の中は弱者を叩き、不条理なことをし、不正を働いたとしても、
それを咎めることで自分に悪影響が及ばなければいいやと考える人間で溢れかえる限り変化はないだろう。
そういう見過ごす者たちが責任を取らされる立場にならない限り、何も変わらないのだ。
きっと、普通の人間はそのリスクやコストから逃げたいばかりで、本当の意味でみんなが過ごしやすい社会なんてものは求めていないのだ。
同性でも結婚していいと思うし、税金から障害者のためにお金も使うのも当然だと考えていた。
だけど今話題のアウティングの話と、ちょっと前にあった店が障害者の予約を拒否したやつに関しての記事をみて、ホモと障害者が怖くてしょうがなくなった。
仮に同性から告白されてその話を墓場まで持っていくことは私は絶対に無理だし、
私がお店を経営してたらいろいろ大変そうな障害者の予約は断っちゃうかも知れないと感じた。
アウティングするやつが法曹の道に進むなんて…みたいなコメントとかナイーブすぎるだろ。
知らねーわ。法律学んでる学生にそこまで求めてどうするんだよ。
だいたい一介の学生に友人がゲイかどうかの守秘義務なんかあるか。
自殺したゲイのA君は超気の毒なんだが、暴露したZ君の状況を全く斟酌してないのはバランスが悪すぎる。
どうせ医学部の学生に同じことが起きても同じロジックで叩くに決まっているんだよ。
ゲイは世の中に一定数いるんだからこうした若いA君にどう対処すべきか方策を指南、啓蒙すべき。
数人以上の比較的パブリックなグループの会話の中で、今回のアウティングを示唆するようなセンシティブなキーワードが出てきたら自動的に排除するような機能を流行りの人工知能で実装するといいと思います。