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はてなキーワード: 世界恐慌とは

2013-05-03

柳井正さえ小物に見えてくる孫正義の「倍プッシュだ……!」

http://anond.hatelabo.jp/20130502143742

柳井正はすごい。

でも、一番おっそろしいのは孫正義

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/10/post-ac5c.html

4兆円にまで膨れ上がったソフトバンク負債

弾け飛び不良債権化したら、道連れでメガバンクがいくつも地獄行き。

金融システム破綻して日本世界恐慌まっしぐら

泳ぐのをやめた途端に、福島第一原発以上の大惨事を引き起こす爆弾が炸裂する

孫正義に関わった人間全てが、泳ぐのをやめられない無間地獄に引きずりこまれてる。

ソフトバンク社員だけじゃない。

孫正義が金を引き上げたら死ぬ状況に追いやられた、光の道や自然エネルギーに乗っかった人たち。

孫正義から取り立てようとした瞬間に道連れで死んでしまメガバンク

柳井正はせいぜい鷲巣。

孫正義アカギ

真の悪魔

2013-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20130309204040

もし株価バブル的な上昇だったとしたら持ってる間に紙切れになってしまうんじゃない?

そこでちゃんと企業を評価したり相場を読める奴は一般人じゃないわけで。

なんだったか大戦前の世界恐慌とき、なんかの財閥の人が靴磨きに靴を磨いてもらってたら、

その靴磨きが株の話ばかりするんで「こういう人たちが買ってることによって成立している株価おかしい」と思って株を処分して、世界恐慌の被害を免れたとかい伝説もあるしな。

2013-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20130203025001

 そういう歴史必然性みたいなのもよく聞く話なんだが、実際にはやはり反省意味はある。

 たとえば、第一次世界大戦後の戦後処理。知っているとは思うが、第一次世界大戦後、敗戦国ドイツに対して、フランスを中心とする戦勝国は莫大な賠償金を課した。世界恐慌などの不幸もあったが、賠償金の支払いはドイツ戦後復興を極めて困難にした。当時でも、ケインズなんかはドイツ経済復興を支援すべきだと論じていたが、復讐燃えるフランスを中心とした国々はドイツを徹底的に痛めつけることを望んだ。その結果がヒトラーの台頭だ。対ヒトラーとしては、イギリス宥和政策の失敗なんかが挙げられるが、実際には第二次世界大戦の根っこはそうした戦後処理のまずさにあった。そうした反省の結果、第二次世界大戦後には敗戦国に対して実行不可能な賠償を課すという方針は避けられるとともに、金融不安が生じさせる政治的危機を回避するために国際機関が設置された。

 こういう側面を見ると、歴史反省する意味はあると思わない?日本にしても、昭和16年夏に「日米戦わば必敗」という結論が見えていたにもかかわらず、戦争突入してしまった。それ以外でも、日本の膨張的な外交政策に対する批判は当時から存在していた。「アジア解放」を訴える日本がなぜ中国戦争しているのか、どうしても理解できなかったという回顧も聞く。日本人の多くが中国人朝鮮人に対して差別的な意識を持っていることへの嘆きもあった。にもかかわらず、そうした批判の表明を困難にしてしま空気が生み出された原因は考える必要がある。

 もちろん、当時において個人のレベル歴史の流れを変えることは不可能だったろうが、後に生まれた者の特権として反省はある。その意味でも、歴史は「過去現在の対話」なんだろう(E.H.カー)。そうしたアドバンテージを活かすこともなく「仕方がなかった」で済ますというのは一種の思考停止だと思う。過去から学ぶことを否定する態度のうえにある改憲論はやはり怖い。

2012-11-21

リフレ論者が頭悪げに見えるのはなぜか?

リフレ論者は単なる陰謀論者。

二言目には「ニチギンガー」という。彼らの単純な頭の中では日銀総裁さえ本気のリフレ派が就任すれば、すべてが解決だと考えているのだろう。

やれやれ

そんな力が日銀にあるなら、ちまちま財政政策なんてやってないで、日銀にすべての景気対策をやってもらえばいいのではないかね。

現実経済はあまりにも複雑。そこでリフレ派は日銀というわかりやすスケープゴートを見つけたというだけのこと。

もし本気でリフレ論者の政策が実施され、日本円の信認が毀損されれば、長期金利が急上昇、国債暴落して、国債を大量に抱える銀行債務超過となり、金融恐慌が起こるだろう。

日本発の世界恐慌の始まりだ。

2012-06-20

ギリシャEUから脱退すべき

ちょっと横道にそれるが

http://anond.hatelabo.jp/20120620181955

自分認識では、ギリシャ危機一番の原因はEUに加盟したから、という認識

EU加盟国間では為替存在しない。

ギリシャ小国な故に輸出よりも輸入が多い。この状態を10年も続けていれば、赤字が膨らむのは必然

EU以前であれば為替効果で輸出も増やせたが、EU加盟で為替が無くなった為に赤字が増え続けていく事になった。

というのが自分認識

よって、ギリシャEUから脱退すべき。

たとえ貨幣ドラクマに戻ってドラクマ暴落したとしても、貿易というもの存在する限り、時間をかければ復活の可能性はある。

今のままEUに援助してもらっていても、借金は増え続ける。輸出大国に一変すれば、EU加盟のまま改善できるだろうが、それは流石に有り得ない。

ギリシャにとっては、EU脱退が最良の選択だと思う。

無論、ギリシャEU脱退となったら、借金帳消しされるドイツフランスが今度は大荒れになる。ユーロが大暴落して世界恐慌が起きるかもしれない。

米国では、また求人倍率が下がった。失業者テント村もでき、大学院卒のプログラマさえもテント生活している状況だ。世界恐慌になれば、日本も例外にはならないだろう。

ギリシャ以外の国にとっては、ギリシャ自転車操業になろうと絶対にEUに残留するべき。

ここら辺の相関関係ギリシャ人は解っているのか解っていないのか知らないが、

先の選挙で、ギリシャEU残留の道を選んだ。

こういった事を把握した上で、ギリシャ批判すべきだ。

私はギリシャ国民の選択感謝している。と同時に、脱退すべきとも思っているし、脱退しないでくれ、とも思っている。

2012-04-02

先進国というコスト

  • 先進国工場置いて、末端まで先進国らしい給料を与えるには、たとえばテレビなら40型で30万は必要だろう。ところが今となっては40型は10万を割り込み、型落ち旧品は5万出してお釣りが来る価格。そしてそれを安い安いと手に取っていく。我慢したかいがあったと、喜ぶ。末端社員に金が回らなくなり、自殺者が増える。高価な値段は、私達先進国に住む人間の生活を支えるコストが上乗せされている。当然、いくらかを途上国に回せば、安くなるが、食えない人間が出てくる。
  • ところで、国家内部の社会保障もまた、維持に多大なコストを支払っているのは言うまでもない。その資産運用確率的な問題が絡んでるのもまた事実であり、避けられぬ問題だ。年金基金が著しく減少する可能性、コストに算定できていただろうか?少子化という参与者数の減少に向き合っているだろうか?少数精鋭などと綺麗事を主張できるのは余裕がある今のうちだ。
  • これら見えてきたコストに対して、それを新たに算定に加えることに抵抗を覚える人間が多いのはわかりきった話である。あらゆるものコストが上積みされたそれを支えられなくなったとき、私達ははじめて、本当の恐怖を覚えるのだ。

2012-01-14

僕達が今後いきる世界は、今あるものを十分に楽しんで生きれば良い。

将来が暗いニュースや、若者が辛い時代になると言う世論も多いけど、良く考えたら悪い時代では無いんじゃないかと考えた。日本バブル時代や、バブル中の国と比較すれば、もちろん見劣るし夢も萎む。

日本はすでに人口オーナス人口も減り、老人が増え働き手が減る)であり、成熟国に入っている。

人口ボーナスがあり、発展が途上の国と幸せのあり方を、一緒に考えてはいけないのでは。

ガンガン物を手に入れて幸せになる時代ではなく、持っている物を楽しむ時代であると感じる。

もちろんバンバン働いて、金や物も手に入れて幸せになることも正しい。

ただそれを、バブル期発展途上国のように、絶対的な物差しとしてはいけないと考えた。

2010年日本人普通(8割ぐらいの人は)に持っている物は、

・豪邸ではないが、安心して寝起きでる暖かくて涼しい

・贅沢はできないが、安心で好きな食べ物やおいしい食べ物を入手できる環境

ガードマンはいないけど、安心して外出でき夜中でも襲われることのない日常

100%保証ではないけど、安心して通院できる医療制度や腕利きの病院

・楽ではないけど、アルバイトでも月15万ぐらいは稼げる環境

費用負担はあるけど、十分使えるパソコンに、自由なインターネット環境

・住んでいる地区にもよるけど、お金をかけなくても楽しめる観光旅行や遊ぶところ

・他にも、漫画アニメ映画SNS2chはてなAmazon を嗜む環境etcetc

は大体の人が持っていて、無駄遣いしなければ月10万あれば、この暮らしができる

幸せ環境ではないかと考えた。

(例:家賃5万、デリカ250円×3=750×30=22500、ネット3000円、その他10000円、貯金10000円。かつかつで)

10万なら、資格能力が何も無くても、特殊な問題を抱えていなければ、ある程度

年齢が越えていても、コンビニ等の働き先は、いくらでもあるんじゃないかと。

さらに8割以上の人は、18万以上稼いでいますよね。

何も無い人が、簡単に月10万稼げる国は、世界でも少ないはずで、

それなら僕らはずいぶん幸せ時代で、幸せな国にいる。

いやいや、今の時代はつらいよ。原発老人介護医療年金etcと、これから大変だよ。

と思い、過去日本を見ると、まず1900年代の場合

1905年 日露戦争

国民増税物価高騰に苦しむ

1914年 第一次世界大戦

国民増税物価高騰に苦しむ

1918年 スペイン風邪流行

患者150万人のうち15万人が死亡。

1923年 関東大震災

190万人が被災10万5千人死亡。

1929年 世界恐慌

不景気国民苦しむ

1934年 東北地方大凶

世界恐慌に加え、冷害・凶作、昭和三陸地震津波が続き、身売り、欠食児童、行き倒れ、自殺などが激増して悲惨な状態

1937年 日中戦争

国民増税物価高騰に苦しむ

1938年 国民総動員法公布

生活はどんどん制限

1939年 第2次世界大戦勃発

生活はどんどん制限

1942年 ミッドウェー海戦大敗北

3500人死亡

1945年 原子爆弾投下

約30万人が死亡

1945年 第二次世界大戦終結

日本は300万人が死亡

見るだけでめっちゃくちゃ、大変な時代だった。

今は戦争日本ではないし、食べ物はあるし、病院もあるし、すごい良い時代だ。

1950年から戦後復興で、他国の戦争需要もあり、

人口ボーナスがあり、発展が途上の国の幸せのあり方だったと思う。

これは悪くない時代だったはず。

で僕らは、獲得する幸せは感じないけど、1950年代の人が、全力で手に入れた物を

普通に持っているので、こりゃ幸せだ。

僕達が今後いきる世界は、今あるものを十分に楽しんで生きれば良い。

つか、ネットがあると、それだけ十分楽しめるよねって話でした。

2011-07-12

麻生氏が総理大臣の頃、世界恐慌を防ぐべく矢継ぎ早に補正や政策を立てて法案を作り国会に諮り成立させた。その真っ最中に解散解散とバカの一つ覚えで迫ったマスメディアと、解散しないことを「居座り」と批判したのが民主党だった。たった2年前のことだ。彼らは覚えているのだろうか?

最後の「彼ら」って民主党のこと? 自民党のこと? マスメディアのこと? それともネトウヨのこと?

誰にでも当てはまるってことは、みんな馬鹿ってことだな。

2011-03-31

全てを飲み込む311大不況~暗黒の時代を生きる息子へ

津波までは、復興可能性があった。

まだ日本人が団結してひとつになれる力があった。

そこへ来た、最悪の「原発事故」。

津波の被害だけに収まらず、全てを巻き込んでいく恐怖の大王

大切なのは死者数の比較じゃない。

交通事故の方が人が死んでるじゃないかって発言は的外れだ。

まさに原発は鏡で、人間のあらゆる部分を反射している。

「金と利権」による人災を反射し、

放射能差別」を反射し、

「実体のない恐怖」に人々はおびえる。

もう一度言うと、津波だけならまだ希望があった。

人々は優しくなり、忘れ去られた思いやりだったりを思い出し、

いものを助け、日本一丸となり、復興する力があった。

人間の、奇麗な部分を映し出されていた。

それを、真黒い原発が飲みこみ、黒い面を反射し、それを容赦なく放射した

そこにあるのは「原発の実害」よりも、「人の黒い部分による被害」だ。

関東地価が大幅に下がり続け、ニッポン人が差別を受け、日本製品が売れなくなり、

日本の農水産業が壊滅状態になり、体力のない中小企業が潰れて行く。

生き残った会社は西を拠点に移し、関東放射能と向き合い暗黒時代を迎える。

そして日本の中でも福島県がいわれもない差別を受ける。

放射能の影響はしばらく続く。少なくとも、今後10年以上は、

それと向き合っていかなければならない。

すぐには大不況はならないと思うが、徐々に、その影響は日本を覆う。

いくつかのパターンは考えられる。

311を拠とした世界恐慌が起こってしまうか。

それか関西が大発展し、新たな経済圏が生まれて新しい形の発展も

あるかもしれない。

311関東大不況

東京はこれを受け入れなければならない。

2011-02-15

日本沈没

よく経済学者社会学者日本沈没を唱えては、周りから大げさ過ぎと叩かれる構図がバブル崩壊以降20年続いてきたが、

そろそろいい加減に日本沈没するだろう。終わってるだろうこの状況。こんな時分に日本沈没を唱える学者が少ないのはどういうわけか?

もはや日本オワタと声高に叫ぶ気力もないと見える。だいたい借金1000兆円の借金大国ニッポン

俺が小学校のころから借金大国借金大国と言われてきたが、そろそろいい加減に限界きてるだろ。

冷静に考えたら1000兆円なんて返せるわけがない。それなのに、自民党民主党のくだらない党派争いしてるのはくだらないとおもわんかね?

足早に日本を見捨てて海外移住している奴が今後勝ち組。これはマジ話。消費税11%になる話もあるが50%にしても100%にしても無理だわ。

なのに、自民党民主党のくだらない党派争い。どっちが政権とっても国民は難癖つけて支持率10%台まで下落して辞意表明の繰り返し。

愚の骨頂。これじゃどんな有能な人が就いても同じ。3年はやらせないと。まあどんな有能な人がいても日本は終わりだがな。

誰もハッキリ言わないから俺が言う。日本オワタ

追記:食糧自給率も40%。日本農業未来は無い。いざとなったら真っ先に沈没するのが日本世界恐慌来たら一発ジエンド。

雇用、福祉の問題とか考えて国民に媚びてる政治家ども。それよりもっと考えることあるだろ。財政をなぜ考えない。

1000兆円の借金という現実から逃避し続ける政治家たち。日本はもう終わり。今後食糧問題が深刻化する。

国民たちはあまり知らない。当たり前の食べ物20年後には確実に姿を消す。そのとき日本はどうするのか?今からではもう遅い。

政治家たちも手遅れだと分かっているか放置しているのかも。食の安全も危ない。なんでもセンセーショナルに騒ぎ立てるマスコミ

今後の食の安全の危機については何も語らない。圧力かかってるからな。

2010-03-26

ttp://nihon9999.blog77.fc2.com/

363 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:21:42 ID:YuAfK5yk

あれ?・・・・この流れ・・・もしや戦前

372 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:24:15 ID:jNF2a2+r

»363

30年代くらいによく似てますね。世界恐慌ブロック経済化、大正軍縮政党政治の終焉などなど。

378 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:24:52 ID:DtegLjSt

»363

ドイツユーロ危機で200兆円が不良債権化しそう

世界大戦フラグ並にヤバイ

367 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:23:17 ID:l8T6yfcq

»363

大不況

同盟の危機

新興国の台頭

新興国同士の衝突

・大国の政治不信

これだけ揃ってるな

377 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:24:32 ID:mEVN96A5

»367

宰相鳩山一郎の血族

も追加で

381 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:26:23 ID:TbNL7net

»367

後世の歴史家が見ると

日本は一度アメリカに負けたのに何でまた戦争してるんだ? なにも学ばなかったのか?』

てことになるわな。

しかもドイツと違って賠償金を取られているわけでもないのにこれって……

425 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:44:10 ID:l8T6yfcq

大不況

同盟の危機

新興国の台頭

新興国同士の衝突

・大国の政治不信

ドイツユーロ危機で200兆円が不良債権化しそう

国内

宰相鳩山一郎の血族

政権交代(対米強硬派に)

世論の傾倒(右、あるいは左)

マスコミの偏向(右、あるいは左)

出たのをまとめてみた

泣けるな・・・

2010-03-19

ばくっと理解する金融危機経済波及経路

何の役に立つのか分からないが、08年の一連の金融危機日本に与えた影響を中心に、俺が覚えているうちに記録する。

08年夏~秋;

金融危機→信用収縮,株価暴落金融機関流動性選好。企業や個人に金を回さなくなる)。夏~秋にかけて不動産関連がぼっこぼっこ潰れる。「不動産ゼネコンマンション 大激震」(経済雑誌特集)。アーバンコーポレーション(8月倒産)など、ただ、冬になると倒産ラッシュは一服する。

08年秋;

高額の耐久消費財需要が凍結。日本の支柱である自動車セクターが「全滅」(特に高額の大型車トラックへのインパクトが大。法人・個人に対して”金融がつかない”現象が世界的に発生)。自動車セクターは値下げよりも減産による数量調整で対応(当時のアナリストレポートによると在庫日数は200日を上回り、工場稼働率50%はザラだった)。人員は派遣切りでの雇用量調整。正社員に対しては賃金調整で済ませ雇用は「死守する」(各自動車メーカー首脳)。多くの製造業関係者が「リーマンで潮目が変わった」と表現していたのは興味深い。”潮目”とはいったい何なのか、そして、何によって変動するのか。

08年冬;

・若干遅れて一般消費財へのインパクトが来た。日本経済にとって衝撃が大きかったのは電機セクターである。「総合電機3Q決算が”総崩れ”」「電機全滅」(経済雑誌記事)。最終商品としては、テレビなどAV機器PCなど情報通信機器需要が凍結。デバイス関連も、HDD関連(PC)、半導体家電自動車)、液晶テレビ、ナビなど)、それぞれ大打撃。総合電機の全セグメントが大幅な減収減益に陥るというかってない自体になった。自動車と違って、このセクターは数量調整に加えて価格下落も激烈だった。例えばシャープ液晶テレビ液晶デバイス暴落し、液晶工場稼働率は3割ぐらいにまで下がった。

失業率は、アメリカ日本もそうだが、この時点ではまだ全然織り込まれていなかったが、向こう1年かけて、徐々にあるいは急激に反映されて行く。

・このころになると小売り・外食にも寒風が吹いてくる。平均的な外食店、小売店の既存店は軒並み前年同月比90%という壊滅的な数字を出していた。しかし好調だった業種もある。百貨店で売られる高額商品・サービスに代わって、低価格路線を打ち出す幾つかの企業ユニクロ餃子の王将など)の方に波がきたのである。それをマスコミもこぞって取り上げ、消費者の新たな嗜好が醸成された。少し前まで高額なブランドショップに人が集まっていたのが嘘のようだ。時代の空気とはすごいものだ。

この冬には「世界恐慌経済雑誌特集)」、「100年に一度の危機」とまで危ぶまれ、大混乱の状況の中で、各国の株価は大底をつけた。しかし、各国の金融機関テコ入れや、消費財への景気刺激策が奏功し、こういった悲劇的なワードが鳴りを潜めたってのが09年。財政政策を否定する経済評論家は多いが、現場の実感から言えば、金融危機のショックアブソーバーとしての財政政策は極めて有効だった。もしそれが実施されなかったらと考えると、身の毛もよだつ。

それ以後の話はまた、時間があれば書く予定。

2009-11-23

ドン引きされ続けている日本

http://b.hatena.ne.jp/entry/news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1120&f=business_1120_091.shtml

これに釣られて民主たたきする奴多いが、日本の株下落率がトップクラスなのはいつもの事で為替王定番のネタ。何で自民を叩かないんだろうかね。

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51596625.html

2009年世界の主要国のなかで、株価マイナスなのは、経済破綻危機がささやかれる日本と、もうひとつは、本当に経済破綻してしまったアイスランド。この2ヶ国だけです。

サブプライムローン問題以降、米国金融危機世界恐慌で最も株式市場暴落した国は?

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51389120.html

先進国の中で、日本だけが過去1年の株価下落率が50%を超えています。

2007年世界株式市場の成績比較

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51178049.html

2007年海外株価が上昇したのに、日本株だけが大きく下落したのです。

どうして日本だけが、こんなひどい目に・・・?

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51111010.html

主要先進国、主要新興国株価指数の、今年8月の急落時の安値と、今月(14日まで)の安値を比較したグラフです。ひとつだけ、マイナスに落ち込んでいる国があります。残念ながら、我が日本です。

世界から取り残されている最悪の国ってどこ?

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51066783.html

日本株は、下落するときは大幅に下落し、回復するときはその動きが鈍いことが、世界の国々と比較すると顕著です。

2009-10-06

チンパン言ってたやつは土下座な。

ネトウヨはてサ福田氏をチンパン言ってたやつは土下座な。

あなたとは違うんです」その通り。確かに、誰かたちとは違ったね。

377 名前:名無シネマ@上映中[sage] 投稿日:2008/10/17(金) 03:51:28 ID:RCbqhuxf

康夫ちゃんを悪く言っちゃらめえ。

康夫ちゃんは、国士だったんだよ。

あのとき、まだリーマン破綻になる前で、アメリカからリーマンを助けるために

米国債購入経由で公的資金投入の資金よこせってゆすられてたの。

渡辺みっちーのバカ息子が「じゃあ100兆円用意しますね」って準備を進めてたの。

それに気付いた康夫ちゃんは、内閣改造して渡辺の首を切ってうやむやにしたの。

でも、アメリカはしつこくて許してくれなかったの。

そこで最後の手段、靖男ちゃんの自爆攻撃を敢行したの。

退陣して総裁選、となると、時間稼ぎできるでしょ。そうやってタイムリミットをやりすごしたの。

これは早すぎても遅すぎてもダメなの。

(だから、松子と重なってもしょうがないの。でも、あともう2時間後にやってほしかったけど。。。。)

で、アメリカ日本をゆすることをあきらめたの。

で、向かった先が韓国韓国が俺が面倒見る二ダって手を上げて、

だから再建関係の環境を浴するのに協力する二ダってアメリカに持ちかけたの。

アメリカは協力したの。おかげで韓国破産を免れたんだけど、リーマンを無視したの。

アメリカに嘘ついたのね。日本にいつもやってるから、世界にも通用すると思っちゃったのね。

で、ここから世界恐慌が始まったの。

はげたかさんもどんどん集まってきたの。でも自業自得なの。

・・・まあ、そんなわけで、康夫ちゃんは、日本の金庫からアメリカが100兆円を盗もうとしたのを

自分犠牲にして守ったの。だから国士なの。

だから、悪く言っちゃだめなの。



↓裏取れました。

政府住宅金融機関2社が経営危機を迎えていた08年8月下旬日本政府外貨準備を使って両社の支援を検討していたことが5日、関係者への取材で分かった。

入札不調に終わる懸念があった2社の社債数兆円を、日本政府買い支える計画だった。世界的な金融危機に陥る瀬戸際とはいえ、公的資金外国金融機関を救おうとしたことは極めて異例で、

経済的に密接不可分な日米関係の特殊性を明らかにする事実といえる。

 金融機関2社は、社債で調達した資金で金融機関から住宅ローンを買い取り、証券化商品に組み替えて投資家に販売しているフレディマックファニーメイ

両社が発行した住宅ローン担保証券の残高は約6兆ドル(約540兆円)と米国住宅ローン残高の半分を占め、世界金融機関も広く保有していた。

両社が経営破綻(はたん)すれば、日本を含めた世界金融システムに深刻な影響を与えることは確実だった。

 日本政府では、限られた財務省幹部が米財務省と緊密な連携をとりながら、外貨準備から数兆円を拠出して両社の社債を購入する救済策「レスキューオペレーション(救済作戦)」という名の計画を立案。

通常は非公表の外貨準備運用内容をあえて公表し、日本の支援姿勢を打ち出して両社の経営に対する不安をぬぐい去ることも検討した。

 しかし当時の伊吹文明財務相が慎重論を主張し、9月1日の福田康夫内閣の退陣表明で政府が機能不全に陥ったため、実現しなかったという。米政府は9月7日、公的資金を投入して両社を国有化し救済したが、

同月15日には米リーマン・ブラザーズ破綻し、結局、金融危機の深刻化は防げなかった。

 伊吹元財務相毎日新聞の取材に「大臣決裁の段階にはなかった。しかし、米国経済危機が目前に迫る中、日本外貨準備で損失が出かねない資産を購入すべきでないという当たり前の判断だ」と述べた。【斉藤望】

毎日jp

ttp://mainichi.jp/select/today/news/20091006k0000m020130000c.html

2009-08-19

世界恐慌2008(2007とでもいうのかな)が始まってから一年

まだまだ景気の行く末がわからない時期ではありますが

日本で次の政権を取ろうとしている民主党には算数ができなさそうな面子しか居ないようで怖いんですが、誰かどうにかしてください

ほんとに・・・

前回の世界恐慌では世界大戦を呼び起こしましたが、今回の世界恐慌は何が起きるのでしょうか?こわいよー

2009-07-10

付け焼刃の経済学史でブラック企業がのさばる素地を考えて現在日本の状況を極めて独善的に整理してみる その1

素人です。

ですのでこの項に登場する経済学者の言説は大いに誤った解釈をしている可能性が高いです。

でも気にせず逝きます。

*クソ長くなったので先に結論部分をまとめます

前編:経済思想上のブラックがのさばる素地の形成について

労働市場自然状態に任せるとダンピングが起きる。

ケインズ理論欠点があったために、労働市場の積極的改善というその利点もろとも葬られてしまった。

ケインジアン亡き後、完全自由競争信奉が先進国を席巻した。

④その為労働力ダンピング失業率の高止まりが防がれにくい素地が築かれた。

後編:日本においてブラックがのさばっている理由についての考察

日本戦後ずっと右肩上がりで成長してきたために、失業問題に大きく悩まされる時期があまりなかった

②それがゆえに社蓄の害が単に個人の人生観に回収され、社会的問題とならなかった

バブル後の増加した非正規雇用者の悲惨な状況を見て(または未必に協力して創出し)失業への強い恐怖を抱くようになった

失業への強い恐怖から、不当労働行為を甘んじて受ける(法律上は勝てても経済体力的に持たないという理屈もあるだろう)

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まずブラック企業がのさばりやすい理由、つまり労働力ダンピングがおきやすい理由を最初に考えた(としてください)のはアダムスミスみたいです。

アダムスミスは「国富論」の中で以下のように整理しています。

使用者達は、暗黙のうちに、しかし恒常的かつ一様の団結を結んで、労働賃金を実際の額以上に上昇させまいとしている。

我々がこのような団結をめったに耳にしないのは、誰もが耳にしないほどそれが通常の、ものごとの自然の状態といっていいものだからである。」

また労働争議の段に際しては

「それまでの蓄えから、使用者は1年から2年耐えられるのが普通なのに対し、

労働者仕事がないと1週間で困窮するのがほとんどで1ヶ月耐えられる労働者は稀で1年持つ人はまずいない。

長期的にみれば、雇い主にとっても労働者が必要だとしても、その必要性は切迫したものではない」

こうした「交渉上の地歩の格差」がある以上、

あらかじめ使用者側にハンディを負わせないと(つまり自由を制限して)労働力ダンピングが起きてしまう、

アダムスミスは考えていたようです。

アダムスミスは良く知られているように自由放任を是とした学者ですが、

こと労働市場に関しては、積極的に自由競争市場を作り出す必要性を主張していました。

しかしアダムスミスの後、デヴィッドリカードらから連綿と受け継がれてきた

自由放任主義にはこの視点が欠けていました。

彼らは「供給需要を作り出す」というセイの法則を前提として

労働市場も自由競争させれば、労働需要供給は長期的には均衡する」と考えていました。

20世紀に登場したケインズはこのような自由放任主義に対し「貨幣改革論」の中で

現在の状況に対して長期的な視点と言うのは見当違いである。長期的には我々はみな死んでいる」と強く批判しました

(ひょっとしたらアダムスミス的な意味需要供給の均衡を労働者が待つことができないといいたかったのかもと私は思いますが、如何せん切り貼りなので文脈がわかりません)

ケインズリカード以降の古典派が、経済システムの調整不良の原因を貨幣賃金の硬直性に求め、

賃金体系を引き下げれば、生産物価格低下をもたらし、それが新たな需要をつくり、

生産量と雇用量の増加をもたらす、と主張していたのを批判して

「ある個別産業について賃金を引き下げれば、それは総有効需要にも影響を及ぼす。

古典派の主張はある産業における賃金引下げが総有効需要に影響を与えない場合にのみ有効であるが、

賃金引下げが総有効需要を引き下げないという保証はどこにもない」

とし、

「むしろ賃金の引き下げが総有効需要の構成要素であるところの消費と投資を減少させ、雇用状況をかえって悪化させる」

可能性すらあることを示しました。(つまり賃金引下げがもたらす総需要減と生産価格の現象がもたらす需要増の比較で、いつも需要増が大きいわけはないと言っている)

(一般理論

ケインズの登場後、しばらくは国家経済に積極的に関与する必要が問われ、

世界恐慌を乗り切るために世界中で(戦争を含んだ)公共事業が行われました。

時代は流れて、1970年代に入るとミルトンフリードマンらの影響を受けた新自由主義が台頭してきました。

彼らはケインズが主張していた現在の所得が消費行動を決定するという主張を限界資本効率がケインズの予想に反して逓増していたことを示し、

その乗数効果疑問符を投げかけ、金融政策による事態の解決が最も適切な行動だと主張しました。

政治的にも英国マーガレットサッチャー米国のロナルドレーガンという人物を得て、

マネタリズムはその全盛を迎えます。

英国米国ともに結果的にインフレ抑制に成功しますが、失業率が高止まりし、社会情勢は不安定化していきました。

彼らは労働市場ももちろん完全な自由競争にあるべきだと考えていました。

しかし現実には給与格差が大きく広がり、賃金に収縮性が生まれたにも関わらず

完全雇用が実現されるどころか失業率は上昇していったのです。

日本でも中曽根橋本小泉と連綿と新自由主義的「構造改革」は受け継がれてきました。

ここまでを整理すると、

労働市場自然状態に任せるとダンピングが起きる。

ケインズ理論欠点があったために、労働市場の積極的改善というその利点もろとも葬られてしまった。

ケインジアン亡き後、完全自由競争信奉が先進国を席巻した。

④その為労働力ダンピング失業率の高止まりが防がれにくい素地が築かれた。

という感じかと思います。

後編に続きます。

2009-06-14

人間という生物

人間って結局本能に囚われてるよな

DQNっているじゃん

彼らは生物的に劣っているのか?と言われたらそうじゃなくてものすごく本能的な人達だと思うのね

だけど、人間社会ではどっちかというと疎まれてるじゃん

社会ルールが守れないとか知識レベルが低いとか言ってさ

それはそうなんだけどさ

じゃあ、人間ってなんなんですか?って疑問になるわけよ

知識や文化で地球覇者になったけど、本質的にはやっぱり変わらなくて

戦争起こしたり、独裁者生んだり、地球が汚染されてるのに結局それを止められなくてダラダラ汚染していったり

差別生んだり、格差生んだり、一部のバカが金融ポカして世界恐慌起こしたり、

全然賢くないわけですよ

知識や文化を得たって俺ら結局なんも賢くなってないんじゃない 結果だけみれば

そりゃ知識すげーよ、文化すばらしいよ そのおかげで俺らの生活はどんどん快適になっていった

でも、人間は結局生物本能にどうしても囚われてその輪から離脱できないから

いつまでたっても同じ事を繰り返していくと思うんですよね

それがもう生物としての限界なんじゃないかって

それを変えようと思ったら遺伝子操作して本能を抑えるとか変えるとか人為的にやらないと無理なんじゃないの?

だから俺は人間そんなにたいしたものじゃない 知識と文化を得た理性ぶってるケモノだと思ってる

そういう風に考えれば 世の中いろいろちゃんと見えてきて 少しは気分楽になる 変に悩む事もなくなる

俺ら人間そんなにたいしたもんじゃないよ そこまで賢くないんだから

2009-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20090425023503

底打ちして最悪の状況は脱したと言う声もちらほら出てきてるので上向く可能性は十分あると思う。100年に一度とかいう割には80年前の世界恐慌ほどの惨事にもならなかったし、ブラックマンデーみたいに不況は直ぐ終わって再度バブル化する可能性すらあると思うんだよな。

2009-04-06

http://anond.hatelabo.jp/20090406225011

元増田だが、今後半年以内に失業率数十%も日経平均千円もアメリカハイパーインフレデフォルトも起こらないと思ってる。もしそれらが起これば「オワタ」というにふさわしい状況だと思う。戦前世界恐慌や今のジンバブエみたいになった場合もそう思う。

自分はそもそも「グローバル経済オワタ」なんていったこともないし思ってもいないということならスルーすればいいし、もっとましな状況(たとえば今後一年以内に失業率10%やアメリカの二桁インフレ日経平均5000円)が起こると思ってて、それを「オワタ」と呼んでるということなら、具体的な「オワタ」の条件・期限を明言してくれればありがたい。

一向にグローバル経済が終わる気配がない件について

数ヶ月前まで世界恐慌がやってくる、アメリカオワタ、日本オワタ、BRICsオワタとかの終末論的な煽りをよく見かけたが、最近は見かけない。ジンバブエ並みの経済崩壊はないと思うが、これからひどくなると散々喚いてた人は今どうしてるの?今後はどうなると思うの?

2009-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20090329203618

世界恐慌ブロック経済化してもよくはならなかったし、鎖国すれば景気がよくなるなんてことはない。強国の証でもない。それが本当なら経済制裁されて貿易できないほうが豊かになれるはず。そもそも江戸時代鎖国自体があとから作り上げられて神話

あと自由貿易を言ってる層と保護貿易を言う層自体が違う。不況になると市場経済を否定する風潮が広がるから保護貿易派の声が大きくなるだけ。

それに売上が減ってるのはマスコミだけじゃないし、不況だからといって全企業潰れてるわけでもないのに一部に利益を上げる企業があるのは当たり前。それほど悪くない決算結果というのも一体何を根拠にしてるのかわからん。製造業とかかなり悪い数字ばかりなのに。

2009-03-02

仲大軍『中国世界恐慌にどこまで耐えられるか』(草思社

経済危機に直面した中国ナショナリスト論客が考えることは?

外貨準備中国海外資産の買収に向けよ、と声高に主張する書

中国にはデタラメ新聞、誇大な嘘放送のテレビラジオとそれに基づく官営のシンクタンクが圧倒的だが、民間のシンクタンク私企業相手のレポート作成で細々と食いつなぐところがある。

優秀な人材は日米欧の大学金融機関シンクタンクに散った。

とくに日本で“活躍する”北京系の学者の多くが「中国日本なしでも生きていけるが、日本中国なしでは生きて行かれまい」と中華思想丸出しのご託宣をのべる手合いが、リーマンショックで株暴落が始まる前まで大勢いた。

事態は急転した。

北京系は沈黙した。輸出産業の対米依存で食いつないできた中国が、明日にも倒産しそうな雲行き。失業は公式に2000万、実態はおそらくその五倍以上だろう。

こんな折に不思議不思議中国海外企業の買収、石油ガス鉱区の買収に熱心。米国債権も売り払うそぶりはない。

中華ナショナリスト経済学者論客らは、いったいこの事態を打開するに、どんな主張をしているのか? 興味が湧くのである。

その回答のひとつが本書。読んで、やはり案の定の感想だった。

著者の仲大軍は中華思想の持ち主、民間シンクタンクでも、中国経済ナショナリストの典型と考えられる。

したがって政府への批判は経済政策批判のみである。

 

中国外貨準備は一兆9500億ドルだが、このうち1兆2000億ドルを中国米国債株式社債などに投じたのは「アメリカによる拉致」だと逆の論理を張るのだ。

基本的に論理矛盾である。

第一に中国は貯まる一方だった外貨準備を「有効に投資運用する」ために米国債権を買い続けた。これは自主的判断であり、拉致ではなく、ましてや米国からの強制も無かった。

第二に中国はそれでも有り余る外貨運用するために、2000億ドルを外貨準備から取り崩してCIC中国投資公司)を設立した。これも中国政府高官の判断であり、欧米マネージャーは内部の決定に関与していない。ブラックストーンなどへの投資の失敗は、自らの見込み外れでしかなく、責任アメリカにはない。

第三に外貨準備が急増したのは輸出好調によるものだが、裏で人民元を安くするために、猛烈にドルを買った結果である。

2002年から三年間、日本が円を支えるために猛烈に為替市場に介入した。合計43兆円がドルの買い支えに使われたように中国も為替市場への介入により、ドルが実態貿易のはるかに上回るドルを手にした。

だから仲大軍がいう『拉致』とは首を傾げるほどの逆解釈になる。

もっとも著者はこういう。

「災難が(米国ウォール街に)突如やってきた時、アメリカは『もし貴国が助けてくれなかったら我々は共倒れになる』と言うだろう。これこそアメリカ中国を『拉致した』という真の意味」、「投入した(中国の)巨額の外貨準備(ドル債権)は回収できなくなる。もしも、アメリカ市場救済に参加すれば、肉団子をなげて狗を追い払うようなもので、新たに投入したお金がもどってくるかどうか」。

だから「アメリカ企業株主権を交換せよ」。それころが「中国海外資産保全できる」

つまり、アメリカ企業を片っ端から買収せよ、という過激攘夷主義がでてくる。

ところが中国国内を見渡せば、アメリカ新自由主義市場経済万能を説く買弁家と売国奴ばかり、アメリカの『発展モデル』は破綻した。

仲大軍のアメリカ経済解釈は正鵠を得たものも多い。

たとえば、「アメリカ債務政府債務が十兆ドルに、民間の債務は数十兆ドルに、「アメリカはおそらく身上をつぶしても、このような巨額の債務を返済できないであろうし、最終的には借金を踏み倒す結果をなろう。借金踏み倒しの方法は、ドル札を刷り、ドルの価値を大幅に下落させ、超インフレをもたらすことで、その結果、ドルを保有しているすべての国の外国資産が大幅にその価値を減じることになる。中国の保有する二兆ドル近い外貨準備はとうの昔に水のない鉄板の上で水切りをするような無駄骨折りとなるだろう。その結果は『大きな清算』である」とする。

本書の訳文は平明で、こなれているうえ、原文になり訳注が随所に施され、難しい論議をわかりやすくしている。坂井臣之助ほか訳。

2009-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20090117154731

全然持続可能じゃないし

現に持続してるわけだが。

発展性も枯渇しつつあるし

多くのくにでは毎年経済成長してるからそれはない。

ロバストなんてとんでもない(金融危機とか普通に起こる)

昔の世界恐慌から世界大戦への流れと比べたらたいしたことないと思う。

金融危機が起ころうが多くの人は相変わらず飢え死にすることも誰かに殺されることもなく平穏な日常を送ってるんだし。

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