はてなキーワード: 独裁政治とは
私が何を言ったところで選挙の大勢に影響を与えることは無いのだけれど、どういう結果になっても後悔しないように今思っていることくらいは書いておこうと思う。
ここ数日あるいは数週間、ネットで飛び交っている選挙絡みの書き込みを見ていて、もちろんそのすべてに目を通した訳ではないけれど、大体どれも「これこれこういう理由でこの政党を支持する」とか「これこれこういう理由でこの政党は支持しない」という内容のものが多いように思う。
あとは「投票先はどこでもいいから、とにかく選挙に行こう」系の書き込みね。逆張りで「曖昧な考えで投票に行くな」って意見とか、行くにしても「白票はアリかナシか」みたいな議論もあったけど、とにかくこの辺はまとめて、選挙に関心がない層に関するメッセージってことで一括りにさせてもらう。
要するに、どこに投票するか決めてる人がみんなに向けてその理由を説明している(賛同者を募っている)パターンと、選挙に行く行かないについてあれこれ言ってるパターンの2つ以外には、ほとんど選挙に関する書き込みはなかったように思える。
で、私が選挙直前のこの時期にあえて語りたいことは何かというと、実は上記2パターンのどちらでもない。
私は「すでにどこに投票するかを決めている人」に対して、ちょっとしたメッセージを送りたいと思っているのだけれど、その内容は特定の政党の支持を促すものではない。
私が送りたいメッセージ、それは「あなたが投票しようと思っている政党(候補者)、本当にそこに投票しても後悔しないか、もう一度よく考えてみたら?」という単純な内容だ。
なぜ私が今さらこんなことを書いているのかというと、どうも人間というのは大事な選択をするときに、ついつい都合のいいように要点(争点)を絞って、全体像を見ずに決定を下してしまうことがあるように感じたからだ。
あまり当たり前のことをくどくどと書きたくはないけれど、大事なことだから、確認のためにあえて触れておく。
この選挙で勝った政党は、与党となって国政のすべてを左右する権限を手にする可能性がある。
もちろん日本は二院制で、しかも参議院は半数改選だから、現与党が勝たない限り、すぐさまその政党が政権を担う訳ではない。
けれど今回当選した議員は次の衆議院選挙と参議院選挙を終えたあとも現職のままだから、今回の選挙で当選した議員は皆、政権党の一員になる可能性があるといううことだ。
日本は間接民主主義を採用していて、しかも議院内閣制だから、政権党の権力は議席数次第では非常に強いものになる。
もちろん憲法というリミッターが決定的な独裁を喰い止める歯止めになってくれることを期待したいところだけれど、その憲法だって時の政権によって解釈が変わってしまう不安定なものだということはすでに皆が目撃している。
勘違いして欲しくないのは、私は別に現与党である自民党だけに独裁政治の危険があると言っている訳ではないということだ。
今回と次回の参院選挙、そして次の衆院選挙に大勝した政党は、いずれもこの国の行く末を一方的に左右できる圧倒的な強権を手にすることができることを、ぜひ改めて考えて欲しい。
そして、その上で私が皆さんに訴えたいこと、それが「あなたが投票しようと思っている政党(候補者)、本当にそこに投票しても後悔しないか、もう一度よく考えてみたら?」という問いだ。
冒頭でも述べたように、私もこの数週間のうちに随分多くの選挙関連の記事等を読んできた。
右掛かった人の右掛かった主張や、左掛かった人の左掛かった主張など、色々な意見が飛び交っている。
しかし、それらの記事の多くが、ある政党を支持する理由に「経済対策」を挙げ、またある政党を支持しない理由に「安全保障」を挙げ……と、単一争点を以って支持すべき政党を見定めようとする傾向にあるようだった。
いや実際には、記事の筆者たちはもちろん、本来争点にすべき事柄が、決して彼らが強調している政策だけに留まらないことなど承知だろう。
しかし、言及する争点の数が増えれば増えるほど記事の内容は冗長で分かりづらくなるし、説得力も低下してしまう。
何より、記事を書いている本人自身が、その記事で取り上げている分野こそ、今回の選挙における最大の争点だと信じているのだから、その部分をこそ強調して伝えたいと思う気持ちがあるのは当然のことだろう。
けれど私は、有権者たちが特定政党(候補)の支持者によって強調された単一の争点だけを判断基準に今回の選挙に臨むことに、大きな危惧を覚える。
繰り返しになるが、国政選挙の結果はとても重い。
あなたが投票した政党がいざ大勝利を収めたとき、彼らはあなたが最も大切だと考えていた争点については事前の思惑通りに期待する政策を実施してくれるかも知れないが、それ以外のすべての政策についても有無をいわさず実行する権限を手にしている。
もしも、あなたが見落としていた政策の中に、本来あなたが決して看過できない致命的な思想の食い違いが隠されていた場合、彼らはあなたの意思と真逆の方針を打ち出す可能性があるが、それでもあなたは後悔しないと断言できるだろうか。
あなたが今回の選挙で投票しようと考えている政党は、あなたが決して譲れないと考えている事柄について、あなたと同じ立場でいるだろうか。
……このように書くと「すべての政策を、マニフェストを精読することなどできない」と返される方もいるだろう。
確かにその通りである。
すべての政策を精査した上で投票先を決めるというのは、あくまでも理想に過ぎない。
大体において、自分の運命を白紙委任できるような赤の他人が、世の中にそうそう存在するわけはない。
パラパラとマニフェストを流し読みしただけでも、100%信頼できる政党など存在しないということがすぐに分かるはずだ。
あなたが決して譲れないことは何なのか。それを徹底的に自問するのだ。ただし、ひとつに絞ろうとしてはいけない。大抵の人間は決して譲れないことをいくつも持っているはずだ。
すでに投票先を決めている人は、当然、自分が最も譲れないことが何であるか、それを自分で理解していることだろう。
けれど、どうか改めて、他にも譲れないことが無いかどうか、自らに問うてみて欲しい。
きっと、第2第3の「最優先事項」が見つかるはずだ。
最も譲れないもの同士を比較して、その中でどれが妥協可能かを考える。
場合によっては100:0ではなく、80:80などという妥協の仕方もあるかもしれない。
とにかくよく考えて欲しい。
どこに、誰に投票すれば、自分が絶対に譲りたくないものを、極力譲らずに済むのかを。
単一の争点だけにこだわって、サックリと投票先を決めてしまうのはそれほど難しいことではない。
けれど、あなたの大切なモノを少しでも多く守るために、あと一日だけ考えることを放棄しないで欲しい。
あなたが誰に投票したかに関わらず、得票数の多かった者の意見に従うのが民主主義のルールである。
選挙は極めてネガティブな選択であり、妥協の産物である。そのことを噛み締めながら、残された貴重な時間を思慮に費やして貰いたいと願っている。
これを読んで、2年前のまで勤めていた前職の会社の元上司を思い出したので書く。
納期の厳しいしごとをしていた時期。連日残業の嵐。炎上気味のプロジェクトに中途で入ってきたのがヤツだった。
「このままではうちのチームから死人が出るぞ」そう言って上に掛け合い、チームメンバー3人の増員と作業効率アップのため、開発メンバー全員のPCのデュアルディスプレイ化とメモリ増設を勝ち取った。環境改善にチームの士気は上がる。「俺のようによそから来た人間には仕事の改善提案が求められているんだ。こう言う交渉は任せてほしい。」当時はその言葉にすごく魅力を感じていた。
半年後、一兵卒で業務を遂行していたヤツは、いつしかチームリーダーになっていた。気難しい古参社員や、仕事のできないお調子者などよそのチームでは持て余していたメンバーを見事な人心掌握術で使いこなし、ぐいぐい成果を上げていた。そんなある日、ヤツが言った。「チームの環境改善のために残業と休出を無しにしよう。」
この提案が引き金となって、暗黒の日々が始まった。仕事量が減らないのに、残業できないため早出を強いられるようになった。昼休みもあってないようなものだった。ヤツは「人件費削減」を成果とアピールして出世し、自身の人件費はアップさせたようだった。一方俺は健康を害し、体重が10kg落ちた。こんな働き方は限界だと感じて残業申請をするとヤツに詰められた。「定時に仕事が終わらないのはお前が無能だからだ。俺は管理者の仕事としてチームの生産性を上げた。お前も担当の職務として俺の期待に答えろ」言葉だけなら正論だが連日朝一のミーティングで大勢の前で晒されるのは耐えられなかった。チームメンバーはヤツに心酔しており、俺は職場で孤立、3ヶ月後、逃げるようにして退職した。
退社後、人づてに前職の現状を聞いた。ヤツのやり方に耐えられず退社する人間が俺以外にも数人出たようだった。ヤツの独裁政治はますます進んだようで、中途で入る前の会社から部下を引き抜き回りを固めていると言う。最終的には「仕事のできるイエスマン」しか生き残れない不毛な職場になってしまったのだ。
今となっては辞めてよかったと心底実感している。記事を読んで昔を思い出したので思わず書いてしまった。ここまで読んでくれてどうもありがとう。
エジプトは現在進行形で民主主義の欠陥を見せつけてくれる、恐ろしい
国民皆投票の民主主義選挙で選ばれた大統領が数年後には政敵によって死刑を宣告されている
モルシはどうすれば良かったのか?
自分と自分の支持者を守るため当選後すぐにでも全権を掌握し独裁政治を行うべきだったのか。独裁政治は政治家が自分の命を守るためなら認められるのか。
むしろモルシが当選したことがそもそも間違いだったと言うのなら、国民への教育もままならない途上国にとって全国民を対象としたを選挙をいきなり行うことが必ずしも正しいとは言えないのかもしれない。
国民の大多数を占める貧民層が選挙で勝つのは当然だし、貧民層を優遇することで保守層からは必ず不満が出るのだから。
間違った選挙で当選してしまったことで死刑を宣告されている彼は不遇としか言いようがない。
モルシは貧民層への援助を訴えて当選した。国民の多くが貧困にあえぐ国で彼らが選挙に勝つのは当然なのだが、
同時に今まで国の社会基盤を担っていた軍部などの保守層を敵に回してしまった。
彼らがモルシの貧民保護政策にそっぽを向いたことで、国内経済は意図的に低迷させられ、物価の上昇によって、国民からも不満を招いた。
やはり途上国での選挙は必ずしも正しいとは言えないのだろうか。
軍部の言うことにさえ従っていたら、彼らを掌握しているアメリカを的に回すことはなかったし、軍部はクーデターを起こさなかっただろうに
アメリカは今まで通りエジプトに傀儡政権が欲しいし、個人的にも中東和平を考えた際には要になるエジプトはアメリカ側にいて欲しいとは思う
まず共産主義というか共産制には「原始共産制」と「ハイテク共産制(とでも言いましょうか)」の2つの状態に分けられることを絶対に知っておかねばならない。
1.20世紀から言われる共産主義というか共産制がうまくいかないのはその独裁政治になりやすさと生産性低下にある。
これらは原始共産制の失敗例。
それは生産に関してハイテクによる全自動システムになっていることである。
実はハイテクによる生産の全自動システムは月日を追うごとに進んでいる。
そのせいで、コンピュータやロボットの生産システムのせいで、人間の仕事が奪われ、人余りになっているのはみなさんもすでにご存知だと思う。
簡単にいえばスタートレックの人類の社会を想像してもらえばいい。
2はうまくいく
英語教育を重視すると言ってるのに、ローマ字はローマつまりイタリア語。(ローマ字とローマ字の発音が英語ではないとの勘違いに気がつくのはいつごろなんだろうか?)
小学生だからわかりやすく教えるために、正しいことを言うと間違いになるというのは、わかりやすく教えていない。つまり本末転倒になっている。
小学生と言っても小学生のレベルで教師よりも頭のいい大天才から、数学が得意ではない子までレベルが天と地ほど違うのに、それを1つの指導要領で教えようとする所に無理があるんだろう。
頭のいい子をおかしな生徒に、ゆっくり考える子をボンクラに変えるのは教育ではあるまい。
教師の言うことは正しい、なぜなら教師が言ったのだから。というのは 独裁者の独裁政治との違い分からない。民主主義ではない。
これが、
教師の言うことは正しい、なぜなら国家がそう決めたから、というのでも、やっぱり独裁者の独裁政治との違い分からない。民主主義ではない。
じゃあ、もう民主政治やめればいんじゃね?
個人の意見が反映さえ無いといやないんだろ?
お前が独裁政治作り上げればいいじゃん?
例え君がロリコンで右翼で独裁政治、歴史改ざん主義、陰謀史観、そして悪魔崇拝主義を信望していようとそれを咎めることはない。
俺自身はロリコンではない(別にロリコンでも恥ずかしいとは思わないが)ことをちゃんと書いてるし
意見が合わない・気に入らない相手をそのテンプレートセットに押し込んで悪魔化する癖が付いてるのだけはよくわかる。
だがそれを路上で大声で叫ぶ自由はない。
自由を履き違えるな
そもそも「路上で叫ぶ」なんて話は俺も俺より前の人達もしていないし、
そいつが逮捕されるとすれば秩序紊乱や迷惑行為に関してであって
性嗜好の内容を取り締まられるわけではない。
辞書を引いた結果の所感をちゃんと報告してくれ。
直接政治制度だったきがするが、民衆が政治参加しているという起源はそこら辺だった気がする。
そういう意味では、奴隷ではないが、外国籍の人を中心に特定の人には参政権は認めていないというのは、原則今でもあるので。
選挙権を持っている人の集団による選挙を中心とした民主主義という意味では、ローマ・ギリシアでいいとおもう。
そもそも論として、王家というものは、主によって、人民の統治をまかされた神の代理であるという大義名分で、
人は平等であるから、人が人を統治することはあってはならないから、民衆が王を選ぶことは出来ないと
むしろ王族に利用されていたと思うけど?
キリスト教が民主主義の起源であったという事実はないと思うんだけど・・・。
あと、わからないけど、もしそうだとしても、だとするならば、 いわゆる 特定の範囲における博愛性というものは、キリスト教の前身ともいえる宗教にも存在しているので、キリスト教が原点であるという理由もないと思う。キリスト教以前にも宗教は存在しているし。
むしろ、そういう圧政が多くて、その次代の王政にいち早くブチギレた人たちが革命を起こしたんだよね。率先して。とみるほうが・・・
あと、あんまり、特定宗教の話を深くしたくないんで、いちおうこのへんで。
というかなぁ・・・昔は国の単位が小さかったわけよ。東京1つが国だったわけ。
その規模で考えると・・・国が企業に 国王が社長になった。と考えれば。民主主義とはなんぞや?という疑問にはぶち当たると思うよ。
王政の頃の国は、貴族領という物があって、貴族領が国みたいなものだからね。海外でも。
そういう意味では、実質的な違いは、世襲って話になるけど、企業が世襲な場合もあるし。
ようするに、ブラック企業に務めているというのと、独裁政治に泣いている、何が違うかというのを、程度問題である程度考えると、そらねぇ。民主主義のほうがいいとは言え。という事になる。 その平等という観点で見るとね。
「銃・病原菌・鉄」って本がある。
この分厚い本の答えを要約して言えばこうだ。
それはヨーロッパ人が他の人種に比べて優れていたからじゃない。
キリスト教的労働観が他の宗教に比べて優れていたからじゃない。
これにならって言えばこうだ。
単純にラッキーだった。そんだけ。
じゃあ日本は?
とりあえずアメリカに政治やら軍事やら難しいことはまかせておいた。
他の国が不安定な中で経済に邁進すれば日本だけ圧倒的成長できた。
終身雇用、公共事業、専業主婦。超安定。超ラッキー。確変状態。
73年のブレトン・ウッズ体制の崩壊で官僚・福祉システムが通用しなくなってきたのに
日本はなまじ上手く行ってたからこの超安定システムに乗っかり続けた。
中国は鄧小平が1978年に改革開放。1989年の天安門事件を経て南巡講話が1992年。
韓国は1987年に民主化。1997年のアジア通貨危機を経て新自由主義政策へ。
ベトナムは1976年に南北統一。1986年にドイモイで改革開放。
超安定システムが崩れてるのは20年の不況を経てようやく分かりはじめて
小泉新自由主義にいったり政権交代してみたり基地移転してみたりしようとした。
だけど次のビジョンが何なのか分からずに、さまよいまくってる。
というかまだ超安定システムがどっかにあるんじゃないかという幻想すらまだある。
ねーよ。
つーわけで、各自生き延びられるものは生き延びよ。
妥協して落しどころを探ると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・法案は骨抜きだ
政治に民意を反映させ法案を押し通すと・・・・・・・・一方的だ、独裁だ
部下に大きな権限を与えて任せると・・・・・・・・・・・・丸投げで無責任だ
官邸主導で進めると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・独裁政治は許せない
決断を下すと・・・・・・・・・・・・・・なぜ急ぐのか、慎重に議論すべき
保留すると・・・・・・・・・・・・・・・・また先送りか
〃 下がると・・・・・・・・・・・もっと国民の声に耳を傾けよ
靖国に行くと・・・・・・・・・・・・・・近隣諸国の許可を得たのか?軍歌の足音が聞こえる
閣僚人事の予想があたると・・・新鮮味がない、地味
〃 〃はずれると・・・・・・・・・またサプライズの手法、実務派を使え
拉致問題に取り組む前・・・・・・北朝鮮との友好を壊すな、拉致は政治的捏造だ
〃 〃 取り組み後・・・・・なぜもっと早くやらなかったのだ
北朝鮮に強い態度取ると・・・・・なぜ話し合いで解決しようと努力しないのだ
規制緩和すると・・・・・・・・・・・・・競争が激しくなり格差社会を助長する
〃 〃 しないと・・・・・・・・・・・既得権益にメス入れろ
株価下がると・・・・・・・・・・・・・・・景気悪くなった、なんとかしろ
〃 上がると・・・・・・・・・・・・・・格差広がった、すぐに是正しろ
景気が良くなると・・・・・・・・・・・・企業優遇税制をやめろ、格差社会を是正しろ
〃 悪くなると・・・・・・・・・・・・景気対策がなおざりだ、社会保障を充実しろ
景気対策をすると・・・・・・・・・・・・バラまきだ
〃 しないと・・・・・・・・・・・・政府は日本の景気を底上げするつもりがあるのか
増税を唱えると・・・・・・・・・・・・国民をさらに苦しめるつもりか
〃 行わないと・・・・・・・・・・・・逼迫した財政をどうするのか
・中学校2年まで、母親に近親相姦(軽度)されていた。俺はノンケな男。
・小5から高1入学まで、周りに日本人がいない英語圏に放り込まれてたこともあって、母親のいっていることは特に疑わずに信じていた。
・最初は摩擦がすごかった。カルチャーショックかと思ったけど、母親に都合よくゆがめられていた世界の解釈がおかしいということだったんだろう。
・母親によって作られた人格は母親のit、マリオネットにしかならないことがわかった。
母親を信仰する、母親による、母親のための、家庭内宗教。 そんな感じ。
・なにかがおかしいとはカルチャーショックとして捉えられてはいた。
・母親に育てられた人格は到底役に立たないばかりか、僕を原理主義的な行動原理に拘束する有害なものだととらえるようになった。
だから人格を作り直すことにした。 徹底的におかしいところを列挙して槍玉に挙げてもらうようにする。
たとえば高校では母親を騙して寮にはいった。「勉強したいから」という口実にした。
内心、母親原理教から抜け出すことは、勉強以上のプライオリティだった。
自分で、自分が再洗脳されるようにする。 毒をもって毒を制し、その上に健全な人格を作る。
旧人格を徹底的に潰す。 「殺す」といってもいい。
・・・・この計画は成功した。僕はもう、毒親のマリオネットではない。
・・・ただ、「毒親」が理由になっていることを認識すること、言語化してそれを捕らえることは一番難しい課題だった。
僕は母親が気に食わないであろうことをすることを本能的に恐れてる。 言語化しようとしても、怖くて怖くてたまらない。
だからいつも、別の口実をつくってきた。
旧人格を壊してる間のダメージは相当なものだった。 2年で、35キロやせた。
その間は勉強はまったくできなかった。 ・・・そのときは、自分の内面的な課題に向き合うのに精魂を使い切っていた。
外界に、他人に、向けるエネルギーは残っていなかった。
うつ病なのかと思った。 抑うつではあるけど、うつ病かははっきりしなかった。
ふとした理由で、「毒になる親」という本に出会った。 ありがとうはてな。
それまでは、もっともらしい理由を見つけないといけなかった。
母親に性的なあれこれや、盛大に釣られて手のひら返してもてあそばれたりしたことが、今の僕を苦しめているのだと立証するすべがない以上、それを口実にはできなかった。
「毒になる親」にはチェックリストがあった。 ほぼ全部YESになってしまって、うれしかった。
これで、僕が抱えてる問題を他人に知ってもらうことができる、と。
・・・・他人に知ってもらう。 信頼関係を築く。
この本を使えばできるかもしれない。 涙が出るほどうれしかった。
少なくとも、親との問題を言語化する糸口が見つかったように思えた。
この本曰く、「常に親の都合やニーズが子供のそれより優先する自己中心的な人間で、愛情というものが決定的に欠けている」ことは、欧米では虐待とみなされるらしい。 20年以上前から。
一方、日本では専門家ですらこの「毒親」に抵抗を示す人が少なくないらしい。 この本の訳者あとがきが正しければ、日本は虐待への認知にかけては後進国らしい。
・・・僕は喜怒哀楽の一部が欠けてる。
喜ぶこと、自分を表現すること、リラックスすること、素の自分を他人にさらすことがどうしてもできなかった。
「公私」の「私」がなかった。 ・・・マネはしてたけど。
・・・いつもいいようのない虚無感と、フラストレーションと、恐怖感に襲われていた。
それは家庭で、母親にも父親にも、怖がること、従うこと、イェスマンになること以外のことをしてこなかったからなのかもしれない。
・・・昨日初めて親しい友達に、「毒親」を中心とする僕の問題を打ち明けた。
・・・友達って、顔色を伺って普通を演じるだけの関係ではなかった。
・・・一般概念的にそうだと認識できていたけど、自分の身でそれが起こるなんて。
初めて、人間と話したような気分だった。
・・・・夜明けは来るだろうか。
・・・自分の子供には、「ふつう」になってほしい。 代々続いた虐待の連鎖は僕が断ち切る。
・・・・僕ができることをしっかり検証して、これから自分の人格を取り戻していこうと思う。
◆追記
この本のいっていることをいえば、「育てられ方が悪かったことに関しては、子供は一切責任を負わない。」
親のせいにできることもある。
それは、心のケアを怠ったことも含む。 虐待というのは、アザが残るような暴力に限らない。
ただし、「真実に向き合い、精神的に独立した人間になり、親が自分にしたことを他人にしないように身を律すること/健全な対人関係を築くこと」は自分でやれ、といってる。
そして「適切にサポートし援助してくれる人を見つけること」。 こういうことが、この本の12章に書いてある。(青い表紙の文庫版のほうで確認)
日本にはおそらく、毒親によって潰されている人がたくさんいると思う。 僕の先輩はその典型だった。
日本は・・特に儒教の影響もあって、立場が強い人に対して矛先が向けられることがあまりない。
つまり、親に問題があるなんて言論は社会的に避けられやすい。
欠陥育児の非を「自己責任」という論説で子供に押し付けるのは、日本の限界なんだとおもう。
大切なのは、育児が子供に何を残したかだ。 親の意思、意図、愛情とはまったく関係なく、親は毒親たり得る。
有害な善意ほど恐ろしいものはないっていうしね。
子供側は、自分の潜在意識にたまってるかもしれないフラストレーションに向き合えばいいとおもう。 それはとても恐ろしくて、心が折れそうになることだけど。
まず、本人が親に立ち向かう決心をしなければいけない。
なんでもかんでも親のせいにしろというわけではない。
「育児」には良し悪しがある。 それによって責任の所在が左右される。
自己責任論で苦しんでる人は、一度自分と自分の過去に向き合ってみたらどうだろう。
この本を持ち上げすぎてる気はするけど、僕は問題を言語化する取っ掛かりを作るのに
http://www.amazon.co.jp/dp/4062565587
この本が役立った。 お勧めしておく。
◆追記その2
読みやすくなるようにちょっと補足いれてみた。
書籍について。
「不幸にする親」という姉妹本を読んでみた。 こちらの方がチェックリストが多いし、うまく整理されているように感じた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4062144484
どんなものかを理解するには「毒になる親」がいいと思うけど、抱えている問題を言語化するツールにするにはこちらの方が便利だと思う。
みんな、健やかに生きれるようになったらいい。 そう思った。
◆後日談(随時追加する予定)
○毒親のいとおもしろし国語力測定 (前編)
http://anond.hatelabo.jp/20090118194006
コメントもらって元気が出たので文体が変わっています。