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「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/shuntaro-torigoe_n_11422752.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/shuntaro-torigoe_n_11422752.html
ブコメで「鳥越に投票した人の意見が聞きたい」というものが多くあるので、書こうと思う。以下、候補者・知事の敬称略。
吾輩は「無党派層」である。支持政党はない。ただ、公明党支持者にしつこくされたことがあり、同党は論外だ。自民党も好きではない。猪瀬辞任後の前回の都知事選では、細川・舛添・宇都宮の三択で、宇都宮に入れた。細川は、演説を聞いて「これはダメだ」と思った。見栄っ張りで派手好きな舛添は以前から嫌いだった。このような消去法で宇都宮に入れた。消去法で宇都宮を消さないのだから、吾輩は「リベラル」と呼ばれ得るのかも知れない。
しかしながら、今回、2016年の都知事選で「リベラルが一致して担いだ神輿」には、心底、失望した。何しろ、最初が「都政には興味がなかった」発言である。ジャーナリストの「調べる」「人に伝える」という技能は、行政の手腕には関係がない。そもそも吾輩は、ジャーナリストの鳥越俊太郎に憧れのようなものは抱いていない。テレビで大きな声で堂々と喋る鳥越が、何かに優れた知見・洞察力を持っていると思えたことはない。逆に、「中学生レベルのことも知らないのか」と思ったことはある。なぜ鳥越が「勝てる候補」と看做されたのか、吾輩にはとうてい理解できなかった。
だが、文句を言ったところで、小池、増田以外の選択肢は「野党統一候補」だけで、それが鳥越であるという現実は変えられない。
かくなる次第で、このほどの都知事選挙は、吾輩にとっても、他の多くの人々と同様に、小池・増田・鳥越の三択だった。率直に、どれも選びたくなかった。しかし、「選ばない」という選択肢はない。
真っ先に消去したのが増田である。岩手県知事時代のひどい仕事ぶりについて書かれたネットメディア(吾輩の記憶が正確ならばBlogos)の記事を読んで出した結論だ。
次に消したのが小池であった。東京にとっては福祉が非常に重要な問題だが、小池の政策で、東京が吾輩や吾輩の家族・友人の暮らしよい街になるとは、まるで思えなかった。それに、小池は数年前、とんでもない電波を飛ばしていたことがある。この人を都知事なんかにしてはならない。ぜったいに。
かくして、吾輩に残された選択肢は鳥越のみとなった。しかし、鳥越には入れたくなかった。「都政には関心がない」「私だってバカじゃないのだから、少し勉強すればわかる」と言い放つ無神経な大物にトップに座られても、現場が混乱するだけだ。しばらく、一度選択肢から消した増田や小池の発言を見直しては、やはりダメだと結論を出すというようなことをしていた。そして、あの週刊誌報道がダメ押しになった。そのころには、新聞なども「小池がリード」と報じていた。鳥越は、吾輩が投票しても、どうせ当選などしないだろうと吾輩は確信した。
その段階でも、実は、残る選択肢があった。即ち、棄権か白票・無効票である。だが、香港で雨傘を掲げたデモ隊のことが思い出され、棄権は絶対にできないと思った。
吾輩は、投票日当日まで悩んだ。いっそ、「泡沫」に入れるか? だが、「泡沫」も、今回は名前を書くのもためらわれるような面々だ。
当日。吾輩は投票所に到着するまで、一歩一歩歩きながら、「鳥越、白票、鳥越、白票」と唱え、投票所に入ったときが「鳥越」か「白票」かで決めようと思っていた。だが、横断歩道で信号が変わりそうになって走ったので、わからなくなってしまった。そうなると、「暑い中、せっかく投票所まで来たのだから、何か書くべきだ」という内なる声がしてくる。「何か書く」といっても「鳥越の名前」以外にはないのだったが、投票用紙を受け取り、ブースに向かい、鉛筆を持つまでの間に、「宇都宮の名前」を書こうかなとも思った。あるいはいっそ「舛添の名前」でもいい。しかし「宇都宮」は下の名前が思い出せず(名字だけでもよいのだが)、「ますぞえ」は漢字がわからなかった(ひらがなで書いてもよいのだが)。吾輩は鉛筆を持ち、「鳥」という字を書き始めた。この時点で後戻りできなくなった。最後まで名前を書いた。
投票所を出るとき、吾輩は、かつてないほど悪い事に手を染めたような気がしていた。道徳的に、許されないことをしたような気がしていた。横断歩道の向こうにあるコンビニのトイレに直行して、石鹸で手を洗った。
こうして吾輩は、130万票の1票になったのである。吾輩のような有権者は、他にもいるであろう。ハフポのインタビューへのブコメのいくつかで「ご愁傷様です」と言われ、吾輩は思わずぺこりと頭を下げている。
私が何を言ったところで選挙の大勢に影響を与えることは無いのだけれど、どういう結果になっても後悔しないように今思っていることくらいは書いておこうと思う。
ここ数日あるいは数週間、ネットで飛び交っている選挙絡みの書き込みを見ていて、もちろんそのすべてに目を通した訳ではないけれど、大体どれも「これこれこういう理由でこの政党を支持する」とか「これこれこういう理由でこの政党は支持しない」という内容のものが多いように思う。
あとは「投票先はどこでもいいから、とにかく選挙に行こう」系の書き込みね。逆張りで「曖昧な考えで投票に行くな」って意見とか、行くにしても「白票はアリかナシか」みたいな議論もあったけど、とにかくこの辺はまとめて、選挙に関心がない層に関するメッセージってことで一括りにさせてもらう。
要するに、どこに投票するか決めてる人がみんなに向けてその理由を説明している(賛同者を募っている)パターンと、選挙に行く行かないについてあれこれ言ってるパターンの2つ以外には、ほとんど選挙に関する書き込みはなかったように思える。
で、私が選挙直前のこの時期にあえて語りたいことは何かというと、実は上記2パターンのどちらでもない。
私は「すでにどこに投票するかを決めている人」に対して、ちょっとしたメッセージを送りたいと思っているのだけれど、その内容は特定の政党の支持を促すものではない。
私が送りたいメッセージ、それは「あなたが投票しようと思っている政党(候補者)、本当にそこに投票しても後悔しないか、もう一度よく考えてみたら?」という単純な内容だ。
なぜ私が今さらこんなことを書いているのかというと、どうも人間というのは大事な選択をするときに、ついつい都合のいいように要点(争点)を絞って、全体像を見ずに決定を下してしまうことがあるように感じたからだ。
あまり当たり前のことをくどくどと書きたくはないけれど、大事なことだから、確認のためにあえて触れておく。
この選挙で勝った政党は、与党となって国政のすべてを左右する権限を手にする可能性がある。
もちろん日本は二院制で、しかも参議院は半数改選だから、現与党が勝たない限り、すぐさまその政党が政権を担う訳ではない。
けれど今回当選した議員は次の衆議院選挙と参議院選挙を終えたあとも現職のままだから、今回の選挙で当選した議員は皆、政権党の一員になる可能性があるといううことだ。
日本は間接民主主義を採用していて、しかも議院内閣制だから、政権党の権力は議席数次第では非常に強いものになる。
もちろん憲法というリミッターが決定的な独裁を喰い止める歯止めになってくれることを期待したいところだけれど、その憲法だって時の政権によって解釈が変わってしまう不安定なものだということはすでに皆が目撃している。
勘違いして欲しくないのは、私は別に現与党である自民党だけに独裁政治の危険があると言っている訳ではないということだ。
今回と次回の参院選挙、そして次の衆院選挙に大勝した政党は、いずれもこの国の行く末を一方的に左右できる圧倒的な強権を手にすることができることを、ぜひ改めて考えて欲しい。
そして、その上で私が皆さんに訴えたいこと、それが「あなたが投票しようと思っている政党(候補者)、本当にそこに投票しても後悔しないか、もう一度よく考えてみたら?」という問いだ。
冒頭でも述べたように、私もこの数週間のうちに随分多くの選挙関連の記事等を読んできた。
右掛かった人の右掛かった主張や、左掛かった人の左掛かった主張など、色々な意見が飛び交っている。
しかし、それらの記事の多くが、ある政党を支持する理由に「経済対策」を挙げ、またある政党を支持しない理由に「安全保障」を挙げ……と、単一争点を以って支持すべき政党を見定めようとする傾向にあるようだった。
いや実際には、記事の筆者たちはもちろん、本来争点にすべき事柄が、決して彼らが強調している政策だけに留まらないことなど承知だろう。
しかし、言及する争点の数が増えれば増えるほど記事の内容は冗長で分かりづらくなるし、説得力も低下してしまう。
何より、記事を書いている本人自身が、その記事で取り上げている分野こそ、今回の選挙における最大の争点だと信じているのだから、その部分をこそ強調して伝えたいと思う気持ちがあるのは当然のことだろう。
けれど私は、有権者たちが特定政党(候補)の支持者によって強調された単一の争点だけを判断基準に今回の選挙に臨むことに、大きな危惧を覚える。
繰り返しになるが、国政選挙の結果はとても重い。
あなたが投票した政党がいざ大勝利を収めたとき、彼らはあなたが最も大切だと考えていた争点については事前の思惑通りに期待する政策を実施してくれるかも知れないが、それ以外のすべての政策についても有無をいわさず実行する権限を手にしている。
もしも、あなたが見落としていた政策の中に、本来あなたが決して看過できない致命的な思想の食い違いが隠されていた場合、彼らはあなたの意思と真逆の方針を打ち出す可能性があるが、それでもあなたは後悔しないと断言できるだろうか。
あなたが今回の選挙で投票しようと考えている政党は、あなたが決して譲れないと考えている事柄について、あなたと同じ立場でいるだろうか。
……このように書くと「すべての政策を、マニフェストを精読することなどできない」と返される方もいるだろう。
確かにその通りである。
すべての政策を精査した上で投票先を決めるというのは、あくまでも理想に過ぎない。
大体において、自分の運命を白紙委任できるような赤の他人が、世の中にそうそう存在するわけはない。
パラパラとマニフェストを流し読みしただけでも、100%信頼できる政党など存在しないということがすぐに分かるはずだ。
あなたが決して譲れないことは何なのか。それを徹底的に自問するのだ。ただし、ひとつに絞ろうとしてはいけない。大抵の人間は決して譲れないことをいくつも持っているはずだ。
すでに投票先を決めている人は、当然、自分が最も譲れないことが何であるか、それを自分で理解していることだろう。
けれど、どうか改めて、他にも譲れないことが無いかどうか、自らに問うてみて欲しい。
きっと、第2第3の「最優先事項」が見つかるはずだ。
最も譲れないもの同士を比較して、その中でどれが妥協可能かを考える。
場合によっては100:0ではなく、80:80などという妥協の仕方もあるかもしれない。
とにかくよく考えて欲しい。
どこに、誰に投票すれば、自分が絶対に譲りたくないものを、極力譲らずに済むのかを。
単一の争点だけにこだわって、サックリと投票先を決めてしまうのはそれほど難しいことではない。
けれど、あなたの大切なモノを少しでも多く守るために、あと一日だけ考えることを放棄しないで欲しい。
あなたが誰に投票したかに関わらず、得票数の多かった者の意見に従うのが民主主義のルールである。
選挙は極めてネガティブな選択であり、妥協の産物である。そのことを噛み締めながら、残された貴重な時間を思慮に費やして貰いたいと願っている。
日本の国債が増える理由は医療と介護の社会保障が増えまくってるからなんだけど、国会で与野党の協議を見てるとその社会保障を減らそうという話は出てこないどころか社会保障をしっかりするために財源確保しようとしかしない。
社会保障を消費する元が60代以上の高齢者なのに高齢者を厚く保護しようとしか言わない、でその高齢者の為にバラマキをすることも決まったが野党の批判はバラマキだけ。
日本の与野党は高齢者の社会保障を厚く保護するという方針は一切変わらず、だから日本で若者層が暮らしづらくて子どもだって保育園に入れられないほど子育て環境を軽視している。
与野党が若者軽視するのだから早く社会保障を削減する政策を取り、若者層に対して税収軽減などを取れば結婚や子育ても出来ると思うのにその考えは皆無。
日本の政治家でハッキリとこの事を言うのは一人も居ない、橋下だって大阪都構想ばかり語るけど社会保障の現実については無視。
日本に「老人は未来がないんだから若者に道を譲るべきだ」と公約にした野党が産まれたら支持政党が無い有権者が皆そっちに流れるのだが。
"はじめに、SEALDsとは、「Student Emergency Action for Liberal Democracy s」。日本語で言うと、「自由と民主主義のための学生緊急行動」です。
私たちは特定の支持政党を持っていません。無党派の集まりで、保守、革新、改憲、護憲の垣根を越えて繋がっています。"
と述べていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00003690-bengocom-soci
この演説で、SEALDsの中にも改憲派がいるのだと初めて知って驚いた人もいるだろう。
つまり、「安保法案に対して反対」という一点によって無党派が集まった団体だということだ。
多くの人は、彼の言葉を信じて、これが彼らの活動の根本にあると受け取っているはずだ。
"別にSEALDsは戦争法案廃案のために立ち上がった団体ではねえですよ。もとの目的は改憲阻止" と明確にぶっちゃけている。
https://twitter.com/ILLMATIC_UCD/status/657101498933899265
こんな重要な点について、主要メンバーの奥田愛基と牛田悦正が語っていることには明らかな矛盾がある。
これだけ各種メディアで話題になっている団体についてこうも矛盾があるのに、なぜそれが語られないのか。
それはSEALDsという団体が明らかする公式的で明確な政治的主張はないというしかないからだ。
もちろん、「安倍が嫌い」「戦争反対」「戦争法案反対」というような緩やかな主張のつながりはあるが、具体的な公式見解はない。
なぜなら、彼らはリーダーを持たず、「SEALDsの公式見解」というものは存在しないからだ。
SEALDsに所属するメンバーがデモでそれぞれの意見を発表したり、インタビューに答えたりするわけだが、それはそれぞれ個人の意見なだけだ。
「肩を組んで酒を飲めば戦争はなくなる」とか「スイス軍的なものなら認めてもいい」とか発言はあっても、それはただの個人の意見なだけだ。
あるデモでのあるスピーカーの発言について異論を唱えたとしても、それは別にSEALDsとしての見解ではないということで大きな議論には決して発展しない。
例えば、あなたはSEALDsが「自衛隊が違憲か合憲か」どのようなスタンスを示しているか答えられるだろうか。
答えられないだろう。
これだけ安保法案の話題の中心にあり続けた団体が「自衛隊が違憲か合憲か」についてどう捉えているかということも、誰も知らない。
誰も分からずに、議論が進んでいたわけだ。何の前提も共有しないまま議論が進み、終わった。
これは安保賛成派にとっても、反対派にとっても不幸なことだったと思う。
SEALDsがリーダーを持たず、公式見解を持たないというのは意図的にやっていることで、チェ・ゲバラのゲリラ軍に学んでいるらしいということは各種インタビューで述べられている。
それは響きはかっこいいし、ゆるやかで大きなつながりを生んだことにつながったことは間違いないのだけど、
その結果、団体としての具体的な主張が明らかにされず、議論の前提が共有されない状況を招いているのは明らかだ。
もはや大きなムーブメントとなった今、具体的に議論をすすめていくうえで、具体的なイシューに対する団体としての公式見解が具体的に何なのか明らかにしなければ、議論は全て無駄になる。
だから、もう「無党派の集まり」などという欺瞞を捨てるべきだ。
あるいは、「自衛隊は合憲/違憲と捉えているのか」を明らかにしなければ、憲法と軍事の関係についてどう議論を進めればいいのだろう。
というか、何が議論されてきたのだろう。
なぜSEALDsが「自衛隊が違憲か合憲か」考えているかも分からずに、僕らはSEALDsに賛成したり反対したりしてきたのだろう。
テロなんかしたって世の中は変わらない。でも選挙にいくよりはマシだと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20150914225701
というエントリを書いた。
冗談のつもりで、
相撲で決着っていいよな。
若いほうが強いだろうし。
と書いてみたが、その三日後、委員長を囲んでスクラムとか、相撲より面白いことになった。
帝を奪って詔を出させた方の勝ちっていう源平合戦を想起させられざるを得なかった。
欧米型の民主主義なんかではなく、日本の風土に根ざした民主主義といった感じで素晴らしかった。
かねがね思っていた、公平でも中立でも効率的とも言えない多数決で選んだ議員で、これまた公平でも中立でも効率的とも言えない多数決をするっていう件からくるモヤモヤをうまく解決してくれた気がする。
うむ、民意を背負った議員たちが神聖な議会で源平合戦、詔をださせたほうの勝ち。
これぞマツリゴトではないか。
自分としては、これで満足なんだが、ブコメやトラックバックの感じだと、やっぱり選挙を大事にしたいと思っている人が多そうだ。
ならば、憲法改正以前に、一票の格差是正を進めたらどうだろうと思うんだが。
だいぶ合区は進めてもさ、それでもまだ違憲状態なわけじゃないですか。
違憲状態なのを置いておいて、憲法改正を次の選挙の争点にもってきたがってるのはどうしたもんだろうか。
だから、前のエントリで書いたように、10000人なんとかとっ捕まえて、支持政党を聞いて、その割合で議席割り振れば、一票の格差の問題なんてなくなると思うんだけどね。
そのね、デモとか言ってる連中は、安保とかチンポとか言ってる場合じゃなくね?
おらが町からも議員様を!ってわけで、過疎った田舎からも農家の票をあつめて議員を出せるのが自民の強みでさ、まあそれが違憲状態って言われてるわけじゃん。
あいつらも、どうせどうなったっていいと思ってるんだろ?
ほら、自分が応援しにいったって、微塵も勝敗に影響しないわけだけど、勝敗を決する瞬間のあの空気を共有したいってやつ。
だから、法案が成立したら大変な事になるっていっても、成立したら帰ったろ?
熱も醒めたろ?
W杯と一緒一緒。