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2021-11-27

れいこうみと父

ふと思い立って、れいこうみの(博多座インタビューなどの)写真をあげてる自分だけのインスタに牛田健さん写真を追加してみたら、お父さんに美しい彼女を紹介するさわやかなイケメンになった。美男美女なあ。お父さまは嬉しそうにコーヒーを淹れてらっしゃる。そりゃ息子がこんなに美しく育ってかつこんなに美しい彼女連れてきたら嬉しいやろな。いくらでも見ていられる。

2021-10-14

ショパンコンクール

ショパンコンクールで、有望視されていた牛田さんが3次予選に進めなかったことでざわついている。

ピアノ演奏基本的技量トップクラスであることは疑いようが無い演奏ができており、「なんで?」という声があがるのも当然だ。

 

減点要素としては、これは素人感想だが、他のコンテスタント自分限界に挑戦するようなギリギリ演奏をしているのに対して、牛田さんはやや守りに入った無難選曲に見えてしまった。それで審査員心証を悪くしてしまい、厳しい採点になってしまったのではないかと思った。致命的だったのは英雄ポロネーズ。よく言えば個性的演奏だったが、審査員判断が分かれる演奏をしてしまうと、つまり一部の審査員は厳しい点になるわけで、そこが敗因になったのではないかと感じた。

 

なぜ牛田さんが落ちて角野さんが通るんだ、という批判は一理ある。確かに角野さんは他のコンテスタントの平均的なレベル比較して、ミスタッチがやや多かった。しかし、それ以上に、カンのいい、スター性のある演奏が出来ていたと思う。ショパンコンクールは「次世代を担うスターピアニストの発掘・育成」も目的の1つと言われており、コンクール開催者にとって、角野さんは望ましいピアニスト像を持った人の1人に写ったのだろうと思われる。

 

2020-03-13

アメージングスクエアの思い出

増田たちが盛んにいま話し合ってる南千住から汐入大橋を渡ったところに、アメージングスクエアって言う名前遊園地が昔あったのだ。

遊園地と言ってもたとえば富士急ハイランドとかディズニーランドのようなしっかりした施設満載の遊園地じゃない。

敷地だけは広大だけど、その敷地のかなりの部分を巨大迷路にした、ばかでっかいまっ平らな、ある意味田舎臭い遊園地だった。いや、遊園地というよりは、巨大迷路テーマパークとか、そんな感じのレジャー施設だ。

場所千住の近くなんでアホっぽい芸能人リアクション番組に利用されていたが、人気はさほどでもなかった。地元の俺が記憶する限り、アメージングパークが全国的知名度を盛ったことも、大人気になったこともない。1987年に開園で2010年ころに潰れたんだが、そのあいだ、何かメジャー雰囲気になったことは一度もなかった。

地元の俺たち(あえて複数形で書く)にとって、では、アメージングスクエアとは何だったのか

それはグループデート場所だった。

中学生ちょっと色気づいてきたけれど、異性と二人っきりで出かけるほどの知見をもたない、足立区葛飾区墨田区江東区の芋っぺー少年少女たちが、同じクラスの異性のグループとめちゃくちゃ不器用に誘い合って、遊びに行く場所なのだった。自分たちで服を満足に買ったこともない中学生の子どもたちですし、おしゃれもクソもないのだが、それでもなんか緊張して着飾って(本人たち判定であり現実には芋いイトーヨーカドーファッション)、アメージングスクエア入口で待ち合わせて(最寄り駅は牛田という、それこそデートにはおおよそふさわしからぬクソダサい駅)、ままごとのような一日を過ごす場所なのだ

アメージングスクエアにはビームチェイサーという、薄暗い屋内迷路のなかでレーザー銃をうちあうというアトラクションがあったのだが、そのアトラクションに入るチーム分けで、どんな女子と、あるいはどんな男子と組んではいるかという、正真正銘どうでもいいことに、前日から頭を悩ませたり不安になったりするのが、アホな中学生にとっては何よりも重大事だった。

そんなことを重大に思っていたので、昼食後にソフトクリーム女子シェアをするという伝説級の機転をみせつけた同級生に、尊敬はとめどないほど膨れ上がり、そのうえアホな男子たちは自分たちの暗い将来を予見してすねたりしていたのだった。拗ねる暇があったら、何か気の利いた話題女子と話せばいいのに、なんだか女子グループ男子グループちょっと離れて座っていたりするのだ。全身聞き耳にしてお互いの気配を探り合ってるのにね。

さてこんなどうでもいい思い出話を書いてみたけれど、結局何が言いたいかというと、都内とは言っても東側なんてものは、所詮こんなもんだよということだ。芋くて、ダサくて、垢抜けなくて、気が利かなくて、愚にもつかないことをそこら中でじたばたやっていたよ。

アメージングスクエアゲームセンターは(敷地面積だけは広大なので)バカでっかくて、そこには大型筐体のR-360という空戦ゲームが有った。わりとおっとりとしているとばかり思っていた女子が、その筐体で89機撃墜というスコアを叩き出して、顔を真赤にしてVサイン突き上げるのがびっくりするほど可愛らしくて、みんなで拍手喝采するようなアホ中学生の群れだった。

まぁ、あ増田でご高説をたれている「生粋都民」なんてものは、フタを開ければこんな連中が年だけ取った姿だってことだ。

汐留大橋から見上げる都会のビルたちは、そんなことはまるまるお見通しなのだ。

2019-10-28

"羽牛田光一"

約 25 件 (0.28 秒)

"羽生田光一"

約 689 件 (0.35 秒)

"萩生田光一"

約 511,000 件 (0.43 秒)

2017-09-19

anond:20170919050555 の続き

300~500km

駅名よみ距離(km)県1県2
常盤ときわ498京都府山口県
大和田おおわだ498埼玉県大阪府
岩倉いわくら497京都府山口県
山下やました494東京都兵庫県
穴川あながわ492千葉県三重県
市役所前やくしょまえ492千葉県福井県
市役所前やくしょまえ492福井県広島県
市場いちば491兵庫県福岡県
京橋きょうばし489東京都大阪府
まり488富山県鳥取県
三条さんじょう487新潟県京都府
柳原やなぎはら484岩手県長野県
長原ながはら483東京都大阪府
日吉ひよし483神奈川県京都府
新田しんでん483埼玉県京都府
扇町おうぎまち478神奈川県大阪府
橋本はしもと476神奈川県和歌山県
大宮おみや474埼玉県京都府
黒川くろかわ474神奈川県兵庫県
松崎まつざき470鳥取県福岡県
梅屋敷うめやしき467東京都奈良県
山田やまだ467東京都大阪府
江南こうなん464愛知県島根県
十条じゅうじょう464東京都京都府
大久保おおくぼ462東京都京都府
田原町たわらまち460東京都福井県
旭ヶ丘あさひがおか460宮城県富山県
新屋あらや459秋田県群馬県
丸山まるやま456埼玉県三重県
高田たか456新潟県奈良県
青山あおやま451新潟県愛知県
黒井くろい441新潟県兵庫県
橋本はしもと440神奈川県京都府
市役所前やくしょまえ439和歌山県広島県
本郷ほんごう431愛知県広島県
東山公園ひがしやまこうえん413愛知県鳥取県
長浦ながうら398千葉県愛知県
大門だいもん398愛知県広島県
県庁前けんちょうまえ397千葉県富山県
川西かわにし396大阪府山口県
大泉おおいずみ395福島県富山県
日野ひの394東京都滋賀県
羽黒はぐろ392茨城県愛知県
名和なわ392愛知県鳥取県
榎戸えのきど390千葉県愛知県
草津くさつ383滋賀県広島県
小野おの383長野県兵庫県
末広町すえひろちょう381東京都富山県
大町おおまち375千葉県富山県
高松たかまつ366東京都石川県
村上むらかみ359千葉県新潟県
豊岡とよおか359静岡県兵庫県
戸田とだ355埼玉県愛知県
新富町しんとみちょう354東京都富山県
高尾たか353東京都岐阜県
福井ふくい352福井県岡山県
古見こみ351愛知県岡山県
八坂やさか351東京都岐阜県
県庁前けんちょうまえ349富山県兵庫県
森下もりした348東京都愛知県
南桜井みなみさくら346埼玉県愛知県
日進にっしん346埼玉県愛知県
東松江ひがしまつえ345和歌山県島根県
さかえ344愛知県岡山県
古市ふるいち344大阪府広島県
青山あおやま342岩手県新潟県
吹上ふきあげ341埼玉県愛知県
村山むらやま341山形県長野県
本宿もとじゅく341群馬県愛知県
中川なかがわ340山形県神奈川県
山田やまだ336東京都岐阜県
星川しか335神奈川県三重県
梁川やながわ333福島県山梨県
日野ひの331長野県滋賀県
愛宕あたご327宮城県千葉県
清水しみず327静岡県大阪府
牛田うしだ326東京都愛知県
山下やました325宮城県東京都
本郷ほんごう324広島県福岡県
黒川くろかわ321神奈川県愛知県
大町おおまち321広島県佐賀県
市役所前やくしょまえ317千葉県愛知県
山ノ内やまのうち315京都府広島県
市役所前やくしょまえ315愛知県和歌山県
白山はくさん314東京都新潟県
まり313三重県鳥取県
藤が丘ふじがおか309神奈川県愛知県
大門だいもん308東京都愛知県
横山よこやま307石川県兵庫県
若林わかばやし307東京都愛知県
横倉よこくら306宮城県長野県
大学前だいがくまえ306長野県滋賀県
市役所前やくしょまえ303福井県和歌山県
磯部いそべ302群馬県石川県
寺田てらだ302富山県京都府
桜橋さくらばし301富山県静岡県
相生あいおい301岐阜県兵庫県
徳田とくだ301石川県三重県

100~300km

駅名よみ距離(km)県1県2
まり298富山県三重県
県庁前けんちょうまえ297兵庫県広島県
市役所前やくしょまえ297福井県長野県
小野おの296長野県滋賀県
大和田おおわだ291静岡県大阪府
古市ふるいち290兵庫県広島県
競輪場けいりんじょうまえ288富山県愛知県
小野おの287長野県京都府
大桑おおくわ284栃木県長野県
常盤ときわ283岡山県山口県
広小路ひろこうじ282富山県三重県
杉田すぎた278福島県神奈川県
根岸ねぎ276福島県神奈川県
こどもの国こどものくに275神奈川県愛知県
細谷ほそや274群馬県静岡県
市役所前やくしょまえ270長野県愛知県
千里ちさと269富山県三重県
府中ふちゅう265京都府広島県
桜木さくら260千葉県静岡県
大森おおもり260東京都静岡県
平田ひらた257長野県滋賀県
大学前だいがくまえ255富山県滋賀県
月岡つきおか252新潟県富山県
三谷みたに250岡山県山口県
市役所前やくしょまえ249千葉県長野県
江田えだ244福島県神奈川県
成島なるしま242山形県群馬県
本郷ほんごう242長野県愛知県
大泉おおいずみ241富山県三重県
北山きたやま241宮城県栃木県
有明ありあけ237東京都長野県
大和田おおわだ234埼玉県静岡県
大沢おおさわ223山形県新潟県
丸の内まるのうち219富山県愛知県
常盤ときわ219京都府岡山県
市役所前やくしょまえ218福井県愛知県
川内かわうち217岩手県宮城県
大江おおえ209愛知県京都府
はら209静岡県愛知県
豊川とよかわ208愛知県大阪府
山田やまだ207岐阜県大阪府
三国みくに206福井県大阪府
さかえ204愛知県兵庫県
日野ひの200東京都長野県
東山ひがしやま199京都府岡山県
東山ひがしやま190奈良県岡山県
亀山かめやま188三重県兵庫県
桜井さくら186愛知県大阪府
清水しみず186静岡県愛知県
大学前だいがくまえ186富山県長野県
粟津あわづ184石川県滋賀県
薬師堂やくしどう180宮城県秋田県
中野なかの180東京都長野県
東野ひがしの179岐阜県京都府
宮内みやうち172山形県新潟県
住吉すみよし171長崎県熊本県
三郷さんごう169愛知県奈良県
今池いまいけ168愛知県大阪府
桜井さくら166愛知県奈良県
黒川くろかわ166愛知県兵庫県
小田おだ162島根県岡山県
羽場はば160長野県岐阜県
石津しづ159岐阜県大阪府
瓢箪山ひょうたんやま159愛知県大阪府
清水しみず157愛知県大阪府
黒田くろだ154愛知県奈良県
山王さんのう154福井県愛知県
星ヶ丘ほしがおか151愛知県大阪府
福野ふくの144富山県岐阜県
赤坂あかさか144群馬県山梨県
長沼ながぬま142東京都静岡県
さかえ142兵庫県岡山県
大橋おおはし135福岡県長崎県
桐原きりはら133新潟県長野県
井野いの132群馬県千葉県
岩倉いわくら132愛知県京都府
永田ながた131埼玉県千葉県
山崎やまざき131愛知県京都府
比良ひら130愛知県滋賀県
岡田おかだ128香川県愛媛県
新田にった128宮城県福島県
大和やまと126茨城県神奈川県
伏見ふしみ125愛知県京都府
中野なかの124群馬県長野県
小野おの121滋賀県兵庫県
八幡前はちまんまえ120京都府和歌山県
北方きたがた120福岡県佐賀県
加茂かも120三重県京都府
いずみ119福島県いわき市福島県福島市同一県内で最長
県庁前けんちょうまえ116愛媛県高知県
竹田たけだ112京都府兵庫県
上条かみじょう111新潟県長野県
中野なかの109群馬県東京都
丸山まるやま108三重県兵庫県
呉服町ごふくまち107福岡県熊本県
松ヶ崎まつがさき107三重県京都府
赤坂あかさか106群馬県東京都

2016-03-24

http://anond.hatelabo.jp/20160319223736

現時点で示唆以上のものではないのはそうだろうが、中間報告としては十分な進展だろう。

少なくともこれで今後、自己免疫や神経炎症の可能性を考慮しない医者科学者はまともではないとはいえる。

副反応実態について実質なにもいえていない牛田班の発表よりは全然マシだろうな。

2016-03-19

HPVワクチン副反応に関する3/16の発表に関して

初めに

HPVワクチン脳障害が!というニュース話題を集めている。

マスコミ各社で大体の論調は同じだが、最もブクマ数が多そうなのは以下の記事である

子宮頸がんワクチン副反応「脳に障害」 国研究班発表 (TBSJNN)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160317-00000008-jnn-soci

まず言っておくとすれば、マスコミ記事は強くミスリードを誘うものであるという点だ。

詳しくは後述するが、元の資料では「脳に障害」が起こったとは書かれておらず、またそれがワクチン副反応であるという根拠も書かれていない。

記事大本である資料厚労省の以下のページから入手できる。

ヒトパピローマウイルス感染症予防接種後に生じた症状に関する厚生労働科学研究事業成果発表会

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000116636.html

子宮頸がんワクチン接種後の神経障害に関する治療法の確立情報提供についての研究 池田修一氏 発表資料PDF23,903KB)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000116634.pdf

以下ではこの資料を元に今回の発表の内容について解説していく。

なお、特に注釈がない場合HPVワクチンという単語サーバリックスガーダシルの双方を指すものとして扱う。

池田氏らの発表について

資料は3部分に分割できる。

 (1) HPVワクチン副反応"疑い"の症例についての報告

 (2) 患者のHLA型調査

 (3) マウスを用いた実験

(1) HPVワクチン副反応"疑い"の症例についての報告

信州大学受診した123名の患者の中からHPVワクチン副反応否定できない98例についてその症状を詳しく見て報告した、というものである

主な病態としては、末梢性交感神経障害(起立性調節障害{OH、POTS}、複合性局所疼痛症候群{CRPS})、

高次脳機能障害(学習障害、過睡眠、奇異な麻痺)、自己免疫疾患の併発(RA、SLE他)が挙げられている。

なお、自己免疫疾患の併発については根拠が弱く、資料中でも疑問符付きで述べられていたことを付け加えておく。

また、HPVワクチン副反応否定された(他疾患と判断された)25例についても、

一部の疾患(てんかん、SLE、若年性関節リウマチ)はHPVワクチンに関連しているかもしれないと仄めかしている。

個々の患者データ自体は、それが副反応で有るにせよ無いにせよ有用ものであり、患者の救済・治療観点から重要である

しかしながら問題点もあり、その最たるものが「副反応否定できない」が途中で根拠なく「副反応」にすり替わっていることであろう。

この研究はControl(非接種群)と比較をおこなっておらず、各症状が接種者に特有なのか、接種者で発症頻度が高いのか等は分からないのにも関わらずだ。

さらに、他疾患との関連については、論文(*1)を引用してHPVワクチンでは自己免疫疾患や横断性脊髄炎の発生リスクがあると述べているが、

その論文では「他のワクチンと比べて発症頻度は高くない」と結論付けられているため、誤読意図的ミスリードが疑われる。

(2) 患者のHLA型調査

症例報告で自己免疫疾患の併発が示唆されたことに関連付けてなのか、患者のHLA型鹿児島大と信州大で調査したという内容である

その結果、HLA-DPB1*0501の頻度が一般的日本人の頻度より高かったと述べられている。

鹿児島大のデータ(n=19)ではDPB1*0501の頻度(恐らく保有率)が84%、

これに2名を追加したデータ(n=21)では保有率が85.7%、遺伝子頻度が57.1%であった。

Controlの遺伝子頻度は40.7%であり、患者側で有意に高かったようだ(P<0.001)。

信州大のデータ(n=14)では、DPB1*0501の保有率が71%遺伝子頻度が46%であった。

Controlの遺伝子頻度は38.4%で、記述がないことから、恐らく有意差は無かったと思われる。

上記で保有率遺伝子頻度を強調表示したが、それはこの2つが混同して語られているからだ。

ごく単純に説明すると、保有率の方はヘテロ接合でもホモ接合でも保有者1名として(つまり個体単位で)計算するが、

遺伝子頻度は遺伝子プール内の対立遺伝子の頻度で計算するため、ヘテロ/ホモ接合の割合によって保有率と遺伝子頻度は異なる値を示すことになる。

鹿児島大のデータを例に出すと、患者21名のうちDPB1*0501のホモ接合が6名、ヘテロ接合が12名であり、

保有率は(6+12)/21=85.7%なのに対し、遺伝子頻度は(6×2+12×1)/42=57.1%となる。

マスコミ各社の記事で見られた「8割で同じ型を保有」というのは保有率のことであろうが、

それと比較している一般的日本人のHLA型遺伝子頻度で示されている。

したがって、異なる指標比較していることになり、これは印象操作以外にほとんど意味のない行為と言える。

遺伝子頻度で見れば、一般的日本人のDPB1*0501の頻度は38.4~40.7%で、患者群が46~57.1%となり、それほど高いようには思われない

(少なくとも、「普通は4割なのに患者は8割!超高いじゃん!」というマスコミ報道よりは)。

また、健康日本人(Control)のDPB1*0501遺伝子頻度が55% (*2) や64% (*3)の論文存在している。

一応、鹿児島大のデータでは患者側で有意に頻度が高いという結果(10遺伝子座も調べてる割に有意水準が少し高いように思われるのだが)

が得られたことから、DPB1*0501が副反応"疑い"の症状と関連している可能性は否定できない(実際にワクチン副反応かは別として)。

今後、より精確な調査が望まれる。

(3) マウスを用いた実験

この実験概要と結果は以下である

自己免疫疾患を生じ易いNF-κBp50欠損マウスに、インフルエンザワクチンB型肝炎ワクチンHPVワクチン(サーバリックス)、

PBS(Control)を注射した結果、サーバリックス接種群のみ海馬自己抗体の沈着が見られた。

また、(恐らく)サーバリックス接種群でのみ末梢神経に病変が見られた。

マスコミ(少なくともTBSの)記事で「脳に障害」とされたのはこの海馬への自己抗体の沈着である

しかし、あくまで沈着していただけであり、これによって脳に障害が起こったとは少なくとも資料中では全く述べられていない。

しかもこれはマウス実験であり、ただちにヒトの脳に適用できるものでもない。

TBS記事中では池田氏発言も示されているが、

 「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬記憶の中枢)の機能障害していそうだ」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長) (太字・下線は引用者による)

の2行後には

 「明らかに脳に障害が起こっている。ワクチンを打った後、こういう脳障害を訴えている患者共通した客観的所見が提示できている」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長) (太字・下線は引用者による)

と、推測から断定への鮮やかな飛躍が見られる。

これがマスコミ誘導切り貼りによるものか、御本人の認識なのかは不明だが、どちらにせよ不注意な発言であろう。

また、話の流れ的にも「少女たちに何が起きているのでしょうか。」からマウス実験の内容に飛ぶのはおかしくはないだろうか。

どちらかと言えば症例報告の話((1)の内容)につなげる方が自然に思えるのだが。

さらに、マウスに接種されたのはHPVワクチンのうちサーバリックスのみであり、もう一方のガーダシルは用いられていないのは疑問である

HPVワクチンを主眼に据えている以上、ガーダシル実験をしていないというのは考えにくいのだが、何か理由があるのだろうか。

総評

資料全体の批評としては、一言で表すと「言い過ぎ」である

個々の内容(症例報告、HLA型調査マウス実験)はいずれもまっとうなものであり、特に今回の症例報告は患者治療を進める上でとても有用であろう。

後二者も研究のとっかかりとしては十分な内容である

しかしながら、各症例HPVワクチン副反応である根拠なく断言し、HLA調査では「ワクチン副反応の予防法の確立」等、

マウス実験でも「神経障害機序の解明」等のHPVワクチンによる副反応自明とした表現が目立つ。

プレゼン資料で少し強めのことを言ってしまうというのはよくあることだが、それにしてもこれらは言い過ぎなように思われる。

薄弱な根拠HPVワクチンの害を喧伝することは、患者救済という観点から見ても決して適切な方法ではない。

願わくは、不用意な発言は避け、研究内容に相応の穏当な表現でもって語っていただきたいところである

最後

今回のニュースブクマでよく見かけたのが「WHO安全声明は間違っていたのか」「ワクチン擁護者はどんな言い訳をするのか」等のコメントである

ここまで読んでいただいた方なら分かっているとは思うが、池田氏の発表からは各症状がHPVワクチン副反応であるとは言えない。

それを言うには、ワクチン接種者と非接種者を比較して、各症状の頻度が接種者で高いことを明らかにする必要があるのだ。

WHO安全声明(*4,5)は、HPVワクチン接種者と非接種者では自己免疫疾患等の発症率に有意な差は無いという疫学的な調査の結果に基づいてなされている。

調査対象の疾患のなかに池田氏らの症例報告にもあるPOTSやCRPS等も含まれており、そのリスクも接種者と非接種者で差は無かった。

これらは日本国外での調査であるが、国内においても名古屋市の約3万人の調査(*6)では、接種の有無による疾患リスクの増加はほとんどないことが示されている。

また、池田氏の発表資料と同じページに載っている牛田氏の発表資料(*7)も必見である

その主な内容は、器質的な原因に由来しない疼痛への対応治療ケアに関するものであるが、

子供起立性調節障害や慢性疼痛といったHPVワクチン副作用として疑われている症状が、もともと一定の頻度で存在していたことも示唆している。

以上より、今回の池田氏らによる研究発表は、HPVワクチン安全性について既存評価を覆すものではないということがお分かりいただけたと思う。

この文章が、報道を聞いて不安になった方や情報齟齬で混乱している方の助けになれれば幸いである。

なお、批判的に扱ってはいるが、池田氏らの研究の内容自体は素晴らしいものである(特に症例報告)ことは重ねて申し上げておく。

もし間違いや事実誤認等の不備があれば指摘していただけるとありがたい。

追加情報

さて、この文を書き終えたところで、既にこのニュースについて言及したブログを見つけてしまった。

先鞭をつけることは叶わなかったわけである畜生

以下二つとも、有益情報が多々含まれているため、本増田よりこれらを読んだ方が良いかも知れない。

HPVワクチン 接種後体調変化の報道 と その周辺 2016年3月 (感染症診療原則)

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/7279d93d6ce526b5ed61b40d8a7a01b8

HPVワクチン副反応?に対する報道(2016/3/16)についての物言い (simbelmynë :: diary)

http://simbelmyn.hatenablog.com/entry/2016/03/18/164401



参考文献

*1 Slade et al. (2009) Postlicensure safety surveillance for quadrivalent human papillomavirus recombinant vaccine. JAMA, 302, 750-757.

*2 Onuma et al. (1994) Association of HLA-DPB1*0501 with early-onset Graves' disease in Japanese. Hum. Immunol., 39, 195-201.

*3 Matsushita et al. (2009) Association of the HLA-DPB1*0501 allele with anti-aquaporin-4 antibody positivity in Japanese patients with idiopathic central nervous system demyelinating disorders. Tissue Antigens,73, 171-176.

*4 Global Advisory Committee on Vaccine Safety Statement on the continued safety of HPV vaccination (12 March 2014)

http://www.who.int/vaccine_safety/committee/topics/hpv/GACVS_Statement_HPV_12_Mar_2014.pdf

*5 Global Advisory Committee on Vaccine safety Statement on Safety of HPV vaccines (17 December 2015)

http://www.who.int/vaccine_safety/committee/GACVS_HPV_statement_17Dec2015.pdf

*6 名古屋市⼦宮頸がん予防接種調査 解析結果(速報)

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000073/73419/sokuhou.pdf

*7 慢性の痛み診療教育の基盤となるシステム構築に関する研究 牛田享宏氏 発表資料PDF:3,890KB)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000116635.pdf

2015-10-22

SEALDsが「自衛隊違憲合憲か」どう考えているか知ってますか?

奥田愛基は9月の参議院演説の冒頭で

"はじめに、SEALDsとは、「Student Emergency Action for Liberal Democracy s」。日本語で言うと、「自由と民主主義のための学生緊急行動」です。

 私たち特定支持政党を持っていません。無党派の集まりで、保守革新改憲護憲の垣根を越えて繋がっています。"

と述べていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00003690-bengocom-soci

この演説で、SEALDsの中にも改憲派がいるのだと初めて知って驚いた人もいるだろう。

まり、「安保法案に対して反対」という一点によって無党派が集まった団体だということだ。

多くの人は、彼の言葉を信じて、これが彼らの活動根本にあると受け取っているはずだ。

だが、SEALDsの主要メンバーである牛田悦正は

"別にSEALDs戦争法案廃案のために立ち上がった団体ではねえですよ。もとの目的改憲阻止" と明確にぶっちゃけている。

https://twitter.com/ILLMATIC_UCD/status/657101498933899265

こんな重要な点について、主要メンバー奥田愛基と牛田悦正が語っていることには明らかな矛盾がある。

これだけ各種メディア話題になっている団体についてこうも矛盾があるのに、なぜそれが語られないのか。

それはSEALDsという団体が明らかする公式的で明確な政治的主張はないというしかないからだ。

もちろん、「安倍が嫌い」「戦争反対」「戦争法案反対」というような緩やかな主張のつながりはあるが、具体的な公式見解はない。

なぜなら、彼らはリーダーを持たず、「SEALDs公式見解」というもの存在しないからだ。

SEALDs所属するメンバーデモでそれぞれの意見を発表したり、インタビューに答えたりするわけだが、それはそれぞれ個人の意見なだけだ。

「肩を組んで酒を飲めば戦争はなくなる」とか「スイス軍的なものなら認めてもいい」とか発言はあっても、それはただの個人の意見なだけだ。

あるデモでのあるスピーカー発言について異論を唱えたとしても、それは別にSEALDsとしての見解ではないということで大きな議論には決して発展しない。

例えば、あなたSEALDsが「自衛隊違憲合憲か」どのようなスタンスを示しているか答えられるだろうか。

答えられないだろう。

これだけ安保法案話題の中心にあり続けた団体が「自衛隊違憲合憲か」についてどう捉えているかということも、誰も知らない

誰も分からずに、議論が進んでいたわけだ。何の前提も共有しないまま議論が進み、終わった。

これは安保賛成派にとっても、反対派にとっても不幸なことだったと思う。

SEALDsリーダーを持たず、公式見解を持たないというのは意図的にやっていることで、チェ・ゲバラゲリラ軍に学んでいるらしいということは各種インタビューで述べられている。

それは響きはかっこいいし、ゆるやかで大きなつながりを生んだことにつながったことは間違いないのだけど、

その結果、団体としての具体的な主張が明らかにされず、議論の前提が共有されない状況を招いているのは明らかだ。

もはや大きなムーブメントとなった今、具体的に議論をすすめていくうえで、具体的なイシューに対する団体としての公式見解が具体的に何なのか明らかにしなければ、議論は全て無駄になる。

から、もう「無党派の集まり」などという欺瞞を捨てるべきだ。

あるいは、「自衛隊合憲/違憲と捉えているのか」を明らかにしなければ、憲法軍事関係についてどう議論を進めればいいのだろう。

というか、何が議論されてきたのだろう。

なぜSEALDsが「自衛隊違憲合憲か」考えているかも分からずに、僕らはSEALDsに賛成したり反対したりしてきたのだろう。

 
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