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2017-04-13

職場のアンディの話3

1 http://anond.hatelabo.jp/20170413080941

2 http://anond.hatelabo.jp/20170413131812

アンディの話続きです。

2人は無事総合職になり給料が上がった。ちなみに仕事内容も裁量権も変わらない。

(読書感想文を書いてやる気を発表しなかった自分に妬む権利はないけど)

そしてアンディが常務部長に呼ばれ、4月からの総務人事部への異動を告げられた。営業への部署異動を希望していたアンディだが、営業部には新卒女性社員が入ることが決まっていたし、新卒採用での活き活きとした姿を見て上が決めたよう。

アンディは経理の地味な仕事から離れられることに喜んでいたし、私も心から喜んだ。

アンディは後輩の地味男に経理業務の引き継ぎをしていたが、3月末にはもう総務人事部部長に「何かやることがあればやります!」と言って入社式で使う資料新人紹介のコーナーを作ってた。その題名の「新人紹介」て文字を、Excel方眼紙にしてドット文字で作ってた。アンディ、関数は苦手だけどこういう独創的なのは大好きだった。その後総務人事部部長に「これゲーム?っていうかオタク?っぽいからやめてくれない?」と言われ速攻消されてた。まあつまり暇そうで、更衣室にこもってずっとtwitterしてることもあった。

しかし引き継ぎは全く終わっていなかった。入金がたくさんある末日には地味男が混乱し、経理全員で22時頃まで残って入金処理をした。ていうかアンディはシステムへの入力の仕方だけを教えてて、地味男は意味を全く理解出来ていなかった。でもアンディにこれはこう!これ違う!なんでそんな遅いの!と言われ続けて怖くて質問できなくなっていた。それを見た隣の部署の人が「あれすごいね」と言ってきたりした。

新人紹介」の件もそうだけど、アンディは事務仕事の中でも好きなものもあった。

経理の時に好きだったのは取引先の会社名のゴム印の掃除。私が担当していた頃は使ったらいらない紙に空押ししたり、ホコリが取れなかったらつまようじで取ったりしてた。アンディはゴム印を一回使うごとにティッシュでごしごし拭き、カッターカリカリカリカリ!っとしてふぅっと息を吹きかけていた。先輩が1回注意してくれたけどやめなかった。カリカリカリ、ふぅっ、という流れが職人風で気に入ってたんだと思う。職人キャリアウーマンになるのが好きなのは、元演劇部のアンディらしいと思った。

その後、押されたゴム印の社名を見た上司が「あれ、これ社名が欠けてるね」と言ってきたけど「あ〜古くて劣化したんですかね〜」と言っていたので断じてカッターのせいではないのであった。

全てにおいてアンディの自信満々な態度にひるまず、始めから厳しく注意していれば良かったと思う。

しかし腫れ物に触るように接し続け、自信満々な状態で総務人事部へアンディを送り出した。

次、アンディ雑務の日々へ、となります

2017-04-11

怠惰な真面目が日本を殺す

働き方改革生産性向上。


多重下請け構造によりエンジニア底辺押込めるIT産業

剥がれ落ちない垢のように降り積もったセキュリティ対策

文科省役人を喜ばせるための雑務に圧迫される研究時間


はてな界隈ではもうずっと長いこと、生産性や、それを阻害する

制度や習慣についての話題が尽きない。


ある人は言う。リスクを取らずひたすら保身を求める顧客経営層が悪い、と。

またある人は言う。この国では新しい産業が育たず官僚主義支配されてしまっているのだ、と。


僕も最近までそう思っていた。


でも、30代半ばを過ぎてもう一つの気持ちに気づいてしまった。

考えるのをやめてひたすら手を動かし続けるだけで仕事をしていることになる、それがとても楽だということに。


このままこの安穏に身を任せてしまいたい。そこそこの良い企業でちゃんと仕事をしてると見做されて、

それなりに評価されて、でもやってることは考えることをやめてひたすら手を動かすだけ。

判断が求められないわけではない。でも、決まりきった思考パターンテンプレ文言に乗せて意見を言うだけ。

数年に一度か二度ピークが無いわけではない。そんなときに少し本気を出せばよいだけ。

日々学びを重ねるわけでもない、周りも惰性で働いているだけだ。


クズだ。

若い頃の自分なら、間違いなくそう言ったに違いない。


でも、周りから見れば、勤勉な人に見えるんだろう。

多くの、真面目な日本サラリーマンの一人に見えるんだろう。


最近は思ってしまう。

新しい技術を学び続け、効率を上げるために努力し、意味のない慣習と戦い、常に仕事の仕方を変えていく、そんな働き方を。

成果と生産性が本当に評価される、意味のない雑務存在自体否定される、そんな世の中を。

本当に多くの人が望んでいるのだろうか、と。

頭を止めて手を動かし続けるだけで維持できる現状に満足してるんじゃないか、と。


みんなどう感じてるんだろう。

2017-04-05

社内の雑務と戦力化の関係とは。

新人仕事ができない。

先輩の貴重な時間を使わせて教えてもらってる立場

見て覚えろ。周りはみんなそうしているんだ。

ここじゃ普通そこまで教えないから。

ならば、社内の清掃やパシリは多くやれ。使えないしやることないならそうしてろ。


と、いうのは仕事ができる人間に育つのだろうか。

社会性がきちんと備わっていて、人から可愛がられるタイプ人間なら、掃除やらお茶汲みや買い物等の機会を活かして社内に馴染んで通常の仕事も任せられるだろう。

しかし、そのようなおべっかが上手くいかないタイプは、嫌われて社内の雑務の時点で見限られる。

大体、このようなことを言ってくるのは小規模な組織ですぐ真上に経営者がいるような所である

当然、新人いびりは教育で、社員経営者の都合の良い駒と思っているので離職率は高い。

清掃員や召使いとして雇われてるなら掃除パシリが上手くできなくて文句言われるのも筋が通るが、実務教えないのにそれってなんなの?

今回、そんな小規模なところを辞めて大きな組織正社員で入ってみたら、

掃除担当は雇われた清掃員で、

雑務は総務の人がたくさんいるのでほぼない、

鍵開け等は当番制で全員が行う。

そうしたら、雑務で1日が終わるような場所とは違い、初日から業務必要知識と実際に顧客に関わる実務をやらせてもらった。

社会的価値意味のあることを最初からやれることで、仕事へのモチベーションがあがる。

コツコツと地道にこなせることで毎日ステップアップがある。

応用的な仕事も早いうちから任せてもらえるようになる。

……どう考えてもいきなり仕事教えた方がちゃんと実務ができて戦力になる。

上手く生きられない人間ほど、教育システムが備わっている大企業公務員目指した方が生きていく為に稼ぐ術なんだなと身をもって知った。

仕事なんか身過ぎ世過ぎなんだから自分性格や特徴に合わない職場に行くのは自殺行為である

ただ、周りを見て自分立場弁えることはどの職場でも大事だし、周りが見えなきゃ出世はない。

しかし、実務以外で余計なストレス溜めすぎないような場所で生きていきたい。

小規模な職場は裏を返せば上手く仕事すると唯一無二の存在になれるんだがね。

そんな特別人間になりたくもないんだ、と思ったので何事もない普通サラリーマンAとして余生を過ごしていきたい。

2017-03-31

就活生に言いたい。飲食業界はやめておけ

最近就活している学生を見かけるたび、羨ましく思う。

君たちは、まだ未来を選べる。飲食業界には来るな。絶対にだ。

飲食 ブラック」で検索してくれ。

https://matome.naver.jp/odai/2139714263636558201

http://www.hop-job.com/post-1894/

http://insyokutentensyoku001.com/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF/%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E6%A5%AD%E3%81%8C%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AE%E7%94%B1%E7%B8%81%EF%BC%94%E3%81%A4%E3%82%92%E5%A4%A7.html

こんなページがいっぱい出てくる。

ぜひ、いろいろ読んで、考えなおしてくれ。

正直お客は減っている。この不景気からだ。

飲食店で食べるより自炊したり食材を買って作った方が安いからな。

原価2~3割くらいの食材調理して、10割にして売るわけだから

お客さんに「ありがとうございました」って言うだろ?

あれって本心では「安いコストのものを高く買ってくれてありがとう」ってことだから

飲食も小売も多分一緒だろう。安く仕入れ付加価値(笑)をつけて高く売る。これが基本。

学生パートなどで労働コストを抑えて、ギリギリ運営できている。そんな世界

アルバイトがいなくなったら、高級店とか以外は全滅ではないだろうか。

あ、ワンオペなら大丈夫(笑)

店長になれば1日14時間とか普通に働くわけで。

早期キャリアップとか言って会社は早めに店長にさせて役職をつけて残業代ケチる。

ランチ居酒屋のような店ってよくあるから例にすると

だいたい朝の9時頃から入って仕込んで、23時閉店。

では終わらない。お客さんがグダグダ残っている(笑)んで30分くらい延びる(笑)

内心「早く帰ってくれー」とか思ってる。よーく顔を見てくれ、顔がこわばっている店員がいることに気づくだろう。

だいたい終電とか無理だから自転車バイクが基本。歩いて通える寮完備(笑)とか、夜が遅いのが確定してるようなもの

ここから明日の仕込み、片付け、掃除ゴミ捨て、売り上げの計算本部に報告とか雑務がある。

1時に終わればラッキーだ。だいたい2時くらいだけどな。

そんな暮らし想像できるか?これがずっと続くんだぜ!ヒャッハー

和食の老舗とか、超朝早いからな。

早朝から深夜までご苦労さん(笑)ってなもんだ。

マゾじゃなきゃ

やってられない

和食

ってか。ハッハッハ。

出店ラッシュで勢いがある会社も、いずれ人口減少にともなって、縮小せざるを得なくなる。

海外に展開していけなければ、国内だけでは大手も厳しくなるだろう。

未来世界ではロボット中食産業が発展するだろうし、

ますます飲食店」というスタイルは減っていくのではないかと思っている。

高学歴の賢い奴は会社を作って情熱バカを雇って、やりがい搾取しまくって

利益を上げてウハウハだろう。笑いが止まらんだろうな。

でも、そんな奴らも採用とき本心を隠している。我々のミッション(笑)とかロードマップ(笑)とか語り出す。

これから利用できる奴をうまく雇って、なるべく長く働いてもらいたいからな。

そんな採用活動が今どこかで行われていると思うと、わくわくする。

2017-03-24

http://anond.hatelabo.jp/20170323162129

これさぁ、うちの旦那メーカー営業なんだけど、営業以外の雑務とか書類仕事がめちゃくちゃ多いんだって

事務の人(多分派遣)もいるんだけど、全然足りてないらしい。だいたい、営業が向いてる人は書類仕事とか苦手なんだよ(偏見

営業ノルマもあるし、めちゃくちゃ忙しいし、メンタル病む人が続出。

そんな状況なのに人事だか総務だかは効果があるんだかないんだか不明研修やらプロジェクトやらをどんどん立ち上げて、更に忙しくなるという…普通に事務の人増やすとか、雑務を減らすとか、してくれればいいのに

大きな組織って世界中どこでもこうなるものなのか、それとも日本独特なのか。

2017-03-23

http://anond.hatelabo.jp/20170323162129

研究教育を切り離せという意見がありますが、研究していないと教育できない(特に上位の大学では)ので、研究教育を切り離すのは難しいです。

ただ、事務職員でもできるような仕事教員がやっているというのは確かにそうで、一員としても謎なままやらされています試験監督はその最たるもの

文章作成したり校正したりという作業は、事務職員の基礎学力があって、文章推敲ができるレベルならよいのですがそうでない大学では事務職員ができないか教員がやらないといけないのかもと思ったりもします(短大で教えたことがある方はわかると思いますが、短大には日本語がままならない方もおり、でもそういう方が「エクセルができます」とか言って大学職員採用されたりする。)文科省に出す書類は分厚く大量なので、文章の読み書きになれた文系教員でないと作成したり誤字脱字を修正したりというのが難しいようです。教員が見て初めて修正された部分がいくつもありました。

事務教員パワーバランス問題もあります。私がいたところでは、事務職員が「忙しくてできない(実際は能力が低くてさばききれない)」と投げ出した仕事教員がやらざるを得ない状態でした。やらないと管理職に「あの教員が働かないから辞めさせろ」と言いに行くのです。

比較偏差値の高い大学で、大学事務職員が卒業生だと基礎学力モラルも愛校心もあり、それほど大きな問題は起きないのですが、いろいろな大学があり事務職員も多様なので、事務能力や意欲の問題からできない(やらない)で教員やらせている仕事結構あるように思います

プログラムとかで短期教員事務職員を雇用してという形で予算が出るので、教員予算をとるための書類書きや事務仕事に追われます事務職員もいろいろな人が雇われるので質もばらつきが出ます文科省予算のつけ方を変えるのが一つの解決策なのでは。

===

コメントが付いたので追記です。

一時私立大で非常勤をし、ある国立大学学位を取り、ある国立大学プログラムで働いていた者の意見です。

東大は~」という意見がありますが、東大とは前提として違うところがいろいろあり、こちらも東大の状況をよく知らないので何とも言えないところがあります。ただ、東大の~研究所でも学部生の授業を持っていたり、院生指導をしていたり学振PDを受け入れたりというのを結構聞きます独立行政法人研究所バイトしていた時もありましたが、そこは研究だけしていたら良いようでいて、意外と他の大学非常勤に行っている人が多かった。教えることを通して学ぶこともあるので、研究だけ、教育だけと分けなければいけない、というものでもないのではと思います教育研究を両方やるのは別に普通だけれど、教員事務仕事生活指導のような雑務を異様に多くやるのが問題なのではと私は思います

事務事務が専門で、教員教育研究が専門なのだから教員事務仕事をやるのはおかしいというのは確かに最もで、本来はそうあるべき(かつてはそうだった)のかもしれません。ただ、現実として、試験監督文科省に提出するプログラム運営必要な分厚い書類を若手が作らされるというのはあり、それを拒否することはできません。他大ではもしかするとそのあたりの事務仕事事務の方がやっているのかもしれませんが、私がいたプログラムでは事務仕事は大量にあり、だれも逃れられない状態にありました。事務の専門を尊重してというのはやってきましたが、その事務専門性も危うく(日本語が危ういとか仕事に対する意識の低い職員が少なからずいる)教員教員の専門を尊重されることはほとんどなかった。若手の教員は次々に変わっていき、「代わりはいくらでもいるんだ」という態度を管理職から事務からもとられていて、すべてを受け入れないといられない状態でした。若手研究者が過多で足元を見られて酷使されるというのはポスドク問題とも関係してくる問題なので、文科省競争させてプログラムお金をつけるという方針であることだけに起因するものではなく、複合的に生じた問題のように思います

2017-03-22

努力」と「根性」に関する最近話題について

結論から言えば、どちらも「適切な環境」で行われないと意味がないと言う事。


学問運動は才能の有無以外では「努力」と「根性である程度、実力を伸ばして行く事が出来た訳だが仕事となるとそうはいかないのが実情である

仕事場合は劣悪な環境下で行われる「努力」と「根性」は無意味な事が多い。




人手不足書類作成雑務を一気に新卒押し付けOJT機能しない「死ね」だの「クズ」だの言うパワハラが横行する会社

新卒が「努力」と「根性」で書類作成雑務が出来るようになる、しかしメインの仕事に関しては任せられるレベルでなく窓際に追いやられて辞める。

こんな会社新卒が実行した「努力」と「根性」に意味はあったのだろうか?ない。

さっさと辞めた方が彼は3年間を無駄にしなかっただろう。



会社の総務に10年以上勤めてあらゆる雑用押し付けられる中、なんとか「努力」して社内資格を取得をした女性産休申請を行った時に言われたことが

「うちに産休制度があるが今は取らせる余裕はない、紹介予定派遣も出来るから会社派遣社員として行くか自己都合で辞めるか決めてくれ」

次の日に10年以上勤めた会社彼女自己都合で退職した。こんな会社10年以上勤めて「努力」してあらゆる雑用を処理しつつ社内資格を取る意味はあったのか?ない。

彼女は社内制度が利用されることない絵に描いた餅状態であることに早くから気づき見切りを付けるべきだった。



以上の例はほんの一部ではあるが、そんな会社社会に混じっている世の中で「努力」と「根性」を振り回す人間がどれだけ愚かかわかるだろう。

私は「努力」と「根性」と言う言葉が嫌いだ、その2つを強調する会社に限ってろくでもない会社ばかりだからだ、本来であれば労働者が「努力」と「根性」なんて必要としない

労働環境を整えることが先だとは思う。

2017-03-15

機械室で事務仕事してたら心と体がぶっ壊れた話

 三月機械室は寒いビル全体に快適な空調を提供するための機械が詰め込まれ、常に忙しく稼働しているが、地下三階のこの部屋自体は空調の対象外だ。本来人間のいる部屋ではないから当然である

 束の間静かになったかと思うと、あちらの機器が動き、こちらの機器が唸る。遥か上層まで温風を送るための、巨大な機械の稼働音。出入口の重たい鉄の扉には、騒音漏れ出しを防ぐためだろう、「開放厳禁」のプレートが貼られている。

 その扉の横には、在室者表示パネルがあるのだが、あまり意味はないのかも知れない。人がいると表示されているにも関わらず、全ての照明をオフにして出てゆく人が時々いる。後に残るのは機械が動く音と、非常誘導灯の光だけ。

 私はその、地下三階の機械室で働いていた。申し訳程度に置かれたストーブは、部屋の寒さと広さに対してあまりに貧弱で、温かいと感じたことはなかった。仕事中もコートは脱がず、ヒートテックの腰と肩と下腹部に、貼るタイプカイロを仕込む。電気ポットも電子レンジももちろんないので、温かい飲み物を一日に二本は買いに行く。それだけやっても、夕方には体が氷のように冷たくなる。大きな音をずっと聞いているためか、外に出ると全ての音が遠く小さく聞こえた。

 ここまでの文章を読めば、そういう場で働く職業の人か、と思われるだろう。だが、実際はタイトルの通りであるExcelや専用ソフトを用いた書類作成が主な仕事であり、その他コピー取りや備品の注文といった雑務も行う、私はただの「派遣事務女性」だ。機械室の奥の、気休めのようにパーテーションで区切られた広場という就業場所以外は。

 そこに常駐しているのは私一人だった。他の人は打ち合わせで外に出たり、営業所に出向いたり、同じ建物内の別の事務所仕事をしていた。

 ただの事務のくせに、スマートフォンは常に手元に置いていた。心証が悪いのは分かっていた。それでも手放せなかった。一人きりで機械室に置かれた心細さも多分にあったが、在室表示を見落とした誰かに照明を落とされてしまったら、光源は非常灯とパソコンモニターだけになる。そうなると私はスマートフォンLEDライトを点けて、機器の間の通路を通り抜け、自分で照明スイッチの所まで行かなくてはならない。そういう事態が、一日に三度は発生する。昔、自分懐中電灯を持って歩くお化け屋敷に入ったことがあるが、今は何故あんものお金を出していたのかと不思議に思う。機械室に、脅かしに来るお化けはいない。誰も居ない。こちらの方がずっと怖い。

 そんな環境で三日ほど働いた。たったの三日。その三日間で、私の心は駄目になった。四日目の朝、起き上がれなくなった。


 目は覚めているのに体が動かない。スマートフォンの目覚ましアラームが鳴っている、うるさい、止めなければ。頭では分かっているのに、全身が鉛のように重く、手を伸ばすのも一苦労だった。起き上がることはもちろん出来なかった。

 毛布にくるまったまま、体調が悪いので休みます、と派遣元派遣先にそれぞれ電話を入れた。そのまましばらくぼんやりしていた。食事を摂るべきだと思い至って、ベッドの上を這い、落ちるようにして床に降りた。その姿勢のまま、壁を見つめて泣いた。

 休むつもりなんかなかった。少なくとも昨日の終業の時点では。テキスト形式のToDoリストに、明日作業に使うはずのファイルパスを貼り付け、紙の資料は机の上に出しておいた。温かい飲み物を毎回買うのはお金がかかり過ぎると思い、買い物リスト魔法瓶と書き込んだ。小腹が空いた時のための飴のストックも、どの職場にも持ってゆく自作マニュアルも、引き出しの中に入っていた。明日もここで仕事をするのだと信じて疑わなかった。

 最後の一藁が積まれたのは、おそらく退勤後、帰りの電車に乗った時だ。運よく空いた座席に座ることが出来た私は、鞄から文庫本を取り出したものの、読む気になれず膝の上に置いてしまった。凍え切っていた体が、車内の暖房に温められて緩むのを感じた。それを自覚した時、ああ、今の私はホームレスの人みたいだ、と思った。

 ローカル現象かも知れないので補足しておくと、私が利用している普通電車には、時々ホームレスが乗ってくる。全財産であろう荷物を抱え、申し訳なさそうに体を縮めている。彼らが乗ってくるのは、決まって冷え込みの厳しい早朝や深夜だ。深夜営業マクドナルドも、地下街もない田舎から、初乗り料金の切符を買って電車の中で暖を取るのである

 彼らのほとんどは、きっと悪いことをしたわけではないのだろう。好き好んでそうしているわけでもないのだろう。私も同じだ。それなりに一生懸命やってきたつもりだった。そうして勝ち取ったものが、この労働環境と、冷え切った体だった。

 心の背骨が、音を立てて折れた。


 たった三日で、と書いたが、実際はそうではない。実は夏から、私は似たような環境で働いていた。

 そこはとあるビルの、やはり本来機械室で、冷房機器がなかった。もちろん窓もなく、日差しに焼き殺されることこそなかったが、這い上がってくる湿気に蒸し焼きにされるような、座っているだけで体力を削り取られるような環境だった。

 体調を崩して病院に行くと、熱中症と診断された。冷房を付けないと体に毒ですよと医師に言われ、冷房機器自体職場にないと伝えると絶句された。月の医療費は一万円近くに上り、休んだ分の給与はもちろん出ず、家計は逼迫した。冷房なしでも平気な鋼の肉体ではない私が悪いのか、と理不尽に感じた。

 それでも働き続けたのは、頑張れば良くなると信じていたからだ。冷房は今手配してるから、という雇用主の言葉を信じていた。臨時事務所と言えどここまでひどいことはそうそうない、とも聞かされていた。認められれば営業所への配属も叶うと思っていた。結局、夏も終わる頃になって馬力不足のエアコンが付いた。そんなものが要らない秋が来て、防寒着とカイロヒートテックで武装するしかない冬が来た。

 なんとかそこでの仕事を二月いっぱいまで勤め上げ、三月からの配属先も機械室の臨時事務所だと聞かされた。今度はきちんとした事務所でしょうね、と私は確認した。ちゃんとした事務所体裁になっている、という言葉を信じて、契約更新書類に判を押した。

 ちゃんとした事務所

 机とパソコンが置かれ、電話通信環境さえあれば、それは「ちゃんとした事務所」ということになるのだろうか。パーテーション暴力的に乗り越えてくる冷気と騒音は、ないものと見做すのが一般的なのだろうか。私には分からない。

 ただ、体を壊し、薄給にも耐えて、それでも次は良くなると信じて頑張った結果がこれか、と絶望を噛み締めるには十分だった。新しい事務所環境も、三日間という時間も。


 仕事に行こうとして起き上がれなかったあの日から一週間、ずっと泣いて過ごしている。正確に言うと、何をしても涙が出て止まらないのだ。あの機械室で過ごした時間よりも、自室の壁を見つめて泣いている時間の方が長いというのはどういうことか、自分でもおかしいと思う。

 年甲斐もなく泣きじゃくりながら関係者電話をして(泣き止んでいる時間ほとんどないのだからやむを得まい)、とりあえず休職することが決まった。仕事休みになったらやりたいと思っていたことは沢山あったはずなのに、旅行はおろか、買ったままになっていた本を開く気力もまだ湧かない。せめて気持ちを整理しようと、布団に潜り込んだままタブレットを使ってこの文章を書いている。


 まだ耐えられる、という考え方は危ない。自分限界と、改善の時期を正確に見極められるのならその限りではないが、少なくとも私には無理だった。まだ働けると思っていた。自分限界は、思っていたよりも小さかった。

 雇用主の人は、どうか労働環境に気を使って欲しい。口では耐えられると言いながら、無自覚ダメージボロボロになっている、私のような人もいるかも知れない。同じ環境に置かれても、年に八百万円貰っている管理職と、四百万円貰っている社員と、二百万円貰っている派遣社員と、仕事が大好きで報酬なんか気にならないという人では、耐えられる限界がそれぞれ違う。

 もし望まずに似たような環境に置かれている人がいたら、出来れば逃げて欲しい。次の仕事も見付けられていない私が、逃げても大丈夫だよ、とは到底言えないから、「出来れば」としか言えないのだけれど。朝から晩まで涙が止まらず、食べ物を買いに出れば道行く人や店員にぎょっとされ、転職活動をしようにも履歴書に貼る写真が撮れない、自分の好きなことも楽しめない、友人から電話を受けてもロクに話せない──こんな状態になるくらいなら、もっと早く逃げておくべきだったのだと思う。


 涙が止まったら、仕事を探しに行くつもりだ。最低限の空調機器の備わった居室で働かせてくれる転職先が、見つかるといいのだが。


【同月16日23時 追記】

 勢いのまま書いて投稿したものに、多少の加筆修正を行った。面白くもない話題の長文なのに、予想よりもブクマ数が多くて驚いている。目を通してくださった方、ありがとう。その程度で休むのか、とのお叱りも覚悟してコメント欄を開いたはずが、今は世界の優しさを痛感している。

 子供の頃の夢は作家だったので、文章力を褒められたり、覆面作家じゃないかと疑われるのは面映ゆい。私が本当に作家だったら、有名なジョークよろしく「良かった、可哀想派遣社員はいないんだ……!」となって、それはそれで良かった気もする。

 現実の私は、ボイラー技士の資格は持っていないが、その類の業界の専用ソフトの扱いに慣れている。派遣会社業界経験者優先で仕事を紹介するし、少人数の臨時事務所特に教育不要経験者を欲しがるわけで、私が同じ業界の似たような職場に続けて派遣されたのはさほど不思議なことではない。


 この労働環境が法に触れるものであることは、私も承知している。ただ、同じ事務所に出入りする他の社員たちは、不満は言っても我慢は出来るという様子だった。性別給与も、滞在時間も違うのだから仕方がない。

 私が一人で告発したとして、正社員ならふてぶてしく居座ることも出来るだろうが、派遣社員場合はそれが原因で(表向きは「経営上のやむを得ない事情」で)即座に切られる可能性がある。自分就業中にはとても出来なかった。逆に今の私は失うもののない身なので、後任が同じ目に遭う前に一言言っておきたいとは思っている。

 本文中にも書いた通り、もしこれを読んでいる中に環境を作る側の人がいらしたら、少しの配慮をお願いしたい。この記事へのブクマコメントだけでも、「私より辛かったんじゃ……?」と思うような書き込み複数あった。それらは全て、改善されるべきものだ。改善出来ない立場の人は、どうか自分の身と心を守って欲しいと願う。


 幸いだったのは、今回の派遣先短期契約で、私も近々次の仕事を探す心積もりであったこと。転職情報を集めたり、職務経歴書を作り始めた矢先だった。自分の心が折れたのは計算外だったものの、少し休んで五月くらいに次の仕事を見付けられれば大体予定通りだな、と結構気楽に構えている。

 収入が絶えることだけが不安だったので、傷病手当金を貰える可能性があると教えて頂けたのは助かった。貰えないとしても、自分メンタルケアのためにも明日病院に行くつもりだ。


 名も顔も知らぬ私の文章を読んで、心配してくれる人がいる。それだけで心が軽くなった。本当にありがとう

 ストレス要因はなくなったので、たっぷり寝て美味しいもの食べて、あとはジョギングしてプール行って本読んで映画観てカラオケに八時間くらい篭もれば回復すると思う。今はまだ泣いてるけど。私の今後のことは、どうかご心配なく。

2017-03-09

品質問題

明らかに他より作業負荷の大きいグループしかサビ残)で問題が頻発している

ここで普通の神経の持ち主なら、人数を増やす仕事量を減らすべきだと考えるだろうが

ブラック企業事なかれ主義の最悪の融合がもたらした答えは

品質保証名目雑務工程に組み込んで余計に作業量を増やす」であった

もちろんそんなことで問題が無くなるはずもなくかえって悪化した

品質保証って一体何なんだろうね

2017-02-21

http://anond.hatelabo.jp/20170221160005

女がちゃんとした仕事の場に居ようとすることが間違いなんだろ。

接客とか雑務ならいいけど。

2017-02-06

個人事業主で在宅って家政婦みたいなもんなのか?

20サラリーマンしてきて、数年前に独立した。

売り上げは当時の半分だけど、年々右肩上がりだし頑張ってる。

夫がいる。夫はサラリーマン

でも、在宅って(Web仕事からほぼ在宅)、家事やって当然って思われてるんだよね。

サラリーマンの頃はさ、家事分担が当たり前。できる人間がやる。

(ただ、犬の散歩はなぜか自分毎日早朝やってたんだけど)

でも今は

宅配便くるからよろしくね。」

一応在宅の時間確認してくれるけど、その間トイレにも行けない、

集中してたり客先と電話したりしてるとピンポン気づかなかったりでれなかったりする。

からピンポンを気にしながら、気が散っても良いような仕事だけする。

洗濯物を取り込んでたたむ。

ゴミ出しする。あとなんか色々雑務

作業が途切れ途切れで効率が悪い。

そして夕飯の支度。

これは「気にしないで仕事しててくれていい」と言われてるんだけど、

気にしないで仕事続けていると明らかに機嫌が悪い。

「俺は疲れて帰ってきてるのに」的なのが見え見え。

自分サラリーマンの頃はこんなことなかった。

別に兼業主婦になるために独立したんじゃない。

あなただって、売り上げあげてくれって言うでしょう?

サラリーマンよりも在宅は舐められてるのか?

ノートパソコンを買ったかもっと外出しろって?

だったら早朝に犬の散歩に行ってくれ!

確かにサラリーマンサラリーマンなりの苦労があるよ。

対人ストレス半端ないし、自分は戻りたいとは思わない。

だがな、個人事業主サラリーマンとは違うストレスがある。

誰かに言われたことをやれば良いというわけではないし、

常に自分仕事を生み出さなければならない。

それが、やっと「うまくいってきた!」っていうところで

夕飯の支度をしなきゃならなかったりで中断されたりとか…。

趣味程度で、とか扶養範囲内で、とかじゃないんだから

もう少し、もう少し協力してほしい。

あと、こっちだって苦労してるんだから、仏頂面はやめてくれ。

これだって、私がサラリーマンの頃は気を使ってくれてただろう?

サラリーマンはえらくて、在宅はお気楽だと思ってるのか?

私がサラリーマンに戻れば気がすむのか?

こっちだって苦労してるんだからさ、頼むよ。

2017-01-30

なんだか各所でPTA関連で騒がれてる。

http://anond.hatelabo.jp/20170127224355

http://nemurenai-same.hatenadiary.jp/entry/2017/01/29/215244

ぶっちゃけPTAって名前共通しているだけで学校毎に別組織なんだから、一括りにして話が出来るもんじゃないだろうって思うんだけど。

うちの子どもが通う学校PTAについて俺の雑感を書いてみる。

is

一応現職のPTA副会長

実態行事等の実働担当で、計画やら何やらの部分は他役員に丸投げ。

定例会なんかも時間に都合が付けば出るレベル

話が来た時点で「行事等の実働をお願いするので、話し合い等は来なくても構いません」と言われてるのでそれに甘えている形。

PTAの主な活動

あくまでうちの子どもが通う学校PTAの話、という前置きをしておく。

基本的活動を列挙するとこんな感じ。

特にモンスターペアレント」という言葉が広く知られるようになってから学校側に意見を言いづらく感じる人が多いらしく、結構な数の相談事が持ち込まれているようだ。

学校側に意見を挙げるだけでは解決の見込みが薄い問題についてはPTAから人員を割いて対応に当たるケースもある(センシティブなケースなので詳細は省く)。

PTA活動って仕事しながら出来るのか問題

で、これらのことを執行部の総数30名、各部役員を合わせて100名程度の役員でやっていく。

行事のことをやるだけなら仕事してる人でもどうにかやれる分量なんだけど、色んな雑務を合わせるとまず無理。

事実役員の半数以上は専業主婦の人(うちのPTAには専業主夫はいない)が頑張ってくれてなんとかなっている。

会議は平日夜や休日昼間に行うことが多いけど、学校意見したり校外活動時の立哨なんかは平日昼間に時間取れる人じゃないとやれないからね。

平日昼間に時間を取れない人は、その分休日に行われる行事等の仕事担当して負担分散していて、今のところ不満は表には出ていない模様。

全部を役員で賄うのは無理なので、PTA会員からボランティアを募る。

うちは1家庭あたり最大年2回のボランティアをお願いしてるけど、正直言って必要数に全然足りない人数しかまらない。

そら誰も面倒なことはやりたくないよな、って思うんだけど、運動会運営補助やら大掃除の実働要員程度はともかく、校外活動に関することは人が足りないと最悪中止になるので、子どもたちのためにと自治会なんかにお願いしてどうにか人数を揃えている。

うちの地域はクソ田舎から共働き世帯はそれほど多くないんだけど、それでも集まらないので共働き世帯が多い地域PTAもっと大変なんだろうなと思う。

お金問題

PTA会費は各PTAでバラバラだけど、うちの場合一世帯あたり年間1,500円の負担をお願いしている。

ただ、児童数の減少に伴い各種補助金を受けても賄いきれず、ここ10年ほどは赤字が続いている。

一応児童数が多かった時期から続く保留金があるのでそれを切り崩しながらやってる状況だけど、あと数年すれば保留金も底をつくという状況。

で、お金が足りないなら会費上げればいいじゃないかっていう案も当然出る訳だけど、会則を変えなきゃいけないので会則に従い全会員数の2/3以上の承認を受けなければならず、未だ会費を上げることが出来ずにいる。

じゃあ支出を抑えるために活動を改めるか?となると、会員から「それをやめるなんてとんでもない」みたいな意見がぶち上がって来るのでなかなか進まない。

ここ数年で幾ばくかの改善を行えたらしいけど、赤字である事実は変わっていないので若干延命出来たか?っていう程度。

一応寄付金も常時受け付けてるし、年数回行ってる総会での会計報告でも赤字であることの報告と寄付のお願いをしているけど、俺が把握している限りでは寄付は一度もない。

そんな財政状況だけど備品管理はちゃんとやらないといけない訳で、そこでベルマークが登場する。

各家庭に金銭負担をお願いすると不満が多く出るけど、ベルマークであれば金銭負担がないからかそこそこ集まるので、ベルマークの積立金で備品の補充を行ったりする。

ベルマーク運用も多分学校ごとに違うんだろうが、うちの学校ではPTAが完全に管理して、学校から相談があればPTAから寄付という形で学校側に贈られる(一定数の会員から承認がなければ行えないシステム)。

ベルマークなんて集めずに寄付したい?どうぞどうぞPTA役員としても現金で貰えるなら助かります。本当に寄付してくれるんならな!

強制加入とかクソ

うちも例に漏れず加入届はなく、加入する意志がなければ非加入届を出す必要がある。

ただこれについては入学前の説明会説明して、説明会不参加の家庭にも明記した資料学校から配付してもらい、一応任意加入の団体である体を整えようとしている。

任意加入の体をちゃんと取るなら加入届を提出する方式にしては?」という意見も毎年出ているようだが、じゃあその加入届を誰が処理すんの?個人情報管理は?ってなって誰もが沈黙している状況。

非加入者の児童名だけ管理しておいて、会員の住所や電話番号等は一切管理せず徹底して学校にお願いしてプリント配布や連絡網で伝えてもらうことで管理の手間を省くシステムで長く運用されているので、人手のことを考えたらまぁ仕方ないのかなと俺は諦めている。

PTAなくなったらどうなるのっと

多分何だかんだなくてもどうにかなるんじゃないかとは思う。

というのも、子ども健全育成を目的とした地域団体は他にもあるため、PTAがなくなっても多分それが似たような立ち位置に立つんだろうなと思ってる。

うちの地域で言えば俺もぱっと2,3団体思いつくし場所によってはもっとあるんじゃなないのかな。

逆にPTA以外にそういう団体がなかったとしても、きっとそのうち似たような団体が作られるんじゃないだろうか。

2016-12-08

退職エントリ博士進学を考えるあなたに送る、進路に関するあれこれ

博士をとってから大学博士研究員として1年ほど働いたが、先日、民間企業から内定をいただいて大学を去ることになった。転職活動をする中で思ったことを書き残しておきたい。自分と同じ程度に何も考えず、ちゃらんぽらん博士課程に進もうとしている人の参考になればよいと思う。

1.スペック

男29 バイオ系 医学研究科所属(non-MD) 特筆すべき業績は無い

いわゆるピペド的な分野だけど、医学系に所属していたことが就職プラスとなった模様。

2.ポスドクを辞める理由

一般的基準で言ってブラック職場だったから。

1日6時間勤務で時給1670円。つまり日給1万円。額面20万程度なので、手取りは16~17万ほど。残業手当休日出勤手当についての規定はいろいろ事細かに書いてあるが、残業休日出勤存在しないことになっている。生物相手仕事なので6時間の中で全ての仕事を収めることが不可能である場合によっては夜中に始めなければいけない実験もある。また、生物には曜日関係ない。大学院生の頃、研究室に行かない日は年10日ほどだった。卒業前、ポスドクになってもそのペースで仕事ができると思っていたのだが、お金をもらう身分になるとそれができなくなった。給料が発生しないのに研究室に行くことが馬鹿らしくなってしまった。こういうことを言うと、休みがほしいと言ってるようでは研究者に向かない、と言われたりするのだが、そういう問題ではないだろう。だって、こちらは契約書を交わして雇用されている身分なのである。そういう意味では民間企業で働く人と同じだ。上の言い分がまかり通るなら、サービス残業ができないような会社員だって、その会社仕事に向いてないと言ってよいことになるのではないか。少なくともこれまではてブ等で言われてきた基準から考えれば、即退職すべき職場と言えるはずだ。

これはうちの大学だけの問題ではなく、どこの大学でも聞いてみると似たような人が居る。教授たちはポスドク生活について特になんとも思っていないし、月20万も出してやれば逃げていかないと思っているらしい。「サイエンスサティスファイ」していれば飲まず食わずでやっていけると思っているのだろう。

それでも、百歩譲って、自分の好きな研究をしているなら、お金をもらわずに働いてもまだ納得がいく。しかし、雑務に追われて研究ができない大学教員同様、ポスドクも上でオーバーフローした雑用をこなしているだけで時間が過ぎていく。毎週末出張に行かされたり、インターン学部学生の面倒を見たり、他大学学生スタッフ技術指導をしたり、シンポジウム運営を手伝ったり、種々の書類を書かされたり、というのが日々の業務である。それでいて、世間からは、研究者なんて劇団員とか芸人とかそういう類なのだから待遇が悪くても仕方が無いだろう、お金がもらえるだけいいでは無いか、というようなことを言われるので腹が立つ。

3.ポスドクから転職活動

活動期間はトータル4ヶ月。ただそのうち一ヶ月半ほど忙しすぎて何も動けない期間があった。覚えている限り、13社応募した。うち、3社は転職エージェント音信不通になった。2社は転職エージェントから応募を断られた。残りのうち、4社は書類で落ちて、4社で面接に呼ばれた。最終的に2社から内定をもらった。

専門知識が活かせそうな職であれば、研究職、非研究職に関わらず応募した。そのため、最初は何がやりたいのかもはっきり固まっておらず、書類審査に通りにくかった。後半は、希望業界職種が絞れてきたことと、求人から書類審査に通りそうなものがある程度わかるようになってきたので、思ってたよりもあっさり終わった。

巷では博士まで行くと就職が無い、特にバイオ系は終わっているというような話が多かったので、活動を始める前は心配していたが、別にそんなことはなかった。ただ、研究職に絞っていたらそう早く決まらなかったかもしれない。自分実験技術ニッチ職人芸で、企業研究で活かせるかというと微妙だったし、業績も研究職を目指すには寂しいので書類選考がかなり厳しかった。それに、やっぱり分子生物学を直接活かせる分野はまだそんなに無いというのも思った。

博士課程で身につけるべき専門性スキルは、研究以外にも活かせる道があると思うので、研究以外のことにも興味を持てる人だったら、博士まで出たからといって特に就職で不利になることはないと思う(能力的に博士として平凡な人でも)。

4.博士進学すべきか

私は博士進学したことを全く後悔していない。ポスドク期間は精神的につらかったが、大学院生の間は、研究を通じてエキサイティング経験ができたと思う。

博士を取るのは、学士修士に比べたらかなり大変ではあるが、その分、達成感がある。私は基礎研究分野なので、その視点に絞って言うが、博士というのは世界で初めて誰も到達してない場所まで登り、そこから新たな景色を見せることができた人に与えられる称号だと思っている。博士課程で行う研究なんて、そうたいしたものではないけれども、でもどんな小さなことであれ、世界で一番になる経験というのはなかなかできるもんじゃない。だから、もし学部修士課程研究面白いと感じているなら、その先の山まで登ってみることは悪い経験にはならないと思う。

もちろん、リスクデメリットはいろいろあるし、向いている向いていないもあるけど、条件が合えばリスクは限りなく小さくできる。博士課程に進学しようと思ったらお金必要であるが、親から全く援助が受けられなくても、プラス収支で博士課程を卒業することは不可能ではない。最近貧困の原因になっているとも言われている学生支援機構奨学金だが、大学院で借りた奨学金3分の1の確率で半額または全額が免除されることはあまり知られていないのではないか免除されなかったら大きな借金を背負うことになるのでハイリスクな賭けではあるが、単純なギャンブルではないので勝率を上げることはできる。免除される枠は大学ごとに割り当てられているので、学内相対評価で勝てれば良い。背伸びして良い大学院に入ると大変かもしれないが、小さな大学アクティティの高いラボに入れれば免除される可能性はかなり高くなる。私もこのパターンで、日本全体では平凡な大学院生だったと思うが、所属大学では上位に入れた。それから最近お金を出してでも学生を囲いたい大学院もあるから、この辺をうまく使えればお金がなくても進学は可能である卒業後の就職のことに関しては上に書いたとおりである。実感として、そんなに不利だとは思わなかった。研究を続けるか別の道を歩むかの決断はあるかもしれないが、仕事を見つけること自体は難しいことではない。

優秀な人が将来の懸念から博士過程を避けるようになっているという話をよく聞く。それがどの程度本当なのか私はよく知らないが、本当だとすれば残念なことである。真に優秀な人はおそらく研究者として残っていけるだろうし、別の道を探すことだって難しくはないだろう。重要なのは進学前の情報収集だ。良い指導者(色々な意味で)に出会うことは極めて重要である

5.学術界に言いたいこと

それはそうと、博士課程を卒業した後、ポスドク待遇は酷い。なんなら、学生のころよりも生活が苦しくなったりする。私の待遇でも、社会保険厚生年金に入れるだけ全体としてはマシだと言われるようなレベルである

博士まで取った人なら、仕事くらい自分で見つけてこられるだろう。だから別に今いるポスドクをみんな救済しろと言いたいわけではない。ただ、せめてルールくらい守れと言いたいだけだ。大学予算枠の規定で仕方がないのか知らないが、秘書実験補助員と同じ枠でポスドク雇用し、ポスドクにだけ特別暗黙のルール適用することはいい加減やめた方がいい(秘書実験補助員は定時で帰るし、定時で帰れるように配慮される)。本来研究者時間給で雇うのが間違いなのだが、全員を正規雇用できないというのもわかる。だから正規雇用されなくてもいいから、パートタイムで雇うならその規定をきっちりと適用してほしい。そんな中途半端研究者は要らないと思うなら雇わなければいい。自分だってボスからポスドクとして残ってほしいと言われたから残ったのである必要だと思うなら、必要性に応じてお金を出せばいいし、出せないなら逃げられても文句は言わないでほしい。

6.まとめ

大学院は超エキサイティングだったが、ポスドク待遇が酷いため研究をやめることにした。

博士進学および研究人生を賭けた博打であり、勝つためには運が多大に必要であるしかし、単に運だけで決まるわけではない。そこそこ得たいものを得て降りることは可能である研究過程を楽しく思えてかつ優秀な人には博士進学を勧める。

2016-12-05

ブラック企業死ね」が理解できない

そんなに嫌だったら転職すればいいじゃない。

憲法には一つの企業就職したら絶対に定年まで勤め上げなければならないなんて明記されてないし、法的にも何も強制してないし、それどころか職業選択の自由日本は認めてんだからさ。

役員役職を与えたいほどの技能習得していたら諸手を挙げて受け入れてくれる企業だってあんじゃん。

あるいは自分起業したっていい。

もしあなた特筆すべき技術も有していなくて、ただの社会の徒食者のような人間であるのならば、受け入れてくれる企業があるかは知らないけどね。

そりゃ主義主張ばかりが強くて、何の苦労もしなくて社会保障制度を蝕んでいく人間なんて、どこの企業お断りだろうよ。

断られたとき自分を呪うか、自分がその程度の人間なんだときちんと認識して受け入れてください。

考えてもみてよ。

全く知らない人があなた会社で「帰る家もお金もない…助けて」と声をかけてきた。

かわいそうだからという理由で受け入れたら、投資のために貯めていた内部留保を毟り取られるんだよ。

かといって、その人は労働をするわけでもなく、ただ会社の中で腹が減った、娯楽が欲しいと大声で叫び続けるんだ。

しかし、その人が営業上手でどこかで稼いできたり、あるいは積極的特許を取ったり、雑務を協力的にしてくれるんだったら、受け入れて良かったと思うんじゃないかな。

そもそも営業上手で稼げるレベルなら、誰かに頼ることはしないのかもしれないけどね、つまりそういうことだと思う。

個人的には電通は十分すぎると思っている。

私程度の百数十時間程度の残業で、一体何人の労働時間補填できるんだろうと考えときがある。

社屋などのランニングコストを考えたら、もしかしたら数人にも及ばないかもしれない。

その社屋を使って営業にも行くだろうし、接待にも出るだろうし、飲みにも行く。

海外赴任ベトナム)の経験から、雨が降ったあとに外を出歩いても泥で裾が汚れないというだけでも、かなりありがたいと思っている。

そもそも論なんだけど、何でそんなに企業固執してんの?

ブラック企業就職して、食べていく道を選んだのは君たちが選択した結果でしょ?

だれもブラック企業就職しなければならない、毎日6時間残業しなさいと強制したわけじゃない。

例えば優良企業で働きたかったら、グーグルかどっかに就職して、将来はストックオプション行使して数億円くらい取得したらいいじゃない。

それがダメかどうかはグーグルが決めることで、グーグルにとってあなた従業員として受け入れる価値があるかは知らないよ。

それで断られたら「グーグル死ね」とでも言うのかしら。

しかしたら、私は「ブラック企業死ね」という人のことが理解できないのではなく、理解したくないのかもしれない。

私は電通が好きだ。

から電通に帰ってきたし、電通に骨を埋めたいと思う。

そうであるからこそ、私は電通を良い方向に変えていきたいと思う。

さな個人ではあるけれど、もっと働きやすい良い企業にしたいから諦めたくない。

確かに斜陽企業なのは間違いはないと思うけどね、働きやす企業を作る可能性はゼロじゃないよ。

それでも「ブラック企業死ね」と言われるのであれば、それは私に対して「死ね」と言っているものと同様であることを知って欲しい。

他人に対して容易に「死ね」と口にする人ほど、関わりたくはないと思うし、恐ろしいものはないと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20161204222654

2016-12-04

察してくんの夫に疲れた

私が犬の散歩から帰ってくると、夫が起きて犬の餌の準備をしていた

これはもうずっと決めていること。朝は私が散歩に行き、夫は餌の準備をして食べさせる

その間に私は朝食をかきこみ、あらかじめ分担を決めた家事をする。

いつも通りのはずだった。夫が「なんでご飯食べてんの?」というまでは

「俺は疲れてるのに休日なのに無理やり起きてきたんだぞ。」

「あ、そうだったの、じゃあ餌やっとくし(夫がやる予定の)洗濯もやっとくから寝てなよ」

「もういい!(持っていた餌の容器をもぎ取り犬に優しく話しかける)」

なんとなく朝食を食べているとサボっていると思われる気分になり、先に担当分の家事をした。

すると夫は「怒られたときだけそんなことしても無駄なんだよ」

私はなるほどと思った。夫は疲れている。疲れているから眠っていたかった

けど「疲れてるから朝の家事やっておいて」とは言わず「すべて察して俺に気を使え」と伝えたかったんだ

これはいわゆる察してくんではないかなあ、と思ってモヤモヤして書いた

このひと、もし部下をもったら仕事のできない上司になりそうだとも思った

家事など雑務なのだから、終わらせればなんでもいいのに。今日休みいから代わりにやってと言えばいいのに

家事を終わらせるという話のはずなのに、俺の機嫌を損ねるなという文脈にすり替わっている

から怒られた、とかい表現が出てくる

なぜこんなことで対立せねばならないのか

ああ、モヤモヤする

2016-11-17

国立大学法人ブラック企業化しはじめている件

ちょっと前に、河野太郎さんが大学運営交付金研究費云々のポスト投稿していた。

それと少し関連する内容をつらつらと書きます

書きなぐっているので、読みにくいと思うけれど、許してね。

あと、具体的な数字を調べてない(まあ、知ってても増田には出せないけど)ので、体感と伝聞の話になってしまう。これまたごめん。

進む国立大学ブラック

僕はとある国立大学研究助手をやってるんだけど、まあ一言で言えばタイトル通りです。

研究助手という立場なのに、雑務に追われて今年度は殆ど研究ができていない。任期までに何もできず娑婆に放り出されてしま未来が、かなり現実味を持って見える。

なぜか。単純だけど、現場人員は減らされ、逆にやるべき仕事は増え続けている。

それに尽きる。

助教助手職員はこの10年で減り続けている

10年ほど前、僕がホヤホヤ学部生だったころには、所属学科10人の助手がいた。

それが今自分助手立場になってみると、8人まで減っていて、来年度にはさらに一人減って7人になるという。

助教は2人いたのが、今は1人。(教授の数は変わらず。)

事務方職員も減ることはあっても、増員している雰囲気はない。

でも、仕事は増え続けている

上述の通り、教員職員の数は減り続けているのだが、仕事比較にならないほど増えている。

国際的なアレ。

オリンピック意識しているのか、スーパーグローバル大学云々の流れのせいなのか、わからない。

しか雰囲気として、2020年ひとつの節目に、どこの大学も国際化を目指している。

海外大学から教員招聘海外提携大学との共同プロジェクト、視察、講演等々…以前と比較して、海外と関わる仕事ビックリする程増えている。

しかし…笑い話にもならないが、英語が流暢といえるレベル教員殆どいないので、英語が堪能な若手の助手通訳仕事が降り掛かってくる。


また、そういったプロジェクトが増えれば増えるほど企画書報告書運営、準備等々の雑務が、プロジェクトごとに発生する。

そういったプロジェクトには予算も発生するが、人員が増えるわけではないし、使い道も限定されているので、正直に言うとただ単に大変なだけだ。

大学運営する為の金を稼いでね的なアレ。

文字通りです。教員研究するためのお金を、瑣末な仕事で稼ぐ必要があるが、そのお陰で研究する時間ガンガン削られる。

タイム・イズ・マネーとは、なんという皮肉の利いた金言か。

産学協同プロジェクト地域とのプロジェクト行政とのプロジェクト。こういうのも昔と比較して増え続けている。



「今年は去年よりも更に忙しくなった。ヤバい、なんとかしないと」

これはウチの科の教授セリフだが、去年も同じことを言っていた。

ボジョレー・ヌーヴォーかよ」と思うところだが、体感的には年を追うごとにマジで忙しくなっている。

ていうかボジョレー・ヌーヴォー日本国立大学を見習って欲しい。

結果として、ブラック化しはじめている

兎に角、どんどん忙しくなっているのに、人員は減らされ続けていて現場疲弊している。

ただ非常勤だろうが常勤だろうが、教員給与は固定されているので、残業すればそれすなわちサービス

週によっては毎日終電近くまで仕事していることがある。常態化してないだけマシだが、殆ど雑務だ。研究ではない。


また事務職員の離職率は異常に高く、年度初めにいた人が次の年度末を待たずに消えていることは少なくない。っていうか枚挙にいとまがない。

で、一人あたりの仕事量が増える。結果、鬱で休職する人も珍しくなくて、それでまた一人あたりの仕事量が増える。

事務に行く度に、死んだ目をした人びとと「忙しいっすね〜」と挨拶するのが最近の日課だ。



河野太郎さんのデータだと、別にガッツリ予算が減っているわけでは無いらしい。

あのポストを読んで以降「だとするとこの現状はなんだ?」と思うようになった。

まだまだブラック企業惨状には及ばないと自覚はしているが、年々近づきつづあることも明確だ。


はー…なぜ日本に生まれたんだろうか。

2016-10-31

こんな糞上司のどこがいいんだ。

http://anond.hatelabo.jp/20161027142849

非実在案件乙。

「ぼくがかんがえたさいきょうのじょうし」がどんなものかは理解したが、中間管理職はそんなに甘くない。正直1から10まで見事に理想真逆のことしか書かれてない。部下から見た理想と、中間管理職理想が、どの程度かけ離れてるか。こんなに酷い上司像が1500ブクマ共感されてしま現実恐ろしい恐ろしい

これから書くことは、「何もわかってない若造がエラそうな口叩きやがって」って新橋の高架下で安酒あおって上から目線講釈をたれてる40歳中間管理職、という設定の「妄想」だ。決して現実ではない。非実在フミコフミオ。でもEDじゃないよ。あ、XVIDEOSは大好きです。

あ、あと、社畜自分の頭で考える事が出来ない大脳が壊れた豚とか、起業起業!さっさと瞑想しばくぞ!とか、そういうのはいらないのでお帰りください。帰れ。

初めて上司になって1年が経った

酷い。タイトルから臭い。30歳営業自分のこと「上司になって」とか表現してるのは社会人としてどうよ。「管理職」とか「部長」とかだろ。年齢自体フェイクか?

かいところまでとことん効率

あー、効率大事だよねー。大事大事

アナログで書いたり打ったりしていた書類

この手の効率化は大概自部署だけで収まらない。裏を返せば影響範囲が自部署だけの効率化なんてたかが知れてる。

書類関連のデジタル化なら、関連各所に問題提起し、打ち合わせを重ねて書類フォーマットを詰めて、フォーマット変更で影響を与える他部署に筋を通す。書類の種類によっては法務とも相談。無事デジタル化に至った場合は、関係部署説明、規模によっては資料作成し社内説明会を開く。

この中で君の仕事は、問題提起効率プロジェクトメンバー選定、他部署上層部との調整、説明会での背景説明までだ。管理職として一線を退いた以上、具体策は現役に任せる。ツメが甘いなーと思っても、どうしても納得いかないところ以外は一歩ひいて我慢する。細かく指示を出すのはNG裁量はやる気の源。自分が部下だった時を思い出せ。

その他の細かい事は部下の仕事になる。それだけの負荷を部下に与えて尚、トータルでの効率化が達成されるという信念をもって、上層部の説得や外部折衝を根気よく続ける。重要なのは、その信念を誇示し続けて、チーム全体の効率化に対するモチベーションを保つこと。

こんな時代になっても尚アナログだったものは、大体面倒臭い理由がある。関係各所の都合の調整。つるし上げ。吐くほどの高負荷。板挟み。上層部は「効率化!効率化!」と簡単に言いやがる。いざ終わってみるとデジタル化って意外に成果が出ない。大概の場合アナログより制限が多くなるので管理は楽になるけど、現場は使いにくくなる。しまいには昔の方が良かったとか言い出しやがる。きっつー。

あ、フィクションからね。これ。

せめてエクエルでと関数マクロを組んでその人が理解するまで家庭教師みたいに一緒にやった。

アウト。管理職業務エクセルシートを作成するのは完全に悪手。もし不都合があったとき、部下は上司メンテナンスを依頼するのか?自分が依頼した修正で居残っている上司がいる状況で、君は先に帰れるか?結果、メンテナンスは部下に任せる事になるが、他人の作ったエクセルシートのメンテナンスがどれほど苦行か。

この場合、どんなに自分で作りたくてもエクセルシート作成は部下に任せて、自分問題点を伝えるのみにとどめる。なぜか知らないが、エクセルシートって、若手で作りたくてうずうずしてる奴が一人くらいいる。重要なのはそういうのが好きそうなメンバーを見極める事。うまくハマれば、多少細かく指示し出しても、めっちゃ楽しそうに仕事してくれる。まぁ、これはメンバーに恵まれた感あるけど。

あ、フィクションからね。これ。

(追記;もし仮に文章下手で「関数マクロの使い方を教えた」って意味で書いたんならもっと酷い。エクセルは出来る奴に組ませて、その他の人間運用するものだ。わざわざ出来ない奴に関数マクロを教える意味がない)

パソコン関係ではなく、細かい手順やルールまで「そもそもコレなんのために必要?」を毎回やって、徹底的に無駄を省いた。

閉口。さすがに簡略してると信じたいが、手順やルールまで事細かに「そもそもコレなんのために必要?」って、上司に言われてムカッとしない奴がいるか自分に当てはめてよく考えろ。どんなに丁寧に言ったとしても、そもそもこのニュアンス自体NG

この手の効率化は、いかモチベーションを持たせるかという心理戦になるので非常に面倒くさい。管理職になった以上、その業務プロ担当部下であって自分ではない。ならいっそ無知を演じて、「これめんどくさいよねー。いらなくない?」くらいから会話を始めて「実は自分も~」みたいに釣る。言うは易し。デジタル系の自動化とかならともかく、手順とかルールについて、余計な負荷を与えてまで効率化を促進させるのは、かなり骨が折れる。というか心が折れる。というか折れた。きっつー。

あ、フィクションからね。これ。

定時退社おばけになった

あー、定時退社大事だよねー。大事大事

定時がくると「定時ですよ~定時ですよ~」とフラフラ部署を歩き回るおばけになった。残って仕事をしている人には簡単に何をやってるのか説明してもらって、明日でも大丈夫そうだと自分判断したものは「明日明日!」と言いながら退社を催促した。

うん、ごめん。なんか、この上司ウザくね?

まず「残業中に上司業務説明する」という負荷を部下に与えてる事に気づけ。何回も言うが、業務プロは部下であって自分じゃない。大丈夫かどうかを管理職とき判断できるなんて、勘違いも甚だしい。誰だって早く帰りたいんだよ。今日9時でイベントが終わるんだよ。スタミナMAXなんだよ!12万位ボーダーギリギリなんだよ!!ここはフィクションじゃねーんだよ!!

上に書いた効率化も、ひとつひとつ作業が十数分早くなるだけだけど、地道にいくつも積み上げていくと、慢性残業部署だったのに今では定時退社が当たり前になった。

Oh...Fantasy...効率化しただけで定時退社ができるなんて考えはお花畑だ。1つの原因を潰して1つの結果を得るなんて小学生でもできる。

残業の原因は千差万別。いろんな病気を「風邪」と十把一絡げにしてるのと一緒。風邪における総合感冒薬の役目は、病気を治す事ではなく症状を緩和する事、病気を治すのは自分自身残業も同じ。帰りやす空気だけ作って、あとは自浄作用を信じる。見てきた中で数少ない成功例は上司が早く帰るパターン。週に1日でもいいかスパッと帰ってしまうだけでも効果があるらしい(ここだけ伝聞なのはしろ。世の中そんなにうまくはいかないんだよ)。あ、外出直帰は効果があったなー。打ち合わせ5時くらいに終わって「直帰ね♪」とかやってると、この文化はかなり簡単に浸透した。敵は社内上層部。戻ってこいって言われりゃ戻りますよ。もちろん。死ね

雑談積極的にした

一言だけ。人によるだろ。以上。

お礼を心掛けた

仕事をやってくれた皆さんに「ありがとう!」「ありがとうございます!」「助かりました!」を絶対に欠かさないようにした。

これは合ってる。声掛けしてるうちに心から本当に感謝するようになる。どんな小さなことでもお礼大事

ただし「!」の表現に一抹の不安が残る。小さな事には小さくお礼、大きな事には大きくお礼。些細な事で「上司から大袈裟にお礼されて嬉しいか?年上部下ならなおさら相手自分立場はよく考えろ。

クレームは受けるのも発するのも自分に集中させた

客先からクレームは全部自分に繋いでもらうようにお願いし、逆に、客に一言モノ申したい時や、他部署への申し入れも、自分に一本化した。でも、処理の進捗や細かいニュアンスは、可能な限り発端の担当者には伝えた。

あほか。やれるもんならやってみろ。管理職になった瞬間、雑務は5倍、会議10倍に増える。お前は社内上層部との会議中にクレーム対応できるんか?あ?

クレーム対応は、重大さを正確に判断して必要タイミングで出てくのが基本中の基本。相手を見極めて戦略的謝罪担当営業謝罪技術担当と同行で謝罪上司も同行で謝罪ジェットストリーム謝罪。これマジ有効高度経済成長の中、歴戦の日本企業戦士あみだした渾身の必殺謝罪なめんなよ。

これも管理職必要以上に部下の業務干渉する最悪手。特に対応進捗管理営業の手腕の見せ所。管理職はまず部下を信じる。裁量はやる気の源。「失敗したら即相談」できる空気作りが重要なんだけど、これは未だに難しい。人間誰しも失敗は隠したい、重大なら重大なほど。なんつーか、そいつが育ってきた環境による感じだよなー、これって。

ここで一番重要な事。全部自分を通させるべきなのは「得意先」ではなく「社内上層部」だ。本当の意味で部下を守るってどういう事なのか、もう一度考えてみろ。本当の敵は身内にあり。しかし部下には理解できない。きっつー。

有給おばけになった

上の定時退社と一緒で、有給の取得率を上げるために「有給有給~」と意識して声掛けをした。

だーかーらー。「有給有給~」と意識して声掛けをするだけで、有給取得率が上がるとか、どんな人生イージーモードだよ。福山雅治かよ。寝言は寝て言え。定時退社同様、直接的に解決する方法なんてない。子供行事有給とる文化根付かせたいなら、まず自分が取る。上層部にどう思われようとも、子供風邪病院に連れてくためだけに有給をとる。んでもって、本部長に「あいつ、いっつもいねーなー」って言われる。部下からは「本当っすねーw」って笑われる。上層部と部下の潤滑油になれるなら、それこそ理想中間管理職だ。

仕事をお願いする時は必ずその前後を伝えた

「これやって」「あれやって」ではなく、例えばデータの集約なら、それが誰からどうやって集めたデータで、集約した後にどんな場面で活きるのか、それを全部伝えてからお願いした。締切日は、自分が一旦頭に浮かんだ日付より3日ほど前に設定するようにした。

ここまで読んでればわかるだろう。明らかに管理職の職域を逸脱してる。こんなことしたらモチベーションは確実に下がる。各担当はその業務プロ、まずは部下を信じる。管理職は、締切日を担当見積もらせた上で全体把握して調整する。ただし、どう考えても常識から大きく逸脱してる場合のみ修正。また、新人とかが締切バッファ計算してなさそうなら、バッファは設けさせる。

仕事に対する時間見積もり」は社会人として最重要スキル。これができないと、他にどんな突出した能力があっても社会人として無能時間見積もりスキル経験しか身につかない。まぁ、これはいくらやってもできない奴もいるので、時間見積もりが得意な他メンバーとセットにしてアウトソーシングさせる。

重要なのでもう一度。上司時間管理にまで直接口出ししたら、その部下のストレスは倍増、モチベーションは半減する。自分が部下だった時を思い出せ。

必ず最後に帰った

はい、最悪ー。ここまで読んでるなら、もはや何も言うまい。顔洗って出直してこい。クソが。

ただ、まあ、1対1の会話を如何に成功させるかは、かなり重要なんだよなー。早めに外出先に出かけて喫茶店で30分くらい時間を潰す形で雑談とか、朝早めにきて早出メンバー雑談するとか、4時くらいに外出の打ち合わせ終わったら1時間くらい喫茶店でだべって直帰とか。ただ、これも人による。

んー。偶発イベントではあるけど残業メンバーでの雑談って、確かに濃厚で有用なんだよなー。なので、「時々(週2~3日位)最後に帰る」位にしとけ。

飲み会企画した

これは人によってはウザいかもしれないけど、~行くお店は、一人一人交代で好きに候補を挙げてもらった。

解ってんなら書くなよ。これも人による。ちゃんとした関係を築けてるなら悪くはない。まぁ、固定メンバーにはるけど、一回でかなり濃厚に情報交換ができる。

ただ「可能な限りで少し多めに払った。」はあほか。年上部下だと若造なのにお前より金もらってるアピールになりかねない。ここまでの話読んでると、そこら辺の微妙空気をちゃんと読んでるやつには思えないんだよなー。。。大丈夫か?

自分仕事絶対妥協しない

もう、なんかさ。ここにきて、まさか仕事ができる俺かっこいいアピールとか?

こんな青臭い当たり前のこと、最後にわざわざ書くなよ。読んでるこっちが恥ずかしいわ。そもそも自分仕事ってなんだよ。中間管理職なめんなよ。

まぁ、なんつうかさ。

その青臭さ嫌いじゃないよ。

君が、いつか本当に管理職になったら、肩肘張らずにいろいろ頑張ってみな。

ボンクラだと思っていた上司が、突然スターになったりするんだぜ。




あ、フィクションからね。これ。




(追記)中間管理職がわかる良エントリタイムリーに上がってたので上げとく。

http://blog.tinect.jp/?p=32469

2016-10-28

日本人残業が増えたのは電子化が原因

日本仕事効率が悪いって言われることについて思ってることを殴り書きしてみた

紙での処理をデジタルに置き換えただけの電子化

これはよく言われることだけど普通の国なら電子化によって効率化して仕事量は減る

ところが日本電子化によって仕事量が増えた

単に紙でやっていた作業電子化しただけなので

作業量はほぼ変わらずに習熟のコストけが上がった

Excel方眼紙PDFだらけのシステムはそのせい

本当なら電子化するときに紙では必要だったけど本質的必要じゃ無いものは削ったり

電子化することで自動化できる部分に関しては省略したりする必要があった

ただ特に大企業人間は「もしかしたら必要かもしれない」という恐怖心に勝つことができず

成功はないけれど失敗もない「ただ紙でやってた業務デジタル化した」だけに留めてしまった

中途半端電子化ルールの非明文化

さんざん議論して効率化するために導入したはずなのに大半の大企業は完全に電子化されてなくて

一部は印刷して手書きサイン必要だったり領収書原本を貼り付けないといけなかったり

別に法律で決まってないけど念のため紙で印刷して保存してたりする

日本人ハイコンテクストで会話するもんだからそういうルールは明文化されていなかったりして

新しい作業をするときに何をすればいいのかを調べるのことに凄く時間がかかる

Excel方眼紙PDFによる様式ファイル

紙でやってた処理をデジタル化しただけなので

本来デジタル的に入力させる項目もExcel入力させてそれを電子ファイルとして保存するというアホなことをやってる

Excel場合入力するときセルをはみ出ないか気にしたり入力値が間違ってないか別のファイルを参照にしながら確認したりして

紙に書くより時間がかかってるのでは?ということもある

PDF印刷して手書きで書いてスキャンして保存もよくある

様式ファイルを探すのも一苦労

管理していた頃は棚を探せば紙が出てきたけど

電子化によって共有ファイルサーバに格納を始めると

フォルダの奥底にある場合があってそうそ発見できないので逆に時間がかかる

部署毎にコピーを持ってたり過去データから様式を持って来たりすると

実は様式が変わってたりして二度手間になってまた余計な時間がかかる

社内技能の蓄積が難しい

「慣れてくれば早い」

という日本の古来からある謎の文化のせいで時間が経てば職人的になって効率も上がってくるんだけど

一方で人事異動システムは残ってるからその職人もいずれいなくなる

そして異動先では別のシステムファイルサーバが動いていたりしてレベルからやり直し

異動元では職人がいなくなったことで効率が下がり無駄な稼動が発生する

パワポ文化と長引く会議

これらに加えて海外企業特にIT系)やベンチャー系は電子化に強いので

プレゼン説明資料を大変綺麗・分かりやすく作ってくる

日本特に大企業の偉い人はそういうのが大変好きなので

「うちもあれぐらいのクオリティ資料作ってこんかい!」

という感じになってみんなひたすらパワポと睨めっこ

練りに練って情報量満載の資料を作って

プロジェクターで大写しにして会議するもんだから

そりゃみんな細かいところに突っ込んだり議論が二転三転したりして全然終わらない

偉い人の時間を潰すことは問題なので

偉い人の会議にかける前に事前チェックをする会議を開いてそこでチェックをする

その会議にかけるために(以下,2~3回のループ

セキュリティ対策とやめられないメール

標的型攻撃を初めとして近年のセキュリティ対策として

特に大企業暗号化リモートアクセス化が顕著

暗号化ネットワーク越しのせいで一つ一つの作業ストレスが溜まるし

リモートアクセスの端末がだいたいノートPCのせいで

画面が小さくて作業がしにくくまたストレスが溜まる

そのせいでしょーもないミスが起きると二度手間だし

再発防止の対策とか言い出して二重・三重のチェックをやりだす

メールがこれだけ危ないって言われてるのに他のメッセンジャーアプリは導入できず

結局メールを使ってコミュニケーションを取るんだけど

送信防止のための変なシステムが入ったり

ファイル暗号化してパスワード別に送るという謎セキュリティのせいで

いちいちコミュニケーション取るだけでやたら時間がかかる


コンプライアンス重視

そんな雑務を高い給料払ってる正社員にさせるのはもったいないので

派遣を雇って作業させたり手伝わせたりしてたら

コンプライアンスとか請負法とか言い出してそっちの管理をするために余計な稼動が発生

残業が増えてくると組合が五月蠅く言ってきたり

どっかのバカ違法なことを平気でやったりするから

再発防止の水平展開とか言い出して二重・三重のチェックをやりだす

電子化をやり直す!

だいたい大企業中の人はこのことに気付いてて

電子化をやり直すために新しいシステムを入れようとするんだけど

前述の通り日本人ハイコンテクストで会話するから本当に必要業務っていうのを抽出しにくくて

だいたい新しいシステムは何かが足りなかったりする

結局二重運用されたり運用対処(紙ベース)とかされたりして

効率全然変わらないのがオチ

だったらDevOps

最近言い出したのが

「社内システムはDevOps!」

って奴で要は内製とかもして自分たちで良くしていこうっていう動き

はいプログラム書けるやつは大企業に見切りをつけて外資ベンチャーに移ってるし

まともに書ける人間が残ってるとは思えないからこれも上手く行かないと思う

やるなら新入社員に美味い餌をぶら下げてプログラム書ける奴をバンバン採用するとこからじゃないか

来てくれるかどうか分かんないけど

2016-10-18

医者が専門技術を身に着けるの遅くね

 医者パワハラ全開な理由って、「5年目くらいまでは専門がとか無い」ってことじゃないか

 「これはコイツしかできないからなー」ってのがあれば、他人もそうそケチつけにくいし、逃げられたら困るからうそう強くは出れない。

 それまでの時期はパワハラし放題。そういう感じ。単なる雑務要因だから

2016-10-04

アイマスの捉え方

こんなブログ発見して、ああなるほど外からはそう見えるのか、と思ったわけで。

http://voya.hatenablog.com/entry/2016/09/22/110841

この人の捉え方は

自分プロデューサーという立場担当アイドル恋人(とははっきり言わないけれども、かなりそれに近いような)関係になる」という奴

だ。そして超解釈すると、そういった職権乱用的な邪な振る舞いを、オタクは無邪気に受け入れているように映るのだろう。

現実にそういった邪な現象が多発していることを知ってると尚更、度し難い設定だというわけだ。

 

オタクというものは得てして、虚構現実を上手に混同して楽しむのが上手い。

それと同時に、現実のクソな部分、ドロドロした部分は冷徹無視するのも上手い。

現実のドロドロした業界を背景とした大衆アイドルに興味もなければ、ゴシップのような下世話なネタも嫌う。

からそもそも現実アイドルプロデューサーがうんぬんという話自体、あずかり知らぬオタクが多いのだろう。

耳に入ったとして、そういう世界と、自分たちの愛する作品世界は別モノだと受け止めるはずだ。

仮にその疑念を拭えなかったら、エロ同人誌のネタにでもするところだろう。

そしてコンテンツの側も、オタク感性に沿ってキレイ世界演出する。

オタクの間ではシモの部分を描いたアイドルもの成功しないという共通認識すらあるくらいだ。

アイマスは題材的に、業界要素に触れざるをえないコンテンツではあるが、

アニメなどで触れたとしても、上層部とのビジネス方針対立だとかポエムバトルだとかで、

あくまで「美しい世界」の範疇だ。性的堕落・腐敗を描いてリアリティを出そうとすることはない。

こっち方面オタクが求めるのは、社会派問題提起を含むアニメではなく、

明日を前向きに生きる元気がもらえるアニメからだ。

 

他にも、「プロデューサーアイドル恋愛」を問題としない理由がある。

一般の人には誤解されやすいところなのだが、

そもそもアイマス作品の主目的が「プロデューサー立場アイドルと親密に」というものではないからだ。

ファンの多くは、「プロデューサー立場担当と親密に」という要素を楽しみながらも、

あくまでその要素、展開は「お約束」として流しているように思える。

ではファン駆動させている欲求は何か?

実際にコンテンツに触れていると、プロデューサーという役柄は、

職権を利用して擬似恋愛的な「俺嫁」欲求正当化させるためというよりは、

プレイヤーの「父性」を育てるための側面が強いと感じる。

なぜなら、ゲームの中核となるのは、アイドルいかイチャイチャするかではなく、

アイドルいかに育てる(プロデュースする)か、という部分にあるからだ。

アイドルが、他のアイドルたちと切磋琢磨し、時に仲良く、時にぶつかり合ううちに、

アイドル同士の関係性も深まり人間としても成長し、それがライブという結果に表れる。

それを見て「やったな」とプロデューサーが声をかける、そういう世界観を骨子とするコンテンツからだ。

まあ実際にプレイヤーがすることは雑務的な作業なのだが、ストーリーとしてはそう描かれる。

そうやってアイドルとして成長していく様を見てきたプロデューサーとしては、

そのアイドル幸せにしたい、輝いてほしい、もっと良さを伝えたい、そう思うのは自然なことだ。

言ってしまえば仮想的な子煩悩だが、その欲求プロデュース精神に通じるところがある。

そう考えれば同作がファンのことを「プロデューサー」と呼ぶ理由が分かると思う。

そうやってプレイヤーが「父性」に導かれてプレイをするうち、諸々の課金をするファンになる。

そして、その思いがちょくちょく何かしらの形で反映される――

何かの実装だとか、現実ライブパフォーマンスだとかの形で。そういう循環で成り立つ世界だ。

アイマス世界にいる人間感覚としては、アイドル同士のエピソードは言うまでもなく、

プロデューサーとの関係性についても一線は越えない清く正しく美しい世界を見ている感覚だ。

精々おまけ程度のボイスなどで、アイドルプロデューサーを慕って妄想妄言を呟くくらいで、

基本的プロデューサーからアプローチをしたりするものではない。

ギャルゲー的な選択肢による会話でアドバイス等することはあるけれども、

当たり前だがギャルゲーでいう「攻略完了」の域には行かない。

その辺りのバランス感覚は、経験者なら暗黙的に了解するところなのだが、

そうでない人は下世話な方向に強く推定してしまいがちな所かもしれない。

 

それから声優について。

声優というのは、言うまでもなく現実に生きている人間だ。

感動を誘う演出表現として、キャラ演者シンクロしているような言い方がされることはあるけれども、

ほとんどのファン声優キャラのものとしては見ていないし、声優さん個人個性尊重している。

声優の側も、あくまで、キャラリスペクトを持って、

キャラ現実降臨させるためのパフォーマーとしての立ち位置を望んでいる。

アイドルものアニラジでもそうであるように、本来個性を抑えてキャラに寄り添わせるような空気は一切ない。

しろ逆に、中の人要素がキャラに反映される、ということがあるくらいだ。

また、最近のヒットしたアイドル作品デレマスラブライブに関しては、

キャラ純粋さ・いい子ぶりとは対照的に、中の人たちは非常に芸人力が高い。

これは親しみが持ちやすいのと同時に、中の人アイドル的な上品さを気にしなくてよくなる効果がある。

乱暴に言えば、キャラと同一視して恋するようなキモい人をふるいにかけられる、とも言える。

くだけた言動女子しからぬ振る舞いが許されるというか歓迎される風潮は、良い傾向ではないかと思う。

声優オタク幻想を受け止める」という言い方を否定はしないが、

現代オタクはきちんと声優個人人権というか、センシティブな部分に配慮した上で、

そこに幻想を見いだすという、高度なごっこ遊びをしている者がほとんどだという事を理解してほしい。

2016-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20160810121536

まず、固定残業代制度を導入している企業の話だと仮定している。

この制度は、残業代を無条件で先払いしてるんだな。でも、特にそれに対して残業強制させるような拘束力はない。

なので、定時に帰っても普通にフルで給料は出る。

「だからって残業しないでええんか?」がこのツリーでの議題。

で、労働者からすれば拘束力は無いので、「残業しても残業しなくても給料は変わらん」は一定事実

残業しても残業しなくても成果が変わらないなら残業しなくていいんじゃね?」てのも正しい認識

ただし、今回この話題が出てくる起点となってる話が

http://diamond.jp/articles/-/98421

で、「新入社員が定時で帰る」問題

新入社員ぶっちゃけ全力で頑張ろうがそうでなかろうが成果は変わらないし、目に見える形での残業は発生しない。

でも、だからといって定時で帰るのは<将来的なキャリア形成>にとって悪でしか無いだろという話だ。

雑務であれ社内にコミットできる仕事をするか、自身勉強に繋がることをするかなりできることはあるだろ、という話であり。

最終的には自分の首を絞めることになるんだぞ。>定時退社でおkとか思ってる奴ら

http://anond.hatelabo.jp/20160808145940

自分場合ASDも少し入ってるし未診断だけど、状況は比較的近い。ので思ったことを書きます

 

世間理解について

現状の日本発達障害という特性理解され受け入れられることはあまり多くない。

発達障害であることを他者に伝えることを界隈ではカミングアウトというけど、カミングアウトの有無は場所と状況によって真剣に考えたほうがいい。

「誰でもあることだ、甘えだ(気にすんな)」というのはまだぬるい方の反応で、人によっては「障害」というラベルが付いた瞬間一線を引かれてしまうこともある。

増田にとって幸運なのは家族が真っ先に障害存在を認めて支える態勢をとってくれている点で、これは本当に素晴らしいこと。大切にしてほしい。

一番身近な家族障害認知してくれなくて地獄を見る人もたくさんいる。

 

仕事について

ADHD持ちで一般採用枠で、周辺雑務に困難を感じてこそあれ、やりがいを感じる仕事につけているケースというのもまた貴重。

個人の意見としては、転職は考えるべきだけど、行き先を決めずに長期の休職期間は作らないほうがいいと思う。再就職で辛くなりそうなので。

営業の枠で、事務負担率が低そうな職場に巡り会えることを祈っていくつか職場を変えてみるのがいいんじゃないだろうか。

現状の職場上司さんの記述を読む限り、排除はしないが決して理解配慮もしてくれないように見えるので、あまりに辛かったら離れるのは正しい。

また、再就職にあたって休職期間があまり不利にならないなら、自分気持ちを整理するためにしばらく休むのはありだと思う。

発覚してすぐはショックも大きいだろうし。

 

就労枠について

ADHDの診断が出てるようなので、一般就労枠ではなく障害者枠で就労することも視野に入れられる。

そっちで就労すれば周囲の配慮はもらえるし、うまく行けば日々の生きやすさは格段に上がるはず。

ただ、そっちに行ってしまうともうこっちには戻ってこれない。仕事選択の幅は狭まるし、前述したような心理的境界線も引かれる。

今まで一般でやっている時に感じた困難の度合いがどの程度なのかによると思う。また、増田本人がどう生きたいかにもよる。

 

スタンスについて

ADHDにとってのADHDと、一般人にとってのADHD」の節で書いてることにはほぼ全面同意

配慮ばかり求めて何も生み出さない人は社会では実際問題受け入れられないので、ともかく少しでも尖ってる部分を使って何か生産するしかない。

ただ、絶望的に苦手なことを無理に仕事としてやり続けることは自分にとっても周囲にとっても損失なので、「できるようにする」にこだわりすぎないほうがいいような気もする。

尖ってる部分で倍の仕事をして、苦手な部分は他の人に少しずつアウトソースできるような、正しい分業を成立させることを目指したほうが前向き。

 

■「治療」について

自分が未診断なので又聞きになるけど、ADHDの症状によく効く薬というのはあるらしい。コンサータとかストラテラとかは頻繁に耳にする。

ただこれは服薬中一時的適応困難な症状を和らげるもので、なにか脳の働きを永続的に変えていくものじゃない。

発達障害に関して根本的な「治療」は存在しないと思ってる。これは多分界隈の共通認識。「発達障害 完治」とかでググるといい(もしもう知ってたら申し訳ない)。

こういう脳の形質であり、それを矯正してもらえるわけじゃない。まずそれが前提。

診てもらっても服薬以外にやることは今まで増田が一人でやってきたであろうことの延長で、自分の症状について悩みながら理解し、工夫と試行錯誤をしていくことに尽きる。

ブログとかTwitterとか、ネット上でカミングアウトしてる人は結構いるので、そういう人を視界に入れると学びがあるし励みにもなると思う。

 

わかったようなことを書いてるけど自分試行錯誤中です。お互い頑張って生きましょう。

2016-08-08

ADHDはかく語りき

ADHDはかく語りき。


□欠陥社会人



とある販売代理店営業として働いているのだが、それが死ぬほど辛い。

客とやりとりをするのはやりがいがあるし、苦ではない。

問題は、書類作成取引先とのやり取りなどの雑務だ。

自分には、タスクを整理し段取りを組む能力絶望的に欠如している。

しなければならないことを忘れるのはしょっちゅうだし、忘れないようメモすれば、そのメモ存在自体を忘れる。

見積もりを作れば何回チェックしても何かしらミスするし、契約書は書き直し無しで作れたことなどない。(ガキの頃は1枚の手紙を書くのに便箋10枚くらい消費するのが当たり前だった)

客とのやりとりがうまく行っても、それ以外の段取りや処理で毎日叱責をうけている。

最近は、やりがいがあるはずの客とのやり取りも苦しい。

この数年で体重10キロ落ちた。



最初感想は「そうだったのか!」


そんな時、家族から「お前はADHDではないか」との指摘を受けた。

調べたら「これは自分のことではないか」と思った。

早く病院に行き、診断の結果ADHDなら治療を受けたい。

しっかり診てもらい、足りない部分をどう補うことができるか知りたい。

そうすれば、なんとか人並みに生きて行くことができるのではないか

暗闇に光が挿したような気がした。

しかし、不安もあった。

このことを会社にどう伝えるべきか、或いは隠すべきか、という点だ。

ADHD発達障害だ。

そう、「障害なのだ

ADHD可能性に思い当たったのは最近のことだし、当然入社時に申告などしていない。

しかし、判明していれば、採用にも大きく影響しただろう。

かと言って隠したところで保険証履歴を調べればバレるし、治療をしないという選択肢は1番ありえない。

これにはかなり悩んだ。




□「ADHDは甘え」


結局直属の上司には相談の上病院に行くことにした。

円滑に仕事を進めるための治療だし、理解してもらえると期待してしまったのだ。

結果から言えば、上司は一切理解を示さなかった。

ADHDなんぞ甘えだ。症状とされているものは全てだれにだってあることだ。お前が努力していないのを病気のせいにするな」

病院にも行くな。もしADHDと診断されれば会社には置いておけない。他に行こうって言っても、お前程度のスキルでは一生アルバイトだぞ」

上司はそう言った。

これは上司なりに自分の事を考えてくれて出た言葉なのだ

それは理解をしていた。

しかし、その言葉を素直に受け取ることは出来なかった。

それで解決するのなら、ここまで苦しむことはないのに、と。

結局、上司には伝えず病院には行った。

診断の結果はADHDだった。




ADHDにとってのADHDと、一般人にとってのADHD


他のADHDの方もよく言うことだが、初めて自分ADHDだと意識した瞬間、最初に感じることは「合点がいく」というものに近かった。

それまでずっと苦しんできた原因がやっとわかった、という心持ちだ。

しかし、その感覚は恐らく定型発達の人に理解してもらえるものではない。

日常生活ですべき事をいくら努力しようと完遂できない、という感覚がまずわからないだろうし、「怠けてることに理由をつけてるだけじゃないか」と感じるのだろう。

結局、問題精神に内在するものであるが故に、それぞれが知識と想像力で補わない限り、定型発達者発達障害者の間で共通認識を持つのは難しいのではないか

からといって定型発達者に対し、発達障害者一方的理解配慮を求めることはすべきでないと思う。

結局それは自分たち立場を悪くしてしまう。

我々発達障害者治療を通してなんとか人並みに様々な事をこなせるようにするか、自分に合う居場所を見つけて、社会に貢献しお金を稼ぎ、生きていくしかないのだ。




いかに生きるべきか、それが問題


結局これから自分はどうすべきか、まだ皆目見当がつかない。

折角の正社員仕事だし、上司の期待に応えたいという思いもある。

一方で、家族からは一度仕事を辞めたうえでADHDとの向き合い方を考えてもいいのでは?とも言ってくれている。

どうしたら、これから生き抜いてていくことができるか、その答えは自分で見つけなければならない。





このエントリーは、自分の中で考えの整理をつけるためと、はてなユーザーの諸兄から客観的意見ちょっとでも貰えないかな、という事を少し期待して書くことにした。

こんな拙い長文を最後まで読んでくれてありがとうございます

2016-08-07

議事録を作る仕事をしていました

私の仕事

新卒で入った会社は、PCサポート事務職で、約10年間ずっと議事録を作る仕事をしていました。

会議ごとに自分所属している部署とは別に会議名の付く委員会があり、その会議の末席でひたすら議事録を書く仕事をしていました。議事録書きといっても単純な記録であれば、慣れればそれほど難しくはないのですが、この会社はがちがちに組織が硬くて、組織意思決定議事録というのは人間関係にとても気を使いました。

私が書いた議事録はまず主査主任代理にチェックをもらって直しを受けます。そして主任調査役、課長代理課長代行、課長補佐課長担当課長、別部署主任代行、課長1、課長2、部長代行、部長補佐、部長補佐2、担当部長副部長1、副部長2、部長本部長代行、本部長補佐、本部長、常務専務と順番に稟議されていくわけですが、当然1人でも却下されたら、また最初からやり直しとなります。その度に議事録修正票を起票し、そのための稟議を上げたり、修正稟議修正するための稟議を上げたりすることもよくあることでした。さらには議事録の内容を精査するための「案件担当者会議」とか「議事精査会議」を開催して、その議事録要求されて同じように稟議を受けたりと、わずか2時間会議議事録が最終的に完成するのに2~3か月がかかることも珍しくはありませんでした。掛け持ちで書いている議事録の数は多いときで50件くらいになりました。時には議事録がまだできていないのに、次の会議でそれが否定されて、でも記録として残すために議事録を書き続けなければならないということもありました。まさに私はプロ議事録屋さん兼書類整理屋さんとなり、歩く議事録と呼ばれるようになりました。

この会社左前会社で、採用自分の年以降まったくなく、後輩が入ってこないので、自分がずっと同じ仕事をしていました。10年間仕事をしてきたので32歳になっていましたが、実質的にヒラ社員のままでしたし、自分の部でいえば、私と雑務係のおばさん、そして派遣できている3人以外の全員は何かの役職がついていました。ひとつしかない部なのに、その上に本部があって、本部長、本部長代行、本部長補佐という役職があり、結果として部長が4人いるのと同様の認識になっていました。昔は他にも部があったそうですが、事業縮小で廃止になったとか。でもそれを数十年も引きずって、部の上に本部があるなんておかしいですよね。社員構成としては課長以上の社員が70人(色々な兼務があるがこの場合人間の数です)いるのに、主任以上課長未満は20人、ヒラは5人という逆ピラミッド型の構造となっていました。公務員でもないのに専門官とか審議官参事官調査役、考査役、審査役、相談役、特命役とかよくわからない役職が多くて、新聞を読んでいるだけの人?も多かったし、今から思えばなにかが腐っている会社でした。


議事録といっても本当に大変な作業だ。

何をいっているのかわからない業界用語とか、それまでのやりとりを理解している前提であったりとか、発言した人間しかわかっていないこととか、みんな理解もしていないのに理解をしているふりをしているとかは当たり前のことです。「じゃあそういうことで~」で終わっても、まさか「そういうことに決定した。」と議事録に書くわけにはいきません。じゃあ会議の時にきけよという話なのですが、末席の自分発言権はなく(本当に発言権がないといわれた「ヒラなのに失礼だよね」)といわれました。発言を求められること(過去の記録について議事録を見返すのが面倒だし誰も覚えていないけれども、私は書いているのでその過程で内容を覚えている)はありました。さすがに会議の前半と後半で結論が違っているときは、きいていて分かるので、嫌がられても許可をもらって発言しました。でないと、あとから大変なことになるからです。また理解できずにうつらうつらしていた人が突然あてられて、しどろもどろになることがあります。こうした場合、あとから自分意見議事録に追記するということも非公式に認められていました。多忙な人も多く、そういう部分がすべて出来上がらない限り議事録は完成しませんでした。


なにをもって議事録

ところで議事録ってなにをもって議事録というんでしょうかね。みんなのすべての発言から咳払いとか「えー・・」だとかどうでもいい言葉を除いたもの、たとえば議会議事録はそういうことになりますよね。うちの会社ではこれは議事録明細といって、8割以上の議事録には付けるルールになっていました。でも明細を見ても要点や背景がわかりませんよね。それで、要点をまとめて、発言していない部分まで補足してまとめたもの、これが議事録の本編です。これに日時や場所、出席者などの情報をまとめた前文を付け足して、ようやく議事録になるんですね。大体1時間会議でA4用紙で20ページくらいになるでしょうか。もちろんこれを仕上げるには1日では足りません。でも私の場合なんとかしてこれを1日に収めることが目標でした。でないとたまりまくってしまますからね。今でもタイピング自己流ですが速記には自信があります


「てきとーでいい」という仕事はない(わたし場合

今回の議事録適当でいいよ。とか、決まったことだけ書けばいいよといわれて、そのようになることはまずありえません。なぜならひとりひとりの意見を聞いていったときにひとりでも異論があれば、その都度書き直しをしなければならないからです。「てきとーで」といわれて本当に少しでも手を抜いたらものすごいダメ出しを受けたことがありました。私ではなく別の人が書いた議事録であればそこまでは言われないことが多いので、このあたりはその人の性格との相性もあると思っています。「てきとーで」と言われた時の行動パターンとして、初めて言われた時には、絶対に手を抜かずにむしろきれいに丁寧に仕上げます。それで何も言われなければ万歳。逆にこれだと時間がかかりすぎるでしょ、本当に適当でよかったのにとか、読むのも大変なんだと逆に怒られるようなことがあれば、そこで初めてその人用に「手を抜いた」ふりをした別の資料を用意します。(手を抜くけれどもほかの人には手を抜けない場合が多いので隠れて別資料を用意するか、用意ができる準備はしておきます。)つまり、「手を抜いて」といわれるとそのあたりの調整を含めてかえって仕事が増えるのです。

会議が始まる前とか、会議最中に「今回は議事録を書かなくてもいいよ」と言われて、それにみんなが同意してもこれは全くの嘘です。議事録はいわれなくても、会議の後に誰かから、悪いけど決まったことだけは証跡として残しておいてと言われます。そしてメモ程度の証跡を残すと、必ずそれを送ってと言われます。ただこれだとほかの人に見づらいし何か言われるに違いないから、念のためにきちんと文章にまとめておいてとか、会議に参加していなかった人も含めて誰が見ても分かるように念のために「こういう関連情報を補完しておいて」といわれます。そしてこれが印刷されて他の人に回りだすと、体裁が気になって上の人には見せられないので、フォーマットもしっかりさせてといわれます。また俺の発言がないとか、この部長発言は全部を書かないと失礼だろうと言われます文書タイトルが抄録となっているのに「これは議事録ではない、ちゃんとした議事録を書かないとだめだろ」といわれ、ひどい場合は今回はさぼちゃったねと嫌味を言われます。その嫌味を言った人は、「議事録はいらないよね。」といったのとはさすがに別の人物ですが、その会議に同席していた以上、それをきいていたはずです。でも会議から1か月ほど経過していることも多いので、おそらく忘れちゃっているか、私が嫌いかのどちらかなのでしょう。でも上司命令に逆らうことはできません。仮にここで私が「たしか会議の中で議事録がいらないということになったと思います。」というと、大変なことになります議事録がいらないのは公式議事録がいらないのであって、確認するための議事録は当然必要なんだとか、先輩のいくことに従えないのかとか、いろいろ言われて終わりです。

まりです。最初は何もいらないといわれたのに、いつの間にか議事録を書く羽目になっているのです。従って、会議に出たらもうその時点で議事録を書くことは確定なわけです。ここまでくると最初議事録はいらないですよねといった人の立場がありませんから、一つの会議で決定事項メモ概要、抄録、議事録議事録明細の5種類の文書を用意して、それぞれを要求した人に、それぞれ他の資料存在を隠して送付をしていました。面倒ですが人間関係を円滑に進めるために必要作業でした。だから「今回は議事録いらないから書かないで」と言われても「いえ、書きます」といっていました。その人からしてみれば楽をさせようと思っていっていることになのに、なんて真面目で変な奴だという認識なのでしょう。しかし私の立場では、ピラミッドの一番底辺なのに、指示をしてくる人間が30人くらいいるわけで、その30人の指示をきちんと受けるために、できるだけ楽をするために、むしろ議事録を書くという選択になるのは仕方がないことでした。ちなみに会議が重なって一方の会議に出られなくても、議事録要求されることがあります。出てもない会議議事録が書けるかというとこれが書けるのです。

誰が何を考えているのか、問い合わせが多い

会議の場でいろいろいっていても、それがすべて会議の中で頭の中に入るわけではありません。誰の頭もそんなによくはできていません。というわけで会議終了後に何をいっていたのかということを、会議に参加している人から聞かれることが多くありました。歩く議事録係は、歩く議事録マスターでもありました。既得権益といいますか、業界自体保護されている部分があって、昔ながらの(いわゆる昭和型の)組織構造エスカレートして、身動きがとれなくなっている印象がありました。そして上の人があまりにも仕事しませんでした。正確にはなにかをしていたのだと思いますが、下の人間にはあまりそれが見えませんでした。この会社は定年が60歳で、雇用延長で65歳まで働けます。ある部長が定年で雇用延長したときに、私と同じ部署に配属されました。私がやっている仕事を少しはやってくれるかなと思ったのですが、何も仕事は与えられませんでした。ヒラとはいっても昨日まで部長をしていたヒラです。部長としてバシバシ指図をしていた人をがある日突然、指図をしたり、議事録書きのような「シモ」の仕事をやってもらうわけにはいきません。というわけで事実上なにもしないお飾りになって、結局私の仕事を手伝ってくれることは一切ありませんでした。ましてやPCなどが弱い世代で、単純な作業すら手伝ってもらうこともできません。つまり私の部署には余計なお小言をいう人がひとり増えただけで、何の戦力にもなりませんでした。この人は本当に何もしませんでした。というよりもできませんでした。家にいても奥さんにも相手にされず、そもそもこの会社は上に行くほど昇給上り幅が小さかったので、もっと働くことを期待されているとのことでした。でもそんな人でも働いてもいないのに私とさほど変わらない給料をもらっているので、違和感を覚えました。8年目に初めて主任代理という役職がつきました。役職手当が毎月3000円もらえるようになりましたが、課長待遇という給与明細にも書かれないようなカッコ書きの役職がついていたので、管理職ということになり、残業代は一切支払われなくなり、実質的給料マイナスになってしまいました。下の人間はもちろん同僚すらいないのに管理職というのはさすがにおかしいと思いましたが、当時は何も言えませんでした。

人によって言っていることが違う場合

会議の中ではずるずるいくか時間がないか議長がしっかりしていないかといった理由で、「なあなあ」になってしまうことがあります問題はあとから人によって認識のずれが生じてそれが議事録とその人の記憶との間でズレが生じてしま場合です。ひどい場合議事録の中で結論が完全にずれていることがありました。たとえば、じゃあそういうことで、といってほかの話題になったあと、再度誰かが「これの件は?」と言い出した後で決まったことが前半に決まったと思われた結論とずれている場合などです;。これを解決するのも議事録係の大事仕事です。個人的に心の中で地雷処理と呼んでいました。慣れた私でもできれば処理をしたくないところですが、これを片付けないことには議事録は完成しないので、プロとしてがんばって調整をしました。1.対立する意見当事者に話を聞く、できれば当事者同士で解決してもらう(融和) 2.一方の発言自体をなかったことにする(廃棄) できるだけ1を選択したいところですが、やむをえず2を選択することも年に10回くらいはあったと思います問題になったことはありませんでした。みなさん完成した議事録をきちんと見るほど時間はないのですよね。

悪しき慣習

この会社文化として、礼儀だとか建前に固執する結果として、時間的ロスがとてつもないことになっていました。みんなおかしいとは思いつつも長い間そのようにやってきた歴史から、続けてしまっている面がありました。見積は最低10回。業者から見積をとるときには、必ず最低10回は見積をとることになっていました。これは相見積の回数も数えるのですが、文房具ひとつについてもそれをしなければいけないので、わずか数百円の買い物にかかるコストはおそらく人件費を含めると万を越えるのではないかと思いました。「これは商慣習です」と先方に伝えて理解を示してくれるところもありましたが、そうでない会社は逃げていきました。見積10回取らせる目的は、できるだけ安く買うというだけなのですが、結果としてそのような慣習があるおかげで高く買うことになることもよくありました。A*a*onにも電話したことあります。合計で1万円ほどの買い物でしたが、「10円ずつ金額を下げた見積書を10回作ってください。それぞれ社印を押印して、1日ずつ時期をずらすか、日付を変えて郵送してください。トータルの値引き額は100円で結構です。」と正直に要件をつたえました。「そのようなことは致しておりません」で終わりました。仕方なく8000円ほど高くなりましたがそれをやってくれる代行屋に依頼しました。その代行屋はおそらくA*a*onから買っているのですからバカ見たいですね。あと税込金額1000円未満を切り捨てにするように指示をすることも公然と行っていました。今から考えるととんでもない殿様商売だと思います

間違いがあると蹴落とされる文化

私は10年間、組織の一番底辺にいましたので、あまり関係がなかったのですが、この会社では、下の人から間違いを指摘されることを嫌がる文化がありました。あ、そうだね、ありがとう!と素直に言ってそれで終わりということがないような感じです。誰も気にしないのに誰もがなにか偏屈な(と私は思っていた)感情をもっている人が多かったです。みんなうまい具合に手を抜いて、仕事をしているのですが、私にはどうしてもそれができませんでした。怒られることへの恐れからです。議事録にしてもそもそも必要性から含めていろいろ議論したり、調整をしていけばいいのですが、そういった複雑な人間関係の中で仕事をすることの苦手感を12年間ついに拭うことはできませんでした。この人にはこの話はできないとか、人間関係の中での複雑な例外事項は本当にストレスでした。

テープ起こしサービスを申し込む

このころから議事録をつくるという仕事自体は変わらないのですが、様々な雑用が舞い込むようになってきました。議事録作成だけに時間を取られるわけにはいかずにどうしようかと思ってました。そのとき発見したのは、ICレコーダーの音声データインターネットで送って、それを文字お越ししてもらうサービスです。ためしに自腹を切って利用してみたのですが、これなら議事録(詳細)を半分の時間で仕上げることができます。とても魅力的でした。そこで自腹で試したことは内緒提案をしてみたのですがそのような経費をかけることはできないと誰に聞いても却下されました。誰にも頼むわけにいかず、その頃頭が少しおかしくなっていたのではないかと思うのですが、自腹のテープ起こしを続けてしまいました。時には月に10万円くらいも。1年間続けた結果、トータルで40万円くらいは自分お金を使い込んでしまいました。それでもその空いた時間にいろいろな仕事が舞い込むので、結局のところ残業時間は変わりませんでした。

謎の委員会制度

私の会社では所属部署とは別に、様々な大小の委員会制度が設けられていました。風紀委員会とか衛生委員会とかくだらない委員会もありましたけど、○○プロジェクト事務局とか、部署を超えて招集されるプロジェクト複数ついていて、そして私にはもれなく会議時の議事録書きという仕事がついてきました。辛いのは、こういうプロジェクトがあるせいで、直接指示を受ける上司が増えることです。上司同士は面識は当然あるわけですが、それぞれが私を自分の部下であって、自分仕事100%請け負っていくれると思っていたらどういうことになるのかということです。君はこのプロジェクトにどれくらい時間を割けるかな?ときかれたときに5%くらいです。週に2時間限界です。と正直にいったときに、チッと舌打ちした部長代行の顔を私は忘れることができません。



続きはこちらです。

議事録を作る仕事をしていました<その2>

http://anond.hatelabo.jp/20160807170653

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