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2024-09-20

YOASOBIの曲のインスト

piaproで聞いてみたんだが、結構印象変わる

UNDEADとかなんかRPG戦闘曲感ある

2014-02-25

初音ミクオンラインかるたゲーム「ミクミクかるた」を作ってみた

初音ミクオンラインかるたゲーム「ミクミクかるた」をリリースしました

http://mikumikuplay.com/karuta/

個人で開発して、開発期間は3週間くらいです。

■紹介動画URL

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22964822

リリースしたものの過疎ってるので、増田宣伝をさせてくださいなと!

「ミクミクかるた」はブラウザで簡単に遊べるオンラインかるたゲームです。ゲームルールは簡単で、ボカロ曲が流れたら、歌詞の先頭文字の札をクリックするだけです。「みっくみ~くにし~てあげる♪」と流れたら「み」の札を取りますかるたの札の読み上げの代わりにボカロ曲が流れるというシステムです。オンライン対戦することも出来ますボカロ好きな人たちが集まって遊べる場になればと思っています

ゲームで使わせて頂いた曲はpiapro(ピアプロ)でお借りしました。改めて素晴らしい曲がたくさんあることを知り感動しました。このゲームによって素晴らしい曲が、より多くの人に聴かれることを願っています

実はこのゲーム開発者である私もボカロPをちょびっとやっています。私の場合、曲を作ってニコニコ動画にアップしても2日も経てば再生数の伸びが止まってしまます毎日すごい数の曲がアップされている為、すぐに埋もれてしまうのでしょう。私の曲は大したことがないのでいいのですが、中にはすごく良い曲でも再生数が少ないものが多々見られます。このゲームによって埋もれている隠れた名曲に、光を当てられたらと思っています

以前、「ミクミクすごろく」というオンラインすごろくゲーム(http://mikumikuplay.com/sugoroku/)を作り、ユーザーイラストと文章を作ることによってゲームコンテンツ拡張していくことが出来るCGG(Consumer Generated Game)の仕組みを作りました。CGGはブログなどでおなじみのCGM(Consumer Generated Media)のゲーム版に当たります

今回開発した「ミクミクかるた」では、開発作業をニコニコ生放送で配信していました。すると視聴者の方がゲーム機能デザインについてのアイデアコメントしてくれました。コメントしてくれたアイデアほとんどを採用しています。言わば、生放送駆動開発(Live Driven Development)と言えるのではないでしょうか?まぁ、これは悪乗りですが・・・

最近流行している開発手法としてテスト駆動開発(Test Driven Developement→略してTDD)というものがありますTDDをするとテストやすインターフェースモジュール設計が出来るようになりますが、この生放送駆動開発すると、ユーザーが望んでいる設計が出来るのではないかと思います。新たな開発手法発見することが出来ました。

■特徴一覧

ボカロ曲歌詞の先頭文字の札を取るかるたゲーム

ニコニコ動画等で埋もれてしまっている隠れた名曲に光を当てるシステム

Webブラウザのみ、ユーザー登録なしでプレイ可能

・開発作業を生放送で配信して視聴者から貰った意見を反映

HTML5Node.jsによりWebブラウザゲームにおけるリアルタイム処理を実現

ユーザー登録なしで簡単に遊べるのでぜひPlayしていただいて感想とかダメ出しとかしてくれると嬉しいです!よろしくです!

2013-05-31

手足二つずつ生えている程度じゃ 愛せる物も二、三

http://www.nicozon.net/watch/sm20992815

これはやべえええ

作詞作曲:Neru / 絵・映像:りゅうせー / 音:友達募集P / ピアノ:大胸筋 / 唄:鏡音レン / 歌詞:PIAPROより転載

手足二つずつ生えている程度じゃ 愛せる物も二、三で それが

バカみたいに増えていくようだと 捨ててかなきゃいけないね

から沢山愛せるようにと 意地汚いこの僕は ある日

不器用自分を愛するのは 止めにすると決めたんだ

僕は 僕は

神様から授かったこの生命を 母から受けた生命を 僕は

人並みには使えもしないので 今朝のゴミに出しました

誰にも期待なんてされずに いよいよ開演を迫られて

ついに幕を開けた人生劇場 客もいないままに

かなしみのなみにおぼれる かなしみのなみにおぼれる

どうもこの心は重症らしいが 市販薬も効かねえし それに

恥ずかしながらこの生活では 医者に頼る金も無い

からぽっかり開いた傷口は 疾うの昔に爛れて ある日

傷口から垂れてた虚しさが ゲロ吐くように溢れた

教室の隅で読書をする 凛とした長髪のあの子

僕が恋してると囃し立てられて いじめに遭いました

かなしみのなみにおぼれる かなしみのなみにおぼれる

始発の小田急が毎朝僕を 怒鳴りつけては

飛び起きた僕の一日を今日も 轢き殺してく

生きるために 食べるために 大事な物を売り過ぎたようで

いつまで経ってもこの大きな穴は 湛えられやしない

かなしみのなみにおぼれる かなしみのなみにおぼれる

かなしみのなみにおぼれる かなしみのなみにおぼれる

2011-07-19

初音ミクLAライブ外国人感想その13

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 初音ミクLAライブについて、各所で話題になっていたマサチューセッツ工科大サイト感想翻訳してみた。初音ミク現象を基に、情報を巡る様々な活動の基盤となるメディアプラットフォームのあり方について考えたもので、書き手はミクが市民主導のメディア作りをするうえで参考になると考えているようだ。残念ながら一ヶ所、fro-ducerなる意味の分からない用語があったのでそこは翻訳していない。意味を知っている人がいたらご教授願いたい。

 urlは以下の通り。

http://civic.mit.edu/blog/condry/miku-japans-virtual-idol-and-media-platform

+++++以下勝手翻訳+++++

ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

 7月2日土曜日、私は普通じゃないライブショー、日本から来たヴァーチャルアイドル米国デビューを見に行った。彼女市民メディアについて私たちに何かを伝えられる存在だと思う。

 初音ミクアニメエキスポにおける催しの一つとして、ロサンゼルスノキア・シアターで公演した。完売したコンサートには、多くがコスチュームに身を包んだ4000人を超えるファンが訪れ、ステージ上で生の演奏家の横に投影された「人間サイズ」の映像であるミクが床からせり出してくると、彼らは叫びケミカルライトを振った。

 ミクは甘く歌い、幅20フィートある放物線状の鏡に沿って跳びはね、大半は熱狂的なテクノダンス・ポップな曲目を駆け抜ける間、決して汗をかかなかった。ステージの脇には彼女と他のバンドメンバークローズアップした映像スクリーンに映し出されていた。彼女はちょっとしたおしゃべりもした。「はじめまして初音ミクです」。そしてバンドギターベースキーボードドラム)と6人の弦楽器奏者たちを紹介した。私たちは彼女拍手を送り続けた。

 「あたしたちは歴史を作っているのよ」と、私の隣に座った若い女性友達に話しかけていた。たしかにそんな気がした。そして政治ポピュラー音楽について私が知っていると考えていることについて、改めて考え直した。

 誰もが喝采しているが、何に対して? ステージ上、私たちの注目が集まる場所には誰もいない。単に仮想アバター存在するだけだ。何のアバター? 一体誰の? それは私たちの。

 大衆文化政治と同様、しばしばステージ上の(あるいはスクリーンに映された)リーダーを前提としているように見えるが、その影響力や、しばしば創造性そのものが、どう転んでもより幅広い分散型の集団行動から生まれてくることを、ミクは示している。ミクは未開拓の可能性を孕む世界クラウドソースな動員モデル、そして一部はソフト技術ボーカロイド)、一部は文化的なアイデア(ミクというキャラからなるメディアプラットフォームに関する有益な事例について、言外にほのめかしているのだ。

 ミクはYAMAHAが開発し2004年から販売を始めたボーカロイドと呼ばれる音楽合成ソフトウエアパッケージの声として作られた。ボーカロイドガレージバンド音楽制作ソフト]同様、演奏用の道具として音楽を作ることができるが、その際にメロディーと同じく歌詞を書けるという特徴も持っている。別の企業クリプトンフューチャーエンターテインメントママ]が2007年漫画風の画像と経歴設定(16歳、身長体重、その他)と一緒に、追加音声であるミクを発売した。

http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01_us.jsp

 重要なことに、クリプトン画像に対する著作権を強く主張しない方針を定め、キャラクター彼女自身の生命、より正確に言えば私たち自身の生命を持てるよう制限を解いた。いわば私たち誰もがレディー・ガガのために音楽を作り、それを彼女が私たちのために演じてくれるようなものだ。ミクがリアルじゃないってことが問題だって? それじゃレディー・ガガはどのくらい「リアル」なんだい?

 ファンはそれにこたえ、さまざまな共通の服装及び像(たとえばネギ)を共有しながら数百数千の音楽ビデオオンライン投稿した。以来、日本動画シェアサイトニコニコ動画への投稿及びコメントを通じて増幅されたファンの取り組みのおかげで、ミクはスターの座へ駆け上がった。いわゆる「Nicodo」[ニコ動]はユーチューブと似ているが、動画を見ていると利用者のコメントスクロールしていくところが違っており、それによって参加者の視点というレイヤーが追加されている。

 今日ではミクのP(『プロデューサー』)は彼らの作品をオンラインで販売し、日本カラオケスポットでは好きなミクの歌をダウンロードして歌うことができる。クリプトンは、彼ら曰くクリエイティブ・コモンズの模倣であるPiaproというオンラインサイトを持ち、連携促進とライセンス供与をするシステムを作っている。ファンの作品は他の販売経路を通じても売られている。2010年11月東京池袋で開かれ私を含めた7000人の参加者を集めた完売のファン・コンベンションでは、集められた500のファングループボーカロイド関連の音楽ポスターDVDイラスト本、テレビゲーム、装飾品その他を販売した。

http://ketto.com/tvm/

 こうしたファンの興奮ぶりを踏まえると、ビッグビジネスが仲間に加わろうとするのも不思議はない。2009年以来、SEGAProject Divaというタイトル名でミクの携帯機及びアーケード向けゲーム作成している。トヨタも今や広告シリーズでミクを使っており、彼らはミクのロサンゼルスデビューの前にCMを公開したほどだ(いくらかの非難も浴びたが、おそらくは善意に基づいて作られていた)。とはいえ究極のところミクはファンの取り組みによって命を吹き込まれており、ミクが商業主義世界に足を踏み入れるのを見るのが興味深いのもそれこそが理由だろう。

 ミクは、以前から知られていた市民メディアのための教訓のいくつかを補強する存在だ。人々が参加するには本当の開放性が感じられることが必要であり、共有と対話がコミュニティー形成のカギになる。管理された知的財産権システムよりも自由な文化の方がより何かを生み出す力があり、新規参入商業主義化は、特に人気が高まった場合は常にリスクとなる。

 だがミクは分散型の創造性について、ウィキペディアとも人間セレブとも異なる特殊な図式を提示している。ミクにはバックグラウンドが欠けている。彼女には予め定められた人格はない。彼女は唯一の完成した空想世界存在しているのではない。このウィキセレブは、将来がプラットフォームに在る時代において、昔ながらの人間セレブ白物家電のように見せてしまう。

 この事実民主主義と参加についての考え方にも別の道筋を提供するのだろうか? 行動と人気を生み出すのがリーダーたち以外の社会的現実だとしたら、メディアに関する問いは表現される内容よりも、プラットフォームのあり方、それがどれほど開放的であり、それが許す創造性の形式がどんなものであるかに振り向けられるだろう。

 クリプトン社長伊藤博之2011年10月、ミクと計画されている英語版を含む関連プロジェクトについて議論するため[MITの]比較メディア論を訪れる。彼はこの現象を、エンターテインメント産業について再考する機会だとみている。「これは普通ではない形の創造です」と、コンサート前にLAで短時間出会った際に彼は言った。「私たちはコンテンツ作成する過程を作り変えているのです」。ミクが機能するのは分散型のファン=製作グループの関与があるからだ。おそらくこれはプロ=シューマー[生産消費者]の終焉であり、fro-ducer[残念ながら意味不明]の台頭なのだ。

 大衆文化は、市民メディアを分析・設計する際に利用できる社会的力学を照らし出すものだ、と私は信じている。大衆文化政治的参加のための媒体になり得るのみならず、特に人々に行動を促すという観点からどのようにアイデアが流れ影響をもたらすかについて把握するモデル提供してくれる。

 アニメに関する研究において、私は仮想のキャラクターがそれ独自で生成力のある創造性のプラットフォームになっているとの結論に達した。そこからより多くの種類のプラットフォームが出てきそうであり、創造され、築かれ、共有され、分配され、リミックスされ拡張されるのを待っていることを、ミクは明白に示した。ミクについて考えることで、私たちが未来において行動するコミュニティー創造するための新たなアプローチについて思い描けるようになること、それが私の望みだ。

+++++勝手翻訳終了+++++

初音ミクLAライブ外国人感想その1「再生約束」逐語訳

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生約束フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

http://anond.hatelabo.jp/20110710234300

初音ミクLAライブ外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」

http://anond.hatelabo.jp/20110711212701

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その11世界彼女もの初音ミクはいかにして全てを変えたのか」

http://anond.hatelabo.jp/20110717201147

初音ミクLAライブ外国人感想その12アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2011-07-17

初音ミクLAライブ外国人感想その11

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 初音ミク現象の持つCGM的側面については、外国人の感想でもしばしば言及されている。しかし、ワールドイズマインならぬWorld is Hers(世界彼女のもの)と題された以下の感想ほど、このテーマを正面から丁寧に描いたものはない。CGMこそ「クリプトン世界にもたらした最大の贈り物」との指摘はとても重要だろう。伊藤社長が主役を演じる世にも珍しい感想、という面からも一読の価値はある。

 urlは以下の通り。

http://www.manganews.info/the-world-is-hers-how-hatsune-miku-is-changing-everything-anime-news-network.html

+++++以下勝手翻訳+++++

世界彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか

 伊藤博之は自ら説明しようとしていた。

 「ヴァーチャルアイドル初音ミクを生み出した企業クリプトン・フューチャー・メディアのCEOとして、伊藤は人で溢れる大衆文化バンドワゴンの運転席に座っている。そして誰もが興奮しすぎる前に、彼は人々にこのバンドワゴンが何であるか理解させたいと望んでいた。

 「初音ミクは[一つのソフトウエアです」と彼は言う。「YAMAHAが開発したボーカロイド技術を使ったものです。[ボーカロイドは]歌声を作り出すエンジンで、我々はYAMAHAからその技術に基づく製品を開発するライセンスを得ました」

 言い換えれば、ミクのファンであると公言することは、KorgTritonキーボードあるいはフェンダーストラトキャスターギターのファンであるのと似ているのだ。君が応援するのは楽器――PCにインストールしなきゃならないうえに箱にはアニメ風のイラストが描かれているが、でもやはりそれは楽器だ。おまけにボーカロイドというブランドネーム自体はミクや彼女の華やかな友人たちに帰するものというより、むしろ彼らを動かす音声合成エンジンを指している。文字通りに取れば、「ボーカロイドのファン」であるとは、特定ブランドギター弦のファンであるのと同じである

 だが誰がそんな言葉遊びを気にするだろうか? どんな新興サブカルチャーでも、言葉に独自の意味が付きまとうのは普通である今日では「ボーカロイド」はそのイノベーションから花開いた仮想世界全体を示す言葉となっている。ボーカロイドとは作曲家がそのソフトを使って自宅スタジオで作り出した無限レパートリーを持つ曲のことであるボーカロイドとはそれぞれの曲に対応する画像動画ギャラリーであるボーカロイドとはそれらの画像から生まれたあらゆるミームや粗筋であるボーカロイドとはそれぞれ特有のボイスバンクを象徴するキャラクター群のことである。そして誰であれアニメエキスポに参加した者ならこう言うだろう。ボーカロイドとはそれらキャラのあらゆるバリエーションを含む姿にドレスアップしたファン層である

 これこそがクリプトンマーケディング・ディレクター佐々木渉すらも驚かせた口コミ波及効果だ。彼は「ユーチューブニコニコのような動画シェアサイトを通じて[ボーカロイドが]利用されるやり方」に驚いたと話す。「これらのサイトを使って、本当に口コミで仲間の間に広がっていきます。本当に過去に例を見ない[方法で]様々な国で人気を得ています」。つまり、本流エンターテインメントの大半が今なお企業の重苦しい手によって運営されている一方、自力推進型であるボーカロイド本質はあらゆるものをひっくり返したのだ。

 「ある意味、こんな現象相手に取り組む最良の手法を見つけるためもがき続けてきました」と佐々木は話す。「ファンからフィードバックを得るのが最良だと我々は信じてきました……いかに物事に対処するか、ファン層にとって最もよいことのためにどうするかを。急いで金儲けしようとは思っていません」

 クリプトンは、当時まだMP3ですら未発達の技術であり、ユーチューブ誕生に10年も先行し、そしてあらゆるものを可愛いアニメ少女擬人化するアイデアがまだ急増していない1995年設立された。「我々の目的はそもそもボーカロイド仕事にすることでも、[音声合成ソフトを作ることでもありませんでした」と伊藤は話す。「クリプトンは音全般――音と関係するソフト全てを取り扱う企業として設立されました」

 もし伊藤冗談めかして「ミクのお父さん」と呼ぶのなら、彼女の祖父母は最初ボーカロイドエンジン2003年に発表したYAMAHAの面々となるだろう。「そうした技術存在することは知っていましたし、それを使って何かできることがあるんじゃないかと思っていました」と、伊藤は当時について話す。「我々は既にYAMAHAと係わり合いをもっていましたので、彼らと連絡を取りそこから製品を作り出すことができました」

 だが、あたかも完成された合成音声で歌う天使の形でミクが天から降臨してきた訳ではない。彼女の根っこは、伊藤の説明によればとても粗末な形式の音声技術にまで遡ることができる。「日本では[音声合成ソフト結構一般的で、例えば駅などで使われています。そこでは列車の到着がアナウンスされたり、あるいは[乗車している場合]駅名が呼ばれたりします自動応答システムを使う電話はボーカロイドによって動いています」(想像してほしい、ミクの親戚の一人がカスタマーサービス用の電話回線で働く恐ろしいロボ電話であるという事実を)

 「当初[合成された]歌声を使うソフト存在しませんでした」と伊藤は続ける。「そうしたソフトにどの程度の需要があるのか、私には確信が持てませんでした。というか、はっきり言うなら、PCに歌わせることができるソフトを作るのにどんなメリットがあるのか分かりませんでした」

 この疑念こそが伊藤に次の手を講じさせた――それは最終的にはクリプトン歴史で最も賢い一手となった。「2004年、私は最初の[ボーカロイドソフトMeikoを作り、それに漫画風のキャラを付けました。ある人格が歌う[のを真似る]ソフトは人間にとって必要不可欠なものではなかったから、そうしたのです。人々にアピールし人々から愛されるようになるためには人間味を持たせる必要があると考え、そのための最適な手段が漫画キャラのようなものでした。このソフト結構いい成功を収め、そしてもちろん初音ミクの構想へとつながりました」

 そしてその次に起きたことは誰もが知っている。

 おそらく伊藤博之が成功した秘密は、クリプトン創業者である彼が音楽、サウンドエンジニアではなく、ソフト開発者ですらなく、何よりビジネスパーソンだった点にあるのだろう。伊藤は、あなたミュージシャンではないのかと質問されると笑い(彼はミュージシャンではない)、自身が経済を専攻したことを認めた。「音楽とは無関係です」と彼は言う。「ボーカロイドマーケティングに成功するうえで、私は自分が学んだスキルのいくつかを使ったと思います

 アニメエキスポ1日目のキーノート講演で、初音ミクボーカロイドカルトについてスライドショーを使った改まったプレゼンを始める際に、伊藤ビジネスマンとしての本領を発揮した。彼はまず自分が誰で彼の企業が何をしているかについて慣例となっている概要報告を行い、それから公式にクリプトン制作しているボーカロイドキャラクター」(あるいは、厳密に正確さを期するならソフトウエアパッケージというべきか)の一覧を示した。

 2007年8月31日に生まれた永遠の16歳、初音ミクは、今ではショーの目玉に位置している。人気で彼女に次ぐのは鏡音の双子リンとレンであり、彼ら独特の黄色い装飾と少年/少女のペアは、ミクの緑と灰色と同じくらいコスプレ業界では至る所で見かける。だが音楽制作者の視点から見ると最も用途の広い声は2009年製品である巡音ルカのもので、より深い音域と日本語及び英語で「歌う」能力を誇っている。何人かのファンは昔ながらのMeikoKaitoの旗を掲げている。その声は旧世代のボーカロイド技術の上に構築されているが、今なおクリプトンファミリーの中心メンバーである

 クリプトン以外のボーカロイドキャラサブカルチャー世界に入ってきている。たとえば声優中島愛のボイスサンプルに基づき、マクロスFランカ・リーモデルとしたMegpoidや、J-rockスーパースターGacktの声を使ったGackpoidなどがそうだ。より進取の気性に富んだ人々はUtauloid(日本語言葉『歌う』から来ている)と呼ばれるオープンソース音声合成エンジンまでも開発しており、その中で最も有名なのはピンクの巻き毛をした重音テトだ。

 音楽ソフトウエア・パッケージについて、それがまるで本物の人間であるかのように語るのは最初は奇妙に感じられるだろう。しか伊藤最初に作り出した時に予想したように、それこそがこのソフトをかくも魅力的にしている正体なのだ。これらのキャラがもたらした創造性は、伊藤プレゼンで誇らしげに見せびらかした数字によれば、ユーチューブで36万6000件、ニコニコで9万2600件に及ぶボーカロイド関連動画へと結実した。

 そしてこの成長するメタジャンルからあふれ出したマルチメディアコンテンツもある。クリプトンが運営するウェブサイトPiapro(『ピア・プロダクション』の省略形)には、ボーカロイドに触発された45万を超えるテキスト、音楽、及び画像創作物がある。さらに注目に値するのはクリエーターたちがどのように相互に刺激しあっているかだ。コンテンツを共有するポリシーの下、あるPiaproユーザーが音楽を制作すれば、別の誰かがそれを聞いて付随するイラストを描き、さらに別の人がその構想に従って短いアニメ動画作成する。そこでは、サイトルールに従い創始者を適切にクレジットに載せることだけが重要だ。

 何人かのボーカロイドファンはアート世界の彼方まで行ってしまい、エンジニアリングの成果をもたらした。最もよく知られているのは3DアニメーションプログラムMikuMikuDanceで、初音ミクキャラクターモデルを――実際にはどんなキャラクターモデルでも――特定の歌に合わせてリップシンクし踊らせることができる。より繊細な対象を扱っているのがVocaListnerで、本物の人間の歌手によるインプットを分析し、ボーカロイドプログラムのセッティングを自動的にその声にあわせて調整する。思いつきに過ぎない想像の飛躍ですら現実化し得る。初音ミク動画「Innocence」で取り上げられた「Ano Gakki」(『あの楽器』)というニックネームで呼ばれている奇妙な見かけのタッチパネルキーボードも、実際に使える楽器として再現された(それほど野心的でないバージョンならスマホアプリとしてダウンロードできる)。

 これら全てが意味しているのは、ほぼ完全にファンによって運行される賑やかで創造性に富む生態系存在するということだ。究極的にはそれこそクリプトン世界にもたらした最大の贈り物だろう。初音ミクボーカロイドソフトそのものではなく、それらが使われる方法こそがそうなのだ。企業という大領主によってではなく、消費者によって作られた完全なエンターテインメント形式。企業は僅かな道具と規則を与えるだけで、後は椅子に深く腰掛けて次に何が起きるかを見守っている。

 それでもなお、ボーカロイド体験を活気づけるため企業提供するイベントは多数ある。今年はアニメエキスポ日本以外では初となる「ボーカロイドライブコンサート」ミクノポリスホストを務めた。それはステージ上の綺麗なスクリーン投影するCGIアニメーションしかない(ほかならない)が、いい視野角と健全猜疑心の保留があればそのイリュージョンはなお印象的になる。さらに感動的なのはセットリストにある全ての曲が明らかにファンの作ったもの――クリプトンの地下室であくせく働かされるソングライター大量生産した製品ではなく、本物のミュージシャンボーカロイドという媒体を通じて自らを表現したものである点だ。

 だがコンサートはどのような限界が残されているかも暴露した。ミクの魔法は左右双方40度以上の角度では働かなくなった。調整の効かないボーカルは、時に楽器生演奏の下で迷子になっていた。そして音声合成技術のあらゆるイノベーションをもってしても、より繊細な耳にはなおミクが絞め殺されるようなロボットじみた変な声をしているように感じられた。でも、日本では生身のアイドルについてどう言われていると思う? 「アイドルは不完全であってこそふさわしい」。不完全さこそがミクをこれほど魅力的にしている。誰もが進行中の仕事に関与できるからだ。

 どんな未来があるか、誰に分かるだろう? クリプトンは既に英語版の初音ミクソフトが開発途上にあることを約束しているし、日本では新しい改良されたボーカロイドエンジンが開発中だ。それはつまり韓国語ですら歌えるボイスバンクを含んだ新たなキャラの登場を意味している。クリプトンオリジナルボーカロイド製品は、その声に新たな音色をもたらす追加物「アペンド」によって進化を続けている。そしてどこかで我々の誰にも知られていないマッド天才が、ボーカロイド世界永遠に変えてしまうようなアイデアにおそらく取り組んでいる。

 多くの人が知っているように、「初音ミク」という名は「未来最初の音」をもじったものだ。だがボーカロイド文化が広がるにつれ、この名前ますます不正確になっている。彼女はもはや未来の音ではない。彼女はまさに今の音である

+++++勝手翻訳終了+++++

初音ミクLAライブ外国人感想その1「再生の約束」逐語訳

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生の約束」フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

http://anond.hatelabo.jp/20110710234300

初音ミクLAライブ外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」

http://anond.hatelabo.jp/20110711212701

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10「アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その12「アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

初音ミクLAライブ外国人感想その13「ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

http://anond.hatelabo.jp/20110719203237

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2011-07-11

おまけ アメリカンなミク画像

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 Mikuchanという海外画像投稿サイトアメリカンなミクを描いた画像が大量に投稿されている。

 といっても大半はPiaproの2011アメリカミク画像を引っ張ってきたもの。例えば以下のようなやつとか。

http://mikuchan.org/miku/src/131029063185.jpg

http://mikuchan.org/miku/src/131030113657.jpg

http://mikuchan.org/miku/src/131030271661.png

 ただ、ちょっと由来不明の絵もある。

http://mikuchan.org/miku/src/13103139491.jpg

http://mikuchan.org/miku/src/131022438033.jpg

 さらにSEGA製ミクと米TOYOTA製ミクの比較画像も。

http://mikuchan.org/miku/src/131015767038.jpg

 大半は日本で作られたものだと思うが、それにしても海外オタクデータ収集力を窺わせる事例だ。

 
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