はてなキーワード: 十五少年漂流記とは
全体的にジェンダー観がキツい。
受け付けない人は密かに多そう。
作品テーマ的に善悪の価値観や差別問題にコミットしているのだが
バトルもの。
対象年齢は低めで良くも悪くも毒が薄い。
美少女に囲まれていても自分からは絶対に手を出さない紳士だが、
舞台が大正時代ということもあってか家父長的な描写が指摘される。
設定はショッキングだが、ややこしい問題に深入りはしていない印象。
ラブコメ。
ゆらぎ荘ほどではないがお色気描写あり。
過激なアプローチを受けたりエッチなトラブルに巻き込まれたりする構図。
バトルもの。
「作者は分かってる!」と持ち上げるほどでもない。
バトルもの。
一昔前の少女漫画的なノリ。
バトルもの。
ONE PIECEと同じく、中途半端に社会問題とかに踏み込むことで、
かえって作者の価値観がキツく感じる系。
バトルもの。
ギャグ。
ポリコレ的にはどちらが良いのだろうか…。
このマンガがすごい!とかマンガ大賞とかそういう話はずっと聞いてたから、宇宙ものであることくらいは知っていた。表紙もそれっぽいし。
それで縁があったら読んでみようかなのままアニメ放送が始まったので、アニメを見た。
宇宙ものですごいすごいと言われているのだから、きっと見たことないようなギミックであっ!と言わせてくれるのだろうと期待した。
で、見た。毎週見て、全話見終わった。たしかにすごかった。
十五少年漂流記的な宇宙もので、少年少女が力を合わせて問題を解決して絆を結んでいくって話の構造も、出てくるガジェットも話のギミックも、昔何か古いやつで見たことあるものばかりだった。
たとえば乗員の中に刺客がいるって話のときは思わず石頭!って言っちゃった。それくらい知ってる昔の何かしらに結び付いてしまう。期待していた目新しさなんてなかった。
唯一カナタらが地球ではなく惑星アストラを目指していたことが明らかになるシーンは、頼れるキャプテンのカナタが一瞬にしてエイリアンであるかのような印象を持たせる演出にあっ!と言わされたが、翌週穏当に話し合うところから始まって、その話し合いも良き所で軟着陸していて、まあそうだよね……と納得しつつ、ガッカリもした。
その後明かされた地球とアストラに関する真実も、俺が視聴後10分で予想したけど「いやこれは直球すぎるしもうちょっと捻ってるでしょさすがに」と感じた説ほぼそのままだったことにもガッカリした。
それはいい。
それでもなお俺は「彼方のアストラすごい!」と思っているから、そんなことは別にいいのだ。
なぜすごいと思っているのか。
おっさんが古臭いと感じてしまう話が今ウケたという事実が本当にすごいからだ。
スペオペとかジュブナイルとか、カビが生えたんじゃないかと思っていた言葉が復活したように感じたからだ。
いやだってさ、少年少女が宇宙で冒険って40年くらい前の流行りでしょ?違う?20年じゃきかないし、30年くらい?とにかくすごく前に滅びた、少なくとも目立たなくなったジャンルだよね。ガンダムはガンダムってジャンルに独立しちゃったし。
それがこのマンガがすごい何位とかマンガ大賞とかポップ付けられて本屋でアピールされて置かれてんだぜ?これかなりすごくね?
単に話の中身だけを見ていると、これ知ってるやつー!ってなるから言うほどすごく感じない。けどその知ってるやつ同士を組み合わせて面白くして、今これをヒットさせたことがすごい。
今のSFと少年漫画の状況とか、篠原健太の漫画力とか、あるいはジャンプ+という媒体のポテンシャルとか、そういうのの総体で「このマンガがすごい」。超すごい。
何が言いたいかというと彼方のアストラはSFかどうか、どんなSFが優れているのかより、彼方のアストラすごいって話をしましょうよ。