はてなキーワード: 徴兵制度とは
なかなかコロナ専門病院をつくるのは、人集めの面で難しいのじゃないかなぁ。
まず前提として日本の医者はほぼ自分の意志で専門を決めていて、始めの数年を除いてその専門を中心に仕事をしている。
感染症専門医資格を持っている医者は更に少なく一番多い東京でも312人、二番目の神奈川が99人、一番少ない岩手が2人。(因みに循環器内科専門医は東京に2442人、岩手に117人)
なのでコロナ専門病院を作ろうと思ったら感染症科医だけでは足らないので、必然的に感染症科以外の医者が必要になる。
自分が今まで専門としていた仕事を捨てて、門外漢のコロナ診療に飛び込みたいと考える医者は珍しい。
転職エージェントの紹介文でも「専門外来できます」的な専門の仕事ができますよという勧誘文句が多くて、専門の仕事をしたいと考える医者は多い。
給料を高くすれば集まると思うかもしれないが、もともと医者の給料は高い上に、転職先も多い。
自分の専門のことができて高い給料をもらえる仕事と専門外だけど給料がもっと高い仕事、後者を選ぶ医者もいるかもだけど少数だと思う。
韓国では日本における子育て支援センターや児童館にあたる施設が有料で高い。習い事や塾の学費も一々高い。それに、一歳のお誕生祝いなど、行事に多額の費用がかかる。
子供は贅沢品ってこと。
あと少子化の原因になってそうなことは、長男偏愛文化なのでおそらく上の世代では女子が間引かれて男女の人口に偏りがあるだろう(上の世代全体の人口は多くても、出産出来る女性の数がそれに見合ったほど多くなく、次世代が適切な人数生まれなかった可能性)ということ。家父長制なので婚外子やその母親は冷遇される……すなわち、日本と同じで結婚した夫婦の間でしか子供は作らない文化なのだろうということ。
それと、男性に徴兵制度があるので、兵役に着くぶんキャリアのスタートや昇給が遅くなるので、自然と婚期が遅れてしまい、子作りに支障が出がち、というのが影響してると想像。
徴兵制度。それは就職・採用活動と名を変えて今でも日本社会に延々と受け継がれている。
卒業年度の翌日である4月1日。この日に正社員の職を得ていない者は社会の枠からはみだした者とみなされ、批難・嘲笑の的だ。徴兵検査で落とされた者、良心的徴兵拒否をしたものには社会は徹底的に厳しい。再チャレンジの芽は徹底的に摘まれる。
大学卒業後に半年間世界を放浪してリフレッシュした気分で仕事を探すなんてとんでもない。「ちょっと旅行に行くから徴兵検査を先延ばしにしてくれない?」なんて戦時中に言う奴がいるだろうか。
我先にと徴兵検査の列に並んで、上官殿に踊れと言えば踊り、歌えといわば歌う。兵士を目指す者として当然だ。徴用されるまでには何度も何度も別の列に並ぶのは極めて一般的である。
苦労して徴兵検査に合格したとしても彼らを待っているのは帝国陸軍ゆずりの初年兵いじめだ。古年兵は初年兵より常に偉く、常に正しい。
「兄より優れた弟なぞ存在しねえ!!」と。
一流大学でコンパイラの最適化を研究していた初年兵よりも、HTMLすらまともに書けない古年兵の方が圧倒的に正しい。よって彼らから礼儀作法や精神論などを徹底的に叩き込まれる。おじぎの角度や名刺の渡し方が何よりも重要なのは言うまでもない。
この過程によって「新人の自分のほうが優秀な部分もあるはずだ」といった反逆思想は矯正され、「大学で学んだ事など社会ではなんの役にも立たない事が分かりました。先輩のやり方をそっくり踏襲させていただきます。」といった優秀な兵士に育っていくのだ。
そうした思想矯正研修を無事に修了したら初めて配属部署が決まる。間違っても初年兵が自分のやりたい事を選べるなどと思いあがってはいけない。
仕事よりも面子が大事なので、それを守るためにルールが沢山あるのは当たり前。上司や先輩が残業しているのに先に帰るなどはもっての他だ。毎日夕方に家に着いて家族とご飯を食べるなんて夢は諦めた方がいい。そんなのはサザエさんの世界の話だ。マスオさんにしか許されない幻想だ。初年兵諸君は決して惑わされてはいけない。
日々乗っている快適な満員電車が人身事故で遅れたとしても会社に遅刻するのは決して許されない。長い列に並んで遅延証明書なるものを貰っても効果はあまりない。叱責のセリフが「遅刻した事には変わりがない。2本前の電車に乗っていれば間に合っていた。」などといったありがたい小言に変化するぐらいである。
ちなみに開始時間には非常に厳しいが終了時間には無頓着だ。仕事が長引いても延長証明書などは発行してくれないのでプライベートの予定は最初から入れないように気を付けよう。
もし君が「荷物が家に届く予定なのでそれまで自宅で作業してから出社します」なんてメールを送ろうもんなら、係長、課長、部長クラスまで集まって反逆思想矯正のための対策会議が開かれることだろう。
(他にも上司より高いランチを注文してはいけないなど、数限りないルールがあるのだがキリがないので割愛させていただく。)
さて・・・このような数限りない理不尽に耐えている会社員はさぞかし高い給料を貰っているに違いないと皆は考えるだろう。
否っ!全くの反対っ・・!
過去20年で他の先進国の賃金がどんどん上昇して行っているのに比べて、我が国の賃金はどんどん下降している。
専門職にいたってはわが国の賃金は他の先進国の半分以下といった水準である。大企業でも昇給はすずめの涙。入社二年目になったら住民税が引かれるので手取りはむしろ減るのが当たり前だ。
答えは簡単。ここまで書いた全ての事を逆にすればいいだけだ。