はてなキーワード: 釉薬とは
わびとは、新鮮で素朴なもの。
シンプルさと静けさを表し、素朴な美しさも取り入れている。
自然によって作られたものと人間によって作られたものの両方が含まれる。
また陶磁器に流れる釉薬によって作られる模様のように、全体に優雅さと独自性を与える偶然の要素 (あるいは小さな傷さえも) を意味することもある。
経年変化のことを指し、使い込むことで変化していく概念が、物をより美しく、より価値あるものにしてくれるかもしれない。
これには、人生のサイクルを正しく理解することと、損傷を注意深く巧みに修復することも含まれる。
「わびとは、素朴でありながら洗練された孤独な美の性質です。さびとは、青銅の緑色の腐食であれ、木や石の苔や地衣類の模様であれ、風化と経年変化によって生じるその特質です。」- 精神の反映:アメリカの日本庭園、マギー・オスター
「もともと、日本語のわびとさびはまったく異なる意味を持っていました。さびはもともと「寒い」「痩せた」「枯れた」という意味でした。さびは本来、社会から離れて自然の中で孤独に生きる悲惨さを意味していました...14世紀頃両方の言葉の意味は、よりポジティブな美的価値観の方向に進化し始めました...その後何世紀にもわたって、わびとさびの意味は大きく交差し、今日ではそれらを分ける境界線は実際に非常に曖昧になっています。」- 「アーティスト、デザイナー、詩人、哲学者のためのわびさび」、レナード・コーレン
「わびという言葉は、翻訳には向きません。孤独、寂寞、素朴な素朴さ、静かな風情、骨董品に対する優しい愛情、気取らない、そしてむしろ憂鬱な洗練など、さまざまな意味を持ちます。」- 「日本建築の古典的伝統:現代版」数寄屋の流儀』 伊藤貞二、二川幸雄
「...小堀遠州、桂離宮の設計者として広く知られている男。建築や庭園に適用された遠州の様式は、宮廷の伝統の優雅さと優雅さと、千利休が好んだ厳格な素朴さを統合したものでした。この組み合わせは、思っているほど突飛なものではなかった。なぜなら、利休のさび(人里離れ、静けさ、牧歌的な簡素さ、自然への近さを暗示する美的理想)は、長い間伝統的な日本人の顕著な特徴であったある種の現実逃避的な要素に似ていたからである。」- 「桂 王子の隠れ家」内藤彰、西川丈志
「わびさびとは、不完全、無常、不完全なものの美しさです。控えめで謙虚なものの美しさです。型にはまらないものの美しさです。...わびさびに最も近い英語はおそらく「rustic」でしょう。 ……わびさびなものは、研究されておらず、気取らないものである……彼らの職人技は、見分けるのが不可能かもしれない。- 「アーティスト、デザイナー、詩人、哲学者のためのわびさび」、レナード・コーレン
「侘び寂びは、謙虚さ、抑制、単純さ、自然主義、奥深さ、不完全さ、非対称性を特徴とし、シンプルで飾り気のない物体や建築空間を[強調]し、時間と手入れが素材に与える穏やかな美しさを[称賛]します。」-「はじめに:茶の湯」、裏千家シアトルホームページ
「荒々しさに対するある種の愛が関係しており、その背後には隠された美しさが潜んでいて、私たちはそれを独特の形容詞で渋い、侘び、寂びと呼んでいます。...この内に秘められた美しさを渋いと呼んでいます。創造者によって鑑賞者の前に提示される美。鑑賞者が自分自身で美を引き出すことができる作品。 世界には、それぞれの性質や環境に応じて、美のさまざまな側面が溢れています。しかし、その味わいがさらに洗練されていくと、必然的に渋い美しさにたどり着くのです。」- 「知られざる職人:美への日本の洞察」、柳宗悦、バーナード・リーチ
「日本滞在中、渋いという言葉を頻繁に聞いたことがあるはずです。この言葉を英語に正確に翻訳することは不可能です。「厳格」、「抑制された」、「抑制された」、「陰気」、これらの言葉は許容される代替品に最も近いものです。語源的には「渋い」という意味で、奥深く、控えめで、静かな感覚を表すのに使われます...この単純な形容詞が最高の美しさの最終基準です。」- 「日本の民芸」柳宗悦
岸田総理がキーウを電撃訪問した際に宮島名産の必勝大しゃもじと折り鶴型ランプを持参したと伝えられているけど折り鶴型ランプというのは奇妙だ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230323/k10014017361000.html
これは間違いじゃないのか?
宮島御砂焼は陶器だから光が透過する部分っていうのはない。一方、こういうのはある。
https://miyajimayaki.jp/productall/inori/
香炉だ。
釉薬(うわぐすり)はガラス質の粘土と金属を混ぜて使うが、その一つに灰釉というのがあって名の通りに灰を使う。
折り鶴香炉の場合は紙の灰を使うんだが、その紙は広島の原爆記念公園に捧げられた大量の折り鶴なんであるな。
宮島のてっぺんにあるお堂で焚き上げをしてその灰を釉薬に使うって訳だ。
因みに紙は燃やして灰になるとカリウムが残る。真っ白なボーンチャイナは名の通りに焼いた骨(リン酸カルシュウム)を入れるので真っ白だが、カリウムの場合はそれに準じたややオフホワイトくらいの白さになるようだ。
送ったのはこっちじゃないの?質問に答えた人が把握してなくてランプと言ってしまったのではないか?
折り鶴香炉だったら、しゃもじで必勝祈願して折り鶴香炉で平和祈願という組み合わせで巧いなと思うし、折り鶴香炉の由縁を調べたら広島の原爆の事が出てくるというのもかなり巧いなと唸ってしまう。
でも香炉を贈るっていうのには実は元ネタというか先例があるアイデアなんだな。
まだ侵攻から1ヶ月程度の2022年4月に英国のボリス・ジョンソン首相が電撃訪問をして世界を驚かせたが、この時数人の兵士の護衛だけで戦火に近いキーウ市中を歩き回るという根性を見せた。
まーこの映像にはたまげた。
そん時に途中で通りがかりの女性に瀬戸物の雄鶏を贈られるという一幕があった。(2:33あたり)
多分これはウクライナ側の仕込みなんだろう。
イーウ北部のボロディアンカは侵攻初日から爆撃を受け多くの建物が倒壊したが、その一つで「建物が半分だけ破壊されたのにその断面に食器棚が無事に残っている」という状態になった。
(真ん中の写真)
しかもその上には雄鶏の水差しがこれまた無事に残っているのである。
ところがネット有志達はこれを単に不謹慎で終わらせずにポジティブなネットミームとして利用する事にした。「不屈」のシンボルとしたんだな。
それにミーム戦に長けるウ当局が乗ったのだろうと思われる。早朝にむき出しの水差し二つ持って歩いてる女性って明らかに不自然だし。
因みにこの水差しはキーウ北部の窯元で作られてたもののレプリカとの事だ。
今も売ってるかはウ国外からじゃよく判らん。コピー品じゃない「本物」はもう売ってないようだが。
それでどうしても欲しい人向けに3Dデータが公開されていたりする。
このミームが功を奏してかは判らないが、ボロディアンカにはバンクシーも密かに訪れ、有名な柔道着の大人を子供が投げる絵を残している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE123N80S2A111C2000000/
こういう文脈があるのでメッセージ性が高い二品を持って行ったのかと思われる。
これを考えた人はニュースだけじゃなくてネットミームもよく見てる策士と言えるのでは。よく考えられてるなと関心する。
訪問時期が丁度習近平のロシア訪問と重なった事もあって、「日本の総理はロシアの戦争犯罪犠牲者の追悼に、中国の主席はその戦争犯罪人に」って感じで対比されてもいる。
ただ残念なのはちんたらし過ぎで時機を逃し話題性が劣るというのと日本語がマイナー言語でミームとして広がり難いという事。
そして政府の人間がどうも折り鶴香炉の意味や背景判ってねぇって事だ!ランプじゃないだろ、香炉だろ。陶器のランプって何やねん。
つーことで「広島原爆公園の折り鶴の灰で作った香炉でしょ?」っていうのをはっきりしてして欲しいのと、英語ができる人らは折り鶴香炉の意味と背景を流布させて欲しいなと思うなど。(他力本願)
おひさしサバですわ。
壷の中に吻部を入れるようにして拝見することができるのですわ。
作者は三〇代の方が多く、まさに新進気鋭でした。
気になりましたわ。
作品の外側と内側の水玉模様がつながっていないことが確認できました。
粘土板の表と裏に別々の水玉模様を施してから、独特の形状に加工していらっしゃるのかしら?
しっかり貫通している作品もお見事でしたわ。
ギャラリーヴォイスが三階に入っているたじみ創造館の一階自販機コーナーでは
紙コップの中身をそなえつけの美濃焼きに移し替えて飲めるとても気の利いた
サービスがありました。素敵ですわね。
注ぎ口のある薄手で磁器のマグカップ様の焼き物を探しているのですが
今回は見つかりませんでしたわ。
世間をお騒がせなさっている愛知県瀬戸市出身の有名人と言えば?
そう、開運!なんでも鑑定団の曜変天目茶碗鑑定結果をご「批判」なさった
現代に曜変を復活させようと親子二代にわたって研究を続けられている
長江惣吉氏の企画展が瀬戸市美術館で開かれていたので拝見してきましたわ。
長江惣吉氏は自ら福建省の建窯を視察されて、現地の陶土と釉薬で作品を作られています。
曜変の秘密は焼成中に蛍石を窯の中に入れて、特殊な酸化雰囲気に
つまり化学組成CaF2の蛍石からフッ素が出てきて反応するのでしょうけど、
そのために窯が激しく痛みそうですわ。
貴重な窯の使い捨てを覚悟した贅沢な焼き方だったのでしょうか。
入れる蛍石の量にもよるのでしょうね。
展示はほとんど同じ素材からまったく雰囲気の異なる作品が生まれていて
とても刺激的でした。
ただし、現れた効果を兎の毛にたとえた金色や銀色の器は日常的に使うには
落ち着きがない感じもします。
外側はしっとりと落ち着いた黒で、内側に変化のあらわれた曜変が
実用性でもやはり一番でしょうね。
なお瀬戸蔵ミュージアムの外壁に、藤井四段連勝記録更新中の横断幕が掛かっていましたの。
連勝数を書かないことで、交換する手間をさけた愛知県民らしい
なんでも鑑定団で国宝級の曜変天目だと鑑定した問題について、ネットのまとめサイトなどのコメントが九代目長江惣吉に対する誹謗中傷であふれている
それが単に理路整然とした批判なら何の問題もないけど、意味不明なコメントばっかりだ
気持ち悪いと思うほど批判がひどいので自分なりの考えを書こうと思う
③奈良大が科学的に鑑定した結果、単一の釉薬であり化学顔料は検出されなかった
翻訳:曜変天目の第一人者である俺様を無視して番組を作ったのが許せない
嫉妬しすぎ
陶芸マニア()公共の場で責任持って鑑定士てる人間に何を言うか
自称専門家の長江惣吉さん(54)って自分では何もしないなテレビ見て文句言うだけ
引っ込みがつかなくなった感
この人、自分で自分の格下げて何したいのかな。私は盲目ですいうてるようなもんです。
番組の最後に「番組の見解であり…真偽のほどはわかりません」みたいなテロップなかったっけ?そこまで必死になって模倣品にしたいのは何故?
現存3つしかないのに、それの専門家って?しかも再現できてないし。万が一似たようなものが再現できたら、それって模倣品って鑑定にならない?
九代目っていうところが怪しい
もし本物だったらこの方、今の商売は辞められるんですよね。男が一度言ったんだ、その覚悟で訴えてもらわないと。
事の始まりは曜変天目が出品された際は(自称)第一人者である自分に鑑定団としてのオファーがあると奢ってた部分だろ、自分を蚊帳の外でやられた事への不満がこういう行動に動かした。
そのまとめサイト↓
http://arutopi.net/archives/655
http://topic-intro.net/?p=2448
上記のサイトは意図的に批判的なコメントを多く掲載しているようにも思える
ただ、ネット上にはこういった意見ばかりではなく、偽物だとする意見も多いことをことわっておく
③陶芸家より鑑定士のほうが見る目がある
というのも長江は親の代から「完全」再現を目指して取り組んでいる
https://www.youtube.com/watch?v=FY_2FHh6wrY
彼の作品も「完全」ではないが光沢に関してなどかなり再現が進んでいることが容易にわかる
少なくとも曜変天目に関しては中島よりスペシャリストであることは間違いない
③についても同様である
彼や専門家はただ再現するだけではなく本物の茶碗の調査なども行っている
自分も中島先生の鑑定やしゃべりが好きだし、長江が間違っていたとしてもやめる必要などない
⑤アホ
日本語わかる?
「明らかに」贋作だと判断したからこそテレビ越しに批判したんでしょ
ネットでは中島はものすごい鑑定家であり、骨董全般の知識がすごいという扱いを受けている(実際そうかもしれないが)
だから絶対に間違いがないとでも言いたいのだろうかしらないが、間違いもあるかもしれない
骨董も分野がすごく広いのですべての骨董品について詳しく知っているとは限らないと思うのが普通ではないだろうか
そもそも天目茶碗というのがあってその中でもある条件を満たしたものだけが曜変天目と呼ばれている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%9C%E5%A4%89%E5%A4%A9%E7%9B%AE%E8%8C%B6%E7%A2%97
国宝なら何億円、何百億もするはず
孫建興や謝道華といった中国の研究者も偽物であると主張している
⑤「国宝級かどうか」「曜変天目かどうか」「本物か贋作かどうか」は別である
どういうわけか「本物か偽物か」ということばかりに論点が行ってしまうが
そもそも(本物の)天目茶碗のうち、特に優れているものを曜変天目と呼ぶのであれば、本物の天目茶碗という可能性だってあるのではないだろうか
⑥鑑定の結果は偽物か本物かということとは直接関係ない
考えつくもので、
②なんでも鑑定団およびテレ東がいわゆる愛されている番組・テレビ局であること
④上記による中島の鑑定に間違いはないという思い
⑤本物としたい人による工作
⑥いたずらによるコメント
というのがあげられるのではないだろうか
言いたいことはこの茶碗が本物かどうかとかそういうことではない
たとえ、長江が間違っていても中島が間違っていたとしても、だれも彼らを叩く必要など全くない
参考までに
https://matome.naver.jp/odai/2148611572478652601
②普通の天目茶碗
④わからない
ちなみに僕は②の普通の天目茶碗ではないかなと思います(素人目ですが)
だからこと贋作との批判でごたごたしているのではないでしょうか?
どのみち、いつかは決着がつくので楽しみですね
平日しか開いていない多治見市文化財保護センターに行ってきましたわ。
もはや意地ですわ。
博物館設備は一室のこじんまりとしたもので、常設展はないようです。
現在は「カミさまホトケさまお医者さま」展として医療と祈りに関する
迷信と笑うのは簡単ですけど、原理のわからない病気に人々が感じていた
恐怖から救われたいという思いが伝わってきました。
平成23年になっても自分の患部と同じ部分に濡らした紙を貼り付けることで
治癒を祈願する紙貼り地蔵というお地蔵さまが作られているそうで驚きました。
ちょうど「西浦焼展」がはじまったばかりで明治に新しく生まれた
繊細な絵付けの陶磁器を鑑賞できました。
同じモチーフの器でも、花の描き方や配置が違うことで
金魚の絵がついた一輪挿しが特に素敵で、表面に網を浮き出るように
西洋風の立派な建物ですが、大きな窓の下の隅に力が集中するらしく、
そこから亀裂が走っている様子が目立ちました。上はアーチで受けているので大丈夫です。
裏庭にとても雰囲気があって、西洋の歴史の舞台に立った気分にひたれました。
たいへんな面積があるふどう園はすべて葉を落とした状態で、
わたくしお酒は苦手なので、売店でクッキーセットとニック・ナックを買いました。
瀬戸ドミニカン修道院の薄くて堅いクッキーがとても美味しゅうございます。
ニック・ナックはさらに素朴な「ぼうろ」みたいな味わいでしたが、
後味がとてもよかったです。
加藤卓男氏の三彩陶器は一度みれば彼の作品であるとわかる圧倒的な個性があります。
あらあらしくもスピード感のある器に、濃い緑色の釉薬がかかった陶器ですわ。
志野の中には、厚くひびわれた釉薬がお煎餅の白いお砂糖状態になっているものがあって、
ちょっとおいしそうですわ。
注目は曜変天目茶碗の再現をめざしたと思しき林恭助氏の作品で、
油滴のまわりが色づいている様子がわかります。
展示場の構造もおもしろく、ドーナツ型の展示室を一周することで作品をみることができます。
ドーナツの真ん中は中庭なっていて、茶室風の席から松と竜の髭、石灯籠の風景をゆっくり眺めることができました。
つづいて多治見文化財保護センターに行ったら、土日祝休館でしたわ……
代案で行った「こども陶器博物館」編 http://anond.hatelabo.jp/20161015191937 に続きますわ。よしなに