はてなキーワード: こいでとは
「増田」が「アノニマスダイアリー」の略だと初めて知りました。略し方ヤバない? 原型残ってないじゃん。
いやー、さすが「携帯電話(持ち歩く通信機器)」を「携帯(持ち歩く)」に略す民族ですわ。
ってツッコミたくなる。
本題に入ります。
より正確には、
「競走馬を擬人化するにあたって全員女の子にして正解だったと思う理由」ですかね。
結局は私も、正確さよりキャッチーな表現を好む民族の一員と言うわけですね……もうこれは魂に刻みつけられた性(サガ)です。
話を戻します。
なぜ、「全員女の子にして正解だった」と思うのか、その理由を三本立てでお送りします。
競馬の世界というものは、一部の例外こそあれど牡馬が強い世界です。
スペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ゴールドシップと言うように、アニメのメイン所は牡馬ばかりです。
その場合、もちろん『ウマ娘』ではなくなりますね。『プリティーダービー』でもなくなるでしょう。
男性人気より女性人気の強い作品になることは、ほぼ間違いなさそうです。
ここで問題になるのが、そう。
当たり前ですが、男性アイドルと女性アイドルに求められるものは違います。どう違うのかはここでは言及しません(正直言うと、違うだろうなってことくらいしかわからない)。
男性と女性が入り乱れて歌うわけです。これ自体は別に悪いことじゃないんですが、問題は「ターゲット層がとっ散らかる」ところにあります。
そもそも、最初期のPV(うまぴょい伝説のやつ)を見ればわかると思うんですが、企画立ち上げ時点では女性アイドルメインで、競馬要素はスパイス程度に考えていた、つまり男性がターゲットだったことが分かります。
競走馬の擬人化ではなく、アイドル大集合ものに競馬(レース)要素を入れる感じですね。
ここまで聞いて、「いや、男女分けるならウィニングライブやらなければ良くね?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
「これいる?」
「いらない」
なんて言われていたウィニングライブですが、今では
「いる(鋼の意思)」
とまで言われるようになりました。
※『鋼の意思』:上位回復スキルの一つ。序盤に前が詰まった時に発動。状況が限定的なため発動率が低く、また発動しても序盤の回復スキルは無効回復になりやすいため弱いスキルとされている。
ウィニングライブは、『ウマ娘』人気の一翼を担う要因であることは間違いありません。それを取り除いてしまっては、今ほどの人気はなかったでしょう。
まず、現状について考えてみます。「ウマ娘」のアンチにはどんな人が多いか。目立つのは大きくわけて二つ。
ですかね。
なんていう変わり種のイチャモンをつけてくるのもいますが、それは除外します。
(ちなみにこれはテイオーとマックイーンの衣装違いについて言ってました)
実の所、①はさらに二つに分けられます。そもそも擬人化が無理な人と、女性化が無理なだけで擬人化そのものに抵抗はない人。
前者に関してはどうしようもありません。
では、後者ならファンになってくれるか。そう簡単にはいきません。
「1.人気」で述べたとおり、「ウマ人(仮)」になった場合にはどちらかといえば女性向けの、イケメン勢揃いのコンテンツになるはずです。
なので、アンチにはならないにしてもファンにはなりきらない……つまり、プラス要素になるかどうかでは微妙なわけです。
無理です。どう足掻いてもアンチです。ありがとうございました。
「女性を馬扱いして(以下略)」って言う人が何も言わなかったとして、別の人が違う視点で目を付けたらそこに賛同しますからね。
こんな感じで言われて大炎上するでしょうね。
ダイワスカーレットやウオッカに言及しなかった理由について「アニメ見てない」「見たけど都合が悪いから黙ってる」とか言われる。
けど、実は炎上させるのが目的で、あえてガードを下ろして殴られに行ってる……とか。
とか言ったりして。
こんな風に、リプライもなんか細かい揚げ足取りみたいなのが増えてくるんですよ。「そこ指摘する必要ある?」って思えてきて。
最終的には、
とかなんとか言っちゃったりして。
自分で書いといてなんですが、気分悪くなってきました。あの方々のエミュレートとか、するもんじゃないです。この辺にしときます。
「1.人気」であげたような「ターゲット層がとっ散らかる」問題を乗り越え、なんなら逆手にとって広く多くファンを獲得して、現在の「ウマ娘」と同等の人気作品になったとして考えます。
「ウマ娘」では「ファル子」と呼ばれて愛される、トップウマドルを目指す「逃げ切りシスターズ」のリーダーというキャラクターですが、現実では牡馬です。
じゃあ、男の『ウマ人(仮)』としてデザインするなら、どんなキャラクターになるでしょうか。
「スマート」要素、「ファルコン」要素、それから元馬の要素を入れると考えると、確実にクール系イケメンが誕生することでしょう。
芝に適性がないためダートを主戦場とする彼。しかし、トップを目指すのは『ウマ人(仮)』の宿命。クールな彼だが、その心は熱く燃えている。
ファル男くん、この辺はファル子とあんま変わらないですね。
そして彼は、同じくダートを主戦場とする『ウマ人(仮)』である「ハルウララ」と何らかの絡みはあるでしょう。あるはず。ハルウララは牝馬なんで『ウマ娘』と同じ感じのキャラで。
時期が被ってないから育成でライバルになるとかはなさそうだけど、なんかしらある。はず。
閑話休題。
で、その「なんかしらの絡み」を見た人々の中に、「何か関係性」を見出す人がいないと言いきれますか?
そして、その人が描いたスマートファルコン×ハルウララ漫画(全年齢)が大バズりする可能性がないと言いきれますか?
その後、その人が描いたその漫画が人気になり、『ウマ人(仮)』界隈ではそのカップリングが王道になって、二人が結ばれて間に子を授かる漫画やイラストなんかが沢山出てくる……可能性がないと言いきれますか?
すみません。さすがにしつこいですね。それで大事なのが、「スマートファルコン」と「ハルウララ」、現在も存命なんですよ。そうなってくると、ちょっと嫌な想像できちゃいますよね?
いやー、ハルウララ。育成イベントといい、ファンの暴走に縁がありますなあ。(今回のはお前の妄想だろ!)
つまり何が言いたいかっていうと、現在の『ウマ娘』は、男女カプが育ちにくい土壌にあるんですよ。
まあトレーナーとか言い出したらそうでもないんですけどね。ウマとウマの話です。
女×女のカップリングになるので、子を成すとかそういう方向に行かない(行きづらい)んです。
これ、そこまで重要でもなさそうに見えて割と大きくないですか?
え?
ファンが暴走して馬主に迷惑をかけた事件が『ウマ娘』で既にあるって?
知らない人向けにざっくり説明すると、ニシノフラワーとセイウンスカイの馬主さんが
と寛容さを示したツイートに対し、
このリプライをした人っていうのが、さっきチラッと触れた
っていう変なイチャモンをつけてきた人の、
なんですよね。
整理しましょう。
変なイチャモンをつけてきた人なので、仮に「チャモ」としましょう。
リプライを送ったのは「偽チャモ」です。
なんですが、私はちょっとここを疑ってるんですよね。チャモは、その前から公式にリプでイチャモンつけてたんですよ。だから、チャモがやべーやつなのはわかってたんです。だから、
ことが起きる前日、チャモはせっせと公式にリプ、さらにそこへ入ったツッコミに対してもせっせと持論リプをしていました。そんな中、ある一人が彼の理解者を装って近付いた(リプライ)んですね。
その話の流れで、「あなた(チャモ)みたいな正義感の強い人に、ウマ娘の二次創作を取り締まって欲しい」みたいなことを言ってたんです。
それを受けて、チャモは
と、少し調べる。そして、彼は気付く。
「ファンのフリして馬主に迷惑かければコンテンツ潰せるやんけ」
しかし、自分のアカウントでそれをやるのはあまりにもリスクが高い。
「せや! 同じ名前、同じアイコンのアカウント作って凸ったろ! これでなんか言われても『なりすましがやったことです』って言い返せるやん!」
(ここまで推測・妄想)
ことが起こった時に、「お前なんてことしてくれたんだ」ってチャモにリプライしてる人がいたんですけど、それに対する返答が早かったのも妙なんですよね。「いや、ID違いますよ。ほら、アンダーバーの数が」って。いかにも、事前に用意してたみたいだなぁって。
とは言え、妄想・推測の域を出ません。本当にただの「なりすまし」かもしれない。
だとしても、チャモがアンチとしてリプで持論を展開するやべーやつだということは前日の時点で明らかだった。
そのため、なりすまし犯が「アンチ的行為をする際の『隠れ蓑』として」チャモをなりすまし先に選んだ可能性もある。
※『隠れ蓑』:『鋼の意思』の下位スキル。一般的な語としては、本当の考えや姿を隠す手段として使われる。
ただ、『ウマ人(仮)』ほどではないにしても、『ウマ娘』にも同様の問題はあります。その辺を意識して、引き締めていきましょう。
『ウマ娘』で正解だった理由と言いつつ、アンチの話ばっかりしてて申し訳ないです。
あとは、「1.人気」の話になるんですが、「可愛い女の子のキャラクター」って、男女両方から愛されるんですよ。
これが「男性アイドル系イケメン」だったら、男には正直あんまり刺さらないんですよね。少なくとも、私には刺さらない。
まあ、そんな感じの理由があって、私としては、
「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」
窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼めもさめるような、青宝玉サファイアと黄玉トパースの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸とつレンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環わとができました。それがまただんだん横へ外それて、前のレンズの形を逆に繰くり返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡ねむっているように、しずかによこたわったのです。
「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕とりとりが云いかけたとき、
「切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子ぼうしをかぶったせいの高い車掌しゃしょうが、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌はちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。
「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さな鼠ねずみいろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着のポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳たたんだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧ていねいにそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。
「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。
「何だかわかりません。」もう大丈夫だいじょうぶだと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。
「よろしゅうございます。南十字サウザンクロスへ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。
カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草からくさのような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込こまれてしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」
「何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又また畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。
「もうじき鷲わしの停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較みくらべて云いました。
ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺さぎをつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸さいわいになるなら自分があの光る天の川の河原かわらに立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙だまっていられなくなりました。ほんとうにあなたのほしいものは一体何ですか、と訊きこうとして、それではあんまり出し抜ぬけだから、どうしようかと考えて振ふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚あみだなの上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度したくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖とがった帽子も見えませんでした。
「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラもぼんやりそう云っていました。
「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕ぼくはどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」
「ああ、僕もそう思っているよ。」
「僕はあの人が邪魔じゃまなような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。
「何だか苹果りんごの匂においがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラが不思議そうにあたりを見まわしました。
「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨のいばらの匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思いました。
そしたら俄にわかにそこに、つやつやした黒い髪かみの六つばかりの男の子が赤いジャケツのぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。隣となりには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が一ぱいに風に吹ふかれているけやきの木のような姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。
「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ。」青年のうしろにもひとり十二ばかりの眼の茶いろな可愛かあいらしい女の子が黒い外套がいとうを着て青年の腕うでにすがって不思議そうに窓の外を見ているのでした。
「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。わたくしたちは神さまに召めされているのです。」黒服の青年はよろこびにかがやいてその女の子に云いいました。けれどもなぜかまた額に深く皺しわを刻んで、それに大へんつかれているらしく、無理に笑いながら男の子をジョバンニのとなりに座すわらせました。
それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの席を指さしました。女の子はすなおにそこへ座って、きちんと両手を組み合せました。
「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛こしかけたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。
「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたしの大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」
「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」
「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすむとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」
泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。
「わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年は男の子のぬれたような黒い髪をなで、みんなを慰なぐさめながら、自分もだんだん顔いろがかがやいて来ました。
「あなた方はどちらからいらっしゃったのですか。どうなすったのですか。」さっきの燈台看守がやっと少しわかったように青年にたずねました。青年はかすかにわらいました。
「いえ、氷山にぶっつかって船が沈しずみましてね、わたしたちはこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発たったのです。私は大学へはいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日きのうのあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾かたむきもう沈みかけました。月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧きりが非常に深かったのです。ところがボートは左舷さげんの方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈いのって呉くれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気きょうきのようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸はらわたもちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟かくごしてこの人たち二人を抱だいて、浮うかべるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。誰たれが投げたかライフブイが一つ飛んで来ましたけれども滑すべってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板かんぱんの格子こうしになったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのとき俄にわかに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦うずに入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年没なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕こいですばやく船からはなれていましたから。」
そこらから小さないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼めが熱くなりました。
(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍こおりつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込こんでしまいました。
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠とうげの上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
燈台守がなぐさめていました。
「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
青年が祈るようにそう答えました。
そしてあの姉弟きょうだいはもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ねむっていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔やわらかな靴くつをはいていたのです。
ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光りんこうの川の岸を進みました。向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈げんとうのようでした。百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっと向うからかときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のろしのようなものが、かわるがわるきれいな桔梗ききょういろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗きれいな風は、ばらの匂においでいっぱいでした。
「いかがですか。こういう苹果りんごはおはじめてでしょう。」向うの席の燈台看守がいつか黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないように両手で膝ひざの上にかかえていました。
「おや、どっから来たのですか。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのですか。」青年はほんとうにびっくりしたらしく燈台看守の両手にかかえられた一もりの苹果を眼を細くしたり首をまげたりしながらわれを忘れてながめていました。
「いや、まあおとり下さい。どうか、まあおとり下さい。」
「さあ、向うの坊ぼっちゃんがた。いかがですか。おとり下さい。」
ジョバンニは坊ちゃんといわれたのですこししゃくにさわってだまっていましたがカムパネルラは
「ありがとう、」と云いました。すると青年は自分でとって一つずつ二人に送ってよこしましたのでジョバンニも立ってありがとうと云いました。
燈台看守はやっと両腕りょううでがあいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。
「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果は。」
青年はつくづく見ながら云いました。
「この辺ではもちろん農業はいたしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束やくそくになって居おります。農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子たねさえ播まけばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻からもないし十倍も大きくて匂もいいのです。けれどもあなたがたのいらっしゃる方なら農業はもうありません。苹果だってお菓子だってかすが少しもありませんからみんなそのひとそのひとによってちがったわずかのいいかおりになって毛あなからちらけてしまうのです。」
「ああぼくいまお母さんの夢ゆめをみていたよ。お母さんがね立派な戸棚とだなや本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ。ぼくおっかさん。りんごをひろってきてあげましょうか云ったら眼がさめちゃった。ああここさっきの汽車のなかだねえ。」
「その苹果りんごがそこにあります。このおじさんにいただいたのですよ。」青年が云いました。
「ありがとうおじさん。おや、かおるねえさんまだねてるねえ、ぼくおこしてやろう。ねえさん。ごらん、りんごをもらったよ。おきてごらん。」
姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰たべるようにもうそれを喰べていました、また折角せっかく剥むいたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜ぬきのような形になって床ゆかへ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。
川下の向う岸に青く茂しげった大きな林が見え、その枝えだには熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からはオーケストラベルやジロフォンにまじって何とも云えずきれいな音いろが、とけるように浸しみるように風につれて流れて来るのでした。
だまってその譜ふを聞いていると、そこらにいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かがひろがり、またまっ白な蝋ろうのような露つゆが太陽の面を擦かすめて行くように思われました。
「まあ、あの烏からす。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子が叫びました。
「からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なく叱しかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原かわらの青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光びこうを受けているのでした。
「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。
向うの青い森の中の三角標はすっかり汽車の正面に来ました。そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌さんびかのふしが聞えてきました。よほどの人数で合唱しているらしいのでした。青年はさっと顔いろが青ざめ、たって一ぺんそっちへ行きそうにしましたが思いかえしてまた座すわりました。かおる子はハンケチを顔にあててしまいました。ジョバンニまで何だか鼻が変になりました。けれどもいつともなく誰たれともなくその歌は歌い出されだんだんはっきり強くなりました。思わずジョバンニもカムパネルラも一緒いっしょにうたい出したのです。
そして青い橄欖かんらんの森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんうしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音ももう汽車のひびきや風の音にすり耗へらされてずうっとかすかになりました。
「あ孔雀くじゃくが居るよ。」
「ええたくさん居たわ。」女の子がこたえました。
ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとじたりする光の反射を見ました。
「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」カムパネルラがかおる子に云いいました。
「ええ、三十疋ぴきぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました。ジョバンニは俄にわかに何とも云えずかなしい気がして思わず
「カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。
川は二つにわかれました。そのまっくらな島のまん中に高い高いやぐらが一つ組まれてその上に一人の寛ゆるい服を着て赤い帽子ぼうしをかぶった男が立っていました。そして両手に赤と青の旗をもってそらを見上げて信号しているのでした。ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い旗をふっていましたが俄かに赤旗をおろしてうしろにかくすようにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラの指揮者のように烈はげしく振ふりました。すると空中にざあっと雨のような音がして何かまっくらなものがいくかたまりもいくかたまりも鉄砲丸てっぽうだまのように川の向うの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わず窓からからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗ききょういろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組いくくみも幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。
「鳥が飛んで行くな。」ジョバンニが窓の外で云いました。
「どら、」カムパネルラもそらを見ました。そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。するとぴたっと鳥の群は通らなくなりそれと同時にぴしゃぁんという潰つぶれたような音が川下の方で起ってそれからしばらくしいんとしました。と思ったらあの赤帽の信号手がまた青い旗をふって叫さけんでいたのです。
「いまこそわたれわたり鳥、いまこそわたれわたり鳥。」その声もはっきり聞えました。それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。二人の顔を出しているまん中の窓からあの女の子が顔を出して美しい頬ほほをかがやかせながらそらを仰あおぎました。
「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと。」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思いながらだまって口をむすんでそらを見あげていました。女の子は小さくほっと息をしてだまって席へ戻もどりました。カムパネルラが気の毒そうに窓から顔を引っ込こめて地図を見ていました。
「あの人鳥へ教えてるんでしょうか。」女の子がそっとカムパネルラにたずねました。
「わたり鳥へ信号してるんです。きっとどこからかのろしがあがるためでしょう。」カムパネルラが少しおぼつかなそうに答えました。そして車の中はしぃんとなりました。ジョバンニはもう頭を引っ込めたかったのですけれども明るいとこへ顔を出すのがつらかったのでだまってこらえてそのまま立って口笛くちぶえを吹ふいていました。
(どうして僕ぼくはこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向うにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)ジョバンニは熱ほてって痛いあたまを両手で押おさえるようにしてそっちの方を見ました。(あ Permalink | 記事への反応(0) | 22:20
子供は順当に酷い酷い風邪になり大変だった。熱は43℃近くまで上がることもあり解熱剤を飲んでも40℃半ばからなかなか下がらずに本当に本当に大変だった。
後にまた素っ頓狂な行動を私が咎めたら逆ギレした夫にこの件を持ち出すと、どうして欲しかったのかと言われた。
見つからないなら体が小さくて冷えやすい子供に一時的に夫のコートなり着せてやってほしかったというと、満面の笑顔でそういってくれれば良かったのに、言い方が悪いよと。お前がちゃんと言わないから怒ったんだよと。
もう、何を言ったらいいのかわからなかった。
暖房が聞いた部屋のドアを度々開け放して出ていく成人男性に、「開けっぱなし、ドア閉めてない閉めて」と怒った場合、怒らずに「暖気が逃げるからドアを閉めてね。ドアノブをつかんで回し、開口部分を覆える方向に押して動かし、カチャリといったらちゃんと閉まるからお願いね」とか言うのが正解でそう言わないのが悪いとかいうことになると思うんだけど、
馬鹿だろ。
馬鹿に違いないだろ。
でもある程度本気っぽいのが怖い。
子供と夫二人だけで自転車で出掛けると(今までで10回に満たないなか4回)かなりの確率で子供は転んで軽い怪我、または事故に遭いかけた。
子供の運と運動神経が良かったから大事故に至らなかっただけなんだ…
よく私とかなり遠くまで自転車をこいで出掛けるが、補助輪がとれ自転車で並走し始めてからの百回はあったそのなかで、結構初期と、坂道の先が砂利道と、後ろを振り帰りバランスを崩した等数回だった。転び方が上手くて血が出たこともズボンを破ったこともない。
この前電車に乗ってたら、猫耳?がついたフード兼マフラーみたいなのを巻いた、背丈も横幅もあるお兄さんが私の隣に座った。
お兄さんは7人掛けの座席に窮屈そうに自分を収納していたが、こっくりこっくり舟をこいで私のほうにはみ出てきてはハッと気づいてまた元の位置に戻る、ということを繰り返していてなんか可愛いと思った。
そういえば私こういうタテもヨコもあるクマみたいな人が好きだったな、でもこういう人ってスラっとした美人か可愛い感じの女の子が好みで、私なんて全然眼中になかったな~なんて昔フラれたことまで思い出してなんか懐かしかった。あの人元気にしてるかな。
背が高くて横幅もある、ガタイがいい感じのお兄さんいいよね。何ザクかわからんけど、右肩に盾?みたいのがついてて斧持ってて緑色の、なんかアレに似てる。かっこよくて強そうなのに可愛さがあるというか。たまらない。プラモ買ってみようかな。
夫のことは大事だし大好きだけどこれからのことを考えると介護が必要になってくる前あたりで死ねたらいいなって思う。こんなこと書いてるうちは死ねないんだろうなーとか思いながら。
そのままでいいと言ってくれてるし、仕事するなら医師と相談して絶対無理しないでねって言ってくれてる得難い人格者なんだ。だから私が家事すらできなくなって重荷になった時最後まで面倒見ちゃうと思うんだよね。こちらが面倒見る側になるのは完全にばっちこいで行政とか外のサービスとかもろもろ借りてやってく気満々なんだけど、無産の人間がさらに無産になるなら保険金差し上げて死んだ方がいいんじゃないかな。
「もともと精神を病んでてその末に死んでしまった奥さん」なら死別でも外から見て夫に同情的になってくれるだろうし、なんなら夫はいい男だから周りの女性の巡り合わせでいい人が見つかるかもしれない。生きてる時にされたら辛すぎるけど死んだ後なら我関せずできる。子供もいないからお金他にかからないしね。
今でも具合悪くて寝てたり夜不眠で昼寝とかしてるし、それでも何も言わないでくれてる。夫は家の中でずっと仕事してるのに。もちろんその間に洗濯とかしてるけど、時間にしたら夫の方がずっとずっと仕事時間長いし大変そう。丸一日いろんなオンラインミーティングで埋まってる事もあるみたい。家が狭いからそれを私はずっと見てるんだけど。
夫婦片方死んだらもう片方ひとりぼっちになるとか言うけど夫はいろんな趣味で人と繋がってるし夫の実家はすごい人が集う家らしくてたぶんそういう繋がりも絶えないと思う。周りの人に恵まれてるからそう遠くないうちに乗り越えられるはず。私が死んだ悲しみはしばらく残るだろうけどエンディングノートにいろいろ書き留めたから始末で困らせないようにしてる。労力は最低限にしてもらえたらいい。
私の実家は私が精神障害持ってることも理解してるし一回自殺未遂してるから夫のことを責めないはず。あいつとうとうやったかみたいな分かりかたするんじゃないかな。
まあこれは私の都合の良い想像だしそもそも死にぞこなって一生介護かつこちらから意思表示できなくて無理矢理生かされるとかあるから確実性と他人に迷惑を極力かけない手法を探さなきゃいけないから難しいんだけどね。時々調べてるけどなかなかない。
我、パイプカット体験を増田の集合知に寄付せんと欲する者である。容易く調べられることは記さない。自分32妻38子1人有り、断種については合意を得ている。
なぜパイプカットをしたのですか?と聞かれれば、(自分の)快感のために(妻に)生中出ししたかったから、というのがすべてである。これについては理屈抜きで生が一番としかいいようがない。そして生でやりたい男が、別にナマでやらなくてもいいという女性と性行為を行うにあたって、どう避妊すべきかという道理を自分の尺度で考えると、こちら側の欲望につき、避妊用の一切の負担もこちらが請け負うべきであると言い切ってよい。(てめえの性欲のために奥さんにピルを飲ませるんじゃねーよ、と俺の中の真の男が囁く)
もともと、数年前にどこかでパイプカットおじさんのブログを見つけて、その選択肢を知って以後、心のどこかでは、やりたい、やらなければならない、と考えるようになっていたのだと思う。そして、第二子を作るか作らないか、という不安定な状況が、作らないという結論に収まったため、自分の生殖能力は完全に不要なものになり、手術を受ける準備は整った。だが、実を言えば、そこから1年ほどは何もしなかった。なにしろ不要不急の手術である。ことが動いたのはある夜、イった後のベッドにて、パイプカットを受けようかな、と冗談めかして、妻に言ったことだった。パイプカットが何であるかを知らぬ妻に一から説明を施すことになった。妻は、好きにすれば良いと言った。そして、それを友人にも伝えてみた。人は、声に出して他人に伝えると、その言葉に自らが駆られることがある。言い出した手前、やらない理由がないことを、ただ億劫で滞っていた状態から、先に進めることができた。不要不急であるがゆえに踏み出せない人は、存外、周りの人に伝えてみるのがいいと思う。それは否定されるかもしれないし、肯定されるかもしれない。(まだそんなことで消耗してるの?と処置済みの傷跡を見せられるかもしれない)いずれにしろ、いずれかの道を選べる。我々はいつか死ぬ。結果ではない。主体性を持ち、やる、やらぬを自己決定することが重要なのだ。でなければ死の間際に後悔という手痛い代償を払うことになる。(その前に勃たなくなるかw)
受けた手術は2か所切開法。電気メス?的なもので精管焼き付けて日帰りの手術だった。手術費用、時間や日程などは、だいたい調べた通りだった。最初、病院の受付にて、物腰のよい女性事務員にパイプカットを受けたいのですが、と言うのが一番高いハードルかもしれない。逆に言えば、そこまで行けば、あとはアンケート票を渡されて、成り行きに流されるのみだった。手術は緊張したし、術中、右の精管を引っ張られるときに玉をぎゅぅぅぅ、と握られたような痛みが3秒ほどあった。これは想像していたよりも痛かったが、子供を産むときの妻が陣痛で苦しんでいた姿を思い浮かべたら、あれはこんなものじゃないぞ、と自分を鼓舞できた。あるいは、つわりで入院して食道が裂けて吐血した妻の妊娠時に比べてみろ。つわりは終わらず、毎日下剤を飲み、床に伏せて苦しんでいた姿を思い浮かべろ。たいした痛みではない。覚悟が決まった。同様の痛みが精管を焼くときに一瞬走ったので少し驚いたが、そのときにはもう、たいした痛みではなかった。そして、左の精管のときは痛みがなかった。これは私見だが精管の長さが関係しているのかもしれない。玉が緩んでぶらぶらのときにも左のほうが長い形をしているのだ。あるいは、局所麻酔の効きが少し違ったのかもしれない。いずれにしろ、今後も痛みに耐えるときには妻の力を借りることになるだろう。
術後、当日は安静にしていたせいか、手術部位に痛みは感じなかった。当然ながら、射精は行っていない。
その翌日、軽く自転車をこいで、ダンベルベントオーバーロウを行ったが、痛みはなかった。シャワーを浴びたが、絆創膏は貼っている。まだ射精は行っていない。
ニュースの切り取りじゃ意味が正しく伝わってないんじゃないか?とか思って内閣官房の一次ソースを探したわけ
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/carbon-neutral/dai1/gijisidai.html
するとあの発言にはこんな深い意味が!……という発見は特になく、あっけらかんと「お店の人にAsk!「この商品は環境に配慮してる?」」だのなんだのとご提案あそばしていらっしゃったんだけど
きっとコンビニやユニクロじゃなくて百貨店とか高級ブランドが頭にあったという推察は合ってると思う
なんせトラウデン直美さんは88000円のエシカルなワンピースを着こなすCanCamモデルだからな
https://cancam.jp/archives/890187
でもトラウデンさん以外の参加者も大差ないんだよ
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/carbon-neutral/dai1/siryou5.pdf
インスタで発信だの布マスクだの大豆ミートだの、トラウデンさんのマイ食器やお店の人にAsk!と同レベルの提案
トラウデンさんが推薦入学だと叩かれてるけど、東大生の提案だってこんなもんだ
大学生の身空で「自分もできること」を出せと言われても、やれることは限られてる
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/carbon-neutral/dai1/siryou6.pdf
「地球上で運動する人間の総運動量をエネルギー変換⇒CO2排出を抑えられるのでは。」ってなんなんだ?3回読み直しても理解できなかったけど、要は自転車こいで発電するようなのをスポーツやトレーニング全般で行えるようにするということなのか
エネルギー変換効率どうなってるんだろうな、遠大なイノベーションだ
大人の参加者にも気候変動の専門家はいないし、そもそも尺が1時間しかないなら1人あたりの発言時間は5分ちょっとだよな
政府にとってはこのフォーラムの参加者のプレゼンの内容なんかどうでもよくて、やってる感アピール、民間や若者の声を聞いてるアピールに利用されているだけじゃないだろうか
それなのにたまたまニュースで取り上げられて1人だけ大炎上したトラウデンさんには同情する
そういうわけで、もし叩くならトラウデンさんだけじゃなくて「畜産業の仕事を奪う気か!」「布マスクは不織布マスクより効果が薄いんだぞ、アベの手先か?」「運動エネルギーの変換って何?」と他の参加者にも同じように難癖をつけてほしい
【追記】
牛や羊の排出するメタンガスが問題になっていること、とくに牛肉は生産までに飼料や水などの資源をかなり費やすことは知ってたが、大豆ミートは「でもお高いんでしょ?」と食わず嫌いしてた
おいしくて日持ちするなら今度試してみる
全く知らなかった。情報助かる
どちらにしてもスポーツでの実用化は遠そうだが、ヤスアキジャンプならそこそこの規模で発電できるか?
>武井壮さん
申し訳ない
>mats3003: 大人の視点からちゃんと"啓蒙"せにゃならん
>spark7:環境大臣の提案レベルも勘案すればそんなもんかと http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/carbon-neutral/dai1/siryou13.pdf
>memorystock: 「素人集めて遊んでんじゃねえぞ」とガースー批判すべき案件でしたよね最初から。で、こんなおふざけを擁護するハフポスやその読者って、本当に環境問題にシリアスな関心持ってると思う?
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fdd5262c5b607e6348abf68
この記事を読んだが、トラウデンさんの発言と炎上について論評しているのはハフポスの記者ではなく江守正多さんという気候変動の専門家だ
ハフポスの編集部や読者は知らんが、少なくとも江守さんは明らかに環境問題にシリアスな関心を持っているんじゃないか
検索してみると江守さん自身もこれまで一般向けの啓蒙活動に長く取り組んでいるらしい。加担しておいてしゃあしゃあと言うのも何だが、そんな専門家にしてみればこの炎上にはそりゃ思うところもあるだろう
そして江守さんは、トラウデンさんが提案した「Ask!」自体の是非には触れていない。無関心な人が反発し、社会問題について何か発言する人が雑に叩かれる構造を批判している
ついでに言えば江守さんはこのフォーラムを全面的に「擁護」しているわけでもない。「今回の政府のフォーラムにはもっと本気度を見せて欲しかった」と言っている
あと、memorystockさん自身が過去ブコメで菅首相を批判していたのかと思って見せてもらったが、トラウデンさん関係のブコメは「そもそも店側は売れるなら変なことされなくてもそれ仕入れるわけで。トラウンデンさんみたいな人がやるべきは需要の喚起、消費者への呼び掛けでは。なんで供給側からアプローチしてんだろ。変なハックしてまで。」だけだった
トラウデンさんではなくガースー批判案件ではなかったのか?最初から?
本文でリンクを貼ったが、トラウデンさんは以前から女性誌等でエシカルファッションを宣伝している。今後も活躍して環境に配慮した商品の需要を喚起していってもらいたい
仕事と買い出し以外は基本外出せず、たまに一人で
趣味の外出をするが誰とも楽しみを一切共有できず、
コミュ障気質の人間には殆ど無理と言ってしまっても過言ではない。
では、どうすればいいのか。
「今更飲みニケーションで草」と侮るなかれ。
でも、そこに酒が介在することで人の警戒心は簡単に緩む。
酒の勢いを借りて話し込むことで通常とは比べ物にならない
速度で親密になることができる。これはマジ。
2時間同じ席で飲めば知人、2回会えばもう友人だ。
連絡先を交換してもいいし、しなくても良い。
また会いたければ同じ時間帯に店に行けばいい。
今日はこもりたい気分なら店に行かなければいい。
店が合わなければ二度と行かずに他の店へ。
一杯だけで帰っても良いし、閉店までズルズル居座っても良い。
精査すればそこまでの浪費には繋がらない。
事ある毎に自分の趣味を吹聴して回れば、そのうち必ず見つかる。
その場で見つからなくても知り合い経由とかでね。
おまけで良縁もあるかもね、なんて話です。
炎上どころではない本物の荒らしがどういうものであるか、ホロライブのVtuber「桐生ココ」をtwitterで検索すれば見ることができる。
しばらく荒らしを眺めていただけだったが、発端からもう1ヶ月経つので雑感を書いておく。
まず、桐生ココが謹慎していた9月27日から10月18日の間、桐生ココのアカウントツイート上で発生していたのは炎上と言っていいだろう。
一方で、桐生ココやそのファンが活動するためのハッシュタグ上では、本来の用途とは関係ない内容のツイートを連投し占領するタグ荒らしが行われ、今も続いている。
タグ荒らしで印象的だったのは、"vote for Trump"ツイートから始まる新規アカウントが多く見られたことだ。
トランプ支持を示した後に荒らしを行うことで攻撃的なトランプ支持者を演出しているものと思われる。どんなキャンペーンが張られているのかは知らないが、この騒動に乗っかった集団がいたようだ。
たまに、バイデン支持をしたりトランプ批判をしながら荒らしているアカウントも見かけたが、それらは少し反抗的な人たちだったかもしれない。
このトランプ支持&荒らしアカウントの新規作成はBTS炎上から桐生ココ復帰までの間に減って行き、現在はあまり作られていないようだ。
それ以外では、最初は何か主張していたがだんだん雑談が多くなっていく人であったり、アカウント制限を食らったが復活したぞと喜んでいる人、シャドウバンを回避するにはどうすればいい?ツイートに貼るタグの数を減らすと良いぞ、などと話し合っている人が多かった。
もちろん昔ながらの古典や聖書、偉人の言葉を並べるbotや世界各国の言葉で意味不明なことをつぶやくbotもいる。ロシア語のbotはだいたいスターリンのことをつぶやいている。
グランブルーファンタジーの救援ツールを悪用していると思われるタグ荒らしもよく見られた。
桐生ココの復帰以降、本アカウントでの活動を再開すると同時にリプ荒らしも始まった。
この特徴は主張もクソない徹底した桐生ココへの攻撃であり、かなり凄惨な様相を見せている。桐生ココ復帰を歓迎する他のホロライブメンバーに対する遺憾の意を送ることで圧力をかけたり、元から存在する多方面の厄介な人たちも寄って来たりとかなりカオスになっている。
ありとあらゆる中国語の罵詈雑言ネットスラングが並んでいるので、それを勉強したい人にはもってこいでもある。
twitterにおける荒らし対策は基本的に報告&ブロックである。
その効果はリプ荒らしで顕著に見られる。はっきりしたことは分からないが、短時間にたくさんの人から報告&ブロックを与えられると比較的早く対応が入るらしく、ツイートを自ら削除や非表示にしたり一時制限を受けている荒らしがよく見られた。
リプ荒らしはツイートを見に来たりリプをしに来たファンが報告&ブロックする率が高いためだろう。
一方、ハッシュタグは見に行く時間がばらけやすく、荒らしツイートの多さもあって短時間に多くの報告&ブロックを特定のアカウントに与えることが難しい。荒らしも互いに情報共有して使用するタグを限定しあまりばらけすぎないように、使用したタグの荒らしツイートが早く流れるように動いている。少数の報告&ブロックであっても時間はかかるが対応は行われているようなので意味のあることではあるが、タグ荒らしアカウントは比較的長生きしているものが多いように感じる。
そして、10月25日夜から、荒らしたちは荒らし対策に対抗して新たな手段を用いてリプ荒らしを始めた。方法は単純でとにかく大量の攻撃リプをたくさんのアカウントでひたすら送り続けるというものである。親の葬式に出られなくてごめんなさい、いずれ機会は来るというような内容の英文の荒らしリプが千件以上送られている。
荒らしの活動は更に活発になり桐生ココのファン活動をする人など周辺に対する攻撃も増え始めている。
おそらくまだまだ荒らしは続く。炎上の参加者は個人的に参加し、興味関心が薄れると自然と離れていくものだ。荒らしに関しても個人的に行われるものはいずれ消えていく。しかし、共通の目的を持ち組織的に動くようになった荒らしは簡単には消えず、その手段は過激になっていく。
元増田です。たくさんの人に読んでいただいたようで驚きました。
ある程度趣味で続ける人向けにと思ったんですが、初心者向けに続編を書きます。
「職業用高速直線縫いミシン」と言いたいだけな気がしている方もいるかもしれませんが、プロが選ぶとどうしてもそうなってしまいます。
ミシンの機種は代理店やネット販売を含めれば独自仕様や印刷違いが多くメーカーでも全てを把握はできないと思います。
したがって、下記のおすすめ機種ではメーカーHPに載っているリンクを記載しています。
細かな仕様違いもありますが、形と縫模様の数が同じなら中身も同じです。
元増田では少しラジカルに書きましたが、私は用途に合ったミシンが良いミシンだと思っています。
ここではメーカーを3社に絞りましたが、singerやアックスヤマザキのミシンも品質は高く、機能と値段が似ていればどっこいどっこいです。
※工業用と勘違いしがちですが、「職業用」で調べればたどり着きやすいです。
このミシンの大部分は垂直釜という方式で、ボビンにウォーズマンみたいなカバーをかぶせてミシンにセットします。
垂直釜のいいところは、針に対して糸が暴れにくいことです。それによって縫い目も安定するし高速に縫うことも可能です。詳しくはおまけに書きました。
Juki:https://www.juki.co.jp/household_ja/products/list/semipro/tl30sp.html
Brother:https://www.brother.co.jp/product/hsm/professional/nouvelle470/index.aspx
Janome:https://www.janome.co.jp/products/sewing_machine/normal/780db.html
電子ミシン、メカミシン、コンピュータミシンなどいろいろありますが、メーカーの売り文句っぽくなっているところがあるので目的別に選ぶことをすすめます。
Janome:https://www.janome.co.jp/products/sewing_machine/normal/mc4900.html
■文字縫いなし3~6万円程度
Juki:https://www.juki.co.jp/household_ja/products/list/home/hzl310.html
Brother:https://www.brother.co.jp/product/hsm/practical/ms2000/index.aspx
Janome(※):https://kakaku.com/item/K0000955183/
※:例外的に文字縫いなしのJanomeのみ価格.comのリンクを載せています。というのもこの機種は名作で、特に頑丈さが求められる途上国で売れ続けているモデルなのでどうしても推薦したいと思い載せました。職業用高速直線縫いミシンを除けばこの中で唯一の垂直釜です(ただし正面からセットするタイプ)
あまりおすすめしないと元増田でも買いた機種なのでおすすめ機種は記載しません。
とりあえず4つくらいに分けました。
元増田はC.かD.の人向けでしたが今回はもう少し幅を広げて書きます。
ブコメにもありましたが、この類型ではそもそも開封しない人も少なくありません。
とりあえず買ってみたいけど安いものが…という人はここだと思ってください。
おそらくボリュームとしてはこの累計が一番多いです。裾上げや雑巾縫い程度に使う人はここです。
保育園/幼稚園/小学校をきっかけに買うという人はここだと思ってください。
【おすすめは…①職業用高速直線縫いミシン、1台持ちなら③普通のミシン】
この類型は意外に少ないと思います。というのも、裁縫を趣味にする人のうち洋裁をする人はD.に入るし、パッチワークをする人の大部分は手縫いだからです。
コスプレ衣装を作る人はここだと思ってください。やや踏み込んで言えば、かがり縫いをジグザグで始末するのは邪道です。