はてなキーワード: 元カレとは
陰キャ女から元カレ?セフレ?の愚痴やら周りは恋人ばっかなのに私は…みたいな話を聞かされるが、まあしんどい。
その元カレと私が面識あって、私自身も別件で縁を切っていたりするところから、そういう話をされるようになったんだと思うけど、はっきり言って怒りのベクトルは似て非なるもの。それに私じゃどうしようもできないことでもあるし、そもそもその元カレがクズ野郎なわけだから忘れてしまえばいいものを。
そうかといって周りには非リアアピールもしてるのも痛々しい。そういうの経験あろうがなかろうがどちらにせよおもんないからやめな?
基本的に恋愛のチャンスが日常にないから、たまたま得てしまったその時の経験にしがみついてずっと幻影を追っかけるようになるんだと思う。
性質的に陰キャというものは恋愛経験なんてない方が良いんだろうね。ましてや"普通"に憧れてるような憧れ系陰キャならなおのこと。
しかも今回の場合は中途半端に連絡取れる間柄で落ち着いてる状態だから、未練の残る陰キャ女側からしたらなおさら忘れられないし、クズ男の方もたまに連絡取っては使いたい時に使えると思ってて(俗に言うキープしてるってやつ)完全に共依存ルートなんだよね。そういう関係をうまく割り切れるのなんて陽キャだけなんだろう。
クズ男もアイドルのケツばっか追っかけてないで、きっぱりと連絡を断つか、あんな恋愛コンプレックスモンスターを生み出した責任を取るかしてほしいと部外者は思っていますよ。
自分じゃどうしようもできなくて何の生産性もない話を聞かされる立場にもなってみてほしい。
話を聞いてくれるだけの都合の良い存在にされるならごめんです。
一晩経ってもまだ怒りが冷めやらないので書く。本当に腹が立っている。某有名女性エンジニアが結婚を発表したことについての俺のブコメに対し、見逃せないidコールがついたからだ。
※Google検索に拾ってほしくはないので彼女の名前は絶対に書かない。皆も触れないでほしい。
俺自身のブコメは思った以上にスターがついてしまい目立つのは本意ではないので一度削除したが、おおまかな内容はこうだ。
「自死した彼のことを思い出し複雑な気持ちになった、彼のことを俺は忘れない」
その通りだ。本当にすまない。祝福のコメントが並ぶコメント欄にこんな空気読めないやつがいたら嗜められても仕方ない。
それでもブックマークは自由だという信念の上で、覚悟の上で自分のために書いている。
すまない、「引き合いに出し」てはないんだ。あと元カノじゃなくて元カレな。
新しい旦那さんのことはよく知らないが人望が厚い人であるらしいことは聞こえてくる。幸せになってください。
だが、こいつらには本当にムカついた。
lady_joker 調べたがid:wakuwakuojisanはちょまど氏に粘着し続けており(https://onl.tw/t2B3zy9、https://onl.tw/34feUNh)、自殺した元カレにもたいして興味ないのではと感じた。タタリ神になる前に病院に行ってもらいたい。お大事に
chinpokomon_master 誰かが結婚するって話に「元カレが自殺してた」とか言う人単純にヤバいと思うんだけど。あなた達部外者でしょ?自殺した人の彼女は別に加害者でも犯罪者でもないのよ。 id:wakuwakuojisan「元カレの知人」は部外者です
お前らに何がわかるんだ?せいぜい「なんだかめでたそうなエントリ読みにきてハッピーな気分になろうと思ったら気分を台無しにする空気の読めないやつがいてムカつく」程度の軽薄な気分で罵声浴びせてきたんだろうが。
ああそうだよ、確かに俺は空気の読めないコメントをする馬鹿野郎だよ。
決して性格が良くはないし、心も狭いし、ついでに顔も悪いし太ってる。でも心が許せる知人くらいはいたんだよ。血の通った普通の1人の人間なんだよ。
俺は彼と同業界の知人だった。
証明はできないが、彼の「一見本名みたいなHN」が実は本名と全く重なってないことを知ってるって言えば彼に近い人には伝わるか。
彼と某有名女性エンジニアは交際末期ではあまり穏やかな関係性ではないことは聞いていた。
SNS上ですら公開痴話喧嘩を見せていたくらいだから、自分だけでなく周囲の人間は皆気づいていたと思う。そして彼はまもなく自死を選んだ。
知人の目から見ても彼は元々精神的に未熟だったし、だらしないところもあったからロジカルな女性から詰められたとしても仕方ないだろう。
不幸な結果の全ての原因が彼女にあるとは誰にも決めつけられないし、俺自身そうは思わない。状況や周囲の話も聞いた上で彼女だけが一方的に悪いわけがないと頭では理解してる。
でもな、ほどなくして彼女がSNS上の彼とのやりとりを片っ端から削除しているのを知ったときは彼の存在をなかったことにされた気がして穏やかではいられなかったし、今でも彼女の名前を見たら心がゾワゾワしてしまうんだよ。それがそんなにいけないことか?
なあ、lady_jokerよ。「粘着し続けており」って、すごい意地悪な言い方だよな。
こっちだってできれば忘れたいが、彼女は有名人なのでホッテントリでどうしても名前を見てしまうことがある。
見てしまったらやっぱりモヤモヤする。今だに気持ちの整理ができてないことを女々しい、気持ち悪いと言われたらそれまでだし正当化するつもりもないが、当て擦りくらい言わせてくれよ。
それにしたって彼の死から8年経ったその間にたった2回コメントしただけだぜ?たったの4年に1回のペースだ。これがlady_jokerの言う「粘着」なのか?
誓ってもいいが俺は彼女にリアルで接触したり直接SNSでメッセージを投げたりエアリプしたことは一度もない。というか見たくないからミュートしている。今後も一切接触するつもりはないから安心してくれ。
これまでに書いた2件も消しておいたよ。何度も言うが俺が引きずってるのはキモいのは間違いないからな。
最後にlady_jokerとchinpokomon_masterに改めて言わせてもらう。何が「大して興味ないだろ」「部外者が」だよ。お前らみたいな何にも分かってないくせに知ったような口で気軽に罵倒してくるカス人間がいっっっっちばん腹立つわ。
ふざけんじゃねえぞ。お前らみたいな正真正銘の部外者ならどんなに気楽で良かったか。心かきみだされることないもんな!
お前らはどうせ謝らないだろうし、薄っぺらな頭と口で謝られてもムカつくだけなのでこっちから願い下げだが、せめて「自分は軽薄な人間なのだ」と自覚してこれからの一生を送ってくれ!!!!
id:guldeenさんこういうのにスター付ける人だったんだね。当然、ちょまどさんが遺族と向き合われてきた事とかぜーんぶご承知の上で☆付けてるんですよね。すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイトルに語弊はあるかもしれないが、読んでくれたあなた、最後まで私の話を聞いてほしい。
3年付き合った彼氏と別れた。お互い将来的なことを考えて就職先も決めたのに。別れた理由は色々あるのだが(浮気ではない)、1年前のクリスマスイブに交わした会話がずっと気になっていた。
「俺、家継がないといけないんだよね〜」
は?何言ってんだこいつ、と言わなかっただけ偉い。しかしあまりにイラついて思わず言ってしまった。
「あなたのお家って何代続いているの?」
元カレはワイングラスを噛みながら(この癖も嫌いだった)答えた。
「え……分からないけど……」
「何をしている家なの?」
「え…………分からないけど…………」
私の性格が悪いのは分かっている。でもどうしても気に食わなかったのだ。だって前々から「我が家には私しか跡継ぎがいない」と言っていたからだ。
我が家は大した家ではない。本当に。
田舎侍だった祖先は、ある戦国大名に仕え苗字と刀をもらった。江戸時代はある藩の下級武士として仕え、一族の女が姫様の老女だったというのが一番の出世頭だったくらい。明治維新以降はギリギリ落ちぶれない程度の士族で、教師や軍人となる者がいた。だが結局は、現当主(祖父)も次期当主(父)もサラリーマンという普通の家ではある、が一応は400年続いた武士の家系である。家系図もある。刀は戦闘機になったのでもうない。
大した家ではないが、それでも400年も先祖が続かせてくれた家をなくしたくないという思いが我が家にはあった(一応士族だしというプライドもある)。しかし跡取りは私(女)しかいないので、当然婿を取るしかない。苗字もそれなりに珍しいので変えたくない。夫になる人に私の苗字に変えてもらおうと思っていた。
なのに、どうして。
元カレとは前々から将来的なことを話し合っていたし、私はきょうだいもいとこもいないから確実に跡取りだと伝えていた。
元カレも長男で、元カレの父親も長男であることは知っていたが、元カレにはきょうだいが2人もいたし、いとこもたくさんいた。だから別にこいつが跡を継ぐ必要はない。
「そういえばおばあちゃんの家(父親の実家)で聞いてきたんだけど、いま5代目だって。なんかよく分からないけど土地はあるらしい」
5代ってと鼻で笑いそうになった。我が家は18代である。山林や田畑はないが、一応城下町に土地はある。
その後も詳しく聞いたが少なくとも武士ではなさそうだった(農家?庄屋?と聞いても分からないしか言わなかったが、5代だから少なくとも士族ではない)。だいたいそのおばあちゃんの家は城下ではない。まあだから、普通に農家か良くて庄屋なんじゃないかな。
なぜ私(18代続いた元士族の家系、跡取りは一人)が、こいつ(5代しか続いていない大した家でもなく、跡取りがたくさんいる)に譲らなければならないのか。
なぜ女が嫁ぐのが当たり前だと思っているのか。
心底ムカついた。
その後も色々あってこいつとは別れた。
この一件ではっきりした。
もちろん例外はある。例えば相手が商売をしていたり寺だったりして政治家だったり(!)して、跡を継ぐ必要があるケース。さすがに相手に譲る。
あとは相手も跡取りがいないケース。これは時と場合によるが、相手の方が格が上とかそういうときにはもちろん譲れる。同等(=下級武士)だったら考えるかも。
とにかく、武士でもなくて、歴史が浅くて、サラリーマン家庭で、跡取りもたくさんいる家に嫁ぎたくない。もちろんお前みたいなやつとは結婚しないという意味ではない、私の苗字になっていただく。
そう、結婚相手になる人は農民は嫌だ、平民は嫌だ、部落出身は嫌だとかいうわけではない。私の母だって農家の出身だ。なんだっていいが、とにかく私の苗字になってほしい。
プロポーズの時に「僕の苗字になってください」とか言われたらぶん殴る自信しかない。
男は女が苗字を変えて当たり前だと思っているのか?
男は女に嫁に来てもらうのが当たり前だと思っているのか?
デービッド・アトキンソンがいうには、1990年から2021年までに生産性年齢人口(16−64歳)が1299万人も減っているらしい。高齢者は2141万人も増えている。人口動態によって、社会保険料、消費税も増えて、移転的政府支出が増えている。そんなツイートをみて僕は「どうすんだよこの社会・・・」とつぶやいた。
どうすんだよこの社会。
「おれはさ、どんなに社会がクソだったり、自分の身の置かれている環境がどうしようもなかったり、システムによってどんな不利益が被られようと、そういったことを理由に行動をせずに批判者側に回るっていうのが一番嫌いなんだ」
Kは黙って聞いている。きっとこのクソムカつくどうしようもない共感性皆無男をどうにかして言いくるめてやろうと思っているのだ。
「それでさ、どうするわけ?大事なのはその置かれた状況を出発点にどんな一歩目を進めるかじゃん」
「あなたって本当に、なんてことを言ってくるんだろうね。むかつく」
「おれがそれを言って嫌われるかもしれない可能性は、そいつにいったときにそいつの人生が好転するかもしれない可能性とは関係がないからな」
人はみんな弱い。日本人とかじゃなく、人類全体で弱いのだ。30年間も生きてきて、ようやっと肌で理解してきた。
おそらく自分が雇用者側に回ったからだろう。その人間の本性を前提にシステムは構築されなければならないのだ。
自分はそれをものすごく憎んでいる。いや、憎んでいた。正確に言えば、昔はそういった理不尽な抑圧がものすごく窮屈で、どうにかなりそうだった。
なぜだか知らないけど、自分は昔からずっとそうだ。そういう人間として生まれ育った。
でも今は違う。それは社会として必然的に存在しているものだ。それを自分が体感してしまった。
「エリート女性がシステムに抑圧されるのは、女性全体の勤労意欲が低いからだ。きみがどんなに自分のことを才女だと思ったとしても、それを証明する方法が他になければ、面接の時に語り得るものなんて雇用者側は信用することなんかできやしない。どうせ好きな人ができて、その人と結婚したら、すぐに子供を作って辞めていくんだろうって。そう思われている。きみがどうかは重要じゃない。問題は、社会がずっとそのように回ってきたということなんだ」
「だけどそれは間違っている。社会は女性の機会均等を実現すべきだし、資本体力のある会社だったらそれを実現できるはずでしょう?」
「なんで?会社が何十年と高い法人税を払いながら貯めてきた内部留保を、なぜ利益がでるかどうかもわからないもののために使わないといけないの?そしてなんでそのような貯金が当然の権利として自分に提供されると思っていて、そうしない社会が間違っていると思っているの?」
「そんなの綺麗事だよ」
理想というのは脆いものだ。僕は理想論者だ。正真正銘の。正真正銘すぎて理想と同化しているかもしれない。
それほどの理想論者がいうことが極めて現実に即したものになるなんて、だいぶ皮肉の利いた人生だと思う。
「でもね、なんであなたがそれを言ってくるのかをよくよく考えてみると、あなたになにか得になることがないっていうのがわかってくるのよ。そういう意味で、稀有な存在よね
、あなたって。どうしてそんなことをしているの?」
Kは自分がLOVEの輪廻を回したいんだと言った。僕は「自分もそれをやっているつもりなんだ」と言った。
「誰かにもらった恩を、別の誰かに与えたい」 それ自体は物凄い誇大な理想論かもしれない。
正確にいうと、元彼氏だ。別れた後に、いろんなことが重なったのだという。
彼氏は理想論者だったそうだ。とてつもない理想論者だったのだろう。きっと、世の中に蔓延する悪意や、欲望を受け止めきれなかったんだと思う。
僕たちは北千住にいた。ずっと北千住にいた。Kと出会ったのも北千住だった。
ずっと仲が良かったわけではないが、期間だけで見ると長い付き合いとなる。僕がまだサラリーマンの時だった。
「それって、いい意味よね?」
「この広い空に包まれているせいで、きっと気が大きくなっちゃったのよ。こんなこと言うつもりなんてなかったのに」
Kはそう言って泣きながら笑っていた。
「今日は月がすごく明るいから、だいぶ遠くまで見通せたのかもしれないね」
僕は橙色のランプが等間隔で並ぶ夜の首都高が魅せるトラックの明かりをぼんやりと眺めているのが好きだった。
それは北千住に住む僕にとって、今日の星空と同じくらい、大切なものだった。
僕がKにプライベートのことを聞くと、Kは仕事に集中するんだって言った。
Kはなにか煮え切らぬ様子で僕に話を聞いて欲しそうだった。2件目に行けるような時間だったから、「もう少し話していく?」と聞いて、
前の彼氏の話を聞くと、Kは「うーんそれは言えない」と言った。
言えないんだったら話さなくていいし、きっといろんなことがあったんだと思う。
そうして1分くらいぼんやりしながら、Kは「まだ自分の中で整理がついていないのよ。この感じをどう処理したらいいのかわからなくて」と言った。
「なにやら元カレが死んじゃったような心残りだね」
「死んじゃったのよ」
Kは言った。
彼氏はとても誠実な人だった。不誠実なことは許せない。浮気や、不倫だとか、そういうものに自ら手を染めるようなことはしないんだって。
相手に対してそんなことがあるかもしれないだなんて想像もしないほど実直な人だったのだと言う。
一社目に入った会社を辞めて転職した会社がちょっとブラックみたいなところでね、自分と別れたタイミングっていうのもあったのか、いろんなことが重なって、それでかな。
実家のお母さんから電話がかかってきたとき、私は会社にいたんだけど、気が動転していてね、私の様子を見兼ねて先輩がタクシーをGOで呼んでくれて、それで帰ったの。
だから私のお母さんも私がぐちゃぐちゃになっていたことを知ってるし、私その時子供のときのように泣きじゃくってた。葬式はもう済ましているって向こうのお母さんは言ってた。カレが亡くなってから3日後くらいに連絡がきたから。それで、東京にいるカレの友達に連絡をして欲しいって。ひどくない?それを私に頼むのよ。
でもね、私よくわからないの。何だろう、栃木の実家に行くなんて、いまだにできてない。だって、なんかそれをしちゃったら、もう二度と戻ってこないような気がするでしょう?もし、私が会いに行かなかったら、まだカレは生きているのかもしれないって。確かに私は人の死に携わることが多かったけど、葬式が残された人たちのためにあるんだってこと、いまだったらすごくわかる。
僕は煌々と輝く月を見上げてから、その隣にある星に向かって念じるように言った。
「行こう。絶対行こう」
だよね。いかないとだよね。
「絶対に行きなよ」
「あとね、一つ、言えることがあるとしたら。俺の姉も、当時付き合っていた彼氏を亡くしたことがあるんだ。
俺からKに言えることは」
僕は「絶対に生きなよ」と言った。生きるしかないんだよ。どんなに絶望の淵に立たされたって、残された側は後を追うことができないんだ。
だって、それは、負けたことになるじゃん。相手に。ずるいよね。ムカつくよね。自分勝手だよね。
「私もね、最初に聞かされた時、なにかずるいってきもちが片隅にずっとあった。何だろうね、ずるいよね。卑怯よね。ムカつくよね」
「わかんないけどさ、Kちゃん。応援してるから、どうにかしなよ」
「なにそれ笑雇ってくれるってこと?笑」
「それもありなのかな笑」
「800万円で、秘書!とかどう?」
「たかいなあ笑」
僕たちが今経験していることは、必ず乗り越えられるものなんだと思う。
認識できるものにしか経験できるものはない。僕は、Kにとって4人目の人間だった。
幸か不幸か、僕はKの背負っているものを一緒に背負うことになった。
「こんな話を聞かせてもらえるなんて、俺の人生って素晴らしいなぁ」と僕は言った。
商店街を抜けて駅に向かう前に僕はKの腕を引っ張って、力一杯抱きしめた。
そこに純粋な気持ちしか込められていないことを理解したKがいることがわかった。
「悪い方がほとんどでしょうね」
理想と現実があることを理解している。理想と現実は明確に区別されるものでなく、現実の一部として理想が存在していることを理解している。
僕は極めて現実的な立場から、理想のためにできる一歩目を進めている。その区別ができなくなってしまった先に死が存在していることを理解している。
僕は生きるために、現実と理想を分けて考えるようになった人間だった。この社会の答えを生み出すために。
改札に上がる東口のエスカレーターの前でKはじゃあねと言った。
僕は言った「頑張ってね」
「あのさ、きょーこちゃん。とにかく、頑張ってね」
僕は静かに笑った。
Kはエスカレーターを登っていった。
僕はそっと歩き出した。