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はてなキーワード: ロイヤリティとは

2016-01-26

http://anond.hatelabo.jp/20160126001131

クラウドソーシング記事発注をするものだが、(ちなみにうちでは無料ではテストはしてない)テストほとんど無料でやってる人が多いのは事実だが、お前はアホかと言いたい。

そんなゴミみたいな記事が3,4上がってきた所で何の役にも立たない。

記事発注で欲しいのは継続して高いクオリティロイヤリティのあるライターさんを確保したい(テストもそのためにある)

発注側はそれこそ数百、数千単位記事を使うので、そんなテスト記事ゴミみたいなもんは全くいらん。

少しは商売がなんたるかを勉強してどれぐらいのマージンで周るのかを想像してから投稿しろ

2015-12-12

エンブレムは、デザイナーの腕と関係ない

エンブレム問題デザイナー側の抗議もなんだか…

http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1512/11/news127.html

公募マークだけのデザイン

100万円のどこが安いのか理解できない。

20万円の月給の人間からすると5ヶ月分。

5ヶ月間、マーク一つ考えればいいだけだ。

プロデザイナー集団といっているが、

マーケット感覚がない既得権集団になっているのではないか?

採用されれば、オリンピック収益ロイヤリティーをもらえるのは、

それこそ濡れ手に粟。

マーク価値がつくのはあくまでも、オリンピック価値(オリンピックビジネスモデル)であって、デザイナーの腕ではない。(この場合は)

スポーツ経済を回せる仕組みを考えるのも大変だが、

スポーツ選手が一流のショーを提供するから人が集まる。

エンブレムはその恩恵に乗っかっているだけ。

ファッションアクセサリーデザインで、市場から厳しく選ばれるものならプロデザイナーに頼らないといけないけど…。

オリンピックエンブレムに大した市場競争は無い。

思い上がっているのはデザイナーの方で、何か勘違いしているのではないか。

デザイナーが怒るべき時というのは、

自分デザインだったからこそ、売り上げを叩き出したのにかかわらず正当な報酬が支払われないとき

漫画じゃあるまいし、ロイヤリティーよこせってむちゃくちゃ。

マークはこの際、何でも良いと思う。

もめるならオリンピック職員が作ればいいと思う。

それに素人集団プロを越えるデザインをする場合だってある。

デザイン業界が、既得権で成り立っているのかどうか試される。

プロデザイナーなら、もっと別のところで腕を磨き、

人にはできない新たな領域に踏みいって稼げるように進化しないと、

2015-09-02

http://anond.hatelabo.jp/20150902074750

フォトグラファーだけど、この考えには反対。

反対というよりは、理想論だけどもうそんなことを守ることが不可能時代になってきていると思うということ。

デザインと同じく、相手に対して理解勉強を求めるのは、それはお門違いな問題だと思うんだ。

広告全てが常にオープンに展開されていくわけではなく、実にクローズド世界で実に即日的に消費されていくことのほうが多いわけだからコスト激化の時代において利害関係希薄インターネットの向こう側の写真を使うことに躊躇しないデザイナーは多いと思う。

毎日のように投函される地元店舗のチラシを見てみればそれが日常だということがすぐに分かるはずだ。

それら全てをチェックして、それら全てに対してロイヤリティを請求するなんてできるわけがない。

例えば、一点もので展示会を開けるような写真芸術家であればその作品一つ一つに対してのコピーライトを守ることがイコール写真家価値を守ることになるとは思う。

でも、自分レベルフォトグラファーであれば、それよりも一つでも多くの作品が消費されて、より世の中に出て行くことのほうが重要だと思っている。

以前、本城直季の真似をしたミニチュア写真が世の中に溢れかえった時がある。

あのブームは、彼の写真をいいと賛同たからこそ、皆が模倣して色々な作品さらに生み出された好例だと思うんだ。

模倣盗作は当然異なるものではあるけど、それならあの時に全員が全員彼に対する敬意を持っていたかというとそれは別だ。

それによって彼が自分作品が次々に蹂躙されている!と思ったかというと、それも別なはずだ。

おそらく彼はすでに次の作品を見据えていただろうし、ある意味ではブーム火付け役としての余裕もあったのかもしれない。

まだまだ一点もの作品けが評価されるようなレベルではな自分にとってみれば、生み出した作品価値を頑なに守っていくことに縛られるくらいなら、さっさと価値を捨てて次の作品作りに突き進んでいくことのほうが重要だと思うんだ。

しろお金を払ってでも、一人でも多くの人間の目に触れさせたいって思ってるくらいだ。

それでいつか技術評価も実績も伴った時、その時代にあった考え方で自分コピーライトを守ればいいんじゃないかな。

あなたがどれほどのフォトグラファーかもわからないし、あなたの考えを否定したいというわけではなくて、これから時代版権自分くらいでは守られないことを前提に考えていかなくてはやっていけないということを言いたかっただけ。

佐野氏を擁護するわけではないけど、彼の審美眼とそれまでの作品を認めてきた世の中が確かなら、彼に選ばれた、彼の生み出したものと同等のコンセプトと完成度があったってことは自分評価に置き換えていいと思うのだけどね。

2015-07-17

音楽ライブ収益(少なくとも営業利益率)10%はありうるのか?

音楽ライブの原価を考えたときに、たとえば5000万円の売上が立ったとして、

1.アーティスト出演料(マネジメントフィー、交通費宿泊費などの諸経費含む)

2.会場使用料

3.設備費PA費用PA人件費含む)

4.ロイヤリティ楽曲使用料、原盤償却料など)

5.イベント主催者側の諸経費(広告宣伝など)

6.チケット販売手数料(決済手数料含む)

こういった諸経費で4750万円もかかるのだろうか…?

2015-06-11

http://anond.hatelabo.jp/20150611142120

相当数の飲食店経営実態を知ったうえだけど

だってさ、客と話しないとその人の人となりとかわかんないし本当に好きな料理の傾向とか味付けの傾向とか料理お酒の合わせ方の好みとかわかんないじゃん。

例えば北陸出身のお客さんってわかってたら今日は新鮮な富山産のホタルイカ入ってるよ!とか声かけられるわけで得られる顧客ロイヤリティーって無言で貫いた時に浮く経費よりずっと経済効果高いじゃん?

2015-04-30

権利者の話

会社によっていろいろとギャップがあるなあと思った話。

ライセンスビジネスについて考えている。以下、前置き。

ライセンシーライセンサーからある何かの権利を使用する許諾を受けて、それを使ったビジネスを展開する。よくあるのはキャラクターで、アニメコンテンツ会社出版社からキャラクターライセンスを借りて、グッズの商品化をするなど。これは一例。

ライセンシーはそのグッズを売って利益を得る。そしてライセンサーライセンシーからロイヤリティをバックしてもらうという流れ。つまりどちらも利益を得られることになる(グッズが赤字になるぐらい売れ残らなければ)。

ライセンシー実施者なのでリスクもあり(在庫を抱えるなど)、取り分は大きい。ライセンサー権利を貸すだけなので、取り分は少ない。ライセンサーがすることは、例えばグッズ制作であれば、実施するかどうかのジャッジデザインの監修程度なので取り分の少なさは当然といえば当然。そうじゃないとこういうキャラクタービジネスなんて成り立たない。

ライセンサーの取り分が少ないとはいえ、グッズ展開や他社とのコラボブランド価値の向上などの付加価値を生み出すので、言ってしまえば、Win-Winビジネスモデルとなるはずなのである

前置きが長くなった。

最近転職してこれまでライセンシー立場だったのが、ライセンサー立場になった。

毎日のようにどこかの会社が「権利をください」とプレゼンをしにくるようになった。

いろいろなアイデアがやってくるから、中にはひどいアイデアや、ただ売上がほしいのですと透けてあるようなプレゼンをする人もいた。そういう方に対しては断るしかない。それは仕方がない。うちにとってメリットがないし、断る権利はこちらにある。

しかし、いまの会社の人たちはほぼすべてのライセンシーこき下ろすのだ。

「くだらない企画だ」

バカなのかな」

「あんなやつらに甘い顔したらダメだ」

ということで私にもそういう態度をするよう言ってくる。事実プレゼン最中ニコリともしない。能面のような表情のない顔でくだらさそうに時間が過ぎるのを待っているようだ。

もちろんいま人気のあるライセンスを扱っていて、引く手数多ということもあるだろう。安易に許諾を出せるわけでもないので、優しいことを言ってむやみに期待をもたせるのはよくないと思う。

しかし、それでも企画を持ってきてくれる方々には誠意をもって対応したいと、もともと下請けをやっていた人間からするとそう思ってしまう。

正解がわからず悩む。

2015-04-06

レモンジーナって

オランジーナっての増田では沢山の反応をもらって超うれしかったよ!

今回も100%個人的妄想で書くよ!

レモンジーナが品切れ商法だってみんな騒いでるけど、果たして本当にそうなのかな。

オランジーナが下げ止まった要因を高いロイヤリティを据え置いたまま卸値を下げたという点だと予想した前回の話の延長として考えると、自然と納得が行く考えが生まれてくると思うんだ。

前回のオランジーナ増田では、ライセンスではなくてブランドごと買い取ったとの指摘をいくつか頂きました。

でもそれは尚の事プロジェクトに後戻りという選択肢がないというぼくの妄想裏付けるにすぎない事実だと思っています

オランジーナプロモーションテコ入れをしても効果が現れなくなった今、新商品であるレモンジーナ市場投入する絶好のチャンスだった。

どんな手を使ってでも売りたいとメーカーが思っているに違いなかったんだ。

しかし、今回はメーカー以上にレモンジーナを売りたいと思っている存在があったんだ。

それが小売店というわけだ。

最初は販売に手を焼いたオランジーナも、時がたってみればしっかりと利益をもたらすエース商品になってくれた。

そんなエース商品の新作がでる。しかオランジーナと同じ高いロイヤリティ約束された販売条件でだ。

味についての不安が残りつつも、結局は価格調整で受け入れられたオランジーナを思えば小売店にとってはそんなことは些細な問題だった。

そこに儲かる商品があるのだ。小売店は、我先に殺到する以外の道が残されていなかったんだ。

そうしてレモンジーナ生産ラインメーカーの思惑通りパンクした。

メーカーノルマ押し付け必要なく、小売が勝手殺到したのだ。

当然そうなればメーカーラインパンクを発表せざるを得ない。

おそらくはここまでは担当者の思惑通りだったのだろう。

店頭には最も目立つ位置に山のようにレモンジーナが積み上げられている。

生産中止のプレスリリース追い風になり在庫は一掃される。メーカーも小売もそう信じていたんだ。

しかし、レモンジーナの販売に立ちはだかった壁はまたしても味に対する誤算だったんだ。

多少料理に詳しい人なら気づいたと思うのだけど、あの土っぽい独特な匂いレモンピールによるものなんだ。

スイーツ欧風料理ではポピュラー食材でも日本ではレモンの皮を食べる習慣がゆずやすだちなどの香りの強いものに比べあまりにも少なかった。

年寄り世代に至ってはレモンの皮には農薬ワックスが大量に染み込んでいると信じられているほどだ。

ぼくらは子供の頃、レモンの皮を食べるという経験をあまりにもしてこなかった。

本来であれば日本にすくないおしゃれな風味のドリンクになるはずだった。

しかしながら、ややもすれば腐葉土を思わせるレモンピールの香りさらに強めの苦味が砂を噛んだとき記憶などとリンクしてセンセーショナル表現に乗っかった結果レモンジーナは「カブトムシ味」と評され、山積みのレモンジーナが思うように減っていくことはなかったんだ。

生産ラインパンクしたところまでは事実だったに違いないんだ。

でも、今回に限っては単なる話題作りの品切れ商法ではなく、小売店による人災が含まれていたって可能性が否定できないってことを言いたくて再び現れました。

もちろん今回も裏付け一切なしの妄想です。

ただ強いてあげるとするならば、あれだけレモンジーナ店頭に山積みになっていながらも販売ノルマ悲鳴をあげる小売店の姿を見たことがないという点ででょうか。

2015-03-31

オランジーナって

ここまで市民権を得るために相当な苦労があったんだ。

あの企画を持ち込んだのは直前にもヒット商品誕生させたチームで、炭酸飲料市民権再起が期待される一大企画だったんだ。

あの頃コンビニドリンクから炭酸飲料がどんどんと消えていったろ?

健康食ブームは当然ドリンクコーナーの品揃えにも強く影響していたんだ。

炭酸飲料市民権獲得、それはつまりこれから炭酸飲料市場を牛耳ることとイコールとも考えられていたんだ。

炭酸飲料ジャンクイメージを払拭するためには中途半端戦略では絶対に成し得ないと皆が感じていた。

そうして選んだ手段は、全く新しいブランドを生み出すのではなく、海外ですでに成功しているブランドを高いライセンス料を払ってでも持ち込もうというもので、そうしてこのプロジェクトはまさに炭酸飲料未来に社運をかける一大プロジェクトへと拡大していったんだ。

そのために多額のプロモーション費用をかけてメディア戦略を展開し、セールス開始と同時にすでに流行しているというイメージを植え付けようとしたんだ。

日テレビではCMが流れ、様々なタイアップキャンペーン実施コンビニに高めのロイヤリティを設定することで店頭では常に目立つ位置をキープすることができた。

この頃は、まさにオランジーナを目にしない日なんてなかったんだ。

しかし発売当時は5%から8%への消費増税が叫ばれるまっただ中。

高いライセンス料をそのまま価格に反映させることは難しかった。

そうして選んだ手段は、内容量を減らしつつもボトルデザインを変えることでそうした印象を与えなくする一方で、同時に高級路線に向けたの商品訴求への舵取りだった。

ここまで徹底した商品戦略によって、商品のヒットは間違いなしと思われていた。

ところがだ、問題は肝心の味にあった。

日本オレンジジュースといえば、なっちゃんやぽんジュースを始めとする濃厚なみかん味が主流だったんだ。

熟したみかんのように酸味が少なく甘さが際立ったような味が好まれる中で、さわやかさを押し出そうとするあまりオランジーナは薄く味気がないような、それでいて苦味ばかりが目立つできそこないの味のように感じられてしまった。

一番のセールスポイントであるオレンジリキュールを思わせるような独特な香り日本では芳香剤イメージとして根強かったことも災いしてしまったんだ。

一度は手に取られるもののなかなかリピートが伸びず、連日の畳み掛けるようなプロモーションに反して業績は日々低下していく一方だった。

高いライセンス料と大量の販売ノルマに挟まれサントリーに残された選択肢は一つ。

値下げによる多売しか道は残されていなかったんだ。

販売店舗へのロイヤリティはそのままに卸価格を大幅に下げることで店頭でのプロモーションには一層の拍車がかかった。

販売価格も下げられたことで消費者も手が伸ばしやすくなり、そうして今やっと、当初描いていた市場への浸透率を実現することができたんだ。

商品品質には適切な価格設定がある。」

まりにも当然過ぎることを一同が再認識する重要きっかけとなったオランジーナ騒動は、こうして静かに幕を閉じるかに見えた。

しかし、現実はそんなに甘くなかった。

大きく風穴を開けたオランジーナ損失を早急に埋め合わせる必要に迫られていたんだ。

ライセンスもとと幾度なく協議を重ね、新たなオリジナル商品が産声を上げることになった。

そうして再び満を持して登場したのが「レモンジーナ」というわけだが、市場ではもっぱら「カブトムシ味」との評判が高い。

サントリーは再び試練を迎えようとしているわけだ。

ちなみにここまで全て店頭に並ぶオランジーナ境遇の変遷から勝手想像した裏付け一切なしの個人的妄想です。

わたしは飲料関係でも小売関係でもない単なるコンビニ利用客であり、企業商品に対する損害を目的にしているつもりも一切ありません。

2014-07-10

http://anond.hatelabo.jp/20140710001012

それwebサービスでよくねえ?って思ったが、リアル媒体頒布したい人もいるか

原価以下のロイヤリティだとさすがに承認欲求を満たす以上に敷居が高すぎるし、頒布数に合わせて原価分くらいは還元されないと製作者が金持ちしかいなくなってしま

印刷所の発注明細と領収書を提出させて頒布数*一冊分を通過購入費から返還するとか?(同人誌作ったこと無いから印刷所とどういう風にやりとりするのかわからんけど)

金が出るなら原価を安くしようっていう感覚もなくなるだろうし、相場を調べてコピー本なら○円、オフセット本なら○円みたいに一律の値段にしたほうがいいか

でもそうすると今度は会場の運営に回すお金が無くなりそうだなあ


pixivの雇われさん

じゃあその文言消すよ tinamiでもdeviantARTでもなんでもいい

過剰にステマ疑うやつもうぜーな

描き手の承認欲求を満たしつつ儲けにならない同人誌即売会

考えてみた。

 

即売会内でのやりとりは、全てそこでのみ有効仮想通貨で行う。

仮想通貨が単なるオモチャだと、読み手が本にどれほどの価値を認めたのか分かりにくいので、通貨の購入は現金で行うこととする。

これにより、読み手自分の懐から対価を払って本を手に入れる、という図が成り立つ。

サークル参加者やカタログ購入者には、参加費に応じて仮想通貨がある程度支給される。もっと欲しい場合はいくらでも購入可能。

仮想通貨から現金への逆換金は行えないこととする。そうすれば描き手の現金による儲けはない。

通貨としてはメダルのようなもの最初考えたが、これだと会場外に持ち出す奴が必ず出るので、1日だけ利用できるポイントカードのような形にする。

イベントへの参加証がポイントカードを兼ねており、仮想通貨はここにチャージしておく。

ブースには通貨やりとりのための機械を貸し出し。

システム全体の設置やランニングコストは、参加者通貨を購入したお金で賄う。

オンリーイベントなどであれば、このシステムを使ったイベントには原作承認を与え、そのイベント内では頒布物の数に上限を設けないようにする。

この場合イベント側は原作権利者に対して一定ロイヤリティ料を払う。これも購入された通貨の分のお金で賄う。

 

こういうシステムについては全然知らないので、穴だらけかもしれないけど、どうだろう。

2014-07-09

価値が計測できないからそのうち二次創作死ぬ

一次創作者が法的な権利を持っている以上、二次創作者は一次創作者を説得しなくてはならない立場にいる。

二次創作者が一次創作者に対価を払わず創作活動を続けるには対価以上の価値一次創作者に支払わねばならない。

そこで二次創作者が一次創作者に対して提示するのは「一次創作作品の周辺環境の盛り上げ」が殆どだと思う。

「周辺環境の盛り上げ」によって「一次創作作品の消費を促し」その結果「一次創作者の収益増」に繋がるというもの

これ自体は間違ったことじゃないと思う、実際二次創作の盛り上がりによって息を吹き返した作品も幾つかあるはず。

ただし、どの二次創作一次創作者の収益増にどの程度寄与たかというのは現状では計測方法がないと思う。

つまるところ、今のままだと一次創作者は二次創作者の提供するメリットを無条件で信頼しなければならない。

ただし一次創作者と二次創作者の間にそのような信頼関係は今やほぼ存在しないと言ってもいい状態だ。

一次創作者には二次創作を許容するべき積極的な理由は存在しない状態だ。

そのような状態にあるとした上で、二次創作一次創作にとってデメリットがある可能性があるという条件を追加する。

すると、当然ながら一次創作者はリスクを減らす方向に動くので二次創作制限する方向に進んでゆく。

これが現状起きていることだと思う。(メリット何となくある、と思ってるから完全に制限はしない)

からこのまま行くと商業規模の二次創作全般的に死んでゆく。具体的に言えばコミケとか縮小する。

二次創作が生き残る方法があるとしたら、

くらいだけど、実際問題どれも全然うまくいっていないから多分このままいけば二次創作は地下に潜るんだろうな。

ここに対して http://anond.hatelabo.jp/20140708235507 とかは何も回答を出していなくて、

お金を払ってもらえる創作物を作る権利を無条件にくれ!としか言っていない状態だから説得力が無い

個人的には商業規模の二次創作保護したほうが最終的には一次創作にとって良いと考えているので、

誰かうまくメリット計測の方法とかモデルとか作らないかなあと思ってる、でも厳しいだろうなあ。

赤松先生信頼関係を築く方面で戦ってるけど、二次創作側が一枚岩じゃない以上勝ち目は薄い気がしてる。

組合みたいなのを作れば多少なんとかなるのかな?

実に残念です。

一番現実的なのは無償二次創作をするのを早々に諦めて、二次創作を簡単かつ低コスト公式プロジェクト化する、

まりロイヤリティで解決できるようにする方法を準備してもらうよう一次側に嘆願する流れを作ることだと思う。

それこそウェブサイトフォームエントリすると登録されるようなレベルで。

2014-07-08

200部で失うもの

トロ二次創作ガイドラインについて思うことなど。


私は島中と誕席を行き来するくらいの同人漫画描きです。大体300~400部くらいです。

当然食べてなんかいける筈がないので仕事してます

四国在住です。

1回本を出して通販イベントでハケる部数の売上=印刷代+交通費宿泊費+イベント参加費が同じくらいです。

もちろんここまで来るまでに、長い時間と膨大なお金を使いました。

やっと自力で、趣味が回せるようになったのは大きな喜びです。

読んでもらえない悲しさ、悔しさは同人誌を出す人はきっと誰しも知っていると思います

同人醍醐味は、どれだけ下手でも情熱があれば、諦めず続けていれば、成果がちゃんと出るところでもあります

これ以上の部数は見込めないでしょうし、漫画家にはなれそうにありませんが、今まで費やした膨大な時間を思えば、漫画を描くことをやめるという選択肢は私にはありません。


ここまで前提として。

まず、200部でイベント売りのみという、ニトロ定めるところの非営利活動に留めた場合、多分私はコミケ以外の参加を諦めるでしょう。

理由は二つあります

交通費宿泊費の相殺が出来ない売上になることが予想される為、コミケ以外の参加者の少ないイベントは出費の負担が大きすぎる。

自分漫画を読んでもらえる絶対数が減ることにより、モチベーションの維持ができない。


①の理由に関して言えば、趣味でやってるんだから相殺なんか求めるなと言われればそれまでです。

ですが、主催にもよりますが1回参加でスペース代は8000前後です。そして交通費が、例えば大阪場合往復20000円。宿泊代6000円。

印刷代が200部で、40000円。これでも安い方で計算しています

東京だと交通費はその倍、新幹線を使えば三倍くらいになります

それ以外にもファンとして公式から出されるものの購入費、イベント代、そちらにも薄給からつぎ込んでいく。

そうなると年に二回参加が限度ですし、実際最初の何年かはそうでした。


モチベーションに関してですが、本当はこちらの方が深刻です。

二次創作原作キャラクター世界観をお借りして創作しているものですが、私の場合「好きだから」そのキャラクターもっともっと見たい。読みたい。

オリジナルも描きたいものではあるのですが、キャラが好きすぎてたまらないので、だから描いている、という感じです。

私はあまり成人向けを描かないので特にそう思うのかもしれません。小学生の頃、好きなアニメ主人公の絵をノートの端に量産したような、そういう気持ちに近いかもしれません。

イメージとしては補完している感じです。

2~3話の間に少しの空白の時間があったとして、そこに実はこんな物語があったんじゃないか、このキャラクターもしかしてこう考えたんじゃないか。

もしくはこういう事態が発生したらどう動くか。

そんな妄想で、私は描いています

そして、これを読んでもっとキャラクター萌えてほしい。知らない人には原作を読んで欲しい。原作のブームを一過性で終わらせたくない。

できたらこ萌え同意してほしい。だれか同じように思う人はいないか、この切り口はアリだと言ってもらえないか。

これもひとつ承認欲求なのかもしれませんが、そんな風に思っています

でも、それを200部の範囲で、対面販売だけでやりなさいと言われると、読んでもらえる人の数は減ってしまうわけで、確率的に同じ思いの人に行き当たる数も減ってしまうのです。

それは私のモチベーションを下げるのに十分な理由でした。


ならば、版権使用料を支払って上限を上げればいいとニトロさんは言います

でも、私はロイヤリティを支払う事によって、きっと「損をしたくない、もっと売りたい」と思うでしょう。私は小さい人間ですから

もっと売りたいと思えば媚びた内容になるでしょうし、成人向け表現サービスも入れる必要があると思います

そういう雑念は、これもまたモチベーションを下げます

私はプロではないので、好きな内容しか描きたくない(描けない)ので、きっとそういう損得勘定でアッサリ描けなくなるだろうなと思うのです。

同時に(二次創作権利侵害しておきながら矛盾するかもしれませんが)そこまでして公式領域踏み込むことに恐れがあります

公式の眼が届くところで活動する、それは背筋が寒くなります


じゃあ無料で配布、もしくはサイトピクシブに掲載でいいじゃないか。どうして金をとろうとするんだ。

もちろんそれはごもっともです。


ですが、無料って、本当にいいことですか。


少し前、とある市町村無料イラスト募集しました。

名前を売れるんだからボランティアでいいじゃないか。

あの時、無料とか低価格で買い叩くことに関して、散々議論されていたように思います


ピクシブをご存知の方ならわかると思いますが、どれだけ素晴らしい絵でも必ず多少なりと嫌がらせを受けています。このキャラは気にいらないから一点評価、そんなこともよく聞きます

そして無断転載の横行。

無料の対価に、得るものはありません。

よしんばあったとしても、☆10個、RT数。

多分紙媒体で読むよりずっと短時間で読まれる、暇つぶしに消費されるだけのもの


少なくとも値段をつけて売るものは、「それに興味のある人」しか買いません。

そしてお金を払った以上、しっかりと損をしないように読んでもらえます。その後ゴミ箱行きだったとしても、ちゃんと読んでもらえるのです。

無料であるものに人は執着しませんからゴミ箱行きよりずっと低い価値で消費されます

具体的には、1000ブクマついた作品でも感想ほとんどもらえません。

300部の本なら、10%は必ず感想を頂けます。その違いはかなり大きいですし、やはり本の方がちゃんと読まれている、と考える根拠です。

ただそれでも読んでもらえるのが目的ならどちらも同じじゃないかと思いますか?

私はそうは思いません。


漫画を描くというのは、人のペースにもよりますが私の場合、一冊に一ヶ月を費やします。

それなりに体力も使います脱稿後は燃え尽きたようになります

それを素通りされて、☆をちょんとつけられるだけのものにはしたくないのです。

無料であるものには、無料価値しかないのです。


だらだらと長文ですみません

からといって権利侵害していいわけがないし、ここから非営利、と定められるのはある意味仕方のないことだとも思います

ではどういうガイドラインならお前は満足なんだと言われても、今のところ答えはありません。

ただ、私はこう思いました、という日記です。


7/9追記

明日トロさんから何らかの発表があるようなので大人しく待とうと思います

尚、この日記あくまで私の同人スタンスであり、誰かのスタンス批判したりするものではありません。

気分を害された方には心よりお詫び申し上げます



追記

ニトロプラスさんより改訂のお知らせがありました。同人誌はこのガイドラインから外れるようです。


私の立ち位置が、自分では非営利だと思っていてもそうは思われない方もいるということ、趣味範囲を逸脱しない為にはどうすればいいのか、どうすれば一次と二次共存していけるのか、今回様々なコメントを頂いて色んな目線から考えることができました。

個人の範囲を踏み越えることの無い様、今一度自分活動を振り返ってみます

拙文をお読み頂き、本当にありがとうございました


2014-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20140518235430

凡人以下の人間が、大手優良企業(ナレッジワーカー)にもウェブで簡単に応募できるようになったからじゃないか。

昔だったら否応なしに、ブルーワーカーだったのに変にチャンスを与えたからだよ。

平等審査すると「優秀な本物」はコミュ力関係なしに採用されますよね。

(コミュ力低くても、教育、もしくはコントロールすれば、期待値が跳ね上がるので。)

問題は下記の2タイプ

1.地頭も悪い、実績も悪い、コミュ力高い

2.地頭も悪い、実績も悪い、コミュ力低い

「1」のタイプ採用される可能性がありますよね。

(営業であればなんとかなりそうだし、馬鹿だと認識させれば、ロイヤリティも高めていけそうですし。)

問題は一切使い物にならない「2」。

こいつらが大して努力もしない、前向きにも取り組まない。

そのうえ、なに言ってるか分かんない。

気がつけば、ウェブで「妬み・僻み・嫉み」の書き込み。

そんなやつはナレッジワークから排斥されて当然。

ただ、ブルーワークならいくらでも選択肢はある。

優秀じゃなくてもコミュ力が低くてもできる仕事なんですよ。

チャンスは平等だったんですから、結果の不平等は受け止めましょう。

2014-04-28

中小企業で総務やってる俺がパソコンの安い買い方を書くエントリー

 セキュリティ意識が低い、カネが無い会社はまだXPを使ってるかもしれない。やめてくれ。

 このエントリーで弊社のパソコン調達ノウハウ書くから爆速で買い替えてくれ。

 始めに断っておくが大企業のことは知らん。まとまった数調達するならもっと別な方法があると思う。ここでは1~10台程度買う場合を考える。

パソコン本体

 新品は高すぎる。

 OSサポートが切れたり、ハードウェア逝去されたりすることを考えれば、PC寿命はせいぜい5年。

 10万のパソコンなら1年あたり2万払う計算になる。割に合わない。中古を2、3年で使い潰すほうがずっと賢明

 で、問題はお古をどこで買うか。

ヤフオク

 手間、値段を考えれば悪くない選択肢

 高評価のストアでメーカー製(BTO含む)の買えばまず安心

 自作ジャンク品はギャンブル機械いじりが好きな人は一発買ってみるのもありかも。

ネット通販

 正直、ヤフオクとあんまり変わらない。

 実店舗で商いやってる業者がオクにも出品してたりする。

 ただ、保証(数ヶ月程度だけど)がほしいならネット通販リアル店舗(後述)。

リアル店舗

 秋葉原中古パソコンショップ梯子すれば、たぶん一番安くパソコン手に入る。しかし面倒。複数台調達するとなるとさらに疲れる。

 時間と根気と会社へのロイヤリティがある人向き。

eBay

 商品不着のリスクはあるけど安く手に入る。

 英語OSでも良い、ボッタクリ海外業者を見分ける審美眼があるなら良いルート

ソフトウェア

OS

 正直に買うと高い。ボリュームライセンスでも高い。大企業はカネあるからいいけど、中小零細はむりぽ。

 うちは中古OSにプリインスコされてるのそのまま使ってる。

 VISTAメモリ食って使いにくいけど、他は平気。

 8はモダンUIがクソなだけで動作は軽快(スタートメニュー復活したよね)。ファイル操作は7より速いくらい。

 パソコン詳しいならLinuxでも良い。

オフィスソフト

 OfficeオンラインGoogle Driveパッケージオフィスは無理買えない。

 そもそも、「きれいなパワポ資料を作る」作業ほど非生産的なことはない。

 業務用資料の半分くらいはプレーンテキスト、残りは無料オフィスで作れる。

最後

 ちゃぶ台をひっくり返すようだが、もうデバイスは全部BYODいいんじゃないかと個人的には思う。

 個人所有のパソコン使わせた方が大事に長く使ってもらえる。自分が被害受けたらシャレにならないからセキュリティにも気を配る。

 会社は手当つけるだけでいい。

 情報漏洩心配という向きもあるだろうけど、会社データを自宅から流出させる社員会社でも同じことするよ。だいたい、インターネット会社も自宅もない。

 たぶん俺みたいなこと考えているやつはたくさんいるんだろうけど、何か問題起きた時責任取れないから口をつぐんでるんだろうね。

2014-02-14

会社ってことや仕事ってことを考えない経営者にであった1週間

転職活動するときに、時々間違って出会ってしま会社がある。

合コンで、めんどくさい女に出会ってしまったときのあの後味の悪さに似てる。

知名度のない会社業界のなかで名前聴くことがほとんどない)

企業としての利益を得たいがために、すぐに仕事を引っ張ってこれそうな人を

採用したがっている。面接で、いくらくだ仕事を持ってこれそうですか?って。


でもね。

仮に結構な額を持ってこれそうだったとしてよ。仮にその人のお給料分の利益

十分に担えるくらいの仕事を引っ張ってこれる、そんな実力があったとしてよ。

なんで、そんな知名度のない会社に入らなきゃならんのさ?

自分会社おこしたほうが早いじゃない。そんなだったら。

しかも、そんな個人商店の集まりみたいな会社、だれがロイヤリティを感じるの?

だれがその会社のために尽くしたり育てたりするのだろうか?

会社特に何もソリューションを与えてもくれないんだよね。そういう会社は。

オフィスや机やパソコンや経費処理などはやってくれてもね。)

今週はそんな会社に2社であった。どちらも、しょうもない会社だと思った。

2013-08-03

フランチャイズマルチ商法

マルチ商法フランチャイズは似たようなものに対する反論として

フランチャイズマルチ商法は違うものだ。売上上納とかしなし」

みたいな話があって唖然とした。

フランチャイズ本部ってかなり加盟店からロイヤリティとして搾り取っているし。

利益50%くらいとってるところもあるみたい。

破産したらしたらで、解約金みたいなの払わされるし。

加盟するだけで数百万取られるし。

法の規制がゆるすぎるとの指摘もある。

(かといってマルチ商法を肯定してるわけではない。両方アウトという話)

2013-07-16

http://anond.hatelabo.jp/20130716161002

地主と本部が結託してカモオーナーに出店させて土地代とロイヤリティをせしめてるんじゃないの。

出店料で儲けるってのもオペレーションにあると思う。

例のローソンは優良店なら近所に出店しなくても契約違反で自社運営にできるし

不採算店でも次のオーナーから出店料でまた儲けられる。

どっちにしてもローソンは損しない。

FC契約はは儲けは本部、負債オーナー

そういう仕組。

2013-07-03

続・ペプチのこと。


前回の「ペプチのこと。」に思いのほかのご好評をいただき、作者としても大変嬉しいです。ありがとう

ただ残念なことに、あの記事を「ペプチドリーム(以下「ペプチ」)擁護」と受取る向きが予想外に多かった。
おそらく、

こういう前提知識を持った上で、ペプチの開示をぜひ読み返してほしい。
おそらく、受け取る印象が多少なりとも(ひょっとしたら大きく)変わるはず。
と書いたのが、「ぱっと見た感じほどの大きなニュースじゃないんだよ。説明が下手なだけ。大丈夫だ問題ない」と単純に言っているように受け取られたんだと思う。

うん。「ある観点から言えば、ファイザー(以下「P社」)との契約解消はそんなに大したニュースじゃない。
その「ある観点」とは何かをはっきりさせるために、蛇足を承知で続きを書くことにした。今度は前回に増してかなり長いけど、ぜひお付き合いいただきたい。

***

「創薬ベンチャー」って何だろう。

通常の定義は、「自社で知的財産を保有する化合物などを『薬』として開発して世に出す仕事をするベンチャー」だ。
ご存じの通り薬の開発には通常10年以上の年月と少なくとも2-3桁億円の資金を要するのでたいていは途中からパートナーとなる製薬企業ライセンスして共同開発するなど資金負担リスクを減らすのがふつうだが、それでもこの定義から外れることはない。

この通常の定義で言えば、ペプチは創薬ベンチャーかというと今のところははっきりと「違う」と言い切って良い。
ペプチのプレゼン資料では、
既存アライアンス事業 【これまでのステージ
新規: 自社創薬研究開発の推進 【これからステージ
と明記されている。
まり、ペプチは「これから創薬ベンチャーになる(つもりの)企業なのだ

じゃあ今は何をやっているのか。
今は、「製薬企業が持っている創薬アイディアを形にする業務の一部を独自の技術基盤(「プラットフォーム」)でお手伝いする会社」。
この「独自技術」とは、自然界にないようなものも含めた「特殊なペプチド」を作る技術だ。

「特殊なペプチド」がなぜ「創薬アイディアを形にする業務の一部」になるのか、ものすごく大雑把に説明してみる。

現代の創薬の多くは「標的となる分子タンパク質)」が先に決まっていて、そこにくっつくものが薬になるという考え方で薬が開発される。
小さな化合物(「低分子」という。亀の甲に手足がついたような絵を見たことがあるだろう)でくっつけることができれば製造コストもたいてい安く上がるし便利なんだけど、小さな化合物ターゲットでないタンパク質にもくっつきやすい(これを「特異性がない・低い」という)。
特異性がない・低いということは、余計なところで悪さをすることにつながる。つまり副作用だ。
特異性の高い化合物、すなわち「狙った標的にだけピタッとくっつく化合物」のほうが、《理屈上は》副作用も少なく、薬として有望と《理屈上は》考えられる。
ペプチの社名のもとになっている「ペプチド」というのは、アミノ酸がたくさん鎖のようにつながった構造をしている、大きな化合物(「高分子」)だ。
図体が大きいから低分子のように器用にいろんなところにくっつくことが出来ず、狙った標的への特異性が高い。
そういう流れで、「これからは低分子でなくペプチド型の化合物が有望なのではないか」という考え方を持つ人が、製薬業界にはそれなりの比率で存在している。

けれど、だったらどんどんペプチド型の薬を開発できるかというと、そう単純な話じゃない。
ペプチドは一般に、血中や肝臓で待ち構えている酵素の働きによってズタズタに分解されやすい。そうなると薬として働く前に壊されてしまう。
また、大きな分子なので細胞膜を通過して細胞中に入っていきづらいなど、標的の制約もある。
そんなこんなで、「あ〜あ、良いペプチドが作れたらこの標的で薬が作れるのになあ」とお蔵入りになってしまう創薬シーズ(標的アイディア)が結構ある。

そこで登場するのがペプチ。
分解されやすい弱点がある? (テッテレー♪) 分解されづらくした特殊ペプチド。
細胞膜透過性に問題がある? (テッテレー♪) 細胞膜透過性に優れた特殊ペプチド。
そういう候補となる特殊ペプチド(場合によっては似たような特性を持ちつつ多様性のある複数のペプチド。「ライブラリ」という)を作って製薬会社に納めるのが、ペプチの役割だ。

その特殊ペプチドは、《理屈上は》標的分子にだけ都合良くピタッとくっつくものから、《理屈上は》薬の元となる候補化合物として有望《なはず》だ。
でも、薬づくりはそんなに単純な仕事じゃない。
錠剤や粉薬で口から飲んだり注射したりされてから、吸収されて病変部までちゃんと届き、そこできちんと働いて、途中でヘンな悪さもせず、おとなしく分解されて体外に排泄されるという一連の流れ(これをADMEという)が全部うまくいかないと薬にはならない。
特殊ペプチドとてその例外じゃない。まだ創薬のほんの入り口入り口だ。
それから製薬会社は、受け取ったペプチドを自社のスクリーニング系(ふるいわけ試験)にかけて取捨選択したり、活性を上げるために加工したりといった工夫(「最適化検討」)をする。これがペプチとの間での共同作業になることもある。
ここまでが、前の記事に書いた(1)(2)だ。
ペプチの仕事を思いっきカンタンに大雑把に言うと、
(1)契約から指定されたターゲット蛋白などに結合する特殊ペプチドやライブラリを作って納入する、
(2)納入した特殊ペプチドを契約先と一緒に検討する(契約先がラボ試験とか動物実験とか)、
(3)契約先がその特殊ペプチドを薬として本格的に開発する(そして運が良ければ薬として承認される)、
の3段階。
※誤解のおそれのある表現があったため(3)を一部書き換えました。
この(1)(2)をめでたく生き延びたら、いよいよその化合物は(相手方がそう意思決定してくれれば)リード化合物として臨床試験に向かうことになり、ペプチには(3)の「創薬開発権利金」以降の売上計上がはじまる。

なお蛇足蛇足だが、「リード化合物」という言葉定義曖昧で注意を要する。
多くの場合は「既に十分に選別され、本格的な開発に向かって良いと判断し得る化合物」、つまりペプチの事業のしくみでいうと(2)を終えた化合物を指す。
けれどペプチのプレゼン資料では、「製薬会社から指定された活性を示す化合物」という意味、つまり(1)や(2)の途上の段階でもう「リード化合物」(あるいは「リード候補化合物」)と呼んでいる場面もあるようだ。
通常それは「ヒット化合物」と呼ばれ、「リード化合物」のひとつ前の、まだ研究途上の化合物とされる。

***

ペプチが一般的な「受託会社」と異なる最大のポイントは、
(1)(2)(3)をパッケージにした契約最初に締結してる。
という点だったはずだ。

でも、今回のP社の件で、「パッケージ」といっても相手方の意向でいつでも切れるものであることがわかったよね。

しつこく再確認しよう。

(1)(2)だけをやってるなら、それは「特殊ペプチド製造受託業者・カスタムメイドライブラリ提供業者」だ。
発注された要件に沿った化合物を作って納入することがメイン事業の会社
いやもちろんそれだけでも十分凄い仕事なんだけど、「創薬ベンチャー」とはかなり趣が変わるよね。
また、前払いでキャッシュを受け取るビジネスモデルであること(これもペプチは自社の強みと喧伝している)も、そんなに威張るほど偉いことじゃない。もし創薬ベンチャーがそうなら凄いことだけど、受託業者ならある意味当たり前ですらある。
また、研究費のお財布から数億程度のお金を払ってペプチドを試してくれる潜在顧客ならほかにもたくさんいるから、売上予測が数億欠けたと言っても1-2件の新規を取って来れれば埋められる。

まり、もしそういう「受託業者」としてペプチの企業価値を考えるなら、ひとつやふたつの取引先との継続取引が終わったといってもさほど慌てることじゃない。

でもペプチは、「ウチはそうじゃない」と主張してる。
「(3)までパッケージ契約してるから、進捗に応じたマイルストーンや(薬になったあとの)売上に応じたロイヤリティを受け取れる」
というのが、ペプチのウリだ。
実際に、ペプチが公表している中期経営計画の売上予測には、順調に(2)や(3)に一定率の契約が進むことを前提とした数字が掲載されている。
ペプチの「創薬ベンチャー」的な意味での企業価値の大半は、そういう順調な進捗想定が支えている。

から、ペプチを「創薬ベンチャー」として扱うなら、ひとつひとつ契約解消は企業価値を考える上で重要すぎる意味を持つ。
なにしろ来年の2億どころじゃなく、「パッケージ化された契約に基づき数年十数年後に受領するはずの数十億数百億」への期待が時価総額に織り込まれているんだから


もうおわかりいただけるだろう。
冒頭に書いた「ある観点」とは、《ペプチを製薬企業から受託業者として捉えるならば》という意味だ。
今回のP社の件は、ペプチを「受託業者・ライブラリ業者」として見るか「創薬ベンチャー」として見るか、観点によって重大さが異なるんだ。

***

独自技術武器に名だたる世界大手製薬企業たちから受託しているのは、言うまでもなく素晴らしい実績だ。
でも、創薬ベンチャーとはかなり異なる世界の話。同様の会社はほかにもあるし、それらは「受託業者」としての時価総額評価を受けている。

まだ創薬ベンチャーでないペプチを僕らが「創薬ベンチャーであるかのように取扱っているのは、独自の技術プラットフォームを活かして「(3)までパッケージになった契約」を多数の製薬会社と締結してるから、だったはずだ。
その「パッケージ」は、どの程度強いものなんだろう? それは即ち僕らがペプチを「創薬ベンチャー」として取扱う命綱の強さなんだから、「原則として」のひとことでなくもっと説明してほしいよね。
また、最大の取引先のひとつだった(つまり最も細心の注意でフォローされていたはずの)P社との契約解消が今回のように青天の霹靂の如く生じる会社作成した「今後の予測」を、本当に僕らは発表どおり受け取っていいんだろうか?

今回僕らが運良く(?)P社の一件で手に入れることができたのは、こうした率直な疑問の糸口だと思う。
ただ闇雲に「大丈夫だ」「いやもうダメだ」と言い合っててもしょうがないんじゃないかな。

***

以上で、長い長い蛇足は終わり。

公表されている事実を元に一部推測(一部は会社発表への懐疑的推測)を交えて書いているので、この記事にはたくさんの誤りが含まれている可能性がある。
「僕にはこう感じられた」という感想しかない。
読者各位には、この記事への懐疑も含めて、会社の開示資料をご自分でしっかり読み込み、わからないことはどんどんIR窓口に質問していただくことを望む。

また、ペプチの中の人(読んでるよね?)には、追い追いでいいから、この記事のような疑問や懸念に応えるIRをぜひご検討いただきたいと願う。

長文にお付き合いいただき深謝。

2013-06-28

ペプチのこと。

あらかじめ書いておくけど、ペプチを擁護しようとかそういうのはまったくない。

製薬創薬業界ではわりと当り前になってることについてペプチがあまりに舌足らずでお粗末でときミスリーディングな説明をしてるせいで、たくさんの人が誤解してるみたいなので、それを少しでも解こうと思って書く。

好意的に「舌足らず」と書いたけど、そう決めつけるつもりもない。ひょっとしたら「わからないだろうと高をくくって喋らない」「喋ってしまうとただの受託屋さんに見えて魅力が大幅に減ってしまうのを怖れて喋っていない」のかもしれない。

ペプチドリーム(4587)(以下「ペプチ」)の仕事を思いっきカンタンに大雑把に言うと、

(1)契約から指定されたターゲット蛋白などに結合する特殊ペプチドを作って納入する、

(2)納入した特殊ペプチドを契約先と一緒に検討する(契約先がラボ試験とか動物実験とか)、

(3)契約先がその特殊ペプチドを創薬アイディアの元にする(あるいはそれ自体が薬になる)、

の3段階。

それぞれのスタートでおカネを貰える。

めでたく(3)になった場合には進捗に応じた報酬さらに運良く臨床試験成功して薬になった場合にはロイヤリティを貰える。

(思いっきり大雑把に書いてる。ホントはもう少し細かいので、正確には同社の開示を参照してほしい)

この(1)(2)(3)をパッケージにした契約最初に締結してる。

今回のファイザー(以下「P社」)の場合は、P社(が買収したCovX)が創出済み(といっても未だせいぜい動物実験などを繰り返して最適化検討を進めてる段階)のペプチド型化合物改善する仕事なのでちょっと違うかもしれないけど、基本形は同じ。

ここでちょっと別の話。

まり知られてないけど、製薬の初期段階(創薬)は、「研究」と「開発」にくっきり分かれてる。

動物実験外注ラボワークを行ったり来たりしながら、どの化合物を開発するか考えるのが「研究」。

化合物を決めてからが「開発」。こっちになると、カネやヒトや時間など大量のリソースを注ぎ込むことになる。

ほとんどの製薬会社で「研究」と「開発」は管掌役員レベルで分かれているし、もちろんチームメンバー全然異なる。

持ってる予算も桁外れに違う。意思決定もときどき相反する。

さっきの(1)(2)(3)でいうと、(1)(2)は製薬会社の「研究」チームと組む仕事

(2)の成果のうちどれを(3)に進めるかを決めるのは製薬会社の「開発」チームの専決事項。

(3)は「開発」チームと組む仕事

本題に戻る。

ペプチの公表資料を読む限り、P社とは(2)の段階の終了直前まで行っていたようで、そこに折悪しくP社が「CovX絡みの『研究』を辞める」と意思決定・発表した。

そのため、ある意味、宙ぶらりんな薬剤候補化合物(もしくはそのプロトタイプかな)が存在することになった。

P社ではおそらく、(3)に進めるかどうかの検討を既に始めていたはず。

研究」を辞めたからといって、せっかく創出した(あるいはされかけている)候補化合物も同時に捨てるとは限らない。捨てるかどうかは「開発」のチームが決める。

ペプチの開示にある

「引き続きP社の他の部門においてその評価が続けられました」

「新しいプロジェクトとして継承継続されるものと考えていました」

は、そのことを言ってるはず。

完璧に「や〜めた。これまでに掛けたコストも全部サンクコストでいいや」と割り切ったときに初めて、ペプチとの契約を終了することになる。

その結論に至るのに半年っていうのは決して(この業界的には)長くない。

しろ短いほうかもしれない。

延々と伸ばしてても特段の違約金はかからないし。

今回の件では、P社は「開発」品としての継承もしないことにした。

(1)でペプチに出した技術情報、(2)の過程で共同で作ってきたノウハウ実験データなど、ひょっとしたらカネをさらに突っ込めば薬になるかもしれないような無形の財産はあるけど、そこはトラブルを避けるためか、すべてペプチにあげちゃうことも決めた。

そのへんはさすがに大企業、しっかりしてる。

一方ペプチとしては、(1)(2)の開始時に既にそのためのおカネを受け取っているから、契約継承されないとしてもそれまでに出した無形の財産さえ返って来れば(将来の収益計画が変わってくることを除けば)無問題

共同で構築したノウハウも引続き利用出来ればなお良し。

今回はP社から「途中の知財もぜんぶあげるよ」ということになったから、ペプチとしては儲けもの

その感覚があるから、あの「謝罪」開示の途中のような書きぶりになってる。

(まあ、だからといってそれを得たからそのまま何かできるってわけでもないけど。)

こういう前提知識を持った上で、ペプチの開示をぜひ読み返してほしい。

おそらく、受け取る印象が多少なりとも(ひょっとしたら大きく)変わるはず。

そのあとでIPO資料を読み返したら、今回のような契約終了が今後も頻繁に起こり得るペプチの業態の本当の姿や弱点も透けて見えて、フェアバリューも自ずから見えてくるんじゃないかな。

ペプチの中の人(読んでるよね?)には、そういう事業モデルもっと正しく投資家に伝えていく努力を望む。

インベスターリレーションっていうのは、株価上昇策でも維持策でもなく、会社の姿を「正しく」理解して貰うためのものなんだから

それを通じて結果として株を買う人が増えて株価が上がったら万々歳だけど、それはあくまでも余録

カネを払ってこんな不正確な記事を書いて貰ってる場合じゃない。

【参考資料】

有価証券届出書(新規公開時)

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45870/cdefa6ae/2ea8/453c/9321/767095420fbd/S000DCA3.pdf

「当社中期経営計画等のお知らせ」6月11日

http://contents.xj-storage.jp/contents/45870/T/PDF-GENERAL/140120130610064622.pdf

ストックボイス「新規上場企業トップインタビュー6月11日

http://youtu.be/MfSvpri5krI

「Pfizer社との共同研究開発の解消に関するお知らせ」6月25日

http://contents.xj-storage.jp/contents/45870/T/PDF-GENERAL/140120130625076189.pdf

「Pfizer社との契約解消に係る経緯について」6月27日

http://contents.xj-storage.jp/contents/45870/T/PDF-GENERAL/140120130626078085.pdf

2013-05-02

リモコン発見草案

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130430/247414/

記事は読んでない。以後妄想

電池電波発信機能を付ける - 電波iPhoneなどで距離だけを音で把握できるようにする

理由

  1. 電池につけることにより電源の心配がない
  2. 電池エネループのように再充電ができる
  3. 電波は1秒に一回か数回に発するようにして電池の消費を防ぐ
  4. 電池電波発信機能を付ける事により、ありとあらゆるリモコン対応可能
  5. リモコンのふたにより電波が減衰するため正確に位置を把握するのはめんどくさいので漠然とした距離を音で把握する


商品化するならロイヤリティーくれ。

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