はてなキーワード: 小説家とは
正確に言うと、今でも小説家になりたいという気持ちを微妙に持ち続けている30代前半のおっさん。
なんでこんなこと思い出したかというと、カズオ・イシグロがノーベル文学賞取ったから。受賞のニュースにびっくりすると同時に氏の実績考えたら妥当だなとか思ってたら、昔はよく小説とか読んでて「自分もこんな風に小説書いてみたい」なんて思ってたことを思い出したんだ。そう思ったきっかけとなる作品はカズオ・イシグロ作品に触れるよりもずっと前で、『魔術士オーフェン』なんだけど。
あれから数十年、単に消費者でしかない自分を見て一抹の空しさを感じてる。
小説用のプロット用に使ってたノートを取り出してきて見てみたら、記憶よりもずっと書いたプロットが少なかった。
昔は少し書けた気がするけど、今は小説を書こうとしても途中で「これ、なにも面白くないんじゃん?」という気持ちがフツフツと沸いてきて、完結どころか一ページすら書けなくなってる。
むなしい
前からずっと思ってるんだけど春樹ってノーベル賞向きじゃないんだよね。
小説家としては当然一流だと思うし、いくつか気に入ってる話もあるよ。でも「ノーベル賞」となると話は違う。
そもそもノーベル賞ってのはノーベルの遺言に基づいて運営されているわけで、その遺言というのがこんな内容。
https://www.nobelprize.org/alfred_nobel/will/will-full.html
...the interest on which shall be annually distributed in the form of prizes to those who, during the preceding year, shall have conferred the greatest benefit to mankind. The said interest shall be divided into five equal parts, which shall be apportioned as follows: one part to the person who shall have made the most important discovery or invention within the field of physics; one part to the person who shall have made the most important chemical discovery or improvement; one part to the person who shall have made the most important discovery within the domain of physiology or medicine; one part to the person who shall have produced in the field of literature the most outstanding work in an ideal direction; and one part to the person who shall have done the most or the best work for fraternity between nations, for the abolition or reduction of standing armies and for the holding and promotion of peace congresses.
(超適当訳)
遺産の利子は毎年、前年に人類に対して最大の貢献をした者に与えなければならない。利子は5等分して以下に与える。物理学分野で最も重要な発見・発明をした者。最も重要な化学的発見・改善をした者。生物学・医学分野で最も重要な発見をした者。文学分野で最も素晴らしい理想的方向の著作を残した者。国家間の友好や軍隊の廃止・削減、平和の維持・推進について最大の業績をあげた者。
ポイントは太字にした2箇所で、
"in an ideal direction"については解釈が難しいところで、上では「理想的方向」とか直訳したけど、実際には文学傾向が「理想主義」である作品のことを指す、と解釈されてる。
ノーベル財団でも何が「理想主義」の条件を満たすのか延々と議論しているけれども(https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/themes/literature/espmark/)、少なくとも「人類に対して貢献」という条件やら、他の賞のチョイス(物理学、化学、医学・生理学、そして平和)から、まあだいたいノーベルが文学賞に対して何を望んでたのかは察せられるよねって話。
それを踏まえて、これまでのところ、ノーベル財団はおおよそノーベルの意図をそのまま汲んで受賞者を決めていると思う。
前回のボブディランはプロテストソング(反戦や体制批判を歌う曲)の旗手。
前々回のスヴェトラーナは言論統制下でチェルノブイリ事故の証言を集めたジャーナリストだという。
もっと遡っても、やっぱり反戦とか人種問題とか、タブーに切り込んで何か描き出したみたいなのが明らかに多いんだよね。
財団は、そういうことをはっきりとは言ってないんだけどさ。
それで春樹って、何を書いたの?
確かに面白い。人気もある。売上も出した。人間の業や本質を描いている面もある。
でもそれって、ノーベルの遺志とは実は全然関係ない。ノーベル賞と文学アワードは違うってことを、いつになったら春樹ファンは理解するのかな。
(追記)
○○は理想主義的ではないけど受賞したじゃないか、というコメントが多い。
確かに、個々を見ると例外的な人もいるが、全体的な傾向としてはやはり反戦やら何やらに「偏っている」のは確か。
されに上で挙げたノーベル財団のURLをgoogle翻訳しながら適当に読むと、選考委員の中でも「理想主義的」の定義が揺れまくっていて、時代により選考基準が動いてきていることが丁寧に語られている。
その意味では、例外枠として春樹が取るか、選考委員の「理想主義」の定義がまたちょっと揺らいで春樹的⊆理想主義的になったタイミングで取るというのはありえるかもしれないね。
あとスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチをスヴェトラーナと書いた件で突っ込まれた。うんごめん。この人のことは良く知らない。
ということでここ10年のノーベル文学賞受賞者の受賞理由をご紹介します。
ドリス・レッシング 「女性の経験を叙事詩的に描いた。懐疑と激情、予見力をもって、分裂する現代社会〔分断された文明〕を吟味し、題材にした」
ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ 「新しい旅立ち、詩的な冒険、官能的な喜びの作家であり、支配的な文明を超越した人間性の探」
ヘルタ・ミュラー 「韻文の濃密さと散文の率直さをもって疎外された人びとの風景を描き出している」
マリオ・バルガス・リョサ 「権力構造を明確に描き出し、個人の抵抗と反抗、挫折を鋭く描写した」
莫言 「幻覚を伴ったリアリズムによって、民話、歴史、現代を融合させた」
もはや今更議論するまでもないので、最近見た記事と過去の議論のリンクだけ張っておく
結局、無料もしくは安価で手軽なコンテンツの興隆によって、有料コンテンツが駆逐されるのは逃れられない
AVがXVIDEOSで見れるようになったらAVの売上が落ちたとかいう理由と近似である
つまり、無料コンテンツ(違法であるか否かはさておき)で満足すればコスト(時間やお金などなど)は払わないと言うだけの話
・「今の異世界ものは一周回って何でもあり」“pixiv”や“小説家になろう”の台頭でカオス化する「なろう系界隈」
世の中に嫌いなものがたくさんあるけど、いまいち共感してもらえないのが、この『顔出し美人ライター』である。
ムカつくんだ!って人に話しても『まず、その概念がわからん』と言われる。分かれよ。
そもそも物書きが顔を出すのがあまり好きではない。漫画家や小説家の顔もあまり知りたくないし、なんなら声優の顔もあまり知りたくない。なんか余計な気持ちが入っちゃうからだ。
ライターの顔出しって、上記の人たちより更になんか嫌なのだ。しかもそれで顔がいいときたら、本当にマジで嫌なのだ。
おふざけ要素や煽り要素の強いライターは、割と面白がって見れる。ヨッピー氏やはぁちゅうは、まあわりと好きだ。はぁちゅうは昔は苦手だったけど、この人は燃えに行ってるとわかって、何だか男らしさに好感を覚えた。ムカつくはムカつくけど、それが芸風だから、ちょっといいなとか思っちゃったのだ。芸人魂を感じる。
そうじゃないライター。
言ってしまうと夏生さえり氏とか、カツセマサヒコ氏とかだ。何が嫌って、なんかすごい好かれてるとこだよ。
普通なら嫌悪感を抱かれるような自撮りとか、『ライターが顔だして成立する記事』とか堂々と描けちゃってる上に、たいして世間から嫌われてなくて、なんなんだよ!と思う。なんならすげえ憧れられてるの何?!嘘だろおい。わたしがサーチできてないだけ?でも『さえり 嫌い』でツイート検索してもこいつの記事しか出てこない!精神汚染!
さえり氏に至っては妄想ツイートとかいう『考えはするけど口に出すのは恥ずかしいなって普通は遠慮しちゃうようなツイート(しかもだっせえツイッター構文を駆使)』を堂々とあげて、そういう恥ずかしいしクソ寒いことをしながら尚且つ顔まで出してて尚且つそれが美人とあって、尚且つめっちゃツイートも本人の人柄も人気があるって…どういうことよ。しかも昔の高校時代とかの写真もアップしてるし、完全にその時から顔面が完成されてるじゃねえか。歯並びもすごくいい。もう気が狂いそう。
カツセマサヒコ氏との仲良しアピールとか、一緒に仕事します、楽しみだね!みたいな馴れ合いとかもう嫌悪感がすごい。嫉妬とかと少し違うんだ。羨ましいとかではなくて『同業者にどう思われてもいいのかこの人たちは。恥ずかしくないのか?』という、なんか信じられないなという気持ちなのだ。
カツセマサヒコ氏はなにが嫌とか説明できないよ…逆に誰か説明して…嫌なんだ。とにかくわたしはこの世の『サムい』ものが世間に受け入れられている事実がキツイのだ。だれでもいいから共感してほしい。
余談だけど、塩谷舞氏も同じような感じでとても嫌いだった。さえりやカツセと同じ感じの人だと思ってた(本人のキャラクターで売る、という意味)
彼女はライターというか編集だけど、頑張ってるアテクシ感がすごく苦手だった。
facebookの知り合いの知り合いで繋がってる人が多いせいかバンバンこの人の頑張ってますアピールが流れてきてついにはブロックした次第であります。
最近は彼女に対しては特に何も思わなくなったし、本人のキャラどうこうというよりは、ふつうにすごく仕事ができる人なんだなと思った。
まあ別に好きではないけどな。
いろんな男子高校生、女子高校生、女教師の恋愛模様を描く短編集
陰キャだけどやさしくしてもらった男子にほれてしまって自分と彼以外滅びないかなとか中二病考える
でも泣いちゃう
どこまでもイケメンな男子と、陰キャな女子のギャップがすごくつらい話
卒業式後、ようやく女教師がOKして自室に招待してお酒のむと、お堅いおんな教師がすごく弱気にふにゃふにゃになる
もう三十路前だし自分に自信がなかった女教師を見て男子はますますかわいいと思う
そんで同棲することになる
メガネ女子はそこまでしなくていいという
そのかわりに「他の女子と話した後は私が満足するまで好きといって」と言う
しかし会話の後、男子はほかのクラスメートの面前でメガネ女子に「好きだ」と言ってしまう
女子は男子に「みんなのまえでいうな」というが実はうれしかった
裏編として、実はよく男子に話しかけてた女子は男子が好きで、好きだ事件のあと、
どうでもいいと考えつつ未練たらたらでちょっとかわいそう
でも実の目的は、メガネ女子が図書館にいる男子をのことが好きだから、ギャルが付き合わされてる
ギャルは女子に、自分から行動しなきゃだめだと伝えて、告白させる
でもギャルは見返してやればいいといって女子力を教えるようになる
ギャルと女子、男子と彼女が街角で出会ったとき、ギャルは女子に、「男子に対して好き勝手いってやれ!」とけしかける
ギャルは男子にいろいろモーションかけるが、男子はヘタレなせいでろくに何もしてこない
最後卒業式の日、最後だからギャルから告白して男子もそれに返すが、ギャルは男子に、男子から告白してほしかったといってさよならを告げる
再読
★5だなあ
めっちゃ好きだわ
短編のクオリティがそれぞれで漫画1冊分くらいあってもいいくらい
百合的なのもあるし、もどかしさ、安心、失恋などおっさんが読んでも傷つかない程度にほほえましい話で、
すごく好み
あっちは読んだことないけど読んでみようかなあ
絵柄が少しこんちきににてる
1冊の満足感がすごく大きい
最後後日談が書き下ろされてるのもすごくサービスあってうれしかった
心の本棚入りだわ