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2021-02-02

逆に聞くけど、クズじゃない人間ってどんなん?

自分クズ人間だってのはわかるけど逆にクズじゃない人間ってどんなんなんだろうと考えてみた

結婚して子供がいる。夫婦仲はそれなりに良くて協力しあえている。子どものことは程よく愛している。

仕事ができ、人の役に立って働いて金を稼いでいる。その金で自立し家族を養っている。もしくは稼いでいる人間の役に立つよう働いている。

他人馬鹿にしない。中庸過激思想意見を持たない。誰とでもそつなく社交辞令で付き合える上に深くて長い付き合いの友達が何人かいる。

・何か一つのことに依存していない

こんな人間って本当にいるのかな?

自分理想が高すぎるんだろうか

人間って思ってたよりもクズなのかもしれない

2021-01-31

anond:20210131210721

正義感の強い人は非を認めないから信用ならんな。

善にも悪にも寄らない中庸人間がええ。

2021-01-10

anond:20210110141930

なんか昨日がほんとにひどくて「日本人が~」って日記に「わかるわかる、在日韓国人は~」って絡んでくる人間いたので、まぁ頭の病気なんだと思ってるけど。

ただ、「中庸コミュニティ」が成立したとする思考実験してみると、結局その中でも右寄り/左寄りに分かれるだけな気がしてしまった。

ネトウヨ左翼活動家がいない、中庸コミュニティが欲しい。

他国が全く関係ない話なのにすぐ中国韓国は~と始めるネトウヨ政治は全く関係ない話なのにすぐアベが~と始める左翼活動家は専用の闘技場でやりやってて欲しいのにどうして絡んでくるのか

2021-01-09

anond:20210109142920

そうとも言える

フェミって中庸やけど男性社会に寄ってるから左派的なものだった

左/左だと女性に寄り過ぎで左/右だと中庸に近い

過激派左派ばかり目立つから本来フェミニズム浸透に時間がかかってる

2021-01-08

anond:20210108182922

何も信じずに事実だけ積み重ねていけばそこが分岐点中庸だよ

その為には主張したいというスタンスを捨てること

2021-01-07

anond:20210107210121

結局集団教育に馴染めなかったから俺を認めなかった奴らは嫌いや!ってだけやんけ

んで集団の方が中庸寄りだから事実を突き付けられただけで強要されてる様に聞こえてしまう拗らせっぷりなんや

どこいっても地域共同体家族愛万歳やぞ

アメリカですら多数派白人にとってメリットになるから優秀な発達障害者なら居てもええかってだけ

anond:20210107193733

アスペに健常者の感覚って理解出来ないらしいじゃん?

普通だと他者視点でどの辺が中庸だってのを無意識的に感じ取って生きてるのにそれがない

そういうバランス感覚の欠如が不潔だったり趣味の偏り価値観の歪みに現れてるんやもんなあ

理解出来ないならしゃーない

俺は困らんしOK

anond:20210107190528

精神の軸が社会/中庸にあるなら良いの

それでオタク趣味嗜んでても別にキモくない

オタクって言われる層は軸がオタク趣味あん

スッピンブスでも幾らでも清潔感出せるし、そういう姿が見えれば社会性を感じられる

オタクは1ミリもそういう姿勢が感じられないかキモ

判別出来ねえのはお前がオタク属性から

anond:20210107183746

知能が低いと中庸バランス取ることができない

シーソーは真ん中で立ってバランス取るより座る方が簡単やろそういうこと

anond:20210107151221

現実価値観中庸構成されてて

そこから弾き出された両極端が殴り合う世界から

自分の持ってない価値観を手に入れるには優秀

どれかを信じるのは馬鹿

2021-01-02

紅白の録画を見ようとしたらマジで無理で30分で諦めた

なぜ見た?

新年が始まったら職場話題についていくために。

特にパートのおばちゃんとか年配の上司とか技術補佐の爺ちゃんと話す時に役立つと思ってさ。

そのへんの職場における関係を良好に保っておきたいけどやや価値観が違って共通話題を持ちにくい相手とのコミュニケーション手段が4時間で手に入るなら安い投資だと思ったわけよ。

どこが無理だった?

全体主義的なノリ、としか言いようがないな。

出だしの「今年はコロナ生活が一変して辛かったですよね」って所で早くも振り落とされそうだった。

別に俺はコロナ生活が変わっても困ってないし、むしろ飲み会地元への帰省が断らなくても向こうから勝手に中止になって助かるぐらいだった。

多数派意見はすなわち全国民意見である」と言わんばかり、いや、言うまでもなくそであるという主張がいきなり豪速球で飛んできた、俺はそう認識した訳さ。

どっかのコピペで「全体を100としてそのうち26を支配すれば、多数派のうちの多数派支配することで結果としてすべてを支配できる」と言っていたが、まさにそういった考えを無自覚でやってのける多数派連中の傲慢国営放送年末特番のっけから飛んでくきたこと、まさにそれが俺を心底がっかりさせたわけだ。

はだしのゲンに出てきた非国民連呼多数派迎合無責任愚民集団からミリも成長してない思考回路が剥き出しだったのさ。

吐き気がしたさ。

でも耐えた。

そもそも歌番組なのにOP一曲からまらず司会進行の自己紹介からスタートって事が気に食わなかったが、こりゃあくま趣味的なもんだ。

そこからの雑なデジタル合成には度肝を抜かれたぜ。

あん適当な物をさも「最新技術との融合≒今風だから若者安心』と言わんばかりに見せられた所でいよいよ必死に飲み込んだツバに酸っぱい味が混じったもんだ。

そこから歌が始まるわけだが、まあ歌の内容自体はそんな文句もないし、ちょっと聞き覚えのあるグループの最新曲演出が分かって多数派に媚を売るための下準備にはなりそうじゃねえのって投書の目的を思い出しもしたさ。

だがな、背景に出てくる映像が無理すぎた。

コロナの中で必死に団結しようとする全国の皆さん』の映像がよお。

ふざけんなよ?

まりはこの紅白ってのはどこまでも「コロナの不幸は『人々が繋がれなくなったことにある』と捉える連中」のためのものだってことか?

そのスタンスが単にちょっと最初MCで掴みを得るためのものじゃなくて、ずっと貫くつもりだってのか?

無理だ。

世間が一色に染まっているはずというその無根拠な盲信、そういった番組税金で作られスペシャル番組として流される。

そんな文化迎合できるか。

俺はチャンネルを切った。

いっそNHKも解約しようと思ったが、一度契約したが最後手続きがクソ面倒くさい国営詐欺のような代物であることを思い出してひとまず愚痴って終わることにした。

歌について

別に歌には文句はなかったし、演奏ステージの豪華さは流石だと感じた。

色んな歌が聞けるというコンセプト自体には文句はないんだ。

いたこともねえアイドルが歌ってようが、アニソン歌手の痛いコスプレ大会だろうが、演歌はまだ終わってませんよと老人世代文化へのヨイショだろうが、むしろそういった「それぞれの閉じこもった文化による闇鍋であることにこそ、国営放送でやる意義があるように思った。

たとえば、AKB系の世界ではやたら人数の多い連中が男性の性欲を刺激することを意識しつつ同じような振り付けで踊る喜び組のような文化が今でも続いてることを、わざわざ自分で調べることな勝手に向こうから教えてくれるのだ。

自分にとって異文化である空間で今何がどう流行っているのかを、半年~数年程度の遅れの範囲で一気に把握できるというのは非常に便利なのものだ。

ぶっちゃけ紅白にはその文化の本当の最新ブームはまず出てこない。

選考段階において流行っているかが一つの基準になるし、その上で多くの層にとって「そうそう今年はこれが流行ってたんだっけ」と思い出してもらうことが目的からだ。

本当にその界隈に置いて最先端のはやりは、その界隈の中で勝手に盛り上がっていろが紅白スタンスだろうし、それは正しいと私は思っている。

紅白に何を求めるか

何も求めない

紅白という番組方向性が「多数派お祭りであるというのならそれを貫けばいい。

闇鍋歌番組別に他にもあるわけで、私が求めているのがそれならばそっちを見ればいいわけだしな。

私が求めるような「世の中における多数派を気取る人達とのコミュニケーション手段」を目的紅白を見るのなら、そもそもコロナにおける最大の被害は人恋しさ」という価値観の方にも迎合して見せなければおかしいのだ。

それができないくせに安易他所文化に首を突っ込んだ時点で、私に文句を言う資格はない。

どうせ紅白の話になれば自然そういう流れになるだろうし、その時に必死に誤魔化してもきっと何処かで矛盾が出るだろう。

下手をすれば「地元に帰れなくて寂しかったです~~~😂」「人のつながりって本当に大事~~😍」と心にもないことをひたすら一年中言い続けることになったやもしれぬ。

そうなるぐらいならもっと別のアプローチ雑談ネタを探った方がまだ建設的だろう。

その事に気づけたのは紅白のおかげだ。

多数派であることに甘えきった自称普通」派の連中)の高慢というものちょっと甘く見ていた。

NHKに求めるもの

でもさ、俺やっぱこういう番組作るのに金払ってるって思いたくないからさ、解約させてくれない?

別にジョジョ田亀源五郎ドラマとか興味ないし、子供いないか教育も見ないし、ニュースも「中立中庸」って感じでやってないみたいだしさ。

いらないんだよね。

それか割り切って完全な人頭税として国が正式徴収してよ。

それで100円ぐらい今より値段下げて。

正直、自分が払ってるお金の中に「他人の家にズカズカ上がり込んだり嫌がらせすることで相手プレッシャーをかけて金巻き上げてくるヤクザまがいの連中への給料」が入ってると思うと凄く嫌なんだよね。

そこは本当勘弁して欲しい。

2020-12-31

anond:20201231144903

独特の世界観って酷く言えば自分優先のオナニーってことやろオタク属性精神指向性が一緒やねん

宇多田ヒカルはその中でも、そもそも立ち位置中庸で両性的だったからみんなに受け入れられたゴーストついてるけど

2020-12-30

anond:20201230112657

鬼滅が流行ったのは理由あるよ

今まで男が結果を出すから女は支えろだったのが、性別関係なく協力して成果を出せば偉いって価値観が新鮮だった

男尊女卑女尊男卑にはウケが悪いか現代中庸の形なんや

2020-12-21

anond:20201221175513

ハマることは悪くないんやぞ

同性しかハマる要素のないものになんの疑いも抱かずのめり込む視野の狭さが好みだけで伝わるから嫌われる

戸田恵梨香結婚した松坂桃李バランス取れた両性的価値観を持ってることを初めから皆が知ってるから遊戯王にハマっててもネタになった

テレビは男も女も楽しめるように作られてるやろ中庸

2020-12-17

業務知識は、ありすぎてもなさすぎてもダメ

業務の専門知識は、ありすぎてもなさすぎてもダメ

ありすぎると傲慢になり、マウント勝負マンになってしまうし、

なさすぎても卑屈になり、業務以外でマウントするマンになってしまう。

たとえば勤怠管理とか、業務以外の「会社ルール」を渡り歩くことに全力を尽くしてしま(笑)

車の会社クルマに詳しい人間が、事務バカにしたり、

逆に事務クルマのことわからいから、ほかの社員の動向ばかり見ている、みたいなことである

どちらかといえば後者はミジメだし前者のほうがいいに決まっているが、

業務知識なんてほかの会社にいくと全く使えないことも多いし、

傲慢になるというのは、仕事以前に人間としてリスクがある。

その意味ではドッコイドッコイであり、やはり中庸いちばんである

2020-12-09

棄民は始まっている

自衛隊云々で話題コロナ流行地より。

 

叔母がいわゆる終末期医療病院にずっと入院していて、

数ヶ月に一度、よその病院に通院して受ける特殊処置をしないと、

とあるインプラント器具ダメになる、という事情を抱えている。

 

そんな状況でコロナが出た。病院本体ではなく、付属施設でだ。

利用者に二人、その施設限定職員に一人の陽性者が出た。

叔母のいる病棟施設の間で行き来のある医師たちは陽性にならなかった。

そのため、叔母のいる病棟スタッフPCR検査対象にもならなかったそうだ。

替えの効かないスタッフを維持するために検査を控えている状況だと私には思える。

からまぁ、叔母の通院先が警戒するのも理解できる。

 

しかしその通院で行う処置は命に関わるようなものだし、

他の病院でやってくれるところをみつけるのも難しい。

年内にできなければかなり危ない状況になる。その点を汲んで、

昨日の時点では通院を受け入れると言ってくれていた。

 

ところが今日、通院先に到着して言われたことは、

関連施設とはいえ、同じ建物だそうだから、そういうところからは受け入れられない、

という一点張りだった。その点も昨日の時点で説明していたのに。

最後の陽性者が回復してから二週間後なら受け入れられるということだ。

要するに年内はギリギリ。一人でも新たに出ればほぼ無理。

そもそも着いてから言うことか? 昨日と今日で状況が変わったわけでもないのに。

だいたいいまの流行状況からすれば、

二週間後なんかそっちでコロナが出ていたって全然おかしくない。

それなのに必要処置を断る。命に関わるような処置を。

昨日の夜でも今日の朝でも一報入れてくれれば、わざわざ連れて行かずに済んだのだ。

本当に警戒しているのなら、不要な対面の機会を作るべきではないと思うのだが。

 

入院先のスタッフたちは一生懸命謝ってくれた。

別に悪いことをしているわけでもないのに。

通院先にしたって、悪いのは手際だけで、受け入れないことは何も悪くない。

今のところは久しぶりに顔を見れた安堵感が勝っている。 

 

こんなケースは、いま日本中にあるのだろう。

通常なら受けられた治療を受けられずにいる人たち。

この状況は何によってもたらされたのか?

コロナ危険を過剰に煽りすぎたマスコミ世間のせいか

コロナ危険を過小に見積もって感染を広めた政府のせいか

もちろん全てはウイルスのせいだ。それはわかっている。

それでも、いま現実医療現場で起こっている判断が正しいものだとは思えない。

現場判断が歪んだものになるのは政策のせいでも世論のせいでもある。

 

感染者に過剰なスティグマを押しつけ、危機を煽ればタダで行動を制限させられる。

感染拡大はろくな正業についてない連中のしていることで、そこを塞いでも社会は回る。

それで一時は感染者を抑えられた。でもそんなものは長くは続かなかった。

 

経済的困窮を盾にとって過剰な行動制限否定し、補助金で外出を促す。

コロナなんて所詮ただの風邪で、若ければ無症状で済むんだから社会は回せる。

それでいくつかの業種は一息つくことができた。でもそれも長くは続かなかった。

 

どうしてこんな極端なものの言い方ばかりがまかり通るんだろう?

誰でもかかる可能性のある危険病気だが、

からって感染を恐れて通常必要医療行為を控えるほどではないとか、

誰がかかっても助かる可能性はあるが、

あえて流行を拡大するような行動を促すべきではないとか、

言ってる人がいなかったわけでもないと思うんだけど、

現状を見るかぎり、どうも中庸なところで意志統一するということができないみたいだ。

 

そうやってパワーゲームごっこをしている間に、

影の薄いリーダーは消え入りそうなぐらい影を薄くし、

市井では弱いものから犠牲になっていく。

 

コロナはただの風邪」と言っていた連中に、

流行を促して人を殺している自覚はあったのだろうか?

交通事故より死んでない、インフルエンザより死んでない、

どうせ死ぬんだから別にいい。無限戦線を退くばかりだ。

 

コロナ危険煽り倒していた連中に、

前倒しの医療放棄で人を殺す覚悟はあったのだろうか?

「こういうときから仕方ない」と嘯くのは簡単だが、

それに直面させられる医療者たちの心の負担を考えたことはあるか?

 

コロナに関わる言説はどれも虚しい。

無視できるものの多い人間ほど声が大きいというだけのことだからだ。

私たちは疲れ切っている。そして棄てられつつある。

2020-11-07

同人女と、今朝の読売記事を見て思ったこ

ツイッター話題になってた同人女感情最終話と、同じくツイッターでバズってた今朝の読売記事を見て思ったこと。

自分より上手いとは言えない」人が自分より評価されて辛いという気持ちはよくわかる。

それに対する回答は、「他人から評価ではなく、自分自身を基準にして段階的に進んでいき自己肯定感を高める」という、腐るほど聞いた内容。

そうしていくうちに他人が求めていることが分かり、それを提供できる実力が身につき、真の評価につながるというものだ。

その究極が、同人女感情に出てくる綾城さんみたいな存在だろう。

ただ、そう言われてしまうと、じゃああの「自分より上手いとは言えないのに評価されてる人」は、上記プロセスを、少なくとも自分自身よりは先へ進んでいる人格者であり、だから評価されている、ということになる。

そして、自分はそんなアイツよりもガキであるという事実に、より惨めな気分になり絶望する。

本当にそうだろうか?

読売投稿者のいう「自分より上手いとは言えない人」がどんな人物なのかは知らないが、私が思うに、単に界隈に上手く溶け込めているコミュ強なだけな気がする。

その人は、自分自身と同じ惨めな状態から、上に書いたプロセスを乗り越え、ついに今の地位についた……とは思えない。9割がたは、普通にしてたらそうなっただけだろう。

スクールカーストみたいなもんではないか

カースト上位の者は、あらゆる煩悩を克服した人格者集団というわけではなかろう。自然とそうなっただけのコミュ強。

上位集団の中でウケる話題ある意味内輪ネタ)を、下位の者が提供するのは難しい。

クオリティに優れていても、どうしてもズレが生じ、「へー、すごいね。で?」で終わる。

綾城さんレベルになればようやく、カースト上位の者を含め広く全体に評価されるようになる。(一部の捻くれ者を除いて。)

その綾城さんですら、本当に凄まじい努力の結果ああなったのかは、分からないけど。

似たような葛藤経験してはいるんだろうけど、才能と人格が元々圧倒的に優れているのに違いはないだろうし。

まとまらなくなってしまったが、

界隈で幅を聞かせている、ギャーギャーうるさくて絵が割と描けて評価されてるムカつく奴は、単にある程度の絵の才能とコミュ力の才能があっただけで大した人格者ではない

界隈で重鎮ぶっている、絵が結構上手くて発言も支持され、たまに公式に苦言も呈しちゃうしオレも苦労してきたんだよみたいなこと言っちゃうムカつく奴は、単に結構な絵の才能と中庸意見力の才能があっただけで壮絶な過去を克服して現在地位を築き上げたわけではない

界隈で聖人ぶっている、絵が上手くてなるべく不快発言をしないよう気を遣い、たまに自戒いたことを言って実質的に周囲へのロジハラになってるムカつく奴は、単に絵の才能と元々穏やかな性格の才能があっただけで修行僧みたいな生活しているわけではない

そして、こいつらは大したことはない!と思えても、自分はこいつらより絵の才能もコミュ力も劣るし、自己肯定感形成プロセスでも周回遅れという事実は変わらないということが分かり、絶望するのだ。

諦めて絵の練習をしても、数年後、いいね数が少し増えた自分しかならないだろう。記事でいうところの「真の評価」など得られるはずもなく、現在の惨めな状況を認め、ネガティブ感情を感じないようにするしかない。

で結局、そうなるにはどうすればいいのか?それを他人意見に頼っている時点で永遠に自己肯定感は身に付かない。

歳を重ねれば少しずつ落ち着いていく……が、それだけでは完全に解決しない。

しろ遅ければ遅いほど自己肯定感を身につけるハードルは高まっていく。

と、こんなことを言っている惨めな自分も含め、ほぼ全ての人には「相対的に下の者」が存在し、妬まれいるかもしれない。

界隈の実力者ももっと上を見て妬んでいる。だからこの手のあるある話を見て「わかる〜」とか言う。クソが。

なので1位以外の全ての人が上を見て妬み、自己肯定感を損なっている。(トップ層は自己肯定感身につけ済が多いだろうけど)

全ての人が自己肯定感を身につけないと永遠に解決しない。義務教育に加えたら?

2020-10-21

https://note.com/teren_mikami/n/n8a5f3e4c53b7

ストーリーはともかく(主さんの主張はあながち間違いとも思わない)。

以下は個人的感想

百合姫って雑誌カラーを知らないので正しいかはわからない。

2017年度表紙担当、べにしゃけ先生

落ち着きすぎているけど、春号なのでいいんでしょうか。少々地味すぎる気も。

2018年度表紙担当フライ先生

個人的にはこれが一番安定してる気がします。しっとりした水のイメージと二人の距離感もいいし、配色と白地の清潔感も手に取りたくなる要素。

2019年度表紙担当白身魚先生

こう言うとあれなんですけど、面々の中で一番描けてないかなって。

背景の密度バランス、立体感。どれも他のイラストレータに比べるといまいちです。

その空間の出せない感じを派手なパースで補って上手に見せようとしてるのはわかるんですけど、それだけですね。

ちなみに自分のことは棚に上げてます

2020年度版1月号の表紙、うるあ先生

圧倒的にこってり。ただ正直厚塗り系でこの感じはイラストとしての押しが強すぎて表紙を飲んでしまってる感が否めず。デザイナーさんがこのくどさに合わせてトリッキーで尖ったデザインを施していますが、それでも浮いてる感じがします。主張が強すぎです。

4月号(同氏?)

そして、うるあ先生の表紙デザインとしての問題は個々にも出てる気がします。押しが強くくどいのに、テーマや造形が至って普通という安牌をきってる点ですね。尖り方が足りないか大人しさが足りないかのどっちでもない。中庸というよりどっちつかずです。なにかビビってんでしょうか。2013年辺りまではもっと尖った人がいたもんですが。

5月号(同氏?)

これ、僕も好きです。80年代サブカルチャー的な文字とポップな女の子の髪の色、化粧崩れと、どれも正面から挑まず斜めにずらしている感じがかっこいいしかわいい。

9月

そこまで心に止まらないというか、趣味ではないのでノーコメント

11月

押しの強さの割に普通、という印象が全く変わってません。なんでこの人はこんなに変わった雰囲気であるように見せかけながら極めて普通なんでしょうか。教科書からくどさを学んだような印象と言ったらいいのか。

10月

うまいですね。空イラストごまかしがききやすいので手を抜きがちですが、キャラクター左上部に目線が集中するように渦を誘導し、キャラクター二名の頭上から線を引くと台形、右側のオブジェクトと併せてみるとVの字が形成されるように描かれています。構図がかなりしっかりしてる。こうすることによってVの字の終端であるキャラが向いている方向へも意識誘導することができています。また、魚眼により空間が広がっています

まあ、noteの主さんとはまるで関係のない感想ですが。

2020-10-08

権力者にとって一番都合の良い「識者」って

思想中立を自認し、中庸精神を以て「権力者のする事を肯定してくれる」人間だよな。

普段権力者に対して、細かな部分での苦言や批判が多いが、ここ一番では絶対に支持を与えてくれる「識者」

はっきり言うけど、そういう意味では政府自民党にとって「頼りになる識者」の立場に立ってる新聞社って、おべっか使いの産経ではサラサラ無く、読売よりもむしろ朝日なんだろうと思うな。

2020-10-07

天才が見たい 1/2

幼いころの記憶は、2歳ぐらいから残っている。初めて乗った三輪車、初めていった遊園地でのヒーローショー、流行に乗って買ってもらったローラースケートファミリーコンピュータ。皆覚えている。

幼稚園の頃には、既に自分他者とは異なる存在であることを認識していた。

幼稚園でやることは何もかもが退屈だった。何度同じことを教えてもらっても文字を読めない、たとえひらがなであっても自分名前を書けない。そんな同い年の園児達に辟易していたし、先生の言うことも最終的に言いたい・結論の読める、そんな通り一辺倒の話しばかりで、毎朝幼稚園に通うバスに乗る時には苦痛を感じていた。

ある日、そんな苦痛の発生源から「近所の公園落ち葉拾いをして、その落ち葉ちぎり絵を作りましょう!」と言われた。他の園児たちは落ち葉をかなり細かくちぎって、造形でギリギリ判別できるかどうかの「おさかなさん!」「おはな!」「おかあさん!」といったの作品を作って先生に持って行っていたが、俺は「いやいや、落ち葉で作るんだから落ち葉である事を活かせよ」と思い、少し捻くれた形をしたカエデ落ち葉を1枚と、他にも大量の落ち葉を拾って、「人喰いおおかみをやっつけた人が、その証としておおかみの右手バイクに積んで村に戻っているところ」という作品を作った。

作ったちぎり絵先生に見せた時、「これは・・・バイク・・・・・・手?」という反応をされたので、それは人の手では無く、怖くて悪い人喰い狼だと説明した。その際に俺は「これは他の人間にも説明必要だな」と何故かひとり勝手確信し、画用紙に黒のクレヨン物語を描き始めた。最初は延々と文字だけで説明していたが、文字だけだと寂しいので、余白に挿絵もつけた。

「悪くて怖い人喰い狼が現れて困っている村人たちのところに、腕利きの猟師がやって来て・・・」という、何とも陳腐な筋書きではあるが、画用紙を10枚以上使ったと記憶している。

俺のちぎり絵物語幼稚園話題になり、その年のお遊戯発表会の題材にもなった。先生は「やっぱり主役の猟師役は増田君がやるべき」と言ってくれたが、主役はガキ大将のS君に決まった。かけっこなどの身体を使う類いのことはからっきしだったので、俺はそれで良いと思った。

発表会は結構うまくいったようで、いつの間にか俺の「作品」達は、「画用紙に書いた物語と一緒に区役所に飾ろう」という話まで出て来ていた。

その事で幼稚園側と区役所側の担当者が何度か話し合いを持ったようだが、結局絵だけ飾る事になった。


区役所に絵を飾る事になるまでの一連の話を幼稚園から説明された両親は、たいそう喜んでくれた。

両親は平凡だった。見合い結婚し、中庸であることを良しとし、毎日を善良に暮らし、一人息子である俺にもしっかりと愛情を注いでくれる。そんな両親だった。

ただ、そんな両親が、幼稚園側が区役所絵画の話を交えつつ、「増田君は本当に優秀です。才能があります小学校は是非とも私立を考えられては・・・?」と強く推した途端、「いえ、結構です。ウチは公立小学校に行かせます」と、頑として譲らなかった。理由はわからない。金銭的な問題だったのかもしれないし、中庸を良しとする生き方に反していると考えたからかも知れない。

俺は単に「人間関係をリセットして、見知らぬ土地でまたイチからやり直すのは苦痛である」などとぼんやり考えており、小学校地元公立のほうが良いように思えた。

幼稚園の中に友達と呼べるような存在はいなかったと思うし、毎朝の通園バス苦痛ではあったが、それでも何とか周囲の人間為人を把握して対応方法ほぼほぼ確立していた矢先の話だった。小学校とやらに行く事になれば、公立でも私立でも「周囲の人間の数」は増えるのだろうが、私立ゼロから再構築するよりは公立のほうが幾分マシだろうと思っていた俺は、そのように両親に伝えた。


両親と俺の希望が一致していたので、当然小学校地元公立小学校入学することになった。

小学校に入っても、特に自身の変化はなかった。小学校に入ると本格的に「勉強」というカリキュラムがはじまったが、先生が言っている事を聞いて、板書をして、家に帰ってから宿題を済ませた後に復習・予習をしていれば、テストの点数は取れた。

この頃になると、自分状態客観的に捉えた上で、自身についての考察ができるようになっていた。

俺は結論として、「俺は天才である」と考えた。井の中の蛙どころの騒ぎではない。加えて、空の青さも知らないとなればもはや滑稽を通り越して害悪であるが、俺の周囲には俺より優れた学力を持つ者も、俺を諫めようとする者もいなかった。

言い訳がましいが、物差しが少ない小学生の時分である。「学力」という物差ししか持っていなかった俺は増長し、慢心し、周囲を哄笑した。将来は俺のような人間が、東京大学のような「賢い一流の大学」に入って、「でっかい一流の会社」に入社して、いずれは社長になって世の中を動かしていくと、本気で思っていた。

何より、公立小学校毎日がヒマだった。普段から見下している同級生とは、恐ろしいぐらいに会話がかみ合わなかった。俺にコミュニケーションスキルがあれば、「会話をあわせに行く」「自分の会話ができる場を作る」といった芸当も可能だったかも知れないが、ご多分に漏れず俺はコミュ障だったし、そもそも会話を合わせるという発想もなかった。

「名のある企業に入れる」「いずれは社長になる」などと思いこんでいるような人間コミュ障というのは、その時点でもう既に色々と破綻しているような気がしないでもない。

ともあれ、この頃の俺は毎日退屈な授業とかみ合わない会話をする為だけに、日帰りの監獄に通っていた。全国の小学生がこの地獄を味わっているとするなら、文部省は滅ぼさなければならないと本気で思っていた。その為に文部省に入って俺がこの国を変えてやるんだと、鼻息けが荒い小学生だったと思う。


─────「良い会社」に入るには「良い大学」に行かないといけないらしい。

─────日本一大学東京大学というところらしいが、真の天才であるならば京都大学に行くらしい。


そんな情報を入手したのは、忘れもしない、小学4年生の秋頃であるいかにも小学生摂取しそうな、狭い世界のテキトーな話である。だが俺は何故か純真無垢にその与太話を信じた。つまり、「将来は絶対京都大学に入ろう」と思った。

そこから俺は色々と京都大学情報収集しはじめた。「学部」など、小学生の俺の辞書には登録されていない概念に触れる度に興奮しつつ、どうやったら京都大学に入れるのか?という情報を求めて方々に聞いて回った。まず一番初めに、俺にとってもっとも身近な「大人である両親に「どうやったら京大に入れるのか?」と尋ねたところ、「知らん」と言われて会話を打ち切られてしまった。仕方なく学校先生などに尋ねたりしていたが、小学生調査能力などたかが知れており、当時はまだインターネットなども普及していなかったので、俺の京都大学情報収集はかなり早い段階で終止符を打たれることになってしまった。

しかし、京都大学に入れたとしても、大学入学までは今からでも約8年かかる。京都大学に入る方法とは別に、一刻も早くこの日帰り監獄から抜け出す方法はないもの・・・模索していたところ、どうやら「私立中学」というところに通えば俺の退屈な生活におさらばできるようだという情報を得た。

日帰り監獄の看守たる先生も、たいそう熱心に「増田君は灘中学東大寺学園に行かせるべきです。」と言ってくれた。特に小学6年生時の担当看守だったK先生は熱心で、何度も両親と懇談して、俺を私立に行かせようとしてくれた。

だが、ここでも両親は「ウチはあまり裕福ではなくて・・・。本人は成績も良いので、公立中学から北野高校にでも行ってくれたらいいと思っておりまして・・・。」と、俺を私立中学に進学させることは明確に拒否した。

看守は

給付型の奨学金制度などもある」

経済的に難しいと思っておられるなら、公立中学以下、なんなら増田君の学力ならおそらく無料で通える」

増田君には質の高い教育を受ける権利がある」

などと食い下がったが、両親は「もう公立に決めてますので・・・」と固辞した。

この頃になると、小学生の俺でもさすがに両親の言動に疑問を覚えるようになった。両親は「経済的に困窮しているか私立は行けない」の一点張りだったが、看守は「困窮していても通えます」という。イヤさすがにそれはちょっとヘンだろ、矛盾してるだろと思っていたが、当時の俺はそこまで頑なな両親を説き伏せてまで日帰り監獄から抜け出したいとまでの強い意志は持ちえなかったし、天才秀才・英傑達と机を並べて学びたいという願望も希薄だったし、それらの一連の俺の態度が招くであろう結果も、特に深くは考えてはいなかった。


当時の両親の真意が奈辺にあったのか、今となっては分からない。草葉の陰から、声は聞こえない。


そうして地元公立中学校に入学した俺は、特に変わり映えのしない日帰り監獄生活を送っていた。そんな俺だったが、中学生活の半ばに差し掛かろうという頃・・・具体的に言うと全国模試を受けたあたりで、「んん?あれ?・・・どうも俺って天才じゃないな、これは・・・」と薄々感づき始めた。全国模試偏差値が出るからである

そりゃもちろん、俺の偏差値は全国平均より遥か上には位置しているのだが、自分なりに努力をしてみても、偏差値的に灘高校にも東大寺学園高等部にも届かないという事実を突きつけられた。これは結構俺にとってはショックで、小学校の頃は「余裕で入れる」と言われた灘にも東大寺にも入れないという事実は俺に重くのしかかった。「このレベル高校が無理なら、こりゃ京大東大なんて夢のまた夢だろ、どうしよう・・・俺の人生、どうなるんだろう」と、本気で思い悩んだ。

悩みぬいた俺は中学2年の夏、両親に「塾に行きたい」と言ってみた。しかし結果はやはりというか順当というか、頑強に拒まれた。曰く

「成績がいいのに何故」

「塾はお金がかかる」

「家でも勉強はできる」

などなど、様々な言葉で塾に通うことを拒否された。

小学生の頃の俺なら諦めていただろうが、中学生になっていた俺は己の目標を達成する為に食い下がった。模試の結果を伝え、行きたい大学がある事、だが自分の今の成績ではそこに至ることができない事、自宅での自己学習には限界がある事などを説明した。

また、塾が無理なら定性的定量的評価可能代替案の提示をせまった。塾の代金は高校に行ったら必ずバイトして返す、なんなら今から新聞配達をして払うと、土下座までして塾に行かせてくれとせがんだ。

結局、中学3年の春から、塾に行く事を許してくれた。

半年ほど前に未亡人となった母はなんだかやつれて見えたが、当時の俺は塾に行けることが嬉しくて嬉しくてしょうがなくって、あまり母親のことを注意深く見ることはできなかった。今思えば、当時の母は様々な事に疲れ切って倦んでいたのだと思う。塾に行く許可も、根負けというよりかは思考放棄といったように俺には映った。

そんな母を尻目に意気揚々進学塾に入った俺は、成績順のクラス分けで上から2番目のクラスに入れられた。正直、体が震えた。自分よりはるか勉強ができる人間が、天才が、焦がれる存在が、今まさにすぐひとつ上のクラスにいるとリアルに感じられるのである。そして、その人間たちと同じ程度の授業を、自分も受けることができるのである。これがアニメだったら俄然燃えるBGMが聞こえてくるようだった。実際、あの時の俺には、何かが聴こえていたのだろう。俺は一心不乱に机に噛り付いた。机に歯形があるんじゃないのってぐらいには噛り付いていたと思う。

その甲斐あってか、入塾後すぐのクラス替えで、あっさりと一番上のクラスになれた。ここで俺は生まれて初めて、圧倒的な勉学の才能をもった人間、すなわち「天才」と直に出会った。それも一人や二人ではない。そんな輝ける才能がひとつ教室に雨後のタケノコのようにポコポコ存在している、そんな環境で学べるという喜びにも出会った。

毎日がただ楽しかった。自分天才ではないのかも知れないけど、努力すればちゃん数字が、成績がついてきてくれた。

幼少の頃、毎朝幼稚園に行くバスの中で感じていた苦痛や、小学生の頃に感じていた疎外感は、もう無かった。


高校公立北野高校というところに入った。維新橋下弁護士とか、日本マクドナルド創業者藤田田ふじたた、ではなく、ふじた・でん)とか、漫画家岡田あーみんとかが通っていた高校である

本当は東大寺学園に行きたかった。学力模試偏差値は足りていたと思う。赤本自己採点でも余裕で合格圏内だった。だが、中学3年時に入塾した際に母親と交わした「高校絶対公立高校にする事」という約束を守った。その約束をした時点では「受験までにどうやって説得するか・・・」などと考えたりもしていたが、塾での公立中学では考えられない授業スピードについていけたことや、並み居る才能たちと交わした会話の中で、「公立高校からでも京都大学は狙える」という感触を、俺は確かに掴んでいた。

中学の頃はあまりよく理解していなかった奨学金制度は、高校に入ると同時に申請した。家計理由に俺の私立進学を拒んだ母親は、中学時代に俺の奨学金申請していないこともその時に知った。俺はそんな母親を信用せず、奨学金申請手続きを自分自身で済ませた。

北野高校の授業の質は高いと思った。だが俺は油断せず、予備校にも通うことにした。私立中学入学組の連中は、少なくても俺より3年は早く走り出している。そいつらに追い付くには、そいつらと同等、いやそれ以上の勉強必要であると思ったからだ。

俺は詐欺師丸出しの口調で「高校学費が浮いたんだから、もともと払うつもりだった学費予備校に回してほしい。予備校バイトを完全両立させるのは時間的に難しい。学力的に、俺は中学までの借金がある状態プラスに転じるには積み上げるしかない」などと母親に申し入れたところ、すんなりと受け入れられた。

この頃になると、奨学金申請だけでなく、家の中の一通りの事は全て俺がやっていた。

自分でできるようになったから」というのももちろん理由としてはあるが、母親が炊事・選択家事全般を筆頭に、日常生活の様々な事をほぼ全て放棄してしまっている事のほうが、より比重の大きい理由だった。母親予備校行きを認めたのも、「認めた」というよりは「俺が『予備校に行きますよ』と報告した」といった表現のほうが正しいように思う。

俺が小学生中学生の頃には確かに存在していた、「理由なぞはよくわからないがとにかく自己の主張を持って論陣を張る頑強な”母”たる人間」は、もういなかった。朝起きて、TVをつけて、ご飯を食べて、夜眠るだけの人間がそこにはいた。

家計ほぼほぼ俺が全部見ていた。入ってくるカネと出ていくカネを計算して大幅なマイナスにならないと言う事だけを気にしていたので、一般的家計管理よりはラクだった。現に、今つけている家計簿よりは簡単だったように思う。父親の遺した資産が多少あったので、その管理も俺がしていた。

高校生活は楽しかった。学力差のある人間を十把一絡げにして地域ごとに押し込める日帰り監獄では味わえない切磋琢磨がそこにはあった。同程度の学力を持つ者同士が集まった結果としてのシナジーがあった。今までは暗い色で塗りつぶされていた「学校での生活」に色が付き始めた。毎日学校に行く事が楽しかった。対照的に、毎日家に帰るのが億劫になり、やがてそれは苦痛に変わり、それに伴い、家の中が暗い色で塗り潰されていった。

昔、母を名乗っていた人間は炊事もしないので、学校帰りは毎日スーパーに寄り、食材を買い、俺が晩ご飯を作った。予備校のない日は二人で食事をするようにしていたが、食事中に会話のようなものはなく、TVから流れるバラエティー番組の下らないやりとりだけがBGMだった。ご飯の味はしなかった。たぶん、母だった人も、ご飯の味はしていなかったと思う。


しかすると、家から目を逸らそうとして、無理に高校での生活が輝いていたんだ、良かったんだと自分自身に言い聞かせているだけなのかも知れない。我が事ながら、この頃の記憶は妙に混濁している。

大学入試は当然のように京都大学一本にした。学力模試結果も問題無いと判断したし、何より俺には京都大学以外の大学に通う価値を見出せなかった。入学できるまでは何浪でもするつもりだったが、幸いにも現役で合格することができた。

大学合格したこときっかけに、京都に引っ越す事にした。

ひとり身になったから身軽だったし、しばらく大阪から京都大学に通ってみたものの、さすがに京都の外れまで毎日通うのはちょっと辛いなと思った。何より、暗い色で塗り潰された、大阪のあの家に帰るのは嫌だった。もうTVの音は聞こえなくなったけど、あの家で目をつぶって眠るのが、怖かった。

大阪での様々な残務を片付けると、それらの結果や、これからの事、感謝気持ちなどを両親の墓前に報告して、俺は京都に移り住んだ。


後編に続く

anond:20201007170042

2020-09-11

anond:20200911111852

YAHOOコメントとかは逆に中韓野党バッシングばっかりだし

いまの時代ビジネス的にもコミュニティ的にも中庸ってのは難しいってだけなんじゃないか

中庸なひとはわざわざ粘着してコメントしないから、右か左の粘着ガイジのコメント数がどうしても多くなる

2020-08-31

NHKYahooニュース凄いな

はてなと違ってめっちゃ役に立つ

余計な(ネットの人気者(笑)の)おもしろニュースや極論ブログとかのノイズも入ってこんから探しやす

何がいいって極端な右翼左翼要素が目につかないことだよね

はてなって自分普通ですって顔してすげー偏ってるやつが多くて余計な注意力を削られる

なにより、左右に関係なく世界ヘイト消費しようとする輩が多すぎる

悪秩序と悪混沌と悪中庸ばかりで構成された悪のパーティーっていうか

そんで自覚ねーからな悪の

そこが最悪やね

やっぱプロの餅屋に行くのが一番やね

今のはてなネットの変化に取り残された老人にとってのトレンドをチェックするサイトしかいね

普通トレンド追うならまだツイッターFacebookのがいい

なんならワイドショー

2020-08-28

右翼左傾化

ゴリゴリ右翼が主張する様な事を良く発言し、ツィッターとかでも良くRTするお友達コテコテ右翼なのに、自分保守とか右翼と言われると侮辱されたかの様に怒る手合が多くて、その類の大方は自分中庸の徳を持った不偏不党の正しい人間だと思ってるんだけど、どうかすると自分を「真のリベラリスト」とか思ってるのが居て、新自由主義者自覚があるのかと思えばソーシャルリベラリストのつもりで居るのではと思しき馬鹿もいて、こういうのは由々しき「右翼左傾化」だと思うんだけどどうだろうか?

2020-07-29

anond:20200728192915

女性社会的弱者なのだから強者である男性から認められるレベル容姿以外の女は生きていてはいけないということだよね。

美しい女を無条件に褒めることによって、美しい女と中庸・ブスな女同士を分断させて統治やすくする意図もあるだろう。

ただし男性側がポリコレ価値観を受け入れる形で、女性の「美しさ」についても多様性を認めようという流れなのだと思う。

譲歩できるのはそこまでで、女は美しくなくてもいいんだ、という話までは認めない。

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