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2024-04-20

6か月で体重が10kg減ったお話

メタボ血圧が高く、頭痛持ちだった。

血圧だと頭痛になりやすいらしいよ、血圧の薬飲むようになったら頭痛無くなったよ、という知人の言葉を信じて病院に行ったら「確かに血圧も高いけど、それより血糖値がマズいです。腎臓に影響が出始めています」と言われ、高血圧に加えて糖尿病の診断が下りた。ちなみに高脂血症、高尿酸値血症でもある。

というわけで食事改善した。運動はしていない。

朝食

以前:納豆卵かけご飯味噌汁

改善糖質70%OFFグラノーラ牛乳

昼食

以前:おにぎり2個

改善おにぎり1個+ドレッシングかけたミックスベジタブルコーンなど200g(スープジャーに入れてる)

夕食

以前:揚げ物のお惣菜多かったなー

改善スーパーの100gくらいのカット野菜最初に食べてあとは適当に。適量に。ごはん麺類は食べたり食べなかったり豆腐に置き換えたり

その他

食料品栄養成分表示意識するようになった

・間食はほぼゼロ。甘い飲み物コーラとか微糖の缶コーヒーとか)もおやつも食べない。飴も

・ほぼ毎晩、度数低めの缶チューハイを1本飲んでる。カロリープリン体ゼロのやつ。お医者さんも問題ないって言ってるし

元々、そこまで食にこだわりがないので食事制限特に苦になっていない。

ちなみに今は下の血圧以外すべて正常値になり、頭痛も全く無くなった。

下の血圧運動しないとダメなんだろうね。

ウェストがすごく細くなってズボンが軒並みブカブカになってしまい困っている。

2024-04-14

オーバーサイズと単にサイズの合って服の違い

多分だけど、着てるのがチー牛かそうじゃないかだよな

だって昔はチー牛がサイズ合ってないブカブカな服着てるの馬鹿にされてたけど

今はみんなブカブカな服着てるじゃん

そういうことなんだよな

2024-01-23

西松屋の安い靴下

西松屋にずらっと置かれている安い靴下。7~9センチ、13~16センチ、15~20センチサイズが区切られているが

その該当するセンチ靴下を買ったところでジャストサイズとならないことがしばしば

子供靴下サイズがざっくりと作られており、たとえば13~16センチ靴下を13センチの足の子供がはけばブカブカであり、

足のサイズが15~16センチくらいの子供が丁度いい靴下なのである

の子供は16~17センチくらいの足のサイズで、西松屋の安い13~16センチ靴下をはかせたら一応足の形に靴下がぴったりしているが、ゴムのところがきつそう。ちょっと着圧ソックスみたいになってる

かといって、15~20センチ靴下を買ってはかせてもどうせブカブカなんでしょ?と思う

子供靴下サイズってなんであたりまえのように5センチ幅とかでざっくり作るのかね

大人でも20~25センチ靴下とかあるけどさあんまり見ないよね

Amazonで「子供 ソックス」で検索したらよい感じに3センチ刻みでサイズを区切ってる靴下が売ってたりして嬉しくなる

子供販売業大手西松屋がこんなにざっくりと子供靴下サイズを区切っていることが悲しい

2024-01-12

痩せて困った

体重絶対的に見ると全然痩せてないんだが、胴回りが小さくなりすぎて困った。

昨年11月から食った物のカロリーを記録するようになって、食いすぎと思って意識的に減らしたら、2か月で5kg減った。

別に筋トレとか運動は一切やってないんで、ただ腹がへこんだ。

そしたらスラックスブカブカヤバい

慌ててどんぶり飯かっ食らったらベルトで引っ掛けられる程度には戻ったんで、今日はそれで出社してる。

このまま痩せたら服新調しないといけないし、とは言え食いすぎると戻す程度の肉体だ。

俺の人生はどっちに舵を切ったらいいんだ?

2023-12-19

来月にソープ童貞を捨てる男

俺はもうそろそろアラサーと呼ばれる非モテ男。

もちろん真性童貞

5ヶ月前にXでソープ嬢アカウントを見て「こんな可愛い子がいるなら素人よりソープの方がいいな」とソープに行くことを思い立った。

ただ、その時の俺は非常に終わっていた。

太ってる上に運動不足で全身ブヨブヨ

喫煙により歯は黄色くなり、ヘビースモーカーしょっちゅう咳き込む。

伸びっぱなしの髪が目に被ったら千円カット魚屋の親父風スポーツ刈りにしてもらい再び数ヶ月伸ばしっぱなし。

髭はマスクで隠れないところだけ剃ってマスクの中は放置

服は6年間以上着ていてタバコ臭いであろうヨレヨレのTシャツ毛玉だらけのニット、シワシワのパンツスーツは親父のお下がり高校時代ローファー

このまま風俗に行けば間違いなくオクサレ様だ。

また、いくら働いていると言っても一気に数万円のお金を飛ばすのは気が引ける。終わった後に後悔しそうだった。

そこで半年間、一ヶ月ごとに11000円を貯めつつ、それと並行して「オクサレ様」から普通非モテ男」くらいまでにはステップアップしておくことにした。

以下やってきたことを綴る。

歯医者

レントゲンを撮られたり針で歯をチクチクされた。最低限夜の歯磨きはしていたので幸い虫歯はなかったが、お姉さんにフロスをされるとものすごい歯垢が取れて恥ずかしかった。その後回転する硬いブラシでヤニや歯石を取ってもらい綺麗になった。

新しい歯ブラシ歯磨き粉、フロスを受付で買って三ヶ月後の予約をして帰宅

タバコ

禁煙はすぐに断念したのでアイコスを購入した。歯科衛生士さん曰く「紙と電子じゃ汚れ方が全く違う」とのこと。咳き込みも減ったし、他人の紙タバコ臭いに敏感になったので少しはマシだろう。

体型

昼の外食を辞めて休日に5日分作った冷凍の作り置き弁当を持参。足りないボリュームは朝食(ご飯味噌汁)を食べるようにして補う。夜も外食せず宅食サービスを使った。

エナジードリンク炭酸飲料を辞めて水を飲むようにした。

週に3回は市民プールに通い30分〜1時間泳いだ。

現時点で体重が17kg減り、特に顔まわりが見違えた。おまけに風邪未満のような怠さが殆どなくなった。

服装

色々調べたり妹や数少ない知人女性に聞いた結果「男性服装は加点を目指さず減点されないようにすることが重要」と考えた。

星野源を若干参考にしつつ白T、スウェットカーディガンニットデニムスラックスなどを無印ユニクロで購入した。全て無地で黒、グレー、ベージュなどの落ち着いた色を購入した。

それと昔は白かったが今は真っ茶色バンズスリッポンを捨ててアディダススーパースターを2足買った。

これは余談だが久しぶりに若者のいる商業施設に買い物に行ったらエナメル肩掛けカバンマジックテープの財布が嫌になったので2ヶ月目に革のチェストバッグと財布を買った。服装に気をつけ始めたら親父のお下がりブカブカスーツローファーも恥ずかしくなったので青山スーツを作って革靴を買った。

脱毛

髭を剃るのが億劫だった理由の1つが肌が弱い上に髭が濃く、荒れたりはしないが剃る時痛かったこと。また前述したように羽虫や大便が毛に絡むほどの剛毛で不便だった。

敏感肌はもちろんニキビアトピー持ちの人も受け入れているというクリニックに行って相談スキンチェックしたところ「問題なくできる」と言われたので陰毛と脇以外の脱毛を申し込んだ。陰毛と脇毛だけは男のプライドで剃りたくなかった。現在まだ途中だが、髭を剃らずに放置してもポツポツと生えているくらいになった。

近所の美容室サイト女性写真ばかりだったのでInstagram男性カットしている動画をアップする店を見つけ、伸ばしっぱなしの状態で行った。

妹が命を差し出せるほど好きだというBTSのジョングクという男性写真を見せて「こんな感じでお願いします」と言った。笑われずに了承してくれて安心した。

セルフセットに苦戦したが2回目に行った時「カチューシャで前髪をオールバックにしてからスプレーをかけてバンダナを取り髪を下ろす」というセット方法を教わり、簡単理想的な感じになったので専らそうしている。

コミュニケーション

喋る前に「あ」「あの」という癖があり、また伝えたいことをテンパって上手く伝えられないと言う悪癖があった。この五ヶ月間、市民プールの受付やコンビニ店員さんに「お願いします」「ありがとうございます」と言ったり、職場の人に自分から挨拶したり、昼休み公園や休憩室に逃げず会話に混ざったり、斉藤さんというアプリで男女問わずダラダラ会話したりしていた。

意識していたためつっかかりや「あの」がかなり減りテンパることも減ったので、ソープ女の子から質問されたり雑談されてもとりあえず返答することはできるだろう。

いざソープ

職場の人や家族から彼女出来た?」と聞かれたり、電車女性が隣の空いている席に座ったりしてくれるようになったので、とりあえずオクサレ様は卒業出来たのではないかと思う。

俺は来月童貞を捨ててくる。

2023-12-09

インポートとか特にそうだけど、パンツウエストが最低78とかだったりするのってどないなっとんのって思う。いくら腰骨で履くにしたってブカブカやんけ。

短足は丈詰めればまあ多少シルエット変わってもどうになるけど、ウエスト詰めまくると変な寄り方するだろうし。刃牙みたいにクッシャクシャのシルエットで履いたらそれはそれでかっこよかったりするんだろうか。でもルック全然そんな感じではない。

いくら腹筋なり脂肪なりつけた所で骨盤レベルの規格的に無理があるような気がする。恵体でなければ着る資格しかサスペンダー使えば多少ブカついてもいけるんだろうか。

2023-12-05

パパ活してるときに見るからにチー牛フェイスセックスることになって

当日ダボダボダボダボジーンズブカブカパーカーきてて

うわぁwチーズ牛丼好きそう~って思ってホテルで服脱いだら

めちゃくちゃムキムキで素直にキッショwwwwwwwwってなった

やっぱ顔がダメなら何してもダメだな

セックス普通に早漏粘着質でした

2023-11-07

ミスター🥟、恐れるに足らず

中の餡の味は、京都でよくあるいかにもな発酵したようなキツイ匂いのするアレで、

話題の焼き具合も、京都王将のを、なるべく油を減らして、ブカブカじゃなくして、水気も抜いて、つまり丁寧に焼いたってかんじ

その辺にコダワリてんでないのなら王将ブカブカ油べっちゃり水気ぽっちゃりでぜんぜん美味しく過ごせるとおもった

あと、あるからって試しに頼んでみた味噌ラーメンシャバシャバ系だった、キュウリ漬け物は甘い醤油めんつゆ?での浅漬けで、家庭で作って食べるのならリピート有りかなぁ

2023-10-14

anond:20231014140955

観光地でキャッキャするうぶなカップル」より「アパートからコンビニまでの夜の道を彼氏の部屋のブカブカスウェット着て歩く彼女」みたいなのが好きなんだよなガキは

親の金大学生って身分買って親の払った家賃アパート住んでるのに変にマセてる大学生ってマジでクソキモだと思う

2023-10-01

3年で15キロ痩せた

まだまだXLからXXLだけど、とりあえずは標準体重圏内にはなった

これまで私はユニクロ無印ほか、自分の着れるものがあったら複数買うということをしてきた

着て見苦しくないものが貴重だった

デブなので高い服でオシャレなんて無駄だし

コスパ良い安い店で、それなりに見える物を見つけてまとめ買い、という消費をここ10年くらいやってきた感じ

けどここへ来てけっこう痩せたので、ほんの2〜3年前の服が着れない ズボンとかブカブカで落ちてしま

手付かずの服が大量にあるのに合わなくなってしまった

この秋冬は少し下げたサイズで買い直さないと

大量のストックが本当に無駄で悲しい

2023-05-30

家出て一歩目で自分失望した

バッグに入ってたipadを落として傷つけたり

昨日の雨で濡れた靴がまだ乾いてなくて履けなくて代わりのブーツ履いたらブカブカ(買い替えるのを億劫がって忘れてた)だし

もう色々と自分が嫌になって今日は出かけるのやめた

ぶり大根作るわ

2023-04-23

鬱は驚くほど痩せる病気

いやほんとそうなんだよね

袖がブカブカだよ

肩じゃないぞ

袖だ

腕って一番痩せにくくてサイズダウンしてもそのままのことが多い

腕がブカブカになった

2023-03-27

幼稚園ポロシャツ

4月から長女が幼稚園に通うので準備をしているのだが

さらになって制服の下に着る白のポロシャツをもっていないことに気付く

制服の試着にいったときに鞄と帽子はワンサイズサンプルがなかったけど

試着のサンプルがあるものは全部買ったんだよね

ポロシャツ買ってないんだけどポロシャツの試着があればそのまま注文してた

でも、試着がなかったかポロシャツ買わないまま注文を済ませた

注文表にはポロシャツの欄があり、注文するとき希望すれば買えたんだけど3100円もする

ポロシャツ買わなくちゃいけなかったのに私は買い忘れた??でも、試着なかったし。幼稚園お金を払えば買えるのか?

どうしようと思ったけど

おそらく3100円もする高いポロシャツを買う親はなかなかいなくて、白いポロシャツは他のところで買ってもいいですよってことなんだろうなと思った

入園のしおりに白いポロシャツについて詳しく書いてなかったけど暗黙の了解で、3100円のポロシャツを買ってもいいし、他のところでポロシャツを買ってもいいしってことなんだろう

白いポロシャツって西松屋でも売ってて、安く買おうと思えば1000円以下で買えてしま

ポリエステルの配合多めのポロシャツはシワになりにくく、綿100のポロシャツはシワになりやすいが肌に優しい。静電気も起きない。

女の子向けのポロシャツボタンが花の形で丸襟でかわいいものがあったりする

ネット検索したら、幼稚園制服は高いので買うとき必要最低限で買って、ポロシャツ靴下などは安くすませている親が多いらしい 

そして、世の中には園児向け、学校向けのポロシャツや白靴下がたくさん売っていた

ポロシャツ幼稚園で頻繁に着るみたいだし、ブカブカで買う制服とは違い、サイズアウトしたら頻繁に買い換えるみたいだ

毎日のように着るのに、サイズアウトする度いちいち3100円で買い足してらんないなと思う

白のポロシャツについて調べてたら、ポロシャツ世界も奥が深いんだなと勉強になった

子供の肌に優しいのがいいので私は綿100のポロシャツを買います

2023-03-20

痩せて超絶ブスから美人になったけどずっと容姿コンプ

もともと独り言のつもりで書いたので、ナルシスト表現があるのは大目に見てください。




物心ついた時から私は太っていた。

と言うより、いずれ自分が太ることを予測していた。

初めて体重を気にしたのは小二の頃。

体重計に乗った時の数値が以前よりも大きくなっていることを気にしたのか、その年代平均値よりも大きいことを気にしたのかは覚えていないが、体重計の針が示した数値ははっきりと覚えている。

その時は25kgだった。

BMIというものをよく気にした。


自分が明確に太っているのを自覚したのは中1の頃だった。

周りと同じセーラー服が着こなせなかったのだ。

私の腕は、他の女子生徒が袖からのぞかせるものと同じように細くはないし、なんだかブツブツしている。

体操服もシルエットがダサいし、胸がかなり大きかった。

それに、体育が極端に苦手だった。他の人は軽々と走るトラックが何よりもキツかった。

きっとそんな自分は、他の人の目にはみっともなく映っているんだろうと思った。

ただ、この頃の私はまだましな方だったと言える。

家族もまだそこまで太っていない、普通体型だと言っていたし(それでも太ってはいたが)、何より中学では成績優秀、昔から活発な性格を知っている友人が多かったので、太っていることを何も後ろめたく感じる必要はなかった。

それに、中学生の頃までは私自身美醜の基準がわからなくて、自分容姿が優れていないことを知らなかったのだ。

中3の時に仲良くなった、かなり容姿が優れている男友達は私に対して恋愛感情を抱いているようだったし、それ以外の人からモテた(ただ、この容姿端麗な男友達と比べて私がかなり太っていることに対しては、私自身何か思うところはあった。それにこの男友達は美醜の感覚が壊れているようで、誰よりも男前自分の顔を不細工だと言っていた。その目で見た私に恋愛感情を抱いていたということは、つまりそういうことである)。


言ってしまえば、自分容姿が優れていないのに明確に気づいたのは高校生の頃だった。

高校に入ってからも私は明確に太っていた。

それに、夕方近くの時間になると腹が減ってしまう。

腹が減った以上仕方がないと、食べるのが好きな私は頻繁にホットスナックを帰り道に食べた。

太っている人間が太るものを食べている姿は滑稽なので、隠れながら食べた。

私は時々、自分の体型をいじられた。

脚の長さを測られたり、太っていると言われたり(実際太っているが)した。

それによって、人並みに傷ついた。

顔については明確な言及はなかったが、周囲の人(とくに男子生徒)が私に対してはかなり不機嫌そうに話すのを見ていると、顔も悪く、太っていて、容姿はかなり悪かったんだろうと思っている。

実際、この頃に撮った写真に写る私は、髪も汚く肌も汚く、笑顔は醜くて眉毛が太い、極度に太った姿をしている。


太った人間ものを食べるのは滑稽なのだ

太るものを食べていたら「そんなの食べてるから太るんだよ」と思われそうだし、痩せるものを食べていたら「そんなの食べてんのに痩せてないじゃん、意識だけは高いね」と思われそうである

実際、これは誰にも言われたことのない言葉だが、常に思われているのではないかと怯えていた。

それゆえ、外食をするときは店に知っている人がいないかよく探した。

人が多そうな時間帯は避けて外食した。

他人からどう思われるかなど大して気にしない私でさえ、こうである

それほどまでに、太っているということは自信を失くさせるものなのだ

きっと、太っていて繊細な女の子には、もっと色んな場面で、もっと色んな罵倒言葉が聞こえているんだろうと思う。


高校の3年間は太り続けた。

受験期が近くなったために高3では外で勉強をするようになり、それに伴って休日は基本外食をした。

毎回、ラーメンハンバーガーなど、太るものばかりを食べ続けた。

それ以外の時間も、腹が減れば食べた。

食べることぐらいしかストレスの発散方法がなかったのか、元々食べるのが好きだったからなのか知らないが、とにかくよく食べた。

このままだと痩せられない、ずっと太ったままだから今日で太るものを食べるのはやめようと思っていても、やめられなかった。

痩せる」ということがかなり遠い道筋のように思えて、どうも継続ができなかった。

その時よく見ていたサイトでは、どうやら私はBMI28と少しあって、標準体重よりも16.5キロ重いらしい。

それでも、推奨カロリーほど自分が食べている自覚はなかった。

時々ダイエットを決意しては数日で諦め、熱意を忘れた。痩せなければという意識自分の滑稽な容姿に対する後ろめたさだけが常に頭の片隅にあった。


から覗かせる二の腕はかなり醜くなった。

写真を撮れば、自分の太った体型と汚い顔が強調された。

友達と一緒に写真を撮れば、自分の醜さがよくわかった。

から写真に撮られるのは嫌いだった。

写真に写るときは少しでも痩せて見えるように工夫したし、それでもその後見写真には他の人よりも著しく太った自分の姿が写っていた。

高3の頃に、こんなに太っていても仲が良くなったクラスメイトとの写真にも、太っているから喜んで写ることができなかった。

とにかく、写真に写る自分の姿はひたすらに醜かった。


太っていて、顔も優れておらず、髪も汚い私には、どんな服を着こなすことも難しかった。

まず、「着たい服」ではなく「着られる服」を着るようになる。

「着たい服」など、考えられなかった。

私はまず、普通サイズの服を着ることができなかったのだ。

少しでも痩せて見える服を好んで着た。

どのウエストラインにすると痩せて見えるかばかり気にして、私服を着たときは鏡の前で数分にわたって腰を調節した。

それでも、ふとした時に鏡やガラスに写る自分はかなり太っていて、腕も汚く、特にから見た時の腰の太さが異常だった。

家の暗転したテレビに写る自分も醜かった。

運動もせずに、友達とも遊ばずにテレビなんか見ているから太っていて垢抜けないんだろうと思っていた。


それでも、垢抜けた人のようにオシャレな格好はしてみたかった。

全く垢抜けない容姿でも、綺麗にはなってみたかったのだ。

この汚い顔、太った体でもできるオシャレといえば、髪飾りぐらいだった。だから、髪飾りはよく購入した。

金のピン、青いリボンカラーゴムシュシュなど、あらゆるものを買った。青いリボンをつけた日は、いつもより可愛くなった感じがした。

それでもやはり、あまり変わらなかったが。

ファッション誌も読んだりしてみた。

しかし結局、ファッション誌でさえ遠い世界のように感じられ、誌上の情報を断片的に真似してみては全く垢抜けない、そんな様子だった。


街中では綺麗な人しか見かけないし、綺麗な人はどうしてあんなにも綺麗なのか気になった。

同じくらい太っているのに綺麗な人もいた。あの人たちと自分は何が違うのかわからなかった。

成人式でも、私は醜かった。

成人式の頃にはかなり太っていた。両親と横幅が大して変わらなかったし、下ろせない髪によって隠せなくなった輪郭は、顔の肉を強調させた。晴れ着を着たら多少は綺麗になれると思っても、実際には綺麗になれなかった。せっかくの写真も、何も嬉しくなかった。





転機はいだって急に訪れる。

大学生なってからも変わらず、ウエストラインを調節し続け、周りを気にしながら外食をしていた私は、大学3年生の時に急に思い立ってダイエットを始める。

きっかけは、本当に大したことがなかった。

「暇だから痩せよう」とかの軽い気持ちで、たまたまそう思った日の前日に2万歩近く歩いていたからとか、その程度だ。

痩せるためには食事管理運動だよな、とか思いながら、食事管理アプリで一番ダウンロード数が多いらしい「あすけん」を入れた。

そのまま、忘れないうちに前日と当日の食事入力した。


痩せることは大変ではなかった。

あすけんは、健康的に痩せることをモットーとしているアプリらしくて、(賛否両論あるが)それなりに沢山のものを食べることができる。

ダイエット中でも、世間一般で言われているような「揚げ物は食べてはだめ」とか、「毎回白米の量を半分にして」など、する必要がなかった。

規定値に収めることができれば、ファストフードだって食べられたのだ。

ただ、規定値に収めるために、お菓子を食べることは必然的になくなった。

しろ食事管理を通して自分食生活を数値上で管理できるようになったことで、いつの間にか太ってしまうのではないか想定外のことが起こってしまうのではないかという不安がほぼ全て払拭され、ストレスがなくなった。

このままだと痩せられるはずだという確信があったかである

歩くことも苦ではなかった。

音楽を聴きながらだと、毎日2万歩だって歩くことができた。

脚はかなり疲れた特に大変さは感じなかったし、モチベーションなども保つ必要がなかった。

歩いている途中、どうしてもしんどくなったときは、6月ライブ(のちに10月に延期になる)までに必ず痩せなければいけないことを思い返したり、曲で歌われている美人魔性の女のように自分がなることを妄想したりするなどして乗り切った。もっとも、こんな容姿美人になることを妄想するなど、言語道断であるが。


そうこうして、痩せた。

夏の時期は中弛みなどあったが、合計16キロほど痩せることができた。

ウエストは20cmほど細くなったと思う。

標準体重よりも少し重いが、ダイエット中は体重の数値よりも骨格筋率・体脂肪率などを重視したため、この体重でも見た目は普通の人よりも少し痩せている程度になったのだ。

痩せても大きいままだった胸に対して腰は標準より細く、腕は少し太いもの一般的な太さになっている。


痩せてまず、服を買うのが楽しくなった。

初めて服を買った。大学3年生にして。

黒のスキニージーンズだった。時期は4、5月ごろ。

ジーンズを履くなど、太い脚が強調されてしまって私には絶対無理だと思っていたが、憧れの黒スキニーを履くことができた。

思い返してみれば、その時はまだダイエットを初めて数ヶ月しか経っていなかったため、まだ着こなすことはできなかったが。それでも当時は嬉しくて仕方がなかったのである

家族アウトレットに行くのも楽しくなった。自分表現したいことが、服で表現できるのが何よりも楽しかった。

6月には、以前買ったスーツがあまりにもブカブカになってしまっていた。そのため、スーツを新調する必要があった。それが何よりも嬉しかった。


周囲、特に家族からも褒められた。私自身は大したことをしたつもりはなかったが、母はことあるごとに私のダイエット成功努力結晶だと褒め、認めてくれた。今私は母のダイエットを手伝っている。

遠く離れた祖母も、久しぶりに会った時はずっと痩せたことを褒めてくれたし、それ以降も電話でよくダイエットの話をしては褒めてくれる。認知症が進行したもう一人の祖母も、ふとした時に私が痩せたことに気づいて喜んでくれた。


かなり痩せて、体型も標準に近くなった頃、垢抜けようと思った。

まずは髪型を変えた。10月ごろの話である

眉毛も剃った。3分の1の太さにまで削った。これで丁度よかった。

そして、メイクの仕方を変えた。スキンケアを覚えた。色んなものも買った。パウダーマスカラビューラーグロスコンシーラーアイライナーなど。

特にアイライナーによる変化は凄まじかった。

黒いアイライナーを引くことで、私の強い目力はちょうど良いほどに強調され、かなり化けるようになった。時期は大学3年の12月ごろ。

黒いアイライナーは、たまたまYoutubeで見ていた動画に出てきた女性が黒いアイライナーを使っているのを見て、真似して買った。安物だが、これが私からしたら魔法の道具だった。



メイクをした私は、自分がかなり美人であることに気づいた。

自分で言うのもなんだが、私は美人だったのだ。

もとの顔も、痩せて眉毛を削れば悪い顔ではなかった。少しばかり人中が長いが、その程度大したことはない。

顔の比率理想に近く、肉の取れた輪郭は綺麗な卵型で(若干面長だが)、顔は普通サイズよりも小さい。昔から姉と母に言われていた言葉(太っていたので信じていなかったが)は、本当だった。目の大きさも平均値より大きく、力強い目は目鼻立ちをはっきりとさせ、鼻筋もある程度通っている。目と眉毛距離が近く、口も大きく、芸能人レベルではないがまさに顔タイプエレガントといった形だ。キリッとした顔つきは、周囲の人に賢そう・しっかりしていそう・頼りになるといった印象を持たせる。縮毛矯正をし、アイロンで伸ばした髪は、顔の力強さに負けていない。あの太かった眉毛に伴う長いまつ毛は、私の目の美しさを作り上げている。立体的な造形の顔と長頭の形は横顔の形を綺麗にし、腰の細さを強調させる。


この顔が、さらメイクで化けた。黒いアイライナーはよりはっきりした目へ、書かれた眉毛はより凛とした表情へ変化させ、色白で力強い顔には真っ赤なリップも映える。赤いアイシャドウや濃いチークだって負けず、それどころかより顔を華やかに彩る。マスクを取っても、整った顔立ちは変わらなかった。マスカラではっきりとさせた長いまつ毛は、少し目を細めて現れた奥二重に重なって、憂う表情を美しく彩る。


街を歩けば、通行人が振り返った。周囲の男子学生や男の人が私にだけ優しくする場面だってあった。よく色んな人から眺められた。見惚れられた。彼氏もできた。いつも私の顔を美人だと言ってくれる。ネット上のコミュニティでは、私が美人だという話がよく話題になった。実際に出会ったネット友達は、女慣れしている人でも私の姿を見て固まっていたし、明らかに優しくなっていた。どうやらその後、写真で見るよりもずっと美人だったと言いふらしていたらしい。私の姿を見て美人だと言わない人はいなかった。昔はあんなに綺麗に見えた通行人も、今思えば普通の人だ。

醜く太った、毛深く垢抜けない女から、誰もが認める美人になった私は、お洒落に目覚めた。真っ黒なワンピース、激しいピンクの色、かっこいいベストなど、強い色の服や上品そうな服を身に纏った私は、ミステリアス不思議な魅力を持つ美女とも言えた。イヤリングは顔の煌めきを増大させるし、特殊な色のネイルだって負けなかった。


痩せて美人になってからの私は、よく音楽聴くようになった。聴く音楽対象が変わった。

美しい歌声で歌われる妖艶な曲に自分を重ね合わせたし、繊細さを重ね合わせたような曲のような価値観を持ってみたいとも思った。私の容姿だと、そのような価値観を持っていてもきっと絵になると思ったからだ。私はここ数ヶ月間、美人自分と美しい曲を重ねては、綺麗な自分に酔いしれ続けている。それはもう、異常なまでに。

きっと今までずっと醜く、虐げられるように生きることを続けてきたから、その反動が大きかったのだと思う。もう周りを気にしながら外食をする必要なんてない。大手を振って表を歩ける。私は痩せて美しくなってから、以前のようにこそこそと生きる必要は無くなったのだ。

そしてこれからしばらく、美しくなった自分に酔いしれ続けるのだと思う。綺麗な服を集め、もっと上品になって、周囲の人からは高嶺の花として扱われて生きるのだ。


それでも、つい一年前まで醜かった自分の影は消えない。私が美しくなったのはここ数ヶ月での話しだから、それまでに虐げられてきた記憶の方がずっと長い。目を閉じれば、高校生の頃のクラスメイト男子生徒の、私にだけ雑な扱いをする様子がフラッシュバックする。今だって、太っている人や不細工な人を馬鹿にする言葉には腹が立つ。容姿が優れている友人と扱いが違うことを語った漫画ツイートには、思わず共感して読んでしまう。所詮ここ数ヶ月で綺麗になっただけの私は、外見が変わろうとも中身はほとんど全く変わらないのだ。昔の醜かった自分を見下し、悦に浸りたくとも、浸り切ることはできない。


しかし、やりたいことはある。太っていると周囲の人が本性を表すとは本当のことで、きっと私に対して明確に態度が悪かった人は、そういう人なんだろうと思う。そして、私が太っていた時から仲が良かった人は、本当にいい人なのだ

私のことが、高校の頃から好きな人がいるらしい。もうすぐ4年になる。私は彼に対して恋愛感情はなかったので、ずっと見てみぬふりをしてきたが、もし今の彼氏と別れたら、会いに行こうと思う。

その友人も容姿はそれほど優れていないし、言ってしまえば内気な人だ。きっと、人の容姿などもあまり気にしないんだろうと思う。

それでも、こんなに美人になった私をみてほしい。彼が好きになったのは私の容姿ではないにしても、昔よりも綺麗になった私をみて、感動してほしい。そして、それでも中身は変わっていないことを伝えたい。

2023-02-25

おかしい人がわかってしまった

今日街に出たとき、頭が少しおかしい人を見つけた。

ただのめちゃくちゃレッテル貼りの話だし根拠なしの直感だしこんなこと人に話せない。

その人は増田と同じ方向に歩いていて前方に居た。

まり背中しか見えなかった。

でも増田は「あ、この人やばそう」と一瞬で思った。

別に歩き方が変だとか頭を激しく振ってるとか動作に異常があったわけではないんだ。ただ「そういう人」ぽかった。

それで追い抜いたとき。そうそ増田自転車ね。なんかブツブツ喋ってた。

ああやっぱりね…。

増田は追い抜いたすぐ先の道路に面した駐輪場に入ったから、追い抜いたその人がまた増田の前を横切った。

そのときもずっとブツブツ一人で喋っていてそういう人なんだと確信した。

から見えたかスマホも持ってなかったしイヤフォンもしてなかったし。反対の耳までは見えなかったから片耳ヘッドセット可能性も今思えばあっったけど、たぶんそれはない。増田直感の話だし。事実重要じゃない。

んでその人が通り過ぎたあと、すごく気持ち悪くなった。その人がじゃなくて、事前に「常に独り言を喋り続ける」ような人じゃないかと勘ぐり当たった自分気持ち悪かった。いらないよこんな識別能力

それで振り返ってみると、体型と服装の後姿で決めつけてたと思う。

体型は「太りすぎでもないけれどかなりふくよか」。ギリギリデブと言われなさそうなもっちゃり感で、いわゆる小太り。身長はやや低め、髪型は軽く天然パーマがかかった感じ。アムロヘアー

服装の上は何枚着てるのかわからない着膨れシルエットに、下はこちらもすそ口が広いのか左右にブカブカな柔らかい素材のスウェット系。

これが増田が「やばい人」のレッテルを貼る条件らしい。

特に小太りとズボン。いやズボンだよズボン。なんであんなに鳶職かのようなだぼだぼのものばかり履いているのだろうか。危機管理とかオーバーサイズ流行とかじゃなくて電車好きみたいに好きになる要素がある気がする。体型はそういう人の自己管理からそうなりやすさそうだからわかるけれど。

上に関してもそういえば友達が心を病んでたときも室内だけど毛布系をかなり着込んで着膨れていた。

寒さは心が弱ると言うけれど、そういう人たちもやはり社会に居づらく防御反応的にたくさん着込んでしまうのだろうか。秋から冬に出会うそういう人は一般人の程度以上に着込んでる。そう思う。でも増田は冬の外出はズボン2、3枚履きだけどあんなにだばだばにならないんだけどね。

夏は逆に薄着で小太りが印象付けられるんだと思う。

服装で人を判断なんてされたくないし積極的にしたいわけでもないんだけど、直感ビビときものが当たるなよ。外れろよって思ってしまった。

まあ今回は自転車でよかった。夏は徒歩の一本道で10分近くずっと独りで脳内の誰かと会話しながら腕を横に振るおばさんの後ろを歩くことがあったからね…。

2023-01-28

ガリ細すぎてメンズパンツがどこで買ってもブカブカだし、しゃーないかレディーススラックス履いてる。他のパンツよりは比較フェミニンさが出ないし。

お直しに出すにしても10cmくらいは詰めなあかんからシルエット狂うし、ベルトで絞っても変な皺が寄って見栄えが悪い。サスペンダーも考えたけどなで肩だからすぐずり落ちそう。

でもやっぱりパターン女性向けに引かれてるんだろうから金玉に悪そうでちょっと不安なんだよね。

パターンオーダーでもするか、筋トレでもせなあかんのか……

2023-01-06

今の若者中年になってもオーバーサイズの服を着るだろう

今の初老おじさんがジーパンとチェックのネルシャツを着てるように

今のアラフィフおばさんがタイトコートスキニーパンツを着るように

昔刷り込まれファッションセンス死ぬまで消えないものなんだよ

そう思って俺は今の若者おかしオーバーサイズファッションをせせら笑って過ごしている

お前らも中年になったら、若者に「なんでおじさんおばさんはブカブカの服着てるの?」って言われるさ

その時おれは「ほれ見たことか!」って笑ってやる


早く終われ、オーバーサイズブーム

おじさんの着るものがないんだよ

2022-12-23

まともに履ける革靴がない

足が横に細く(ワイズB)縦に長い(28センチ)

何年か前にリーガルで買った一番幅の狭いやつを持ってるけどブカブカで歩きにくい

普段スーツ着ないし革靴も履かない仕事から問題ないんだけど、

さすがに一足もまともな革靴持ってないと急に必要になった時にまずいので用意したい

予算は出せても一足5万円までで何かいいのないかな?

2022-12-14

anond:20221213172318

うちのむかつく社長はいつもお気に入り帽子かぶっている。

ある日俺は、その帽子そっくり同じだがワンサイズ大きい帽子を買ってきて、こっそり社長帽子すり替えておいた。

帰り際に社長帽子かぶると、帽子ブカブカで目まで隠れてしまう。社長は混乱して、何度も脱いだりかぶったりしてた。俺はそれを盗み見て声を殺して笑った。

翌日、社長は同じ帽子かぶって出社してきた。だが帽子ふつうに頭にのっている。社長会議に行っているすきにその帽子を調べると、内側の汗止めに丁寧にティッシュで詰め物がしてあった。

俺はそのティッシュを抜き取り、今度は元の帽子のほうに丁寧に詰め直して帽子掛けに戻した。

帰り際に社長帽子かぶると、キツキツでかぶれない。ショックを受けた社長帽子をひっくり返して内側を見るが、そこには今朝自分で詰めたティッシュがそのままある。社長は額に汗をにじませて、目が泳いでいた。俺はそれを盗み見てまた声を殺して笑った。

これを2、3ターン繰り返していたら、社長会社に出てこなくなった。

2022-12-13

オタク批判ぼっち・ざ・ろっく持ち出すなら『ひとりちゃん貧乳なんだぞ😡』みたいな感じでは?

原作からし巨乳だけど?」

「そんなわけないだろ!表紙を見ろ😡」

「1巻の表紙をよく見ると膨らんでるだろ」

ブカブカジャージ着たらあんなだろ😡」

「作中でもメイド服の時に巨乳って話題が」

「寄せてあげればあんなもんだろ😡」

そもそも風呂のシーンで」

「あれは作画崩壊だろ😡」

「その後も結構巨乳だと分かるシーンがあるが」

「作者の女キャラの描き方がアレしかないだけだろ😡」

「他のキャラ比較しても明らかにデカイが」

作画崩壊だと言ってるだろ😡」

「虹夏が意外と大きいと口にしてるんだが」

「虹夏の胸が特別えぐれてるだけだろ😡」

「郁代と比べても大きいけど」

「胸がえぐれてるキャラが二人いてもいいだろ😡」

って状態だろ。

女の「俺と解釈の違う奴は俺に見つからないようにしろ😡」は。

男の「地雷引いたわ。クソが。金無駄にした」とは全然別物じゃん。

2022-09-24

娘のブラを買いに行く。

 次女の誕生日のあと、長女の誕生日があって、その直近の祝日、二人に誕生日プレゼントと服を買ってやるために買い物に出た。トータルで三万円くらいかかった。はぁ。

 服を買う時に、ついでに長女に今のうちに生理用品とかブラを買っとこうぜ、と言うと、長女は思いの外喜んだ。

 長女は11歳になったのだが、最近爆速身長が伸びると共に体型も大人に近づきつつある。彼女は小さい頃から今に至るまで安定の痩せ体型だ。身長に合わせてズボンを買うとウエストブカブカだったのが、今は150のズボンを履いてもずり落ちなくなった。痩せているなりに身体の厚みは増しているのだ。

 最近の長女は胸が急に育って来ているのが悩みらしい。そういう事をぽつぽつ言うのだが、ブラが欲しいと自ら言う事がないので、親であるこちから提案した方がいいんだろうなあと思った。

 長女を子供下着売り場に連れて行くと、彼女は種類の多さに圧倒されていたが、ぼくが

ステップ1とか2とか3とかタグがついてるな。まずはステップ1でいいんじゃないか?」

 と言うと、それらを物色しはじめた。

「すごーい、いっぱいあるー。こんなのが欲しかったの!」

 などと言うから可愛い色のやつを買うのかな? と背後で見ていたら、スタンダードな感じの、キャミソールと一体型の白いのを二枚選んだ。黒や紫もあるし、ブラだけ独立していて、同色のショーツとセットになったものもあるよとぼくが言っても、「絶対これがいい!」と長女は譲らなかった。まあ、白無地はアウターに響かなくていいよな。もし、ぼくがユニクロの白のエアリズムばかり着てることに影響されたのだとしたら、なんかすまないなと思うけれど。

 今時の小学生女子は、他の子がどんな下着を着けているのか、気になりはしないのだろうか? ぼくが子供の頃は、女子はそういう事についてはかなり煩かった。白い「初めてのブラ」なんか着けていると、露骨馬鹿にされたものだ。

 ぼくが子供の頃、ぼくの母親はどういう訳か我が子の二次性徴について捻れた考えを持っていた。だからぼくはなかなかブラを買ってもらえなくて、確か中学に上がってしばらくはノーブラで過ごしていた。部活の時以外は胸が目立たないよう猫背で下を向いて歩きがちだったように思う。

 当時はぼくの母親だけでなく、世の母親達の考えは大抵いい加減かつバラバラだったので、胸が既にかなり大きいのに「子供から」という理由ノーブラ女子というのはしばしばいた。ぼくはそれが好きじゃなくて、自分はそうはなりたくないと思ったのだが、無駄に性に対して厳格な家庭でしかも鈍感な母親にブラが欲しいなんて強請るのはあり得ないと思って我慢していた。ただ、ぼくの場合は胸が発育しかけだとしても限りなく俎板に近い胸をしていたので、ブラを着けていないことを誤魔化すのはそんなに難しいことではなかった。

 だが、体育の授業や部活の授業の前後更衣室で着替える際だけは誤魔化しなどは利かない。

 体育の時の着替えはまさに針の莚に座るような心地だったが、部活の時はそうでもなかった。更衣室では先輩達が下着姿で悪ふざけをしていたし、彼女達の下着はみなカラフルでまるで見せるためのもののようだった。たった一、二学年違うだけでどうしてこんなにも文化が違うのか不思議だった。ぼく達の学年はいつまで経っても白いペラペラ下着で、誰が一番先に「色気づいて」大人のようなブラを使い始めるのか、監視し合い足を引っ張り合っているのに。

 先輩の一人が日曜日に買ったばかりだというグリーンのチェックのブラを見せびらかしている時、ぼくはホワイトボードの下にレイジと二人で潜り込んでぴったりと身を寄せ合って先輩達の馬鹿騒ぎを眺めたり、今週のジャンプの話したりしていた。ブラの自慢をしていた先輩がぼくらの所にやってきて、

今日も二人、異様に仲がいいよね」

 といい、ぼくはそこに含みがある事に素で気づかず、

はい、ぼくとレイジ友達なんです」

 と答えた。

 レイジとは中学に上がってすぐの部活見学期間のある日に出会った。レイジ武道館の片隅に一人で体育座りをして、先輩達の稽古の様子を眺めるでもなく膝の上に顔を伏せていた。最初レイジがぼくを見たが、話しかけたのはぼくの方からだ。当時のぼくは既にはみ出者気質を全開にしていたが、今よりは社交性があったのかもしれない。

 レイジ第一印象は、大人しそうな男子、といった感じだった。目が合って、一言二言交わしただけですぐに気が合いそうだと思ったのと、ぼくと同性である事に気づいたのとは、どっちが先だったろうか。立ち上がれば性別を間違いようはない。レイジはぼくよりずっと背が高く、正面から相対すると迫力のある胸が視界を圧倒してくる。まるでモデルのように手足が長く、メリハリのある体型をしていた。

 そんなレイジだが、ほとんど大人同然の背格好をしていたにも拘わらず、ぼくと同じくまだ「子供」というカテゴリーに押し込められていた。つまり中学に上がってもしばらくはノーブラで過ごした。その点でぼくにとっては類友でもあった。

 いつだったか、先輩の一人がそんなぼくらを見かねて声をかけてきた。ブラをしないと恥ずかしいとか乳が垂れるぞとか、そんなことを言われ、ぼくらは「はーい」と返事をしたが、すぐに他愛ない雑談に戻った。レイジは先輩に言われたことなど全く意に介していないようだったけれど、ぼくは内心かなり気にしていて、やはり母親にブラが欲しいとお願いしなくてはならないのだろうか? と考え、まだ何も行動しないうちから屈辱に打ち負かされたような気になっていた。

 記憶に間違いがなければ、ぼくらは少なくとも一年夏休みまでは「子供カテゴリーのままでい続け、それぞれ親の方針通りに子供肌着制服の下に着続けていたと思う。そのことによってレイジがどんなデメリットを被ったかはぼくは知らないが、ぼくの方には人には言えないようなデメリットがあった。

 ある日、竹刀を振った瞬間に身体の内側から「ぶちっ」と音がした。腕のつけ根辺りがヒリヒリと痛くなった。家に帰ってから服を脱いで見てみると、鎖骨のすぐ下辺りに赤い皹が入っていた。まるで鋭利刃物でひと突きしたような傷は薄い表皮で繋がっていて、出血はない。どうやら急に大きくなった胸の重さに皮下の肉が負けて裂けてしまったようだった。奇妙な傷はその後いくつも増えていき、白い痕になって残った。

 肌にいくつもの傷が残るほどに、ぼくの胸はお荷物になりかけていたのだが、だからといって目立って大きいのかというと全くそんな事はなく、服を着ている限りは相変わらずの俎板に見えるほどだった。なのに、ただ普通に生活していくだけで服の下に隠れた部分が傷だらけになっていく。その原因がさして膨らんでいるようには見えない胸であるなど、親に相談出来る訳もなく、ぼくはひた隠しにした。

 その件はレイジにも話した事はない。そもそもぼくとレイジは「親友」だと言い合っていたのにも拘わらず、お互いに相手内面には踏み込もうとしなかった。ぼくらは校舎の内外を、ひとの目も気にせず手を繋いで歩き、座る時にはスズメきょうだいのように身体をくっつけた。部活の合間の休憩時間には互いの背中を背もたれにしたり、膝枕をしあったりした。

 ぼくがレイジの太ももを枕にしている時、ぼくの鼻先にはレイジの胸があるのに、そのぼくの胸の何倍も大きな肉の塊はレイジにどんなダメージを与えたのか与えなかったのかなんて知らなかったし、レイジレイジで、ふざけて指でつついたぼくの貧相な胸がぼくにとってはけっこうな凶器だった事など知らないままだった。

 レイジに対してのぼくの隠し事なんて大した数はないが、ぼくにとってレイジは謎の多い奴であり続けた。真面目そうに見えてちゃらんぽらんで、部活だって、ぼくとレイジとはたった二人だけの新入部員なのに、レイジはよくサボり、ぼくを一人にした。夏休み部活に、レイジは半分も顔を出さなかった。なのに試合に出ればそれなりに勝つの不思議だ。何故レイジはそんなに休むのか、ぼくはしばしば先輩達から聞かれたが、わかりませんと首を振るしかない。

 親友の癖にぼくはレイジ個人的な事をほとんど知らない。そのことが気にならない訳ではなかったのだが、いざレイジと顔を合わせると、数々の謎の解明などどうでもよくなってしまう。レイジとする話は好きな漫画アニメの話ばかりで、端からみればそれは終始うわべだけの話をしつづけているだけで、それのどこが親友なのか不思議だったかもしれない。

 ぼくとレイジは心が遠くにあるのを補うかのようにスキンシップだけは過剰に行った。一日の中で最初に会ったときは、相手存在を視認したらどんなに遠く離れたところからも全力で駆け寄り、

「カーラミーア!」

「モンシェ!」

 と叫ぶとひっしと抱擁し合う。隙あらば、学校内のどのカップルよりも密着して過ごした。

 夏の間、ぼくはろくに飲食をせずに部活でしごかれていた。これ以上身体無駄な肉がつくのを止めたかったし、生理出血をなんとか止めたいと思って行った無謀なダイエットだったが、消耗したわりに効果はいまいちだった。ひと夏で顔だけげっそりしたぼくだったが、片やレイジ夏休み前と少しも変わらず飄々としており、健康のものに見えた。実際、心ない男子がぼくらに対して目障りだ死ね罵倒を浴びせるやそいつを蹴り倒しプロレス技をかけて泣かせるなどワイルドに暴れることもあった。

 ぼくは安心した。実はぼくの母親がぼくとレイジが仲良くなったのを知り、ぼくの同級生母親達の情報網を使ってレイジ個人情報仕入れており、聞いてもいないのにぼくにそれを話したのだ。ママ友ネットワークをもってしてもレイジの事で確かな情報は得られず、噂程度のことしか仕入れられなかったようだ。それによれば、レイジは何らかの病気で定期的に通院しているという。だがその病気が何であるのかは誰も知らないらしい。

 ぼくが知っているレイジ個人的なことといえば、レイジには兄が一人いて両親も健在で、四人家族で仲良く暮らしているということくらいだった。

「ねえレイジ、どうしてレイジレイジなの?」

 ある日、ぼくが何気なく訊いたら、レイジはこう答えた。

「うん? うちは兄と俺との二人きょうだいから

レイジのジは二番目のジってこと?」

「そそ」

「納得した」

 きょうだいの二番目だからレイジ」と名乗るレイジとぼくとは部活つながりの親友クラス出身小学校が違うせいでお互い相手の事で知らないことが多いかもしれないが、そんな事は関係なく、ぼくらはとても仲がいい。

 秋になった。ある日、学校から帰るとぼくの部屋に大きな買い物袋が置かれていた。母親が開けてみろというので中身を見たら、「はじめてのブラ」と書かれた厚紙つきの白いブラが三着ほどと、その他下着類が入っていた。母親によれば、「ぼくに必要から買った」というより「みんなが必要だと言うから買った」ようだ。母親他人の言う事になにかと流される。

 しかし、断られる可能性が高いと思いつつこちらから羞恥心を堪えつつ頭を下げてお願いすることもなしに、必要ものが手に入ったのは良いことだ。ぼくは「はじめてのブラ」を着けてみた。ところがサイズ全然合っていなかった。それはAカップだがアンダーが85cmもあって、上半身だけは骨の浮くほどガリガリだったぼくにはユルかった。

 翌日から「はじめてのブラ」を着けて登校したが、いざ日常生活を送ってみると、ユルすぎるブラはぼくの助けになるどころか邪魔邪魔で仕方のないものだとわかった。ちょっと身体を動かしただけで背中ホックが外れる。これまでの習慣通りに猫背にしていると外れるし、かといって背筋を伸ばしてもまた外れる。走るとどんどんブラが浮いてきて胸の上までずり上がってくる。それを狼狽しながらも誰にも気づかないよう適正な位置に引き下ろさなければならない。

 なんなんだこれ……。母親に苦情を言うべきではないかと思わなくもなかったが、母親がぼくにブラを買い与えた時、牽制するように「デブで胸のないお前にはサイズがそれしかない」と言ったから、解決策は何もないとぼくは思い込んだ。デブ言いがかりだ。ぼくはチビの癖に肩幅と腰幅があり、脚も太かったから、セーラー服を着るとずんぐりむっくりに見えたが、上半身ガリガリに痩せていたのだ。

 何でぼくだけこんな事に……と思いつつ、部活の際に先輩達がふざけながら着替えている間は、いつもの様にぼくは部室の隅っこにレイジとぴったりくっついて体育座りで待っていた。先輩達は相変わらず可愛いブラを着けていて、それらはぼくの「はじめてのブラ」のようにズレたりホックが外れたりはしない。どうしてぼくの「はじめてのブラ」はこんなにも役に立たないのか、すぐそこに何事にもあけすけな先輩達がいるにも拘わらず、ぼくは誰にも打ち明けられない気がして、勝手孤独に浸っていた。隣のレイジは、元からそういう話をすべき相手ではない。

 その時、ツンツンと脇腹をつつかれた。隣を見れば、レイジが膝の上に半分顔を埋めたまま、いやーな顔で笑っていた。

「お前、これなんなの?」

 レイジはニヤニヤしながら、ぼくのTシャツの上からブラのバックベルトを引っ張った。

「何でもいいだろ!」

 ぼくは小声で身をよじりながら言った。その反応がレイジには面白かったらしく、レイジは「なんなの、なんなの」と言いながらぼくのブラのあちこちを引っ張り、脇を擽ってきた。そんなぼくらの攻防戦を先輩達はいものじゃれ合いだと思ったらしく、「今日も二人は仲良いよねー」と言った。

 その日以来、レイジはぼくがブラを着けているのを面白がり、やがて服の上からブラのホックを外すという技を会得した。レイジ通りすがりにぼくの背中を叩くと、ホックが外れる。とんでもない悪戯だが、ぼくのホック悪戯をされなくてもしばしば外れるし、ぼくとレイジクラスが違うので、被害を受けたところで大した事にはならない。それでぼくとレイジの仲が決裂するという事もなかった。

 ただ、レイジがぼくをブラのことでイジッてくるのは意外だと思った。同級生女子の中には、他の女子が「色気づく」のを嫌って意地悪をしたり他人の足を引っ張るような事をする奴が何人もいたが、レイジはそんな陰湿女子どもとは最も遠い存在のような気がしていた。でも、その頃レイジはまだ「子供カテゴリーの内にいて、それをぼくなんかみたいな貧乳の方がイチ抜けしたのだから、変に執着されるのはおかしい事ではないような気もした。

 人の心理としてレイジの反応は特におかしものではない。が、ぼくらの関係性の絶妙バランスをレイジの方から崩して来ようとするのは……逆にぼくの方から壊しにかかるなら自業自得なのでまだしも……どうしていいのかわからない。わからなさすぎたので、ぼくは何事もなかったかのように過ごす事を選んだ。

 二年からはぼくとレイジは同じクラスになった。一緒に過ごす時間は益々増えた。レイジ休み時間教室ですれ違いざまにぼくのブラを外して遊ぶ事もあったが、ぼくは責任を取ってホックを元に戻せとレイジ要求し、レイジは「はいはい」と言ってぼくの制服背中に手を突っ込んでホックを掛け直した。

 いつの間にかレイジはその遊びをしなくなった。

 その頃にはレイジは既に「子供カテゴリーを脱していたのだと思うが、ぼくにはその件については全然記憶がない。少なくとも、ぼくはレイジからされたようにレイジがブラを着け始めた事をからかうことはなかった。

 教室が一緒だと、友達同士なら休み時間ごとにお互いの机のところを行来するものだ。ぼくは授業が終わってもすぐに教科書しまって離席することがないから、レイジの方からぼくの席にやって来がちだった。ふとぼくが顔を上げると、視界の全面をレイジの胸が塞いでいる。よく、胸の大きな女性が「(男は)私じゃなくて私の胸に挨拶をする」と言うが、レイジ場合はぼくに胸から挨拶して来るようなものだ。ぼくはレイジに知られないよう視線を外した。だからレイジの胸がしょっちゅうぼくの目と鼻の先にあったのに、ぼくはレイジのブラ事情など全く知らない。一方レイジはといえば、ぼくをからかえるだけからかって恥ずかしい思いをさせたのに。

 レイジは狡いと思ったが、他の女子といがみ合うようにレイジと争うのは嫌だった。レイジ喧嘩する事があるとしたら、それとは全く関係のない、取るに足らない事が原因だ。そしてベッタリと仲がいい分喧嘩するのもわりとしょっちゅうだった。大体はぼくの方から吹っ掛ける。そこにレイジは狡いという思いがなかったとは言えないと、当時を振り返って思う。

 レイジは胸が大きくて手足が長くてモデルのような体型をしていたが、女としてはある意味で無敵だった。ぼくはといえば、自分身体がなにかとコンプレックスで、わざと身体に合わないダボダボな格好ばかりしているから、本当はガリガリに痩せていたのにすんぐりむっくりのデブだと思われがちだったうえに、貧相な体つきのわりにはきっちりと女であることのデメリットを受けた。すなわち生理が異常に重くて一月のうち絶好調なのは三日ほどしかなく、あとは瀕死

 レイジは不調知らずで常に元気いっぱい走り回っていた。何かの病気で通院しているという噂はデマに過ぎないのではないかとぼくには思われた。だがレイジはよく部活をサボった。同じクラス親友のぼくにも何も言わず放課後になるといつの間にか姿を消している。ぼくは既にレイジはそんなものだと思っていた。部活顧問から来年女子部長は消去法でぼくに決まりだと聞いて軽く絶望した。レイジの方がぼくよりもずっと強いのに、部長は実力よりも真面目さが大事だと顧問は言う。だがぼくは顧問が思うほど真面目ではない。絶不調ながら毎日律儀に部活に出ているのはほとんど、稽古カロリーを消費しつくせば生理にかけるエネルギーが少なくなり、来月こそは体調がましになるのでは? と期待していただけに過ぎない。

 そんな馬鹿な事をしていたせいで、ぼくはある日、体育の授業中に具合が悪くなった。その日のメニューは1000メートル走だったが、ぼくは運動神経がない癖に中距離を走るのが大好きで得意だったので、生理中だというのに無理をした。酷い目眩がして手足が冷たくなり、震えが止まらなくなった。爪が真っ青になり、顔色も青を通り越して真っ白だと、ぼくを見た体育教師が言った。体育教師は厳しい人で滅多な事では生徒を休ませないのだが、ぼくが芝生に座っても一向に回復しないので、保健室に行って休めと言った。ぼくは保健委員に付き添われて保健室へ行った。ベッドに寝かされた途端に意識が落ちた。

 気がついたらベッドの側にレイジがいた。

「おはよー。今どんな気分?」

「どんなって、最悪だけど。でもさっきよりはましな気がする」

「ははっ、体育の時はヤバかったな。こいつマジで死ぬんじゃね? って感じの顔してて、先生がさすがに焦ってた」

 そう言うとレイジはぼくのほっぺたをつまんで引っ張った。

「ほっぺぷにぷにー。すべすべで真っ白ー。でもさっきよりはましー」

 レイジはぼくの肌をすべすべで真っ白だとよく言う。小学校時代は徒歩通学で、中学に上がってから自転車通学で、それなりに日に焼けていたから、ぼくの肌も黒くて荒れているはずだと自分では思い込んでいたが、レイジに指摘されてはじめて、ぼくは色白で肌質がいいのだと知った。少なくともレイジのほっぺたよりはぼくのほっぺたの方がすべすべで白い。

「今どんな気分?」

「君が血色が戻ったというなら、思ったよりもいいんじゃないだろうか。確かに吐き気はしないし、頭痛もしない」

「ふーん。俺にはそういうのが無いからわからないけど、まあ無理すんなよ」

はいはい

 レイジはいいな。ぼくと性別が同じでもぼくのような思いはしないんだ。でもぼくみたいにひ弱なのはレイジには似合わないから、それでよいのだと思った。

トラバに続く。

2022-08-26

anond:20220826141838

50代、下の息子が増田の子供と同じ高校生大学時代ブカブカジャケットサングラス、親の脛かじって買ってもらったセリカxx乗りながら杉山清貴しまくってたけど、そんな風潮知らない。

2022-08-07

anond:20220807004927

ガバガバという言葉グダグダという意味が生まれたのはここ10年のこと」

google先生2010年以前を聞いてみた。

エロでの用途が多いのでセーフサーチ推奨。多くはないもの普通にグダグダという意味でも使われていると感じた。

ニコニコ大百科から引けば

3.服や靴が大きすぎるさま。ブカブカ。ダブダブ。かぱかぱ。

これが転じたものでしょ。






とはいえ今までにだって使われなくなった言葉は多くある。

どんなに日常に広く行き渡っている言葉であっても、「正しい」人が問題視して声高に糾弾し続ければ葬り去ることができるのだ。

この元増田程度では世の中変わらないが、便乗して絶対的に「正しい」人がいつものように親しいマスコミを焚き付けてくれば、許されなくなってしまうのだろうな。

anond:20220807004927

液体が入れ物の中で揺れ動くさま。ガボガボ

入れ物の口から液体が溢れるように流れ出るさま(意味深)。ドバドバ。

服や靴が大きすぎるさま。ブカブカ。ダブダブ。かぱかぱ。

飲み物などをどんどん飲む様。がぶがぶ。

お金などがどんどんと入ってくる様。がっぽがっぽ。

逆に、お金などを湯水のように垂れ流して使う様。上記2.から転じたものか。

用例:「(やれ旅行だ、やれバイクだと言っては)息子は毎月金をがばがば遣う。」[1]

布などが固くこわばっている様。「ごわごわ」に似ているが、「「がばがば」は薄い物が板のように平面状に硬直している様子を表す」と使い分けについて記す書籍[2]もある。

用例:「このシーツ、のりのつけすぎでがばがばだ」[3]

布などがあおられてめくれる、広がる様。

用例:「雨風の中で車にカバーをしようとしたが、がばがばあおられたりまくれたりであきらめた」[4]

上記3.から転じて、性行為対象としての膣や肛門が、大きすぎて締まりがない事。

上記9.から転じて、締まりがない、だらしがない、杜撰である事。「真夏の夜の淫夢」界隈でいわゆる「淫夢用語」として使われはじめたとされる。

これ本当によくまとまってるな……。

服や靴が大きすぎる→

まりのないマンコ→

おまえガバガバじゃねえか→

ニコ動なんJが締まりのない状況を指す言葉として語録化したことで定着

ゆっくり侵食して一般

辞書的な意味の中に「締まりがない」は最初から存在してないことを知らない人達誕生

ってことか。

そもそも一般の人って定型文や語録で会話する文化を知ってるんだろうか?

2022-04-30

anond:20220430000818

ウエストをあれだけ絞って胸を強調するデザイン

デザインって意図して行うものなんですけど…

結果として強調してしまっているという意味でも

乳につられて他ブカブカダサい→そうじゃなくしましたよって売ってたものをそう言っちゃう結構失礼やん

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