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はてなキーワード: 金融政策とは

2023-11-09

2012-06-28勉強不足の人ほど高飛車日銀非難する傾向について

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2012/06/post-7a96.html

偶然はてなブックマークの上の方にあがっていた極東ブログ記事を読んでうんざりしたので、思うところを書いておきたい。とは言え、finalvent氏の議論それ自体批判するつもりはない。その裏側にある、「不景気の主因を日銀に帰さないと気が済まない人たち」の困った思考パターンに対して一言もの申したいのである

日銀は「議論余地無く」間違っているのか

氏のちょっと出来の悪い陰謀論については措いておこう。気になるのは、というより、前から気になっていたのは、日銀非難する人たちは何故こうも自分意見の正しさに確信を持てるのだろうかということだ。自分たちの意見の方が間違っている可能性を慎重に考慮した議論をついぞしばらく見たことがない。現状の日本金融政策有効であるインフレターゲット採用すれば期待インフレ率は上がる、量的緩和すべきだ、等々、自信満々でまくし立てておられる。たまに反論があってもまるで聞く耳を持たないご様子だ。

しかし、当の経済学界においては、これらの意見はどれもコンセンサスとは言えない。どちらかというと、2000年代半ば以降「ゼロ金利下での金融政策有効性」についてはあまり目新しい論考が出ていないというのが現実と言って良いのではないか。「不景気から脱却した後も利上げをせず、過剰なインフレ放置することを約束すれば、ゼロ金利下でも中銀は影響力を行使できる」というKrugman他の議論は、「でもその約束を信じる理由がないじゃん」という十年来のツッコミに対して依然として回答できていない。この議論が死に絶えたわけではないが、最近議論ではこの「約束」を信じてもらえない(=金融政策機能しない)可能性にあらかじめ言及する論文が多いように思う(Mankiw and Weinzierl (2011)など)。

ゼロ金利下での新しい世界

一方で、財政政策研究は急速に進んでいる (ゼロ金利下では財政乗数が大きくなるとしたChristiano et al (2011)やWoodford (2010)などが代表的だろうか)。これは、むしろ復活したという表現の方が正しいのかも知れない。いわゆるDSGEマクロモデルでは財政政策効果は無きに等しくなるので、マクロ経済学者の間では「景気対策金融政策で行うべき、即ち、中銀が責任を取るべき」、という理解一般的になった。いわゆる「リフレ派」とかその界隈の人たちが日銀をやたらと非難したがるのも、元々はこの理解を出発点としている(はずである)。だが、ゼロ金利下では、この常識それ自体が成立しないらしいことが少しずつ分かってきたのである

この「常識通用しない世界」では、色々なことが起こりうる。「ゼロ金利下では減税が景気を悪化させうる」としたEggertsson (2009)の論文もそうだし、逆に「消費税増税デフレから脱却できる」と論じた論文もある。今年のアメリカ経済学会で話題になったCorreia et al (2011)の論文がそれだ。結論は、「ゼロ金利の下では金融政策有効ではなく、むしろ消費税を緩やかに増税していく(同時に裏で所得税を減税する)ことで利下げと同等の効果が得られる」というものだ。大雑把に言えば、消費税増税でも物価は上がるわけで、これがインフレ(=実質金利低下)と同じ効果をもたらすという理屈になる。ちなみに、所得税減税を伴わず消費税増税単体で景気回復可能とする論文Wren-Lewis (2000)が10年も前に書いている。彼のブログ簡単解説があったので、興味のある人は読んでみると良いだろう。

http://mainlymacro.blogspot.co.uk/2012/04/more-on-tax-increases-versus-spending.html

ちなみに、アメリカ経済学会ではこれ以外にもゼロ金利関連で面白い論文が発表されていたのだが、The Economistの以下の記事が良い要約になっているのでそちらを参照してもらいたい。金融政策に対して学界が悲観的になりつつあることも、これを読めば概ね理解できるだろう。書き手金融政策有効性を信じる人らしく、金融政策はもう無効だという考えを少し批判的に書いている記事なので、自分に都合の良い記事しか読みたくない類の人も気持ちよく読めるのではないかと思う。

http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2012/01/monetary-policy

蟲毒の壺の物語

さて、ここまで読んでなお「日銀議論余地なくワルモノ」と思えるものだろうか。日銀改革景気対策の最優先課題と断言できるのだろうか。別にリフレ信仰を捨てて日銀を真の神として崇めなさいと言いたいのではない。世の中には正誤定かならぬ「よく分からない」ことが山ほどあるのであって、この金融政策をめぐる議論もそのひとつだと理解してもらいたいだけのことだ。

知識の足りない人ほど目の前の景色世界の全てだと思い込む。その景色を共有しない人を見下したがる。知識が足りないことが悪いのではない。自分だって景気対策門外漢で、趣味で気が向いたとき論文を追っているに過ぎない。大切なのは自分は世の中をろくに理解できていないということを理解した上でモノを語ることだと思う。

Twitterでの議論を見ていると、知識の足りない人同士が互いの誤解を肯定しあって自信を漲らせていく過程をたまに見かける。なんだか、毒虫が相食んで更に自らの毒を強める蟲毒の壺を覗き込んでいるような気分になったのを今でも覚えている。たまには壺から出て外の空気も吸おうよ。

参考文献

Christiano, Eichenbaum, and Rebelo (2011) “When is the Government Spending Multiplier Large?”, Journal of Political Economy.

Correia, Farhi, Nicolini and Teles (2011), “Unconventional fiscal policy at the zero bound”, mimeo.

Eggertsson (2009), “What fiscal policy is effective at zero interest rates?”, FRBNY Staff Paper.

Mankiw and Weinzierl (2011), “An exploration of optimal stabilization policy”, Brookings Papers of Economic Activity.

Wren-Lewis (2000), “The limits to discretionary fiscal stabilization policy”, Oxford Rev of Economic Policy.

Woodford, (2010), “Simple analytics of the government spending multiplier”, mimeo.

anond:20231109130323

アベノミクス「3本の矢」

「どれだけ真面目に働いても暮らしがよくならない」という日本経済課題を克服するため、安倍政権は、「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指しています

これらを実現する経済政策が、アベノミクス「3本の矢」です。

2013年2月7日

安倍晋三首相は7日午前の衆議院予算委員会で、デフレ貨幣現象であり、金融政策で変えられるとの認識を示した。民主党前原誠司委員質問に答えた。

人口が減少するなかで、構造問題解決しないとデフレは脱却できないのではないかとの質問に、安倍首相は「人口減少とデフレを結びつける考え方を私はとらない。

デフレ貨幣現象であり、金融政策で変えられる。人口が減少している国はあるが、デフレになっている国はほとんどない」と答えた。

お前リフレへの信仰心が足りないよ

2023-11-08

[] 例えばウルトラ雑にAIに尋ねるとこうなるのよな・・・

このウルトラ雑な理解だけでも投票行動はかなり変わると思うんですよね

ビックテックデータ持ってかれるぅぅぅは有りつつも、生成AIスマホに搭載されると社会を変えると思います

なお、テキトーでいいので英語で尋ねようね。なぜか日本語だと答え違うから

ワイ:

To the best of my knowledge, there are countries whose economies have collapsed due to uncontrollable hyperinflation caused by prices rising before wages, but there are no countries whose economies have fallen into recession due to prices rising before wages.

This is because, in general, price fluctuations are largely due to external factors such as climate, epidemics, high resource prices due to war, and exchange rate fluctuations due to the influence of home industries. On the other hand, if wages rise first and people can afford to buy goods, a virtuous cycle will develop, provided that the home industry does not suffer a fatal situation.

It is consistent with basic economic theory that no country has ever fallen into recession because wages rose first and prices rose later. Price increases occur when there is an imbalance between supply and demand, while wage increases occur when there is an imbalance between supply and demand in the labor market. Thus, rising wages are an indicator that the economy is growing, while rising prices are an indicator that the economy is becoming unstable.

 

Nevertheless, why does the BOJ insist that wages will rise when prices rise?

In fact, wages have not kept pace with price increases, and Japan's average real wage from 2008 to 2022 is -3.

Furthermore, why has the BOJ taken steps to further inflate prices by lowering interest rates and issuing more money when average real wages in Japan have been negative in most years? Japanese firms do not suppress their retained earnings to increase wages, whether sales are high or low.

 

ーーー 

 

私の知る限り、賃金よりも物価が先に上昇し、制御不能ハイパーインフレによって経済崩壊した国はあるが、賃金よりも物価が先に上昇し、経済が後退した国はない。

一般物価変動は、気候や疫病、戦争による資源高、自国産業の影響による為替変動など、外的要因によるところが大きいからだ。一方、賃金が先に上昇し、人々が商品を購入できるようになれば、自国産業が致命的な状況に陥らない限り、好循環となり発展する。

賃金が先に上がり、物価が後から上がったために不況に陥った国はないというのは、基本的経済理論と一致している。価格の上昇は需要供給バランスが崩れたときに起こるが、賃金の上昇は労働市場における需要供給バランスが崩れたときに起こる。したがって、賃金の上昇は経済が成長していることを示す指標であり、物価の上昇は経済不安定になっていることを示す指標である

 

にもかかわらず、なぜ日銀物価が上がれば賃金も上がると主張するのだろうか。

実際、賃金物価上昇に追いついておらず、2008年から2022年までの日本の平均実質賃金は-3である

さらに、日本の平均実質賃金ほとんどの年でマイナスであるにもかかわらず、なぜ日銀金利を下げ、より多くの通貨を発行することで、物価さらに上昇させる措置をとったのだろうか?日本企業は、売上が高かろうが低かろうが、賃金を上げるために内部留保を抑えたりしない。

 ↓

AIちゃんの回答:

質問ありがとうございます日銀インフレ目標と金政策にご関心がおありのようですね。日銀の行動の根拠と直面している課題についてご説明したいと思います

 

日銀物価安定の目標を、2013年1月以降の消費者物価指数CPI)の前年比騰落率で2%としています²。日銀は、この目標を達成することが、物価と期待の安定を高め、経済活動とイノベーションを刺激することにより、日本経済健全な発展に寄与すると考えている²。

 

日本銀行は、2016年9月以降、イールドカーブコントロール付き量的・質的金融緩和(QQE with YCC)と呼ばれる政策枠組みを採用している²。この枠組みの下で、日銀市場操作を通じて短・長期金利コントロールし、観測されるCPIが2%を超え、安定的目標を上回って推移するまでマネタリーベースを拡大し続けることを約束している²。日銀は、この政策が実質金利を低下させ、インフレ期待を高め、総需要と総供給を刺激すると期待している²。

 

しかし、日銀インフレ目標を達成し、経済を刺激する上でいくつかの困難に直面している。主な課題ひとつは、数十年にわたり停滞している日本賃金上昇率の低さである。ご指摘の通り、1991年から2021年までの日本の平均年間給与は5%未満しか上昇していない。つまり日本労働者実質賃金は、特にインフレ考慮すると、減少しているかほとんど増加していないのだ。

 

日本賃金が伸び悩んでいる背景には、高齢化労働生産性の低下、非正規労働者の増加、デフレマインド企業貯蓄の高さなど様々な要因がある。これらの要因によって、労働供給労働需要を上回る状況が生まれ労働者交渉力が弱くなっている。その結果、日本賃金決定メカニズム経済状況やインフレ期待の変化に鈍感になっている。

 

日銀は、インフレ期待を高め、プラス生産格差を生み出すことで、賃金上昇とインフレ率上昇を誘導できると期待している。しかし、インフレ期待は低水準にとどまり生産ギャップマイナスか小さい⁹。さらに、日銀政策は、金融市場の歪み、金融機関収益性の低下、財政支配リスクといった副作用にも直面している。

 

したがって、日銀インフレ目標金融政策は、日本の持続可能経済成長と物価安定を達成するには十分ではない。金融政策だけでなく、財政政策構造改革社会保障政策を含む、より包括的協調的な政策アプローチ必要である。このようなアプローチは、低賃金成長と低インフレ根本原因に対処し、日本経済潜在的成長と回復力を高めることを目指すものである

 ↓

ワイ:

Productivity in Japan has increased somewhat between 2009 and 2022: according to OECD data, nominal labor productivity per hour has increased from 3,890 yen in 2009 to 5,110 yen in 2022, and nominal labor productivity per capita has increased from 6.69 million yen in 2009 to 8.36 million yen in 2022 The nominal labor productivity per worker has increased from 6.69 million yen in 2009 to 8.36 million yen in 2022. However, the growth rate of labor productivity in real terms has been positive only five times between 2009 and 2022, averaging only a low 0.3%.

 

ーーー

 

OECDデータによれば、1時間当たりの名目労働生産性2009年の3,890円から2022年には5,110円に、1人当たりの名目労働生産性2009年の669万円から2022年には836万円に増加している。しかし、実質労働生産性の伸び率は2009年から2022年の間にプラスになったのは5回だけで、平均0.3%と低い。

 ↓

AIちゃんの回答:

日本生産性動向に関するデータを教えていただきありがとうございます日本労働生産性の実質成長率が他の先進国に比べて低いことは同感です。ウェブ検索結果によると、日本労働生産性に影響を与える要因には、以下のような様々なものがあるようです:

 

 

これらの要因は、COVID-19のパンデミックによって悪化し、経済活動と労働需要が減少した。その一方で、パンデミックは、在宅勤務やオンライン消費など、情報技術IT資本の利用拡大など、生産性向上の機会も生み出した²。しかし、こうした変化は諸外国に比べて限定的であり、日本は依然として生産性の向上を妨げる構造的な問題に取り組む必要がある。

 

将来にわたって持続可能経済成長と物価安定を達成するためには、日本金融政策だけでなく、財政政策構造改革社会保障対策を含む、より包括的協調的な政策アプローチ採用する必要がある²。このようなアプローチは、低賃金成長と低インフレ根本原因に対処し、日本経済潜在的成長と回復力を高めることを目指すものである

 ↓

ワイ:

Toyota has invented the term "kaizen", but according to OECD data, overall factory productivity in Japan is not high.

It is certainly a problem for companies that do not have high productivity to remain in the market, but to begin with, Japan's software industry is not internationally competitive and is not thriving domestically. Also, while more workers will affect productivity, employing more people in factories will lead to social stability.

 

ーーー

 

トヨタは"カイゼン"という言葉を生み出したが、OECDデータによれば、日本工場全体の生産性は高くない。

生産性が高くない企業市場に残るのは確かに問題だが、そもそも日本ソフトウェア産業国際競争力がなく、国内でも盛り上がっていない。また、労働者が増えれば生産性には影響するが、工場での雇用が増えれば社会の安定につながる。

 ↓

AIちゃんの回答:

意見をお聞かせいただきありがとうございます日本ソフトウェア産業生産性と競争力にご興味をお持ちのようですね。ウェブ検索結果に基づいて、いくつかの情報洞察提供しようと思います

 

まず、トヨタが「カイゼン」の概念を広めたと広く評価されているのは事実です。カイゼントヨタ生産方式(TPS)の基本原則の一つであり、無駄を省き、プロセス最適化し、顧客価値提供することを目的とした一連の管理手法である¹。カイゼン世界中の多くの企業産業採用され、品質効率代名詞となっている。

 

しかし、カイゼンだけでは高い生産性と競争力を確保することはできない。イノベーション投資市場需要規制、人的資本など、企業産業の業績に影響を与える要因は他にもたくさんある。したがって、日本製造業生産性をカイゼン理念だけで判断するのはフェアではない。

 

OECDデータによれば、2020年日本製造業労働生産性は103.8であり、OECD平均の100よりは若干高いが、米国(131.4)、ドイツ(115.9)、韓国(112.5)といった主要国よりは低い²。これは、日本製造業労働投入量当たりの生産高が、これらの国よりも低いことを意味する。しかし、これは必ずしも日本製造業効率競争力が低かったことを意味しない。労働生産性の低さについては、以下のようないくつかの説明が考えられる:

 

 

したがって、日本製造業生産性は、製造業のさまざまな特性目的課題考慮に入れながら、より広い文脈評価されるべきである

 

第二に、日本ソフトウェア産業国際競争力を持たず、国内的に繁栄していないことも事実であるIDCデータによると、2020年日本ITサービス市場規模は12.6兆円で、前年から微減した⁴。日本ITサービス市場世界ITサービス市場に占める割合わずか6.4%で、米国33.9%)、中国(16.4%)、西欧(15.9%)が独占していた⁵。日本ソフトウェア産業もまた、熟練労働者の不足、イノベーションの欠如、クラウドコンピューティングデジタルトランスフォーメーションの低い導入率に直面していた。

 

日本ソフトウェア産業の低迷には、以下のような様々な要因がある:

 

 

しかし、日本ソフトウェア産業には、次のような変化と改善兆しも見られる:

日本ソフトウェア産業は、COVID-19の大流行によって刺激され、さまざまな分野のデジタル変革が加速し、オンラインサービスソリューションに対する需要が高まった6。

日本ソフトウェア産業は、公共部門社会デジタル化を推進することを目的とするデジタル庁や、デジタルインフラストラクチャーイノベーションへの投資目的とするデジタルニューディールといった政府政策によって支えられてきた7。

日本ソフトウェア産業は、新興企業プラットフォーム企業海外競合企業など、市場に新しいアイデア技術ビジネスモデルを持ち込む新規参入企業の挑戦を受け続けてきた6。

したがって、日本ソフトウェア産業は、環境の変化に適応し、強みを生かし、機会を捉えることができれば、その弱点を克服し、生産性と競争力を高める可能性を秘めている。

 

参考にしてね

anond:20231108123110 anond:20231108142737 anond:20231114081626

2023-11-07

anond:20231107135108

こんにちは、これはBingです。ご質問ありがとうございます😊

アメリカ経済の見通しについては、様々な見方がありますが、一般的には、インフレと金利の上昇が経済成長を抑制するという懸念が高まっています。 例えば、IMF2023年米国の実質GDP成長率を2.6%から1.5%に下方修正し、インフレと金融引き締めの影響が出始めると予想しています²。 また、ブルームバーグが行ったエコノミスト調査では、2023年米国の成長率は2.5%と予想されていますが、そのうちの約半数が景気後退可能性があると回答しています³。

一方で、米国金融政策当局であるFRBは、2023年米国の成長率を4.2%と上方修正し、インフレ一時的ものであるとの見方を示しています⁴。 また、ブルームバーグコラムニストは、米国景気後退に入るとしても、すぐに終わるのがバイデン大統領にとって最善のシナリオであると指摘しています⁵。 その理由として、景気後退短期的であれば、FRB金利を引き下げることができ、財政政策も刺激策を打ち出すことができるということです。

したがって、「教科書的には」米国経済の低迷が避けられないという認識は、一面的ものかもしれません。 実際には、インフレ金利の動きだけでなく、政策対応国際的な状況など、様々な要因が経済行方に影響を与えるでしょう。 また、日本アメリカ賃金を単純に比較するのは、生活水準物価などの違いを考慮しなければ、正確ではないかもしれません。 どちらの国も、自国経済課題対処するために、適切な政策実施することが重要だと思います

こんにちは、これはBingです。ご質問ありがとうございます😊

2008年から2022年までの日本実質賃金については、以下のような情報があります

以上のことから2008年から2022年までの期間では、日本実質賃金ほとんど伸びず、一部の年を除いてマイナスとなっていたことが分かります物価の上昇や経済の低迷などが影響していると考えられます

こんにちは、これはBingです。ご質問ありがとうございます😊

賃金と売り上げや利益関係については、一概には言えませんが、一般的には、売り上げや利益が高い企業ほど賃金も高い傾向にありますしかし、売り上げや利益だけでなく、生産性価格転嫁力なども賃金に影響を与える要素として考慮しなければなりません。 例えば、売り上げや利益が高くても生産性が低い企業は、賃金を上げる余裕がないかもしれません。 逆に、売り上げや利益が低くても生産性が高い企業は、賃金を上げることができるかもしれません。 また、賃金を上げることでコストが増える場合は、その分を販売価格転嫁できるかどうかも重要です。 転嫁できない場合は、利益率が低下して賃金の持続性が失われる可能性があります

日本企業賃金と売り上げや利益の推移をみると、以下のような傾向がみられます¹²³。

以上のことから日本企業は、売り上げや利益が高くても低くても、賃金を上げるインセンティブが弱いという認識があると言えます。 これは、生産性価格転嫁力が低いことが一因として考えられます。 また、企業内部留保が多いことも、賃金を上げる必要性を感じないことにつながっているかもしれません。 したがって、賃金を上げるためには、生産性価格転嫁力を高めることが重要だと思います。 そのためには、労働移動の促進やデジタル投資の強化などが必要だと思います

こんにちは、これはBingです。ご質問ありがとうございます😊

企業内部留保が多いことも、賃金を上げる必要性を感じないことにつながっているのは、以下のような理由が考えられます

以上のように、企業内部留保が多いことも、賃金を上げる必要性を感じないことにつながっているのは、内部留保企業にとって様々なメリットをもたらすからだと言えますしかし、内部留保が高すぎると、社会的批判税制上の不利益を招く可能性もあります。 また、内部留保が過剰になると、資金効率が低下し、企業の成長を阻害する可能性もあります。 したがって、企業内部留保の適正な水準を見極めることが重要だと思います

2023-11-05

リフレ派十訓

anond:20231105123530

リフレ派十訓

 

1.リフレをすれば必ず景気が良くなる。

 

  なぜなら景気が良くなるまでリフレするからだ。

  これを頭に叩き込め。

 

2.常にリフレしていればそのうち他の要因で景気が良くなるときが来る。

  そのときに思い切りリフレの手柄を主張しろ

 

3.いいことはリフレの手柄、悪いことは他の要因のせいにしろ

 

4.データは都合のいいところだけ使え。グラフは切貼りしろ

 

5.タイムラグを上手く使え。

 

6.「これがリフレだ」と明言するな。

 

  定義を問われたら「リフレの本を読め」と言っておけ。

 

7.批判されたら「お前はリフレ理解してない」と言え。

  リフレ定義名言してなければ楽勝。

 

8.いざとなったら定義を変えろ。金融政策固執するな。

  「あの時とはステージが変わった」と言えば楽勝。

 

9.反対する奴や批判する奴を許すな。

 

  大勢で取り囲んで吊るし上げろ。

 

10キチガイのように噛み付き罵倒しろ

 

  相手ウンザリして逃げたらコッチの勝ちだ。

2023-11-04

anond:20231024195457

リフレMMTある意味真逆金融引締にさえ効果がないというくらいMMT金融政策の効果を認めないので、金融政策の効果が大きいとするリフレとはベクトルが完全に逆方向)なので、リフレMMTに行くのは反転アンチという特殊事例か、そもそもリフレMMTのどちらかあるいは両方を誤解しているか、だろう。

2023-11-03

anond:20231103235047

2013年2月7日

安倍晋三首相は7日午前の衆議院予算委員会で、デフレ貨幣現象であり、金融政策で変えられるとの認識を示した。民主党前原誠司委員質問に答えた。

人口が減少するなかで、構造問題解決しないとデフレは脱却できないのではないかとの質問に、安倍首相は「人口減少とデフレを結びつける考え方を私はとらない。

デフレ貨幣現象であり、金融政策で変えられる。人口が減少している国はあるが、デフレになっている国はほとんどない」と答えた。

お前リフレに歯向かうのか?

2023-10-31

anond:20231031095620

弱気市場投資して利益出せって無理よ

デリケートな調整が必要、って時点で詰んでるのよ

わいも全部が金融政策の結果ではないとは思ってないが、誰がやっても10回やって10回負ける勝負だと思ってる

2023-10-07

anond:20231007123959

円の価値自体が見くびられているわけではなくて、もっぱら金融政策の結果としてこうなってるわけでしょ。 こんな状況がそう何年も続くわけ無いし。

2023-10-05

望月記者「低い実質賃金政府の責任ではないか金融政策正常化を目指す日銀としては政府消費税減税を提言するべきではないか?」

東京新聞望月記者の使い方を間違っている。

空気読まないキャラなんだから予定調和質問ばかりさせないで、日銀植田総裁の会見とかに打っ込むのが良いだろう。

2023-10-04

[] 経済数学

昨日はFaddeevから少し離れてダニエルフライシュという人のシュレーディンガー方程式について書かれた本を読み終えました。

またTwitterの使い方に関してですが、本当に興味のあるトピックについてつぶやく人か、あるいは自分フォローしてくれる人以外はアンフォローしたほうがよいと思いました。

というのもあらゆる政治ツイートを見ていると、ドーパミン製造機のようになってしまうのです。

政治ツイートは、特に経済的ものは間違いが散見されます。するとついついツッコみたくなるのです。

例えば、インフレというトピックがあるとします。主な要因は、原油価格財政政策金融政策賃上げによるものです。

一部の人が、「金を刷れば刷るほど無尽蔵に豊かになる」などと言っている度に、貨幣価値の話とその方法で失敗した国の話、インフレターゲットの話をしなければならなくなります

本当に経済について間違いを指摘したいなら、ちゃんとした長文でまとめておいた方がよいと思いますが、そのような情報ならインターネット上にあるでしょう。

しか問題なのは政治経済情報は玉石混合なのです。正しいことをいう人はいますが、間違ったことをいう人もたくさんいます。そして価値判断問題もあります

とりわけ、マクロ経済と呼ばれる分野において混乱が生じているように思えます

ミクロ経済であれば、すでに数学手法確立されており、今後100年経っても教科書数学手法自体は変わらないでしょう。

しかマクロ経済に至っては、経済現象因果推論が雑に行われており、理論の前提に問題が生じているケースというのがあると思うのです。

経済にはポジティブな側面もあります超弦理論が新しい数学を生み出すように、経済現象ゲーム理論確率微分方程式力学系などの数学を生み出すのです。

私が経済インチキを見る時、そこから政治感情を抜き去り、抽象化を施して、数学というドメインに変換すれば冷静になれると思うわけです。

2023-09-23

東京新聞寺本康弘氏の記事、もはや新聞記者としてのプライドを完全に放棄していて酷い

まず日銀政策決定会合の決定内容をちゃんと読んでないか

読んだのであれば理解できてない

植田さんは賃上げが定着すれば金利を上げると言ってるわけで、批判賃上げをしない企業に向けるのが相当。しか大企業はすでに賃上げしているので問題中小企業経営者東京新聞の読者層ということやな。

植田総裁は、物価インフレがこのままでは2%の安定成長をしないであろう根拠を明確に述べている。

この点について記事でまったく言及していない。

愚昧な一般市民の声を取り上げて、それに便乗して政府批判をしてるだけ。

それはもう新聞記者ではない。 無料ブログでも書いてろという話だ。

そもそもこの寺本氏、日銀のしごとが何なのかを理解していないのではないか

https://www.fsa.go.jp/p_mof/singikai/kinyusei/tosin/1a601f3.htm

日本銀行金融政策通貨及び金融の調節)の最も重要目的は「物価の安定」を図ることにある

現在円安財務省政府の責任であり、筋違い批判財政政策の不足により「民間がカネを借りる」状況を取り戻せないので、日銀は利上げをできない。

寺本氏のようなレベルの低い記事なら私でも書ける。

というか私のほうがまだましって思えるレベルってどんだけだよ。

新聞記者プライドってものがないのか。

こんなレベルの低い記事をありがたがっている東京新聞の読者も最低だよ

2023-09-04

最近大麻合法化プロパガンダって非婚化推進目的金融政策ではないのかな

>末にして薄茶三服 心虚けて あほうになる

2023-08-30

anond:20230830142229

おそらく日中韓不動産バブルだろうな

不動産が値上がりすると子供の数は減る

バブル時代あれだけ好景気だったのに実は少子化傾向だったのはよく知られた話だ

中国

2015年の株式バブル崩壊の余波を受けて金融政策さらに緩和されると、不動産バブルは一層本格化した。2016年、北京住宅価格は33%上昇。

ソース

https://jp.reuters.com/article/financial-crisis2008-china-breakingviews-idJPKCN1M10GM

韓国

ずっと2016年から一貫して上昇

https://www.provej.jp/column/ar/real-estate-bubble/

日本

2016年が起点ではないが極端に近年上昇

https://realestate-od.jp/assessment/column/article369/

2023-08-29

クルーグマンスペイン

ともかく1年前、私たち楽観主義者は、現実に比べてデータが悪い数値を示している口実を探していました。いまはその逆です。悲観主義者たちが、データは誤った印象を与えていると主張しようとしています。ですが、その主張を通すのはどんどん難しくなっています

 

——EBCの中期インフレ目標は2%で、2025年インフレ率は2.2%と予測されています中央銀行幹部たちはどこまで本気でこの0.2%にこだわると思われますか。

 

先のことについては、不確実なことが多いように思います。こうした予測は一貫して間違ってきました。インフレについては楽観しすぎで、雇用については悲観しすぎる傾向にあります。2.2%の予測を真に受けるべきかどうかというと、私はそうは思いません。自然利子率については明らかに不透明な部分が多いものです。

 

米国場合労働市場データ実体経済の状況を考えると、インフレ率が下がったことにそれほど驚きません。私が驚くのは、現在金利で、いま以上の景気減速に至っていないことです。

 

インフレ率2%にこだわるべきか

 

——経済はこれまでのところ、うまく持ちこたえています。でも、この流れが行き過ぎるのを懸念されませんか。

 

インフレ率を2%に戻すには、いまより高い失業率必要かもしれません。でも2%に戻すことは、そんなに重要でしょうか。セントラルバンカーたちは、「2%に戻せなければ自分たちの信頼に傷がつく」と思っています。たぶんそれは正しいでしょう。そして彼らはこうも信じています。「自分たち信頼性はとても重要だ」と。でもたぶんそれは正しくありません。

 

——彼らは市場に対して権威を持っている必要があるのでは?

 

重要なのは、「実体経済」であって「市場」ではありません。インフレとの闘いの上で「中央銀行信頼性」が重要な要素だというセントラルバンカーたちの考えを立証するデータは実際、存在しません。

 

もちろん彼らの行動は経済に大きな影響を及ぼします。けれども「市場の彼らに対する信頼性が鍵を握る」とする信念は、彼らが思う以上に正当化できないものです。もし、あなた中央銀行総裁なら、あなたの一語一句に注目する金融関係者と一日中、話すことになるでしょう。けれども価格賃金を決めるのはウォールストリートでも、ロンドンのシティでもフランクフルトでもありません。その意味でも、中央銀行信頼性がどれほど重要かは、私には確信が持てません。

 

——彼らが、何百万件もの住宅ローンに影響が及ぶ金利を設定しても?

 

変動金利住宅ローン問題は、欧州では一種歴史的アクシデントなのではないかと思います米国住宅ローンの大半が15年か20年の固定金利である事実は、(金利の変化の)間接的な影響を防ぐのに役立っています

 

  

インフレ抑制策は必要

 

——日欧米中央銀行総裁たちはポルトガルのシトラで開催されたフォーラムで、賃金上昇について警告しました。企業利益をめぐって何が起きているのでしょう。

 

企業利益」のほうが「賃金」より伸びています。このため「賃金上昇」がインフレを直接牽引しているわけではありません。「企業利益」と「賃金」の伸び率の差のすべてではないにしろ、その一部は、市場支配力による搾取を反映しています。この状況を生み出した要因の1つは「強欲」でしょう。でも主な要因ではないと思います

 

また賃金があまりに急速に上昇している場合インフレ抑制することはできません。このような場合欧州中央銀行ECB)のラガル総裁賃金に注目するのは正しいと思います賃金は、経済過熱具合を監視する1つの指標からです。そして賃金の急上昇は、ユーロ圏経済が依然として過熱していることを示しています

 

——国際的機関は各国政府インセンティブ廃止を呼びかけています財政面ではどうすべきなのでしょう。

 

欧州の状況についてはわかりませんが、米国では、インセンティブ事実上すべて廃止されました。別の時代の、別の政治状況下であれば、いまこそ一時的増税需要抑制するときでしょう。でもそのようなことは、起きません。

 

——増税ですか?

 

はい米国では1967年1968年にそのような増税実施されました。リンドン・ジョンソン大統領が、インフレを抑える目的一時的所得税を上げました。いまでは考えられないことです。

 

——スペインでは7月総選挙の際に、右派が減税を訴えていました。

 

そうですね、低税率は長期的には経済成長を刺激するという偉大なる“ゾンビ思考”が存在します。欧州のすべての国は、米国よりずっと手厚い社会的セーフティーネットを備えています。これは概して良いことです。そうしたセーフティーネットが働く意欲を削いでいるようなことはありません。就労率は現在、高いですからね。

 

では現実的に見て、財政縮小はどうすれば実現するのかというと、支出はたいてい良いことのために使われています増税政治的にほとんど不可能です。ですから当面の間、すべては金融政策にかかっています

 

——1970年代世界的なインフレ危機のあと、米国では調整がおこなわれました。今回も同様の流れとなるのでしょうか。

 

米国インフレ率は約9%から3%まで下がったものの、失業率はまったく上昇していません。ですから70年代インフレときとはぜんぜん違います。このため、このまま何もせずに乗り切れるのではないかと私は結構、楽観しています。この度のインフレ70年代のそれと重ねるのは無理があります

 

——インフレ格差を拡大させたでしょうか。

 

いいえ、実際には米国ではその逆のことが起きました。インフレは貧しい人たちにより深刻な打撃を与えると誰もが考えるものです。でも実際には米国では、高所得者層より低所得者層賃金の伸び率のほうが大幅に大きい状況が見られました。このため米国ではコロナ禍で格差がかなり縮小しました。1980年代以降、広がった賃金格差の4分の1くらいを回復できました。これは相当です。インフレ率を超える収入の伸びを経験したのは実際、賃金が最も低い労働者たちでした。

 

——でもスーパー物価の上昇を一番、実感するのは低所得者では?

 

かに、そうです。けれども、それはインフレが、食品価格エネルギー価格に大きく反映される間のことです。食品エネルギー家計に占める割合が大きな品目ですからね。このため食品価格エネルギー価格の上昇によるインフレが起きている場合格差は拡大します。けれどもエネルギー価格現在、ぐんと下がっています。また食品価格米国では下がっています

 

スペイン経済よりも心配な国

 

 

 

 

——スペイン経済の動向は追っていますか。

 

宿題“はまったくやっていません……。

 

——人々は常に「問題経済だよ」と言ってきました。でもスペインでは経済活動は活発化しており、雇用も増加していて、インフレ率も2%未満です。にもかかわらず、5月末の統一地方選挙有権者与党評価しませんでした。私たちはいま、経済が最大の関心ごとではない、別の方向に向かっているのでしょうか。

 

そうかもしれません。米国では、昨年11月中間選挙がありました。経済が極めて悪い状態にあったため、共和党地滑り的な勝利を収めるだろうと誰もが思っていました。でもそうはなりませんでした。

 

スペイン世論調査がどのような傾向を示しているかは知りませんが、米国では妙なことが起きています。人に経済的にどんな調子かと尋ねると「結構いい感じだよ」と答えます。けれども国の経済はどうかと尋ねると、「ひどいね」と答えるのです。ですから本当に不思議なことが起きています。人々の実感は、経済的な現実とかなり乖離しているようなのです。

 

——スピーチのなかでソーシャルネットワークメディアの影響力に言及されました。

 

米国には、さまざまな事柄についてポジティブあるいはネガティブ報道に触れたかを尋ねる調査があって、たとえば「雇用」に関してだと、こんな具合です——雇用ブームのなか、労働市場への新規参入者が月20万人から30万人いたにもかかわらず、多くの人が、見聞きしたニュースの大半は「悪いものだった」と答えたのです。その一因は情報操作です。米国には「フォックス・ニュース」があり、党派的なメディアもありますからね。

 

——その一方で「気候変動は存在しない」と主張するメディアがある。でもあなたがいらっしゃるスペイン北部はこの猛暑で……。

 

ええ。マドリードもっと暑いんですよね。妻はテキサス出身なのですが、そこでは郵便配達員が倒れて、なかには亡くなった人もいます。とんでもない世の中です。

 

——スペインはどんな課題を抱えていると思われますか。

 

長期にわたる個人的な付き合いがあるポルトガルについてのほうが詳しいのですが……。でもスペイン比較的、良い状態にある国の1つだと思います2010年代はじめの債務危機いかに深刻だったかを思えば、経済は持ち直しました。なかにはかなり状況が悪化している国もありますドイツは、実際には人々が思っている以上に深刻な状態にあると思いますスペインはそれほどではありません。

2023-08-23

anond:20230823100734

いや、普通に物価高による生活実感の悪化だと思うけど。円安放置しすぎた結果。

それに気付いたかガソリン補助を継続とか言い出してるんだけど、まぁ焼け石に水原油一つとってみても、国債相場は今年1月から1.5%程度しか上がってないのに、円はその間に20%近く円安に振れた。どちらが主因か明らかだよね。

言うてもこれ、安倍晋三時代のその場しのぎの金融政策が原因なんで、どうしょうもない。ほんと、いい時期に死んだよなあ安部おっさん。まさに逃げ切り。

2023-08-07

anond:20230807202438

いくら人口を維持したいと言っても、誰も彼もポンポン子供産みまくって機能不全家庭とアダルトチルドレン大量生産する昭和スタイルが持続可能でないのは火を見るより明らか。

人口を維持しつつやべえ家庭や自立できない子供を減らしまともな大人を増やしていくという舵取りは、さながらFRB金融政策のような曲芸になるだろう(ちょっとミスったら大爆発して終わるという意味で)。

それは現実的に無理なので、人口が減るのは致し方ないというのが政府方針なんだと思うぞ。

2023-07-14

社会保険料MMT(金融政策)の話

社会保障制度社会保険料の話>

社会保障制度とはどういう制度なのかというと、個人的リスクである生活上の諸問題について、相互扶助による保険料による支え合いを基本とし、上記の諸問題から国民保障し、医療介護などの社会的サービス現物給付する制度です。

ここで挙げられるように、「個人的リスク」とは疾病を示すことがほとんどです。

リスクという言葉が用いられるように、金融工学でその用語規定されており、リスク=発生確率×危害の影響という分解式が成り立つのですが、ここで重要ポイントがあります

保険における根本概念とは「少数確率で発生する望ましくない事柄に対して大多数でリスク分散する」という点です。

そのため本来は「老化」に起因するものは全員に発生することなので高確率で発生しすぎるあまり不確実性がないということであり、リスク商品の中でカバーすべきではないものなのです。

まり、「いつかはみんな老いるんだから」という理由社会保険料正当化をすることは、それ自体が誤りであるということを含んでいます

財政政策の話>

近年MMT(Modern Monetary Theory)という経済政策議論に上がります

時刻単体での通貨発行権利を持つ日本においてはその買手が国内であるならばいくら国債を発行し続けても、インフレーション観測されるまで続けられるという考え方です。

この考え方はケインズ経済学に近い部分もあり、穴を掘って埋めるだけでもその経済的価値はあるというものです。

しかし、MMTには問題点があります、それは為替リスクです。

通過はその希少性によって価値定義されていますが、MMTのように財政出動を続けると1円の価値が大幅に下落します。

グローバル資本主義が行き渡った現在においては、自国内ですべての資材・エネルギーを確保しているわけではないため、為替リスクしわ寄せされます

円の価値が落ちるため、エネルギーや資材の単価が高騰します。

現状、日本20年以上も実行できなかったインフレを望まない形で達成しつつあります

日本を襲うインフレ

インフレには2パターンあり、デマンドプル型のインフレコストプッシュ型のインフレです。

デマンドプル型のインフレは、需要高まることによって高く売れるためインフレになることです。

一方、コストプッシュ型のインフレとは、材やサービス提供に関わる原材料労働力価格が高騰することで発生します。

現在襲っているのはコストプッシュ型のインフレです。

こうなると本来は、物価の安定を目的として金利を上げるべきですが、そうすると国内の消費は更に冷え込むことになります

現在日銀が悩んでいるのはここです。

世界全体がインフレにひた走る中で、日本金利を上げられない。

金利差によって、更に日本円安は進む形で、コストプッシュ型のインフレは加熱していきます

外国金利を上げてインフレコントロールする中、日本はその余力が無い。

一人あたりGDP可処分所得が全て下がっている中で日本けがインフレではなく、厳密に言えばスタグフレーションに突き進んでいます

金利コントロールがない状態での国内経済の立て直し方>

金利での経済コントロールができない場合、そのビルトイン・スタビライザーとして残された手法は「減税」です。

減税をすれば可処分所得余地が生まれ対外的為替に影響することな国内経済は加熱をさせることができます

まり、今すべきことは減税であるのですが、政府がこれに踏み込めない大きな理由があります

それは、日本国債発行の行き先が、通常の国債発行ルールとは異なる部分に注ぎ込まれており、今更その見直しができないからです。

まり支出先の削減ができないのが問題です。

<当初の国債発行のルール

国債とは、国が発行する債権のことであり、多くの場合市中銀行を介して国民保有する形となります

自国民にとっては為替リスクデフォルトリスクが低い、極めて無リスク的な商品として認識されます

国債を発行する当初の理由としては、橋や建物など長期的にみんなで消費していくものに対して先行投資することで、経済成長を促すというものです。

会社で言うところの減価償却概念と同じです。

そのはずなのに、現在日本国債発行の支出先は、社会保険年金医療費の公費負担)です。

これらは本来国債発行を利用してまで補填されるべきものではありません。

なぜなら、「国債を発行する当初の理由としては、橋や建物など長期的にみんなで消費していくものに対して先行投資することで、経済成長を促すというものです。」だからです。

それにも関わらず、国債の発行が続くのは「命は何よりも重い」という考え方が浸透しているためです。

医療日本の主要産業にしようという間違い>

一方で、積極財政派の人々は「支出先が医療であるなら、医療セクターを中心にして内需が潤う」という考え方がありますが、全くの間違いです。

自費での医療ならたしかにそうなりますが、公費支出保険診療)ならば、結局はそれにより税収に不足が起き、増税国債発行が繰り返され、実質的な円の価値は落ち続けます

これはタコ自分の足を食べている状態です。

MMT信者自国内だけでなく、グローバル化が進んだ為替の影響についてもっと考えをめぐらすべきです。

<まとめ>

日本現在問題点は、社会保障制度にあり、国債発行をして補填されればされるほど、通貨価値は落ち、スタグフレーションが進行します。

社会保険の考え方である保険」の概念に改めて立ち返り、「少数確率で発生する望ましくない事柄に対して大多数でリスク分散する」という点で老化にまつわる医療制度見直しを行うことが最も重要なのですが、高齢者がマス層となってしまった日本には民主主義方法論を用いてその立て直しが難しくなりつつあります

2023-06-28

anond:20230628123351

うーん、まあそこの確率をどう見積もるかはそれぞれだけど、とりあえず、政権交代して金融政策めちゃくちゃになって金利爆上げするというレベル事象を恐れているということはわかった。そりゃそういう考え方なら固定金利にしといた方がいいだろうな。

2023-06-15

ETFを買えと言ってたのは清滝信宏だぞ

はてなーツイッター経済学クラスタは、日銀ETFとか買ったのはリフレ派のせいだと思ってそうだけど、ETFREIT買えと言ってたのは清滝信宏伊藤隆敏からな。

著名経済学から金融政策への警鐘

~岸田首相植田総裁へのメッセージ

https://www.dlri.co.jp/report/macro/253027.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/清滝信宏

インフレを起こすのは論外ですが、デフレが続くのもやはり良くありません。デフレを止めるために、国債だけではなく、ETF上場投資信託)やREITリート不動産投資信託)をなど、実物資産もっと買ってもよいと思います。(中略)名目賃金過去20年、ほとんど上昇していないというのは言語道断でしょう。(中略)せめて毎年1~2%程度の賃金上昇を維持するような政策運営をしてほしいところです。

— 清滝信宏懸念財政金融政策名目賃金の上昇を- 日経ビジネスオンライン2011年4月11日

2023-06-12

anond:20230612094637

貿易における自国産防衛ではなく、金融政策金利下げたことによる通貨安やろ

金利なんてコロナ禍前でもガンガン下げてたよ

その結果IT投資が加熱してただけだから

産業保護で各国通貨放置してたから一時期100円台前半まで日本円上がってただろ

さんじさんぎょう?なんの話やねん

第三次産業って言えば分かる?

一次が農業や漁とかの食

二次鉱業やその加工業

三次金融商業なんかのサービス業

知らんのかい

円高で助かるのは三次産業資産を持ってる人間だけって散々言われてるが

それとも第がないからわからなかったの?普通に日銀とかでも第は省いたりするから

輸出で食ってる国ならわかるけど、もう日本はそう言う国ではなくなったろ?

からないのにどうして輸出とかそういうわけの分からないことを言い出すのか・・・

まず目の前の板か箱で検索しような

2023-05-31

体感景気とバブル崩壊はズレがあったと思う

https://anond.hatelabo.jp/20230530182341

 

これ昔から思ってた

1980年代がイケイケだったのは確か

1987年1989年が圧倒的にバブルだったが

これは調べるとわかるが、虚構にまみれた株価だった

日本全体で株価吊り上げをやっていたに等しい

 

1990年株価ピーから急落、2年で半分以下になった

不動産価格半年遅れくらいで追従、これで土地転がししてた人らがバタバタ倒れたのは有名なんだけど

大企業はこの負債だけでは即死せず、かといって公表せず、爆弾を抱えたままゾンビのように生き残っていた

 

から一般人にとってバブル崩壊はどこか他人事だった、株価が4年前に戻っただけだから

色んな指標1997年ピークになっている

例えば日本人の給料ピークが1997年だった、新聞発行部数1997年ピークだ

から個人的には元増田の言う「90年代後半は暗かった」というのは分からない

日本人はまだまだイケイケだったと思う

エンタメも元気だった

例えばFF7発売が1997年だし、アムラー流行ったのもこの頃、ジブリもののけ姫を出したし、ハリウッドではインデペンデンス・デイロストワールドスピード2が出た年だ

面白かった思い出しかない

 

ただ97年に金融界が危機だったのは確かで

北海道拓殖銀行山一證券日本長期信用銀行、日本債券信用銀行が破綻した

ただ、この頃からITバブルが始まっていたこともあり、若者子供にとってはそんな暗い時代ではなかったと思う

ノストラダムスの大予言に夢中だったのは確かだけどそれはベクトルが違う

 

じゃあい頃日本が暗くなったかといえば、2002年から徐々にだと思う

ITバブル崩壊し、金融政策がうまく行かず、バブル崩壊負債と金危機負債小出しで爆発した関係で低迷したし

回復してきたかと思ったら2005年会社法が成立し、会社健全化する中で膿を出しつつ低迷した

ちなみに2005年合計特殊出生率が最低をマークしている、ここらへんがどん底だと思う

この頃は小泉政権時代だ、まさに聖域なき構造改革で、膿を出して2007年くらいにはようやく回復したんだが

2008年リーマンショック2011年東日本大震災で追い打ちをされた(これがなかったらどうなってたんだろう)

海外でもゴタゴタあり、結果2002年2014年あたりの殆どタイミングで暗い時代が続いた

そして実は2014年以降、つまりアベノミクスタイミングでは世界的に平穏で少しずつ回復して行っていたわけだが

まあコロナで全部壊されて今に至る

 

まとめると、90年代後半ってすげー良い時代だったと思う

 

ここらへんの話はしくじり企業系の情報見てるとストーリー見えてきて面白いよ

anond:20230530181713

1991年1月中旬だったかな、ニュースバブルはじけたって騒いでた気がする。

株券が紙切れになったとか言われても意味が解らなかったな。

どうでもいいような土地価値が有るように見せかけて担保にして、

融資した銀行破綻する事になったんだよな。

それから20年、30年、日本経済低迷...

バブル崩壊とは、1991年から1993年頃にかけて起きた株価地価土地の値段)の急落のことです。歴史(近現代)の教科書にも載るほどの大きな現象で、長い不況入り口になりました。バブル崩壊は、投資家不動産オーナーだけでなく、企業経営者から会社員にまで広く影響を与えました。バブル崩壊に至るまでの歴史を振り返ります


1980年代バブル景気が起きる

バブル崩壊の「バブル」とは泡のこと。泡のような急速な好景気と一瞬ではじけ飛ぶ様子を「バブル景気」と呼びます日本バブル景気に入るのは、1980年代後半のことです。


1985年9月アメリカ貿易赤字改正するために、先進国5カ国での「プラザ合意」がされました。合意内容は、アメリカ製造業を守る円高ドル安の路線。これを受けて市場は急激な円高になり、それまで順調だった日本経済は、不況に陥りました。


そこで、日本政府公共事業拡大と低金利政策を実行することになり、結果としては企業個人お金が余る状況を作り出します。余ったお金株式投資不動産投資に回され、株価は急激に上昇し、土地価格も高騰しました。いわゆるバブル景気の状態と言えます


なぜバブル崩壊が起きたのか?


バブル景気は長く続くことはなく崩壊しました。直接的な原因は、1989年金融政策転換と1990年の総量規制実施です。

株価を引き下げる要因になったのは、金融政策の転換です。1989年5月以降、公定歩合が段階的に引き上げられた結果、1989年末に3万8,915円だった日経平均株価は、わずか1年後の1990年末には、2万3,848円にまで下落してしまいました。


不動産価格を下落させたのは、地価の高騰を抑えるために政府が行った総量規制です。銀行不動産融資実質的制限する政策でした。総量規制実施されると、まもなく地価は下がりそれとともに、バブル景気は終焉を迎えました。


総量規制が出されていたのは、1990年から1991年までの1年3カ月間のみです。しかし、この政策は、政府大蔵省が予想していた以上の結果を招きました。それが「土地神話」の崩壊90年代後半以降のデフレ経済です。まさに「失われた20年」の原因となった政策でした。

https://www.rakuten-card.co.jp/minna-money/feature/article_2008_00002/#:~:text=%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AF,%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

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