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2011-04-20

被害者の自衛論について、実践面ではいかほどのものか?

何のことかというと、以前揉めたフランチェス子さんが自衛論について何かヒートアップしていたことがあったじゃないですか。自衛について説くことは、実際に自衛が成功する益より、被害者の心痛を刺激する害が勝るって。

あれで純粋に疑問を持ったのが、警察格闘技ジムって自衛のためにと称して市民格闘技を教えるじゃないですか。あれって無駄なんでしょうか。

無駄だったら上の論は成り立つけど、効果があるのなら上の論は成り立たない。格闘技はぜひ教えるべきだということになるし、そういった自衛論は害より益が勝ることになる。


フランチェス子さんが想定しているのはそういう自衛論ではな被害者努力不足を攻撃する自衛論なんだろうけど、結果的に自衛論なら何でもダメと言っているようにとても見える。

また、暗数があるから云々というけど、格闘技による自衛の効果があるかないかというのは、警察格闘技ジム責任を持って立証しなければならない。だって無駄なことを教えていると言われたときにすごく困るから

てんで、格闘技による自衛論は果たして成り立つのだろうか? ということに大きな興味があります

http://anond.hatelabo.jp/20110420154526

助けてもらう人が評価するんじゃないよね。

からボランティアがどれぐらい良い仕事したか、役に立ったか」は評価対象にならない。

ボランティアで金を取るリーダーやその元締めみたい組織があるなら、

一回一回の活動が困ってる人の役に立ったかどうか、を気にするインセンティブが無いんだよね。

それより自分達の支配するボランティアが「回り続ける」「拡大する」ことを気にかける。

例えば避難所毎に物資の行き渡り具合、疾病者数なんかである程度の相対評価は出来る。

それにそうしたNPO行政とも連携しており、行政チェックも当然入る。

少なくとも看板背負って活動している人は、責任の所在も曖昧な個人より役に立つというインセンティブは働く。

評判悪ければ次はないわけだから

から当然組織としてはうまく回る方向へもって行く。

スカウト現場指揮は完全に別れてるの?

そこまで高度に組織化されてるとは思えないんだけど

そういうボランティア業者(こうして書いても実に矛盾を感じるが)があるなら2,3具体名を知りたい

NPOとして登録されていれば民法上の公益法人。当然本拠地となる事務所がある。

事務方と現場は当然分かれているよね。

日本ではピースウィンズジャパンしか知らないけど

(知っている人いたら教えて)

海外では専業かつ有償のボランティア業務を引き受けるNPO団体は沢山ある。

念のため言っておくけど、非営利≠有償ではないから。非営利かつ有償は成り立つ。

全体が仕事の達成度を度外視してて誰もチェックしないんだから

上に記した通り。

専門家を招くような状況下、

その専門知識も仕事段取り専門家に劣る奴が、

専門家を束ねるの?w

ちょっとナニ言ってるかわからないので具体的にお願いします

避難所運営って物資流通の確保から医療衛生、福祉等いろいろあるよね。

それぞれの専門家を呼んで、人員の配置やその人たちの食事、宿泊スペースの確保等

裏方でやることは沢山あるから

仕事段取りが劣っているのはあなた勝手な思い込み。

俺が間違ってるというなら「具体的に」例を挙げて説明してくれ。

また、団体の具体名や、それが難しいなら具体的な組織構成、有償というけど金はどこから出るのか、なども教えてほしい

とりあえずここ読んだら?

http://www.peace-winds.org/

きっとこういうとどこからも答えが無く静かになるか、

話をそらした罵倒でも投げつけられる予感がする。

口先で適当なことを言ってるだけか。真面目に読ませて最後に種明かしとはひでえ奴だ。

罵倒しているのはあなたの方だけど?

自分罵倒はしないけど、何で個人ボランティアの方がうまく回るかは理解できない。

無償ボランティアはその性質上永続的活動が難しいし、ノウハウ継承が困難。

慢性的人材不足人材のふるい落としも難しい

人材の適正を判断する人がいない。

実績を上げるというインセンティブも働きにくい

先に挙げたこれらの無償ボランティア問題点について、あなた見解を是非伺いたいとは思う。

http://anond.hatelabo.jp/20110420022607

つ http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/880.html

低所得高齢者熱中症の危機 冷房買えず・使えずに(朝日新聞

 

高齢者を中心に、電力が不足すれば、エアコンが使えなくなり、熱中症での死亡者が増えるなどなど

病院を例に上げるまでもなく、電力不足で死ぬ人がいる。

 

原発はただちに、死亡する人はいないが、 原発を止めた場合には直ちに(夏の間に)死ぬ人が予想される。

 

直ちに原発を止めろ、というのは、俺の健康のために、弱者熱中症で死んだり、減産で失業したりしてもいい。というようなもので

どっちが、人の命を軽く扱ってるかは、まぁ、直ちに原発止めろ の方が 人の命を軽く扱ってる。

 

計画的に、緩やかに原発を無くしていくほうが良い。

http://anond.hatelabo.jp/20110418205950

ピースウィンズ」の大西さんが、前テレビで「災害ボランティアは長期的には有償ボランティアが上に立って、

無償ボランティアを取りまとめるようにするのが一番うまく回る」って言っていたよ。

以下は私見だけど、無償ボランティアはその性質上永続的活動が難しいし、ノウハウ継承が困難。

慢性的人材不足人材のふるい落としも難しい

というか、人材の適正を判断する人がいない。

実績を上げるというインセンティブも働きにくい。

といったことを考えると、うまく回すのは本当に難しいんだろうなと思う。

増田のような例はあちこちで起こっているんだろうね。

2011-04-19

http://anond.hatelabo.jp/20110419053350

自公組織設備意図的に放棄してしまってきたとか、政治的保身のために意図的に構造欠陥があるとか、何を根拠に言っているのかわからん

むしろそんな構造欠陥があるなら、どうして女川福島第二、福島第一5号機、6号機はシビアアクシデント対処できたんだよ?

からアクシデントマネジメント評価とか保安院の主導で行われてる。

今回は、それが対処訓練の不足等によりきちんと実行されなかったかアクシデントマネジメント評価シナリオを上回った事故なのか。

原因調査が始まってすら居ないのに適当な事いうな。

しか現在政局で一番声がでかいのは「自民民主原発対応を非難する声」なわけでこれはもう無能を通り越して恥知らずの極致だ。

いや、対応は非難されるべきだろ。

あまりにも外に出てくる情報が少ない。

さらには、保安院人間最初は、可能性も含めて思ったことを話していたのに、どんどん可能性について話さなくなり、

現状、抽象的なことしか言わなくなっているのはどういうことだよ。

今、現場がどうなっていて、「どのような事態を想定していて」、どのような作業をしていて、「見通しはどうなっている」のか。

そういった情報メディアに流すかどうかの取捨選択は、マスコミ専門家仕事であって保安院仕事じゃねーよ。

そういったことを「政治主導」で是正できるのは現状民主党しか無いんだから、ちょんとやらなきゃ批判されるのは当然だろ。

http://anond.hatelabo.jp/20110419010309

お前食い方が賢くないっていうかなんかおかしい

朝ちゃんと食ってもいいだろ

昼がなんで940カロリーもあるの?

品目の脂分とか考えてる?

なんで無意味にご飯完食してるの?

なんで夕飯にあんかけ焼きそばなんか食うの?


あと

摂取カロリー1930で痩せないなら

運動筋肉が足りないだけ

そんなの俺の基礎代謝ぐらいだわ


で、一食400とか馬鹿なこと言ってるけど

それだと1日1200キロカロリーになるよね?

1200ったら女でも基礎代謝ギリか切ってるわけだけど

そんな絶食して何をしたいの?


健康になりたい?不健康になるよ

見た目を良くしたい?きたなくなるよ

身体を軽くしたい?筋肉落ちて毎日がだるくなるよ

頭も身体も糖分不足朦朧

体温は落ちて免疫低下、

脂肪は落ちずに筋肉から削れて蜘蛛たいな体型になる

肌はガサガサ髪はパサパサ体の各部が悪くなって老化進行みたいな状態になる

馬鹿女の断食ダイエットを見てごらんよ

綺麗になった奴や健康になった奴なんか皆無だ


もうちょっとちゃんと勉強してからやろうね

普通のまともな本を読んで、書いてある事は守ろうね

減量できないっていうのは根性が無いんじゃなくて無知馬鹿なだけだから

2011-04-18

ボランティアなんぞに顔を出した反省

震災ボランティアに顔を出したが、あまりにも仕事の出来ない人だらけで驚いた。

私はその作業内容のプロで、ボランティアリーダーとの共通の知人の紹介で顔を出しただが、どう考えても異常に効率が悪い。

リーダーに直言するが、まったく話を聞かない。

そして、直言したことが気に入らなかったようで、一人で出来る仕事の方がいいでしょうと、ゴミの整理というありがたい仕事を割り当てられた。(まあ、ゴミの整理も大事な仕事ではありますが)

結果、その団体は我々プロが一時間で出来る作業を一日かけて行い、その成果を大々的にブログに誇っていた。

 

ボランティアほとんどは、普段まともな仕事したことがないだろう、「使えない」人間で占められている。

そこまでは、まあしょうがないだろうと思う。ボランティアの主力は、バイトのない暇な学生や、普段から仕事が与えられないような公務員だ。

挨拶もまともにできる様子もなく、ホウ・レン・ソウとか聞いたこともないだろう。言われたとおり、ゆっくりと手を動かすことしかできない。

しかし、そんな彼らでも、単純作業を適切な教育の上で与えられれば、それなりに機能する。

重要なのはまともに働いたことのある使える人間であり、その人間リーダーになることだが、どうやらそれが不足しているようだ。

 

ボランティア作業の大半は単純作業だと思うが、単純作業ほどノウハウ改善点の共有が必要なのは言うまでもない。

しかし、ノウハウ存在しない。ボランティア同士にコミュニケーションはない。意見を吸い上げるリーダーもいない。

そして非効率な作業が続く。

 

一日ゴミ整理をした上で、共通の知人を交えて、作業内容の改善点、ロジの整理を申し入れたが、やはり話を聞く気はない。

理由は分からないが、人の話を聞き、作業を改善することが、彼の権威を脅かすものになるようだ。そして、大事なのは結果はなく行動なのだと言われると、返す言葉もない。

まあ、こういう輩は会社にも良くいるけど、利益を上げることが出来ず、なかなか上に行くことがない。しかし、ボランティアは別なのだろう。

 

その後、共通の友人には詫び、そのボランティア団体からは離れた。

私はどう行動すべきだったのだろう。

リーダーの面子を潰さないでうまくやれれば良かったんだろうが、その方法は今も思いつかない。

 

 

【追記 4/19 1:44】

作業内容を詳しく書くと特定されるので難しいですが、「効率化」は結構簡単なことです

例えば、水を汲んで運ぶという仕事があるとします。

バケツ一つ運ぶなら作業内容はみんな一緒ですが、たくさん運ぶなら、バケツリレーだったり、ホースを探してくるとか、いろんな方法があります

それを、バケツを用意する手間がかかる(すぐそこの100円ショップで買ってくりゃいい)、一人一人大事に運ぶことに意味がある(どう運ぼうが水は水だと思う)、バケツリレーは訓練が必要(いやいや、すぐ覚えるよ)と反論され、バケツ一つに沢山の人間が張り付いているような状態になっている感じです

私がこの業種のプロであることはリーダーは知ってるはずですが、現場では面子を立てて特に言いませんでしたし、この効率化は特にプロでなくとも、作業を続けていれば気付くレベルのものです。また、リーダーにだけそのやり方を説明したのは、彼がみんなに広めればいいだろうという、それもまた彼の面子を考えてのものでした

 

 

【追記 4/19 16:30】

たくさんブクマもらってて驚いております。どうもすみません

ただ、「効率化」がモチベーションを下げるとはあまり思えないんですよ。

これは私の性分のような気もしますが、たとえば風呂の水を汲むのに、バケツ一個でちまちま水汲むより、パーッと集中してみんなでバケツリレーしたほうが楽しくないですかね。たぶん、バケツリレーのほうが疲れないし

その水が自分のためじゃないことがモチベーションにつながらないのかもしれませんが、誰かがそれで早くお風呂は入れるのならうれしいけどな。

しかしまあ、みんながそうは思わないということはよくわかりました。いやみではなく。

  

また、ボランティア全体が使えないととられたなら、私のいたらないところです。申し訳ない。id:awwwwaさんのように、きっとすばらしいボランティアの方もいらっしゃると思うし、でないといろいろ回ってないと思います。id:awwwwaさん、お疲れ様でした

また、「ボランティアなんぞ」「使えない」という言葉がきつかったですね。反省します。

 

ちなみにリーダーは声もでかかったですが、社会的地位も高かったので、それもあったのかなと思います。なお、その地位はボランティア仕事内容とはまったく無関係です

しかしまあ、どうやって彼に話しをもっていけばよかったのか。そこは本当に反省する限りです

 

 

【追記 4/19 19:10

当たり前のことですが、これは私から見た側面しか書いていません。

リーダーにはリーダーの言い分があるでしょう。

出来る限り客観性は持とうと思いますが、限界は当然ありますので、御理解ください。

http://anond.hatelabo.jp/20110418112215

しかし必死だな。

「平常時に原発をどこへ置くのか」という話と、「非常時は助け合おう」って話をどうして同列に語ろうとするのか不思議

ちなみに、物資が不足気味なのは、「関東馬鹿が買い占めた」からだし。

電力が不足気味なのは、「関東の電力供給東北押し付けた」からでしょう。

2011-04-17

http://anond.hatelabo.jp/20110417184401

誰も攻撃することにならないような意見を書こうとしたら、原発に否定的な人にも肯定的な人にも不快感与えないように論旨があいまいなものしか書けないんじゃなかろうか。賛否のある議論で誰にも攻撃にならないなんてのはあり得ないように思う。専門知識の不足を指摘するだけで攻撃と解釈するような人がいたらなおさらそうなる。

2011-04-16

もっと「騙された」って言っていい

東電に騙された。原発は安全だったっていう情報に騙された。

こう言うことを書くと、どこからともなく「今まで情報収集が足りなかった」とか「原発の電力を享受している人間に言う資格はない」とか言う声が聞こえる

が、そこまで東電に気を使う必要はないだろう。

というのは、俺の働いている業界はそんな理屈では動いていないからだ。大抵の業界でも同様じゃないだろうか?

 

俺はIT業界で働いている。お客さんの要求にしたがって特注のソフトを創り上げる、いわゆるよくある受注型のSI仕事だ。

お客さんはITの知識がないことがほとんどだ。

そういうお客さんに新しいソフトを導入してもらうように提案することもある。

例えば今まで特注のハード上でしか動かないソフトWindowsの搭載されたPCで動くソフトに変更するとか。

そうすると「ソフトの開発が迅速になる」とかのメリットがあるけど、「コンピューターウィルスにかかる心配がある」とかのデメリットもある。

いわゆるトレードオフっていうやつだ。

 

こういう時、提案時にはデメリットには必ず対策がありますよって説明する。

コンピューターウィルスが心配なら、ウィルス対策ソフトっていうものがあります。これを導入したらいいですよ」とか言って。

あと、メリットを享受しないと損しますよ、という情報を出すこともある。

「他の会社PCで動くソフトを導入しています。最新ソフトを導入できないと他社に乗り遅れますよ」とか言って。

 

原発場合も似たようなことが言われていたんじゃないかな。

原発には多重の防御策がありますから、問題ないですよ」とか

「他の国とのエネルギー競争に負けますよ」とか。

 

で、そうやって導入したしいソフト環境だけど、当然ウィルス対策ソフトも万全じゃないので、対策ソフトに追いつかないウィルスにやられたりする。

それはそういう物なので、深刻度に応じて様々な復旧をする。当然俺らのチームが復旧作業をやる。

(PCの電源が切れるくらいなら楽だけど、情報を外に漏らすものだと厳しいなあ・・・)

だけど、そういう物にやられたとき、こんな言い訳したりはしないだろう

あなた方の情報収集が不足しているからだ」「今まで最新ソフト恩恵をうけていたのだから、文句をいう資格はない」

 

しいお客さんなら「想定外から仕方ありませんね。まずは復旧を考えましょう」と言ってくれるだろうけど

しいお客さんなら「対策ソフトがあるから大丈夫と言ったはずじゃないか、説明と違う!」と言うだろう。

でも、その厳しいお客さんを理不尽だとは思わない。提案したのは俺らだし。お客さんにITの知識がないことを承知で売ったんだし。

 

今回の原発の件も、お客さんである電力消費者がよく知らなくて、東電の説明を鵜呑みにしちゃったのは悪くない。

売り側の方が知識がいっぱいある取引では、よくあることだ。

から、もっと「騙された」って言っていい。

2011-04-15

http://anond.hatelabo.jp/20110414105748

哲学プロレスミーハーから読んでみたけど、プロレスラーのUがわからなくて、自分の知識不足が残念だった。

プロレスラーで思いつくのは、馬場猪木長州政治家になった人、三沢武藤健介サングラスヒゲケンカキックのひと、東北政治家金髪で背が高い人、小川くらい(おおむね古い順だと思うよ)しか思い出せないので、たぶんUは俺が思いついた人とは別の人なんだろう。プロレスで大きな活動をした人っていうのは、馬場猪木が団体をそれぞれ作って、あと三沢ノアだけはガチとかしか知らないんだけど、このUってひとはなにをした人なんだろう。

2011-04-14

http://anond.hatelabo.jp/20110414204035

今回の震災経団連的な日本大企業がついに没落すると思う。

製造業外需で稼いできた国が供給不足放射能汚染を理由とした輸出入拒否に直面しており

それが当面続くのだから

数年間もこんな状況が続けば、たとえ放射能汚染が止まったとしても

そのときには既に外国企業パイを奪われている。

2011-04-13

東日本大震災から一ヶ月 過ちを繰り返さない為に。

まず最初に、今回の地震と津波に際して早くから支援体制を敷いていただいた

食品メーカーの方々

それを高速も動かない間にも届けてくれた運送関連の方々

販売をしていただいたスーパーの方々

本当にありがとうございました

現在も被災地への物資提供・医療支援・ボランティアを続けて頂いている

企業や個人の方には感謝してもしきれません。

未だ満足にインターネットや連絡手段が取れない被災地の方に代わりまして

御礼を申し上げます。

また、地震発生時から燃料不足など困難な状況でありながら

昼夜問わずインフラ復旧の為に当たっていただいた電力水道ガス道路関連の方、

市ガスに関しては現在も名古屋ナンバーや大阪ナンバーなど遠方からも

現在も支援を頂いている状態です。

余震による新たな再点検を求められるといった苦境が続いておりますが

自身の安全も含めて無理を成されないように。

市ガスに関しては仙台の天然ガス施設が被害を受け、新潟からのパイプラインで提供されています。

下水についても今回の津波で破壊されたり電子系統がやられた関係で2~3年は簡易処理しか出来ない状態です。

宮城県に限らず被災地を抱える県の方で処理場が機能してない地域の人は

自分たちは水が使えるからと今までのような使い方をしてしまいますと

疫病が発生する可能性も否定できませんので節水に努めましょう。

津波で下水処理場、ゴミ焼却施設に大きな被害、想像を超える宮城県内各施設の被災状況(2)

http://www.toyokeizai.net/business/regional_economy/detail/AC/6cce509478eb9164e8311792de9d52d3/page/2/

下水道復旧は数年かかる見通し 沿岸部に集中、被害深刻

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104020353.html

>下水管や処理場が復旧しないと、汚水が路上にあふれ疫病を引き起こす恐れすらある。このため新潟、札幌、大阪など自治体下水道事業者からのべ2600人が応援に駆けつけ、被災状況の調査や簡易処理での復旧の手助けをしている。

過ちを繰り返さない為に。

私が住んでいた地域は幸いにも地震から2日後という

早期に電気の復旧が行われた為、

手元にあったIS01ワンセグテレビと充電池でギリギリ間に合わない程度で

情報難民にならずに済んだという綱渡り的状態だった。

その間もワンセグで見ていた、地震だ!津波だ!何人が死んだ!

在京キー局主体報道が並ぶ。

そして思った。

それを今、報道してどうなるのだ、人一人も助けられないじゃないか。

家族や親戚が居ても津波の被災地に行く手段は無いのだ。

津波による第一報の大切さはわかる。

でも、それが終わったら次の事を考えなきゃいけない。

死ななかった人の命を如何に助けるかだ。

まずは

車での移動はしないでください、

ガソリンスタンドも人工呼吸器で発電機が必要な人など

不要不急な人には売らないでくださいとマスメディアは伝えるべきだった。

緊急車両だけに、と。

実際、兄は帰宅困難者自動車で幹線道路が大渋滞する中で

進まない自動車を置いて3時間歩いて我が家に立ち寄り、

更に30分歩いて帰宅していった。

自宅の電気が13日夜に復旧した翌日の14日、

電気が復旧したテレビで見た情報が計画停電発表による東京での買い占め、

ガソリンスタンドへの行列との報道である

計画停電の影響で弁当やパンなどがいつも以上に売れる事は別におかしくないと

最初、連日の報道に何やってんだかという呆れがあったが

次の瞬間、恐ろしさに気づいた。

そのガソリンや軽油が届かない事で間接的に救える人を殺しているのではないかと。

共に千葉のコンビナートが被害を受けたことによる需給バランスが崩れた為だ、

それにすぐ届く訳じゃないと思いながら軽い怒りと

コンビナートがやられたという事による燃料不足の長期化と

地震が起きる前に石油精製の設備が余ってるという情報を報道で知っていたから

どちらなんだろうという不安が感じた事を憶えている。

後に撮影した写真を確認しながらに

仙台でも地震発生後に冷静さを失い

自分が良ければ、家族は大丈夫だろうかという感覚で

多くの自動車ガソリンスタンドに並んでいた事を思い出すと

間接的に人を殺したかもしれないという意味では

仙台も同じだなと人の事言えないじゃないか思い直した。

仙台港石油コンビナート鎮火 「在庫配分、被災地優先」宮城知事

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20110316_39.htm

この15日緊急車両優先と宮城県知事が指示するまで

仙台で起きた事は地震発生翌日後ガソリンスタンドが自主的に行なった

一般車ガソリン5L10L規制+

整理券受け取りまで朝方から4時間待ちで受け取り午後3時といった

自主規制だった。

次に重要なのが生活情報だ。

給水車は何処に出てますと行った情報もテレビのL字に載り始めたのが13日か14日

スーパーマーケットの営業情報については17日である

後に知ったがラジオの方が生活情報を流すまで早かったとの事。

震災時に必要なのは発生時のみ映像で確認が必要なテレビ

後は生活情報を放送しているラジオの方が重要だ。

そして情報を得る為に重要な電池。

準備はしていたつもりが充電池の自己放電で3セットの内1セット、

しかも半分程度しか残量が残っていなかった。

これが今回の最大の危機であり、認識の甘さが露呈した格好となった。

頑張れ日本、がんばろう日本、日本の力を信じてるへの違和感

日本テレビ系の3秒キャッチCMで

頑張れ日本、がんばろう日本と言い出したのは3月20日

http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=20110320hochi169

http://mainichi.jp/select/biz/bizbuz/news/20110320dog00m020025000c.html

ACジャパンサッカー編はYoutubeの日付を見ると22日

http://www.youtube.com/watch?v=Pre2YcOROnk

サンスポによるとSMAP編が23日サッカー編が24日

ACが新CM制作!SMAP、長友ら出演 

http://www.sanspo.com/geino/news/110324/gnj1103240505012-n2.htm

その頃の仙台のガソリン事情 ブログ報知

http://weblog.hochi.co.jp/tajihouronn/2011/03/post-8942.html

青葉区北仙台のあるスタンドで前日の夜9時から並んだ男性は、

>翌朝7時半の開店と同時に10リットル制限の給油に成功。

>しかし、11時前には完売となりました

>この日給油ができたのは約300台。

>後続の200台以上の人々は徒労に終わりました

その頃の仙台のスーパードラッグストアの様子

仙台の物資状況 3月21日

http://ffxi.no-blog.jp/2008/2011/03/post_d3bf.html

仙台の物資状況(震災から2週間 

http://ffxi.no-blog.jp/2008/2011/03/15_d5e5.html

>昨日3/26のスーパー (市中心部からバスで20分ほどの周辺部)

POPからみるにミヤギ生協です。

ミヤギ生協はそれでも全国から商品をかき集めていて商品が充実してる方でした。

高速が一般開放された3月24日がターニングポイントで3月26日から商品が徐々に入ってきました

それまでは大根一本300円、キャベツ600円、タマゴ400円といった状態です。

それでも商品が買えた仙台はまだ良い方です。

この頃、津波の被害を受けた被災地は悲惨です、

一日1食や2食、一日おにぎり一個コッペパン一個の世界です。

仮にお金があっても禄に買う所も水も電気もガスもありません。

それで計画停電したから東京目線でがんばろう日本、頑張れ日本なんて言ったら

被災地は見捨てられたと思うでしょう。

それ以前にがんばろう日本、頑張れ日本って誰に言ってるの?

食事も無く、ろくに暖房もなく、薬もガソリンが無く届かなくて

避難所だけで30人以上亡くなってるのに。

被災者に頑張れって言うの?命を繋ぐ事に精一杯なのに

頑張れる人はもう限界まで頑張ってのに。

意味が分からないよ。といった状態でした。

そんな状態で頑張れなんて言われたら鬱状態になり、

下のような言葉が被災者から出てくるのは仕方がないじゃないですか

それなのに

>何でこんな態度でかいの?鬱病つーかただのクズ

とか、他にも叩くような事がはてブに書かれています。

はてブで書けるなって、

人として本当のクズをはてブでこれだけの数同時に見るとは思いませんでした、

ただただ怒りしか湧いてきません。

「『頑張って』と言わないで…」被災地からの悲痛な声。

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20110320/Techinsight_20110320_50513.html

3月19日の『ニュース 深読み』(NHK総合)では、被災者から次のようなコメントが寄せられた。

>「電気が復旧し、避難所から自宅を片付けるため家に戻った。あまりの惨状に呆然としていると

テレビから、“頑張ってください。”との声がしてきた。何度も何度も。

>“これ以上、どうやって頑張るの?”と悲しくなった。」

>「“頑張ってください。”って言葉を聞くたびに、落ち込んでしまいます。」

頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。

http://anond.hatelabo.jp/20110407001402

>すげぇ言われてるんだけど、CMとかで、頑張れ頑張れとか。

>ちょっと気を許すと、「一緒に頑張ろう!1人じゃない!」とか言うわけ。

>いや、おまえら家あるじゃん?そのCM撮ったら家帰ってるじゃんって。

>仕事もあるじゃんって。

>「正直、不幸になってくれたら嬉しい」

>と言われた。

CMについて思っていた気持ちを書いてくれたID:nakamurabashiさんの記事です、

これを読んで今回の事を書く気になりました

[雑文]なんかいろいろおかしいなーと思った話

http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20110410/1302373143

>なんていうのか「だれが」「だれに向けて」「なんのために」言ってのかまったくわからなかった。

>あれ、サッカーの日本代表応援してても同じじゃねえかな、って。

>で、さっき不意に気づいた。まず、被災地の人たちはがんばれない。がんばれるわけない。

だって、家とかなくなって、体育館とかで暮らしてて、がんばれるはずないじゃん。

>じゃあ「がんばれ」のメッセージはそれ以外の人たちに向けられている、と考えられるんだけど、

>じゃあ、あの大量のがんばれ日本とか強いぞ日本とか団結は日本の力って、いったいなんなんだろう。

ふつうの人たちのがんばりの許容量を超えたがんばれメッセージけが大量に出回ってる。

>善意搾り出さなきゃいけないってことか。そうやって搾り出された善意どこ行くん。千羽鶴作ればいいん?

この時期に必要な言葉は被災者に向けてなら

いつになったらこの状況を抜け出せるのかという希望です。

頑張ろうという言葉も最低でも食、衣食住が足りて

そして被災者被災地域の方からの声として出るべき言葉であって

その地域以外からの頑張ろうの強制ではないはずです。

被災地域以外であれば酷い被害状況ですが、

今も命の危険に晒されてながらも助けられる命があるのです、

その命を助ける為にも〇〇日まで我慢してください。というべきだったはずです。

また、どんなに平凡な表現であっても伝えるべき言葉は

頑張れ日本やがんばろう日本、日本の力を信じてるではなかったはずです。

フジテレビひとつになろうと言ったって情報共有が成されなければ

その言葉だけでは思いをひとつになんかなれないのです。

頑張れ日本やがんばろう日本といった被災者を傷つける言葉や

日本の力を信じてるという意味のない言葉より

まだテレ朝テレビで、日テレホームページで言ってるつながろう日本の方がまだ伝わります。

「被災に遭っても頑張ってる姿、助け合う姿、必死に生きようとする姿に感動しました

「過酷な状況なのに物資の奪い合いも強盗盗難の類も少ない」

何を言ってるんですか、非常に厳しい状態でこれ以上誰も死んで欲しくないと

思えば誰だって助け合い支えあうはずです。

命があるだけでいいのです。

私も今回の震災で叔父を亡くしました

今、命がある被災者を全力で支えることができるのは生きて無事な人間だけじゃないですか

被災者を頑張れる環境まで持っていく事が今できる我々の責任じゃないんですか。

死んでしまったらどうしようもないんです、取り返しは効かないんです。

また日本では同じように大震災といわれる事が起きるでしょう。

その状況の時に今回と同じ事を繰り返してはいけないのです。

備蓄について

今回の地震で分かった事は在庫を抱え込まないかんばん方式やコンビニの単品管理に代表される

在庫最小化は物流が途絶えた途端に近所のコンビニスーパー

「近隣地域お客様冷蔵庫」の機能を失うということです。

今回は地震が起きた時が午後3時に近い頃でまずはみんなが自宅に帰宅して

家族の安否確認をすることに必死で何かを買って帰ろうという余裕も無く、

停電したことから店側の準備も整ってなかったことから

翌日からコンビニスーパーガソリンスタンド

普段は賞味期限が切れた商品を売ってた個人商店でさえも

長蛇の列が出来ることになる。

イオンヨークベニマルイトーヨーカドー系列)などは2時間待ちにもなり、

開店している店の商品は一日で底を突く。

更に翌日は開くかどうかもわからない店に皆が並び店員が大慌てで

仕方ないとばかりに繰り上げ開店を行い、商品は消えていった。

まるで食欲旺盛な大蛇があるだけのエサを丸呑みして行くようだった。

この時に大切なのが

平時に普段、自分の家で消費する一ヶ月分の物を備蓄しておくこと。

そして出来るだけ買い占めなきゃ不安だという気持ちを周りに起こさせない事である

ちなみに私は自慢じゃないが貧乏だ、貧乏人には貧乏人らしい

備蓄のやり方がある。

その家によって違うと思うが

米なら楽天辺りで30kg買って米びつに一袋分(10kg)+一袋10kgで合計20kgになったら

一袋10kg買い足して20kgを割らないようにするだけでも主食は確保できる。

基本的に精米した米は賞味期限が短い、

3ヶ月も持たないというか食べられなくはないが風味は落ちる、

虫が付くかもしてないと米屋さんなら言うだろう。

また、備蓄向きと思われているインスタントラーメン賞味期限一年持たない。

特にフライ麺の賞味期限切れは食あたりの可能性があるので賞味期限は守った方がいいです。

2chのスレなどを見ると麺を茹でてお湯を捨てれば

メーカーが余裕を見て設定してるであろうマージン分3ヶ月ぐらい過ぎても食える的な話もあるが、

かやくやスープダメになるらしく

災害時で最も重要な水を捨てるという蛮行を働けば下手すりゃ死にかけます。

止めておきましょう。

日清食品 よくお寄せいただくご質問

http://www.nissinfoods.co.jp/utility/customer/faq.html

弊社で販売している製品の賞味期限は通常製造日からカップめんで5ヶ月、袋めんで6ヶ月となっています。

スパゲッティと乾燥大豆は涼しく風通しのいい所に置くと3年間持つので

スパゲッティを500g入り20袋=10kg用意しておくと飽きが起きにくい。

また乾燥大豆はどうしても起きやすい野菜不足タンパク質不足を解消できる

備蓄のマストアイテムと言ってもいい。

いっそのこと避難所に備蓄して欲しいくらいだ。

イタリア軍の逸話を知ってる人はスパゲッティは水を大量に必要になるじゃないか!

と言うかもしれない。

それはあくまで茹で汁を捨てるという事を前提にしている。

スパゲッティを茹でる時は塩を入れないで茹で汁を味付けし直せば

スープにもスープスパゲッティにもなるのだ。

乾燥大豆は30kg単位で買うのが一番安い。

楽天などのインターネットショップ

国産大豆でも1万円、アメリカ産大豆でも6000円程度であることから

お米と変わらないぐらいの安さだ。

30kgを買ってみたが二人分と考えると一合カップで量ると150g程度で二日分になる。=400日

一袋で一年程度、多すぎると感じたら知り合いと分ければいい。

大豆ダイエットで有名な大豆イソフラボンの影響か、大豆を食べて自転車で移動するようになったら

一年で100kg→70kgになった。ダイエットにもおすすめである

地震があった時点での備蓄は

米が米びつに一袋分(10kg)+一袋10kgで合計20kg

スパゲッティ500g入り25袋 12.5kg

乾燥大豆 10kg程度

中国産わかめ100g×5袋

賞味期限が切れた いりゴマ1kg5袋=5kg

賞味期限が切れた 札幌味噌ラーメンスープの素1kg7袋

賞味期限が切れた インスタント味噌汁250個(一袋100個入り)

この賞味期限が切れたものは賞味期限間近の商品を格安で売ってくれる所を

見つけたので買い貯めしていた物だ。

乾物や熟成が見込めるもの、アルミパウチな上調味料ラーメンスープなどであることから

多少、賞味期限を超えても大丈夫だと思って買った物、

どれも賞味期限が半年は過ぎているので気になる人にはオススメしかねる。

今回の震災を乗り越えられたのもこの備蓄でバリエーションが増やせたから

という気がしないでもない。

長期戦の場合に野菜+肉不足で抵抗力が落ちる可能性が高い。

ビタミンCコストを考えるとDHCなどのカプセルで、

ビタミンAはレバーを下茹でして冷凍庫に入れておこう。

レバーは5gで一日に必要なビタミンAが得られる。

災害時は水分も大切だ。

普段は飲まないがお客さんように特売日に100円で買ったジュース

備蓄してあった。

ジュースは意外と賞味期限が長く9ヶ月ぐらい持つものもある。

ただし、炭酸入りだと賞味期限近くなると微炭酸になってしまう、

その点は注意。

バヤリース1.5L×2本

伊藤園天然水ソーダ1.5L×2本

本当ならば給水所ができる3日間に必要なペットボトルの水を準備しておいたほうがいい。

一人当たり一日2Lペットボトル1本が目安だ。

備蓄ではないが他にあった水分は

ヨーグルトを作る為に買って置いた低脂肪牛乳1L×4本

電気ポット(1Lタイプ)+魔法瓶エアーポット(2.2Lタイプ

うちでは小型の電気ポットで沸かしてエアーポットに入れるようにする事で

保温時の電気を使わないようにしている。

と同時にお湯を移して空になった電気ポットに常に1Lの水を入れておく事で

断水時に最低1Lの水を確保できるようにしている。

LPガスという状況下での苦肉のエコ+災害対策という訳だ。

エアーポットのお湯が温くなれば電気ポットに戻して沸かし直したり、

もう1L沸かしたお湯を入れればいい。

エアーポットは空気が多ければ多いほど冷えやすい、

朝2L入れて徐々に使ってぬるくなったら料理に使ってもいいのだ。

 燃料や電池の備蓄について

今回、問題が出たのが電池だった。

準備していた物が単三12本。

しかし、自然放電と昇圧機能のないUSBコネクタ付きバッテリーケース

BP‐1だった為、充電が直前まで使っていた1セット分しか使えなかった。

USB出力付電池ボックス2種を試す 【起】

http://mast.cocolog-nifty.com/main/2010/03/usb-e306.html

電池の備蓄を考えた場合

エネループか普段使いの100円ショップ充電池+アルカリ乾電池の二択だろう。

電池は時間が経つほど残量が減って行く。

使用推奨年月日が製造から5年の物が多い物を考えると

一年目に5セット買って一年毎に1セットづつ買い換えるという事がよいのではないかと思う。

余震の事を考えるとロウソクよりLEDライトの方が安全だからだ、

ラジオ+LEDライトと考えるとそのくらいは必要だろう。

100円ショップアルカリ乾電池 性能評価実験

http://www.kansai-event.com/kinomayoi/battery/alkaline.html

>上位のほうが消費期限が長い = 製造から日が経っていない。

>という考察もできるのではないでしょうか。

グラフに載せている「オーム電機(参考) 消費期限04-2005」や

>「富士通7300(参考) 消費期限 08-2003」の電池はかなり性能が落ちています。

燃料の備蓄について

今回、電気が二日後に回復したという奇跡的な状況が起きた事や

地下埋設型のLPガス事で安全ピンが作動する事もなく当日から使えた事が

他の方と比べて非常に楽な展開になったは間違いない。

ガスが使えない状態であったとしたら

カセットコンロか石油ストーブ

+余裕があれば電気があれば使えるIH卓上コンロを準備する必要がある。

カセットコンロカセットガスを最低限用意する事は

必要としてカセットコンロに載る鍋やフライパンサイズは28cm、

ミニサイズカセットコンロは18cmが標準的なので注意しよう。

カセットガスは高いので電気が復旧したらIH卓上コンロに切り替えたい所だ。

両方使えるIH対応の物を普段から使っておきたい。

石油ストーブは暖房と料理両方に使える凄い奴。

しかし、備蓄の事を考えるとエアコンがある家は持っていないケースが多いかもしれない。

また、地震での転倒による火災発生などに気をつける必要がある。

灯油に限らずガソリン軽油といった石油類は使わずに一年間置いておくと

劣化してしまい煤が不完全燃焼が発生する可能性がある。

どうやら燃料劣化防止剤スタビルというものがあるらしい。

よく分からないが調べてみてはどうだろうか。

http://minkara.carview.co.jp/userid/355641/car/259411/1470407/parts.aspx

http://item.rakuten.co.jp/yusayusa/10000460/

トイレットペーパーラップフィルムの備蓄について

トイレットペーパーシングルで12コ入りのものを3セット準備しておくとよい。

これも最低2セットは維持しておくこと。

鼻紙から食器の汚れを拭き取るのにも使える。

水が重要な時に力を発揮する。(特に汁物を食べた時)

ラップフィルムは100m巻を使っていたが

備蓄としてはそんなに必要ではないかもしれない。

ダイソーイオンで売ってる40M巻を2本買って一本維持する形でいい。

水汲み道具の準備

折りたたみの水を入れるウォーターバックみたいなものもありますが

常日頃から水を貯めるということを意識して

ゴミ捨て場に捨ててある4Lの焼酎ペットか20L焼酎が入っていたキューテナーを保存しましょう。

焼酎が入っていたものなのでジュースペットボトルと違い、

衛生状態がいいので使いやすいです。

水専用のポリ管を用意してもいいです。

最高気温が20度以上(スプレーで黒く塗っておくと15度以上)

の気温になって晴れの日に4Lペットを日の当たる外に置いておくと

体を洗うのに丁度いい温度になります、一人が全身を洗うには16Lは必要です。

日頃から近くのゴミ捨て場でカンビンペットボトルの日にもらっていきましょう。

4本置いて温まったら翌日が雨でなければ新しく水を入れたペットボトルと交換して置いておきます。

一人当たり8本あるとスムーズに使えます。

これもLPガスが高いから考えついた方法ですが

夏場などで備蓄の水が多く必要になる季節にマッチしています。

今回は原発の影響で放射性ヨウ素水道に含まれていました

放射性ヨウ素131は半減期が8日ということで

テレビで学者さんが言うには一日10%ぐらい下がる的な事を言ってたので

それ対策と地震後に白濁が発生しやすいので

それを避ける為に貯め水用としても4Lペットは便利です。

ですが、大きすぎて蛇口から水を入れられない場合があります。

その場合は醤油などに使われている取っ手付き1.8Lペットに入れてから移すか

瞬間湯沸かし器の目盛を水にして入れましょう。

津波や計画避難など家を離れなければいけなくなった時に持って行けるもの

リュックサック一つ分と考えたほうがいい。

数日分の着替え、500mlペット2本、クッキーや飴玉などの最低限の食料

貴重品、モバイル機器 歯ブラシ等衛生用品 トイレットペーパー1個 ゴミ袋

赤ちゃんのおしりふき(体を拭く為) 使い捨てマスク トランプ双六ポータブル将棋

皮手袋 軍手

他にもあるかもしれないので教えて欲しい。

軽登山に必要なものを参考にするといいかもしれない。

災害に強いスーパーマーケット、災害に弱いコンビニ

今回思ったことがスーパーコンビニの差である

スーパーコンビニの一週間以上早く商品が入荷し始めたのに比べて

コンビニは遅く入荷数も少なかったのである

更にチェーン毎の復旧度合が明らかに違ったのだ。

具体的に書くと

スーパーの開店情報については河北新報で17日から掲載されるようになってきているが

26日時点で

ローソン 食品なし

ファミリーマート 山崎菓子パンコッペパンソーセージパン)、東洋水産緑のたぬき赤いきつねのみ

セブンイレブン おにぎり賞味期限が長い弁当(4日間ぐらい)業務用の牛乳、タマゴ、食パン

サンクスは閉店の所が多く比較できなかった。

同日にヨークベニマル、みやぎ生協、ウジエスーパーと回ったが

ヨークベニマルとみやぎ生協は頑張っていた記憶がある。

つまり燃料不足な状態では店舗数が多いコンビニは不利で

また最小ロットを1個からという必要な分を必要な分だけ

送る為には合同配送センターが必要となり

スーパーのように箱買いで直に送ってもらう事ができない構造が

立ち遅れを招いたと見ている。

スーパーには惣菜加工のキッチンが付いてることから

原材料が手に入れば加工出来てる違い

http://anond.hatelabo.jp/20110413153905

はてな記法って説明探してもさっぱりわかんねえよ

匿名ダイアリーで出来てることがダイアリーじゃ出来なかったりさ

>説明が不足で何言ってんのかわかんなかったりさ

>何でこんなに使いづらいの

に対して

>「普段は増田使ってるけど、はてダ使ってみたらいろいろ違うのでイラっとした」ような人かなと思った

っていうのは、単におまえの頭がなんかおかしいんじゃね?

http://anond.hatelabo.jp/20110413145311

横だけど、”増田語”を使いたくて「日本語読めない」って言ってるだけなのかもしれないが、

え、何言ってるのかさっぱりわかりません

増田語とは?


もうこういう変な感じになったとき大元の書き込み全文引用に限ると思うのでそうしま

  • 今回の失態…
  • ゆるやか…

だが実験

はてな記法って説明探してもさっぱりわかんねえよ

匿名ダイアリーで出来てることがダイアリーじゃ出来なかったりさ

説明が不足で何言ってんのかわかんなかったりさ

何でこんなに使いづらいの

です

はてな記法使いづらいねえ不親切だねえ」つってるだけです

わかりますよね?

まあくだらない愚痴です

言ってることがわかりづらいような文ではないと思いま


これに対し

匿名ダイアリー実験サービスですから。 正式サービスではありませんから

という何を読んでるのかわからないレスがついたので

はてな記法がわかりにくい といってるのに なんで匿名ダイアリーの話だけに反応してんの

もういやこういう日本語読めない人

はてな記法の話をしてるのであって、匿名ダイアリーの話じゃありませんよ」と

しました

(ここまでで、普通の人が読んでなんか内容取り違えるようなところありますかね?)


したら更に

横だけど、”増田語”を使いたくて「日本語読めない」って言ってるだけなのかもしれないが、

と、これ本当に、何言ってるんですか?

増田語という聞きなれない用語が飛び出てきたけど

少なくともそんな用語を一度も使っていないし

そもそも一個上で「匿名ダイアリーの話じゃありませんよ」つってるのに

なんで更に増田がどうこう言ってるの?

日本語どころか字が読めるのかも怪しくなってきた


ちゃんと読めていないのは増田の方だと思うから、冷静に読んでみ?

字が読めない人は話しかけないでください

疲れます

大停電の夜に

停電だー停電だー(ボソっと てえへんだー)」

っとまあ、古いギャグを言いながら廊下を走ってくるヒロシ

コイツはとってもイイヤツだ。上背があって手がデカい。グローブたいな手だ。

だが、ナニは小さくて、メンソールライトたいな味のスースーした包茎しい

グローブたいな手でシコるとチンポコがヒリヒリして痛いから内股でいつも歩いている。

普段からテンションが高いやつだが、ここ2、3日はおりから計画停電の影響で学校も暗いから、気持ちだけでも明るくしようと頑張ってるけどその効果は大体豆電球大。可愛いやつだ。

ヒロシは別に計算ができないわけじゃない。

円周率だって13桁覚えたし、好きな子(15人位いる)の誕生日だって覚えた。

どっちかと言うと、頭はいい方だ。

好かれる人だし、教師からは口の上では注意されているけど、本当は末端の教師からも人気の教師からも、どこかでいてくれて感謝されている。

だけれど、あんまり女の子とは付き合えない。

面と向かってしゃべれない、前の席の白いブラウスから透けている青いブラジャーで抜いているよくあるシャイ高校生だ。

美沙子はそんなヒロシをちょっと気に入っている。美沙子筋肉も発達しているが、天性が味方したスラリとした陸上部女の子

ヒロシからは気づかれていないが、基本的に大体ヒロシの顔かたちと性格調和平均が、彼女プロフィールに書かれた”好きなタイプであるジャニーズの2.5軍の子のそれに大体一致している。最近ジャニーズでもトーク力は重要から流行りのタイプとも言える。

ヒロシがちょっと落ち込んだ時にメールしたこともある。

ヒロシ男子に好かれるから、結構メールをするのも大変。

いいネタにされて、性欲で湯気の出そうな思春期男の子から好奇と精子の入り交じった目線を送られるに違いない。

美沙子は今年限りは陸上に打ち込むつもりだし「女子力」も少し上げたいと思っていて、まだ準備不足

どうせヒロシ女子とそう近いうちに付き合うことはなさそうだからと踏んでいる。

から地震最近学校が早く終ることも多い。そんな中、「お前らは早く帰ってもロクな事が無い」が口癖の眉毛の繋がった体育教師の”サクライ”の猛烈な校長へのプッシュもあって、奨励されていて、美沙子毎日陸上に励んでいる。

余震も多くて、ガラスビリビリいる教室で退屈な計算式を聞いているよりのがウザくてたまらないか美沙子はマユゲのサクライに少し感謝しながら、アシックス蛍光色に塗られたトレーニングシューズに履き替える。

一歩走りだすと、もうそこは日常だ。走っていたら地震なんて関係ない。

スースーする息、安定した鼓動、刻むラップと秒針だけの世界

美沙子は殆どの陸上に打ち込む人間と同様に、個人的な世界が好きだ。

都会では中々一人だけでいられる時間が殆ど無いから、行き帰りの電車の中、雑踏の中、狭い家での家族との会話、めんどくさい女子との会話。それら全てがとけてなくなる。

多分、一つ一つ吐く息が自分を包んで、点となって風景が周りを通り過ぎていく。

走る時間が長くなると、抽象画のように風景画ダラーっと目の前から原形をなくして、セロトニンとレセプターが反応してランナーズハイ時間が続いていく。

美沙子美人で、多くの物を与えられているけれど気付いていない。同様に、ヒロシからの好意にも。

ヒロシヒロシでとても適当性格だが美沙子美沙子適当で、大雑把だ。

部屋は物が無いから幸いにして難を免れているが、大体ご飯の食べ方もきたないし、服も適当に脱ぎ捨てて、親まかせ。

よく似たもの同士で、一人っ子

ひょんなことから携帯アドレスを交換したのもいつだったか

大体、携帯をのアドレスを交換するには、それなりのきっかけや、もっともらしい理由付けがあるものだが、この2人は本当に適当適当な。

  • 今回の失態…
  • ゆるやか…

だが実験

はてな記法って説明探してもさっぱりわかんねえよ

匿名ダイアリーで出来てることがダイアリーじゃ出来なかったりさ

説明が不足で何言ってんのかわかんなかったりさ

何でこんなに使いづらいの

http://anond.hatelabo.jp/20110413095646

震災対応も遅い

原発対応も後手後手

何と比べて遅いのか、かなり恣意的に思えるんだが

震災対応については、

自衛隊派遣など、ぎこちないながらも決して遅くはない(むしろ計画停電なんか拙速すぎたことが批判されてる)と思うんだが

阪神大震災ときはどうだったのかな。

原発についても、

たとえば報道によると、菅は真っ先に「海水の注入による炉心冷却」を指示、

また「ベント」を行うようにも指示を出したそうだが

それは後手後手の対応なのかな、

それともマスコミ民主党から金をもらって嘘を書いてるのかな。

もともと支持率が低く、与党としての経験値が圧倒的に不足してるなかで、できることをそれなりにやっているように見える。

東電を従わせられないのはリーダーシップ不足」「仲間内から批判を浴びているのもリーダーシップ不足」とは言えるがな。

2011-04-12

http://anond.hatelabo.jp/20110412161023

政府がすべての情報を出さない場合でも、民間の自主検査等で

健康への影響が出ないレベルでの回避は出来ているか

実害は出ないとみていいと思うよ。

甘すぎる。これが平和ボケしたお人好し日本人の思考パターンか。

以下指摘したい点を述べる。

今の所実際にはあまり出てないかもしれないが運がいいだけ。

今後数十年間でかなり被害が広がると思う。

2011-04-11

小泉進次郎はどうなの?

http://anond.hatelabo.jp/20110408113654


杉村太蔵のことは忘れたっていうか、彼の政治生命はもう尽きているから、まったく興味が湧かないんだけど、小泉進次郎はどうなの? 自民党の若手ホープとして、すごく期待されまくっているよね?


総理の息子ってことで、どうしても注目度は高いし、さわやかな好青年らしき外見に加え、ペラペラと巧みな言葉を用いるから、何の成果もあげていない新人議員のわりには、マスコミで気持ち悪いぐらい持ち上げられまくってきた。

しかし、それとは裏腹に、小泉進次郎はあまり頭が良さそうには見えないし政治には無知なんじゃないかという印象を受けてしまった。パフォーマンスうまいだけで、実はかなり勉強不足なのではないか


私も実情を知っているわけじゃないんだけど、この違和感はどう説明したらいいんだろう…?

第一に、彼を持てはやすマスコミに不満がある。国会議員はそこらへんの芸能人じゃないんだからインタビューときは厳しい姿勢で臨み、ちゃんと突っ込んだ質問をしてほしい


時点ではほとんど功罪がないから、果たして彼が政治家として無能かどうか、無知かどうかはよく分からない。ただ、小泉進次郎にはその場しのぎの発言が多い。というか、彼が記者に向けて、一方的にしゃべっているばかりに見える。

それも、ある政治家の人柄とか、揺れ動いている政局だとか、そういったことをネタにしているだけで、自分のやりたい政策を主張することがない。民主党の失政をあげつらって怒ることはあっても、その政策を具体的に批判するわけじゃないし自民党はこうするつもりだというビジョンを述べるわけでもない。

つまり、杉村太蔵とは別の意味で、コミュニケーション一方通行なのだ。彼も事前に用意したことをしゃべるだけである


小泉進次郎は、相手とのやり取りが必要とされるもの、例えば公開討論会トーク番組に、出演したりしてるのだろか? あれだけ人気があれば、テレビ番組からお呼びがかかっても良さそうなのに、そして、彼が出演することで自身や党の宣伝にもなるはずなのに、そういう話はあまり聞かない。

もしあれば、ぜひチェックしてみたいと思う。

ほんとに政策に詳しいのか、双方向の議論ができるのか、とっさの機転が利くのか。それは彼が他人から予想外の批判されたときにこそ試されるであろう。

2011-04-10

今回の選挙はわかりやすくていいな

わかりやすい正解が1つしかないので、誰に投票したかでまともに思考できる人間かどうかのふるいにかけられる。

もちろん投票しない奴や石原支持は論外。

周りを見てても、やはり聡明な奴はこれまで政治なんて知らなかった奴でも調べて小池に入れてる。

美濃部都政の失敗を知ってるオッサン世代が若干サヨ警戒していたが、そいつらも結局今回は小池したようだ。

東やワタミで迷ってる奴は単にリサーチ不足、もしくは政治に対する理解不足

共産だけでアレルギー反応する奴は理性的判断の能力なし。

もし俺が企業面接官だったら「都知事選で誰を支持しますか?」と聞いて重要な採否判断の材料にする。

正解を出せなかった奴は必要時に適切なリサーチをする能力がないか現在それが必要な状況だとわかってない奴のどちらかで、いずれにせよ重要仕事は任せられない。

上記の話はいずれも、特殊なツテで一般には出回っていない裏情報を得ていて判断が変わったような状況をのぞく

2011-04-09

釣られまいと踏ん張ってる人たちに

http://anond.hatelabo.jp/20110407001402

こういう記事が出るたびに、この話は本物かとか兄貴は実在するのかっていうにこだわる人がいるけど、そんなのってほとんど関係ないよ。

だって、この兄貴一人がそう思ったって話なんだから、極論を言えば、「東京も流されればいい」って思っている人が一人でもいればこの話は「ほんとう」だよ。

これだけ被災者がいれば、そう思っている人もいっぱいいるんじゃないですか。

まあ「なんとなくウソ臭い」って言ってる人が何を根拠にそういうのかは分からいですけどね。

自分の勘ですか?

自分の想定の範囲外のことを「ウソくさい」って一歩おくくらいだったら、みんなの嫌いな震災ドキュメンタリーを観てればいいんじゃないの?

あと、この兄貴うつ病メンヘルだというのは、まあ確かにそれはあるとは思うけど、病気という囲いの中に入れたところで、兄貴の発言が無効化されるわけではないですよ。

そもそもこの話っていうのは「兄貴」の話それ以上でもそれ以下でもないわけで、そもそも実在かどうかを議論しちゃう人は、ネットに公開された増田意見ということで、その後ろにいるサイレントマジョリティかなにかの声を無意識に聞き取ってしまっているのでしょう。

こういう発想の人は、たとえば福島に住んでる兄貴東電感謝してます、みたいな記事が迫真の筆致で書かれていたら、大いにショックをうけてしまうのでしょうね。

とりあえず日本全国にばら撒いとくメッセージとして、「頑張れ」というのは妥当な部類に入ると思う。

もうちょっといいフレーズを考えたところで、マスコミ全日本人を元気づけるメッセージを配信することの不可能性は、なによりみんなが一番知ってることじゃないの?

その不足を補うのは、多くの人が言っているように、カウセリングや宗教かもしれない。

もっと手軽にボランティアとかでできればいいんだけどね。

どっちにせよ、ボランティアの連中がとりあえずばら撒いとく用のフレーズを相手も見ずに現地でばら撒いているのだとしたら、それは問題だろうが。

日本復興への課題(2/3)

http://anond.hatelabo.jp/20110409164209からの続き)

捏造される隠蔽

気象学会気象庁

今回の未曾有の原子力災害に関しては、政府災害対策本部の指揮・命令のもと、国を挙げてその対策に当たっているところであり、当学会の気象学・大気科学関係者が不確実性を伴う情報提供、あるいは不用意に一般に伝わりかねない手段で交換することは、徒に国の防災対策に関する情報等を混乱させることになりかねません。放射線の影響予測については、国の原子力防災対策の中で、文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており、その予測に基づいて適切な防災情報提供されることになっています。防災対策の基本は、信頼できる単一の情報提供し、その情報に基づいて行動することです。会員の皆様はこの点を念頭において適切に対応されるようにお願いしたいと思います。

不確実な情報で混乱させないように注意されたし、という日本気象学会から会員への呼び掛け。自粛要請はない。

火山防災に携わってきた小山真人静岡大教授は、かつて雲仙岳の噴火で火砕流危険を伝えることに失敗した経験をふまえ、「通知は『パニック神話』に侵されている。住民は複数の情報を得て、初めて安心したり、避難行動をしたりする。トップが情報統制を命じるのは、学会自殺宣言に等しい」と話している。

マスメディアや一部の研究者ネットユーザーはこれに猛反発した

また、気象学会の方針とは関係ないのだが、時を同じくして別の事実が発覚したIAEA要請により気象庁放射性物質拡散を連日予測していたが、国内には公表していなかったというもの。マスメディアなどはやはりこれを徹底非難した

日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批判が上がっており、政府原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われている。

被ばく医療に詳しい長崎大学の長瀧重信名誉教授は「国は、どれぐらいの被ばくが予想され、どれぐらいの危険があるかをもっと公表し、住民と共に避難などの対策を決めるべきだ」と話すなど、今回のような予測データの公表の在り方を巡ってはさまざまな意見があり、今後検討の対象になりそうです

本当にめちゃくちゃな話です。これは国民に対する裏切りであり、情報隠蔽と言われても仕方ないと思います。気象庁によれば「要望があれば公表したい」とのことなので、はやく公開して欲しいと思います。ていうか要望するに決まってますやん。

では、何故政府はこれを公表しなかったのか。

つまり、この予測は極めて精度の低く、しかも観測によって裏付けられていない机上の予測原発から数千kmとか数万km離れた外国では参考になるかも知れないが、原発から1000km圏内の国内ではあまり参考にならないので公表しなかった、という。これは納得できる説明だと思われる。

例えば、東大教授早野龍五はその1週間以上も前からprediction(予報)よりもpostdiction(検証)すべきだと主張している。

どこの誰だか分からないが、高エネルギー加速器物理が専門というbunogetoも同意見

東工大助教の辰己創一は気象学会気象庁を擁護している。

偏向報道

では、この政府による説明が如何に報道されたか

枝野官房長官は4日午後の記者会見で、「少なくとも隠す必要のない情報。誤解を生まない説明を付けて、公表すべきだった」と述べた。

政府は公表しなかったことを反省した、というだけ。枝野の説明とか、予測はあくまで予測なのだからあまり信用すべきでないという研究者の声も全然紹介されていない。

つまり、本来はさほど重要でない、というよりも誤解を招き易い情報を公表しなかっただけなのに「隠蔽」と批判され、何故公表しなかったのかをちゃんと説明し、それを支持する研究者もいるのに報道されない。こんなバカな話があるか。

阪大教授菊池誠読売の記事を批判している。

というわけで、読売新聞の説明は不十分、というよりもミスリーディングで、これのために誤解が広まったようです。さて、読売新聞記者はこれをどういうつもりで書いたのか。本当に意味を知らなかったのか、あるいはわざとやったのか。単に説明不足では済まないように思いますが、どうでしょうか。

日本研究機関シミュレーションがなかなか発表されないのは問題なのですが、だからといって外国シミュレーションを見て「なんの目的で、どのように行なったか」を調べもせずに「大変だ大変だ」と大騒ぎするのも、まずいでしょう。それは結局「デマ」以外のなにものでもありません。これをなんの注釈もなく紹介したマスコミや「大変だ」と大騒ぎしたジャーナリストなどは、情報を読む能力がないだけでなく、「デマの発生源」にもなっているわけですから反省してもらいたいものです。訂正なり反省なりがない限り、僕ならその人たちの言うことを今後信じませんね。

次の産経の記事も大同小異。

ドイツ英国フランスオーストリアなどの気象当局や原子力当局が、福島第1原発から放出された放射性物質拡散状況を独自に予測ホームページ上で公開し、注目を集めている。こうした背景には、1986年に起きた旧ソ連チェルノブイリ原発事故放射性物質欧州に飛来し、飲料水野菜などが汚染されたことがある。国際原子力機関IAEAから要請を受け、日本気象庁放射性物質拡散予測を行っているが「仮定の数値のため、予測精度が低い」として5日まで非公表にしてきたのとは対照的。インターネット上では「日本政府は頼りにできない。貴重な情報源だ」などと評価する声が多い。

読売と異なり、産経では日本政府気象庁予測を公開しなかった理由も紹介している。ただし、専門家意見は紹介せず、「日本政府は頼りにできない」というネットユーザーの声を紹介。ド素人ネットユーザーからの評価なんてどうでもいいだろ、バカ。

安全と危険

切り捨てるべき可能

政府東電がより多くの情報を公表提供するだけならば、さほど問題はない。しかし、それを国民に周知させるマスメディアは、周知させるべき情報を精選しなければならない。

一例として、中部大教授武田邦彦提言を見よう。

このようなときに、「学問」の本質が判っている学者はどういうふうに発言するでしょうか。「学問的に、わたくしの研究では100ミリシーベルトぐらいまでは大丈夫だと思います。しかし一部に、100ミリシーベルトを浴びると1000人の内に5人から10人の人がガン(過剰発がん)になるという結果もあります。もともと学問は、真実が判っているわけではないので、皆さんはできるだけ放射線に被曝しないように気をつけてください。学者は新しい知見があれば論文を出すことができますが、皆さんの健康は損なわれると元に戻ることはできません。従って、国際放射線防護委員会で決められたように安全という意味では、「1年間に1ミリシーベルト」を目安に生活設計をされた方がよいと思います。お役所も市民を守るのが役目ですから法律に基づいた値で市民健康を守ってください。」今、福島市で行われていること、学問的に言えば「人体実験」ということができます。つまり学問は「100ミリシーベルトから大丈夫だ」ということを断定的にいう事ができないのですから学者自分の判断で勝手に被曝量を決めるということは、学問本質に反することなです

通説では人体に危険がないとされている100ミリシーベルとの被曝でも、人体に有害だとする研究が一部にあるという。しかしだからと言って、

従って、国際放射線防護委員会で決められたように安全という意味では、「1年間に1ミリシーベルト」を目安に生活設計をされた方がよいと思います。

などと忠告することは完全に間違っている。100ミリシーベルとの被曝ならば人体に危険がないと証明することは、悪魔の証明に近い。考慮する必要のない可能性まで考慮していたら、人は何も出来なくなってしまう。

例えば、被災地で「外国人窃盗団」「雨当たれば被曝」などのデマが広がっているという。

では、これがデマだと証明することが出来るだろうか。「外国人窃盗団が横行しているが、警察が把握できていないだけかも知れない」「雨に当たれば被曝するが、現在科学が観測できていないだけかも知れない」という可能性は決して皆無でない。しかしだからと言って、そのような皆無に近い可能性を警察や現代科学よりも信用するのは完全に間違っている。

これは原発事故についても同様だ。福島原発暴走して日本ブラジルを一つの穴で繋いでしま可能性も、月が明日地球に落下する可能性と同じく決して皆無でない。しかしそのような考慮すべきでない可能性を、たとえ「可能性」としてでも発信したならば、異常な状況にあって判断力の低下している人たちは少なからず混乱するだろう。

いや、彼らが言っているのは可能性の話なので。原発事故に関しては、必ず最悪の事態を想定して書いて、その上で現状はこうですよ、というのは正しい報道の仕方だと思います。日本のように「安心です、安全です。逃げなくていいです」って新聞テレビが言っちゃ駄目ですよね。海外メディアの取り上げ方は、全然問題ないと思います。不安を煽るのではなくて「ここまでになる可能性はあります。ただし、現状はこういう状態なので、今は安心してください」とやればいいわけですから

これも大いなる幻想によるものだ。毎日様々な事象について「これこれこういう可能性もあるが、しかしこれこれこういう理由により現在は安全だ」と報道しても、人々が正しく理解できるとは考え難い。

強調すべきは何か

プレゼン用語に「take home message」というものがある。「これだけは覚えて帰って欲しい要点」の意味だ。そして結局のところ、国民が覚えて帰りたがっているのは、現在自分は安全かどうかということでしかない。その要点のみを強調し、必要でない情報を強調しないことは決して間違いでない。

ベルリン弓削雅人】国連放射線影響科学委員会(事務局・ウィーン)のワイス委員長は6日、福島第1原発事故について「チェルノブイリ原発事故(1986年)と、米スリーマイル島原発事故(79年)の中間」との見解を示した事故の国際評価では「レベル6(大事故)」に当たる。AP通信が伝えた。

ワイス委員長は「(第1原発事故は)チェルノブイリほど大規模ではないが、スリマイルより深刻であることは確かだ」と述べた。チェルノブイリは「レベル7(深刻な事故)」と最悪の評価を受けている。

一方、第1原発太平洋に面しているため、「放射性物質の大部分希釈され、人体への影響は少ないだろう」と説明。事故の初期対応については「チェルノブイリの時とは大きく異なる」と指摘し、「妥当」と判断した

こういった報道を、ある福島県民は次のように批判する。

マスコミは「福島危険」「放射線は身体に悪影響」しか報道されていない節があります

後付で「このレベルでは身体に害はありません」と言うだけ。パニックを抑えるなら言う順序が逆では?「放射線の数値が通常より若干高い値を示していますが、体に影響のある数値ではありません。各地の数値は~」と言うのが報道仕事はないのでしょうか?

「ただちに健康に影響を与えるものではない」-。野菜飲料水などから基準(規制)値を超える放射性物質放射能)が検出されたとき枝野幸男官房長官が繰り返し使った言葉だ。この言葉に「ただちに影響がなくても、何年か後に影響が出るんだろう」と思った人も多いのではないか。実際は現在までに検出された値では将来的にも健康への影響はなく、「ただちに」という言葉を使ったことに疑問を投げかける専門家も少なくない。

政府は「ただちに影響ない」でなく「影響ない」と断言すべきだ、という他に類を見ない批判だ。しかし、もし「影響ない」と断言すれば、政府は将来における危険可能性を隠蔽し偽りの安全を演出している、と批判されることになるだろう。問題は政府が「ただちに」を使うかどうかでなく、マスメディアがそれを「安全だ」と報道するかどうかでしかない。

http://anond.hatelabo.jp/20110409165941へ続く)

日本復興への課題3/3

http://anond.hatelabo.jp/20110409170039からの続き)

安心と不安
情報統制という妄想

上杉や広瀬は、政府東電対応についてこうも批判している。

事故発生当初から「東電は事故に関して隠している、嘘を言っている」、「政府は騙されている。メディア記者クラブは、東電が最大の広告主、クライアントだから遠慮して言えないのではないか」と、自分の出演しているメディアラジオ番組で言い続けていました

いま再び、70年前(太平洋戦争末期)の大本営発表と同じことが、起こっているんだなと思います歴史教科書をみて「こんなことがあるわけないだろう」と思っていたことが、実際に、目の前で起こったことに、びっくりしています。まさか自分がそんなことの当事者になるとは思わなかったので(苦笑)。

日本人は小さい頃から新聞テレビは正しい。雑誌インターネットは嘘ばかりだ。と思い込まされているんですよ。ただ、新聞テレビ情報は、政府の発表を記者クラブとしてそのまま報じる。彼らが独自に取材した情報と内容が違っていたとしても政府の発表を採用する。だから新聞テレビは正しいと思っている国民は常にその情報を信じるから、今回も同様の洗脳が起こっている。ただ、これまでとちょっと違うのは、若い人たちを中心にインターネットを通じて「あれ、何か違うんじゃないか?」とわかって来ていること。私のツイッタータイムラインも今朝ぐらいから「新聞テレビの言っていることと事実が違うぞ!」と結構大変なことになっています。まるで、エジプトとかチュニジアたいに。明らかにそこが変化して来ていますね。

大本営発表の再来という誇大妄想と、自分が時代を動かすんだという自己陶酔で完全に正気を失っている。

だが、科学誌『Nature』は上杉などと全く逆の見解を示している。

JS: 〔…〕私としては、現在データの量と質は、満足できるものだと思います。でも、ご質問のとおり、計測方法なんかの情報が抜けてたりして、データ解釈かしずらいのは事実です。これは、ひょっとしたら、翻訳の問題なのかもしれません。もしかしたら、日本語データレポートは、もっと関連情報がしっかり網羅されてるのかもしれません。

JS: 私もGeoffと同感です。難しい状況を鑑みても、日本側のデータ収拾の努力を批判するのはどうかと思います

GB: 私がひとつ言いたいのは、報道側がこの危機をどう報道していったかは、結構問題だったと思います報道は、最大値ばっかりをレポートする傾向にあります。とくに、放射能汚染の場合は、最大値じゃなくて、ある一定の時間内での積算値が問題なわけで、最大値は、それだけじゃ、あんまり関係ないわけです。実際、低レベル放射線長期間続くほうが、ほんの瞬間の最大値よりもあぶなかったりするわけで。

すでに紹介した早野龍五と辰巳創一も、これを支持している。

また、辰巳はこうも呟く。

さきほどのツイートに関連して,こうした抑制的,かつ整理された情報発信を日本の信頼出来る科学コミュニティーから出来なかったことは,今回の本当に大きな反省点だと思う.少しこんな話をするのは早いけど,望まぬ”次”が来た時,きちんと役割を果たせる体制を作ることは我々の世代の使命だと思う.

門外漢ながらこれには同感。今回の震災で、日本の学会学会誌は何とも頼りない。下手に東電を擁護しようものなら石を投げられそうな現状には同情するが、それでもバカなマスメディアとバカなネットユーザーに好き勝手させず、学会や有志が連名で声明を出すくらいのことはして欲しい。

煽られる不安

TBSの松原耕二は、震災発生当日から報道特番で「政府不都合な真実を隠しているんじゃないでしょうか」と明言し、「「念のための避難命令」という政府の説明はどうも納得できませんね」と連呼していた。

僕らは不安であっていいんだ。それは僕らの中の危険の感知装置が鳴っていることだから。自分で量りきれない恐怖があるときに僕らは不安になるだろう。そして、僕らは今存在する危機に対して、その可能性の正確なサイズや輪郭をつかめいでいる。その不安は僕らのものだ。警報を切ってはいけない。

不安を増幅してはいけない、というのは、政府既存権力が望むことだ。なぜなら、不安は人々を駆り立て、秩序を破壊することがある。けれども、今、政府が恐れていることは、人々がどこかに殺到して怪我人や死者が出ることではない。暴動が起きることでもない。そうではなくて、原発政策が根本的に覆されることだ。今すぐ原発を止めろ、という人が増殖することだ。彼らは事故に寝るヒマもなく対応しながらも、今もそこを必死に守ろうとしている。

不安を煽るということを許さない自警的感情は、すぐに不安であることを許さない、という事態につながっていく。しかし、全員の心をそのように一つに塗り込めていくことは危険である不安は自然であり、この危機に不安を持たないことは不自然である不安はない、ということを強制すれば、その感情はいずれなんらかの形で暴発する。あるいは一人一人の心がこわれ、あるいは集団的な行動を誘発する。

どこかの気持ち悪い物書きの文章。

風評被害」というのは「悪いことでも異常なこともなく」、情報不足した時に起こる「正常な人間社会活動」ということです。だから、風評被害をなくすには、一にも二人も人間自分を守りたいという本能に適した「正確な情報を提供する」ということなです

中部大の気持ち悪い教授の文章。

最近、このような主張が散見される。その理由はきっとこうだ。「政府東電原発行政を守るために偽りの安全を強調するに決まっている。だから安全だと強調されればされるほど不安になるのは当然だ」と。

では、何故不安を煽ってはいけないのか。それは、人は不安になると冷静な判断ができなくなり、誤った衝動に駆られるからだ。注意を促すことはよいが、不安を煽ることは絶対にすべきでない。

また、正確かつ十分な情報を人は必ず判断できる、ということもまた大いなる幻想だ。「自分が安心できないのは政府東電からの情報が不十分だからだ。何故そうだと分かるかと言うと、それは自分不安いるからだ。自分不安でいる理由は、それ以外に考えられない」。このような自己欺瞞責任転嫁はもう止めてもらいたい

群衆の行動や心理について詳しい新潟青陵大大学院の碓井真史教授社会心理学)は「現在自分が普段と違う心理状態だと自覚する必要がある。一部の極端な行動で多くの人が脅かされる。そういうことを皆が理解し、協力しようとすれば、パニックは避けられる」とアドバイスする。

「落ち着いてください」「安心してください」と言われれば言われるほど落ち着かず不安になるのは、政府東電が悪いのでない。それはそうなる人の心理が異常を来たしているのだ。「情報や説明が不十分不正確だ」と思うのは、ただそう思い込んでいるからではないだろうか。

東電魔女狩り

人災論批判

東電の武藤栄副社長は25日の会見で「連動地震による津波は想定していなかった」「(貞観地震に対する見解が)定まっていなかった」と釈明。東電対応に、岡村さんは「原発であれば、どんなリスク考慮すべきだ。あれだけ指摘したのに、新たな調査結果は出てこなかった。『想定外』とするのは言い訳に過ぎない」と話す。

震災の発生以後、殊に原発事故の発生以後、「1000年に1度の大地震を想定していなかったのは怠慢だ」「これは天災でなく人災だ」という声がよく聞かれる。こういった東電非難の意見が、私にはよく分からない。

もし国や地方自治体東電以外の企業などがすべて1000年に1度の大地震を想定していたのならば、今回の原発事故は人災と言ってよい。だが、そんなものを想定していた団体はどこにも見当たらない。東電だけを非難するのは全く不公平だろう。

仙台に巨大津波が押し寄せる恐れがある」と16年前に警告を発していた郷土史家がいる。津波の歴史研究し、対策の充実を訴えていた仙台市宮城野区の飯沼勇義さん(80)。東日本大震災大津波を目の当たりにし、「行政も住民も危機管理が不十分だった」と悔やんでいる。

飯沼さんが暮らす宮城野区蒲生アパートも津波で壊滅的な被害を受けた。身を寄せる避難所で飯沼さんは「歴史は繰り返す。震災を教訓に、津波対策や避難誘導のシステムを早急に構築するべきだ」と語っている。

仙台への大津波を警告していた郷土史家もいたが、その本人のアパートでさえ津波で甚大な被害を受けるほどの、つまり想定以上の大津波だった。

WSJ:東電は甘かった?

米倉氏:甘かったということは絶対にない。要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき設計されているはずだ。恐らく、それよりも何十倍の安全ファクターを入れてやっている。東電全然、甘くはない。

GB: 原発は、すべて、ある程度のリスクはこえられるように設計されてます。ここで留意しておきたいのは、福島原発は、設計段階で考えられていた最大の災害よりも何段階も上を行く大災害にみまわれたにもかかわらず、一応は、破壊されずに、まだ残っているわけです

今回の震災では、2万数千人が大津波の犠牲になった。筆舌に尽し難い被害だ。しかしこの被害について、「国や地方自治体が1000年に1度の大津波を想定し、沿岸から数km圏内の住民に立ち退きを命じていれば2万数千人は死なずに済んだ。だからこれは天災でなく人災だ」と非難する人は誰もいない。沿岸に原発は造っちゃいけないが人間は住まわせてもよい、などということにはならないだろう。

しかも今回の原発事故では、将来を悲観して自殺した農家を除いて、まだ誰も死んでいない。これは事実だ。まだ誰も死なせていない原発事故は2万数千人の津波被害と比べて軽微だ、などと言うつもりは毛頭ない。原発事故によって多くの福島県民の生活が破壊されたことも、また事実だ。しかし、東電のみを非難して国や地方自治体を非難しないのはどう考えても不公平だ。

「津波が想定を大きく超えた」という。早い話が、東電の想定が間違っていた。地球や自然への畏敬(いけい)が足りず、結果として津波に負ける原発を海辺で動かし続けた。天災が暴いた人災である

東電に「地球や自然への畏敬(いけい)が足り」なかったのであれば、庁舎ごと津波に飲み込まれた南三陸町なども同然なのではないか

ここぞとばかりに反原発を唱えてる人へ

警鐘を鳴らしていた(キリッとか知った事言ってるけど

今回の津波は日本最高新記録なんだけど予想できたの?

あ、予想してた?

こんな津波来るって予想できたなら

先に堤防が無い町に警鐘を鳴らしてやってくれ

放射能汚染は元に戻るまで長い年月が掛かるから次元が違う、という意見もあるかも知れない。しかしそれだったら、犠牲者の埋葬は1年も掛からないから大したことはない、ということにならないか。死者はもう二度と元には戻らない。

そして、妻は自分にいい聞かせるように、こういった。「これは天災だからね。天災に勝てる者はいないよ」

ただし、「私は東電を許します」という発言は記事に見られないので、そこは印象操作かも知れない。

東電への迫害

上記のような東電非難を口にする人は、そもそも原発が嫌いな人が少なくない。また原発いでなくとも、こういった大災害では誰もが怒りや悲しみの捌け口を求める。東電は格好の悪玉候補だった。しか理不尽不公平な非難は決してよい結果を生まない。

原発事故処理最前線は如何に苛酷な環境かが報道されても、聞かれるのは「やっぱり東電は酷い企業だ」「国はちゃんと東電監督しろ」といった非難ばかり。「現場作業員のために、みんなで食料や寝袋を送ろう」なんて応援活動は全く聞こえてこない。

激励慰問の手紙を送ったアメリカ小学生の方が、人としてよほど真っ当だと思うのは私だけだろうか。

危険な状態が続く東京電力福島第一原子力発電所国民不安といらだちが募る中、東電社員への苦情や脅迫嫌がらせが目立ち始めた。東電社員の安全を守るため、社員寮の表札から社名を消した警視庁も警戒を強める。

護憲反核薬害問題に対する活動をしている女性・星アカリさんが、インターネットコミュニケーションサイトTwitterで「東京電力社員子供を全員がボイコットしなさい」などの発言をし、インターネット上で炎上状態となっている。

社員やその家族が身の危険を感じるほどの東電叩き。なのに流石は糞っ垂れのガジェット通信

果たして現在国民政府東電を正しく冷静に評価することが出来ているだろうか。

今、国民がすべきこと

冷酷な減点法からの脱却

こうした政府対応について、災害時の心理に詳しい広瀬弘忠東京女子大教授災害リスク心理学)は、「パニックを恐れて、余計な情報は出さないという心理が透けてみえる」と話した避難指示の範囲が拡大された理由の説明も遅れた。広瀬氏は「わかること、わからないことをはっきりさせて、説明するのが危機管理の基本だ。大変なことが起きているのは、すでに皆がわかっている。私たちのリスク観はもっと成熟しているのにバカにしている」と批判した

週刊現代も同様のバカ記事を書いている。

政府東電対応情報公開に問題があることは事実だ。これらの記事は、不適切な対応情報公開はすべて故意や怠慢によるものだと決め付けている。だが、このような冷酷な減点法こそが不適切だろう。

1000年に1度の大震災が発生した時点で、すでに満点の対応を期待することは出来なくなった。譬えるなら、100点満点のテストマイナス数十点のハンデ付きで受験するようなものだ。政府東電さえしっかりしていれば何も問題は起こらなかった、などという仮定は成立しない。

しかも、政府東電もまた被災者だ。負傷者がより深刻な負傷者を手当てしているようなものなのだから、対応に不備があったからと言って叱責するのは余りに冷酷で不当だ。

原発内にいる人達は、みんな命懸けです。きっと、報道されてること以上にやってることもあると思うし、報道されてほしいことが報道されてなくてってこともあると思う。私は、東電社員だったことを誇りに思うし、今原発内にいる東電社員の方々を本当に誇りに思います。予想外の津波がきて、原発での事故が起こってしまった。でも誰も悪くない。東電が悪いわけじゃない。誰も悪くないんだよって思う。色々な批判や、文句がある。でも今も寝ずに国民の安全の為に、一生懸命原発内で戦ってる東電作業員がいることを忘れないでほしいと思います

WSJ:当局への不信が国民にみられる。東電責任問題情報公開問題はどうか?

米倉氏:一生懸命やっている。考えられていないが、東電自体が被災者だ。従業員が津波に流され、機器も津波に流されているところがある。そういったなかで一生懸命努力をしている。

これらを関係者による身内贔屓などと切り捨てるべきでない。

GB: 〔…〕あと、付け足しておきたいのは、今の状況は、計測するにしても、かなり難しい状態だ、ということです。日本側の行っている計測やサンプリングいちゃもんつけるのは簡単なことですし、まあ、そうやって、批判的に事態を見つめていくことも、大切だと思います。でも、特に震災の直後は、計測用の計器もままならなかったし、交通網もやられて、原発の周辺へ近づくことも、簡単ではなかったんです

政府東電とも一つに

震災以前において、菅政権を信頼することは明らかに狂気の沙汰だった。それは同意しよう。私も数年前から一貫して、民主党などに投票するのは狂気の沙汰だと考えてきた。しか震災以後、政府はかなりよくやっている。完璧ではないが、それでも国民から糾弾されるべきほどには酷くはない。

サッカー試合で観客がすべきことは、「ドリブルで繋げ」「ディフェンスを上げろ」などと指示を飛ばすことでない。そんなことをしても大歓声で掻き消されてしまい、監督選手たちの耳には届かない。たとえ届いたとしても、観客一人ひとりの指示に従っていたら試合を戦うことは出来なくなる。また、味方の監督選手たちにブーイングを飛ばすことはもっと間違っている。もし味方のチームに勝って欲しいなら、観客は声援を送るべきだ。それが選手たちの士気を高め、勝利を引き寄せることになる。

現在の日本には、政権交代どころか、与野党国会で議論している余裕すらない。国民はもっと政府を信頼すべきだ。政府東電を信頼し、激励し、慰藉すべきだ。それが問題解決の何よりの手助けとなるだろう。

また、マスメディアは徒に政府への不信や不満を煽ってはならない。政府東電の説明に不十分なところがあれば、その意を酌んで誤解のないよう報道しなければならない。政府東電を叩いて足れりとするような報道は厳に慎むべきだ。

政府は日本の政府であり、東電は日本の電力企業だ。日本が一つになって頑張るために、今は政府東電とも一つになって頑張ることが求められている。文句があるなら試合が終わってから伝えればいい。

日本復興への課題(1/3)

以下は、私がmixiの「友人まで公開」日記に載せたものが元になっています。読みづらい箇所や語調の不統一などもあるかと思いますが、最後まで読んでくださると有り難いです。

妄動する英雄主義者たち

ソーシャルメディアの弊害

2011年3月11日東北関東大地震発生。ソーシャルメディアブログからSNS、そしてツイッターなどマイクロブログと一般に広がっていきました。今回の大震災、特に福島原発事故での情報においてツイッターの果たした役割はどうだったでしょうか。本来は正確で偏りのない一次情報が期待されるソーシャルメディアなのですが、実際には超強力な

デマ拡散装置

として機能してしまったのです。911の時は正確な一次情報を伝達したソーシャルメディアが、311ではそうなりませんでした。それどころか、従来マスメディアと同様に嘘、偽り、大げさ、憶測に基づいた情報が即座に、それこそ秒単位で拡散し、人々を不当な恐怖に陥れたのです。

極めて鋭い分析。震災発生から10日後の記事ながら、以後その通りに事態は推移している。

ネット上でウワサがはびこるのは、現状が正確に伝わっていないことが一番の原因のようだ。直接足を踏み入れると、ネット上の情報とは大きく乖離(かいり)した現実があった。

有力者たちの妄動

顕著なのは次の一例。

片山善博総務相は3日のNHKの番組で、東日本大震災日本赤十字社に届いている義援金被災地への分配について「政府で何らかの目安をつくり、早めに配れるような基準を示したい」と述べた。日赤と関係自治体間では調整に時間がかかるため、異例ながら政府が差配することになった。片山氏は「本来は自主的に民間団体や関係県で配分額を決めるのが一番よい。政府の介入はできるだけ避けたい」と述べながらも、「青森県から千葉県に至る被害があり、(当事者間で)どう配分するかは非常に難しく、うまくいかないようだ」と指摘した

本来は赤十字と各県の当事者協議し分配すべきだが、被害地域が余りに広汎なのでそれでは時間が掛かる、だから政府が分配に介入する、というもの。義捐金がなるべく早く分配されるようにするための、被災地のための措置だ。しかし、これを影響力のあるバカが曲解し、曲解が拡散した

56万人のフォロワーを有する宇多田ヒカルのこのツイートを、100+人(数万人!?)がリツイートし、数十万人の目に触れた。そしてこれをネットメディアまでもが取り上げ記事にした

ここまで拡大すると、バカの連鎖はもう断ち切りようがない。そして、フォロワー100万人を有する孫正義の発言はより有害だった。

100億円の寄付は立派だったが、これは最低だ。自分が影響力ある素人であることを自覚せず国民を煽動するのは、百害あって一利ない。素人感覚の政策提言が如何に危険かを、国民はこの1年半で民主党から学ばなかったのだろうか。

自分の頭で考えることなく、音楽家原発に反対することが使命だと勘違いしている、最も滑稽な例。

上杉隆の愚行

追求のための追及

現在も盛大に進行中の流言飛語は壮大な共同犯罪であり、誰か一人の主犯を特定することは出来ない。しかし、少なくとも最大の元凶の一人は間違いなく上杉隆だ。

27日の東電記者会見で、3号炉についての資料が配られたときに、私はプルトニウムについて書かれていなかったので、おかしいなと思い「3号炉でプルトニウムについて検出されていないというのは本当ですか?どのくらいの期間、検出されていないのですか?」と聞いてみました東電は「検出されてない」と回答したので、「もしかして検出していないんじゃなくて、測ってないのではないですか?」と確認したところ、うわっとなって、結局、測っていないのでもなくて、そもそも計測機を持っていないということがわかったのです。

記者会見では、何でプルトニウムについての記載がないのかを東電広報担当者記憶していなくて、咄嗟に「検出されてない」と答えてしまったが、よくよく調べたら計測していなかったということだろう。嘘と言えば嘘かも知れないが、大した問題ではない。

東電の社長はどこにいったのか?ということですね。〔…〕会見では嘘をついていたんですよね。前々から入院という噂は出ていましたが、実は過労で休んでいた。今度は、それを入院と偽っているという。全部、ウソ。これらが象徴的ですね。

社長の所在がそこまで大問題だろうか。

数日前の深夜、Ustream東電記者会見生中継を見たが、完全に糾弾と吊るし上げの場になっていた。記者たちはネチネチと追及し、東電は平謝りという構図。東電戦場にいるようなものなのだから、資料の記載漏れとかその場でパッと答えられないこととかは、幾らでもあるだろう。それをああも糾弾されたら、東電が極めて臆病になっても無理はない。臆病になればついついその場凌ぎの受け答えに逃げたくもなる。上記の2つの事例については、そういった背景も考慮すべきだろう。

海外メディアの盲信

地震が起きた後のその早い段階で、政府メディアは「安心、安心」と言っていましたが、私は、2日目にメルトダウン可能性がある、と言いました。なぜならば、当時ニューヨークタイムズワシントンポストメルトダウン可能性があると書いていたし、フランス新聞社イギリスのBBCもそう言っていた。だからメルトダウン可能性もあるから最悪の事態を想定して対応するべきだと言った。

今回、海外メディアがどれほどデタラメだったかは以下の記事を参照。

次の記事はまとも。ただし画像は不快。

閑話休題上杉批判の続き。

避難地域も指定していなかったから、30kmまで広げるべきだと言った。実際に、大丈夫だったら、範囲を戻していけばいい。しかし、政府は逆をやっている。だから、これはおかしいからやめた方がいい、と言い続けた。

避難指示には効果と弊害があるため、避難区域の設定には慎重でなければならない。住民の健康被害を予防するためにやや広く設定すべきだが、余りに広く設定し避難する必要のない人まで避難させると、徒に不安を煽るだけでなく農工商などの経済活動に打撃を与えることにもなる。

リスク管理イエスかノーかでやっちゃいけない。絶対安全を求めると、むしろ全体のリスクが増大することがある。一つのリスクを減らそうとすると、別のリスクが出てくる。だから異種のリスク定量的に評価して、その間のバランスを、ほどほどのところに求めるってのが、リスクベネフィットの考え方なんだよね。

避難範囲の設定

それでも結局、避難区域が、2kmから3kmになり10kmになり20kmになり、そして30kmになった。アメリカは50マイル=80kmの避難指示を出しているのに、日本人は今のままで大丈夫だと言う。この件については、一週間前に、一度、枝野長官に質問したんです。「日本では避難区域が30kmですが、他の国は80kmと言っています。これでは30km~80kmに住んでいる日本人不安になるんじゃないですか。私は日本政府を信じたいから、今、オバマ大統領が会見で80km避難指示を出しているけれど、もし自分たちの判断が正しいと思うのであれば、アメリカ政府に抗議をしてください。日本政府として。そうじゃなかったらおかしいでしょ?」と。すると、枝野長官は「日本の評価と世界の評価は違います」と言ったんです。私は「そんなはずはないでしょう、原子力で(苦笑)」と。

福島第一原発事故に伴い、米政府原発から半径80キロ圏内に住む米国人避難勧告を出した根拠は放射線量などの実測データに基づくものではないことがわかった。勧告の根拠となった米原子力規制委員会(NRC)の勧告は、仮想の事故シナリオによるものだったという。NRC幹部が7日、外部の専門家で構成される委員会で語った。

先月16日に出されたアメリカ政府による80キロの退避勧告は、日本政府が出した20キロから30キロという退避勧告とは大きく違ったことから多くの疑念や不安を呼びました

Japan's 12-mile evacuation policy appears "sufficient to minimize public-health impacts," based on available data concerning radiation and dispersal, Mr. Kerekes said.

Rep. Ed Whitfield (R., Ky.), chair of the House Energy and Power Subcommittee, told Dow Jones Newswires that "Japan had the expertise to deal with this issue and they had the scientists who understood nuclear energy," but added that the U.S. has "a right to be involved to protect American citizens and do what we want to do."

原発の80km圏内からアメリカ人全員避難したとしても、日本及び地域経済への打撃はないに等しい。また、たとえあったとしても、他国の経済のために自国民を(極めて低いとはいえ)危険に曝すわけがない。自国たる日本と他国たるアメリカとで避難区域の設定に相違が生じるのは当然だろう。

またその翌週に「間違っていたじゃないですか。30km以上の範囲でも放射性物質は観測されているし、東京放射性物質は絶対に来ないと言ったのに来てるじゃないか。政治は結果責任から、それはきちんと謝るべきだ。訂正しろ」と言ったら、「そんなことはない」と言う。さらに「30kmどころか40kmポストでも出ているじゃないか。ちゃんと訂正しろ」と言ったら「ちゃんとペーパー(書面)で出してください」と言われた。

「30km圏外でも放射性物質が観測された」と「30km圏外でも健康に直ちに影響を及ぼすほどの放射性物質が観測された」は全然違う。そんなことを言ったら、福島原発事故による放射性物質海外でも観測されている。

正気を取り戻せ

加速する不安肥大する陰謀論

結局、政府東京電力に都合のいい情報を入れている、というのが一番危険な状況。最初から「最悪の事態もあり得ますよ」と言っている人はメディアには出られない。ただ、可能性を言っているだけなのに、そういう状態は異常です。

戦慄するほどの陰謀論だ。

これでは、その〔3月21日4時…引用者註〕直前に福島原発で何かが起こったと考えない方がよほど不自然です。

東京電力だけがいろいろと隠し事をしているわけではないようにも思えます。保安院政府も結託して、我々一般国民にさまざまなデータ隠しをしようとしているように思えてならないことが多いのですが、こと放射線に関しては測定器が広く行き渡っていることもありますし、積極的に自ら集めたデータを公開する科学者もどんどん増えてきている昨今ですので、どんなに隠してもほとんどのことは数時間から遅くとも数日のうちには暴かれてしまいます。ここは姑息(こそく)な隠し立てをすることなく、すべてのデータを迅速に公開し、国民が一致団結してことに臨むというのが唯一の正しい対処方だと思います。早速、明日の朝から姿勢を変えていただきたく思います。

しかし、この記事でデータが利用されている東大教授の早野龍五(前回の日記でも登場)は、「3/15朝から現在に至るまで、原発から大気への大量放出は起きていない」と断言している。

また、早野はこうも呟いている。

データを見る.あれこれ見る.いろんな人が測ったデータを多角的に見る.すべてを統一的に騙すようにデータ捏造することなんて出来ません.しっかり見ていれば,嘘があったとしても,いずれバレます.)

一見するとガジェット通信の論調と同じだ。しかしここ数日の文脈からして、早野は恐らく「データの完全偽装なんて無理なんだから、懐疑精神は大事だけど、そんなに疑心暗鬼にならなくても大丈夫」ということが言いたかったように思われる。

ちなみに、早野の一連の呟きは-Togetter - 「@hayano 氏による連続tweet - 福島で 3/15に何が起きたか?」に纏められている。

この独自措置の根拠になったと思われるのが、次の記事。-グリーンピースも似たような提言をしているが、ここまで断言していない。

東京電力福島第1原発事故で、高濃度の放射性物質が土壌などから確認された福島県飯館村の汚染レベルが、チェルノブイリ原発事故による強制移住レベルを超えているとの試算を、京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子炉工学)がまとめた。

福島第1原発の北西にある福島県飯舘村の一部の地域では、屋外にいると約3カ月で推計最大95ミリシーベルトの被曝(ひばく)線量になり、避難や屋内退避が必要だとする調査結果今中哲二京都大原子炉実験所助教(原子力工学)らがまとめた。

福島第一原発事故により土壌が汚染された影響で、原発から30キロ圏外の福島県飯舘村では爆発から3カ月後も、最高地点では平常時の約400倍の放射線が出続ける可能性のあることが、京都大や広島大などのチームによる現地調査で分かった。この3カ月間の放射線の積算量は、国が避難の目安として検討中の年間20ミリシーベルトを超える値だ。国などの測定でも、汚染は30キロ圏内外で確認されており、今回の調査で汚染地域が不規則に広がっている実態が改めて浮かび上がった。

京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)や広島大の遠藤暁准教授放射線物理学)らは3月下旬に飯舘村を訪問。村内5カ所で深さ5センチの土を採取し、セシウム137などの濃度を分析した。調査地点は全て30キロ圏外で、道路沿いの集落を選んだ。

すべて京大助教の今中哲二の調査。この今中なる人物、どうも胡散臭い。-J-GLOBALの研究者情報によると、1950年9月生まれの60歳。理系業界には疎いので断言は出来ないが、途中どこかの企業で研究していた形跡もなく、60歳の助教でさしたる研究業績なしというのは研究者としての実力をかなり疑わせる。また、原子力安全研究グループHPでは、今中の主要業績として『反原発新聞』への寄稿を紹介していることなからも分かるように、明らかな反原発論者。今週末にも「周辺住民の避難拡大!脱原発への転換を!4・9緊急大阪集会」で講演したという。

つまりどこをどう見ても、政府やその他多くの研究者よりも公正で信頼できる情報を提供できる人物とは思われない。問題は、こんな人物の情報が政府発表よりも説得力を持ってしまっているということにある。

異常性バイアス

震災以来、複数のメディアコメントしている東京女子大教授広瀬弘忠は、去年5月に興味深い解説をしている。

現代人は今、危険の少ない社会で生活している。安全だから、危険を感じすぎると、日常生活に支障が出てしまう。だから、危険を感知する能力を下げようとする適応機能が働く。これまでの経験から大丈夫だ」と思ってしまいがちだ。これが「正常性バイアス」と呼ばれるものだ。強い正常性バイアスのために、現代人は今、本当に危険な状態でも「危険だ」と思えない。チリ大地震の津波が押し寄せているのに、見ているだけで逃げない人の映像が日本でも流れた。強力な正常性バイアスの例と言える。

この解説そのものに異論はない。しかし、上記の文章は次のように書き換えることもできる。

日本人は今、1ヶ月前に比べて危険の多い社会で生活している。危険だから、安全を感じすぎると、日常生活に支障が出るかも知れない。だから、危険を感知する能力を上げようとする適応機能が働く。この1ヶ月間の経験から大丈夫じゃない」と思ってしまいがちだ。これが「異常性バイアス」とでも呼ぶべきものだ。強い異常性バイアスのために、現代人は今、本当に安全な状態でも「安全だ」と思えない。被災地以外では食料が不足していないのに、不安のあまり買い込んでしまう人の映像が日本中に流れた。強力な異常性バイアスの例と言える。」

このように、現在の日本では「正常性バイアス」と逆の「異常性バイアス」が作用しているように思われてならない。広瀬は「正常性バイアス」にしか言及していないため、あたかも人は安全を感じ過ぎることはあっても危険を感じ過ぎることはないかのようになっているが、そんなことはないだろう。「正常性バイアス」にせよ「異常性バイアス」にせよ、人が周囲の状況に惑わされ判断を誤ってしまうことでは同じだ。そのことは広瀬も認めている。

東京女子大広瀬弘忠教授(災害・リスク心理学)は「大地震が起こると、被災地より周辺でデマや流言は起きやすい。『この先どうなるか分からない』という不安に支配されている」と分析する。

東京女子大学広瀬弘忠教授(災害・リスク心理学)は「被災地で厳しい状況に置かれており、普段から抱いている不安や恐怖が流言として表れている。メールインターネットの普及で流言が広域に拡大するようになった。行政は一つ一つの事実を伝えることが大切で、個人は情報の発信元を確かめ、不確実な情報を他人に流さないことが必要だ」と指摘する。

情報過多の弊害

ガジェット通信は先日、後述する日本気象学会理事長コメントをこう批判した

かにでたらめな情報は困りますが、まったく情報が出てこない状態というのも困ります。理事長メッセージから想像するに信頼できる気象観測データの収集が難しい状態なのかもしれません。しかし、放射性物質による汚染に関しては「今、どのような状態にあるのか」「これからどのようになるのか」についてしかるべき情報が示されないと、いつまでも不安が拭い去れないのではないでしょうか。また、情報公開できないのであれば、何故公開できないのか教えて欲しい。その「公開できない理由そのもの」もひとつの大事な情報です。「一般に伝わらない」ところでは、議論がおこなわれているのでしょうが、その議論の過程だけでも公開してもらえれば、安心につながるのではないかと思います。

ガジェット通信に限らず、現在日本の至るところで見られる意見だ。「政府東電はより多くの情報を公表すべきだ」と。しかしここには、人は与えられる情報が多ければ多いほど正しい判断が出来る、という大いなる幻想がある。

被災者でなくとも、人が情報の収集と分析に用いることの出来る時間や手段は限られている。また、たとえ時間と手段があったとしても、その情報が正しく信頼できるかを判断するには専門の知識と訓練が必要だ。情報を収集分析するための知識も訓練も時間も手段も乏しい大多数の人が、正しい判断を下すことは極めて難しく、何も決断しないどころか周囲の状況に惑わされ判断を誤ってしまう。

与えられた情報が多過ぎると正しくない情報と正しい情報を仕分けするのが大変です。

冷静に。正確に必要な情報を手に入れて正しい行動をとって頂きたいと切に願います。

つまり、過剰な情報が「異常性バイアス」を強化し、不安デマを拡大させてしまう。より多くの情報公開不安デマを解消する、という通念は全くの幻想だ。

http://anond.hatelabo.jp/20110409170039へ続く)

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