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2022-06-08

anond:20220606161919

日本SF
上田早夕里 〈オーシャンクロニクルシリーズ

『天冥の標』が好きならこれもどうでしょう

気候変動後の地球舞台に、陸上民と、遺伝子改造された海上民との確執などを描くシリーズ

長編『華竜の宮』→長編深紅の碑文』という順番

それから短編がいくつかあるけれど、短編は同じ世界舞台にしたスピンオフ作品なので、どれから読んでも大丈夫

長編の方を読んで気に入ったなら、短編の方にも手を出す感じになるかと思います

  • 短編集『魚舟・獣舟』

表題作の1篇が、オーシャンクロニクルシリーズ。ほかの収録作は、ややホラー怪奇系の作品が多い

表題作の1篇が、オーシャンクロニクルシリーズ。ほかの収録作も、ハードSFとまでは言わんかもしれないけど、しっかり目のSF

  • 短編集『獣たちの海』

収録されている4作全てオーシャンクロニクルシリーズ

藤井太洋

アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を挙げていたけれど、日本SFでアンディ・ウィアーに近いのは藤井太洋とかなのではないかなあ、と

ブクマでも藤井の『オービタルクラウド』が挙がっていたし

藤崎慎吾

科学ノンフィクションも手掛けるSF小説家

実は自分藤崎作品をあまり多く読んでいないので、これ! というのを出せないのだけれど、現実科学に近い感じのSFという意味

『宙を数える』

2010年以降にデビューしているSF作家による書き下ろし宇宙SFアンソロジー

アンソロジーなので、収録作の方向はそれぞれ違っていて、増田の好みではない作品あるかなと思うのだけれど、

宇宙SFが好きなのであれば、全般的クオリティの高い作品がそろっているアンソロジーだと思います

海外SF
グレッグ・イーガン

既に多数推薦の声が挙がっているけれど、改めて。

イーガンは、初期は「アイデンティティものと言われたりする、自己同一性とか意識とかがテーマになっているような作品が多く、この時期の作品の人気が高い。また、読みやすいので、とりあえず初期短編からという薦め方がされやすい。

ある時期から物理学分かってないと分からんみたいな、かなりハードめなSF長編を書くようになっている。でも、分からんなりに楽しめたりするし、ハードSF宇宙SFが好きなら、最近作品から読んでいくのも悪くないのかもと思う。

また、わりと一貫して、科学的探求に価値を置く主人公が出てくる作品が多い気がする。

長編宇宙ものアイデンティティものの両方をもった作品データ化された人類宇宙進出していく話

ハードSF短編集。宇宙舞台にした作品多め。

  • 『白熱光』

ハードSF長編そもそも主人公地球人類じゃない。とある天体知的生命体が作りあげていく物理学をみていく作品

いわゆる「直交三部作」これもまた超ハード

我々の宇宙とは異なる物理法則支配する宇宙舞台。なので、当然登場人物たちはみな地球人類ではない。

自分たちの住んでいる星に危機が訪れることがわかったので、それを回避するために世代宇宙船を作って飛ばして、また戻ってくるという話

これまた、地球人ではない彼らの物理学進歩を見ていく話だけれど、一方で、ジェンダーSFにもなっていて、地球人とは全然異なる生態の彼らの社会問題を扱った作品でもある。

イーガンは、この作品に限らず、結構社会派テーマも扱っている。

アンディ・ウィアー

プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んだみたいなので、わざわざ改めて挙げる必要はないのだけど、『火星の人』『アルテミス』も面白いと思う。

キム・スタンリーロビンスン マーズ三部作

レッドマーズ』『グリーンマーズ』『ブルーマーズ』の三部作

2026年から2225年までの200年間にわたる火星植民歴史を描く物語

なお、90年代に書かれた作品なのだけど、当時あった火星探査計画ベースにしていると思われるところがあったり、かなりリアリティを追及している作品

火星独立にあたって、政治体制経済についての話も多い。

登場人物たちにクセが強いので、最初読み始めた時はそれに慣れるまできついかもしれない。

個人的には真ん中の『グリーンマーズ』が一番面白かった。

ジョン・ヴァーリィ 八世界シリーズ

長編へびつかい座ホットライン』、短編集『汝、コンピュータの夢』『さようならロビンソン・クルーソー

ハードSFというわけでは必ずしもないのかもしれないけれど、太陽系の各惑星人類が拡がった世界舞台にした諸作品

性転換などの身体改造自在にできるようになっている世界で、そうしたことテーマにした作品が多いが、

とにかく色々な惑星などを舞台にしていて、それらの風景が印象に残る

チャールズ・ストロス『アッチェレランド

シンギュラリティSF

ワイオミングまれ宇宙飛行士』

宇宙開発SFアンソロジー

もしアポロ計画が終わらず続いていたら、という歴史改変ものなど、現実世界と地続きの宇宙開発SF短編が収録されている

2022-06-06

1行の小説も書かないうちに脳内で星雲王(星雲賞殿堂入り)になってしまった

大学卒業して就職したのが15年前、同じ頃にデビューした作家がまあ当然いるわけだがソイツらへの嫉妬が止まらない。

とにかく就活成功させて、生活を安定させることを求めながら俺が就活をして、卒論を書いて、ストレスはマスかきで解消していた頃に奴らは代わりにシコシコ作品をしたためて応募していたのだ。

酷い裏切りだ。

だって作家になりたかった。

だけど実家が細いから、頭もよくないしコミュ障から、とにかく社会から一度ドロップアウトしたら再合流できる自信がなくてひたすら就活を目指して生きていた。

就活を目指してバイトをし、就活を目指してサークルに入り、バイト勉強バランスを待ちがえて単位が不足してバイトを辞め、サークル人間関係を築けなくてサークルを辞め、最後に残ったのはボロボロギリギリ単位ゴミのような卒論、それにふさわしい就職先。

そして今日までその中で生きていくために足掻き続けた。

いつだって脳内では「いつか作家になって辞めてやる」と思っていた。

でも俺の職場副業禁止だし監視も厳しかった。

一発勝負で一気に突き抜けるしかないと思い込んだ俺のペンは強張り何も作れなくなっていた。

小説の代わりにゴミのような増田を量産する日々。

心のなかではいだって自分就活で苦しんでいた頃に実家の太さに甘えて小説を書いては応募して「◯歳の天才!新たなる才能!平成の!令和の!新時代の!」と褒め称えられた同級生作家達への憎しみばかりが渦巻いていた。

そんな中で彼らに負けずに活躍している自分妄想し続けるうちに、俺は遂に星雲賞 長編短編同時受賞を3年連続で果たすのだった。

このままでは来年も俺が星雲賞を取ってしまい他のSF作家が腐ると危惧し私は星雲賞震災委員会競技して自分星雲賞殿堂入り作家として受賞対象から除外するように決めた。

星雲賞殿堂入りとは、つまり星雲の王、星雲王なのである

何を言っているだ俺は……。

ちなみに俺の作家としての必殺スタイルは「序盤必殺<ブリーチング・ロケッティア>」「終盤滅殺<クロスファイアチェーホフ>」「竜頭龍尾(ダブルドラグーン)」だ。

中学生妄想だろ……。

恐ろしいだろ……俺はもう社会人15年目だ。

何をしてきたんだろうか俺は……。

俺はこの人生を一体どうしたいんだ。

もう若くもない。

青春を歩めず、朱夏もあらず、白秋も望めず、黒冬にたどり着くこともなく死ぬ

無限に続く土用狭間人生の季節は唯一つ永遠モラトリアム

助けてくれ……

2022-05-04

表現規制をする女性たちって昔は「PTA」じゃなかったっけ?

昭和フェミニスト

筒井康隆短編集「くたばれPTA」には表題作「くたばれPTA(昭和41年)」と「女権国家の繫栄と崩壊昭和45年)」がある。

女権国家の方はミサンドリーを拗らせた女性革命を起こし、女性中心の社会を作る話だ。

一方くたばれPTAの方はSF作家教育上不健全漫画ということで出版規制される話である

どちらもフェミニストPTA否定的かつ攻撃的で、インターネットが当時あったら叩かれるだろうなぁといった内容だ。(当時もバッシング受けたのかな?)

さてさて、私が気になったのは現在フェミニストの主戦場「不健全表現を控えるべき」というのはPTAの役目じゃなかったっけ?ということ。

昔のフェミニスト女性地位向上、社会進出あたりのことを主戦場にして戦っていたようである

女権国家においても権力に見栄と権力に執着する女性という書き方でフェミニスト表現していた。

筒井氏はフェミニスト当事者ではないため、認識不適切という批判は受け付ける。ただ小説としてデフォルメした際に強調した点が権力の話だったというのは一考に値する)

令和のフェミニスト

対して今のフェミニスト表現規制が主な活動のように見受けられる。

最近活動でも目立っているのは新聞広告に関する表現への批判献血でのキャラクター利用などだ。

フェミニスト昭和フェミニストより、昭和PTAの方が近いのではないか

ここで「PTA漫画ゲームといったもの全般に不健全としたが、フェミニスト女性性的搾取した媒体のみを不健全定義しているため異なる」といわれるかもしれない。

しかし、不健全定義事態によって異なる。

明治自体においては小説は不健全コンテンツであったが、昭和平成では高尚な芸術だ。

漫画ゲーム昭和には不健全だったが、受け入れられた令和では日本代表するカルチャーになっている。

そして未だに不健全の枠にとどまっているコンテンツが「エロ」または拡大解釈によってエロ解釈された「萌え」ということになる。

フェミニストPTA思想の違い

フェミニストPTAも両方女性だし、思想が似ていても当然じゃないかと言われると思うが、建前上はそうではない。

PTA家族(主に子供)の健全な営みを行うための主張として表現規制を訴えている。

近い思想青少年健全育成条例などで、こちらを支持している石原都知事右派人間だ。

まり国家社会のために不適切コンテンツ抑制するというのがPTA的な表現規制の建前である

一方フェミニズム女性社会的な抑圧から解放するための左派的な側面が強い思想だ。

どちらかというと真逆であるという思想が、いつも間にかすり替わっている。

表現規制派の活動

ややこしいので、以下では昔PTA表現規制をしていた人と現在フェミニストとして表現規制をしている人を「表現規制派」と呼ぶことにする。

まり何が言いたいのかというと、表現規制派の人たちは「健全育成」や「フェミニズム」という思想に基づいて表現規制をしているのではなく、

表現規制」という思想社会に実現するために「PTA」や「フェミニズム」といった建前を利用しているのではないだろうか。

こうすると現在表現規制派の人たちが全くフェミニストらしい活動をしていないのに説明がつく。

ウクライナでの強姦を取り上げず温泉娘に憤り、映画監督性的搾取に目を反らしつつ新聞広告を敵とする。

表現規制派にとっては表現規制が最も大切な主義であり、フェミニズムは建前を尤もらしくするための道具なのだ

というわけでフェミニズムを叩いても、論理的矛盾をついても、ゴールポストは動かされる。

表現規制派は女性のためでも社会のためでもなく、表現規制のために表現規制を行っている。

なぜ表現規制をしているのかというところまでは個人問題なので分からないが、

自分が好ましくないと思う表現があったときに、多かれ少なかれ人は不愉快になる。

その不愉快社会正義見出しバッシングするかしないかの違いである。

表現規制派がフェミニストを名乗るまで

ではなぜ表現規制派がPTAからフェミニストにかわっていったのだろうか。

これに関しては全く不明だが、おそらく「PTAになれなかった層を取り込むため」ではないだろうか。

未婚率が上昇している。昔は誰でも結婚出来た時代だが、今はそうではなくなった。

PTAになれるのは結婚し、子供がいる女性だけだ。

このハードルを越えられなかった表現規制派の女性親和性が高かったのがフェミニズムだ。

フェミニズムはもとより結婚をしない女性を救うような思想だった。

地位向上で女性が一人でも生きていければ、結婚出産もしなくても幸福になれると考えられるからだ。

そこでPTAになれなかった女性たちが表現規制を行うためにフェミニズムと結び付けた。

フェミニズムは誰でも参加可能なのでPTAよりも参加しやすい。

よって現在思想がちぐはぐのフェミニズムが生まれしまったと考えられる。


表現規制に関してはフェミニズムを叩いても仕方がない

こうして表現規制派が無理筋批判をした際、フェミニズムが叩かれるようになった。

しかし、これはあまり無意味なような気がしないでもない。

昔は悪の権化だったPTAは、今では面倒な無賃労働としてママさんからしか文句を言われていない。

このままフェミニズムの印象が悪くなって社会的な発言力を失った場合

表現規制派がフェミニズムから出ていって、また新たな宿主を乗っ取って批判を繰り返すようになる。

表現規制派は特定思想を持つ者ではないので、現在寄生している思想や団体を批判するより、

疑似科学陰謀論に対する免疫のようにリテラシーを高めて対処をしなければならない。

2022-04-26

[] 結局はFIREするか、弁護士など生涯続けられる仕事をする+健康で居続けるほか無いと言う話

日本年金は持ち家ベースで考えられています

 

ただし、不動産投資知識コネ(建築デベロッパー勤め・不動産営業)がない限り、

1000万程度の年収では投資価値のある物件を買うことは不可能なので、

フツーに賃貸に住み続けた方がお得ですよね

資産価値が高い物件を親から引き継いだよとか、農家など一族経営事業者でも無い限り、

基本的に持ち家はロマン(損得では無く満足感を追求)という位置付けです

 

ただ、自由が効く賃貸住まいであっても、言うまでもない単純な問題があって、

貯金が少なくなってきたら『それなりの物件』に住まなきゃいけません

『それなりの物件』は多くの場合高齢者にとって現実的では無いです

加えて属性低めの人を受け入れる物件は隣人ガチャもヤバめになるし、寝タバコ壁ドン基地外に遭遇する確率も爆上がりしま

 

国は老人向けに団地(RC造風呂トイレ別+バリアフリーエレベーター)頑張るべきでは?と思いつつ、

結局は、年金とは別に生涯INを確保し続けなきゃいけないんだなって思いました

 

健康のために運動しようと何年も言いつつ、数年間ジム幽霊会員で、ここ最近ウォーキングすら全くしていないワイですが

筋トレストレッチや食(身体に悪いもの大好き+面倒で断食しがち)をがんばろうと思いました

たぶん、5年間で100回くらいは同じこと言ってますカツマーではないですがトランポリンは好きです

 

あと、生涯INを得る方法についてもっと真面目に考えようと思いました

ついでにこういう漠然とした認識の仕方だと脳がネガティヴに捉えるらしいので

もっと具体的で短期的な目標を作ろうと思いました

まぁ、3ー5行日記アプリダウンロードすら出来て無いんですけどね

 

 

 

とりあえず情報をいっさい収集せず、くぎゅTS娘で出ているというだけで始めた、アソビモの N-INNOCENCE-(エヌ・イノセンス)はクソでした

アソビモはこういうソシャゲ作りたくないから苦しくてもMMO頑張って来たと違うんか?って思いました

純粋MMO予算的に厳しくても2022年劣化版のFGOチェンクロは無いと思うんだ

シナリオで魅せるとか広告打って効果があるのは、key とか TYPE-MOON とか、とにかく杵柄のある人たちだけです

ガチSF作家の本でも賞を取ったり・映像化されない限り話題にもならない事からお察しいただければと思います

どうしても予算的に厳しいならもっとキャラ萌えゲーに全振りした方が良かったです

作中に登場するTS娘と男の娘百合娘とおねショタフツーに需要があるので、キャラゲーならそこそこ安定した気がしま

 

まぁ文句を言いつつも、東方二次創作でよくあった輝夜みたいなキャラ(cv:悠木碧)が引けるまでは続けるし、

トーラムのグラ強化版みたいなMMOが出るまでこれからもアソビモに期待し続けますが、

アソビモには予算的に無理があるリアルファンタジー路線(エターナル)では無く、今回みたいなアニメ絵路線をお願いしたいです

2022-04-14

増田♂51歳の日常

「オートエモーションコンバート増田♂51歳の日常(o´・ω・`o)』ちゃんボード」が欲しくなってる

原発礼賛の後に律儀で果敢で痛切にもその主張を撤回して発表した某SF作家(知ってる限りそんなことわざわざしたメジャーSF作家は他におらん…)がワシが中高生の頃に発表してた作品に、顔文字じみた画像ディスプレーに表示することでしか表情の表現ができない登場人物事情があって身体カプセルみたいな筐体に収められている)が出てくるのがあってなんかそれも想い出しました

2022-04-11

戦闘妖精雪風面白い

ブ〇クオフで100円で売ってるのを見かけてそういえばフォロワーの人が面白いよって言ってたなと思って買ってみて読んでるけど面白い

昔のSFって翻訳文化から来てるのかわかんないけど文章が硬質で好き。

wikiで調べてみたら初版の発売が1984年2月になっててもう38年も前の作品なんだと驚いた。

全然古くなってないのすごい。

続編も出てるらしいのでまた100円で見かけたら買ってみよう。

小松左京とか式貴志とかも好きだったな。

みんなは好きなSF作家とかいる?

2022-01-27

創作に対する「ビジネス弊害出てる」とどう向き合うか

プラネテス」における表現、考証が話題になった。

詳しくは調べてもらえればと思うが、クリエーター目線として気になるのは

何らかの創作をする上で「○○をさせたい」「こういうストーリーにしたい」という思いか科学事実無視したとき

専門家有識者から受ける批判をどう打ち返すべきか、もしくは創作に対する「科学事実と異なる」「リアリティーがない」という評論や「評論自身ビジネス弊害をもたらしている」というコメントにどう心構えしておけばいいかだ。

おそらくタイトルだけ読んだ人は「いやそもそも向き合う必要はない」「そんなツッコミをする人間こちからお断りだ! 対象者じゃないんで見なくて結構!」「そんなの自分で考えろバーカ」と言っておけばいいと書き捨てるとは思うが、

創作をする上で専門家有識者に届いてしまうのがコンテンツ、ひいては情報社会の常でもあるので、そこは抜きにして考えてみたい。

初心者向け】 無視する

考えてみたいとは言ったものの、前向きに言い返そうとすると労力がかかる。創作に対する批判古代から行われているはずであり、19世紀以降の○○主義(忘れた)や「テクスト論」のような「作者」と「読者」の関係とか

読書論というような話を持ち込めば、前向きな議論可能だろう。だが、クリエイターはいちいちそんなことで議論する暇はない。その余暇時間創作のための知識を学ぶか、創作に当てたいものだ。そこで無視するという心構えだ。

また専門家有識者創作否定するとき、たいていのケースで専門家有識者はその創作が描くジャンルで飯を食っている可能性が高い。こうした煽りプロレスを仕掛けることで自分たちのビジネス知名度を高めたり、

例えば創作物を否定したりした後で謝罪和解の形に持っていくことで関係性を築き、自分たちのビジネスに引き入れるというような選択肢も取れるだろう。こうした面倒事を回避するなら「無視する」は優秀な選択肢の一つになる。

【中級者向け】「いやこれってウソなんですよ」と答える

とはいえ無視するのはどうだろう?と考える人もいるだろう。少し考えてたが、結局はこの一言に尽きてしまうのではないかと考えられる。創作、とりわけプラネテスのようなSF科学事実演出を織り交ぜたフィクションなのだから

ウソだとか間違ってるとかそういう批判ちょっと知らないなという答え方だ。これは手塚治虫ブラックジャック描写について東大医学生から批判を受けたときに似たようなコメントを残している。

ブラック・ジャック - Wikipedia

本作には、医学リアリティと大胆なフィクション並存しているが、これは医学事実よりも物語性を優先した、手塚の作劇術の一環である。異星人やミイラ幽霊感情自我を持つコンピュータを手術するなどという突飛な設定の話も存在する。架空病気も登場したほか、ブラックジャックピノコ医学的設定も現代医療技術を超越している。ブラックジャックスターシステムで登場する別作品ミッドナイト』では、ブラックジャック本人に人間の脳交換手術について「その様な事は漫画から可能だ」と言わせている。手塚治虫自らが語る所によると、当時東医学部の学生から嘘を書くなと抗議の手紙をもらったとの事である。それに対して手塚は、東大生ともあろうものが、漫画に嘘があることすら知らないのかとコメントしている。

また今回話題になった評論に対してプラネテス原作者も同様にウソですよとコメントしている。まさに模範解答といえるだろう。

(もう少し踏み込んで書こうとすればそもそも創作とは何か」とかプラネテスの件に合わせて考えると「SFとは何か」(19世紀ごろの宗教科学歴史を振り返るところから始まると思われる)のだが、それは大変面倒なので割愛する)

上級者向け】「世の中の9割は弊害になりますよね~w」と答える

初心者向け、中級者向けにもちょっと納得できない人にオススメしたいのが「そもそも世の中の9割は弊害である」という「スタージョンの法則」の応用だ。

スタージョンの法則SF作家が大学先生から「やっぱりSFってクソでしょ?」という疑問をぶつけられたときの返しで「そもそも世の中の9割はクソだ」と答えたものから作られた。

スタージョンの法則 - wikipedia

「最低の作例を引っ張り出しては叩く」という悪意の攻撃に対して、自分から直接反撃しているのだ。90%のSF作品ゴミカス扱いするのと同じ基準を用いれば、映画文学、消費材などその他あらゆるものの90%も同様にゴミである

言葉を変えれば、「SFの90%がカスだ」という主張ないし事実もつ情報量はゼロである。なぜならば、SFは他の芸術技術産物と同様の質的傾向を示しているに過ぎないかである

現代において創作媒体を通じて消費者に届けられる。創作それ自体もこのプロセスも結局はビジネス質的傾向を示しているのに過ぎないのだから創作したものビジネス弊害になっているというが、

そもそも世の中の9割はあなたビジネスにとって弊害でしょ」という正論攻撃し返すのである

さいごに

上級者向けを利用した場合は大変面倒なことになると思うので一般的には初級・中級の心構えでいくべきだとは思うが、出るところは出るべきなので最終手段として上級者向けの考え方を知っておくと良さそうだ。

2022-01-26

野田篤司SF

アニメ版プラネテス批判で元JAXA宇宙機エンジニア野田篤司氏が炎上している。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/madnoda/status/1485905901811044354

さっそくこんな「いかがでしたか?」記事まで作られているありさである

野田篤司の経歴をwiki調査プラネテス批評賛否両論

https://www.koregasiritai.com/nodaatsushi-wiki/

上記記事は氏の経歴をそれなりにまとめてはいるが、野田篤司氏とSFアニメ話題重要な要素がまったく抜けている。

まず、彼はTwitterやはてぶで叩かれているような、「フィクションのなんたるかもわから否定してる実務志向研究者開発者」ではまったくない。

そもそも彼は「宇宙作家クラブ」会員である。(幸村氏も会員の一人である

http://www.sacj.org/member.htm

「なつのロケットあさりよしとおとの共著もあれば、

https://hon.gakken.jp/book/1340414200

「夏のロケット川端裕人作品の監修もしている。

https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2016-08-15-170925.html

彼の旧サイトインタビューを見れば、フィクション夢想と縁がない人間ではまったくないことがわかる。

マツド・サイエンティスト研究所

http://anoda.web.fc2.com/oldpage/space/matudlab.htm

 軌道シミュレータSFギミック計算など、当時参考にしたSF作家は少なくなかったはず

宇宙を飛ぶ宇宙船や人工衛星にとって『格好良い』って何だろう?

https://rooftop1976.com/interview/130202161359.php


宇宙開発SF好き以外は知らない話だと思うので普通批判コメントしてる人を悪くは思わない(実際言い過ぎだと思うし)が、人格含めて批判しているような方々はこれくらい踏まえてほしいところである

2021-12-21

anond:20211215115812

皆が色々言ってるけど。青い背表紙は読むな。後イーガン押しがいるけどやめとけ。

ハヤカワの青い背表紙海外作家翻訳基本的SF古典なんだ。

古典ってのはつまりそれがあって、現代エンタメ作品が有るわけで

あんまり悪く言うつもりもないが、苦痛が多くてつまらないって感想になりがち。

映画で言うと、今更ETとかジュラシックパーク見たいか?って話だ。

初手でイーガン薦めてるやつお前まじかよ馬鹿かよ。

増田SF初心者って言ってるじゃねえか、悪意しかねえわ。

説明するとイーガンネタにされる位ただただひたすら、難解で苦痛

短編はまだ読めるけど長編は投げ捨てろ。僕は投げ捨てた。

まず短編を読みましょう。一冊の中に複数の話が入ってます

この辺りからどうぞ。読みやすく楽しくいい物読んだなって思える現代SF作家です。

柴田勝家アメリカンブッダ』、小川一水『老ヴォールの惑星

2021-10-12

anond:20211012151126

米軍救出作戦ではなくて...

誰かが新浜松駅から乗車して、あり得ない駅「きさらぎ駅」で降車して、

世界なのかミッドワールドなのかを彷徨う実況ツイートした、

これをアニメ化するものかと思っていたら、そうではなかった、ってことか。

で、情報は有りませんか、と。

無いなあ。

 

増田諸兄の中で、SF作家的な人とか漫画描くの上手い人いないの?

作ったら売れないかな。

サイレントヒル」の二番煎じみたいな感じになっちゃうのかな。

2021-09-05

蜂の巣作りと幸せの話

 自宅のアパート廊下に大きな蜂が巣を作ってしまった。

 何日か前から、なんだかブンブン飛んでいやがるな、とは思っていた。それが、ある日出勤するとき廊下を通り過ぎようとしたら階段の頭上に何匹も無数に集まって、大勢でえんやえんやと巨大化を図っていたのだ。

 サイズソフトボールぐらいで、急に出現したとしか感じられないぐらい、その前段階みたいなものを見た記憶がない。

 おそらくは、本当に一日、二日のうちに寄ってたかって今の大きさまで作り上げてしまったのではないかと思う。基本的に狩りと営巣以外にやることのない連中だから、勢いがついたらすごいのだ。実際、「すげーな」と見ていて思わず言ってしまった。

 たまたまアパートを出たところで大家さんに会ったので(目の前にお住まいである)、状況を報告した。

 保健所に連絡しましょうか、と提案したらご自分でどうにかなさるという。大家さんと二人、なぜか再び階段を上って場所を伝える。

 「すごいなあ」「すごいっすねえ」などと会話を交わした。

 本当にすごい。ただ、仕事から帰ってきたところどうやら駆除されたらしく、巣はなくなっていた。

 休日、近所を散歩していたら視界をセミが一匹、上から何か押しつけられているような変な飛び方で過ぎていって、力尽きたように路上に着地した。

 拾い上げて観察してみると、ミンミンゼミをひと回り小さくしたような種類だ。後ほど画像検索してみたら、これがツクツクボウシらしい。

 先ほどの妙な飛び方とそぐわず、なかなか力強く指の間でもがいている。羽がどこか傷んでしまっている様子もないので、近くにあった木の幹に留まらせてみた。

 本人もまだ飛ぶ気があるようで(本当に弱っているとそうしようとさえしない)、すぐに飛び上がるのだが、再現するように、またも落下してしまう。人間にもセミ自身にもわからいかたちで、どこか致命的にダメになってしまっているらしかった。

 アスファルトの上でひっくり返ってもがいているのを見ていて忍びなかったので、このままだと車に踏まれるだろうし、少し高さのある土の上に置いてやった。

 ただ、置いて「やった」とは表現したが、これがどこまでセミのためになるかどうかはわからない。

 やがて、土を絶え間なく無数に往来している蟻の一匹が見つけて、仲間を集めて、ほとんど時間をかけずに噛みちぎってがらんどうにしてしまうだろう。それが熱されたアスファルトの上でもがきながらタイヤの前にはい進んでいくのとどちらが幸福なのか、よくわからない。

 俺はセミではないかセミ幸せがわからないし、蟻に見つかる可能性が車に潰される可能性に比べてどこまで低いのか、この世界のこともわからない。よくわからないので自己満足しかない。

 テッド・チャンというSF作家の『息吹』という短編集の中に『不安自由めまい』という作品がある。量子力学の重ね合わせと多世界解釈ギミックになっていて、プリズムと呼ばれる装置を使うことで、もう一つの世界に住む自分自身と会話をすることができる社会舞台になっている。

 別の世界に住む自分の方がこちらの「私」よりも幸せそうにしている場合もある。妙な現象だが、自分自身嫉妬を覚えることもある。

 ストーリーさらに進んで、自由意志と運命問題にまで展開する。

 そもそも世界が異なれば同じ人物でも違う境遇に置かれる可能性があるのはなぜだろうか。

 それは、何かの選択肢について一人の自分はAを選び、別の世界ではBを選んだからだ。同じ「自分」のはずなのに、なぜか選んだ答えが違うからそうなる。

 これは、人間はどんな瞬間でも、何にも強制されることな自由未来選択できる自由意志があることの証拠なのだろうか。ただしその裏表には、「確固とした自我などなく、俺たちが人格と呼ぶもの一種サイコロに過ぎない」という不安が潜んでいる。

 であれば、何かを選択するときに感じる苦悩もためらいもすべて見せかけで、一つの人格が本当に選べる答えははじめから一つしかない、という世界観が希望なのか。言い換えると運命ということだが、良いのかどうか、どうなんだろう。

 先ほどアパート廊下を通ったら、巣を撤去されたあたりを、また一匹の蜂がうろうろしていた。

 しばらく巣を離れている間に住み家を壊されてしまったマヌケなやつか(生き残ったので幸運とも言える)、もしくは、あの廊下天井が本当に、蜂から見て巣作りしたくて辛抱たまらない、素敵な空間なのかもしれない。

 人間にはまったくわからないが、抵抗しようがないものはある。それに衝き動かされるしかないものに従うのが、きっと蜂の幸せなんだろう。

 しょーがねえな、という感じで、また巣ができたら再び壊すしかないのだが、きっとそのときいくらか胸が痛むような気はする。🦑

2021-08-29

anond:20210829083711

ボイス無しで6章実装は、どこまでならコストを落としても利益を落とさず運営できるか?を実験しているわけでなければ

流石にソニーないしアニプレックスに怒られたんだろうな。この時期までにマストリリースするようにと

 

でも6章きっと碌でもないぞ

大御所SF作家でも収集がつかないめちゃくちゃな設定になっちゃってるし

2021-07-29

anond:20210729191819

コロナ予測できないSF作家を責める狂人揶揄しようとして、狂人マネをしたとて

それもまた狂人なり

anond:20210729191149

あのさぁ、まず「SF作家転売のような未来出来事を予想する仕事じゃないのだが?」という常識的ツッコミが入って「じゃあ同様にコロナを予想できなかったことでSF作家を責めるのはおかしいね」となるはずなのに現実にはそうなっていないことが笑いどころなのだ説明しないでも理解ってもらいたいのだが?

anond:20210729190943

SF作家未来予測できる必要がある、という前提をきみが持っているのだろうが、きちんと説明してくれ。

悲報SF作家コロナを予想できないのみならず転売容認退職処分(?)すらも予想できない

反論ある?SF作家は一体何をやっているのか?

2021-07-18

[]2021年7月17日土曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
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01919734107.045
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0392293254.854
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2021-07-17

anond:20210717113813

ギランバレーからといってコロナワクチン打てないという公式情報はないし、仮に夫がワクチン打てない体だとしても自分が打たない理由にはならないし(むしろ夫にうつさないために打つべき)、医療メインストリームで言われていることよりもマイナー情報を信用しようとしているところがね。

普通の人ならまだしも、SF作家なら、人類がどのようにして科学知識を積み上げてきて、その正しさを厳しく検証してきたか知っているはずと思っていた。その過去研究者たちの巨人肩に乗ってその先の空想を描くのがSFだと思ってたから。

そもそも最初にあれ?って思ったのがこのツイート

うちの近所、救急車の出動回数が半端ないんだけど、ワクチン副反応

https://twitter.com/bunbukubu/status/1414572825155751936

anond:20210717000606

SF作家」じゃないだろうけどTwitter医師団連中に叩かれてる岡田晴恵はコロナ禍前に「弱毒性ウィルス感染症パンデミックパニック小説を書いてるよ

 

隠されたパンデミック (幻冬舎文庫) | 岡田晴恵 | 医学薬学 | Kindleストア | Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B085H7D43N/

 

他にも細かく探せば弱毒性パンデミック小説見つかるだろ普通に専門家想像できることなんだから

ただSF読者が「それじゃ物足りない」って手に取らないだけで

anond:20210716203912

まり子バアチャンは、原発礼賛だった過去をわざわざ謝ってる稀有な(それ自体も情けないことではあるが)SF作家やで~

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