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はてなキーワード: 橙色とは

2024-04-07

生活を、している

4/8 追記

思った以上にたくさんの方に読まれて驚いています

ブラジャー外干はありえんって意見が多かったのでググったら確かに危なそうだったんで室内に干したいんですけど、ワコール店員さんに洗濯機の脱水は使うなって言われてるんですよ。だから自力で絞るしかないんですけど、それじゃヒモとかから水がぼたぼた垂れません?みなさんどうされてるんだろう。

コメ欄の方ありがとうございますバスタオルで挟むのやってみます

母親と一緒に買うものだと思ってたってコメント見たけど、「アンタ胸ないのにブラなんていらんでしょ」で終わらす母だったのでそれは仕方ないです。

追記終わり

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まれてこの方カップ付きキャミソールしか着てこず、ブラジャーを買ったことすらなかった。

ブラをする必要もないぐらいの胸の大きさだし、彼氏も居たことないので買うことすら思いつかなかったけど、ショッピングモールで偶然下着屋の前を通りがかって店員さんと目があったので店に入った。

そうしたらいつのまにか買う流れになって、なんだか暇で刺激が欲しかったのでちょうどいいと買ってみることにした。

赤とかベージュが透けにくくていいと言われたけど、流石に真っ赤は嫌だと思って薄橙色シンプルブラジャーを選んだ。

家に帰って改めて手に取り、自分人生で今まで手に取ってこなかったブラジャーという選択肢が目の前にある事に少しだけ驚く。

服を着る前には洗うからブラジャーもきっとそうだ、と、スマホと睨めっこして洗い方を調べ、桶に水を張り手洗い専用洗剤を溶かして、ブラジャーをそっと持ち上げ沈める。春なのに水はまだ冷たい。

風呂桶と同じオフホワイト色に染まった水の中でブラジャーの紐が揺れる。それを手のひらで押さえるように押し洗いをすると、水の冷たさの中で薄いレースの手触りがした。ちゃぷちゃぷと静かに揺れる水音に、した事もないのに沐浴を思い出す。

好奇心で買っただけの柔らかい布を、洗剤の柑橘系匂いが漂うまで、丁寧に丁寧に洗う。

そしてハンガーの平らな部分に洗濯バサミを二つつけて、カップの部分をそれぞれはさむ様にして干す。

ベランダの床に向かって垂れた紐からぽつぽつ水が滴る。

夏の空ほど透明感のない、紫陽花みたいな色の空が広がっている。

なるほどこれが生活か、と思う。

2024-01-04

atcoder赤色統合失調症患者です

僕は統合失調症趣味人ニートです。プログラミング趣味としてやっています

競技プログラミング勉強は大変でした。atcoderレッドコーダーになるまでの一連の勉強方法について書こうと思います

実は競技プログラミングを始める前までは、統合失調症ではありませんでした。単なるニートです。

僕は生産的な趣味ネットで探し、DIYは体力を使うから嫌だし、料理は太るから嫌だという理由で、競プロにたどり着いたのです。

最初githubで公開されていた練習問題リストを反復して行いました。

そしてコンテストの日になって、実際にやってみたら3問しか解けず、結果はひどいものでした。

しか問題自体は、練習問題さえできるレベルであれば解けるものだったのです。

そこで僕は「応用力が足りない」のだと仮説を立て、応用力のためには見たことのない問題に取り組む必要があると考えました。

インターネット上で探すことのできるあらゆる練習問題リソースを探しました。leetcode, topcoder, project euler等。

しかしどうしても解けない問題いくら考えても時間無駄なので、一問10分の制限つけました。10分経ってしまったら答えを見ます

こうして新しい問題を解き続けて応用力をつけ、ようやくABCで全問正解するようになりました。

次にARCチャレンジしたら、僕はすでに応用力が十分身についていて、ARCでも全問正解しました。

こうして僕は繰り返し参加して橙色コーダーになったのです。

それでAGCに参加したのですが、やはり問題が難しくてなかなか太刀打ちできません。

問題を読解するところからして躓いてしまうのです。

繰り返し参加してみますが、レートもなかなか上がらず苦労していました。

ふと、僕は夢で悪魔が出てきました。

悪魔は僕にこう言いました「俺が問題の解き方を耳で囁いてやる。お前はただその通りに解けばいい。どうだ、交渉するか?」

僕はこの夢で交渉をしてしまったのです。

信じられませんが、それから1ヶ月間は異様な機械音のようなうるさい幻聴を聞き、プログラミングどころではありませんでした。

時々、「お前は罪を犯した!これは罰だ!」という声と共に、鼓膜が破れるような音を聞き続けたのです。

その1ヶ月間は死ぬような思いをしました。病院へ行くと、統合失調症であると言われました。

薬を処方されたら機械音を聞かなくなりましたが、頭があまり働かなくなりました。

しかし、競プロ赤色になりたいので、またコンテストに参加しました。

すると驚くことに、「お前は罪を犯した」と言ってきた時の声が聞こえてきたのです。

その声は、問題文に対して解答方法を瞬時に囁きました。

僕は頭が働かないので、そのささやきの通りにコードを書き記しました。

そうしたら、なんと見事に全問解くことができて、赤色コーダーになったのです。

僕が初心者アドバイスするとしたら、悪魔幻聴契約をするべきであると勧めます。そして統合失調症になることによって、良い成績を残せるのです。

2023-08-14

anond:20230812101150

は?単に人間はいろんな人間いるからってだけでしょ。

別に日本人的見た目がふつうな訳でもなく、たまたま日本に昔からいた人たちはお前みたいな色や形をしてるだけ。

お前がアフリカ行ったらお前の見た目の方が少数派。

お前の肌が薄橙色であるのと同様に黒色であるというだけ。

特別意味はない。

特別意味はないからこそ、それがおかしいとか、わざわざ口にすることが失礼になる。

2023-04-18

anond:20230418061045

時間制限緩くやりたいならヘナ染めおすすめ

ヘナ単体だと橙色っぽくなるので、インディゴも入ったセットか、インディゴ別塗りで。

2023-03-28

夜、家に帰ると誰もいない。

まず電気をつけると橙色の明かりが広くない廊下を照らし、靴を脱ぐとスーパーの袋を床に転がす。

マスクをとってキッチンの横におき、袋から弁当を取り出し電子レンジにいれる。

セットは三分。

低く、静かな回転音を耳にしながらスマホを取り出し、ライン相手確認すると彼女から

今日あったことを含め、三回に分けて来ていた。三つ目のメッセージは要約すると『今週末に行ってもいい?』という問いだった。

俺の指はすぐには動かない。

タップするのは縁の部分。

チン、と電子レンジの音がなる。

取り出し着替えもせぬまま蓋をとって食べ始める。唐揚げ弁当。三十パーセント引き。886kcal。食べなから俺は返信を考える。そしてスマホを置いて、食べながら左指で返信を打つ。

ごめん、仕事で忙しい。

彼女はそれで納得してくれるだろう。

嘘だ。

週末は仕事はないし、完全な休みだ。

ただ自分が無精なだけで、一人で過ごしたいだけのこと。

それでも彼女は追及せず、納得して引いてくれるだろう。

仕事で忙しいから。

この言い訳が恐ろしいほど融通が効くことを俺は働きはじめてからすぐに知ったが、同時に、だからこそこの言い訳が好ましく思えなかった。むしろ嫌悪していた。

仕事で忙しいなら仕方ないよね

融通が効くからこそ、それに頼るのは何か違う気がした。

三十を過ぎた今、この言い訳を俺は今までよりもずっと多く使うようになった気がする。

俺は賎しい大人になったのかもしれない。

俺は浅ましい男になったのかもしれない。

疲れているのかもしれない。送ってしまったラインを見つめながら、そんなことばかりを思う。

唐揚げの味は、それでも旨かった。

2023-02-05

anond:20230204215608

ネムミニミズ」は、森林熱帯雨林などの陸地環境に生息する小型哺乳動物で、骨格の類似から鼻行類に近縁と考えられています

体長は約15cm20cm程度で、褐色から橙色の毛皮を持っています。飛ぶことができない代わりに高速で走ることができ、主に果物種子を食べます繁殖期は夏から秋にかけてで、一度に13頭の子どもを産むことがあります

ネムミニミズは次のような特徴的な生態を持っています

集団生活を送ります。仲間と一緒に生活することで安全を確保し、食物を共有することもできます

超音波を使ってコミュニケーションを行います。近くにいる仲間や敵から警告や情報を伝えるために使います

・長い尾を持っています。この大きな尾はバランスをとるのに役立つだけでなく、繁殖期には見栄えをよくする役割も果たします。

 

1798年イギリス探検家Captain James Cookが、探検船「HMS Endeavour」で南太平洋を巡っていたとき、彼に同行した学者Dr. Thomas Wilsonが「ネムミニミズ」を発見しました。彼は船上で詳細な観察を行い、「驚くべき生物」と記録しました。「Endeavour」はオーストラリアを含む南太平洋の島々を巡回し、Wilsonは多くの新しい動植物発見して調査しました。

2022-12-30

JAFを呼ぶ

年末に運搬用のトラックが動かなくなった。

普段は何とか自社まで持ってきて、自社で整備するかあるいは近場にある馴染みの整備工場で修理する。

うちは40年代に造営された古い工業団地工場があるから、近くには似たような業種やそれをサポートする整備工場がある。

車検とかローンとかもそこでやるしね。

でも今回はダメで、具体的な場所は言わないけどかなり遠く、また往来も少ない場所で自走不能になってしまった。

困ったなぁって社長奥さん専務と話してたらさ、社長の父さんって80代だけどまだ現役でたまに工場に顔出すんだけど、そのじいさんが「ジャフを呼べ」っつーわけ。

何だそれはそんなもん入ってたか? とか社長専務とで話をしてたら、社長母親まで顔を出してきた。

社長の母も80代で、その年代特有テンションの高い社交スキル工場を切り盛りしてきた女だ。アメとかすぐ寄越すタイプ

実は社長の母っつーのが本家筋にあたるわけで、社長の父は優秀なスキルを見込まれ婿として家を継いでいたのだそうだ。その時はじめて聞いたんだけど。

からたまに社長のお母さんは古い決まりごとだとか昔のやり方だとかを話したりすることはあった。明るい性格から押し付けるとかはないんだけどね。

それで、工場をこの場所に建てた以前からの古い契約、具体的にはここに移ってきた時に交わした総合的な契約の中にジャフってのが含まれているということだ。

80代の2人の記憶は互いに曖昧で「あーでもないこーでもない」と思い出話を含め語り始めてしまったので、専務書類のありかを教えろとはっきりいう。

探したところ、パソコンの中の古いpdfデータに含まれていた。連絡用の番号やアドレスが到底今では使えそうのない桁番号のため、俺がジャフの現在の連絡先をネットで調べることになった。

「こんな田舎まで来れるのかね? ジャフって」

「昔、西の方で路肩に落ちたのを引っ張ってるのをみたよ」

青い車

連絡先はすぐにわかり、俺が打電することになった。

こーいうのは契約時の契約番号を言えば相手もことを進めやすい。契約pdf文字列手書きメモに移す。会社工場から電話パソコン距離がある。

JAF対応は丁寧で、場所を示すと「今から行く、ただ年末でみんな氷で滑ってるから4時間みてくれ」とのこと。

車両のある現場まで俺も見に行くことになった。

途中のセーコマであったか缶コーヒー買って、保温装置に入れて現場へ。

車の温度計マイナス14度。現場の2人はいろんな意味で青ざめていた。


距離用のジョンソンタナカドライブから一般航空用起動への切り替え音が、どこともない天空から届いてくる。

JAFがきた。

12輪の空陸両用車で、近くの路肩ポートに静かに着陸。青と白と橙色の車体は往古からのしきたりなのだそうだ。

自衛隊の空陸車両はここらでも見かけるが、それよりもやや小さい感じだ。

「どうもJAFでーす」

お疲れ様です」

「あげれば自走する感じですか?」

「そうっすねエンジンかかって動きはしますので、・・・上げていただいてもっかい判断かなと思いますけど」

了解しました」

手早い処理で道路車両が上がってくる。30分くらいだろうか。

俺も運転の2人も車を仕事にしてるから、何も言わずただJAF仕事を見ていた。

JAFの人の缶コーヒーを渡しながら語りかけてみた。

「こんなとこにも来れるんすね」

ガニメデ拠点ありますから割とすぐ来れましたよ、もうちょい田舎だったら時間かかりますけど」

年末でも大変ですね」

「この時期って滑る帰省とかもあるんで。でも天球って色々あるから季節も色々で、常に忙しいんですけどね。ただこの時期は特に

ありがとうございます

「いえいえ契約してればそこにはいけるということですから

復帰した車両と2台で会社に戻る。社長夫婦と先代夫婦が待っていた。

社長たちもこれを機会に古い話をもっと聞いておこうという気になったみたいだ。

なんだか年越しのような雰囲気で成り行きや顛末をみんなで語り合った。

ストーブの上のヤカンが水が少なくなってカンカンと音を立てていた。

ということでJAFってすげーって話。

2022-11-11

北千住商店街を抜けた先にある荒川にはきっと大切なものが詰まっている。

デービッド・アトキンソンがいうには、1990年から2021年までに生産性年齢人口(16−64歳)が1299万人も減っているらしい。高齢者は2141万人も増えている。人口動態によって、社会保険料消費税も増えて、移転政府支出が増えている。そんなツイートをみて僕は「どうすんだよこの社会・・・」とつぶやいた。


どうすんだよこの社会


「おれはさ、どんなに社会がクソだったり、自分の身の置かれている環境がどうしようもなかったり、システムによってどんな不利益が被られようと、そういったことを理由に行動をせずに批判者側に回るっていうのが一番嫌いなんだ」

Kは黙って聞いている。きっとこのクソムカつくどうしようもない共感性皆無男をどうにかして言いくるめてやろうと思っているのだ。

「それでさ、どうするわけ?大事なのはその置かれた状況を出発点にどんな一歩目を進めるかじゃん」

あなたって本当に、なんてことを言ってくるんだろうね。むかつく」

「おれがそれを言って嫌われるかもしれない可能性は、そいつにいったときそいつ人生好転するかもしれない可能性とは関係がないからな」

人はみんな弱い。日本人とかじゃなく、人類全体で弱いのだ。30年間も生きてきて、ようやっと肌で理解してきた。

おそらく自分雇用者側に回ったからだろう。その人間の本性を前提にシステムは構築されなければならないのだ。

自分はそれをものすごく憎んでいる。いや、憎んでいた。正確に言えば、昔はそういった理不尽な抑圧がものすごく窮屈で、どうにかなりそうだった。

なぜだか知らないけど、自分は昔からずっとそうだ。そういう人間として生まれ育った。

でも今は違う。それは社会として必然的存在しているものだ。それを自分体感してしまった。


エリート女性システムに抑圧されるのは、女性全体の勤労意欲が低いからだ。きみがどんなに自分のことを才女だと思ったとしても、それを証明する方法が他になければ、面接の時に語り得るものなんて雇用者側は信用することなんかできやしない。どうせ好きな人ができて、その人と結婚したら、すぐに子供を作って辞めていくんだろうって。そう思われている。きみがどうかは重要じゃない。問題は、社会がずっとそのように回ってきたということなんだ」

「だけどそれは間違っている。社会女性の機会均等を実現すべきだし、資本体力のある会社だったらそれを実現できるはずでしょう?」


「なんで?会社が何十年と高い法人税を払いながら貯めてきた内部留保を、なぜ利益がでるかどうかもわからないもののために使わないといけないの?そしてなんでそのような貯金が当然の権利として自分提供されると思っていて、そうしない社会が間違っていると思っているの?」

「そんなの綺麗事だよ」

「そうかなぁ。極めて現実的なことしか言ってないけど」






理想というのは脆いものだ。僕は理想論者だ。正真正銘の。正真正銘すぎて理想同化しているかもしれない。

それほどの理想論者がいうことが極めて現実に即したものになるなんて、だいぶ皮肉の利いた人生だと思う。

「でもね、なんであなたがそれを言ってくるのかをよくよく考えてみると、あなたになにか得になることがないっていうのがわかってくるのよ。そういう意味で、稀有存在よね

あなたって。どうしてそんなことをしているの?」


Kは自分LOVE輪廻を回したいんだと言った。僕は「自分もそれをやっているつもりなんだ」と言った。

「誰かにもらった恩を、別の誰かに与えたい」 それ自体は物凄い誇大な理想論かもしれない。








Kの彼氏は1年前に死んだ。自殺だった。

正確にいうと、元彼氏だ。別れた後に、いろんなことが重なったのだという。

彼氏理想論者だったそうだ。とてつもない理想論者だったのだろう。きっと、世の中に蔓延する悪意や、欲望を受け止めきれなかったんだと思う。

高尚な理想を掲げることは、現代ではとても難しい。







僕たちは北千住にいた。ずっと北千住にいた。Kと出会ったのも北千住だった。

ずっと仲が良かったわけではないが、期間だけで見ると長い付き合いとなる。僕がまだサラリーマンの時だった。

「まだ学生だった頃からすると、だいぶ、変わったね」

「それって、いい意味よね?」

「もちろん。ふわふわした足が、ちゃんと地についてる」










僕たちはよく荒川に行った。深夜の荒川は静かだった。

河川敷ほとりで缶チューハイを飲む。

「この広い空に包まれているせいで、きっと気が大きくなっちゃったのよ。こんなこと言うつもりなんてなかったのに」



Kはそう言って泣きながら笑っていた。




今日は月がすごく明るいから、だいぶ遠くまで見通せたのかもしれないね



僕は橙色のランプが等間隔で並ぶ夜の首都高が魅せるトラックの明かりをぼんやりと眺めているのが好きだった。

それは北千住に住む僕にとって、今日の星空と同じくらい、大切なものだった。

僕がKにプライベートのことを聞くと、Kは仕事に集中するんだって言った。

Kはなにか煮え切らぬ様子で僕に話を聞いて欲しそうだった。2件目に行けるような時間だったから、「もう少し話していく?」と聞いて、

それでいつものように荒川まで歩いていった。


前の彼氏の話を聞くと、Kは「うーんそれは言えない」と言った。

言えないんだったら話さなくていいし、きっといろんなことがあったんだと思う。


そうして1分くらいぼんやりしながら、Kは「まだ自分の中で整理がついていないのよ。この感じをどう処理したらいいのかわからなくて」と言った。



「なにやら元カレが死んじゃったような心残りだね」



「死んじゃったのよ」

Kは言った。










彼氏はとても誠実な人だった。不誠実なことは許せない。浮気や、不倫だとか、そういうものに自ら手を染めるようなことはしないんだって

相手に対してそんなことがあるかもしれないだなんて想像もしないほど実直な人だったのだと言う。

一社目に入った会社を辞めて転職した会社ちょっとブラックみたいなところでね、自分と別れたタイミングっていうのもあったのか、いろんなことが重なって、それでかな。

実家のお母さんから電話がかかってきたとき、私は会社にいたんだけど、気が動転していてね、私の様子を見兼ねて先輩がタクシーGOで呼んでくれて、それで帰ったの。

から私のお母さんも私がぐちゃぐちゃになっていたことを知ってるし、私その時子供ときのように泣きじゃくってた。葬式はもう済ましているって向こうのお母さんは言ってた。カレが亡くなってから3日後くらいに連絡がきたから。それで、東京にいるカレの友達に連絡をして欲しいって。ひどくない?それを私に頼むのよ。

でもね、私よくわからないの。何だろう、栃木実家に行くなんて、いまだにできてない。だって、なんかそれをしちゃったら、もう二度と戻ってこないような気がするでしょう?もし、私が会いに行かなかったら、まだカレは生きているのかもしれないって。確かに私は人の死に携わることが多かったけど、葬式が残された人たちのためにあるんだってこと、いまだったらすごくわかる。



僕は煌々と輝く月を見上げてから、その隣にある星に向かって念じるように言った。

「行こう。絶対行こう」



だよね。いかないとだよね。



絶対に行きなよ」



「あとね、一つ、言えることがあるとしたら。俺の姉も、当時付き合っていた彼氏を亡くしたことがあるんだ。

からKに言えることは」



その経験は必ず乗り越えられる人にしか訪れない。




僕は「絶対に生きなよ」と言った。生きるしかないんだよ。どんなに絶望の淵に立たされたって、残された側は後を追うことができないんだ。

だって、それは、負けたことになるじゃん。相手に。ずるいよね。ムカつくよね。自分勝手だよね。



「私もね、最初に聞かされた時、なにかずるいってきもちが片隅にずっとあった。何だろうね、ずるいよね。卑怯よね。ムカつくよね」




「わかんないけどさ、Kちゃん応援してるから、どうにかしなよ」



「なにそれ笑雇ってくれるってこと?笑」



「それもありなのかな笑」



「800万円で、秘書!とかどう?」



たかいなあ笑」










僕たちが今経験していることは、必ず乗り越えられるものなんだと思う。

認識できるものしか経験できるものはない。僕は、Kにとって4人目の人間だった。

幸か不幸か、僕はKの背負っているものを一緒に背負うことになった。

「こんな話を聞かせてもらえるなんて、俺の人生って素晴らしいなぁ」と僕は言った。


僕はきっと他の人よりも背負うものが多く生まれてきた。

から、僕は自分にできることを増やさないといけないと思う。


商店街を抜けて駅に向かう前に僕はKの腕を引っ張って、力一杯抱きしめた。

そこに純粋気持ちしか込められていないことを理解したKがいることがわかった。


「本当、あなたって、稀有存在よね」


「泣かせることにかけてはベテランからね、よくも悪くも」



「悪い方がほとんどでしょうね」









理想現実があることを理解している。理想現実は明確に区別されるものでなく、現実の一部として理想存在していることを理解している。

僕は極めて現実的立場から理想のためにできる一歩目を進めている。その区別ができなくなってしまった先に死が存在していることを理解している。

僕は生きるために、現実理想を分けて考えるようになった人間だった。この社会の答えを生み出すために。





改札に上がる東口エスカレーターの前でKはじゃあねと言った。

僕は言った「頑張ってね」



「あのさ、きょーこちゃん。とにかく、頑張ってね」



僕は静かに笑った。



Kはエスカレーターを登っていった。


僕はそっと歩き出した。

2022-10-28

anond:20221028154359

青とか赤とかは多いか特定しにくいけど増田コメント橙色で珍しいからすぐ識別できるよ。

2022-09-09

anond:20220909131014

褐色っぽいカレーパンパーソンが田舎者で白い食パンパーソンがジェントルパーソン扱いなのも気に入らん

色を逆にしなさい

橙色アンパンパーソンは出演シーンを減らして先の二人の尺を延ばしなさい

2021-09-18

京都西側、予定になかった日の日記

起きたら11時25分で、そのまま布団で二時間ごろごろしていたら、かつてこの地で一緒に学生生活を送り、遠くに住んでる友達からLINEが来た。

しまむらオンラインと一部店舗で、ちいかわのピアス3組セットがゲリラ的に販売開始したらしい。

オンラインはすでに品切れ…ピアスをあつめていてちいかわが好きな友達はずいぶん悔しがっていた。

いま住んでる県内に「一部店舗」もないそうだが、調べてみたら、私は自宅から自転車で30分くらいのところに「一部店舗」があるらしいので、急遽出かけることにした。

いかわのピアス在庫確認に行く、予定にない一日がはじまった。

ごろごろ至上主義者なので、本来なら生まれるはずのなかった一日が生まれたのだ。

まず、半年ぶりに自転車に乗った。

しかしまたがった瞬間、前輪の空気が全ぬけしていることが発覚、慌てて家の斜め前の自転車屋さん(私の自転車故郷でもある)に空気を入れてもらう。

ここにこの自転車屋さんがなければ、はじまったばかりの私の一日は終了していただろう。

半年のらないと空気もぬけちゃいますよね」と言いながら、放置状態が長くて汚れていた私の自転車クリーナーで拭いてくれ、大変恐縮する。

出際には「気を付けていってらっしゃい」と言ってくれた。

予定になかった一日の、予定になかった言葉で、とてもうれしくなる。

縁あってここに住んではいるけれど、地元ってわけでもないので道がよくわからない。グーグルマップを頼りによろよろと自転車こいでいく。

ミリオンタウンという場所の、二階にしまむらがあるらしい。

行ったことがないところにグーグルマップ頼みで行くと、めちゃくちゃ唐突に着いた感じがすることがあるが、今回は最上位のそれ。

ほんとうに唐突についたので、友だちに「なんか着いた」と、ナガノ的な言い回しで到着を報告した。

ミリオンタウンのエスカレーター、びっくりするほど遅い。

普段地下鉄エスカレーターにばっかり乗っているので、その遅さに驚く。高齢者子どもがよく乗るからだろうか?

予定にない一日の、予定にないエスカレーターの遅さだ。

いかわのピアスは売り切れていた。ピアス売り場の広告の品のポップの下がごっそり空いていて、ああ、ここにちいかわがいたんだな…と感じられたけど、

念のため、モップ掛けをしている店員さんがいたのできいてみようと後をついていく。

しか彼女しまむら通路予測不能な経路設計で進んでいくのでなかなか追いつけず、期せずして謎のダンジョン感が出た。予定外のダンジョン

やっとおいついた店員さんに、申し訳なさそうに「ちいかわもうないんです」と言われ、友達に「ちいかわもうないんですって言われた」、とLINEで報告したら

「ちいかわもうないんです」とLINEで復唱された。

しかちょっとジワる言い回しだ。ちいかわもうないんです。

することもなくなったので、そのままイオンモール京都五条に行ってみた。ミリオンタウンのすぐそばにある。私は行ったことがなかった。

自転車をとめて入口に向かっていると、入口そばいきなりステーキがあるのが見えた。

まったく予想してなかったので、ちょっとはっとした。店名に恥じないいきなりステーキぶりだなと感心する。

中に入ったら今度はカルディがあった。今日は22時からオン飲みだからここでお酒を買って帰ろう。オリジナルチューハイがおいしいとちいかわの友達が前言っていた。

カルディの前には生ジューススタンドがあって、カラフルジュース広告キラキラしている。

これもいい、あとで買ってみようと思いつついったんスルー。なにも食べてないのでお腹がすいている、まずはごはん

3階のレストラン街で一番最初に目に入ったバ~ミヤンに入る。

大学生だったころ、一回だけ北大路ビブレのバ~ミヤンに行ったことがある。それ以来だ。

予定外のバ~ミヤン思い入れもなにもまったくなく、とてもすがすがしい。オーダーはタッチパネルで非対面ぶりが徹底されている。

かに玉とよだれ鶏小籠包ドリンクバーを頼んだ。

どれも、びっくりするほどおいしいわけでもなく、顔をしかめるほどまずいわけでもなく、とても安らいだ。

ドリンクバーオリジナルウーロン茶(冷)は、ちょっと茶葉を煮出しすぎたときのあの雑な渋みがあってとてもいい。

わたしはこの、煮出しすぎた茶の雑な渋みが好きなんだ…と気づかされて感慨深く、気持ちよくごくごく飲んだ。

予定外のいい発見があった。

食後には、凍頂ウーロン茶と仏手ウーロン茶を、それぞれポットでゆっくり飲む。

そんなことをしていたら、一階の生ジューススタンドのことがどうでもよくなってしまった。あるあるだ。

せっかくモールに来たんだしなとそのまま一周することにする。

イオンカードポイントが、専門店で買い物すると10倍とあるのにつられて、秋の靴下を6足買った。3足いくらのやつを二組。

鞄屋さんで、地元にいる母が好きそうだなと思いながら赤い革の鞄を眺めていたら、控えめに「あててみてくださいね」と店員さんが言ってすぐ離れていく。

コロナシフトという感じ。

モールキラキラしてるし、靴下も買えたし、ひとりでに「たのし~」と口から出てきた。予定にないことはなんでも楽しい

京都田舎だけど地元もっともっと田舎で、イオンモールもっと身近だった。どこのイオンモール構造は同じ、期せずして故郷を感じる。

母と二人で行くと、思わずきゃっきゃとしてしまって楽しいんだよな。ゆっくりお母さんに会いたいなあ、などとしみじみ思う。

実家から離れて暮らす多くの人たちが、そんな気持ちでいる連休なんじゃないだろうか。

ジュースはどうでもよくなったけど、カルディには寄った。

レモンお酒と、白ワインサングリアを買うつもりで並んでいたら、5倍希釈レモネードのもとが並んでるのをみつけて、ついついそれも買ってしまう。

この前NHKの「ストーリーズ 事件の涙」で、バス停にいた路上生活者女性が急襲されて亡くなった事件を扱っていた。

そのとき生前、すでに路上生活者となっていた彼女大林さんが、ショッピングモールエスカレーターそばキャリーバッグを持ってうなだれている写真が出てきた。

今日とても楽しかたから、帰る前に振り返ってもういちどモールの中を眺めていたら、頭にその写真が浮かんできた。

彼女は私だと思う女性はたくさんいて、私もやっぱりその一人だ。

今は買い物をしている側だけど、結婚仕事もしているけど、それで安定しているというわけでもない。

家も会社も、いつどうなったっておかしくないと思う。

大林さん、何かひとつボタンを掛け違えていた自分なんだ、あるいはこの先の自分なのかもしれないな、そういうことを思いながら自電車を漕いで帰路に就く。

もう夕方になっていた。

古い美容室の前を通りかかったら、女性のお客さんが出てきて、そのあと店内の明かりのトーンが少し下がった。

ああ彼女最後のお客さんだ、髪色が明るく、ぱりっとしたパーマがかかったご婦人彼女リニューアルした髪の毛を、美容師以外で最初に見た他人は私だ。

彼女大事な人でもなく、ほんの通りすがりの私だ。

これも、ほんとうならなかったはずの今日の、全然予定にないことでちょっとうれしい。

わたしなんかでよかったのかなあと思いながら、似合ってますよと心の中でいって自転車をこぎ続ける。

ガソリンスタンドの前を通りかかる。私が通ろうとしているので、スタンドから出ていこうとする車を、店員さんが手で制している。

今日私がちいかわ探しにいかなかったら、この車はここをすんなり出て行ったんだろうなと思いながら、店員と車に会釈をして通り過ぎた。

ガイドブックにも載ってない、小さな神社の舞殿が、橙色の献灯で照らされいて美しい。

いつも電車の中から裏側を見ている整骨院の、表側を通り過ぎて行く。

「○○施術院」とだけ看板の出ている普通の民家、「どんな施術を…」と、なぜかちょっとエロい妄想をしてしまう。

空気を入れてもらった自転車屋はまだあいていて、お礼が一言いいたかったけど、店員さんは奥にいたから声をかけるのはやめて通り過ぎた。

そうして家に帰って自転車しまい、買ってきた酒とレモネードのもとは冷蔵庫しまい、匿名日記を書いて、書き終わった。

2021-08-20

最後酸素

 静かな夜だった。

 幼い娘が電気を消して欲しいと言うからわたしは寝室の常夜灯を消して、ベッドに横たわる彼女の隣に寄り添った。

ママ、苦しくない?」

 娘はそう言うと、チューブ自分の鼻から外して差し出した。わたしはそれを受け取らず、代わりに小さな手を握り返した。

「お母さんは大丈夫、もう少し吸っていなさい」

 そう言うや否や、自分の肺の底から咳が込み上げてきた。身体を反転させ、娘に背を向けて咳き込んだ。

 同じ病気にかかっているから、こうすることにたいした意味はないのに。

 娘は小さな手で背中をさすってくれた。

 わたしは枕元のチェストに置いたティッシュペーパーをとって痰を吐き出した。

 薄闇の中で、それはどす黒い血のようにも見えたが、さすがに気のせいだろう。

 くずかごには丸めティッシュがうずたかく積まれていた。

 娘は健気にわたし背中をさすり続けた。その柔らかな皮膚と荒いスウェット生地が擦れる音は、世界で一番優しい音だと思った。


「もう、大丈夫だよ、ありがとう

 今度は娘が咳き込んだ。ケンケンケンケン

 幼な子の咳は軽やかで愛らしいけれど、自分が重たい咳を吐き出すときよりもよほど強くわたしの胸をしめつけた。

 ......あのとき帰省しなければこんなことにはなっていなかったかもしれない。ワクチンだってまだ打ってなかった。

 そのことを娘に詫びると、彼女はこう言ったのだ。

いなかの山、星、きれいだったね」

「そうだね、流れ星も見れたね」

 あの夜、星が天球の上を一筋に流れたとき、とっさに願ったのはこの子幸せだった。

「ねえ、ママ、お水が飲みたい」

「待ってて」と言って、わたし橙色ルームランプをつけ、スリッパを履き、ベッドから立ち上がった。


 足元には、フローリングを埋め尽くすほどたくさんの観葉植物が並べられていた。

 わたしたちの感染がクリニックの外来証明されて、だけれども入院できる施設がどこにもないと知ったとき、帰りに立ち寄ったドラッグストアで買ったものだ。

酸素在庫はありません。供給が追いついていないそうです」

 髪の薄い男性店員が、眉を八の字にして申し訳なさそうに宣告した。

 だったらどうしたらいいのよ! といつものわたしだったら食い下がっていた場面だろう。

 もうそんな元気がなかったのもあるし、何より社会全体が何かを諦めてしまたかのようなムードに包まれていたから、わたしは何も言えなかった。

 調剤室の前のベンチにはたくさんの人が座っていた。

 みんな、まるで負けることを知った試合を消化するチームメイトのように、うつむいて、冴えない顔つきをしていた。


 結局、わたしたちは酸素ボンベの代わりに、たくさんの鉢植えを買ってきた。

 植物光合成をしてくれたら、部屋の酸素濃度が上がるかもしれないという、浅はかな考えだった。

「ねぇ、フラワーパークビニールハウスみたいね

 ドラッグストアからの帰路、緑を満載した赤いコンパクトカーの後部座席で娘は咳き込みながら笑った。

「また行きたい、フラワーパーク

「うん、行こうね、必ず連れていくよ」

 返事はなかった。

 白いマスクと、冷えピタシートに挟まれ可愛い目を細めて、彼女はそのまま寝てしまったのだ。すーすーと穏やかな寝息を立てながら。

 わたしは安堵して、赤信号が青に変わったのにしばらく気がつかなかった。発進を急かすクラクションがやけに遠くから聞こえた。


 あれからまだ三日しか経っていない。いや、二日だったか? すでに、寝室とダイニングキッチンを往復するだけでも身体が重く、息苦しい。

 昔は、クロールだってバタフライだって延々と泳げたのに。

 洗っていないコップに水を注いで、一口飲む。

 水はもとより味がないから助かる。

 昼間に食べた卵がゆは、まるで湿地から採取した粘土のようだった。まだ喉の奥にひっかかっている気がする。

 味が濃いはずのものを口にして、その風味を感じられないことがあんなに不愉快なこととは知らなかった。

 シンクには、その食べ残しの茶碗が重ねて置かれていた。

 昼間に洗って水切りかごに伏せておいた子ども用のプラスチックのコップに水を注いで、寝室に戻った。

 ルームランプに照らされた黄色いコップには、アニメキャラクタープリントされていて、屈託のない笑顔永久に固定していた。

ありがとうママ

 娘はマットレスに手をついて起き上がると、壁にもたれかかって、コップの水をゆっくり飲んだ。

 彼女は、肩を大きく上下させて呼吸していた。

 枕元に転がっている酸素ボンベをちらりと見る。これが最後ボンベだった。

 フリマアプリで、とんでもない高額で取引されていたものだ(たぶん違法だ)。だから何本も買えなかった。


 配送を待っていられなかったから、車で片道二時間かけて取りに行った。古い戸建てに住む、中年男性だった。

 まいどあり、と言ったあの笑顔が、がたがたした歯が、家の臭いが、忘れられない。

 ......彼は一体どうやってあんなにたくさんのボンベを手に入れたのだろう……どうだっていい!

 帰りの高速では意識朦朧として、事故を起こしそうになったっけ。


 黒光りする筒の頭の部分におもちゃみたいなメーターが付けられていた。針は、かなり傾いていた。

 パルスオキシメーターで測定したわたしたちの酸素飽和度は、故郷の山の、空気の薄い山頂にいるくらい低い。

 どうりで頭がぼおっとするわけだ。

 N-95マスクをつけた医師に、少なくとも一分間に五リットル以上の酸素必要と言われたが、もったいないからもっと絞って使っている。

 酸素に味はないけれど、吸えば少し楽になるのがわかる。

「美味しかった」

 娘がコップを差し出した。まだ水は半分も残っていた。

 もういいの? うん、もういい。

 チェストにコップを置くと、ランプを消して二人で横になった。それから娘の体を抱きしめて、小さくて丸い頭を撫でた。

 髪の毛は柔らかく、少し湿っていて、甘い匂いがするような気がした。

ママ、それ、ほっとする」

 腕の中で彼女はそう言った。子守唄を歌ってあげたかったが、もう声を出すのもしんどくなっていた。

ママ寒いの?」

 確かにわたし身体は震えていた。でもそれは寒さから来るものではなかった。

大丈夫、咳を、こらえて、いる、だけ」

 声がなるべく震えないように、切れ切れに言って(あるいは本当に息が続かなかったのかもしれない)、わたしは頬を伝う一筋の涙が彼女に落ちないように頭を上の方に向けた。

 それにつられて、娘も顔を上げた。


 ベッドサイドのチェストの上に窓があった。正方形の小さな窓だ。

 すりガラスがはめ込まれていて、外の景色は見えない。

 ただ今が真っ暗な夜ということだけがわかる。

 娘が、ママ、とささやいた。

 どうしたの? と尋ねると、彼女は目をつむってこう答えた。

「星が、きれいだね」

 わたしは頷いて、

「ねえ、あのとき流れ星を見て、何をお願いした?」と聞いてみた。


 返事はなかった。



2021-03-03

日本の姓が2つに絞られた

1つは、すべての日本人神武天皇起源とするという意味の「源」。

もう1つは、人類平等という意味の「平」。

ネトウヨなら源、サヨクなら平。

姓は思想を表す。もし子供が家の主義と違ったら勘当

思想の違いは離婚事由となるので違う姓同士の結婚は推奨されず、どうしてもいうとき宗旨替えしてどちらかの姓に合わせるのが一般的

こういう右と左の対立疲れた自称中立派は、紫色の「藤原」と橙色の「橘」という姓を新しく作った。

こちらは好きな色の違いなので違う姓同士でも激しい対立は起きない。

2020-09-20

カルピス巨峰味に怒っている

安くなってたんだよ、巨峰味だけ。買うじゃん。

なにこの無駄リアル巨峰味。皮近辺の独特の渋み、種周辺特有植物っぽい香り、良い悪いじゃなくて巨峰本質的なところのある、ぶどう味じゃなくて妙にディテールがある巨峰味なんだよ。私が求めてんのはもっと安っぽいぶどう味だよ。この「巨峰味」はぶどう味の箔付けのための「巨峰」じゃなくて、ちゃんと自信を持った巨峰へのトレーサビリティとしての「巨峰味」なんだな。俺はお前の「巨峰味」を信じてやれんかった。疑ったつもりすらなかった。「夕張メロン味」って書いてありながら、わざとらしいメロンしかしない橙色のアレみたいなのが蔓延しすぎていて、巨峰味って書いてあっても「あのオモチャみたいな香りのするアレね」って勝手認識していた。完全に俺が悪い。

これはパワプロと同じだ。どれだけグラフィックリアルに近づけられるような技術進歩があっても、あの球体を6つくっつけたようなキャラクタ表現するのだ。全くリアルじゃないヒトガタが、なぜかピッチングバッティングフォームにおいて無駄なまでのリアル再現をやっている。そこにこだわるのか。

俺のカルピスとの向き合い方が甘かったのか?カルピス駄菓子的な美味しさを持つものだと思っていた。コーラと並列に考えていたんだよ。パワプロだと思っていた。お前はプロ野球スピリッツのほうだったのか?カルピスよ、お前の自意識はどこにあるんだ?

2020-09-12

自然にある「視界一面○色」

青色

・空を見上げる

・海を見下ろす

白色

雪景色

塩湖

・冬の空を見上げる

黒色

・暗いところ

・夜空

緑色

・森(茶色なんかも混ざるか?)

草原

橙色

・夕空(一面というには狭い?)

黄色

・思いつかん

赤色

・まぶたを閉じて太陽を見る(これアリか?)

2020-04-27

目玉焼きには傍らに、ニンニクを少量添えるのがいい

刺身皿にワサビを添えるが如く、おでん皿にカラシを添えるが如くに。

君が目玉焼きを塩胡椒で食おうが醤油で食おうが、そんなことは根本的にどうだっていいんだ。

重要なのはニンニクが傍らにあるかどうかだ。すりおろしが良いが、チューブタイプで十分。刻みニンニクでも良いかもしれない。

だって焼肉のタレには必ずニンニクが入っているものだろう。塩タレだろうが醤油タレだろうが。

それなら、いわば一種焼肉である目玉焼きに、ニンニクがどうして合わないことがあろうか、いやそんなはずはない。

目玉焼きニンニクとは、常識に捕らわれた君には白身、いや白目をむくような組み合わせかもしれないが、まずは試してみろって。自分の殻を破ってみろって。

胡椒だか醤油だかで色づいた白身を箸で大きめに裂き、傍らに添えられたニンニクの淡き黄色き一つまみを、同じく箸でその一片に載せる。

まさに刺身のような食べ方だ。朝から軽く豪勢な気分を味わうとともに、ニンニクジャンクな味わいが平凡な日本朝ごはんを変える。

まだ十分に固まっていない黄身は箸先で、その中央部に穴を拡げる。多めにつまんだニンニクは、その鮮やかな橙色に練り込むのだ。

練り込んだその黄身は、いわば一つの調味料になる。そのまま白い御飯の上に載せてもいい。黄身本来のコクはニンニク特有の辛みで引き締まる。

から明日もいつも通りに目玉焼きを作ろう。好きな焼き加減で好きな調味料を掛けて作ろう。そして皿には忘れずニンニクを少量添えよう。

どうせテレワークなんだから口臭も気にしなくていい。家族で食べればみんなおんなじだ。そうして明日もスタミナつけて、また良い一日が過ごせますように。

2019-11-11

anond:20191111131502

赤井(あかい赤木あかぎ赤坂(あかさか)

赤沢(あかざわ) 赤塚あかつか) 赤羽(あかばね)

赤堀(あかぼり) 赤間(あかま) 赤松あかまつ

大桃(おおもも胡桃沢(くるみざわ) 桃井ももい)

桃木(ももき) 桃沢(ももさわ) 桃田(ももた)

桃谷ももたに) 桃野(ももの) 桃原(ももはら

青井(あおい) 青木(あおき) 青島(あおしま

青田(あおた) 青砥(あおと) 青沼(あおぬま)

青野(あおの) 青柳(あおやぎ) 青山(あおやま)

清水(しみず) 水上(みずかみ) 水口(みずぐち)

水越(みずこし) 水島(みずしま水田(みずた)

水谷(みずたに) 水野(みずの) 水本(みずもと)

川緑(かわみどり) 小緑(こみどり) 高緑(たかみどり

永緑(ながみどり緑川みどりかわ) 緑間(みどりま)

緑谷(みどりや) 緑山みどりやま) 山緑(やまみどり)

植草(うえくさ) 江草(えぐさ) 大草(おおくさ)

草刈(くさかり) 草薙くさなぎ草野(くさの)

草場(くさば) 草間(くさま) 高草木たかくさき)

橙田(とうた) 橙木(とうぼく) 橙山(とおやま)

浅黄(あさぎ) 黄木(おうき) 黄地(おうち)

黄海(きうみ) 黄川田(きかわだ) 黄瀬(きせ)

黄田(きだ) 黄金井(こがねい) 黄金崎(こがねざき)

石黒(いしぐろ) 黒岩(くろいわ) 黒川(くろかわ)

黒木(くろき) 黒崎(くろさき) 黒沢(くろさわ)

黒瀬(くろせ) 黒田(くろだ) 目黒(めぐろ)

白井(しらい) 白石(しらいし) 白岩(しらいわ)

白川(しらかわ) 白木(しらき) 白崎(しらさき)

白田(しらた) 白鳥(しらとり) 白浜(しらはま)

石灰(いしばい) 灰垣(はいがき) 灰田(はいだ)

灰谷(はいたに) 灰塚(はいづか) 灰野(はいの)

灰原(はいはら) 灰本(はいもと) 灰山(はいやま)

茶園(ちゃえん) 茶木(ちゃき) 茶谷(ちゃたに)

茶野(ちゃの) 茶畑(ちゃばた) 茶原(ちゃはら

茶本(ちゃもと) 茶屋(ちゃや) 茶山(ちゃやま)

桜井さくらい) 桜田さくらだ) 桜庭さくらば)

大空(おおぞら) 空閑(くが) 空田(そらた)

朱田(しゅだ) 朱宮(しゅみや) 朱雀すざく

藍沢(あいざわ) 藍田(あいだ) 藍原(あいはら

鼠田(そだ) 鼠谷ねずみたに) 鼠家(ねずみや)

茜部(あかなべ) 茜ケ久保あかねがくぼ) 茜谷(あかねや)

紅林(くればやし) 紅露(こうろ) 紅谷(べにや)

紫垣(しがき) 紫藤(しどう) 筑紫(ちくし)

緋田(あけた) 緋本(ひもと) 緋山(ひやま)

飴田(あめだ) 飴谷(あめたに) 飴本(あめもと)

銀山(かなやま) 白銀しろがね) 当銀(とうぎん)

金井(かない) 金田(かなだ) 金子(かねこ

蓬莱(ほうらい) 蓬沢(よもぎざわ) 蓬田よもぎだ)

鴬地(うぐいすち) 鴬生(おうしょう) 白鴬(はくおう)

紺谷(こんたに) 紺野(こんの) 紺屋(こんや)

土田(つちだ) 土屋(つちや) 土井(どい)

伊藤(いとう) 加藤(かとう) 佐藤(さとう)

このくらいでしょうか・・・赤色・桃色・青色・水色・緑色・草色(黄緑)・橙色黄色・黒色・白色・灰色茶色、桜色・空色・朱色・藍色・鼠色・茜色・紅色紫色緋色・飴色・銀色金色・蓬色・鴬色・紺色・土色・藤色で苗字を計153程挙げてみました。

お役に立てれば幸いです(^_^)♪

2019-05-19

ウィルス胃腸炎うんこの話

ウィルス胃腸炎が治った直後にする、うんこはすごく臭い

教養いから上手く文章で伝えられないんだけど、マジで臭い

いつものうんこ臭いじゃないんだよね

なんと、硫黄臭いがすごいんだよ

病院検査するために、うんこを提出したんだけど、看護師が臭さで顔歪んでて、恥ずかしかったわ

他にも特徴があってうんこの色が違うの

形は普通うんこと変わらない

でも色が普通うんことは違うの

普通うんこって茶色とか橙色じゃん?

ウィルス胃腸炎後のうんこって真っ黒なんだよ

木炭みたいなうんこだったわ

黒いもの食べてないのにうんこは黒色なの

不思議じゃない!?

俺のうんこはもう普通うんこに戻ったけど、みんなもウィルス胃腸炎になった時はうんこに注目してみてくれよな

あと、お前らのうんこエピソードなんかあったら教えてくれよ

2019-04-07

不審者情報名古屋市守山区川村町)

https://www.gaccom.jp/safety/detail-342810

■発生日時

4月6日(土)午後4時35分頃

■発生場所

守山区川村町地内の駐車場

■状況

男が座り込んで持っていた煙草ライターで火をつけようとしていた

不審者

男1名、年齢20代位、身長170センチメートル、体格やせ型、黒色短髪、上衣黒色長袖、下衣橙色ズボン眼鏡あり、青色リュックサックを背負っていた

 何が不審なのかわからない通報来た。

 いや、書かない部分もあるんだとは思うんだけど。

2018-09-28

目隠しを自分で結んでしまった

上野御徒町交差点

交差点から見える池之端が優しい橙色に染まっている。

黒服がこれから浮かれたおじさんたちをクラブへ誘おうと人々に目を配っている。

私の彼はこう言った。

「好きでもないし愛してもいないんだよね。どんな気持ちだって言われたら答えられないんだけど…

知り合って6年ほど、互いに恋愛ホルモンはとうに切れていた時だった。

今見えている情景(犬かわいいねー)や考え(言ってほしいと言われて)を伝えると脊髄反射反論して持論を展開する彼に、

私は彼の抱いている気持ちを知ろうとして質問を投げかける。

「好きでもないというのは、出会った頃のときめきがないとかそういうことなの?」

「僕にとっては好きと愛はイコールなんだ」

私は珍しく前向きに彼の心情を受け入れた。

私達の関係も深まって、愛だの恋だのいう関係から人としての絆が生まれたのだ、新たな関係がはじまったのだ、と。

私には結婚できない精神疾患があってだな。

2017-07-21

謎棒

永谷園お茶漬けに入ってる橙色っぽいアレ

20倍くらい増やしてくれないかなー

2017-03-21

ファン」とはどういうものか。あるいは、そうなれない人の思考

とあるファンブログを見ててまさにこれだな、と思ったので。

思うに、ファンと「ファン」は重なり合いながら共存している。

 

例えば、デレステルームアイテムとして太鼓の達人の筐体が実装される。

 

ここで、「ファン」なる性質もつ人は、これをおっとりした智絵里に叩かせて、

大空直美(智絵里中の人で、太鼓の達人が上手い)が降臨してるwwwフフフ…」とニヤける。

ただ、そうやってニヤける人も、実は分かっている。

ルームアイテムアクションが1パターンで、どのぷちデレラがプレイしても機敏に弾きこなすということを。

そう分かってもなお、やはり「趣深いな…」と感じられている。

 

その一方で、「ファン」の性質に欠ける人は、何パターンかあると思うが、

  • そもそも、興味を深く広く拡大していくような習慣がない等で、中の人ネタを知らなかった。
  • 知っていたとしても、脳内中の人など、別の事象(時に時事なども)と連結して楽しさを見いだす回路が鈍い。

複合的な楽しみ方を、「こじつけだ」のように冷笑的に捉えがち。

脳がシリアル処理なのか、それ単体としての評価をするのが美徳のように捉えている所がある。

上の例でいうと、「なんで1パターンなんだ、クソだな」「もっと作り込めよ」「好きだからこそ批判してるんだ」などと思いがち。

期待度はやけに高いし貪欲なのだが、楽しんでいる人たちの受け止め方を見せられても、

信者乙」という感情が先にきてしまい、「それはそれ、これはこれ」と忠告目線を変えない。

彼らも、別に批評家ごっこがしたい訳ではなく、楽しもうという気はあるのだと思う。

ただ自分の思ったとおりに楽しませてもらえないことに対して許容範囲シビアだ。

 

それで、2ちゃんだとかtwitterだとかのネット上のファンコミュニケーションの場において支配的になるのは、

どうしても後者のような捉え方になる。コミュニケーションが広く活発になるほどそうなる。

それはもうどうしようもないことなのかもしれないが、

前者のような「fun」の姿勢

日本語でいうならば「おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなしものは 心なりけり」

という発想の人の肩身が狭くなって、ブログで一人つぶやくだけの世界になるのはつらいなあと思う。

 

ファンの中にも「ファン」と、そうでない人がいる。

それを肝に銘じながら、これからどんな娯楽に触れるときにも、「ファン」側の壊れやす感覚に寄り添っていきたいと個人的に思う。

まあでも、そんなに難しく考えることもないんだろう。

娯楽は楽しむためのもので、楽しさは相対的感覚

絶対的な正解の表現はないし、どんな受け止め方をする人がいてもいい。

それだけ忘れなければ傲慢にはならないで済むし、楽しめない自分に幻滅してしまうこともないだろう。

fun」に至るほどにチューニングが一致する、というのは幸運なことだ。

 

 

余談だけども、某橙色はてな村民の、李徴と袁傪の新作漫画もさっき拝読した。

李徴は、映画前のCMを「これはこれ」として評価したのではなくて、

映画体験」の一部として複合的に、次回への期待も込めて(時系列も含めた複合性)受け取ったかポジティブに楽しめたのだろう。

袁傪は映画通のように思える。通になると一つひとつのパーツにこだわって見るようになりやすい。

それゆえに楽しめなくなってしまう。ありがちだけれど、

それを克服できるほどメタ感覚をもって邁進していける人というのはあまり見ない。

というか、それが出来た時点で人から見えなくなるのかもしれない。

袁傪のような通の認識を持ちつつも、総合的な心情としては李徴のように振る舞えるというのが、私の理想だ。

2017-01-30

俺的モンスターエナジーランキング

前回の「俺的チャーハンの素ランキング」が好評をいただいたので、第2弾やろうと思う。

最近徹夜するようになった。と言うわけで、俺が徹夜するのに欠かすことのできない、モンスターエナジーランキング形式で紹介しようと思う。

第1位 MONSTER ENERGY ULTRA(白色)

良い。味が良い。まじ最強の味わいだと思う。

第2位 MONSTER ENERGY ABSOLUTELY ZERO青色

白色とはどっこいだが、若干白色の方が好き。

第3位 MONSTER ENERGY緑色

緑色オリジナルらしいが、上位2つよりは味が好きじゃない。

第4位 MONSTER ENERGY KHAOS (橙色

なぜかこれだけが俺の敏感な粘膜と合わない。まずいわけじゃないんだよ。でも、美味しくない。果汁が邪魔しょうがないです。

番外編 レッドブル

高い。語彙を失うレベルで高い。

http://anond.hatelabo.jp/20170121231731

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