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はてなキーワード: 恫喝とは

2024-03-09

anond:20240309171028

他人の陰口を言い虚言マウンティングに勤しみ客先で部下を恫喝する人でも生きて良い

2024-03-08

ミームのヤギみたいな境界知能同僚に恫喝される日々

2024-03-07

anond:20240307153317

河野官僚を大声で恫喝して自分の言い分を通すタイプ政治家なので、功績も失敗も全部あいつのせいにしていい

2024-02-26

anond:20240226165929

大声で恫喝して文句いうとるだけやぞ

ほっといても萎びてしんでいくだけの存在

社会の気分を悪くして生きづらくしていくのに気づいていない

挙げ句の果てに狭く特殊趣味解釈違いごとき内ゲバやっておわってく

2024-02-25

普段からチンピラみたいな喋り方でキレ散らかしてる人間にこっちが悪くない状態での話の仕方を揶揄的に指摘されて内心めちゃくちゃキレそうになった

そいつが起こしたすわ火事かという事態を指摘してこっちがその尻ぬぐいもしたんだけど、初めからそんなの大丈夫だよ~wって確認もしようとしなければ

実際こうなってるから危ないよって見せながら指摘してるのも受け入れられない、その事実自体も受け入れられない後片付けもしたくない人間

他人に単なる事実を言われることそれ自体我慢できなくてムッとして「言い方が悪いw」とか言うの

本当に自分のことってわかんないんだな

おまえ普段マジでヤクザ恫喝みたいな喋り方しかできなくて方々に噛みつきまくってるのにな

このマンションの部屋私がいなかったら本当に火事とか漏電とかでもう一回なくなってるよ

自分が100悪い時でも原因があるときでも事実も認めなければ謝ったら死ぬとばかりに反論してくる人間しかここにいないのすごすぎるわ

2024-02-24

パワハラする人の気持ちなんてわかりたくなかった

うちの会社新規事業をやることになって、とある同業他社から中途採用でたくさん人が流れてきた。そこそこの割合をその会社出身の人が占めてる。

その会社最近M&Aで買収されて以来、オーナー企業パワハラ体質もあって人の流出が相次いでいると噂には聞いていた。業界内でも取引先への恫喝がひどかったらしい。

うちに来た人たちもみんなパワハラの標的になって耐えきれず抜け出してきたらしい。本当に気の毒だと思ったし、そもそも人の尊厳を踏みにじるパワハラ絶対に許せないし、

何より立ち上げ直後のうちの会社業界歴の長い先輩方が来てくれるのは本当にうれしかった。新規事業と言っても規模が小さい内は所詮傍流、社内の調整も味方が少なくて本当につらかったから。

でもこの人たちがどうにもひどい。

社内政治しかやってこなかったので実務の遂行能力が全くないのに、誰にも相談しない人

・えらい人の思いつきに安請け合いだけして、話しやすい人だけに「もうできるって言っちゃったから。なあ頼むよ」で雑に振ることしかしない人

ベテランなのに契約、受発注稟議などのお作法を全く知らず、素性のわからない会社から平然と請求書を受け取っておいて、それで締め切り期日が過ぎても報告してこない人

自分仕事(と自分勝手に決めた分野)のこと以外は全くコミュニケーションを取ろうとせず、仮定の話でも自分仕事が増えそうになるとすぐ攻撃的な態度を取る人

社会人としてのマナーがわかっておらず、取引先の前で平然と失礼な態度を取る人

仕事を投げ出して引き継ぎも「すみません」程度の申し送りも無く、取引先には依然として調子よく振る舞い、それでいて自分仕事には他部署人員を平然と使う人

これが新卒若者ならともかく、みんな40~50代なのだちょっとどうにもならなくて、正直パワハラしてきた人たちに同情する。

みんな自分のこれまでやってきたスタイル固執しすぎていて、それをうまくほぐせなかった当社にも責任はある。採用したうちの役員も相当な無能で、何もフォローしなかった。

業界では古参だった向こうの会社に比べて、うちはあくまで始めたばかり。先入観を捨ててゼロベースで立ち上げる必要がある、領域を超えて動かないといけない場面があるかもしれないが、

事業の基礎を作って軌道に乗せるまではがんばろう、と根気よく伝えなければならなかった。それをだれもしなかった。

言い訳がましいが僕はやろうとした。誰よりも残業してがんばったし、こうしたらどうかと積極的提案した。でも20代~30代なりたて、唯一独身の僕にそこまでの馬力が無かった。

既存の社内調整は減らず、中途組が無視した仕事をひとりでやらなければいけなかったから。あと提案はみんな無視した。他人無視する社会人がいるというのは結構な衝撃だった。

中途組はみんな僕の上司にあたる。僕は既に社内では事業に携わった年数がトップなのだが、上司が増えても部下は増えない。それってそもそもうちの会社全面的に悪いことはわかる。

でもこのひとたち、正直パワハラされても仕方が無い態度を取っていないだろうか。僕が同じ立場なら我慢できる自信が無い。

繰り返すがパワハラ絶対に許されることではない。人の人生を粗末に扱うことを、実際にしてしまうことは絶対にいけないし、僕に理性がある限りすることは無いと信じたい。

それでもパワハラする人の気持ちがわかってしまった気がして、自己嫌悪でひどく落ち込んでしまっている。

2024-02-22

anond:20240222160816

野村の一日

6:30 出社

7:00 昨日の手数料報告。支店長課長をぶん殴る。

7:30 恫喝手数料会議今日はどこでいくら予定してんだ!!募集はいくら入るんだ!ぜってえにやれ!!」など朝から恐怖政治

8:00 管理職会議で15分だけマターリ幸せ時間を楽しむ。タバコ吸ったり新聞読む。予定がある場合は客に電話or訪問

8:15 管理職会議が終わり、課長支店長がご登場。早速叫び始める。

「ボーっとしてんじゃねえ!!電話しろ!!予定たてろ!!○○今日上がるぞ!!」などまくし立てられる。

8:50 前場スタート10分前テレコールスタート支店長がふんずりかえってるのを横目に鬼テレコール。

9:00 前場スタートキチガイ課長が「寄り付きいぃぃぃ!!!!」と叫ぶのを横目に電話かけて注文取る。

10:00 支店長課長が「○○いいぞ!!!」と叫んでる中、同時に手数料報告。

それなりの数字が出てる場合 → 「株はもういいから客先行って投信決めてこい!!」

数字が出てない場合 → 「どうすんだ!!てめえは!!」と言われ必死に注文取る。

11:30 前場終了。

数字出てる場合20分くらいで飯食ってくる。

出てない場合→飯抜きで電話

12:00 客から後場の注文を取る。自分外回りに行くので客への電話報告を上司にお願いする。

12:30 外交のため支店からとりあえず脱出。どうすっかなぁ・・・、もう辞めたい・・・、など物思いにふけながら歩く。

13:00  とりあえずマックor喫茶店で休憩する。頭の中はどこで○○入れてどこどこ訪問しよう、などでいっぱい。

14:00 客先へGO

14:30 客のところを訪問し続ける。普通に断られ続ける。

~  1時間に1回ペースで進捗状況の電話が入ってくる。「どうなってんだ!!いくら入るんだ!!

17:30 取れるまで絶対帰ってくんな!!!」など出るのも嫌になる内容。客先にいて電話に出れない場合「てめえ!!何で電話出ねえんだ!!」など波状攻撃を受ける。外を歩いていて悲しくなってくる。

18:00 帰社。速攻で外回りの成果報告。

18:30 募集物の詰めのため客に集中電攻撃

支店長が進捗状況を逐一ホワイトボードに書き込んで煽りまくる。 「残り○○万だぞ!!!!!なくなっちゃうぞ!!早くやりやがれ!!」

支店長が仁王立ちで叫ぶ。

19:30 募集物の詰め状況を報告。「おまえらどっかねえんかよ!!!探してんのかよ!!」煽られ続けながら電話攻撃

20:00 取りあえず全員での募集物詰め作業終了。手数料恫喝会議夜版スタート

「てめえは給料いくらもらってんだ!!てめえの給料10倍はやれ!!何でオレはやってるのにおまえらはやんねえんだ!!明日はどうすんだ!!」

など一人一人個人攻撃人格まで否定される。

20:30 「おう、てめえら明日まで何とかしとけよ!!」と捨てゼリフを残し支店長帰宅

課長個人的な客に電話世間話明日の注文を取る。営業マン無論電話で詰める。

21:30 とりあえず詰め終了。課長帰宅営業マン同士でヤバイなぁ・・・、どうすっかなぁなど話しながらとりあえず客に電話

22:00 顧客ファイル整理や伝票の整理などをやる。日誌を書く。

22:40 退社。

23:40 帰宅風呂入って飯食う。

0:50 就寝  悪夢

2024-02-20

anond:20240220220735

他の人が恫喝されてるのを戦々恐々として聞いてる

上司には見放されてるので私は怒られなくて済んでる

前一人心挫けて辞めてったわ

私が辞める前には人事に言って辞めるわ

anond:20240220220156

よく考えたら自分会社上司も気に食わない時は

あれくらいの勢いで恫喝してるな

増田上司恫喝されているのか、それとも増田上司恫喝しているのか

後者ならマジで怖いな

ナッツ姫いい感じに終わったけど

怖すぎて社会で生きてく自信がなくなってきた

よく考えたら自分会社上司も気に食わない時は

あれくらいの勢いで恫喝してるな

怖よ…

2024-02-16

anond:20240216182700

立ち退き交渉で「火付けて捕まってこい!」って自分でやれば良かった話。

やりたくない仕事恫喝で部下に押し付けクズ

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/13595.html

「立ち退きさせてこい。火をつけて捕まってこい。建物を燃やしてこい。おまえらが金を出せ。自分の家を売って話をまとめろ」

anond:20240216152609

対立相手集団誹謗中傷嫌がらせ

・自宅を割り出し、汚物を撒いたりペット殺害する

・勤務先や自営業店舗に押し掛けて営業妨害

犯罪予告脅迫で気に食わない人間活動妨害して潰す

・身内の女性にはセクハラ性犯罪を平気で行う

男性全般に対してのヘイトスピーチを繰り返す

一般市民暴力行為犯罪恫喝する

不特定多数一般市民ターゲット性犯罪を行う


日本保守党

anond:20240216152609

対立相手集団誹謗中傷嫌がらせ

・自宅を割り出し、汚物を撒いたりペット殺害する

・勤務先や自営業店舗に押し掛けて営業妨害

犯罪予告脅迫で気に食わない人間活動妨害して潰す

・身内の女性にはセクハラ性犯罪を平気で行う

男性全般に対してのヘイトスピーチを繰り返す

一般市民暴力行為犯罪恫喝する

不特定多数一般市民ターゲット性犯罪を行う

対立相手集団誹謗中傷嫌がらせ原文ママ

・自宅を割り出し、汚物を撒いたりペット殺害する(原文ママ

・勤務先や自営業店舗に押し掛けて営業妨害原文ママ

犯罪予告脅迫で気に食わない人間活動妨害して潰す(原文ママ

・身内の女性にはセクハラ性犯罪を平気で行う(原文ママ

女性全般に対してのヘイトスピーチを繰り返す(変更点)

一般市民暴力行為犯罪恫喝する(原文ママ

不特定多数一般市民ターゲット性犯罪を行う(原文ママ

 

これは実質ネトウヨの特徴ッ!

リベラル反社会的存在

左翼リベラルは、表向きは戦争反対平和主義差別反対・フェミニズム男女平等といった綺麗事を主張するが

実際やっている事は

対立相手集団誹謗中傷嫌がらせ

・自宅を割り出し、汚物を撒いたりペット殺害する

・勤務先や自営業店舗に押し掛けて営業妨害

犯罪予告脅迫で気に食わない人間活動妨害して潰す

・身内の女性にはセクハラ性犯罪を平気で行う

男性全般に対してのヘイトスピーチを繰り返す

一般市民暴力行為犯罪恫喝する

不特定多数一般市民ターゲット性犯罪を行う


下手なヤクザよりもよっぽど凶悪であり一般市民生活を脅かす存在に成り果てている。

もう左翼リベラル反社と言っても過言では無いよね。

2024-02-09

1990年代って平成だけどなかなか世の中がキチガイだった記憶がある

・客が普通に食ってんのに夫婦同士(店長店員)がくだらない喧嘩始める(しか個人店ではなくフランチャイズのチェーン)

小学校女子生徒に冗談めかして抱きつく男性教師男子生徒の局部を(なぜか手の甲で)触る女子教師

淫行逮捕されて懲戒免職食らった教師ほとぼり冷めたあとによその学校再就職してその後教頭に昇進(しか公立学校での話)

小学生ヌード写真集製造販売合法

長野県では淫行合法

高校運動部で血出るまで、怪我するまで部員を殴る蹴るする指導者が当たり前にいた

・(やった側、やられた側を合わせると)カツアゲ経験率の驚異的な高さ

万引き経験率の驚異的な高さ

飲酒運転の罪の重さは自爆の物損事故程度に見られてた

・酔っ払って仕事してる社員スルーされる。処分なし

受験合格学校卒業の記念に先生と生徒が2人きりで旅行

・課のみんなで風俗旅行(気合入ってるとタイ遠征して幼女買いに行く)

・当時の首都圏女子高生の援助交際経験率の高さ

薄給でいいからとにかく休みが多くて残業少ない仕事に就きたいという価値観キチガイ扱い

飲食店レベルが今じゃ考えられないほど軒並み低く、完食不能レベルにマズイ飲食店すらそこかしこにあったので外食ギャンブル

深夜番組オッパイ平気で出るし発売予定のAVの紹介なんかもしてた(ドラマGTOなんかでは作中でAV流れるシーンもあった)

精神病院障害者施設で生きるか死ぬかの虐待が平気で繰り返されてた(そういう闇を題材にした『聖者の行進』というドラマがあり、虐待描写が酷すぎて抗議が殺到したらしいが、現実事件はこれより全然酷かったという)。

また、精神疾患起因の妄想ではなく、健康にも関わらず陰謀によって精神病院強制連行され薬漬け&軟禁人生終了させられた人がマジでたくさんいた。

反社と強い関わりがある、のではなく反社のものベンチャー企業でも上場できた

・まだ北朝鮮拉致が行われてた

過激派内ゲバでまだ死人が出てたし、革マル系サークルに住み着いた部外者排除に踏み切った大学学部長が自宅から出た瞬間に角材で滅多打ちにされる事件なんかも

銀行支店長がたまに暗殺されてた

労働組合勧誘軟禁恫喝を駆使して行われてた

市役所職員市民に対して愛想がないどころではなく横柄

一般人被害者凶悪殺人事件が起きたら芸能レポーター取材陣が平気で葬式に押しかけてその時撮った映像夕方ニュース10分くらい流す

私立医学部入試が色々な意味めっちゃくちゃ

都心まで20分かつ駅近の下町湾岸エリア宅地と、都心まで80分かつ駅徒歩20分の新興住宅地の坪単価が同じだったりした

小売店なんかで相手子供だったら金持ってようが客扱いしない。下手すりゃ金の出どころを怪しがって売ろうとしない

・親の命令子供自販機までタバコを買いに行かされる

小学生学校トイレウンコしてるのバレたらお笑い系人気者でない限りは小学校生活終了

2024-02-03

いじめハラスメントが求められた時代なんてあっただろうか?

文春砲の後、松本およびダウンタウンを崇め奉る記事は多数書かれているが、その多くで「ダウンタウンは笑いの天才である」という表現がある。

以下の記事でもダウンタウンは、いじめ無礼を平気で行う悪童キャラとして「時代に求められた2人」だったとブレイク当時の様子を書いている。

デイリー新潮常識修正拒否した松本人志、ダウンタウン批判的だった横山やすし…「天才」2人の歩みは今になって重なる」

https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02031045/?all=1

とはいえ、当時から賛美一色ではなく、苦情の投書も多かったことは併記されているのだが、

ダウンタウンの笑いが受け入れられなくなっていったことを「時代のせい」にしていることは問題である

この記事では「お笑い人の常識時代とズレるのは珍しいことではない」とし、

かつての大物芸人自分常識修正し、時代に合わせてアップデートしてきた人が何人もいたと書いているが、

そういう人たちは、単にやっちゃだめなことをして怒られて、反省して常識的になっただけであり、決して「時代のせい」ではない。

あえて時代的背景ということを考えるのであれば、

ダウンタウンブレイクした時代は、日本社会全般として、今より上下関係が厳しかったり、若い人に対するシゴキというかパワハラが酷かったのかもしれない。

年上世代に日々苦渋を舐めさせられている若者たちダウンタウンテレビに魅力を感じる理由があったとすれば、

若い2人が先輩に楯突く様子がカッコよかったり、どんな人の前でも傍若無人な振る舞いをするダウンタウンに憧れたりしていたのかもしれない。

だがそれは、攻撃的な気持ちを発散させるための一時的憂さ晴らしに過ぎず、「笑い」と呼べるものだったのか、自分には疑問でしかない。

この記事では、松本アップデート拒否したとして「一方で自分が納得することが第一だった松本修正しなかった。むしろ積極的修正を拒絶した。」と書いているけど、

ダウンタウンファン自称する人たちに申し訳ないが、

前にバズっていた『教養がないと冗談レパートリーが、セクハラパワハラ下ネタだけになる』という話じゃないけど、

教養意識して身に付けなさい」という父にその理由を聞いたら「教養がないと冗談レパートリーセクハラパワハラ下ネタだけになる」とのことで納得した

https://b.hatena.ne.jp/entry?url=https%3A%2F%2Ftogetter.com%2Fli%2F1832733

パクツイらしいけど)

結局のところ、松本は何歳になっても教養社会性を身につけることができず、

わがままを言って大暴れして周りを恫喝する」以外に人を動かす方法を学べなかったというだけのことなんだと思う。「天才」がやることじゃないよね。

まぁ、こういう暴力的な幼稚性を持った芸人の威を借りて、やりたい放題やっていた吉本テレビ業界の連中も共犯ではあるんだけどさ。

2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-25

そもそもの話、公金問題ってさ

例の団体に限らずNPOだの社団法人なんてのは多かれ少なかれ我々都民税金から出る公金で活動してる訳じゃん?

まり広義の意味において我々都民は彼ら・彼女らのスポンサーなんだよね

(さしずめ暇の人は大金納めてる大口スポンサーか)


スポンサーなんだから全部言う通りにしろとかは思わないけどその使い道に疑問を持ったり「これどうなん?」って質問するのは普通だよね?

それに対しやれ差別者だのミソジニーだの性犯罪者だの罵倒して来るのだから話になんねーよ

まともな活動やってるのかすらも怪しい部分あるし、我々がスポンサードしてる金で政治活動したり萌えコンテンツ会社恫喝したり

性犯罪と地続きなどと酷いレッテル貼ったりファンネルしかけて嫌がらせするとか、いくらなんでも好き勝手やり過ぎでは?


あースポンサードしたくねーわマジで切りたい(まあ切られたみたいだけどw)

金の使われ方に疑問を呈するのも、問題起こした者を切れと主張するのも、スポンサー権利だろうに

anond:20240125113401

大きな声で異議ありって言われたら恫喝ってどういうこと?

anond:20240124180431

煽り思想抜きに、裁判相手恫喝して萎縮させようとするってどーなのよ?

マスコミ関係者が詰めかけてたとか、裁判野次飛ばす様な危ない輩(神原弁護士と同じしばき隊関係者?)がいたりと

暇が来てたら良い晒し者になってたと容易に予想が付く。

そう言えば例の衝立とかオンライン出廷も神原弁護士が全力で却下を主張して無しになったらしいね

Colabo側弁護士が「暇をコロコロした方が早い」などと、はてな代表新橋九段先生ツイートRTしたりしてたよね。


裁判に「出られない」状況を作っておいて「出ない」事を全力で煽って、暇に問題がある風潮を作っていく作戦かな?

上手い事やるなぁ。これが左翼の手口なんだろうね。マジで怖いしキモいよー

anond:20240124180431

相手弁護士恫喝して萎縮させる手法か。こんな弁護士退廷させろよ。

2024-01-23

anond:20240123130321

その問題に対して詳しくはないけど、当時には肯定的な返事をしておいて

8年も経ってから「あれは同意してない」はわりと無理があると思ってた

もちろんそこに恫喝やら強制性交存在していたら話は別

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