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2021-05-17

anond:20210514180129

蕎麦はもともと歴史的には小麦より前から世界各地で食べられていて、小麦栽培が主流化したあとも救荒植物として重宝されていたという経緯もあり、ヨーロッパの一部を含むユーラシア全域で蕎麦食文化が残ってます一般にはそばがきやクレープのように、水に溶いて練って焼いたり茹でたりしたものが食べられてます。『望郷太郎』でも、そういう風に単純な方法で食べていた蕎麦麺状に加工して動物性のつゆを絡めて食べさせたので他の奴隷民が感動した、という筋立てになっています

2021-05-14

anond:20210514171426

『Dr. STONE』には寄り道エピソード的に「食の改善」ターンがあるんだけど、さすがに考証がしっかりしてて、前農耕期の採集狩猟文化に近い村落社会で穀類(高純度炭水化物)を栽培させる、砂糖を作る、メイラード反応を積極的に使う、などの手法を持ち込む…という流れでそのあたりを描写していた。このへんは、おそらくまだ接したことのない人類であれば十中八九「今までに食べたことがない美味しいもの」と感受され感動されると思う。特に糖。動物だって感応するものなんだから人間だって好きになるに決まってる。

望郷太郎』では、主人公が野生の蕎麦を麺にして動物性の出汁にひたして食べる、という料理を同じく狩猟採集文化から農耕文化への移行期の奴隷仲間に振る舞う、という表現があって、これも味蕾にグルタミン酸受容体があることを考えればまあまあ割と説得力あるかなって。

未開の連中に高純度な炭水化物・糖・アミノ酸・メイラード反応などをガツンとぶつける、ってレベルを超えた「現代的な美味しい料理」の導入は、文化文脈によってはぜんぜん受け付けられない可能性も高いと思う。そもそも現代日本人世界的に見ても味覚に関する許容度・好奇心が相当強いほうだと思う。これまで自分滞在したことのある発展途上国の大半では、一般市民の多くは「食べたことのない料理を食べてみたい/試してみてもいい」という意識を持ってなかった。

2021-03-14

anond:20210314105214

エヴァ故郷に対する庵野監督望郷と訣別として受けとったよ。

三部作最後でも実写で映画館写すとかやってたよね。

この映画を見たあと即刻で「庵野秀明・宇部興産」で検索して読みふけってしまった。

2020-10-28

それでも,あなたは恵まれている

親がまともであることは,ほかの何よりも幸運なことだと自覚されたほうがよい。

おそらく,自分が親に恵まれていることはわかってはいるだろうが,それでも総合的に判断して自分は恵まれていないと感じているとすれば,それは高望みというものだ。

元増田境遇を見ていると,自分に近いものを感じる。

自分は南のグリーンランド県の出身だが,バスなどを乗り継がない範囲に1つでも高校がある時点で,おそらく増田の方がやや都会の生まれといっていいだろう。

自分も,勉強ができる子は馬鹿にされがちな地域で生まれ公立高校に進み,予備校などには通わず大学受験をどうにかした。

ただ,自分が恵まれていた点として,うちの両親は大卒で,おそらく元増田の親よりもさらに少し学問理解があった。

おかげで,自分東大に入れた。

おそらく,努力元増田以上にしてきたとは思うが,それはあまり本題には関係がないだろう。努力ができるかどうかも,環境に負うところがかなり大きい。

元増田東京人間自分比較するときに,なぜか当たり前のように東大慶応などの(学歴的に)上澄みの人間比較しているが,もちろん彼らは東京では当たり前の境遇というわけではない。

自分田舎比較的ましな親にあたったから,仮に東京に生まれても東京の中でましな方の親にあたるのでは,というのは,都合の良すぎる仮定というものだ。

単に都合の良い妄想がしたいのであれば,東京でかつ教育理解のある親の元に生まれたい,などと中途半端なことは言わずビルゲイツの子に生まれたいとでも考えたほうがすっきりするだろう。

東大多数派を占めているのは関東進学校の子で,そこに地域差があるのは確かだが,田舎出身人間は少数派とはいえまれとは言えないほどには多い。

それ以上に大きな環境の偏りというのは,やはり親だ。自分が多少なり相手の背景を知れる程度に会話をした東大生で,親が学問学歴価値見出していないという者は,一人しかいなかった。

結局のところ,都会に生まれたところで,親がまともでなければ人生は相当厳しくなる。

地域格差は確かに存在する。自分もその点では大いに苦労してきたし,都会の人間をうらやむ気持ちは大いにある。

ただ,都会の人間もそのほとんどは総合的には自分より恵まれていない環境にあるのだとも思っている。うちの親ほどまともな親はあまりいないので。

元増田も,その点はもっと重く考えたほうが良い。あくまで文の印象のみから判断だが,あなたの親は客観的に見て相当に「当たり」で,ほかの不遇を補って余りあるものだ。

最後に,元増田は「都会は田舎を見捨てている」と考えているようだが,それは端的に言って完全な誤りだ。

東京は,おぞましいほどに出生率が低い。東京のみでは人口再生産はまったく成立していない。

元増田のように優秀な人材田舎から引きずり出すことを前提として存在しているのが,東京という都市だ。

都会は田舎を見捨ててはいない。まだまだ田舎から搾取する気満々だ。

あん田舎搾取されちまえという気持ち望郷の念が,自分には半々ある。

https://anond.hatelabo.jp/20201026003439

https://anond.hatelabo.jp/20201027203138

2020-10-02

神が活動をやめた

自CPの神が創作をやめて半年ぐらい経った。

から大好きな神だったけど、最近活動もめっきり減っていて、たまに絵を描いたりツイートしてくれるだけで御の字!という感じだった。

そんな神が、コロナ禍に入ってからものすごくメンタルをやられているようだった。

何が原因かなんて知らない。ツイートの内容からプライベートなことのように思えたし、仕事とか、家族だったかもしれない。

そうしてある日、神は自ジャンルでの活動をやめると宣言した。

こういう時世の中で以前のように楽しい気持ちになれない、と。自CPの事は大好きだから身の回りの事が落ち着いたら戻って来るかも。と。

とっても悲しかったがこういう事もあるよなあ、と私はただ神に健やかな日々が訪れることを願った。

相互フォロワーだったけど、気づいたらブロックされていた。まあそれもコロナの影響なんだろう。

色々大変な事が起こっている時にソシャゲとかアニメ見てワイワイしている人間が許せなくなるのもわかる。

自分はこういう時世だからこそ元気な雰囲気でいようと努めていたけど、癇に障る人もいるかもな。

そして神が居なくなって数か月が過ぎ、神は健やかな日々を少しでも取り戻せたかな、絵を描くのもさっぱりやめてしまったのかな・・・。なんてふと思い出す事があった。

pixivおすすめユーザーに神が表示されていたのでチラりと望郷のような心地でそれを開いた。

!!!!!!!!!全然違うジャンルめっちゃ元気に活動してる!!!!!!!!!!!!!!!!!

私はこの時「神、元気でよかった~!」という優しい気持ちと、「コロナ関係なかったやんけ」という気持ちと、「私の事嫌いでブロックしただけちゃうか?」という虚の気持ちで踊った。

いや、実際「ジャンル飽きたからやめます」というよりは「プライベート事情でやめます」という方が角も経たないですよね。

私の事が嫌いでジャンルやめたまでいくと考えすぎかもしれないが、多分嫌われてはいたっぽいなという感情で遠くを見ている。

神が元気でよかったな

2020-01-28

冬の歌といえば

思い浮かぶのが、


の3曲である。どれも青森県関係している。

秋田でも山形でもなく、青森

雪の深さや寒さの厳しさなら、秋田山形も同等なのに。

青森には、歌心をくすぐるなにかがあるのか。

実際行くと、しゃれたパッケージ名産品の土産物がたくさんあったりする。

おしゃれ感を全面に出すことにためらいのない青森

そんな青森嫉妬する私は、岩手県民。

朴訥で謙虚を良しとする岩手県民。

そろそろ宮沢賢治を脱却してもよいのではないか

2019-09-25

このマンガタイトルを教えてくれ

最近読んだマンガなんだがタイトルが思い出せない。

覚えていることは

主人公金持ちおっさん(どこかの財閥役員?)

地球規模の災害が起きて主人公世界でただ一人?生き残る

家族(妻と子)で異国の冬眠装置に入るも二人共死亡

日本を目指す

断片的ですまない

[追記]

山田芳裕の「望郷太郎

本当にありがとう!!!

2019-07-19

京アニ

京アニ犯行に対する傍観者の反応に危険もの嫌悪感を感じたんで書く。

Twitterを見ていると世界でも最高峰アニメーター33人だとか、日本アニメ産業の根幹を揺るがす事態だとか、戦後最悪の放火殺人みたいな反応ばっかだ。

かに彼らの作品は素晴らしいし、多くの人を救ったともいえる。

しかし、それでもこの言い方は間違っている。

いかお前。人の死は統計ではない。

死んだのは有能アニメ制作者の労働力33単位ではない。

経済とか数字上での被害凄惨さを周知するのはマスコミにでもやらせればいい。

人の死を被害額やら人数の大小で語るのは、人を数でとらえるということ。それでは強制収容所管理人と同じだ。

お前の親友恋人家族、親、子供、だれでもお前に近しい人にお前はそんな言葉をかけるのか。

彼らの業績のすばらしさはもちろん分かってる。だがお前は彼ら一人一人を、作品価値づけるのか。

私たちは、一人一人の被害者を、33人という均質な集団ではなく、ひとりひとり名前を持つ33個人33通りの殺され方をしたと考えるべきだ。

想像力を働かせるんだ。ある名前を持ったひとりの人に、その人の死に、お前が向き合うんだ。大衆を煽る必要はない。お前なりに一人一人と真剣に向き合う、一人一人を真剣に痛むことが大切なはずだろ。

最後引用して終わる。作者の石原吉郎シベリア収容所生活を送った経験を持つ。

望郷と海

ジェノサイドのおそろしさは、一時に大量の人間殺戮されることにあるのではない。そのなかにひとりひとりの死がないということが、私にはおそろしいのだ。人間被害においてついに自立できず、ただ集団であるにすぎないときは、その死においても自立することなく、集団のままであるだろう。死においてただ数であるとき、それは絶望のものである。人は死において、ひとりひとりその名を呼ばれなけらばならないものなのだ

2019-06-02

天使 焦燥 関係 粘着質 羽 形而上 幽霊 屋上 薄紫 規範 妄想 屍体 女 無表情 残酷 迷走 陰核 夜 過去 驟雨 矢 憂苦 母親機会 意図的 破瓜 斜陽 無防備 脳髄 充実 無力感 果実 紅潮 神聖視 震動 無数 裸 花壇 懐疑 判断 舞台裏 悲傷 不意 免罪符次元 谷間 消極的 筆跡 刺激 黄金分割 幻覚 同等 慟哭 饒舌 望郷 下半身 肉塊 恍惚 否定 白墨 時間 淫液 支配 居心地脊髄 射精 変貌 御法神 緊張 視界 吐息細胞 苦痛 五官 断続的 証明 断片 逆撫 肉孔 孤独感 屹立 階段 保健室笑顔 給水塔 非道 快楽 我侭 近道 思春期 容赦 世界 気怠 猫 憧憬 休館日 淫猥 怪物 口腔 空 同化 圧力 感覚 網膜不思議 悲鳴 存在 弔問客 赤面 標本 無言 潤滑油 芳醇 自分 一瞥 凝視 液体 過信 雑木林 命運 陰鬱 神秘警報 放物線双眸 一筋 凶裂 突然 舌先 狭間 廊下 透過速度 秘肉 空虚 朦朧 天国 躊躇 煙草 錯覚 悲鳴 唯心的 収縮 自意識 忽然 不可能輪郭 彼岸 絞 無念 緋色 毛根 蠢 足早 脆弱 緩急 阿頼耶識 経緯 媚薬高潮 情事 性的衝動 違和感 構成 堕落 動悸 胸元教師 妖艶 複雑 子宮崩壊 硬直 整理 辟易 肉壷 発端 膨張 一抹 長髪 対峙 奥底 好奇心 警告 曖昧 払拭 偶像 人形 正反対柔肌 後悔 磁力線 重心 出血 不変 障害 役割 邪気 艶 窓際 凄絶 土埃 小水 焦点 符合 脚立 抵抗 拒否反応 維持 消毒 昼 必死勃起 蜜 金網 触発 混沌 丁寧 記憶 漆黒 満足感 激怒 抗議 汗 着席 飛沫 初恋 驚愕 眼鏡 白濁 益体 戦慄 相似形 特有 殴打 淫情生物学 逡巡 天然 理由 邪魔者 非才 縁石 悲願 努力 暴言 施設 尋常意味心 平静 隘路 裏手 肉 反射的 義務 渇望 肉感 気配没頭 自涜 皮肉 夕闇 津液 空白 様相 奇妙 卵 顕現 同居 溶解 不安 絶頂 才能 露呈 叙情陳腐 懸命 痙攣 粘膜 密集 安堵 接点華奢 分解 喉仏 自覚 水滴 歪曲 無情 沈黙 質感 橙 講釈 先端 素直 具象 高揚感 無駄 準備室 感心 残留 陽光 閲覧 司書 彷徨実習授業 夕刻 根拠 吐露 連日 相応 無彩色 悲哀 偏在 容易 耳元 焦慮 隙間 落第 狂熱 理性 源泉 出入口 清楚 積極的 搬入 消失盲信 慎重 苦悶 満喫 愉悦 軌跡 脳裏 悪意 恋人 贖罪 内臓 蔵書 一緒 羞恥 熱気 溜息 虚言 透明 不可思議 動揺 拒絶 間髪 柑橘乱暴 視線 接合部 供物 指定席 浄化 嗜虐心 単語 永遠 花心 境界線 解体理論武装 本棚 地獄 器官 呪詛 几帳面 縄尻 精神 翼蔽雑然 雰囲気 将来 畏怖 迷走 蹂躙 憎悪 懊悩 侮辱 如実 脳髄 下腹部 雛鳥 黒板 愁嘆 衝突 陶酔 中途半端 別離 痛覚 眩暈 子供 霧散狂騒 性交 言葉少女 さよならを教えて 天使 焦燥 関係 粘着質 羽 形而上 幽霊 屋上 薄紫 規範 妄想 屍体 女 無表情 残酷 迷走 陰核 夜 過去 驟雨 矢 憂苦 母親 機会 意図的破瓜 斜陽 無防備 脳髄 充実 無力感 果実 紅潮 神聖視 震動 無数 裸 花壇 懐疑 判断 舞台裏 悲傷 不意 免罪符 次元 谷間 消極的 筆跡刺激 黄金分割 幻覚 同等 慟哭 饒舌 望郷 下半身 肉塊 恍惚 否定 白墨 時間 淫液 支配 居心地 脊髄 射精 変貌御法神 緊張 視界 吐息細胞 苦痛 五官 断続的 証明 断片 逆撫 肉孔 孤独感 屹立 階段 保健室 笑顔 給水塔 非道 快楽 我侭 近道 思春期容赦 世界 気怠 猫 憧憬 休館日 淫猥 怪物 口腔 空 同化 圧力 感覚 網膜不思議 悲鳴 存在 弔問客 赤面 標本 無言 潤滑油 芳醇 自分 一瞥凝視 液体 過信 雑木林 命運 陰鬱 神秘警報 放物線 双眸 一筋 凶裂 突然 舌先 狭間 廊下 透過速度 秘肉 空虚 朦朧 天国 躊躇 煙草 錯覚悲鳴 唯心的 収縮 自意識 忽然 不可能 輪郭 彼岸 絞 無念 緋色 毛根 蠢 足早 脆弱 緩急 阿頼耶識 経緯 媚薬高潮 情事 性的衝動 違和感 構成 堕落 動悸 胸元 教師 妖艶 複雑 子宮崩壊 硬直 整理 辟易 肉壷 発端 膨張 一抹 長髪 対峙 奥底 好奇心警告 曖昧 払拭 偶像 人形 正反対 柔肌 後悔 磁力線 重心 出血 不変 障害 役割 邪気 艶 窓際 凄絶 土埃 小水 焦点 符合 脚立 抵抗 拒否反応維持 消毒 昼 必死 勃起 蜜 金網 触発 混沌 丁寧 記憶 漆黒 満足感 激怒 抗議 汗 着席 飛沫 初恋 驚愕 眼鏡 白濁 益体 戦慄 相似形 特有殴打 淫情 生物学 逡巡 天然 理由 邪魔者 非才 縁石 悲願 努力 暴言 施設 尋常意味心 平静 隘路 裏手 肉 反射的 義務 渇望 肉感 気配 没頭自涜 皮肉 夕闇 津液 空白 様相 奇妙 卵 顕現 同居 溶解 不安 絶頂 才能 露呈 叙情陳腐 懸命 痙攣 粘膜 密集 安堵 接点 華奢 分解 喉仏 自覚 水滴 歪曲 無情 沈黙 質感 橙 講釈 先端 素直 具象 高揚感 無駄 準備室 感心 残留陽光 閲覧 司書 彷徨 実習授業 夕刻 根拠 吐露 連日 相応 無彩色 悲哀 偏在 容易 耳元 焦慮 隙間 落第 狂熱 理性 源泉 出入口 清楚 積極的搬入 消失 盲信 慎重 苦悶 満喫 愉悦 軌跡 脳裏 悪意 恋人 贖罪 内臓 蔵書 一緒 羞恥 熱気 溜息 虚言 透明 不可思議 動揺 拒絶 間髪 柑橘 乱暴視線 接合部 供物 指定席 浄化 嗜虐心 単語 永遠 花心 境界線 解体理論武装 本棚 地獄 器官 呪詛 几帳面 縄尻 精神 翼蔽 雑然 雰囲気将来 畏怖 迷走 蹂躙 憎悪 懊悩 侮辱 如実 脳髄 下腹部 雛鳥 黒板 愁嘆 衝突 陶酔 中途半端 別離 痛覚 眩暈 子供 霧散 狂騒 性交 言葉少女 天使 焦燥 関係 粘着質 羽 形而上 幽霊 屋上 薄紫 規範 妄想 屍体 女 無表情 残酷 迷走 陰核 夜 過去 驟雨 矢 憂苦 母親 機会 意図的破瓜 斜陽 無防備 脳髄 充実 無力感 果実 紅潮 神聖視 震動 無数 裸 花壇 懐疑 判断 舞台裏 悲傷 不意 免罪符 次元 谷間 消極的 筆跡 刺激 黄金分割幻覚 同等 慟哭 饒舌 望郷 下半身 肉塊 恍惚 否定 白墨 時間 淫液 支配 居心地 脊髄 射精 変貌 御法神 緊張 視界 吐息細胞 苦痛 五官 断続的証明 断片 逆撫 肉孔 孤独感 屹立 階段 保健室 笑顔 給水塔 非道 快楽 我侭 近道 思春期 容赦 世界 気怠 猫 憧憬 休館日 淫猥 怪物 口腔 空 同化圧力 感覚 網膜不思議 悲鳴 存在 弔問客 赤面 標本 無言 潤滑油 芳醇 自分 一瞥 凝視 液体 過信 雑木林 命運 陰鬱 神秘警報 放物線 双眸 一筋凶裂 突然 舌先 狭間 廊下 透過速度 秘肉 空虚 朦朧 天国 躊躇 煙草 錯覚 悲鳴 唯心的 収縮 自意識 忽然 不可能 輪郭 彼岸 絞 無念 緋色 毛根 蠢 足早脆弱 緩急 阿頼耶識 経緯 媚薬高潮 情事 性的衝動 違和感 構成 堕落 動悸 胸元 教師 妖艶 複雑 子宮崩壊 硬直 整理 辟易 肉壷 発端 膨張 一抹長髪 対峙 奥底 好奇心 警告 曖昧 払拭 偶像 人形 正反対 柔肌 後悔 磁力線 重心 出血 不変 障害 役割 邪気 艶 窓際 凄絶 土埃 小水 焦点 符合 脚立抵抗 拒否反応 維持 消毒 昼 必死 勃起 蜜 金網 触発 混沌 丁寧 記憶 漆黒 満足感 激怒 抗議 汗 着席 飛沫 初恋 驚愕 眼鏡 白濁 益体 戦慄 相似形 特有殴打 淫情 生物学 逡巡 天然 理由 邪魔者 非才 縁石 悲願 努力 暴言 施設 尋常意味心 平静 隘路 裏手 肉 反射的 義務 渇望 肉感 気配 没頭 自涜 皮肉夕闇 津液 空白 様相 奇妙 卵 顕現 同居 溶解 不安 絶頂 才能 露呈 叙情陳腐 懸命 痙攣 粘膜 密集 安堵 接点 華奢 分解 喉仏 自覚 水滴 歪曲 無情 沈黙質感 橙 講釈 先端 素直 具象 高揚感 無駄 準備室 感心 残留 陽光 閲覧 司書 彷徨 実習授業 夕刻 根拠 吐露 連日 相応 無彩色 悲哀 偏在 容易 耳元 焦慮隙間 落第 狂熱 理性 源泉 出入口 清楚 積極的 搬入 消失 盲信 慎重 苦悶 満喫 愉悦 軌跡 脳裏 悪意 恋人 贖罪 内臓 蔵書 一緒 羞恥 熱気 溜息 虚言 透明不可思議 動揺 拒絶 間髪 柑橘 乱暴 視線 接合部 供物 指定席 浄化 嗜虐心 単語 永遠 花心 境界線 解体理論武装 本棚 地獄 器官 呪詛 几帳面 縄尻 精神翼蔽 雑然 雰囲気 将来 畏怖 迷走 蹂躙 憎悪 懊悩 侮辱 如実 脳髄 下腹部 雛鳥 黒板 愁嘆 衝突 陶酔 中途半端

2018-05-28

[]李煜

937年に生まれる。

中国五代十国時代の「南唐」の第三代国主

政治に関しては全くの無能だったが、芸術家としては優れた才能を見せ、華やかな宮廷で贅沢をしながら素晴らしい詞を作っていった。

彼が作らせた文房具は、いまなお中国史上最高の品質と謳われ、後世の文人たちに珍重されている。

また、お気に入りの宮女の足を縛って、黄金で作られた蓮の花の上で踊らせたことがあり、それが「纏足」のはじまりであるという。

当然ながら国としては衰退し、あっけなく宋に攻め滅ぼされて、幽閉された。

その後、彼の詞は深い憂愁と望郷の念とが入り交じる作風へと変化し、皮肉にもさらに高く評価されることとなった。

978年、李煜の詞を聞いて激怒した宋・太宗に、あまりの苦しみに身体を何度も折り曲げて死ぬという「牽機薬」という毒を盛られて亡くなった。

2018-04-05

anond:20180405124230

おまえこ蝿の王混同してないか

大人も女もいない気の合う男友達だけの共同生活」はある種のユートピアだよ。

もちろん仲間割れだとか望郷の念だとかは描かれるけども。

2018-03-09

クラブかに来るマンさん

フロアじゃないが、所謂クラブで働いている

世間的にクラブってイケイケで全てが上手くいってるリア充が来てるって思われているけど、実はちょっと違う

男性は確かにそういう人が多めなんだけど、女性リア充なんだけど、むしろ不安とか多めの子が多い。キョロ充?なんていうか、自分に自信の無い子

クラブに行ってるってステータスが全てなんだろうね。無理してる感がありあり、若さでどうにかしてる

そういう子が年取った時どうなるんだろう?バブル世代以上の望郷の化物になりそう。プライドだけ高い

2017-11-24

オルタナけが新のJ-POPなのだ

テンプレをなぞることこそがJ-POPだという嘘が広まったのはいからだろう。

まだJ-POPが元気だった頃にJ-POPの頂点に居たのはいだってオルタナだった。

新しい時代を作り出そうとする熱さと、それでも捨てきれない定番コード呪縛にも似た安寧と望郷、その混ざりきらない二色刷りのメロディーが人々の琴線をかき乱したのだ。

今のJ-POPは死んでいる。

定番は祝福として受け入れられそこには金の臭いが染み付き、新しさを生み出すことは儲からない面白くない知らない興味が無いと捨て去られた。

もうここには何もない。

VOCALOIDが何故あそこまで流行ったのかを考えて欲しい。

あれが最後の光だったからだ。

あんものしか光が残っていなかったのだ。

あれほど星が輝いていたのにいまや満天は全て闇だ。

ビードロのような滑らかさも、墨汁のような艶めかしさもない、無の黒だ。カラーコードが全て0で埋められた黒だ。

この世界に再び誰か光を照らしてくれ。

2017-10-28

なんで日本男性歌謡曲歌唱力が下がり続けてるの

藤山一郎西城秀樹ミスチルDragon Ash→アレキサンドロス→神様、僕は気づいてしまった

「こいつは本当に上手い!」と思える奴が出てこない。秦基博でさえも。

もっと小林旭熱き心にとか、細川たかし望郷じょんがらとか、そういうの聴いて勉強した方がいいよ。

日本の文化品質は低きに流れてる。指導者がいない、というより、マーケット評価である僕たちの耳が腐って来てる。ノーベル賞取れなくなる遠因は文化品質の低下、ひいては、大衆意識の低さにある。

突然変異を待って座して死ぬのを待つか、お前が坂本龍馬になるかだ。

2017-06-04

吾輩は都会育ちである

田舎はまだ無い。

都会で生まれ都会で学び都会で働いてきた。

私の人生走馬灯のように振り返った時、田舎風景が映るのは家族学校行事で遠出をした時だけである

それでも私には田舎への懐かしさがある。

小高い丘に囲まれた小さな村。

広がる田園風景の中に木造家屋がチラホラと見えるだけの人口密度の極めて低い通学路。

ずっと先の都会へと線路を延ばす滅多に電車の来ない小さな駅。

そういった光景を見ると懐かしさがこみ上げ、望郷と呼べるような感情が胸の内側からゆらりと吹き出してくる。

何故だろう。

私は田舎を持っていない。

それでも私は田舎に懐かしさを感じる。

テレビ映画世界田舎を見ると、自分もそういった何にもない世界から本数の少ない電車を乗り継いでここまでやってきたかのように錯覚する。

不思議だ。

故郷を思う時、心に浮かぶのは、自分が過ごしてきた都会の景色よりむしろ、そうやってメディアによって植え付けられた田舎なのだ

都会育ちの人間が何故田舎に懐かしさを感じるとは、メディアの力とは本当に恐ろしい。

自分という人間の中にある価値観の何割がそういった脚色によって構築されているのだろうか。

2016-06-07

クレヨンしんちゃんばっかりおかしくないですか?

知名度の問題なのか。




日本型リーダーはなぜ失敗するのか」

も買ってました。


舛添氏は,平成23年10月福岡県内の書店で,コミッククレヨンしんちやん北与野

博士編」 , コミックイナズマイレブンSPECIAL<1> 」 , クイズ本「ひっかけク

イズ最強イジワル王への挑戦」 , クイズ本「大人にはないしょだよ超スペシャル版ひっ

かけクイズ」 ,児童書幽霊屋敷レストラン」を購入し,それらの代金は,新党改革支部

から書籍代金として支払われた。なお,その際, 「ヤマの記憶山本作兵衛聞き書き」 , 「筑豊炭田に生きた人々望郷の想い近代編」 , 「緒方竹虎リベラルを貫く」 , 「筑

前の国学者伊藤常足と福岡の人々」も一括して購入されている。

舛添氏は, 「クレヨンしんちゃん北与野博士編」などコミックや「ひっかけクイズ

強イジワル王への挑戦」などクイズ本について, 「児童保護者から子供が悪い言葉

いをまねたり,テレビクイズ番組などを見て勉強しないので困るので,政治の力でなん

とかなりませんかとの陳情を受けたことから,実際にコミック等でどのような表現がなさ

れているのか,また, クイズ番組教育に役立たないものなのかを確認するために,購入

した。 」と説明している。

http://big.assets.huffingtonpost.com/20160606masuzoe.pdf

とのこと。

児童保護者から子供が悪い言葉遣いをまねたり,テレビクイズ番組などを見て勉強しないので困るので,政治の力でなんとかなりませんかとの陳情を受けたことから,実際にコミック等でどのような表現がなされているのか,また, クイズ番組教育に役立たないものなのかを確認するために,購入した。 」

よくわからない。

保護者が、クイズ本やクレヨンしんちゃん2002年のもの)の言葉かいが悪いから「政治でなんとかしてくれないか」と要望されたから買った?ってことかな。

舛添が言葉かいが悪いというのは考えにくい。クイズ番組に舛添がでている可能性もある。

クイズ番組教育に役立つかなんて「クイズ番組次第」である。くだらない豆知識ばっかりのクイズ番組もあるし。

さて、クレヨンしんちゃんが「下品であることは否定しない。

最近そこそこのクオリティで”ぶりぶり”ざえもんが復活したし、ケツだけ星人、親に向かって「みさえ」と呼び捨て、女たらし、

それでも(一時的には放送ストップしてたが)放送され続けている。映画もいい作品多い。

下品なことがダメであること、それを教えてそれでも子供下品なことを言うおかしさを教えたり、家族愛などクレヨンしんちゃんの根幹を伝えることはできないのか。

私は政治の力でクレヨンしんちゃんの素晴らしさを伝えてほしい。

2016-05-23

マスターキートン第8話。 遥かなるサマープディング

第8話は太一の父が出る大平の妻パトリシアの話。

お父さんおじいちゃんあなたたち2人には共通欠点があります。2人とも奥さんに逃げられそのくせ今でもその女性に未練タラタラ

2人智也が女性の肝心の部分が分かっていないのよ。この先老後のことを考えてみて。1人で寂しく生きていくつもり。そんな孤独で不幸のお父さんとおじちゃん思った私はどうなるの。

2人ともどうやったら別れた奥さんを取り戻せるのか5輪仲良く暮らすためには何をすべきかそれがこの合宿テーマよく考えてね。

大平が語る波楽しいあの思いでは側の話太一が語る母親の味は様プリンパトリシアイギリス南部メッカ亀屯家のお嬢様でなんていうか気品に満ち溢れていたと言う話

冥界の王プルートの妻、プロセルビなはとてもやきもち焼きでプルート恋人だった様子横の香りのする草に変えてしまった。でも本当はプロセルピナは2人の関係に行く嫉妬たわけでは無い。

プルートの端プロセル大日方とミンスは同じ要請国の出身ミンス12海外要請国と行き来することができた。明子は要請国の香りを運びプロセルピナ彼女の家を書くたびに嫌ます望郷の念に駆られて言った。その思いを高めるためにミンス奥さんに変えてしまおうがそれでも来ないきれず彼女はとうとう故郷に帰ってしまった。

プルートの端プロセル大日方とミンスは同じ要請国の出身ミンス12海外要請国と行き来することができた。明子は要請国の香りを運びプロセルピナ彼女の家を書くたびに嫌ます望郷の念に駆られて言った。その思いを高めるためにミンス奥さんに変えてしまおうがそれでも来来来れず彼女はとうとう故郷に帰ってしまった。

物の本にもミント香りには思い出をより強く保つ好きな奴があるとされている。母さんが突然許すに帰ってしまったのは13の女道楽のせいではなく。

美しいだろうこれが日本の秋だよ。これが百合子の故郷の秋なんだ。でもおばあちゃんの故郷ミント香りをするところだったんだ。

と言うわけでここまでで一環が終了。一家の時点で男ってこと言うわけでここまでで一環が終了。一環の時点でここまで情報量があったのかとびっくりしますね。あとこの作品が初めて出たのは1989年だそうです。私まだ生まれてねーじゃんすごいなぁ

2016-05-21

http://anond.hatelabo.jp/20160521100204

きらきら瞬くものぼんやり眺めていると望郷に浸りやすい。かも

あとはオレンジっぽい金色、青っぽい銀色なんかもいい感じに浸れるかな

望郷

ノスタルジーって掴み所がなくて好き。

どこか懐かしくて、なんか心がキュンとするような、指先が少し熱を帯びて、ほんの少しだけ涙腺が緩みそうな、どこか暖かくて、それでいて不安な胸騒ぎを呼び起こしそうな。

景色匂い、音、時間。いろんな場面で不意に現れるノスタルジー。はっと息を飲んだ途端、あの不安定感覚に襲われて、でもずっとその感覚に浸っていたいと願ったり。

ブリキおもちゃ遊んだ記憶なんてなくて、それなのにブリキおもちゃを目にすると訪れるノスタルジーって植え付けられた偽物なんだろうな。でもそれすらも好き。

2016-03-30

直木賞とったと言うので、湊かなえ読んだ

個人的見解ネガキャンしようとかステマしようとか言う気はない


読んだのは「望郷」と「Nのために」、ネタバレはしない

感想としては、自分にあわなかったな、という感じ

なんというか、上記の作品根底にあるのは中高生の頃のくすぶった感情文学にした、という印象を受けた

中高生の頃はまわりを見下していて、大学生デビューして華やかではないが以前の私ではないぜ、と思ったら故郷にかえったらそうでもなかった

みたいなストーリーが一貫して感じる


まあ、そういう感情は誰しも抱くのかな?というところで、それを文学として昇華したことが評価されたのだろうな、と感じている

が、それが故に過去に人を見下していたのだ、みたいなフラッシュバック読み手に与えるし、共感してしまうので、どんどん卑屈になってしま自分がいる

卑屈なおばちゃんの話を聞いているとどんどん鬱々としてくるが、そんな感じ


確かに結末は面白いかもしれないけど、途中がつらいのでもう読みたくないなと思いました

2016-03-14

望郷

「おじいちゃん、この増田ってブックマークなに?」

 孫にブラウザブックマークを見られた。どうやら古いブックマークが残ってたようだ。

増田?」

 私はその響きに、何か懐かしいものを感じ、「どれ、ちょっとアクセスしてみようか」と孫に言った。

「ああ…」とため息がもれる。

 果たしてそこに表示されたのは、私が半世紀以上も前に入り浸っていたサイトだった。

「これはね」と孫に、かつての故郷を紹介する。

はてな匿名ダイアリーって言うんだよ。みんなが名前を隠して話をするんだ」

 孫はいまいちピンと来ないような顔だ。

「昔は流行ってたんだよ。国会で議題になったこともあったんだ。おじいちゃんが20才くらいの時だったかな」と言うが、孫はやはり興味を持てないようで、「へー」とだけ言って、すぐに電脳空間での遊び場へと消えていった。

 それにしても懐かしい。私は久しぶりに何か投稿でもしようかと思い、適当投稿を眺める。

 しかし、最新25件の投稿を見て、私はかつての故郷の現状を知る。

 投稿は一日一件。内容は全て同一人物のものだろう日記

 トラックバックブクマも無い。

「これでは、ただの日記帳じゃないか…」と私は思わず呟いていた。

 はてな匿名ダイアリーはただの日記帳じゃないハズだ。

 どうでもいいことを一大事のように騒ぎ立てたり、ほんとうは興味のない政治話題を煽ったりする場所なんだ。

 そう思い、私は落胆した。

 とはいえ、一瞬でも懐かしい思いをさせてくれたお礼として、その最新の日記ブクマをして、ブラウザを閉じた。

 あれから一か月経ち、ふと増田のことが気になった。まだ彼は日記を書いているのだろうか。そう思い増田を開く。

 トップページを見た瞬間、私は稲妻に打たれたかのように固まってしまった。

 更新が途絶えていた。

 最後投稿は、私がブクマをした投稿だった。

 その瞬間、私は理解した。

 彼は満足したのだ。私のブクマによって。

 彼はまぎれもなく増田だった。ブクマを求めて投稿を続ける増田だった。

 投稿の内容など関係ないのだ。日記だろうと、政治について語っていようと、求めるものは一つ。ひたすらにブクマを求めることこそが、増田増田たる所以だったのだ。

「こんなことに、今更気付くとは…」私はそう呟いた。

 だから私たちは、ブクマを求めていたのだ。

 だから私たちは、ブクマをし続けていたのだ。

 あれから、今も私のブクマには、彼の日記が残っている。

2015-11-08

屍者の帝国

 伊藤計劃はディティールの作家だった。

 はっきり言ってしまえば、虐殺器官トリックハーモニーアイディアも、SF観点からするとさして目新しいものではない凡庸ものだ。

 にも関わらず、「夭逝天才作家」として祭り上げられる以前から○○おじさんを含むめんどくさい連中に評価されている理由は何かと考えると、ディティールの積み上げる圧倒的なリアリティにあるのだと思う。

 虐殺器官に出てくる心理マスキング処理、ハーモニーに出てくるアマゾンめいた個人評価スター、これらは今現在からの延長線上の未来として演算される現実的もので、一部の組織企業内では既に現実のものとして実装されているものであろう。

 彼の死から早6年、彼の最後作品である屍者の帝国が、Project itohの最初映像作品として公開される、それも彼が最も愛した映画という形をとってだ。

 6年間、それはあまりにも長い時間でした。僕らの好きだった計劃さんは、どうしようもなくめんどくさい(そして愛すべき)はてダ映画おじさんという存在から、いつの間にかに「夭逝天才作家」という世間を騒がすアイドルになっていてProject itohなるもの始動してしまう始末。

 それでも、それでも、Projectに苦虫を噛み潰したような表情で立ちすくむ○○おじさんたちも、御大小説映像化されることには公開される前は素直に喜んで胸のときめきを抑えきれなかったはず、そう公開される前は。なんなんですか、いざ公開されたとなればハダリーたんのおっぱいとか階差機関に対する言及はあれども映画のものに対しては皆口をつぐみ挙句の果てに「地獄はここにあるんですよ」と指差す始末。

 はっきり言おう、○○おじさんたちは生前の計劃さんから何も学んでいないと。

 映画批評っていうのはレビューではない。もっと体系的だし、少なくともウェブに溢れる「面白い」「つまらない」といった感想程度のゴシップではない。

 批評とはそんなくだらないおしゃべりではなく、もっと体系的で、ボリュームのある読みものだ。もっと厳密にいえば「〜が描写できていない」「キャラクターが弱い」「人間が描けていない」とかいった印象批評規範批評の粗雑な合体であってはいけない。厳密な意味での「批評」は、その映画から思いもよらなかったヴィジョンをひねり出すことができる、面白い読み物だ。

 だから、こいつは映画批評じゃない。まさに印象批評的で、規範批評的で、それはすべて、ぼくが紹介する映画を魅力的に見せるためにとった戦略だ。

 面白い映画面白かった、という。

 このページでいろいろ書いていることは、結局そういうことだ。

「おかえり、フライデー

 人間は死亡すると、生前に比べて21g体重が減少することが確認されている。それが霊素の重さ、いわば魂の重さだ。我々は魂が抜けた肉体に擬似霊素をインストールすることによって死者を蘇らせる。

 原作は我らが伊藤計劃、そして円城塔。といってもたった30枚の遺稿は映画化にあたってオミットされている。メディアミックスなるもの今日当たり前のものになりつつあるのに、なぜかこと映画化に関しては地雷であるという評価が当然のものになりつつある、特にマンガアニメ原作付きのものに関しては顕著だ。本作もその類に漏れず、○○おじさん達から大変な不評を買ってしまっているが、伊藤作品映像化という観点からすれば私は十二分に楽しむことができる傑作だと思った。

 原作付き映画に何を期待するかは人によってそれぞれ違うが、原作ストーリー通りに話が展開するだとか、セリフを忠実に再現するだとか、冒頭の30枚を残すだとか、少なくとも私はそういったことには重みを置かない。小説には文字の、映画には映像の文法がそれぞれあるのだから、単に忠実に再現するだけでは翻訳として成り立たないし、少なくともメディアミックスとしての価値はない。それは原作ファンを称するクラスタに向けた言い訳に過ぎず、怠惰姿勢だと思う。

 文字とはすなわち情報であり、映像もすなわち情報である。その違いがどこにあるかというとtxtファイルwmvファイルの容量を比べるまでもなく、圧倒的な情報量にある。つまり同じシーンを描写するにあっても、映像化のためには不足する情報を画面に徹底的に描き込まなければならない。では不足する情報をどこから補ってくるかといえばやはり原作であるのだが、単に帰納演算に基づいて情報を付加すると、あたかjpeg画像を拡大したように荒く違和感を感じるものになってしまう。そこで映像化にあたっては、原作を入念に読み込み世界観理解したうえで、原作存在しなかった情報を加えることでディティールを明確にする。一方でその情報量が過剰であるが故に、人は文字を3時間追うことができても、映像を3時間観ることは困難なのもまた事実現実的には予算だとか尺の問題だが)。そこで行われるのは物語圧縮である。先に述べた情報の付加と異なり、如何に情報量を減らさずに短い時間に収めるか、如何にディティールを残したまま圧縮できるかが肝になる。

 こうして完成した映像作品は、個々人の頭の中に存在する「原作」とは違ったものとなっているので、ほぼ確実に違和感を与えることになる、場合によってはそれが不評の原因になるかもしれない。だが、ここであえて言わせてもらえば、その違和感こそがメディアミックスとしての醍醐味であって、映画を見る楽しみの観点であろうと。

 私はかつて植民地だった地域によくある上海租界のような場所が好きだ。それは現実宗主国建築物を現地にある材料で模したまがい物に過ぎないのだけれども、望郷の念からか過剰に演出されたそれらの建物は本物のフランスイギリス建物より本物らしく見える。例えるなら歌舞伎女形女性より女らしいようなものだ。

 映像化された屍者の帝国に、私は原作より原作らしいもの、あるいは書かれることがなかった、この世界線には存在しない真の原作面影を感じることができたと思う。

 ボンベイにたむろする屍者の労働者、○○おじさんにも大好評だった圧倒的なディティールの階差機関、白く荒涼としたカザフスタン目黒雅叙園相撲浮世絵ジャパン映像化に際して付加された情報量についてだけでも映画として申し分ない。かつて彼が愛していた世界観型の映画のように、産業革命時代に屍者技術なるもの存在した場合どんな世の中になるかというSF観点なif、たったひとつの嘘による世界構築がなされている。

 「あなたにもう一度逢いたかった、聞かせて欲しかった、あなた言葉の続きを。」

原作ではフライデー円城塔で、ワトソン伊藤計劃にあたる。彼が残したテキストを読み足りない情報を補って、作家伊藤計劃脳内にエミュレートして続編を書くという行為を考えれば当然の配役である小説エピローグで、彼岸に渡ったワトソンを思ってフライデーは自らの意思を持ち動き出す。一方、映画ではその立場が逆転して、ワトソン円城塔フライデー伊藤計劃にあたり、旅の目的伊藤計劃の復活である映画の文法としては旅の目的明確化だが、○○おじさんにとっての不評の元凶となる改変だ。BLノイタミナだとdisる気持ちもわからなくはないけど、ヴィクター書記を手に入れて伊藤計劃を復活させるという話が映像化第一弾として公開されることに意味を感じる。

 冒頭にも書いたが伊藤計劃小説は言ってしまえばそんなでもないし、同じようなものを書ける人は出てくる。けど、彼の映画批評のような愛と薀蓄に溢れた文書を書ける人はもう出てこないような気がする。それでも彼がもし生きていればこの映画をどう評論しただろうか、死んだ彼がこの映画を見たらどう評論しただろうか。

 あなたはここにいるわ、そう思えるような文書をみんなもっと書いて欲しい。

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