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はてなキーワード: 陽光とは

2024-03-29

今シャドバって面白いの?

陽光サタンとか流行ってた頃からやってません

2023-11-15

ちょっと夜風に当たって来るね

そういって姉がふらっと失踪した。

私は空き部屋となった姉の部屋に佇み、ただ隅で漫画を取って読む。

適当本棚から取った本は、本当に面白くなくて、腹が立った。

部屋の時計電池が切れて止まってる。

傾いたグラスに陽光が混じり、明るく濁ったワインを喉に落とす。

ノーブラティシャツホットパンツに足を組み、ワイングラスを片手に本を貪り読む。

から酒を喰らうは無職特権であり義務である

流れ星はもはや、胃のなかだ。

2023-11-14

anond:20231114111129

部屋干し、光取入れ、室内カビ環境問題から陽光が当たるかどうかは重要ですが

2023-10-07

バイパス沿いに新規開店した無印良品店舗ふぞろいバームクーヘンを四つくらい買って、チャリのカゴに乗っけて秋空の下を帰りたい

じっさい、噂レベルではあるが、無印良品店舗ができるって話はある

秋という季節、消滅したのか?と思ってたけど、最近気候はまさに秋と言うべきで、たいへん心地よい

今年の秋には間に合わないだろうけど、もしかすると来年秋には間に合うかもしれない 無印良品開店

バイパス沿いだったらチャリで2〜3キロくらいなんで、全然行ける距離

バイパス沿いの歩道は広くて、人はほとんど歩いてないし、道は真っ平なんで、非常に快適にチャリに乗れる

しかし、真っ平とはいえ多少のガタつきはあるだろうと思う

そういうガタつきにあわせて、エコバッグに入った、無印良品の不揃いバームクーヘンが揺れる

赤いペラペラエコバッグ生地を、秋の陽光が透かして、不揃いバームクーヘンがうっすら赤い光に包まれている

空にはほとんど雲がなく、かなり青い

そういう場面が想像される

それはマジでいい場面だと思うんすよ

無印良品はできてないし、ホントバイパス沿いにできるのかわかんねえし、ホントチャリで行こうと思うのかわかんねえけどな

でも、できたあかつきには、絶対行きてえ 秋の晴れた日にチャリで行きてえ

バスの揺れ方で人生意味がわかった日曜日」のような話で、不揃いバームクーヘンの揺れ方で俺の人生意味が見えてくるだろうと思う

そこにはある程度の確信がある

2023-07-31

anond:20230731113201

波妞 波妞 波妞 魚的小寶貝

從遙遠蔚藍色大海裡面來

波妞 波妞 波妞 胖嘟嘟起來

肚子圓圓滚滾的小小女孩

踩著海浪 長出腳丫

拼命地跑向他 真快樂啊

用力 用力 伸出雙手

跟他手牽著手 不會害怕

和她一起簡簡單單

心裡就像灑滿陽光

哇酷哇酷抱抱 哇酷哇酷親親

我最喜歡的小女孩

紅通通呀

波妞 波妞 波妞 魚的小寶貝

從遙遠蔚藍色大海裡面來

波妞 波妞 波妞 胖嘟嘟起來

肚子圓圓滾滾的小小女孩

聞一聞啊 香噴噴噠

肚子咕嚕有點餓 快嘗嘗它

要好好地看一看她

一定也在偷偷看著你呀

大聲叫著他的名字

看他笑得臉紅紅的

哇酷哇酷啾啾 哇酷哇酷啵啵

我最喜歡的小男孩

紅通通呀

波妞 波妞 波妞 魚的小寶貝

在懸崖上找到了一個溫暖的家

波妞 波妞 波妞 胖嘟嘟起來

肚子圓圓滾滾的勇敢小孩

2023-07-25

メチャクチャ小さい蟹 3

1.

 近所の小川にでも行こう、とお前は思い立つ。

 ハッキリ言って、近所の小川に行っていられるような気候ではない。なにかが壊れているのかと思うほどに気温は高く、家の外に出るなりお前はほとんど気を失いそうになる。

 眩しく輝く陽光を浴びて世の物すべてが陽炎を放つ中、お前は歩き、小川にたどり着く。水色の塗装が剥げかかった小さなハシゴを降りて、お前は川辺に降りる。近くにある橋の下まで歩くと、日が当たらないぶんわずかに涼しい

 苔の生えたコンクリートを背に、お前は座り込む。座り込んで、目の前を横切る何かに気がつく。

 それはメチャクチャ小さい蟹だ。メチャクチャ小さい蟹が、お前を見てハサミを振り上げる。

 

2.

 牧場に行こう、とお前は思う。お前は牧場になど興味がなく、また牧場は非常に遠い。ほとんどメリットのない、まったくナンセンスといってもいいような決断だが、人生には時折そのようなタイミングがある。

 自動車運転して、お前は牧場に向かう。牧場は人里を離れた山のなかにあるが、とはいえ観光牧場から、道中に不安を感じるような道はない。

 10月の空は澄んでいて、遠くには雲がたなびいている。遠くに馬糞の香りを嗅いで、お前は牧場に来たことを実感する。「ようこそ」と書かれた、大きく古びた看板が立っている。

 お前は牧場に興味がないから、何をしていいかほとんどわからない。迷子のようにふらついて、食堂のような建物に行き着く。まだ昼前だから人影はまばらで、ただソフトクリーム売店の前にだけ人だかりがある。

 人だかりに加わるかどうか考えながら、お前は食堂の古ぼけた椅子に尻を据える。安っぽいプラスチックの机の上に目を走らせると、そこには何か小さい生き物がいる。

 それはメチャクチャ小さい蟹だ。どこからか、羊の鳴き声が聞こえてくる。メチャクチャ小さい蟹が、ハサミを振り上げる。

 

3.

 お前は花火大会を見に行って、さしたる感動も得られずにひとり家路をたどっている。夏の夜風は生ぬるく、虫の声がうるさい。

 川面に揺れる街灯の光に誘われて、お前は渡る必要のない橋を半ばまで渡る。半ばまで渡って、欄干に腕を乗せる。欄干に腕を乗せて、ただ川を見る。見応えのあるものでもない。時折、祭り帰りとおぼしい浴衣姿の人影がお前の後ろを通り過ぎる。

 ふと、欄干の上に何かがいることにお前は気付く。大型トラックが背後を通り過ぎ、橋は大きく揺れる。橋に合わせて揺れているのは、メチャクチャ小さい蟹だ。メチャクチャ小さい蟹が、お前に向けてハサミを振り上げる。

2023-07-10

俺の町には植物園がない

結局俺は、洒落ハイソな店でウインドウショッピングとか、立派な劇場で高尚な観劇とか、空いた時間ボルダリングとか、そういう都市的なアクティティには興味がなくて、ただ植物園に行ってウロウロして、でけえ温室に入りてえだけなんだよな

植物園って、人が並んでねえ入り口で高くて400円程度のチケットを買うところからもう始まってんじゃん

800円とか1200円とかじゃなくてさあ、300円とか400円とか、ヘタしたら温室入らねえならタダだったりするわけじゃん

その、やっすい入場料を払いながらよ、受付のある事務所に設営された、葉っぱの栞を作ってみよう!とか、まつぼっくりを拾おう!みたいな企画を目の端に捉えてさ、ヒア・イット・ビギンズ、俺の一日が始まるということになる

植物にそんなに言うほど興味ねえし、オフシーズンに来てるからさあ、実際園内に入っても、解像度はずっと低いままなんだよ

時期が良けりゃ花が咲いているんだろうなって感じの、特定の花、バラとか百合とか、そういうのをフィーチャーした花園があってさ、でもシーズンじゃないんで実際には4輪くらいしか咲いてなくてさ、ただエキゾチック名前の書かれた立て札と、茎と葉だけがあるわけじゃないですか

そういうのとか、あとはよくわかんねーでけえ樹、これはマジでデカくて、木ってでけえんだなみたいな感想自動的に出てくるんだけど、逆にいうとそれでおしまいなんだが、そういうものを見る 見るしかない

池なんかもあってさ、鯉ほどアトラクション性のある魚はいなくてさ、ただなんか、メダカかな?みたいな感じのちっせえ魚が、俺の影に反応して、すばしっこく逃げ去っていくのな アメンボがいたり、水草が植えられていたりもする 黒いビニールの、ヒダ状になった給水パイプが、ガサガサした質感をしている

意味のない小さい橋や、飛び石、小道、そういうものがある

そういう場なんだよな

そういう場をウロウロしたあとに温室に入るとさ、外の疎な感じに比べて、全体的に密でさ、珍しい、見たこともないような、綺麗な植物が、まあバンバン植わってるわけですよ

温室の天井は高くて、半透明で、そのガラス越しに弱い陽光が見えたりして、常に水音がしていて、しか本質的には静かな感じがするじゃない

そんで、人はあんまりいないんだ

ベンチなんかを独り占めしても、あまり問題だという感じはしない 人がいねから

から座り込んでジッとしたりするわけですよ

そうしてその静かさに慣れながら、メインの熱帯温室を出て、日本の花とか高山植物とかの、余韻系の部屋を通って、外に出たらさ、外はまあ冬の温度でさ、遠くからは車の走る音なんかが聞こえたりして、日光も直接当たってくるし、なんつうか、まあ、外なんだよな

それで帰っていくわけじゃん

そういう体験なんだよな結局

そういう体験がしたいんだ

2023-01-15

巨大なキンタマ世界破壊してえなあ

Mis gigantescos testículos

俺の  巨大な  キンタマ    でさあ

でっけえキンタマブルンブルン!

ソニックブームギャンギャン!!

ガラスバリンバリンコンクリート、破砕破砕!

飛行機、墜落!タンカー沈没ビル、倒壊!

機動隊、到着!キンタマルルーン!人体破裂!!!

機動隊全滅!自衛隊スクランブル出動!!

俺・回転!!キンタマも回転!!!

遠心力が、モーメントがチャージされていく………

キンタマ解放!!!くらえ!!

テスティクロス・ヒガンテスコス・デルディアブロ!!(悪魔の巨大キンタマ)

自衛隊、潰走!!東日本の3割が吹き飛び、地図が書きかわっていく!!

ブレイキングニュース:米ホワイトハウス、苦渋の決断……日本に向け、8発のICBMを発射

俺はそのニュースを、太平洋に反射する陽光キラメキを感じながら、スマホで眺めていた。キンタマ圧縮解放することで得た圧倒的な衝撃力で、俺はいま、まさにアメリカへと跳んでいる最中だったのだ。頭上を飛んでいく、8筋の光とすれ違う。残念、行き違いですね。独りごちて、キンタマをさする。

2022-12-29

今年のはてな山上と暇空の年だったな

狙った相手が違うだけで個人徒手空拳隠蔽されてきた闇を組織的なガードを貫いて刺してベールを剥ぎ取りやがった。

刺された方がまさか刺されるとは思ってなくて、突然陽光に晒された岩陰の虫みたいなムーブしてるのもよく似てる。

2022-12-15

陽光ネルはMンゴリアンの青い瞳でD来てるからな…

2022-12-12

anond:20221212092424

頭が高い 朕のちんちん 控えおろう

夏井「これは本当に良い句で。素直に読むとね、皇帝なのかな?王様なのかな?大国権力者が、側近なのか、それとも参賀に詰め掛けた国民に対する勅言なのか。とにかく下々の者たちを集めて、自らの権威を誇示している。それも、これは男性器を誇示しているように思われる。やはり限界まで充血して屹立し、どくんどくんと脈打っているのか。それとも、平常の状態のものをぶらんと無造作に揺らしているのか。いずれにしても、どういう状況なのかな?どっちなのかな?って読者が想像する余地があるのね。ここに豊かさがある」

フワちゃん「これ季語なくない?」

夏井「音の面から見ても、朕とちんちんで韻を踏んでいる。ちんちんそもそもちんが重なっているので、ちんちんちんでトリプルちんなのね。これがまた妙味を醸している。すこしコミカルな感じがしますでしょ?状況からしても、どこかユーモラスな空気がある。その意味で行くとこれによって「朕のちんちん」はもしかしたら「控えおろう」なんて言うような立派なものじゃないんじゃないかと、そうも思えてくる。とっても慎ましやかで、それでもこう「ひかえおろう」とやることで、いわば人間宣言じゃないですけども、民に寄り添う権力者の姿を象徴しているのかなと…」

梅沢「いやぁ、そうかなあ?」

浜田「もう、今度は何?」

梅沢「だってよ、そんな王様だか帝だか知らないけど、居るか?みんなにちんちん見せて「控えおろう」って。どんな愚王でもそんなことやらないと俺は思うんだけどな」

夏井「あのね、あなた……」

梅沢「やるとしたらね、狂ってるよこのちんちん野郎はさ。でも君主が狂ってたらさ、普通止めるよな家来が。いや王様、直接顔を出してはお命を狙われますとか言って、表に出さないと思うんだよ。でも言ってる。「頭が高い 朕のちんちん 控えおろう」って言ってる」

浜田「まあ、そうですねえ」

梅沢「ってことはよ、狂ってるけど、誰にも止められない。そういう状況での発言なんじゃねぇかこれは。でも王様プライバシーなんてないよ。風呂だって便所だって、必ずお世話係がいるんだからしかもそういう召使いがいちいちちんちんに控えてたら仕事にならない。だからやっぱり、寝床だろうなと。眠るまでは楽師か何かがいたりするかも知れないけど、眠っちまったらベッドにまでは誰も入ってこない。入ってくるとしたらお妃か側室か……でもも王様は狂ってるから、女どもも寄り付かなくなってるんだよ。これは、早朝だろうな。朝早く目覚めて。うーんいい朝だな今日国民のために頑張ろうとか、そういうふうにはならないよな。こいつの心は狂気に蝕まれちまってんだから。ああ今日も殺されずに目覚めることができたと、そう思うわけ。誰も信じられないんだから、もう。殺すとかもうこの王はだめだとか、ずっと幻聴も聞こえるから、目に見える全ての人間を憎み、蔑んでいるわけ。実際皆がひれ伏すんだけど、この日朝早く目覚めて、ふと下に目をやると、傅かない者が居る。頭を下げない奴が居る。まあ、朝勃ちだよな。もう錯乱してるからちんちんが、むくりと、ぎんぎんに立ち上がってるのを見て、何だこいつは。なぜ朕の前にあってひれ伏さぬかと。激昂したのかな、それとも恐れのままにした発言だったのか。たぶん誰かが耳にしていたんだろうね。本当のプライバシーなんてないんだから君主に。もうこいつは駄目だと、その家来は思っただろうよ。そんで王様も、かすかに残っている理性で、誰かが自分言葉を聞いていて、そう思っていることを察している。それがまた幻聴になり、狂気を強めて心に食い込んでく。そういう悲しい一句なんじゃないかと。俺はそう思うよ」

浜田先生先生どうですか」

夏井「(涙を流しながら)……俳句っていうのは人それぞれ、いろんな受け取り方、解釈があっていいと思うんです。でもね、解釈するのと、こじつけるのは違うの。私は人間というものに、希望を持ちたかった。でもそのせいで盲目になっていたのです。お見事です梅沢さん。心を鎮めれば、今ではたしかに聞こえてきます。朕のちんちんが泣いているのが」

フワちゃん「ねえこ季語なくない?」

夏井「だからね、これはこうしましょう

  朝露、陽 砦 濡らしぬる つとめて

遠くの稜線から朝日が昇り始める早朝(つとめて)、朝露がお城の城壁に雫を作っている。白い陽光差し込んで、きらきらとそれが輝く。でも遠からず、朝露は陽の光に熱せられて乾いて消えてしまうだろう、朕のこの治世と同じように……という辞世の句であると同時に、朝、布団の中で一人で(陽・砦)孤独に目覚める、そうして朝勃ちの先走り汁でぬるぬると夜具を濡らすという、君主としてではない、このちんちんさんの人間の部分を表現する。このようにして、魂の平穏祈りましょう」

2022-11-30

anond:20221130074413

元増田だ!!

追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ追記したぞ

なーにが、陽の光が射し込んで、じゃ

一瞬、太陽の光が射したみたいに

陽の光のようなあたたかさが

真昼の陽光のような温もりが

まるで春の光のようにポカポカと

日本語文章なんて、書けませーーん

適切な文章をひねり出す能力がないのに、時間をかければいくらでも沼にハマっていられそうだよ

小説家は別種の人類

2022-11-09

anond:20221103021210

PACD、つまりplan action check doの順に回すのは初耳

いい話 魑魅魍魎ばかりの界隈に射す一筋の陽光

2022-07-14

縁側に座って、温かい陽光に当たりながら

ひざの上に猫を乗せ、何をすることもなく「平和だねぇ」「にゃー」とぼぉーっとして過ごし続ける。

そんなことができるオンラインゲームがあったら教えてください。

2022-06-05

女に見てほしい,俺が男として生まれて良かったこと.

ごめんな,おれはもう時期この不幸自慢インターネットを離れる.

一昨日,Twitterにある自分アカウントを全部消した.

Twitter自体中学生の頃からずっとやっていたが,ついにとことん愛想が尽きて裏垢も含め4あったアカウントを泣きながら消した.もちろん泣くんだ,未練タラタラで恥ずかしいことこの上ないがそれでもそこには何があったのか語りたいんだ.その為に始めた増田だ.

白状すると,インセルとしてこのままオタクの中で持て囃されるのが嫌になったのだ.

から弱者男性必死こいてる中,同じレベル弱者女性はどうしてという気持ちが人より強くて,トレンドにある言葉引用ちょっと過激なことを呟けば,フォロワー雪だるまのように増えていった.当時は本当に酔っていたし,キショいオタク自分にも賛同者がいることに舞い上がってたんだと思う.

徐々にメッセージでやり取りしたり相談を受けることが多くなってきた.

今考えればまぁ酷い内容の女性蔑視や小児性愛者の苦悩を吐き出されたこともあったが,人生経験の一部として弱者男性たちの叫びを聞けたのは悪いことではなかったのかもしれない.だけど徐々にそいつらたちはTwitterを離れていった.現実にうまく復帰したのかもしれないし,他にやりたいことが見出せたのかもしれないし,自殺で手っ取り早く自分を無くしてしまたかもしれない.一方,徐々に離れていく奴らを見送る自分は手垢のついたスマホ将来有望インセルたちを味方につけた玉袋の王様になっていた.

ついこの前中学校来のオタク友達と久しぶりに会話した.

結論から言えば俺がティーダのちんぽで気持ち良くなってる間にそいつ彼女まんこ気持ち良すぎだろをしていた旨を,自慢された.眩暈がした.

オタクがそんなデリカシーのない陽光キャラになっていたのも衝撃だが,弱者男性でも交尾できる色々を丁寧に教えてもらった俺は,今まで自分知識をフル活用してインセル予備軍を増やしてきた期間はなんだったんだろうと頭を抱えた.

それはもちろん人生経験という体で自分の中で消化するしかなかったが,中高とインセル特化に費やした時間が消えるべくもなく,その次の日はだいぶしんどくなってしまった.客観視が発生したのもこのタイミングで,なんらかの形でこの話を残せば同じ間違いを起こす奴も少なくなると思って,この文章を残すことにした.

あとこれ最初数行で分かるだろう安易タイトル詐欺意図してやったものです.すまん.

こういう人間を産まないために自分の子供にはインターネットを適切に与えてやろうな,塩梅はクソほど難しいが.

じゃあな,お前ら.俺は周回遅れでもまだ諦めたくないんだ.

温泉娘や宇崎ちゃんやたわわは俺に女を与えてはくれないんだ.

これは俺が助長して甘やかしたインセルに対する鎮魂歌だ.

それでは聞いてください,『髪と眉毛整えてコンタクトに変えて服装落ち着かせて大学行ったらゼミの女に「デビュー遅い,もう“無理“だよ君w」と言われたのでTwitterに帰ります』(ここでイントロが流れ始める)

2022-04-09

人気キャラ配信者に粘着ファン中傷投稿繰り返す

■「勝手ストーリーを仕立て上げて発信」

同社の望月陽光社長は6日、J-CASTニュース取材に「赤月ゆにが元気がないけど、これは事務所いじめられているから、パワハラされているからと勝手ストーリーを仕立て上げて発信していました」と被害を話す。

デマ人格攻撃ツイートは1年以上続き、会社宛てに「事務所と餅月が結託して赤月を迫害している」とメールを送ってきたとも明かした。

加害者動機

次第に、加害者事実無根情報に感化されるファンが出始めた。タレント関係者精神面も考慮し、事務所は苦渋の末に前述の"ブロック宣言"を決めた。

加害者はその後ツイッター謝罪し、動機を「創業当時からタレントなのだからもっと大切にして欲しい、という感情から始まったものではありました」と公に説明している。

人気キャラ配信者に粘着ファン中傷投稿繰り返す スタッフ抑うつ状態に...事務所が苦渋の警告(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/e78ebaeeebe8f57198f7571e68636dddde3f0802

前に書いた ( https://anond.hatelabo.jp/20220211125538 ) けど、

VTuber = 声風俗、声キャバクラ

なんだから、こうなるのは自明だよね。

2021-11-22

まり気分が優れない。

アンニョ.....おはよう。

昨日から食欲がなく、

今朝の起床は4時30分〜5時頃。

今日ルー大柴のごとく文中に韓国語を挿し込む元気もない。

で、朝散歩にでかけたら曇り空。

おまけに謎の目のゴロつき(?)

うつ病とは、こういう状態なのか?

というような気分でその辺を歩いたが、

いつものように気分は晴れず、なんか頭もスッキリしない。

今日強迫観念もひどい。

「気にしない」ってこんなにも難しいことだっけか?と思う。

しかコンビニに目薬売ってねぇし。

一旦家に帰って散歩の道中で買ってみたサラダチキンを食らう。

で、ぜんっぜん食欲がわかない。

満員電車に揺られて取り敢えず大学に来た。

最近結構マジで休学を考えている。

休学の間は実家にいるつもり。

学生相談まであと2日。

ここ一週間、ジャンパーポケットの中で

予約の紙を握りしめていた。

そして、一週間後母親が来る。

その時にメンクリ行かせてもらえないか

マジで言ってみよう。

あーもう2限の講義受けたくない。

今日は一日中天気悪いんだろうか

そういえば

ココ最近ネットカフェにこもっていることが多かった

まり良くないかもね

そりゃ、外出はしてるけれども陽光を浴びてるわけじゃないもんな

相変わらず 

学内喫茶店

スペイン語ラップミュージックがうるさい

NHKでも垂れ流しておけば良いのに

ぶっちゃけ

メンクリぐらい勝手に行ったって

怒られない気がするけどネ

学校内にメンクリがあれば良いのにネ

薬の処方もできるような

それにしても

こういう「メンタル」関連の当事者になって思う

(ここまで書いてたところで知らない番号から電話かかってきてまたメンタルちょっとキツくなった)

ことは、

現代ストレスまりますわ、うん。

そんな感じかね?

アリ〜ラン スリ〜ラン。

そういえば

保健室に行ってみた。

最近謎の聴覚過敏気味(原因はだいたい分かってるんだけど)で、

まぁ、何かアドバイスもらえるだろうと思ってネ

シムジョンが学生相談室なら(そういうわけでもないと思うけど)

モムは保健室でしょう、ということで。

まぁ、実際、マジの思い立ちなんだけどネ

から色々と気持ちがつらくて、心のどこかで誰かと話したかったのかもネ?

30分ぐらいかな、お話しした。

耳について聞くつもりが、まぁ、こう言う聴覚過敏も心が関係することが

ある?みたいで、結局学生相談室で話したようなことと

同じようなことを話しちゃったネ

まぁ、結果は『様子見』ということで。

その後、図書館に行った。

もう、三限の出席は取られちゃってるだろうし。

今日は、陽光は浴びられなかったけど

ピの音は、これもこれで良いかもネ。チョアチョア〜。

陽も差さない、雨も降らない、TDN曇り空は

勘弁願いたいけれど。

意外と心地よいかもしれないネ。

アリ〜ラン、スリ〜ラン。

2021-10-14

anond:20211008225610

野生に還るほど味も匂いも強くなる。

使い道は葉を一枚ずつはっつけたハーブクッキー乾燥させて紅茶に混ぜる茶葉、パン種と焼く、など。

収穫したら乾燥おすすめ

地下茎でもっさり増える。

スコップで根を千切りにしたあと土を日干しして乾燥させる。

それでも水分と陽光を与えると生えてくる厄介者

根絶やしにするためには土廃棄まで考慮しての小規模栽培が良い。

植えたら汚染されると思った方がよい。

2021-09-29

帰りてえ

最近はもう、家に帰ってからも口をついて「帰りてえ〜」なんて言葉が出てくる始末で、俺はいったいどこに帰りたいのでしょうか?

知ったことじゃない?

知ってくださいよ

俺とあなたの仲じゃないですか

俺はどこに帰りたいんだと思いますか?

思うに、海辺にあるリゾートマンションに帰りたい

リゾートなんて立派なものじゃなくてもいいや

ゲストハウスみたいなさ、ちょっと綺麗な感じで、家具が揃ってて、広さはどうでもいいから、とにかく海が見える、明るい、広い窓のある部屋

そういうところで、のんびり一日過ごしたい

昼間に部屋の中にいて、自然光だけ取り込んでるとき特有の、天井らへんだけがうっすら薄暗い感じ、あれを味わいたい

基本的には明るいんだけど、ちょっと光が届きにくいところがあってさ、そういうところだけ、いい感じに影になってるじゃん

陰気な影じゃなくてさ、影なんだけど、なんか明るいんだよ

わかりますかね…

14時くらいに外でてさ、スーパー行ってなんか買って料理しようと思うんだけど、ついつい惣菜買っちゃってさ、それ食って満足するんだよな

あるいは、冬の植物園に帰りたい

冬の植物園ってあんまり人がいなくていいんだよ

植物も元気なくてさ、ほとんど何も生えてない花壇すらある

でもそこそこ整備はされててさ、なんつうか、いいんだよなあ

それで温室に行って、ベンチに腰掛けたりしたい

外が寒いぶん温室は暑くて、脱いだコートのやり場に困るんだ

水音がしていて、冬の弱い陽光ガラス越しに見えて、植物に囲まれている

そういう体験がしたいんだ

それか、海辺民宿に行きたい

お茶菓子食って、ひと息ついて、ちょっと民宿のまわりをふらっとするんだ

漁船を見たり、防波堤の先まで行ってみたり、そういうことをするんだ

夕陽が出ててキレイなんだけど、劇的に綺麗ってほどではなくて、水平線に沈んでいくのが見えるようなロケーションでもなくて、でもかえってそれが派手すぎなくて心地よいわけ

そんで、民宿のうますぎない飯を食って、綺麗すぎない風呂に入って、見慣れないニュース番組を見て、ちょっと体に馴染まない布団で寝るんだ

マジで帰りたいんですよ俺は

誰か俺を帰してくれ

2021-08-23

anond:20210823060126

まだ夏なんだからそんな時間から活動してちゃダメでしょ無惨様!陽光で灰になるよ!

2021-06-04

クアラルンプールが見せる70年分の東京

2年ほど前、留学先の友人に誘われてマレーシア首都クアラルンプール観光したときのこと。

とりあえず主要な観光地を回ろうと、観光バスに乗った。私は割と短絡的なので、観光地にやってきたおのぼりさんらしくKLタワーという塔に登ることにした。高さは東京タワーを超える421mで地上276mに展望台がある。壁一面ガラス張りになっていて、クアラルンプールの街並みが360度一望できた。早速望遠鏡を覗き込んだ。その日はよく晴れていて遠くまで見渡すことができたが、関心は眼下に広がるビル街に移る。発展途上といえども近代化著しいマレーシア首都はさすがに都会なんだなあ、などと考えたのも束の間、強烈な違和感を覚えた。その正体にはすぐに気が付いた。

街並みがおかしいのである。「ビル街」と聞いて想像するのは、ビル同士がところ狭しと立ち並ぶ日本都市だろう。大抵は、超高層ビルの間は高層ビルで埋められている。無駄のない没個性的建築物が寄せ集まり、地平線まで白い四角の集合が続いていく。徹底的な「均質」。これが都市なのだ認識してきた。対して、クアラルンプール都心部は「雑多」だった。開発が遅れている地区現代的なビル群が立ち並ぶ地区が分けられていないのだ。ガラス張りの近代建築の隣に並ぶ民家らしき平屋。40階はありそうな超高層ビルの傍を流れる小川はドブのような色をしており、対岸には廃屋が寄せ集まっている。計画性が微塵も感じられない。望遠鏡から顔を上げて、街を見下ろした。砂地の白と草木の緑、家屋の古ぼけた淡色の間に、超高層ビルの強烈な白が浮いている。マレーシア人種のように、共生しつつも混ざり合わない歪なパッチワークのようだ。

街中を実際に歩いてみるとクアラルンプールの特異さがよく分かる。バラック小屋と露店が立ち並ぶエリアには、小説で読んだ終戦直後東京雰囲気があった。露店の軒先は煤けたように汚れ、乞食があちこちで座り込んでいる。感じたことのない異質さに緊張が走った。太陽容赦なく照りつける晴れの日だったが、その一帯はどんよりと薄暗かった気がした。何だかばつが悪いような気分で、街中へそそくさと歩いて行った。街中といっても、一昔前のトレンディドラマのような古ぼけた建物がずらっと並び、頭上にけばけばしい看板がせり出たようなストリートだ。この道の先に、高架が見えてくる。見上げた先を電車が走り去っていく。高架の柱に近づいてよく見てみると、かなり年季が入っているようだった。所々コンクリートが欠けている。ぼんやり大学講義で聞いたことを思い出した。日本では、高度経済成長期に一斉に建設されたインフラがそろそろ限界を迎え、改修の時期になっているという。なんとなく、高架はその年代くらいに建てられたものだと推測がついた。都市の周縁部を散策し終えたので、私たちタクシーに乗り、中心街へと向かった。車窓からペトロナスツインタワーが見える。―なんだあの巨大な建物は。対になった2棟の超高層ビルが堂々と屹立し、スカイブリッジが2つの塔を繋いでいる。天頂部は、伝統的なモスクさながらの意匠が凝らされている。タワーのすぐ近くでタクシーから降り、仰ぎ見た。黒光りする鉄塊は天にも届きそうだ。夕暮れの陽光を力強く照り返す双塔は、最新技術の粋をこれでもかと主張してくる。究極の現代建築を前に、今日一日で見てきたクアラルンプールの街並みを思い返していた。

まるで、戦後から現在までの東京をあちこちにばら撒いたような街だ。そう思った。

2021-04-18

39歳にして上履き洗いのコツを悟る。

シューズ用洗剤をよく泡立てて、小刻みに、円を描きつつ、上履きの表面を撫でるように磨くべし!!

生きる電動ポリッシャーになったつもりで頑張るのだ!!!

……って、歯磨きのコツとほぼ同なのに何でこんなことマスターするのに39年もかかってんの?今までになくピッカピカに真っ白な上履きどもが陽光を浴びて輝くのを見ながら、はぁー、馬齢を重ねちまったよぉ、と思った。

【訂正】

×翌日泡立てて

○よく泡立てて

2021-03-07

村上春樹文章は「うまくはないが読みやすい」(補足あり)

https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801

出したな! 俺の前で! 村上春樹文章の話を! 

村上春樹作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間村上春樹の真似したら中身がない駄文しかならないって小学校で教わらなかったのか。

つーか村上春樹文章別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。

  1. リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)
  2. 比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない
  3. めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

というこの3点が村上春樹文章もっとも印象に残る要素である。本気で語るなら時期によっての文体の変化とか、もっといえば情景描写についてもまとめたいのだけれど、とりあえず書き散らす。なお、3に関しては他作品に関する読解を含み、ひとによってはネタバレ解釈しうるものも混じるので注意。

1.リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)

実例を挙げてみる。

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセント女の子とすれ違う。

正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。目立つところがあるわけでもない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方にはしつこい寝癖がついたままだし、歳だってもう若くはない。もう三十に近いはずだ。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、3メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。

村上春樹4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

1文1文が短い。技巧的な表現を使うわけでもない。文章から浮かんでくるイメージ閃烈鮮烈なわけでもない。日常語彙から離れた単語を使うこともない(「閃烈鮮烈」とか「語彙」といった単語が読めない人間は思いの外多いからな。ここでの「外(ほか)」とか/悪いATOKに頼りすぎて誤用なの気づいてなかった。指摘ありがとう)。ただただ「シンプル」だ。わかりやすい。

また、冒頭の1文の次にくるのは「~ない」で終わる文章連続だ。テンポがいい。あと、どのくらい意図的なおかわからないが、↑の文章音読していみると適度に七五調がまじっているのがわかる。そして、大事なところで「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断言を入れる。リズムで読者を惹きつけた上ですっと断定されると、その一文がすっと印象的に刺さってくるのである

まり別にうまい」わけじゃないんですよ。ただ「読みやすい」。それにつきる。読みやすい以外の褒め言葉あんまり信用しちゃいけない。「うまさ」って意味なら村上春樹をこえる作家なんてゴマンといるし、村上春樹の「文章」がすごいなんてことは絶対にない。うまいとか下手とかを語るならナボコフあたり読んだ方がいい。

とはいえ個人的な所感だと、この「読みやすさ」は村上春樹発見あるいは発明した最大のポイントだ。「リズムがよくわかりやす文章で圧倒的リーダビティを獲得する」という、一見してみんなやってそうでやっていない方策村上春樹が徹底しているせいで、誰でも座れそうなその席に座ろうとすると村上春樹と闘わなければならない。

2.比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない

で、そのあとにくるのが「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。」という文章である村上春樹比喩表現は独特で、たとえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を適当パラパラめくって見つけた表現として、「不気味な皮膚病の予兆のよう」「インカの井戸くらい深いため息」「エレベーターは訓練された犬のように扉を開けて」といったものもあった。この、比喩表現の多様さは彼の最大の持ち味であり、真似しようにもなかなか真似できない。

そして何より、「100パーセント女の子である。何が100パーセントなのか、どういうことなのか、この6ページの短編ではその詳細が説明されることはない。ただ、語り手による「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断定だけが確かなもので、読者はそれを受け入れざるをえない。それはこの短編に限らない。「かえるくん、東京を救う」におけるかえるくんとは。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における〈世界の終わり〉とは。「パン屋再襲撃」はなんでパン屋を襲うのか。「象の消失」で象はなぜ消失するのか。「レーダーホーセン」でどうして妻は離婚するのか。羊男ってなに。

こういった例には枚挙に暇が無い。文章単体のレベルでは「読むことはできる」のに対して、村上春樹小説比喩モチーフ物語様々なレベルで「言っていることはわかるが何を言っているかがわからない」ことが、ものすごく多いのだ。

3.めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

じゃあ、「村上春樹作品ふわふわしたものを描いているだけなのか?」と言えば、そんなことはない。村上春樹作品には「答えがある」ものが、地味に多い。

たとえば、「納屋を焼く」という作品がある。ある男が恋人の紹介で「納屋を焼く」のが趣味だという男性出会いふわふわした会話をして、ふわふわとした話が進み、語り手は時々恋人セックスをするが、そのうち女性がいなくなる。読んでいるうちは「そうか、この男は納屋を焼いているのか」という、村上春樹っぽいよくわからないことをするよくわからない男だな……という風に、読んでいるうちは受け入れることができる。

だけれど、この作品問題は、「納屋を焼く」とは「女の子を殺す」というメタファー可能性がある……ということを、うっかりしていると完全に読み飛ばししまうことだ(あらすじをまとめるとそんな印象は受けないかも知れないが、本当に読み落とす)。それが答えとは明示されていないけど、そう考えるとふわふわとした会話だと思っていたものが一気に恐怖に裏返り、同時に腑に落ちるのである

その他、上記の「レーダーホーセン」においてレーダーホーセンが「男性にぐちゃぐちゃにされる女性」というメタファーでありそれを見た妻が夫に愛想をつかした、という読みが可能だし、「UFO釧路に降りる」でふわふわゆきずりの女と釧路に行ってセックスする話は「新興宗教勧誘されそうになっている男」の話と読み解くことができる(『神の子どもたちはみな踊る』という短編集は阪神大震災地下鉄サリン事件が起きた1995年1-3月頃をモチーフにしている)。

勿論、これらはあくまで「そういう解釈可能」というだけの話で、絶対的な答えではない。ただ、そもそもデビュー作『風の歌を聴け自体断章の寄せ集めという手法をとったことで作中に「小指のない女の子」の恋人が出てきていることが巧妙に隠されていたりするし(文学論文レベルガンガン指摘されてる)、「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」と書かせた村上春樹がその小説の中で実は死とセックスに関する話題を織り込みまくっている。近作では『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』で○○を××した犯人は誰なのかということを推測することは可能らしい。

何が言いたいか

まり村上春樹は信用できないのである

たとえば、『ノルウェイの森』で主人公自分のことを「普通」と表現する箇所があったが、村上春樹作品主人公が「普通」なわけない。基本的信頼できない語り手なのだ。信用できないからしっかり読み解かないといけないようにも思える。

(なお、なんなら村上春樹自分作品について語ることも本当の部分でどこまで信用していいのかわからない。「○○は読んでない」とか「××には意味がない」とか、読解が確定してしまうような発言はめちゃくちゃ避けてる節がある)

ただ、勿論全部が全部そうというわけじゃなく、羊男とかいるかホテルって何よとかって話には特に答えがなさそうだけれど、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』あたりは何がなんだか全くわからないようにも見えるし、しかし何かを含意しているのでは、あるいは村上春樹本人が意図していないことであっても、読み解くことのできる何かがあるのではないか、そういう風な気持ちにさせるものが、彼の作品なかにはある。

このように、村上春樹メタファーモチーフには、「答えがあるかもしれない」という点において、読者を惹きつける強い魅力があるのである

増田も昔は村上春樹を「雰囲気のある作家」くらいの認識で読んでたんだけど、『風の歌を聴け』の読解で「自分作品ちゃんと読んでないだけだった」ということに気づかされて頭をハンマーで殴られる経験してから村上春樹には真面目に向き合わないと良くないな」と思い直して今も読み続けてる。

……なお、それはそれとして、セックスしすぎで気持ち悪いとか(やれやれ。僕は射精した)、そもそも文章がぐねぐねしてるとか(何が100パーセントだよ『天気の子』でも観とけ)(なお「4月のある晴れた朝に~」が『天気の子』の元ネタひとつなのは有名な話)、そういう微妙な要素に関して、ここまで書いた特徴は別にそれらを帳消ししてくれたりする訳じゃないんだよね。

たとえば『ノルウェイの森』は大多数の人間経験することの多い「好きな人と結ばれないこと」と「知人の死を経験し、受け入れること」を描いたから多くの人間に刺さったと自分は思っているが、だけどそれが刺さらない人だって世の中にはたくさんいるのは想像に難くない。

から、嫌いな人は嫌いなままでいいと思う。小説は良くも悪くも娯楽なんだから

余談

マジで村上春樹論やるなら初期~中期村上春樹作品における「直子」のモチーフの変遷、「井戸」や「エレベーター」をはじめとした垂直の経路を伝って辿り着く異界、あたりが有名な要素ではあるんだけれど、まあその辺は割愛します。あと解る人にはわかると思いますがこの増田元ネタ加藤典洋石原千秋なので興味ある人はその辺読んでね。

文章うまい」に関する長い補足(「小説文章」に限定

「うまくない」って連呼しながら「『うまい』のは何かって話をしてないのおかしくない?」 というツッコミはたしかにと思ったので、「この増田が考える『うまい』って何?」というのを試しに例示してみようと思う。村上春樹に対する「別に文章うまくない」とはここで挙げるような視点からの話なので、別の視点からのうまさは当然あってよい。

小説家の文章が読みやすいのは当たり前だが、「文章が読みやすい」なら「文章が読みやすい」と書けばいいのであって、わざわざ「文章うまい」なんて書くなら、そこでの文章」は「小説じゃなきゃ書けない文章であるはずだ。

じゃあ、増田が考える「(小説の)文章うまい」は何か。読んでる間にこちらのイメージをガッと喚起させてくるものが、短い文章のなかで多ければ多いほど、それは「文章うまい」と認識する。小説のなかで読者に喚起させるイメージ情報量が多いってことだから

具体例を挙げてみる。

 長い歳月がすぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。

 そのころのマコンドは、先史時代怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石がごろごろしている瀬を澄んだ水がいきおいよく落ちていく川のほとりに、竹と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。

ガルシアマルケス百年の孤独』の冒頭。大佐子どもの頃を回想して大昔のマコンドに話が飛ぶ際、「先史時代の」という単語を選んでいることで文章上での時間的跳躍が(実際はせいぜいが数十年程度のはずなのに)先史時代にまで遡るように一瞬錯覚する。

津原泰水バレエメカニック』1章ラスト昏睡状態のままで何年も眠り続ける娘の夢が現実に溢れだして混乱に陥った東京で、父親世界を元に戻すために夢の中の浜辺で娘と最期の会話をするシーン。

「お父さんは?」

「ここにいる」君はおどける。

彼女は唇を尖らせる。「五人兄弟の」

「さあ……仕事で遠くまで出掛けているか、それとも天国かな。お母さんがいない子供は いないのと同じく、お父さんのいない子供もいない。世界のどこか、それとも天国、どちらかに必ずいるよ」

 彼女は君の答に満ち足りて、子供らしい笑みを泛べる。立ち上がろうとする彼女を、君は咄嗟に抱きとめる。すると君の腕のなかで、まぼろしの浜の流木の上で、奇蹟が織り成したネットワークのなかで、彼女はたちまち健やかに育って十六の美しい娘になる。「ああ面白かった」

 理沙は消え、浜も海も消える。君は景色を確かめ自分腰掛けていたのが青山通り表参道形成する交差の、一角に積まれ煉瓦であったことを知る。街は閑寂としている。 鴉が一羽、下り坂の歩道を跳ねている。間もなくそれも飛び去ってしまう。君は夢の終焉を悟る。電話が鳴りはじめる。

作中の主観時間にしてわずか数秒であろう情景、ありえたかもしれない姿とその幸せ笑顔から夢のなかで消えて一瞬で現実に引き戻すこの落差、そこからまれる余韻の美しさですよ。

あるいは(佐藤亜紀小説ストラテジーから受け売りで)ナボコフ「フィアルタの春」という小説ラスト

フィアルタの上の白い空はいつの間にか日の光に満たされてゆき、いまや空一面にくまなく陽光が行き渡っていたのだ。そしてこの白い輝きはますますますます広がっていき、すべてはその中に溶け、すべては消えていき、気がつくとぼくはもうミラノの駅に立って手には新聞を持ち、その新聞を読んで、プラタナスの木陰に見かけたあの黄色自動車がフィアルタ郊外巡回サーカス団のトラックに全速力で突っ込んだことを知ったのだが、そんな交通事故に遭ってもフェルディナンドとその友だちのセギュール、あの不死身の古狸ども、運命の火トカゲども、幸福の龍どもは鱗が局部的に一時損傷しただけで済み、他方、ニーナはだいぶ前から彼らの真似を献身的にしてきたというのに、結局は普通の死すべき人間しかなかった。

ふわーっと情景描写ホワイトアウトしていって、最後にふっと現実に引き戻される。この情景イメージの跳躍というか、記述の中でいつの間にか時間空間がふっと別の場所に移動してしまうことができるというのがナボコフの特徴のひとつである

散文として時間空間が一気に跳躍して物語世界を一気に拡張してしまう、この広がりを「わずかな文章」だけで実現していたとき増田は「文章うまい」と認識する。自分村上春樹文章を「うまくない」って書く時、そのような意味での「小説としての文章」を判断軸にしてた。

村上春樹は下手ではない。村上春樹に下手って言える人いるならよっぽどの書き手だし、その意味村上春樹に関しちゃ言うことはないでしょう。しかしごく個人的私見を言えば、「文章」って観点だと、文章から喚起されるイメージに「こちらの想像を超えてくる」ものがめちゃくちゃあるわけではないと思う。

日本語文法に則りシンプルで誤解の生まれにくい文章を書くことは高校国語レベル知識可能で、その点村上春樹文章プロとしてできて当たり前のことをやっているに過ぎない。平易な文章を徹底しつつその内実との間に謎や寓話モチーフを織り込んで物語を構築するところがすごいのであり、そこで特段褒められるべきは構成力や比喩表現の多様さだろう。その際に使うべきは「構成力がうまい」でも「比喩表現うまい」であって、「文章」などという曖昧模糊とした単語で「うまい」と表現することはない。小説=散文芸術において「文章うまい」と表現しうるときもっと文章としてできることは多いはずなので。そして、このことは、村上春樹がしばしば(「小説」ではなく)「エッセイ面白い」と言及されることと無関係ではない。

ちなみに、増田津原泰水ナボコフ文章技巧には翻訳村上春樹じゃおよぶべくもないと思ってるけど、面白いと思うのは圧倒的に村上春樹ですよ。技巧と好き嫌いは別の話なので。

ここで書こうとした「うまさ」は佐藤亜紀がいうところの「記述運動」を増田なりに表現したもので、元ネタ佐藤亜紀小説ストラテジー』です。

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