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はてなキーワード: 査読とは

2017-04-04

おまえの妊娠なんざ知ったこっちゃない

数か月前、指導教官よりアジア史の研究者が下訳をつくれる人を探しているので手伝ってやってくれないか、と声をかけられた。金もない院生なので快諾し、依頼主の女性研究者メールでやり取りをした。期日もバイト代不明瞭なまま引き受けたのが失敗だった。

一月中旬には原稿を出します、二月には...と続き、結局、聞いていた締切日の五日前となり、この話はなかったのだと思っていたら、いまさら翻訳せよと連絡がきた。締切日を勘違いしていたらしいが、二日足しても、あと一週間しかない。一週間で20頁の論文を、査読に耐え、掲載できるレベルで訳すのは骨が折れる。とりあえずグーグルに突っ込んで、おかしなところを逐一全部直したが、分野が違えば専門用語など分からない。歴史的事件についても、英語特有なのか書いた本人が理解していないのか、曖昧言い回しであるしかたないので内容を特定し、全部裏をとって訳した。遅れても可哀そうだろうと徹夜で訳した。

日本戦国時代についての記述があり、なんとも微妙な言い方をしていたので「戦国大名たちが天下の覇を争う群雄割拠時代」と分かりやす日本語に直したら、語訳だとの指摘が入った。んなことはないだろうと、たまたまメシをくった、神楽坂もっと校閲部が優秀だと言われる出版社編集者に話をしたら、同じく、んなことはないだろうと爆笑していた。つまり、依頼主の日本語能力限界が、そこにあった。

海外在留の際、親切にしてくれた人もあり、今も続く友人もいるので、できるだけ外国人には優しくしようと思い、苦心して英文の意を酌み、日本語を考えて提出した翻訳バイトだった。しかし再度校正しろやと戻ってきた原稿は、どうしようもない翻訳日本語に変わっていた。ついでに、研究から落とされるバイト代について、依頼主の日本語能力に難アリと判断したので、僕が依頼主を介さず、教授経由で事務方とやり取りしたことが駄目だったらしい。「妊娠して病院にいる自分にとって死ぬほどストレスだった、今すぐ返信せよ、今日中にこちらの指示に従え」という発狂した内容で連絡してきた。

こいつ、流産しねえかな。おまえの妊娠なんざ知ったこっちゃねえよ。てめえがどこの誰とパコろうが好きにしろや。ただ、そんなもんは他人には何の関係もねえんだよ。さっさと国か土に帰れ。

そもそも最初に額を明示していない依頼なんか、尊敬してる教授に言われなければ蹴ってるんだよ。あと、おまえ、日本史研究してるとかいうけど、冗談は顔だけにしてくれよ。最低限の日本語素養身につけろや。日本語書けないなら、英語だけで書いてろよ、ファッキンPh.Dさまよ。ケント・デリカットパックンやモーリードナルド・キーンを見習え。

戦国大名群雄割拠って単語も分からないのに、日本史研究するとかって頭の悪い妊娠発狂BBAのために待機してるわけじゃないんだ。忙しいのよ、僕も。

ムカついたので、とりあえず、明日の朝までに修正せよ、と言われた内容を全部終わらせて返信した。まだ金もらっていない仕事なので、金を蹴って、相手を罵るという選択肢も魅力的ではあるが、尊敬する教授の顔もあるので、それは我慢。依頼主が完了判断した時点で「額を明示せず、院生という下の立場の者に対して、無理な工期で翻訳作業を指示することはアカハラめいており、日本の商習慣に合わないし、さらに、その理由自身妊娠だと開示してきたことは、セクハラ的な恫喝だと思うので、今後お気を付けください」と慇懃無礼メールを送るつもりだ。もっとも、こんな駄訳に自分が関わったと思われるのも嫌なので、金をもらわずに、関わらずに消えるのも考えている。

今後、妊婦発狂BBAには近づくべきでないという教訓は得た。あと、ここは日本だ。日本語で話せ。以上。

2017-03-28

Fラン大学卒業して社会人になったけどネットで叩かれてる

はてブFラン大学卒業した新卒がすぐ逃げて使えないという話が盛り上がっていましたが

そこでFランに対するさまざまな厳しい意見があったので、Fラン卒業生が答えてみます

FランってどのFランだよ

日本工業大学です。

あの木製ジャングルジムにおが屑を詰めて投光機から発火し、子供を焼死させた日本工業大学です。

日本Fラン大学数あれど、人死が出るほどのFランは我が母校だけでしょう。

私は建築学部ではないので詳しいことは分かりませんが、当時の学内雰囲気は相当酷かったと聞いています

Fランなんてクソみたいな研究しかないんだろ

Fラン大学といっても、上位大学ポストが無かったのでうちに来たという先生もいるので

教員の質については良い先生もけっこういます

先生方は物凄い業務量(何故か単位不足の学生相談業務も行ってました)には疲れ果てていましたが

査読付き学会発表してきちんと成果を出す学生も出るので世間で言われるほど底ではないと思います

が、他学科はいえ焼死事故起こすと説得力無いですね。

Fランなんてクソみたいな講義しかないんだろ

全員履修する大教室講義はクソでした。とにかく落ち着きが無い。あれは酷い。

通常の小教室講義では五月蝿いアホは追い出されていました。

シラバスを見ると普通講義普通に行われています

Fランなんて無駄なんだから潰せよ

大学を減らし、高卒就職の門戸を広げるという提案もされていますが、学生にとっては

Fランでも大学に入って、能力を磨くという手が塞がれることになり、厳しくなるのではないかと思います

Fラン卒業しても奨学金返せないんだから無意味

私も現在学生支援機構第二種奨学金を返済していますが、そんなに高くない給料ながらも返済しています

奨学金の返済はかなり長期に渡りますが、低利かつ月々の返済額はかなり低く抑えられているため返済しやすいです。

学生支援機構奨学金問題として感じるのは、まず返済猶予がかなり厳しい条件でしか申し込めないこと。

次に第一種奨学金(無利息)の返済を優秀な学生に対しては簡単に返済免除してしまうことです。

学生支援機構奨学金あくまで低利な学生ローンであるべきであり、優秀な学生支援するのは別の枠組みで行うべきでしょう。

Fラン卒業してもまともな就職先無いだろ

大手企業はほぼ壊滅的なので、中小企業中心になります

卒業後友人とも話しましたが、概ね給料は安めながらも安定して業務をこなせています

これは工業大学ということもあるでしょう。

就職支援課が「お前らは大手ばっかり受けるような寝言言うんじゃねぇぞ」と発破をかけるのも役立っていそうです。

(毎年数人は大手鉄道重電・電機に受かります、推薦とのことです。)

Fランってそんなにすぐ会社辞めるのかよ

それはケースバイケースでしょう。

いくらなんでもサンプルサイズが1で「Fランはすぐ辞める」なんて書いたら

我が母校のレポートですら不可です。

こんなに長々と書いて学歴コンプレックス酷いな

はい

2017-03-18

http://anond.hatelabo.jp/20170318153507

まあ、ショートペーパーで、査読があるのかないのかよく分からんようなとこだったら大丈夫じゃないか

まともな査読があるようなところはもっと理論を固めてから投稿すればいい

http://anond.hatelabo.jp/20170318152652

からだけど、元増田査読してもらう経験とかしたほうがいいのではってのがあるな

2017-03-16

http://anond.hatelabo.jp/20170316115949

学会論文査読してるような人達と、

増田にいるような人達では、おそらく根本的な頭の善し悪しはさておき、

論文を読む能力と気力なんてのは大きく差があるだろうなんてのはわかりきったことだし

当然の結果なのでは。

真面目に学会とか出す方を進めたいがなあと。

てか増田なんかじゃなくて、自分ブログでやれば話題になるんでね。そしたらアフィでも貼って多少の足しにでもすればいい。

2017-03-12

http://anond.hatelabo.jp/20170312125731

論文読者に対する津田敏秀氏の反論への皆さんの反応

https://togetter.com/li/889541

これを読むと、津田氏だめじゃんwってなる。

今のところ津田論文擁護者もこの仮説と循環論法矛盾の指摘には誰一人として反論できてないんだよな。まあそもそも論文の吟味すらしてないんだから当たり前だかど

まあ津田論文があの循環論法査読段階でなぜつっこまれなかったのか分からないが,同じEpidemiology誌でフルボッコになったのはeditorも焦ってかな?

で,肝心の津田氏も一応は反論をpublishしてるんだけど的外れというか循環論法が前提にあるがために何主張さてもダメ状態。ようするに反論になってなくてやっぱりあそこの誤りを指摘されたのは津田氏にとっては致命的だったんだなぁと。確信犯だとは思うけど。

2016-12-16

[] このタグの目指すところ

twitter使用してる研究者は多いが、彼らをフォローしてると文系社会学者どもに限らず

理系、特段厳密的な思考要求されるであろう数理系研究者ですらいい加減な方言ツイート

無責任な噂レベルの話を垂れ流している。そこにはエビデンスもなければ、論拠も曖昧

彼らは日頃論文で厳密な議論ばかりしてストレスでもたまっているのだろうか?

いくらtwitter査読がないとはい

その慎重さのなさは学者として白い目でみられても仕方がないであろう。

というわけで、このタグ目的は、twitterにおける研究者の残念な放言晒すものである

2016-10-24

Wikipedia事実を書くところだと思っている人

Wikipediaって「検証可能性のあること」を書く場所であって事実を書く場所じゃない。んで読み手側もそのまま信用するんじゃなくて出典を確認するなりして検証するべきだ。

なのに「事実を書く場所」だと思って「自分けが知ってるこの世の真理」みたいなのを書こうとする人と、Wikipediaに書かれてるから事実だと思う人と、Wikipedia事実じゃないことが書かれてて、信用したら違った場合に怒る人、全員間違ってると思うんだけど。


Wikipediaは間違いがあるから潰せ」みたいな言説もよく見るけど、そもそも事実が書かれていることを期待するような性格サイトなのだろうか。

レポート引用するにしたって、参考文献や出典で出てる本、記事内で言及されてる学者とかの書いた本、そういうのを自分で読んで引用すれば問題ないと追うんだが。


追記:何かおもったより反応がたくさん来てビビってる。


補足すると、検証可能性には「信頼できる情報源」で検証できないといけないとあるので、検証可能な嘘も駄目ですし、間違いをわざと書いてはいけません。積極的検証可能性のある嘘を書けと言いたいわけではないです。書き手検証可能性あることを書き、読みては検証をするべきという理想論です。

勿論ほんとは「真実」が書かれるべきだろうけど、そりゃ無理だし検証可能性で済ませるしかないんじゃないかなあと。

このあたりはwikipedia:検証可能性を見ていただくと良いと思います。勿論、現状書き手も読みてもこの精神に反するようなやり方をしていて、これがどうかと思うという話です。特に検証可能性を守ろうとする編集者攻撃するタイプの方もよく見かけますから


2016年8月25日 (木) 22:04 (UTC)のwikipedia:検証可能性https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7)より引用。、

検証可能性とは信頼できる情報源(例えば、査読制度のある雑誌新聞からすでに公開されている情報だけをウィキペディア記載することで、読者にも検証可能にするということです。編集者独自検証できるからといって、それは(一般的な)検証可能性を満たしたことにはなりません。」

まり専門知識を持ってる人が自分の専門知識を書いたとしても、それが信頼できる情報源になければ、暇人差し戻されても仕方ないし、所詮はそういうサイトだと思ってみるべきだ、ということです。個人的には、専門家WPに書くことを期待するよりかは専門家の書いた本を自分で読んだほうが良いと思います。そしてその専門家の書いた本を紹介するのがWPだと思います


もっとも、本も全部真実とは限らないというのは当然ですが。

2016-09-18

http://anond.hatelabo.jp/20160918081808

論文発表っていうのは、論文掲載された時点を言うので、

7月の夏休み論文書いて

8月に審査査読修正が行われると

9月に掲載

になると思うので、たぶん、夏休み効果

2016-05-18

オカルト板で

久しぶりに2chでスレ立てしてみた。

不思議な話や怖い話が好きだし、少し貢献のつもりで、

あわよくば、まとめとかに取り上げられたら良い自己満足になると思ったからだ。

で、レスがだいぶついて来て、ちょっと疲れてきた。理由は、とにかく、自分の主張を喚きたいだけな奴、自分が持っているイメージ(実際は存在しない)だけで批判したい奴が現れたから。個人的に、オカルトは娯楽としてすごく楽しい。旧帝の文系修士を持つ程度の浅学な身ではあるが、人々の間で、どのように事実理解され、どんな相互作用で新解釈が生成されていくのか、興味深いと思っている。しかし、言葉は悪いが、あまりの頭の悪さに辟易としてしまった。

オカルト好きということが、端的に、情報リテラシーの低さ、もっと言えば識字率問題であると思った。イメージとしては、単語文法を最低限だけ理解できるサルが、画面の向こうにいて、とにかく衝動のままに喚いている。字を読み、打てるだけ。それでも良いのかも知れないが、LINEのりんなでさえ、もう少しまともな受け答えをするんではないかと思った。端的に事実誤認も多い。典拠として査読付き論文を挙げたら、wikipediaに書いてあると反論されると、ちょっと白目剥きそうになった。基礎文献を指示しても読みやしないし、知りもしない。たぶん、ドイツ語ラテン語ギリシア語はおろか、英語でさえ出来ないのだろう。

そう思うと、道端で乾いている枯れた雑草の欠片に真剣に向き合っているような気分になり、我に返った。まだ猫をなでながら、犬をモフりながら、ひとりごとを言う方がよい。オカルト陰謀論にハマり、一日画面の前に張り付いている人というのは、または彼らの思考回路なり論法というのが、まさにオカルト的だなと思った。

なんというか哀れだ。

ということで、休憩おわり。仕事にいってくる。

2016-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20140614102219

高専から旧帝に編入したけど、工学部大学生高専生もあんまり変わらないと思う。

・優秀な学生はよく手を動かし、よく勉強する

コンテストに出て活躍したり、既に論文が著名な査読付き論文誌に掲載されている超優秀な学生は全体のごくごく一部

・超優秀な学生研究者志望以外就職する(場合によっては退学する)

・やる気を失って過去問暗記マン積極的ゴミ作るマンと化す学生がいる

講義中に居眠りどころかソシャゲすら我慢できない学生もいる

講義を受けた分の授業料を返してほしいくら講義が下手くそ先生がいる

・在学中に何もしていないと就活は大変である

・一時期振るわなかった人でも、プライドをかなぐり捨てて、時間を捻出して、一生懸命勉強するとメキメキ力をつけてくる

・なんだかんだみんな結構挫折してるし苦労してるし頑張ってる

違うかもしれない点があるとすると、以下の通り。

大学に比べて高専の方がかけられる時間が多いのでカリキュラムの組み方に余裕がある

高専は(編入する場合でも)工学関係の人としか接点がないから、他分野、特に人文・社会科学専攻に関して疎い

あと、よく巷で言われる「文系」は、人文・社会科学専攻のうち全く勉強していない一部のグループを指していただけで、

基本的にはみなさん凄い人でした。

2016-03-05

http://anond.hatelabo.jp/20160305104929

印象論でもなくソースでもなくお前が書いたトラバにだよ


また論文の話だが研究の成果は、あくまで著者らが勝手に出したデータであって、第三者の裏がとれていない場合ほとんどだ

とりあえず、データ絶対正しいものと信じて、それに基づいた論理展開を読み進めていくしかない

そこに誤字脱字が多ければ、いい加減な人かな?このデータもいい加減に出したデータなのかな?って疑い始める

あと、「,」のあとに半角を入れるのは常識なんだが、それをやっていないと小学生レベル教養だとみなされてもしかたない

実際、院生などにはこの小学生レベルの間違いをするものが多かった


あと論文提出したら誤字訂正はされない

査読者はそこまでのことをしてくれない

まり誤字が多いと、信用を失って突き返されることもある(いわゆるリジェクト


誤字が多いと社会的にも信頼失うよ。そういう経験とかしてないの?

2016-02-28

研究に向いてない学生には全力で就職活動をさせたほうがいいと思うよマジで

今年の卒論修論が一段落した.そこで思うのあるが,研究室学生をみていると,学部修士博士を問わず研究(者)に向いているかってのは,かなり簡単に判断できるよな.研究者として就職できるかってなるとまたコネなど色々な要素が関連してくるので一概にいえないのだが,たとえば「こいつにファースト(筆頭)で論文を書かせて査読を通せそうか」あるいはそういう人間に成長しそうかってのはけっこう早い段階で分かる.

論文の元となる調査実験のものには失敗がつきものなので,卒論修論研究が頑張った割にいいものにならないってのは,運の要素もある.しかしそこはおいといて,「そこそこ意味のある調査結果が得られた場合に,通るんじゃないかと期待を持てる論文を書けるかどうか」は,レポートプレゼン資料論文を書き上げる際の態度みたいなもので,かなり判断できるのだ.

 

その態度というのは,昔から言われている平凡な真実なのでわざわざ言うほどのことでもないんだが,結局のところ研究目的,つまり「何を明らかにしたいのか」をしっかり考えているかということに尽きる.要は「問い」がしっかりしているかどうかということだ.

俺が学生を見るとき注視しているのは,振り返ってみると,

 

  • 先行研究を調べた上で立てている「問い」であるかどうか.まだ調べてない段階であっても,調べようという意識があるかどうか.
  • そいつの心のなかで,その「問い」が切実なものであるか.つまり本当に心の底から「知りたい」「明らかにしたい」と思って言っているかどうか.

 

の2点な気がする.「問い」が明確に定義されているかどうかってのも大事なのだが,それは結局,先行研究を掘っていく中ではっきりしてくるものだと(少なくとも俺が関わっている分野では)言えるので,上記2点をみていればだいたい学生資質は分かる.まぁ,見ていればっていうか,自然に見えてくるものなので,特に頑張って見極めようとしているわけでもないんだが.これらは,「目をみれば分かる」というと文学的すぎるがそれに近いものがあって,ちょっとした会話やメールの文面なんかにも如実に現れてくる.

 

 

それで最近思ったのは,上記2つの態度は,指導してもあまり変わらないんじゃないかということだ(もちろん人は変わることがあるので,見切りを付けるのが早過ぎるのも問題だが,多くの人がイメージするよりも早い段階で,簡単に見抜けるもんですよということをいいたい).

先行研究で既に明らかにされていることは何で,いま自分が取り組もうとしているテーマは先行研究から文脈上にどう位置づけられるのかが「気になる」かどうかというのは,かなり「性格」に左右される問題なんじゃないかという実感がある.真面目な学生であれば,調べろと言えば調べるのだが,言われなくても調べるorまだ調べて無いけどこれから調べなきゃという意識自分で持っている学生と,そうでない学生の間には,大きな壁がある.

また,「問い」が切実であるかどうかというのも,結局は「本当のところどうなのかが気になって仕方がない.だから考える」「人がまだ考えていないことを俺が考えて明らかにしてやりたい」という,ほっといても調査考察が加速していくような「性格」を持っているかどうかで,ほとんど決まる.

 

勉強が好きで,「研究者」という存在になることそのものへの願望が強い学生であったり,非常に優秀で要領の良い学生であったりしても,上記2つの性格」を本当に持ちあわせていない奴はけっこういる.そういう奴には,民間企業や,役所事務官技官を問わず)への就職を勧めることにしている.

たとえば,とても「知的」でしっかり教科書などを読んでいて,「研究」という活動に憧れを抱いているんだけど,自分の頭で考えたことが何か素晴らしいものであるとの思い込みが強く,他人研究を参照する努力を怠ってしまう奴がいる.少し調べると,自分ときの思いつきなんていかにショボイものであるかとか,すでに30年前から議論されているのだというようなことがすぐにわかるのに,それをやらない.

また,めちゃめちゃ頭がよくて努力を惜しまないのだが,何か本質的なことを「明らかにしたい」という願望を強く持っていない奴がいる.そういう奴は,たとえば大手コンサル会社などに就職すると,極めて有能なビジネスマンになっていたりするのであるが,研究職には全く向いていないのだ.

 

たとえば東大学部から大学院に来た学生は,地方国立やそこらへんの私大出身学生よりも優秀なことが多いのであるが,上記1と2を持ちあわせない東大生は,結局のところ研究者としては,それらを持ち合わせる他大出身者にかなわないのだ.東大生京大生は,不向きな道に勘違いして進んでも,脳のスペックである程度まで押し切ってしまうことも多いのだが,どこかで壁に当たるというか,研究に飽きてしまうようなことも多いように思う.(しかしなんだかんだで,旧帝大出身者のほうが,上記1と2を持ち合わせる学生が多いような印象はある.頭がいいけど研究者として使い物にならない学生は,上位私大に多いかな.)

※注記しておくと,オボ何とかさんみたいなのはそれ以前・以外の問題を色々抱えていそうなので,あまり興味がない.

 

 

それで,他の大学研究室教官に言いたくなることがよくあるのは,研究者としての見込みの無いやつに,研究者としての自分のやり方みたいなものについてくることを過度に期待するのはやめたほうがいいでしょということだ.学生本人がどんだけ優秀であっても,どんだけ「研究者」にあこがれていても,向いてない奴には全力で「民間就職」へ向けて頑張らせるべきだ.大学大学院研究の場であり,研究者としての姿をみせるのが仕事だと思っている教授准教授は多いのだが,研究に向いてる学生なんてそう多くはないのだから卒論修論適当にすませておいて,就職活動をがんばるようにと早い段階で言ってやったほうがいいのだ.

あと,研究者としての見込みがないことを見極められずに,うちの研究室学生を送り込んでくる他大の先生方にも困るときがある.まぁこっちは研究室としての学生受け入れの枠はけっこうあるから,最低限の水準をみたしていれば進学はさせるし,途中で化ける奴がいないとは言わないけど,どっちみち民間就職したほうが活躍できる人材には,手前の段階でそのアドバイスをしてやったほうがいいのではないか.

 

まあ,研究に向いてなくても,修士で2年間研究に取り組んだという経験が,企業に入ってからとても役にたったというような話はよく聞くので,そういうのを無くすべきとまで思っているわけではない.こっちは研究が本職だから研究に向いてないやつに指導をして,とりあえず学位をとって卒業するためだけの論文添削をしたりするのもダルいのではあるが,そうやって民間就職組の人生の糧になるようなものを与えてやるのも,大学人としての義務の一つだとは思っている.てか,そういう義務意識のない,研究世界に閉じ込もっているような先生に限って,学生の向き不向きの見分けが付かずに「無駄な進学」や「無駄ゼミ出席」を量産してるんじゃないかという気もするが,どうなんだろうね.俺はどっちかというと,「ゼミなんか出なくていいから企業説明会にでも行ってろ,単位学位ギリギリもらえる程度に仕上げるための指導はちゃんとしてやるからな」ぐらいの意識なのだが.

 

そういえば学部3年から就職活動をするのが,勉学をおろそかにしているとかいって問題化していたと思うが,それもそんなに大問題なんだろうか.たしか大学人としては,学生には,たくさんの論文教科書を読み,データとにらめっこしながらああだこうだ悩むような学生生活を送って欲しいという思いはあるものの,結局のところ研究に向いていない学生にとっては,「そこそこ以上の待遇会社就職できるかどうか」のほうが人生上のインパクトはるかに大きいのだから,もうそっち優先でいいんじゃないのかと思う.

最近進んできたように,企業が一致して就活期間を短縮すれば,同程度に就活を優先していても勉学に割ける時間は多くなるだろうが,「最初にどこに就職するか」はかなり大きく人生を左右すると思うので,就職について考える期間が長いほうがむしろいいという気がしなくもない.

というか,周りでも「就活優先でいいんじゃない?」派の人が多いので,新聞などで早期の就活問題だと書いてあっても,そもそもそんなの問題化してたっけ?という疑問はあるのだが.

だいたい,研究職についている先生方の中にも,学部自体は遊び呆けていて院に進学する間際でなんとなく勉強し,その後なんとなく大学に残り続けているって人はけっこういるぞ.そしてそういう人が,割と尊敬に値する研究業績を挙げていたりもするのだ.そういう先生方は,本質的研究に向いていたか宿命のようなものに沿って研究者として生き残っているのであって,「就活より勉学を優先したから生き残っている」というようなことは全くない.「この人が他人講義に真面目に出席して聴いてる姿なんて想像できない」って人だってけっこういるしな.

2016-02-27

記念日

初めて論文リジェクトされた日

初めて国際会議で発表した日

学会に加入した日

博論発表日

学位取得日

初めてセンター試験監督をして、新聞ミスを指摘された日

初めて査読をしてやや厳しいことを書きながらも修正すれば掲載可とした日

初めて査読を断った日

こういう日を覚えていてその度に祝ったり慰めてくれたりする彼女特にいらない

2016-02-02

脱オタサーの姫のための学生生活戦略

増田には、そもそもいないかもしれないけど、オタサーの姫として悩めるみなさまこんにちは

  

大学時代に2度ほど壮大なサークルクラッシュをさせ、未だに同窓会へ参加しづらい元オタサーの姫です。最近20代後半に突入しました。

最近仕事海外を飛び回るようになり、プライベートも充実しています。ふと振り返り、「あの時、頑張って自分を変えて良かったこと」を書いてみようと思います

  

もし貴女が、"オタサーの姫になりかけてる"または"オタサーの姫になってしま人間関係疲弊している"としたら、ちょっと読んでみてください。

その1. とにかく勉強に励もう

私の場合は、学校課題テストにおける自信の無さ・甘えが、周囲の人間を"うっかり"釣ってしま材料でした。

一緒に課題テスト勉強する場合には、教えることよりも教えられることが多かったです。

そこから、先輩・同級生から助けてもらう必要がそこそこ無い程度まで、基礎学力を引き上げていきました。

  

基礎学力の上げ方は、予習にて教科書内の理解不能単語・数式を全て潰す。

講義後に、講義で浮かんだ疑問を、全て潰す。

課題は全て自力で潰す。

この潰し3点セットの徹底です。

  

目安としては、自分学科試験にて上位3-5%を保てるまでやり込めるといいと思います

  

その2. 研究の業績を積もう

基礎学力を引き上げた状態で、何かしらの研究テーマチャレンジしてみましょう。

  

まだ研究室へ配属されていない場合は、気になったテーマを持つ教授相談し、研究会or査読なし学会での発表を1stゴールに設定し、ゼミ参加などしていきましょう。

すでに配属されている場合は、査読ありの国際学会1本はマストで挑んでみましょう。自信をつけるためなので、1つ目は国際会議でさえあれば、難易度は問いません。

調べれば調べるほど、結構出せるところはありますよ。(ちょっと怪しい学会もあるけど)

  

研究という単語が難しくなさそうとか、挑戦してみたい、とかそういうポジティブなノリの習得

そして、"成果を出す"という楽しさを見出すのがゴールです。

  

その3. 食事制限ではなく筋トレしてみよう

もし自分ぽっちゃり体型という不安を持っているのであれば、簡単な筋トレをしてみましょう。

食事制限は、身体にも心にもよろしくないです。 

そして、化粧でブスをごまかすより肉体作りをした方が外見に関しては良く効いてきます

  

食べずに痩せるではなく動いて痩せることを意識してみるといいと思います

大体3ヶ月くらい頑張って続ければ、オタサーの姫っぽい服を着たとしても、"単なる普通に洒落な人"的な体型になると思います

  

その4. 別コミュニティと出会ってみよう

基礎学力研究業績が積み上がると、奨学金(日本学生支援機構じゃないもの)や留学オファーを見つけて挑戦してみましょう。

留学奨学金団体晩餐会など、新しいコミュニティステップアップし、新しい友人関係を積み上げましょう。

  

ステップアップしながらコミュニティ転々とするスキルを身につけると、そのうち依存しなくても良い場所が見つかります

  

その5. 自分の甘さ・弱さを、微笑んで乗り越えていきましょう

出来ないこと、分からないことがあっていいんです。

失敗してもいいんです。

  

悔しく感じたら、とっても素敵です。 

「今はいいんだよ」と自分自身に微笑んであげながら、少しずつ乗り越えていきましょう。

最後

これを実行する中で、人間関係はガラッと変わると思います

  

被害者素振りで近づいてくる男性陣もいますが、笑顔で避けましょう。

助けるフリをして、根掘り葉掘り聞いてくる女性陣には、一言「気遣ってくれてありがとう」とだけ返しましょう。

笑顔で「そうなんだね」とか返しておけば適当になんとかなります

  

そんな感じで案外生きていけるというのが、私の後から学んだことでした。    

オタク趣味は、大好きなままで大丈夫です。

好きな服も、着ちゃって大丈夫です。

メイクも頑張らなくて大丈夫です。なんとかなります

  

2016-01-21

http://anond.hatelabo.jp/20160121170515

超わかる。

あいつら「いかにイケてる(と俺らが思う)論文タイトルをつけるか」に命掛けてるから

タイトルに何の情報量も無くて科学論文としての体裁保ってねーだろって論文いっぱいある。

競争が激化しすぎて一発芸の世界みたいになっちゃってるんだよね。とにかく初見インパクト与えた奴が勝ち、みたいな。

査読システムもなんか大学受験ゲームみたいな感じになってきちゃって、ルールブック丸暗記してきましたか?みたいな評価になってる。

とにかくなんでもいいからstate-of-the-art出せばオッケーだしstate-of-the-artじゃなかったらクソだよね、学問的に意味のある積み上げ?そんなもんはstate-of-the-art出してから言えよカスwwwwwって感じになってる。

そんでサクっと一発インパクト出して(情報系なら)GoogleとかFacebookとかMicrosoftあたりに就職すればOKっていう。

結局のところ、工学科学じゃないし、プレイヤーほとんどが今のルールで勝つことしか考えてないんだなって思う。

2015-12-04

中退へのメンタル閾値が低い高校中退者による博士課程一問一答っぽい

この記事博士課程 Advent Calendar 2015 - Adventarの5日目のエントリです。前回はid:kybernetesさんのこの世界への関心を諦めない人に博士課程はオススメ - 表道具でした。

(今年は無事に退学せず済みそうなので、退学 Advent Calendar 2015 - Adventarじゃなくてこちらに参加します。)

http://anond.hatelabo.jp/20141201200815]から大幅にテンプレート拝借

某国立大物理D1場合

Q1. 博士課程ってなんですか

A1. 大学院入試面接で「進学するつもりはある?」って聞かれるあれ

たいていの理系人生において、ここに進むか否かで修士課程終了後の幸せ曲線が大幅に変わるともっぱらのうわさ。(私はまだ実感してないんですが、この手の話聞くたびおっかない)

Q2. なんで博士課程に進学するんですか

A2. 高校中退したあと某高専に潜り込んでたんですが、「高専新卒」という最強就職カードをかなぐり捨てて大学編入しちゃったので毒食わば皿まで、ではないですがやるとこまでやったろう!というのがひとつ

高専時代に言われた「好きなことを仕事にすると長続きしないよ」とかいもっともらしいアドバイスを真に受けて転科する!って編入した先があろうことか原子力系で、在学中の3/11以降いろいろ考え修士課程でまたしても転科したので、たった2年じゃやるとこまでやれん!というのがふたつ。すごくいきあたりばったりですが特に2つ目はこればっかりはしょうがない。

Q3. 普段どんな生活してんのさ

A3. 後述のRAが勤怠とられるので、普通に9時5時で他の職員さんと同じような勤務体系です。

理論系だし実験と比べて体力的に楽かなーと思いきや、週末もけっきょく自宅で作業してしまうので気分的には週休ゼロ日っぽい

研究で頭ハチハチしてると朝の民放テレビとかマジで情報洪水、うるさすぎてたまんないのでNHK教育はなかっぱとか見て心を浄化してから出勤してます

あとは平日休日わずメンタルのために趣味ゲームしたりピアノ弾いたり、こういうのがすごく大事な時間です。

Q4. 在学時の金銭問題に関して一言

A4. 某国研のRA学費とか税金年金もろもろ賄ってるのと、実家暮らしで家にお金入れてるわけでもないので(お父さんお母さんごめんなさい!)あんまり気にしたことはないです。

一人暮らししたら学費免除通りやすくなるのかな…在学中に結婚したら学費全額免除もらえたとか、配偶者に養ってもらいながら(3号被保険者として)生活してたとか、聞くけどどこでみなさん恋人とか見つけてくるんですかね???

Q5. 学振について

A5. 私は修士課程から新しい分野に来ていまだに業績ほとんどないから全然無理無理、って思って出してないんだけど、情報系とかみたいに早くからぽんぽん査読つき学会だの論文だの出せる分野だと申請書も見栄えするんだろうなぁ、って勝手に思ってます物理の人もそんなみんな修士課程からポンポンPhysics Review うんちゃらみたいなのにポンポン載せてるんですかね…

Q6. インターンについて

A6. 来年に行く予定があるんだけど、大陸ヨーロッパなので日常生活英語通じるのか?っていうのと最近テロちょっと心配

他の人とか分野の事情まったく知らないんだけど、大学とか受け入れ先から予算が出るなら是非とも行っておいたほうがいいのでは。

Q7. 楽しいこと3つ

A7.

(1) 高専卒で就職した同期とかの話聞くと、「仕事の内容はいいんだけど人間関係が辛い」(脳筋DQN体育会系みたいなのが多い、の意)というのを割りと聞くので、そういうのが理学系だとないなーっていうのが人間関係に恵まれてていいなって思います高専特に機械科とかほんと脳筋DQNのすくつだったしね。

(2) RAも実際のところ普通ホワイトカラーと違ってあんまり時間には厳しく言われないので、朝が弱いマンにとっては大変助かる。

(3) 本人はいつも自分には研究向いてない…辞めたい…って思ってるのに、親しい人とか親戚がすごく買いかぶってくれてるとこ。自己肯定感が全力で慰撫されますね。

Q8. つらいこと3つ

A8.

(1) 当たり前ですが自分の頭で考えて自分なりの意見を主張していかなきゃならないこと

いまだに自分意見をいうのが怖い、いつもいつもフルボッコにされるんだろうなーって怯えながら進捗報告する日々。

(2) 将来への見通しが無い

(3) どうせいずれ死んでしまうのにこんな研究やってて何の意味があるんだ…

Q9. 現時点で後悔していること

A9.

(1) 高専から大学に編入するときに専攻を変えてしまったこと

高専から大学編入して学振DC1通ってる人とかけっこういるじゃないですか、彼らは高専時代からずっと自分の専門分野に一途だったんでしょう。

まさに「転がる石に苔つかず」で、転がってばかりだと成すものも成せなくなるんだなあ。

(2) 将来への展望ゼロ

安定は、希望です | 参院選に挑む | 公明党みたいな人は博士課程に進学しちゃダメゼッタイ

(3) 人間関係を軽視しすぎたこと

いろんな人の話し聞いてると、高校学部時代の人脈があとあと強い意味を帯びてくる、みたいなのあるじゃないですか。

高専で人脈とかまぁ無理にしても、学部時代に引きこもったりしなければ、留年したりしなければよかったな。

Q10. 博士課程に向いている人

A10.

(1) 「正しさ」をめぐって駆動される権力力学無頓着な人

 これだけで政治哲学上のひとつトピックになりそうだし私が簡単にどうこう言えるものではないけど、教員側でもそういうのに無頓着な人がいますしね。本人の名誉のため名前は伏せます

教員:「何か発言しろ

学生:「いえ、特にありません」

教員:「何でも良い、言え!」

学生:「・・・では、~だと思います。」

教員:「ふざけるな、大間違いだ!謝罪しろ!」

学生:「間違っていました申し訳ございません。」

なんていう地獄絵図はまったく想定していませんでした。

みたいなブログも見つけまして、大変脱力してます。一歩大学の外に出れば↑みたいなのがむしろ普通なのにね。そういう環境適応してきた学生だけ一方的に責めるのはどうなの?

(2) 命令指揮系統崩壊している末期戦みたいな前線でも気にせず自分勝手に動ける・動きたい人

A8(1)と関係しますが、上から命令が降ってくるわけじゃないので、【北朝鮮】最高司令官同志、命令だけ下してくれ! - YouTubeみたいなのは決定的にダメですね。

(かの国における首領・党・人民三位一体による有機的政治生命体、っていうのはたぶん研究職と相性悪いと思う。)

(3) 聞き分けのいい素直なお利口坊や/お嬢ちゃんじゃなかった人

 高専の同期のDQNが「ああぁぁん?てンめぇナマいってんじゃねえよぶっ殺すゾ!!おおおぉぉぉん??(どうでもいいけどなんでこういう威嚇する声ってだいたいプロソディーが短調ぎみなんだろう?)」って言っててもあんなん慣れりゃ自分に直接は害が振らないから別にいいけど、自分の今後に生殺与奪を握ってる偉い人相手には「相手の意のままに動かなきゃ、自分から敢えてケンカ売るようなマネは…」というのが適応戦略としては普通なので。そういうまともな感覚が無い人のほうが博士課程向いてるんじゃない?

後半が「博士課程もう辞めたいこんなん嫌や!!」って思いながら書き溜めたやつで、前半がちょっと最近持ち直してきたときかいたやつなのでニュアンスが違います

なにか質問あれば追記しま

2015-12-03

韓国天才少年による論文盗作騒動とその経緯

先月、韓国の「天才少年」が起こした論文盗作事件日本でも韓国紙日本語版記事としてインターネット上で報道された。

韓国の「天才少年」として有名なソン・ユグン少年(17)が彼の指導教官のパク・ソンジェ研究員と共に執筆した論文が、米国天文学会が発行するAstrophysical Journal掲載されたのち、韓国ネチズンの指摘をうけ撤回されたというものだ。少年博士号を取得する間近で、国内最年少博士学位取得の記録も白紙となった。論文撤回された理由に関してはすでに他に解説がある

ここでは実際論文がどのようなものだったか、そして推測されることの経緯を探ってみたい。

つの論文 (Park 2002 と Song and Park 2015)

対象になっているのはパク研究員の2002年の韓国内の研究会の集録に掲載された論文少年が主著でパク研究員が共著の2015年のAstrophysical Journalの論文だ。論文の中身自体は購読していない限り読めないようだが、双方のページにある論文概要を比べるとほぼ瓜二つで少年自分言葉執筆していないことがわかる。また別の方法論文の一部を確認できる。2015年論文の1ページ目はgoogleの画像検索確認ができ、google book2002年の集録論文のほぼ全文がみれる。見れる範囲では節の名前やほんのわずかな文を除いて、両者はほぼ一致している。

論文概要と4つのからなる本文で構成され、最初の3節は過去研究説明にあてられ4節目がこの論文の結果になっているようだ。コロラド・デンバー大学のJeffrey Beall氏のブログでは概要最初の導入の節の比較図があり、そのままコピーされているのが示されている。論文の主要な結果が書かれている4節目もモナッシュ大学天文学者Michael Brown氏のtwitter上で画像(リンク1リンク2)が比較されている。こちらも式番号を除けばほぼ完璧文章と式がコピーされている。氏によると多少の式の変形が見られるが、50以上の式がそのままコピーされているとのことだ。

前述のブログコメントを読むと上記の部分以外に目を向けても、ほぼ全体にわたって式と文章が完全に位置するという指摘もある。研究者世界では研究会で先行する成果を見せて、議論ののちに査読雑誌に本論文投稿する、というのはよくあることだそうが、ここまで一字一句一致するとなると研究集録といえど著作権上の問題から二重投稿として判定されるのは極めて妥当だろう。

興味深いのは前述のブログコメント欄にあるソン少年が導出したとされる偏微分方程式(論文中の式(4.24)のようだ)を含めた4節目の多くの式でミスがみられるという指摘だ。多変数関数をある独立変数偏微分する際に他の独立変数偏微分すると0になることは理系大学1年生あるいは少し進んだ高校生なら理解できるだろう。ところがソン少年論文では本来0になって消えるべきこのような項がたくさん残されているという指摘である。この指摘が本当だとすれば、ソン少年かパク研究員のどちらが導出したのかに関わらず、にわかには信じられないミスだ。

少年が導いた式(4.24)論文の概要にある主要な結果である"Transfield Equation"の可能性が高い。そして上のコメントでは例えばφとωの上にドット(・、時間微分を指す)がついたものは0ではないかと指摘している。面白いことにこれらの項を消すとこの式は2002年の集録論文で同じ"Transfield Equation"と記されている式(61)にかなり類似している。ここからは私の邪推であるが、ソン少年の「功績」とは、式(61)の2、3項目のCの時間微分式(54)を代入し、4項目のEの時間微分とmの内積を式変形したことなのではないだろうか。しかも上記の初歩的なミスを犯している可能性がある。さて私はAstrophysical Journalを読むことはできないので、論文にある初歩的な間違いが本当か、そして私の邪推が当たっているかはこの論文誌を読める天文学専門家にぜひ検証してもらいたい。

いずれにせよ、2015年論文文章の大半を執筆したのは(13年前の)パク研究員であることにおそらく疑いの余地はない。さらにソン少年が導出した式(4.24)がもし論文の核となる"Transfield Equation"であれば、これはすでにパク研究員2002年の段階で導いている。ソン少年のこの研究への貢献はその式の単なる変形だけであり、しかも初歩的な間違いを含んでいる可能性が指摘されている。

ソン少年の主著で論文出版することは目をつぶっても、これを博士課程中の少年の主要な研究業績とするのは倫理的問題があるのではないだろうか。

推測される経緯

ことの経緯はソン少年博士号を取得するプロセスに密接に絡んでいるようだ。

報道によるとソン少年が所属する科学技術聯合大学院大学校(UST)では博士論文の取得要件として、国際的な査読論文誌に主著で少なくとも論文を一編投稿し、受理される必要がある。ソン少年はこの条件を満たすためにパク研究員の13年前の研究成果をもとにパク研究員と共に論文投稿したのだろう。

倫理的な是非はさておき、主著のソン少年がパク研究員研究内容を咀嚼し、自らの言葉で書き直していればここまでスピーディー問題が明るみにでることはなかった。ところがソン少年とパク研究員は、13年前の集録をごく一部を除いてほぼ一字一句コピーして提出してしまった。このことが原因でAstrophysical Journalから掲載撤回される今回の事態に行き着いた。

韓国メディア邦訳英訳されている記事は、今回の論文撤回によって少年博士号の取得を逃したということを報道するものが目立つが、ことの経緯が事実であれば倫理的には大きな問題である。本人の意思がどの程度介在したかは分からないが、ソン少年は、他人の業績を自分のものとして出版することにより、博士論文の取得条件をすり抜けようとしたと見られかねない。これは当然、学位申請したソン少年認識していたはずだ。これは韓国における"博士"の価値に大いに傷をつける行為なのだが、英訳されている韓国メディア記事を見る限り、メディア国内研究者への影響には着目していないようだ。

今回の件で合格撤回されたものの、ソン少年は博士論文の審査に一度は合格したと報道されている。この論文審査当時少年の唯一の受理された査読論文であった。博士論文の内容は報道では明らかになっていないようであるが、もしこのソン少年博士論文撤回された論文研究内容が含まれていれば彼は他人研究とみられかねない研究内容で博士号審査を通り抜けたことになる。先進国大学では退学などの大きな処分が免れないレベルの大きな不正行為だ。ソン少年現在新たな論文を準備している報道されているので、こちらの成果のみが学位論文にまとめられていると期待したい。

パク研究員国立天文学研究機関である韓国天文研究院(KASI)に所属しており、 ソン少年がUSTに入学した際に院長を務めているなど韓国代表する天文学者のようだ。国を代表する研究者論文投稿を主導したとすれば、そのインパクトは大きい。

一方、ソン少年が主導したとすれば、彼は研究者の"免許"である博士号を正当な方法ではなく、自らの意思で非良心的な手段で取得しようとしたことになる。ソン少年はおそらく知的には非凡なのだろうが、それに見合う倫理観良心を持ち合わせていないということを示してしまったことになる。

もっと論文が13年前の集録の完コピーであったという事実は、彼がパク研究員の成果を咀嚼できておらず、自分言葉で書き下すことができなかったということを示しているのかもしれない。いずれにせよこの件が明るみになった今、ソン少年研究者としての信頼とキャリアに大きく傷がついたことは間違いない。

2015-10-31

ネット他人馬鹿にする基準

俺の場合は、

大学入試での論理

論文査読に通る十分な論理

教科書などのように、参考文献から引用を踏まえている。

っていうのを基準にしている。

  

これらの基準は、誰が見ても公平なものだし、論理的っていうとこれ以上は今のところ無い。つまりデファクトスタンダード

この基準で、相手の意見や話を聞いて。

明らかに基準からずれたら、「馬鹿乙」と俺は思っている。

実際、この基準からずれたら、大学入試ならバツ、論文ならリジェクト教科書なら訂正が入る。

  

しかし、ネット上では、どーも。「俺の意見が分からない奴は馬鹿」という向きが多い。

あとは、誤字脱字かな。

  

「俺の意見が分からない奴は馬鹿」と思う奴の意見を聞いてみると、学歴厨としては、「お前が勉強してないだけの勘違いやん」ってのから出発している。

で、その出発点がミスってるのを、なんとか認めたくない、感情的にののしって勝ちたい、という感情のままに、「相手が俺のことを理解していない」という風にしたいらしい。

これって、もうその時点で、「馬鹿」を使う権利ないやろ。馬鹿はお前やん。

と俺は思ってしまう。

2015-10-20

学生時代トラウマに悩まされている

よく『大学中退の岐路に立たされて号泣する』夢を見る。

大学大学院修士卒)は浪人留年もせずストレート卒業した。

単位卒業条件の1.3倍ほど取り、進級は余裕だった。

学部時代の成績が良好だったため、院試書類審査パス

査読付き論文投稿国際学会でのオーラルが評価され、大学院でもらった奨学金は半額免除

それなのに『悪夢』にうなされるのは、よほど学生生活が辛かったからだと思う。

ウェイ系諭吉大学入学してしまい、6年間ずっと周りから浮いていた。

退屈なマスプロ授業、研究下宿で寝っ転がってたくさんの本を読んだこと、サブプライム後の死にたくなるような就活学生時代の""思い出""はこれですべて。他のことは何も思い出せない。

もう卒業してから4年以上経つ。よほど深いトラウマが、心のどこかに残っているのだろう。

早く、消えてほしい傷だ。

2015-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20150901033653

ゼロ」を何を持って言ってるか知らないけど、逆に「ゼロから生成してる職業って何?何も無いってこと?


そもそもその2つの「偽り」の意味は全く違う。

小保方の方は結果自体が偽造。論外。


佐野場合物自体デザイン自体はそこにある。そしてそれに対する「評価」は全く別の話。それの新規性とか優れてるかどうかは今回問題視されてるもとは一切関係ない。

問題はそれがパクリだとか実はコンペで勝ち取った物は全然のものだった、ということ。

オリンピックロゴが気に入らなかった」からであって、逆ではない。

ん?これってそもそもベルギーデザイナーが、「これ、似てるやん?」って言い出したんじゃなかったでしたっけ?

https://www.facebook.com/StudioDebie/photos/a.306570046078725.70557.306563286079401/883470945055296/?type=1

何か時系列違う?

もし、この「似てるやん」が無かったら別に、ああ、こんなのがエンブレムね、程度で終わってたと思うけど?

誰かが血なまこになって偽造を探したりはしなかったと思うけど?



それを小保方の件で言うなら、他の研究者が行ってた事を密かにパクって結果を出して、その先行研究者引用も一切せずに

paperにすることと同じだ。

勿論、この場合はすぐにその研究者からケチが付くし、普通査読の段階で調べが付くだろうが。



大衆が気に入る、気に入らない、ではなくて、単純にこれだけ情報が多く出回っている時代

何か大きな事を成した時、そこにわずかでもほころびがあったらそこから何か他に出てくるものがないか?と探しているのは常に有ること。

小保方、佐野に関してはここまで大きくなったが、他にも全ての有名人達に対して同じ事が行われてる。

芸能人政治家に対して過去にまで遡って色々詮索されてるなんて日常茶飯事だろ?










ただ、事がここまで暴露されてしまうと、どういう形で落ち着くのか想像できない。

少なくてもオリンピックロゴ撤回されるまで騒動は続くだろうし、佐野氏は…下手な事にならなければいいけど。

からこそ一刻も早く撤回するべきだろう。

もし仮に、このまま裁判とかまでやって勝ったとしても納得行かない雰囲気は続くし、

海外からケチが付くし誰も得をしない。(佐野やその周りの利権者以外。)



デザイン業界パクリの巣だ」という断罪をする人もいるだろうが、そのパクリの一番の被害者はパクられたデザイナーなのだから、その決着は業界内でどうにかするしかない。いずれにせよ、デザイナーは当分、戦々恐々として怯えながら仕事するしかないのだろう。

ちげーよちげーよアホ

一番の被害者はそれに騙されて金出してる消費者だよ。

佐野デザインだ!」って言って買ったのが、そもそもただの監修だったり、それを「業界常識」とかドヤ顔で言ったり、

はたまたデザインもクソもただのパクリだったり。

佐野ブランド」に金だした人はどうなる?

まあ、金出してるのもクズみたいな会社側だったりするからホント被害者はその場合その会社の物を買ってる消費者なんだけどな。









デザイナーは当分、戦々恐々として怯えながら仕事するしかないのだろう。

は?なんでだよ?正しい仕事してるなら何も怯える必要ないだろ。

後ろめたいことがありすぎるからだろ?


普通研究者は小保方が失墜した後、別に全然怯えてないぞ?あんなこと誰がすんだよ、って話で。

怯えてるのはあの研究室界隈の人間だけで。




それ、もしお前がデザイナーじゃないなら、むしろ敢えて粗を見つけさせてどれだけ佐野ヤバイか説明してるのか?

2015-08-26

学者」と「評論家」と「○○漫談の人」はきちんと分けてほしい

数年前から社会学者」という古市某という人が、若手の論客として幅を利かせているのを、よく見かけるようになった。

学者」というからには、どんな研究をして、いかなる学術論文を発表されているのかと思ってCiNii Articlesで検索をかけてみたが、

ざっと見る限り、いわゆる総合雑誌とかの記事が多くて、しかるべき査読を経たような学術論文ほとんど発表されてないようだ。

こういう人を学者と呼ぶのはミスリーディングだ。


参考までにwikipedia検索してみると、この人は「大学院生」だとなっていた。

なるほど。

学者というのは、やはり、研究成果を世に問い続けてこその存在であって

既存の知見を上手く組あわせて、ただかみ砕いて説明したり、

ちょっとした思い付きで、複雑な問題を分かったったような気にさせたり、

ちょっと斜めからなんか気の利いたようなことを言って場を盛り上げる人たちとは違うと思う。


古市某のような感じでテレビにでているのだけれど、「○○学者」じゃなくて「○○評論家」という肩書を使っている人たちもいる。

まあ、評論家といえば、どこまで裏付けがあるのかよくわからないけれど面白げなことを放言して「ホンマでっか?」と言わせる人たちだという印象が、

ここ数年でついてしまった感じがあるのだが、個人的には、本当の評論家というのは、たとえば「現代美術が全く分からない人」にたいして、

15分で「現代美術とは何か」説明してくださいといわれたら、とりあえず、「魅力の一端」くらいを伝えてくれて

「なるほど、ちょっと面白そうだな、今度、そういう目で現代美術を見てみようかな?」とか思わせられるような人のことじゃないかと思っている。

「○○漫談の人」というのは、

以前、番組ゲストにきた杉村太蔵に対して、有吉が「アナタ、今、本業はなんなの? 政治漫談の人?」と言っていたのを見て、

「やはりうまいこと言うなあ」と感心して以来、個人的に使っている。

この言葉を使い始めて以来、世の中を見回してみると「脳科学漫談の人」とか、「生物学漫談の人」とか、「国際関係漫談の人」とか、いろんな漫談の人が活躍していることに気付いた。。

なお、巷には、脳科学ネタに、なにかと「Aha~」と言っている茂木某のことを「アハ芸人」と呼んでいる人もいるが、

お笑い好きの自分としては「芸人」という言葉安易に使ってほしくないという気持ちがある。

やはり笑いにそれなりに命を懸けている人たちこそが「芸人」なのであって、「アハの人」は、自分の中では「脳科学漫談の人」という棚に整理している。


マスメディアは、「学者」「評論家」「漫談の人」をちゃんと区別してはくれないようなので、したり顔で何かを語っているタレント以外の人を見かけると、

自分の中で「こいつは学者」「こいつは漫談の人」と整理しているのだが、気が付くと「漫談の人」の棚ばかりが溢れんばかりになってしまっている。

2015-08-06

[] 逆ソーカル事件

1996年物理学者アラン・ソーカル人文科学誌 Social Textデタラメ論文投稿

掲載された後でジョーク論文だった事を明かし、物理専門用語言葉遊びをしていた一部の「ポストモダニズム研究者皮肉った。

実はこの事件にはちょっとした後日談がある。

ソーカル事件から6年後、Annals of Physics と Classical and Quantum Gravity に掲載されていたある物理論文話題になる。

それらは「位相的場理論」、「宇宙論」、「量子重力理論」などの複数分野にまたがる難解な論文で、

正しい専門用語を正しい文脈で用いていたが、論文全体では何も言っていないという代物であった。

悪質ないたずらが疑われ、ソーカル事件の逆襲ではないかと話題を集めたが真相は意外な方向へ。

論文投稿したのはボグダノフ兄弟

兄弟ブルゴーニュ大学で学び、グリシュカは数学イゴール理論物理学博士号を得ている。

二人はいたずらである事を否定し、論文正当性を訴えた。

ボグダノフ兄弟サイエンス番組の人気司会者であったことからメディアをも巻き込んで騒ぎは大きくなっていった。

2人はネット上の議論に偽名で参加し、多重アカウントによる自作自演を繰り返した。

偽名には実在物理学者数学者名前勝手に使い、また、時には非実在物理学者を名乗った。

兄弟真意が何であったにしろ、全うな議論を捨てネット印象操作を始めた時点で もはやまともな研究者とは呼べないであろう。

結果的ソーカル事件とは関係なかったものの、論文査読精度や博士号授与の基準見直し議論きっかけとなった事件である

2015-07-20

http://anond.hatelabo.jp/20150720002756

基本的に、論文執筆とその査読高学歴同士しかできないな。

そういう意味で、本当に面白い内容のあるコミュニケーション高学歴でできるから楽しい

高学歴同士の話が面白いのは、中身があるから。その中身を見てない(当然だが査読は見れない)のに、中身で判断ってのはおかしいよね?ってならない?

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