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はてなキーワード: 二の腕とは

2024-11-20

都内女子トイレ女装男性がいた

身長が175cmくらいあって骨格が明らかな男だからすぐ分かってしまった

でも身長が165cm以下のチビ男かつものすごく太ってたら分からない気がした

標準体型だと腰回りの骨の形と肩の骨が男女で全然うから分かってしま

パースのついた自撮りならごまかせるかもしれないけど普通の引きで全体を見ると「女装成人男性」にしか見えない

二の腕お腹ふとももあたりに脂肪たっぷりついてると男女差が出やすい肩の骨と腰の骨が肉に埋もれて男か女か分からなくなる

そうなったときイケメンでも美女でもない「デブ」というジャンルになってしまうということでもあるけど…

2024-11-17

二の腕脂肪吸引広告に釣られてみたら

大手美容外科の、

二の腕脂肪吸引広告を見て

行ってみたら!

二の腕は下側だけで、上側をやるには

二の腕全周じゃなきゃいけないとのこと!

下側だけやることもできるけど、

自然な仕上がりになるから

やる人はいないんですって!

じゃあそんな広告だすなよ!

誤解する人他にもいるだろ!

2024-11-12

anond:20241112053729

ワイは二の腕筋肉が気になった

生半可な筋トレではあそこまでデカくはできないよ

2024-10-15

育乳なのかこれは

言う場所もないからここに書く。真面目にやったのは9ヶ月くらい。オチだけ先に言うとサイズはほぼ変わってない。形は良くなった。

サイズだけでいうとDなんだけどなんかこう…全体的に満遍なく肉があるというか…形が悪い。すごく悪い。普通体重体脂肪率は22〜25%くらいなのに妙に肥えて見える。10代の頃からこんなだったので一生こんなもんかと思ってた。広告で育乳ブラを見て、へー流れる肉をねぇ〜まぁ私には関係いか!とスルーしようとしたが、脇とか背中かにあるこの肉もしかして…乳だったもの!?とハッとする。YouTubeとかで怪しげな育乳動画を見るもあんわからんマッサージ痛えし続かない。とりあえずちゃんブラジャーに肉を収めろといろんなところで言われるので実行。ついでに買い替える。ブラの寿命って1個につき1ヶ月らしい。短命すぎんか。3ヶ月は生きろ。このへんでちょっと形がマシになる。

寝る時にブラつけるのは苦しいし、ノーブラだと肉がまた元に戻りそうなんだよな〜〜と思ったあたりでナイトブラも購入。高いねこれ。寝る時も肉はフラフラしなくなったおかげか、形がだいぶ良くなる。ちなみに下半身デブなので下から履くタイプのやつはあっという間に死んでしまいました。

あとは姿勢に気をつけたりしてた。たまに二の腕とか背中痩せのトレーニング動画もやったけど続かなかった。

別に誰のためでもない自己満。でも服が綺麗に着られるのは嬉しいし、風呂とか入る時もちゃんとした形だ!と思う。男の人が筋トレして鏡の前で嬉しくなるのに似てるかも。ボディメイクにハマる人が多いのもわかる。努力の見返りが多いんだよな。

あと乳とハゲってマジで金になるんだろうね。最近気付いたけど広告めちゃめちゃ多い。

でもこれ育乳なのか?整乳じゃね??

2024-10-10

腕に神経痛出る人いる?

肋間神経痛 わかる

脇の下でも起きる なんでや

二の腕でも起きる なんやねん

2024-10-09

女性に触って無難なのは二の腕

もちろんグイグイ引っ張るとかはダメ

仲良くなるなら二の腕から

男性もそうかな

2024-10-06

anond:20241003094700

読んでくれた人ありがとう

顔の皮膚はどうしようもなかったら糸リフトとかしようとか捕らぬ狸の皮算用してたけど意外と大丈夫だった

二の腕お腹の皮膚は救えないけど隠せるからまだいい

140kgは太る才能だよ

何も制限しなければ元は1日4食食べられるしお腹空いてなくても食べるし、お酒も強くて4合は飲める

好き嫌いないし食のジャンルも手広く好きだしあれもこれも食べてみたい

食への執着も空腹感を感じるのも「気が付けば食べてなかった」って人よりだいぶ強いんだと思う

でもこの才能のいくと膝とか腰とか糖尿病とかヤバいのを感じて今のところ維持できてる

2024-09-30

https://anond.hatelabo.jp/20240930202150三四郎はすぐ床へはいった。三四郎勉強家というよりむしろ※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊家なので、わりあい書物を読まない。その代りある掬すべき情景にあうと、何べんもこれを頭の中で新たにして喜んでいる。そのほうが命に奥行があるような気がする。きょうも、いつもなら、神秘講義最中に、ぱっと電燈がつくところなどを繰り返してうれしがるはずだが、母の手紙があるので、まず、それから片づけ始めた。

 手紙には新蔵が蜂蜜をくれたから、焼酎を混ぜて、毎晩杯に一杯ずつ飲んでいるとある。新蔵は家の小作人で、毎年冬になると年貢米を二十俵ずつ持ってくる。いたって正直者だが、癇癪が強いので、時々女房を薪でなぐることがある。――三四郎は床の中で新蔵が蜂を飼い出した昔の事まで思い浮かべた。それは五年ほどまえである。裏の椎の木に蜜蜂が二、三百匹ぶら下がっていたのを見つけてすぐ籾漏斗に酒を吹きかけて、ことごとく生捕にした。それからこれを箱へ入れて、出入りのできるような穴をあけて、日当りのいい石の上に据えてやった。すると蜂がだんだんふえてくる。箱が一つでは足りなくなる。二つにする。また足りなくなる。三つにする。というふうにふやしていった結果、今ではなんでも六箱か七箱ある。そのうちの一箱を年に一度ずつ石からおろして蜂のために蜜を切り取るといっていた。毎年夏休みに帰るたびに蜜をあげましょうと言わないことはないが、ついに持ってきたためしがなかった。が、今年は物覚えが急によくなって、年来の約束を履行したものであろう。

 平太郎おやじ石塔を建てたから見にきてくれろと頼みにきたとある。行ってみると、木も草もはえていない庭の赤土のまん中に、御影石でできていたそうである。平太郎はその御影石が自慢なのだと書いてある。山から切り出すのに幾日とかかかって、それから石屋に頼んだら十円取られた。百姓や何かにはわからないが、あなたのとこの若旦那大学校はいっているくらいだから、石の善悪はきっとわかる。今度手紙のついでに聞いてみてくれ、そうして十円もかけておやじのためにこしらえてやった石塔をほめてもらってくれと言うんだそうだ。――三四郎はひとりでくすくす笑い出した。千駄木の石門よりよほど激しい。

 大学制服を着た写真をよこせとある三四郎はいつか撮ってやろうと思いながら、次へ移ると、案のごとく三輪田のお光さんが出てきた。――このあいだお光さんのおっかさんが来て、三四郎さんも近々大学卒業なさることだが、卒業したら家の娘をもらってくれまいかという相談であった。お光さんは器量もよし気質も優しいし、家に田地もだいぶあるし、その上家と家との今までの関係もあることだから、そうしたら双方ともつごうがよいだろうと書いて、そのあとへ但し書がつけてある。――お光さんもうれしがるだろう。――東京の者は気心が知れないから私はいやじゃ。

 三四郎手紙を巻き返して、封に入れて、枕元へ置いたまま目を眠った。鼠が急に天井であばれだしたが、やがて静まった。

 三四郎には三つの世界ができた。一つは遠くにある。与次郎のいわゆる明治十五年以前の香がする。すべてが平穏である代りにすべてが寝ぼけている。もっとも帰るに世話はいらない。もどろうとすれば、すぐにもどれる。ただいざとならない以上はもどる気がしない。いわば立退場のようなものである三四郎は脱ぎ棄てた過去を、この立退場の中へ封じ込めた。なつかしい母さえここに葬ったかと思うと、急にもったいなくなる。そこで手紙が来た時だけは、しばらくこの世界に※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊して旧歓をあたためる。

 第二の世界のうちには、苔のはえ煉瓦造りがある。片すみから片すみを見渡すと、向こうの人の顔がよくわからないほどに広い閲覧室がある。梯子をかけなければ、手の届きかねるまで高く積み重ねた書物がある。手ずれ、指の垢で、黒くなっている。金文字で光っている。羊皮、牛皮、二百年前の紙、それからすべての上に積もった塵がある。この塵は二、三十年かかってようやく積もった尊いである。静かな明日に打ち勝つほどの静かな塵である

 第二の世界に動く人の影を見ると、たいてい不精な髭をはやしている。ある者は空を見て歩いている。ある者は俯向いて歩いている。服装は必ずきたない。生計はきっと貧乏である。そうして晏如としている。電車に取り巻かれながら、太平空気を、通天に呼吸してはばからない。このなかに入る者は、現世を知らないから不幸で、火宅をのがれるからいである。広田先生はこの内にいる。野々宮君もこの内にいる。三四郎はこの内の空気をほぼ解しえた所にいる。出れば出られる。しかしせっかく解しかけた趣味を思いきって捨てるのも残念だ。

 第三の世界はさんとして春のごとくうごいている。電燈がある。銀匙がある。歓声がある。笑語がある。泡立つシャンパンの杯がある。そうしてすべての上の冠として美しい女性がある。三四郎はその女性の一人に口をきいた。一人を二へん見た。この世界三四郎にとって最も深厚な世界である。この世界は鼻の先にある。ただ近づき難い。近づき難い点において、天外の稲妻一般である三四郎は遠くからこの世界をながめて、不思議に思う。自分がこの世界のどこかへはいらなければ、その世界のどこかに欠陥ができるような気がする。自分はこの世界のどこかの主人公であるべき資格を有しているらしい。それにもかかわらず、円満の発達をこいねがうべきはずのこの世界がかえってみずからを束縛して、自分自由に出入すべき通路をふさいでいる。三四郎にはこれが不思議であった。

 三四郎は床のなかで、この三つの世界を並べて、互いに比較してみた。次にこの三つの世界をかき混ぜて、そのなかからつの結果を得た。――要するに、国から母を呼び寄せて、美しい細君を迎えて、そうして身を学問にゆだねるにこしたことはない。

 結果はすこぶる平凡である。けれどもこの結果に到着するまえにいろいろ考えたのだから思索の労力を打算して、結論価値上下やす思索自身からみると、それほど平凡ではなかった。

 ただこうすると広い第三の世界を眇たる一個の細君で代表させることになる。美しい女性はたくさんある。美しい女性翻訳するといろいろになる。――三四郎広田先生にならって、翻訳という字を使ってみた。――いやしくも人格上の言葉翻訳のできるかぎりは、その翻訳から生ずる感化の範囲を広くして、自己個性を全からしむるために、なるべく多くの美しい女性接触しなければならない。細君一人を知って甘んずるのは、進んで自己の発達を不完全にするようなものである

 三四郎論理をここまで延長してみて、少し広田さんにかぶれたなと思った。実際のところは、これほど痛切に不足を感じていなかったかである

 翌日学校へ出ると講義は例によってつまらないが、室内の空気は依然として俗を離れているので、午後三時までのあいだに、すっかり第二の世界の人となりおおせて、さも偉人のような態度をもって、追分交番の前まで来ると、ばったり与次郎出会った。

「アハハハ。アハハハ

 偉人の態度はこれがためにまったくくずれた。交番巡査さえ薄笑いをしている。

「なんだ」

「なんだもないものだ。もう少し普通人間らしく歩くがいい。まるでロマンチックアイロニーだ」

 三四郎にはこの洋語意味がよくわからなかった。しかたがないから、

「家はあったか」と聞いた。

「その事で今君の所へ行ったんだ――あすいよいよ引っ越す。手伝いに来てくれ」

「どこへ越す」

西片町十番地への三号。九時までに向こうへ行って掃除をしてね。待っててくれ。あとから行くから。いいか、九時までだぜ。への三号だよ。失敬」

 与次郎は急いで行き過ぎた。三四郎も急いで下宿へ帰った。その晩取って返して、図書館ロマンチックアイロニーという句を調べてみたら、ドイツのシュレーゲルが唱えだした言葉で、なんでも天才というものは、目的努力もなく、終日ぶらぶらぶらついていなくってはだめだという説だと書いてあった。三四郎はようやく安心して、下宿へ帰って、すぐ寝た。

 あくる日は約束から天長節にもかかわらず、例刻に起きて、学校へ行くつもりで西片町十番地へはいって、への三号を調べてみると、妙に細い通りの中ほどにある。古い家だ。

 玄関の代りに西洋間が一つ突き出していて、それと鉤の手に座敷がある。座敷のうしろ茶の間で、茶の間の向こうが勝手下女部屋と順に並んでいる。ほかに二階がある。ただし何畳だかわからない。

 三四郎掃除を頼まれたのだが、べつに掃除をする必要もないと認めた。むろんきれいじゃない。しかし何といって、取って捨てべきものも見当らない。しいて捨てれば畳建具ぐらいなものだと考えながら、雨戸だけをあけて、座敷の椽側へ腰をかけて庭をながめていた。

 大きな百日紅がある。しかしこれは根が隣にあるので、幹の半分以上が横に杉垣から、こっちの領分おかしているだけである。大きな桜がある。これはたしかに垣根の中にはえている。その代り枝が半分往来へ逃げ出して、もう少しすると電話妨害になる。菊が一株ある。けれども寒菊とみえて、いっこう咲いていない。このほかにはなんにもない。気の毒なような庭である。ただ土だけは平らで、肌理が細かではなはだ美しい。三四郎は土を見ていた。じっさい土を見るようにできた庭である

 そのうち高等学校天長節の式の始まるベルが鳴りだした。三四郎ベルを聞きながら九時がきたんだろうと考えた。何もしないでいても悪いから、桜の枯葉でも掃こうかしらんとようやく気がついた時、また箒がないということを考えだした。また椽側へ腰をかけた。かけて二分もしたかと思うと、庭木戸がすうとあいた。そうして思いもよらぬ池の女が庭の中にあらわれた。

 二方は生垣で仕切ってある。四角な庭は十坪に足りない。三四郎はこの狭い囲いの中に立った池の女を見るやいなや、たちまち悟った。――花は必ず剪って、瓶裏にながむべきものである

 この時三四郎の腰は椽側を離れた。女は折戸を離れた。

「失礼でございますが……」

 女はこの句を冒頭に置いて会釈した。腰から上を例のとおり前へ浮かしたが、顔はけっして下げない。会釈しながら、三四郎を見つめている。女の咽喉が正面から見ると長く延びた。同時にその目が三四郎の眸に映った。

 二、三日まえ三四郎美学教師からグルーズの絵を見せてもらった。その時美学教師が、この人のかいた女の肖像はことごとくヴォラプチュアスな表情に富んでいると説明した。ヴォラプチュアス! 池の女のこの時の目つきを形容するにはこれよりほかに言葉がない。何か訴えている。艶なるあるものを訴えている。そうしてまさしく官能に訴えている。けれども官能の骨をとおして髄に徹する訴え方である。甘いものに堪えうる程度をこえて、激しい刺激と変ずる訴え方である。甘いといわんよりは苦痛である。卑しくこびるのとはむろん違う。見られるもののほうがぜひこびたくなるほどに残酷な目つきであるしかもこの女にグルーズの絵と似たところは一つもない。目はグルーズのより半分も小さい。

広田さんのお移転になるのは、こちらでございましょうか」

「はあ、ここです」

 女の声と調子に比べると、三四郎の答はすこぶるぶっきらぼうである三四郎も気がついている。けれどもほかに言いようがなかった。

「まだお移りにならないんでございますか」女の言葉ははっきりしている。普通のようにあとを濁さない。

「まだ来ません。もう来るでしょう」

 女はしばしためらった。手に大きな籃をさげている。女の着物は例によって、わからない。ただいつものように光らないだけが目についた。地がなんだかぶつぶつしている。それに縞だか模様だかある。その模様がいかにもでたらめである

 上から桜の葉が時々落ちてくる。その一つが籃の蓋の上に乗った。乗ったと思ううちに吹かれていった。風が女を包んだ。女は秋の中に立っている。

あなたは……」

 風が隣へ越した時分、女が三四郎に聞いた。

掃除に頼まれて来たのです」と言ったが、現に腰をかけてぽかんとしていたところを見られたのだから三四郎自分おかしくなった。すると女も笑いながら、

「じゃ私も少しお待ち申しましょうか」と言った。その言い方が三四郎に許諾を求めるように聞こえたので、三四郎は大いに愉快であった。そこで「ああ」と答えた。三四郎の了見では、「ああ、お待ちなさい」を略したつもりである。女はそれでもまだ立っている。三四郎はしかたがないから、

あなたは……」と向こうで聞いたようなことをこっちからも聞いた。すると、女は籃を椽の上へ置いて、帯の間から、一枚の名刺を出して、三四郎にくれた。

 名刺には里見美禰子とあった。本郷真砂町から谷を越すとすぐ向こうである三四郎がこの名刺をながめているあいだに、女は椽に腰をおろした。

あなたにはお目にかかりましたな」と名刺を袂へ入れた三四郎が顔をあげた。

「はあ。いつか病院で……」と言って女もこっちを向いた。

「まだある」

それから池の端で……」と女はすぐ言った。よく覚えている。三四郎はそれで言う事がなくなった。女は最後に、

「どうも失礼いたしました」と句切りをつけたので、三四郎は、

「いいえ」と答えた。すこぶる簡潔である。二人は桜の枝を見ていた。梢に虫の食ったような葉がわずかばかり残っている。引っ越し荷物はなかなかやってこない。

「なにか先生に御用なんですか」

 三四郎は突然こう聞いた。高い桜の枯枝を余念なくながめていた女は、急に三四郎の方を振りむく。あらびっくりした、ひどいわ、という顔つきであった。しかし答は尋常である

「私もお手伝いに頼まれました」

 三四郎はこの時はじめて気がついて見ると、女の腰をかけている椽に砂がいっぱいたまっている。

「砂でたいへんだ。着物がよごれます

「ええ」と左右をながめたぎりである。腰を上げない。しばらく椽を見回した目を、三四郎に移すやいなや、

掃除はもうなすったんですか」と聞いた。笑っている。三四郎はその笑いのなかに慣れやすいあるものを認めた。

「まだやらんです」

「お手伝いをして、いっしょに始めましょうか」

 三四郎はすぐに立った。女は動かない。腰をかけたまま、箒やはたきのありかを聞く。三四郎は、ただてぶらで来たのだから、どこにもない、なんなら通りへ行って買ってこようかと聞くと、それはむだだから、隣で借りるほうがよかろうと言う。三四郎はすぐ隣へ行った。さっそく箒とはたきと、それからバケツ雑巾まで借りて急いで帰ってくると、女は依然としてもとの所へ腰をかけて、高い桜の枝をながめていた。

「あって……」と一口言っただけである

 三四郎は箒を肩へかついで、バケツを右の手へぶら下げて「ええありました」とあたりまえのことを答えた。

 女は白足袋のまま砂だらけの椽側へ上がった。歩くと細い足のあとができる。袂から白い前だれを出して帯の上から締めた。その前だれの縁がレースのようにかがってある。掃除をするにはもったいないほどきれいなである。女は箒を取った。

「いったんはき出しましょう」と言いながら、袖の裏から右の手を出して、ぶらつく袂を肩の上へかついだ。きれいな手が二の腕まで出た。かついだ袂の端からは美しい襦袢の袖が見える。茫然として立っていた三四郎は、突然バケツを鳴らして勝手口へ回った。

 美禰子が掃くあとを、三四郎雑巾をかける。三四郎が畳をたたくあいだに、美禰子が障子をはたく。どうかこうか掃除がひととおり済んだ時は二人ともだいぶ親しくなった。

 三四郎バケツの水を取り換えに台所へ行ったあとで、美禰子がはたきと箒を持って二階へ上がった。

ちょっと来てください」と上から三四郎を呼ぶ。

「なんですか」とバケツをさげた三四郎梯子段の下から言う。女は暗い所に立っている。前だれだけがまっ白だ。三四郎バケツをさげたまま二、三段上がった。女はじっとしている。三四郎はまた二段上がった。薄暗い所で美禰子の顔と三四郎の顔が一尺ばかりの距離に来た。

「なんですか」

「なんだか暗くってわからないの」

「なぜ」

「なぜでも」

 三四郎は追窮する気がなくなった。美禰子のそばをすり抜けて上へ出た。バケツを暗い椽側へ置いて戸をあける。なるほど桟のぐあいがよくわからない。そのうち美禰子も上がってきた。

「まだあからなくって」

 美禰子は反対の側へ行った。

「こっちです」

 三四郎は黙って、美禰子の方へ近寄った。もう少しで美禰子の手に自分の手が触れる所で、バケツに蹴つまずいた。大きな音がする。ようやくのことで戸を一枚あけると、強い日がまともにさし込んだ。まぼしいくらいである。二人は顔を見合わせて思わず笑い出した。

 裏の窓もあける。窓には竹の格子がついている。家主の庭が見える。鶏を飼っている。美禰子は例のごとく掃き出した。三四郎は四つ這いになって、あとから拭き出した。美禰子は箒を両手で持ったまま、三四郎の姿を見て、

「まあ」と言った。

 やがて、箒を畳の上へなげ出して、裏の窓の所へ行って、立ったまま外面をながめている。そのうち三四郎も拭き終った。ぬれ雑巾バケツの中へぼちゃんとたたきこんで、美禰子のそばへ来て並んだ。

「何を見ているんです」

「あててごらんなさい」

「鶏ですか」

「いいえ」

「あの大きな木ですか」

「いいえ」

「じゃ何を見ているんです。ぼくにはわからない」

「私さっきからあの白い雲を見ておりますの」

 なるほど白い雲が大きな空を渡っている。空はかぎりなく晴れて、どこまでも青く澄んでいる上を、綿の光ったような濃い雲がしきりに飛んで行く。風の力が激しいと見えて、雲の端が吹き散らされると、青い地がすいて見えるほどに薄くなる。あるいは吹き散らされながら、塊まって、白く柔かな針を集めたように、ささくれだつ。美禰子はそのかたまりを指さして言った。

駝鳥の襟巻に似ているでしょう」

 三四郎ボーアという言葉を知らなかった。それで知らないと言った。美禰子はまた、

「まあ」と言ったが、すぐ丁寧にボーア説明してくれた。その時三四郎は、

「うん、あれなら知っとる」と言った。そうして、あの白い雲はみんな雪の粉で、下から見てあのくらいに動く以上は、颶風以上の速度でなくてはならないと、このあいだ野々宮さんから聞いたとおりを教えた。美禰子は、

「あらそう」と言いながら三四郎を見たが、

「雪じゃつまらないわね」と否定を許さぬような調子であった。

「なぜです」

「なぜでも、雲は雲でなくっちゃいけないわ。こうして遠くからながめているかいがないじゃありませんか」

「そうですか」

「そうですかって、あなたは雪でもかまわなくって」

あなたは高い所を見るのが好きのようですな」

「ええ」

 美禰子は竹の格子の中から、まだ空をながめている。白い雲はあとから、あとから、飛んで来る。

 ところへ遠くから荷車の音が聞こえる。今静かな横町を曲がって、こっちへ近づいて来るのが地響きでよくわかる。三四郎は「来た」と言った。美禰子は「早いのね」と言ったままじっとしている。車の音の動くのが、白い雲の動くのに関係でもあるように耳をすましている。車はおちついた秋の中を容赦なく近づいて来る。やがて門の前へ来てとまった。

 三四郎は美禰子を捨てて二階を駆け降りた。三四郎玄関へ出るのと、与次郎が門をはいるのとが同時同刻であった。

「早いな」と与次郎がまず声をかけた。

「おそいな」と三四郎が答えた。美禰子とは反対である

「おそいって、荷物を一度に出したんだからしかたがない。それにぼく一人だから。あとは下女車屋ばかりでどうすることもできない」

先生は」

先生学校

 二人が話を始めているうちに、車屋荷物おろし始めた。下女はいって来た。台所の方を下女車屋に頼んで、与次郎三四郎書物西洋間へ入れる。書物がたくさんある。並べるのは一仕事だ。

里見お嬢さんは、まだ来ていないか

「来ている」

「どこに」

「二階にいる」

「二階に何をしている」

「何をしているか、二階にいる」

冗談じゃない」

 与次郎は本を一冊持ったまま、廊下伝いに梯子段の下まで行って、例のとおりの声で、

里見さん、里見さん。書物をかたづけるからちょっと手伝ってください」と言う。

「ただ今参ります

 箒とはたきを持って、美禰子は静かに降りて来た。

「何をしていたんです」と下から与次郎がせきたてるように聞く。

「二階のお掃除」と上から返事があった。

 降りるのを待ちかねて、与次郎は美禰子を西洋間の戸口の所へ連れて来た。車力のおろし書物がいっぱい積んである三四郎がその中へ、向こうむきにしゃがんで、しきりに何か読み始めている。

「まあたいへんね。これをどうするの」と美禰子が言った時、三四郎はしゃがみながら振り返った。にやにや笑っている。

「たいへんもなにもありゃしない。これを部屋の中へ入れて、片づけるんです。いまに先生も帰って来て手伝うはずだからわけはない。――君、しゃがんで本なんぞ読みだしちゃ困る。あとで借りていってゆっくり読むがいい」と与次郎が小言を言う。

 美禰子と三四郎が戸口で本をそろえると、それを与次郎が受け取って部屋の中の書棚へ並べるという役割ができた。

「そう乱暴に、出しちゃ困る。まだこの続きが一冊あるはずだ」と与次郎が青い平たい本を振り

2024-09-07

気持ちいいフリを止めたらセックスレスになった

肌と肌がくっついてるのは気持ちいいけど、それはべつに日頃から二の腕でもどこでも触らせてもらえるから

セックス中にその分野の気持ちよさを申告する必要はない。

となれば、挿入やらなんやらについての気持ちよさを実況するほかないわけだが別に気持ちよくもなんともないんだよね。

喘ぐのも儀礼っていうか、知ってる人と目が合ったら会釈する程度の習慣みたいなもんだし、

ずっと同じようなことしてるとバリエーションもすぐ使い切るし白けてくるわけよ。

で、喘いだりよがったりするのやめたら頻度が下がって求めてこなくなった。

曰く「なんか勇気がいる」んだってさ。

何が勇気だよ。最初からお前が射精してただけだよ。

あ、夫婦仲は普通にいいです。

2024-09-04

上司人員の数に入らねえ!

仕事はできねえ!

電話も出ねえ!

二の腕だけは大サービス!!(アラフィフノースリーブ

2024-08-14

女性キャラが他のキャラ二の腕性的魅力を感じる描写がある作品

100%女作者

男だとその発想が出ない

から例外なく女だと分かる

2024-08-10

26にもなってリストカットしてる

10歳くらいの時からしてるからリストカット16年選手だ。

最初二の腕とか脚とか目立たないところだったけど、19くらいか悪化して手首がズタボロになった。

ファンデーションテープで隠すことも考えたが、範囲が広すぎて間に合わない。

数年前友達ともうしない約束もしたけど、結局再開してしまって、その友人への罪悪感でまた切る。

メンヘラ20歳過ぎればただの人と言うけど、私がリストカットをやめられるのととうとう自殺に踏み切ることができるの、どちらが先なのだろうか。

どちらにせよ今の私は醜いリスカババアだ。

助けてくれ、誰か。

2024-08-08

二の腕がもちもちすぎる

自分でずっと触っている。これはひょっとしなくてもおっぱいよりも気持ちいいものじゃないか?とんでもねえ部位だ

2024-08-06

母親が飼い犬に咬まれ

駆けつけてみるとうずくまってた

手首と二の腕から血がプクッと出てた

洗ってケアリーヴ貼って寝た

翌日、また犬の世話をしていた

理解できん

2024-07-23

出社したら50代のおばさんがノースリーブだった。

二の腕がだるんだるんだったし、

脇が綺麗に処理されてたの見えちゃったんだけど。

帰ったら熟女AVで抜くか。ったく、、、

2024-07-18

最近ナイトルーティーン、女体を削る

夜寝る前に女体を削っている。

無料で使える画像編集アプリスタンプツールを使って、ちまちまと。

画像アプリセックスした相手のうち、運よく写真を撮らせてくれたひとの。

だいたい、国道沿いの古いラブホテルで、そういうところは日差しが入らないように窓を塞いでいるけど、木製の建具を開くとすりガラス越しに昼間の太陽が入ってくる。

写真を撮らせてもらうときはたいてい日光を入れて撮る。

それで、相手はいつも裸で、寝転んでもらったり、ポーズをとってもらったりして写真を撮る。

そうやって撮った写真を使って、画像編集アプリを使って少しずつ身体を消していく。

真っ先に消すのは頭。てっぺんから消していく。肩の僧帽筋が作るつるりとした稜線が、あたか最初から首や頭なんてものは無かったように見えるのが理想だ。

大抵、腕も消す。指先から二の腕、そして肩。肩が一番難しい。自然に見えるよう消すのにはコツがいる。

鎖骨や肩甲骨はある、けど上腕骨は最初からないように見えるとうれしい。

場合によっては上半身は丸ごと消すこともある。

脚はほとんどの場合残す。脚はあった方が、完成した時、なんか良い。

少しずつ身体のパーツを消しながら、いちばん良い状態になるまで身体を削っていく。

場違い自然光が射し込む古いラブホの部屋で、ただ性的オブジェとして削られた女体がそこにある、という画像が出来上がる。

妻に見つからないよう、パソコンの奥深くに完成した画像を隠す。

そうするとよく眠れる。

2024-06-25

スーパー仕事が割と天職なのかもしれんな

たまにノースリーブのお客さんの二の腕や抜群スタイルでムホムホできるし

っても正社員可能性は空白12年35歳じゃまあ皆無だよなあ

2024-06-07

anond:20240607185047

デブったおばちゃんこそ腕を体の内側に縮こめてるから二の腕ぴったり率は低い。

anond:20240607183812

まず男女で肩幅が違うだろ

デブったおばちゃんは気にせず肩だろうが二の腕だろうがくっつけてくるぞ

anond:20240607183812

男性二の腕よりも女性の長い髪の毛が当たる方が不快。汗かいてるとべたべたくっつくし

あと狛犬ポジションに陣取って座席側に髪の毛垂らしてくる女なんなん? 邪魔だし気持ちが悪い。

男って電車で隣に座った人とぴったり二の腕がくっついてても気にならないもんなの?

電車で隣の人と二の腕くっついててやだなぁと思うと必ず男。

スマホいじってるときも腕を体の前に持ってこずに外側に広げてる。

女の方が胸があって腕を体の前に持ってくるのには支障があるはずじゃないの?(男はキンタマがあるから脚を閉じれないって言い訳をよく聞くみたいに)

めっちゃ不愉快なんだけど男は気にならないの?

2024-06-04

anond:20240603171828

・1回飲んだくらいでラインで「おっぱい大きかったよね♡」とか「実はベッドではマゾだったりする?♡」とかばっかり送られた時

・初回の飲みからやたら家に来たがるor呼びたがる

・付き合ってもないのに二の腕や太ももなどの際どい部分を触られる

弱男が一ミリもやりそうにない行為なので増田さんが特殊なんでしょうね

2024-06-03

anond:20240603155839

わたし女だけどこいつペニス出てんな〜と気づいただけで「こいつ嫌!」「人扱いされてない、マンコ扱いされてる!」とはならんよ。

ペニス見えてるけど、一所懸命真摯紳士を演じようとしてくれてるなー。とか、顔やおっぱい若さ以外も見てくれてるなー。と思える期間がある程度あったら、そろそろこちらもヴァギナを出そうかなと思うよ。

 

「人として慕ってる」という要素が最初にわかるのが大事。(人柄の)こういうところが好き、とか、一緒にいると楽しい、というのを言葉にしてくれると、多少デレデレされても気持ち悪くない。なんなら「可愛いな」って思う。

そのやりとりが普通になった後なら、ペニ出し増田が言うような「かわいい」とか「顔がタイプ」とか言われても喜ばしく受け入れられた。

 

てか、実際男性とこういうやりとりがあって、最終的にわたしの方から「実際どう思ってんの?わたしのこと好きなの?女として見てるの?付き合わなくていいの?」って聞いたら、「好きです。付き合ってください」って言われて、付き合ったのが今の夫。

 

最初から夫がタイプだったとか気になってたとかではない。夫はそんな女にモテるタイプルックスでも人柄でもない。なんならわたしは初対面の時は夫のことを「アリナシで言うとナシだな」って除外してたくらい。

でも、夫のハミチンに気付きながらも好意を浴びてたら、気づいたら夫大好きになってたし、夫が世界で一番タイプになった。

 

内心バチクソに女として見てても、マンコ目当てでも、こちからしたら「どう接してくれるか」が一番大事なんだと思う。

 

逆に、「こいつ嫌!」「人扱いされてない、マンコ扱いされてる!」ってなったのは、

 

・1回飲んだくらいでラインで「おっぱい大きかったよね♡」とか「実はベッドではマゾだったりする?♡」とかばっかり送られた時

・初回の飲みからやたら家に来たがるor呼びたがる

・付き合ってもないのに二の腕や太ももなどの際どい部分を触られる

 

これらはマッチングアプリ経験ですが…

次はありません。となった。

2024-05-26

半袖の女の子が多くてうれしいです。

きれいな二の腕だねえ。

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