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はてなキーワード: 萌え要素とは

2013-09-10

からやってるようなアニメエロ漫画が気持ち悪い

からやってるようなアニメ

夕方からお茶の間を賑わせてるような有名なアニメエロ漫画がどうしても無理だ。

●ンピースとかコ●ン、サ●エさん、のような、昔から見てるようなアニメエロく描いた漫画が苦手。


萌え要素エロ要素が入ってるような深夜アニメエロ漫画なら大丈夫なんだど、

子供の時から見てるようなアニメエロ漫画だけはどうしても受け付けない。

まず見ようともしないし、目に入っただけで少し気持ち悪くなる。


そういう同人エロ漫画ネット上でよく見かけるんだけど、同じような感覚の人っている?

2013-08-03

http://anond.hatelabo.jp/20130802221835

そしてその仮説の内容が「あれが受けつけられないって人は、あの厨二的発想や行動に過去自分を重ねてしまって身悶えてるんじゃないですか」ってものだという、それだけのことだよ。

それ言ったら、「頭文字D」やら「聖闘士星矢だって、十分に厨二的で妄想と被るでしょうに。

無根拠に肯定されてるでしょ、「峠最速()」とか、「小宇宙()」とか。

そういう部分を「荒唐無稽から」でスルーして、あの作品にかんして「半端にリアルから」と言い出す。

本来プークスクスと笑わる行為が、真面目に取り扱われるのは、荒唐無稽からじゃなくて、「そういう世界から」なんだが、

これが「たまゆら」になると、「そういう世界」という呪文を使えなくなる。これに「厨二」は関係ないよ。

オタクにも多くいるんだが、自分が下劣だと「他人から見られない」ために、一定の線引きをするんだよ。

萌え要素とか、エロ要素とか、子供向け要素とか。

たまゆら」の登場人物なんて、リアルさのかけらもない(他人からの評価をまったく気にしていない、世界とのつながりがない、ギャルゲ萌え漫画特有のもの

そこに嫌悪感を抱くのは、オタクになりきれてないとか、鈍感になれてないとか、厨二とかってんじゃなくて、「そういう作品を評価する自分」を許せないからだよ。

から、そういうことが出来ちゃう奴を、オタクとして優秀とか言っちゃうんだよ。

俺は違うけどねぇって自己顕示

2013-07-08

萌えエロ境界線がなかったことに気づくということ

萌えエロ境界線が薄れている気がする(http://tm2501.hatenablog.com/entry/2013/07/05/214058

萌えというのは本来は空想上のフェティシズムのことです

空想することなのでフェティッシュ喚起するアイテムとして絵やテキストが用いられる。

もののあはれフェチを感じる人もいればバタ臭い乳袋萌えという人もいる。

ただ「萌えとはこれのこと」と大多数が同意する概念はすでにできていて、

それ以外は萌えと言わなくなってきてはいる。

それはアニメではなくライトノベル功罪です。

ライトノベルは、大多数が受け入れやすい「同じフェチ」を大量生産しました。

その結果のライトノベルブームであり、ラノベアニメ化の波による萌えの均一化です。

ライトノベルが生まれる前提にあったものノベルゲームです

ノベルゲームというのは要するにエロゲです。

製作コストがバカ高いノベルゲームもっと手軽に商品にしたいという理由でできたのがラノベです。それが全てとはいいませんが。

初期のラノベ作家イラストレーターほとんどがエロゲ制作を知っている人です。

エロゲフェティッシュが、希釈されてライトノベルになり、

一般にも受け入れやす萌え要素を「唯一の萌え」と規定して萌えアニメ化した。

これが昨今の萌えの正体なので、エロゲタブーと見る大多数の人か嫌悪しないよう、

境界線があるように振る舞うのが萌えアニメ処世術だったわけです。

そうやってエロタブー視するのはよいことです

エロは日陰者でなければならない。

そうでなければ犯罪の温床だとかなんだとか規制派がぞろ騒ぎ出す。

日本オタクコンテンツが生まれたのは、

日本人が特別だからではなく、日本コンテンツ規制が緩いからです。

ワンピースサンジ米国コミックではタバコではなくロリポップを咥えているのは、

飲酒喫煙規制されているからです。

米国コンテンツ規制が緩ければ、少年ジャンプアメリカで生まれていたっておかしくはないのです。

エロゲのことなんかはやく忘れて、萌えエロにはばっちり境界線があったことにして、萌えアニメを楽しんでいたほうが世界のためです。

2013-04-02

https://twitter.com/TAGRO/statuses/316778767743864832

女の子だらけアニメ最終回を迎え大感動のコメントの嵐なのだがその多くに「王道万歳とある

一方別の女の子だらけアニメ最終回直前に鬱展開で叩かれている。前者は嫌味がなく卒の無い出来には見えた。

王道云々でなくストレスの無い事をもしや感動と言ってるのかと思うと寒気がした。想像の話。

想像した人物像に寒気を覚える藁人形論法って、結局自己嫌悪しかないよな。

自分でそういう風に考えて、自分で寒気を覚えるんだから


ちなみに、作品は大感動側がガルパンで、叩かれてるのがラブライブな。

ガルパンは、途中いい気になって増長した挙句失敗するシーンとか入ってるわけだが華麗にスルー

ラブライブは、脈絡なく突然鬱展開になって、イミフな上に誰得だと叩かれたわけ。

悪名高い花田ですら反対したって情報もある演出)

実際、アイドル活動の目標を無くすためだけとしか思えない突然の廃校撤回

心を折るためだけに「手段として」用意されたとしか思えない留学話と、

同じく最終回での突然の撤回。(ヒロイン葛藤はなんの意味があったんだよ、留学止められるんじゃないかよ)

結果論としても擁護できない、単なる手段としての演出だから叩かれたんだよ。


同じ藁人形論法を使うなら。

ストレスがあることをもしや感動と言ってるのかと思うと寒気がした。想像の話。

って感じ。

一部にいる、難解であったり、理不尽であったり、残酷であったりすることを、無条件に「りある」とか言って有難がるの、いい加減卒業しろと思うわ。

それ、自分の消費・創作行動に言い訳してるだけだから

灼眼のシャナ」読むときに、「萌え要素が残念だけど、戦闘シーンが素晴らしいんだ、主人公の心理描写も考えさせられる」とかい中学生と一緒だから

2012-08-06

某弱小ゲーム屋だがウチも絵師が足りん

http://anond.hatelabo.jp/20120805002433

↑えらい盛り上がってまんな

ウチも足りん。ソーシャルゲームっていう括りで言うならば、当方もご多分に漏れず始めたので、この増田と同じような会社と思われるんだろう。もしかしたらご近所さんなのかもしれない。けっこう同じ場所に密集しとるからな。

正直に言う。足りない。いない。集まらない。

外注声かけてもシカトされる。あるいは、よくある「○ヶ月先まで予定が埋まっています~」というアレ。

当然社内でもイラスト制作デザイン業務を行う必要があるので、発泡尽くして人材紹介会社求人サイトと呼ばれるところで求人かけるんだが、やってくるようなのは上の増田さんと同じような感じ。しかも、増田のように美大卒や芸術家なんか見たことないです。そんなスゴイ人が来たら速攻採用するって。

正直に言うね。

デザイン業務ったって、ぶっちゃけ雑用みたいなモンだから、最悪、画力なんかどーでもいいのよ。むしろ画力ある絵師からして見たら、とても退屈な仕事なのではないでしょうか?で、その程度しかできない雑務要員ならもう吐いて捨てる程いるからいらないのよ。探してもいないから。現状我々のような下々のディレクターがやっていますからデザインったって大体やり方決まってるから誰でもできますからね。私がやってるくらいですから

私どもが求めているのは、売上に直結できるようなイラストを沢山描いてくれる人。うまけりゃいいってわけじゃないです。

デッサンを~」「構成が~」「色合いが~」、それ、ぶっちゃけどうでもいいです。そんなの我々のような絵を知らぬ下々の人間はわからないですし、客はもっと理解できませんから。ちゃんとしたまともな人間や絵が描けているなら芸術的な要素とかどうでもいいっす。いくら絵を理解できぬ下々とはいえ、よくある異次元デッサンくらいはさすがに分かります。反転すればいいって聞いたし。

発注側の要望を的確に聞き出して素早くアウトプットしてくれる絵描きさん。ま、絵とかデザインに限らないでしょうが、いわゆるコミュニケーションって奴ですか。それができる人は意外に少ない。こっちが「こんな感じで絵描いて」と他社様の参考例を持ってこないと理解できなかったりする。で、しかもそれを丸パクリするし。そうじゃねえって。それじゃ所謂「パクり」じゃねーかよ。

バストアップでこのキャラクターが、って説明して、ああ、この分類のグレードのイラストが欲しいんですね、じゃあこの装備グラフィックでこんな角度とかを既存と被らないような数パターン・・・と、こちらのタスクをその場で理解してくれるような人。そういうのを求めている。多分だがその増田もそういう事を言いたいのかもしれん。偉大なる芸術家先生にそのような下賤な要望をするのもおこがましいと考えているかもしれんがね。

こっちは芸術作品を生み出しているのではなく、所詮は大量に消耗品を作って、売って、売上上げているのだ。それを理解できない、見下しているなら、正直言うが商業世界に来ないで欲しい。個人で好きなだけ芸術でも何でもやっていればいい。

というかこれは持論なんだが、「ギャラ」を持ちだした時点でそれは商業ビジネスなんだから、少ないとか言うなら取引しなければいい。当然修正要望なんかバシバシ出しますよ。よくそこんとこ聞き入れないで勝手ペン入れしちゃったんですけど~とか抜かす絵師様いらっしゃいますが。金貰ってやってんだからあなた様の良し悪しなんか知りません。金を払って使う側である我々が判断するからそれ。金貰ってプロ名乗ってんならそのくら分かれ。



それとさ、面接でも打ち合わせでも、その場でスケッチブックペンちょっと描いてもらおうとすると急に地蔵になる絵師様が最近多いけど、あれ何で?絵なんかまともに習ってない俺や若い衆でさえ、この女の子こんな感じにしちゃおっか?いやここはこうして萌え要素をだな、先輩それセーラームーンみたいでセンス古いッスよ、最近はこうだwwwってラクガキ同然にウキウキ描き描きしちゃってんだけど、なんでプロ名乗ってる絵師(またはその候補)が、あ、いや、はい・・・みたいに、その場で硬直しちゃってんのさ。もちろん「あ、おっけーっすよ、こうっスか?」みたいにその場でサラサラと、いやアンタここまでやらんでもええっちゅうねんっていうくらいデッカく描ききっちゃう絵師さんもいますがね(ニコ動等で講座みたいなのやってたそうです)

デジタル環境じゃなきゃ絶対に絵描けませんっていう人なのかな?けっこう不安になります


以上、貴重な少ない夏休みを費やした愚痴です。

2011-11-29

http://anond.hatelabo.jp/20111129124422

のうりん」はかなりエッジの効いた作品だから初心者にはおすすめしない。

キノの旅」は紀行物ではなくて風刺の効いた連作短編集という感じ。児童文学っぽい。

東京レイヴンズ」は現代の陰陽師養成学校舞台にした異能バトル物。

いわゆる萌え要素がわりと薄くて女性にも人気がある。

が、そもそもバトル物が駄目っぽいな。

それとも、あえてラノベに挑戦するというくらいだから、毛色の違う作品でも受け入れてくれるのだろうか。

食事描写といえば「ベン・トー」なんだけどこれも駄目っぽいな。

石田衣良が好きなら「神様のメモ帳」はどうか。池袋ウエストゲートパークみたいな話なんだけど。

あとは、やっぱり成田良悟かね。

2011-09-25

http://anond.hatelabo.jp/20110925225039

草食系男子ってもともとモテモテだけど自分からはがっつかない、優しくて女受けのいい男を指してて

全然蔑称ではなくて、男が言うところのツンデレに並ぶような萌え要素だったのに

ただヘタレなだけの男が「草食系」を自称しはじめてから叩かれ出したよね。

もともとの草食系男子ってSMAP草なぎ剛みたいな、料理ができて楽器もできて優しくて色白でちょっとぼーっとしてて浮気心配のなさそうな、超ハイスペック男子だった記憶がある。

2011-07-21

http://anond.hatelabo.jp/20110721143713

中途半端に分けてるせいでわかりづらいな。

例えば声優に上げてる例ってアイドル声優だし。

あと今時萌え要素のないものを探すほうが難しいよ。

そういうのを求める人は「硬派厨」って言って萌えヲタより嫌われている。

2011-06-22

ONEPIECE雑感

どこにも書けないから、増田さん

漫画ワンピース面白い面白くないかといわれると、「面白いかな」
泣けるかといわれると、「泣けない」
他人にお勧めするかと言われると「無理には薦めない。巻数多いから。」

伏線はあるし、キーワードに謎解きめいたものがあるから、そういった面や世界観的には面白い

キャラクターもわかり易い個性付けされてるし、絡み合う人物相関も明かされる内に一喜一憂する。

が、面白いと思うけど、一番面白いというわけでもないのは王道漫画の読みすぎかも。

そして泣けるかどうかが非常にネック。

キャラ感情移入しているかシチュエーションや個々のツボ、感性感受性によるから、泣ける人は泣けると思う。

が、どうもワンピースにおいては世界観萌え要素が強いせいかキャラ達の織り成す物語歴史書を読むような、

例えば目の前で太平洋戦争の資料映像を見せられても、資料と見るかドラマとして見るか位の違い有。

仲間とのシーンのヒロイックな場面が泣けるんだろうけど、仲間との王道たるヒロイック性に燃えないとも言う。

男の散り様とか、男がさりげない中で愛を告白するとか、ドリーミン過ぎるけど

ウルフウッドが死ぬシーンのが断然号泣シーンになってしまうw

女なので、タッチやめぞんみたいな正統派もうるっとくるし、異色所ではGOD SAVE THWすげこま君のラストも。

漫画は正直巻数が多いから薦めない。というか長編物は読むのに覚悟が居るからワンピース以外でも安易には薦められない。

何編が面白い?そこだけ読むと言われても、話が繋がらなかったりするから嫌な質問。

そもそも私自体、60巻越えで覚悟の大人買いワンピースに着手した位のワンピにわかだし、大変。

でも、少年漫画で他の漫画に比べて癖がない+世界観キャラ王道から

ワンピースは他の漫画に比べて序章からすんなり入れてとっつきやすいし、まぁ面白いと思うのですよ。

2010-11-18

http://anond.hatelabo.jp/20101118184345

一人(CLAMPは一人じゃないが)で網羅するような人はほとんどいないわけだから、そういう人は特殊例と考えるのが普通だと思うよ。

挙げてる少女漫画萌え要素によって男オタに人気のあるようなものしかないよね。

納得できないかもしれないけど、君の言う少女漫画はいわゆる少女漫画の平均とはかなり外れたものだと思うよ。

あーあとほぼ読んだことないけどNANAとかはガチ少女漫画だと思う。あれを男が書けるかっつー話。

2010-02-26

漫画家志望のR君への届かないアドバイス

 知人のR君はけっこう真剣漫画家を志望しているらしい。

彼の漫画を読ませてもらったので、素人なりに意見アドバイスなぞ言ってみたりしたのだが、あまりうまくいかなかった。

 その原因は、たぶん

1.両者の好みや考え方がまるでかけはなれていること

2.私に漫画を描いた経験がないこと

3.彼の側に否定的な意見を受け入れる態度がなかったこと

というあたりにあったのだろうと思われる。

 結果私の言ったことは単なるおせっかいの押しつけとなり、R君には何も得るところがなく、

私たち二人はただ時間無駄にしてお別れすることとなった。



 なんとなく切ない気分になったので、ここに彼へのアドバイスを載せておく。

R君がこれを読むことはないだろうから、本人を前にして言えなかった本音も一緒にぶちまけてしまうことにする。

 【R君には届かないR君へのアドバイス

・君の絵はうまい。男女ともに受け入れられる絵柄で、動きもあり、老若男女全てがひととおりそれらしく描けている。

画力は今すぐ雑誌に載っても恥ずかしくないくらいのレベルに達していると思う。

ただ、絵柄がちょっとばかり地味だ。特に女の子が可愛くない。線画はうまいのだが、カラー(特にCG)になると少しぱっとしない。

 欲を言えばもう少しだけ人目を引くような、派手さのある絵柄を描けるよう研究してほしい。

画力は今のままでも差し当たり十分だけれど、さらに鍛えて自分武器にしてほしい。

・君の描く漫画ストーリーは連載漫画の1話としてはまあ悪くないのだけれど、読みきりとしてはいまいち面白くない。

話の展開がどれも似たりよったりで、物事があまりにも簡単に進んでしまい、作中に伏線どんでん返しなどの仕掛けがほとんどない。

 王道路線を狙うならもっとインパクトが必要だし、マニア層に受けたいのならヒネリと細部へのこだわりが必要だと思う(君の性格・嗜好的に、多分王道路線のほうが向いている)。

・君の漫画キャラクターはなんとなく印象が薄い。

漫画で食べていくことを考えるなら、もっと萌え要素とか強烈な性格とか君のとある分野へのパッションを反映させることが必要だと思う。

漫画で扱う題材について、もっと調べてから描いてほしい(マニア受けを狙うなら)。

世界観をもっときちんと構築してほしい(マニア受けを狙うなら)。

もう少し派手で大衆受けのする題材を選んでほしい(一般受けを狙うなら)。

・読者の受けを狙うことを毛嫌いしないでほしい。

 プロとしてやっていくのなら、いかに読者の財布を開かせるか考えることは重要だと思う。

萌えエロを読者に媚びていると言って軽蔑するより、それをエサにして自分漫画を読ませるくらいのあざとさを持ったほうがいい。

自分の矜持や主義主張を守るのもいいが、肯定的な意見しか受け入れないというのはいかがなものか。

自分の好きなものだけを描いて賞賛だけされたいのなら、同人作家でいたほうが幸せだよ。

・私は君の漫画の全てをいちいち覚えているわけではない。

一般の読者は、作者である君ほどには君の作品に惚れこまないということは知っておいたほうがいい。

・君は「ストーリーを見てほしい」と言うが、現時点で君の魅力は話よりも絵にある。

原作付きの漫画を描くのも選択肢に入れてみてはどうだろう。

2009-11-08

エンタメ小説の書き方を考える(私論・Ver0.2.1)

小説を書こうとしているが、なかなか長編が書けない。

色々、本を読んだり、試したりしているが、難しい。

今までやってきた方法論と考え方をある程度、整理するために、自分の考えを書きながらまとめていこうと思う。

議論はしたくないが(ハイ、チキンです)、ご意見をいただけると嬉しい。

正直、純文学は俺自身よく分かっていないので、エンタメ小説の話という事を前提に読んでいただければ、と思う。

まず、物語パターンに対する有名な言説として、『村上龍の「穴に落ちた主人公が、穴から這い上がる」「 穴に落ちた主人公が、穴の中で野たれ死ぬ」の2つしかない』というのがある。おそらく、これはエンタメ小説の基本形だと思う。「そもそも穴はどうしてできたのか?」「主人公は本当に穴の中にいるのか?」「そもそも主人公はなぜ主人公なのか?」のようなことを延々と逡巡するのが純文学かも知れない(純文学は読まないので、間違っていたらごめんなさい)。純文学は、(面白い/鋭い/ビビットな/より本質的な)問題提起自体が重要であって、それを読者に考えさせることが主題である……様な気がする。ただ、純文学の作者にせよ、物語の基本を踏まえたうえで、あえて外すからサマになるのであろう、とは思うが。

話を元に戻すと、エンタメ小説の基本を俺なりにさらに単純化させると、「主人公が問題を解決するか/しないか」であると思う(以前、増田の「5分で物語を作れるにようになるコツ(p://anond.hatelabo.jp/20091002081424)」が話題になっていたが、この増田の考え方はそれほど間違っていないと思う)。ただし、エンタメ小説は、エンターテイメントである以上、読者を楽しませなければいけない。問題が解決するにせよ、しないにせよ、きちんと納得の行くオチにすべきであろう。そうしないと、読者は満足感を得られないだろうし、満足度が低い店に行かなくなるように、ファンもまた離れていくと思う。

もちろん、将来のファン離れを心配する前に、やる事があるのではないのか?というのはごもっともな意見だと思うが、やはり、自分でも読んでいて面白い物語を書きたいし、途中まで書いていて、自分でも面白くないなあ、と思った事がたびたびあるのでその辺を考えていきたい。

では、面白さとは何か、という話になる訳だが、「主人公が問題を解決するか/しないか」に絞って下に挙げてみよう。

(1)基本的に、読者は「主人公が問題を解決するか/しないか」分からないから、ハラハラドキドキする。サスペンス性(→suspense 不安感。特に、映画小説などで、観客や読者が危機的な場面にはらはらする感情)。あるいは、大抵のエンタメ小説の場合、「主人公が問題を解決してしまう(読者も基本的には楽しむために読むので、ハッピーエンドも望んでいるはず)」ので、どのように解決するのかという点が重要

(2)問題設定の面白さ(舞台設定/キャラクター設定/問題の大きさと主人公の能力バランスなど)。”奇(変わっている事)”であり、”妙(巧妙さ。全体のバランスも含めた緻密な設定)”なほど、評価が高いのではないか?ジャンルSFミステリの場合、いかに凝った問題設定と解法を用意するかがキモになると思われる。ただし、あまりにもぶっ飛びすぎていると、読者が感情移入できなくなる問題も発生するような。

(3)間口の広い感情移入の仕組み。感情移入できない主人公の小説というのは、エンタメ小説の”てい”をなしていないのではないだろうか。主人公に感情移入出来なければ、他人事と捉えられてしまい、熱中して読んでもらえなくなる。想定している読者になんらかの”共感”を持たせるような主人公を用意すべきではないだろうか?(例えば、何らかのコンプレックスを持たせる)

(4)展開のドラマチック性。(1)の”サスペンス性”にもつながってくる話だが、「読者が想定している期待度を超えるという意味で、予想を裏切る」展開が重要になるのではないか。展開が二転三転して、劇的な勝利(問題解決)をするというのが理想かも知れない。もちろん、より読者にドラマにのめり込んでもらうためには、(3)の”間口の広い感情移入の仕組み”が必要でないかと思われる。

(5)主人公の精神的成長によるカタルシス

つまり、教養小説ビルドゥングスロマン)的側面。通過儀礼イニシエーション)としての小説。これこれこういう理由で、彼は”強く””大人に”なったのさ、というお話としてのエンタメ小説

また、面白さとは何か、を追求していくと、以下のような視点も考えられはしないだろうか?

(1)読者の想像力を喚起させる事

例えば、文章レベルで言えば、情景が浮かんでくること。読者に、痛み/恥ずかしさ/快感などの感覚を想起させ、リアリティを持って受け止めさせ、疑似体験させる事。”体験的なもの”として、読者に受け取ってもらえるか。文脈レベルで言えば、展開の読めない”不安”感、手に汗を握る”緊張”感、問題解決による”達成”感などを過去の展開の蓄積により実現しているか?

(2)読者の欲望を刺激する事

例えば、女の子の描画。ポルノでも萌えでも女の子かわいらしさをどういう風に表現し、読者の想像力を喚起させるか。あるいは、食べ物の描画。うまそうな食べ物をうまそうに(文章で)描画できるか。カッコイ戦闘機をどう格好良く(文章で)描画できるか。外には、ファッションなど。粋なファッションを粋に表現できるか。読者が関心がある事柄に対して、いかに”幻想”を抱かせ、”欲望”を感じさせるか、という点。

(3)教養としての側面

さりげなく、”うんちく”を混ぜる。例えば、中世ファンタジー物だったら、朝食は貴族しか取れなかった事を説明しながら、朝食を要求する元貴族商人の心理を読者に想像させるなど(ライトノベル狼と香辛料」にそんなネタがあったはず)。個人的には、少々苦手。資料用に読んだ本で気に入った設定はメモっておくなどしているのだろうか?

(4)虚構と現実の境界性

例えば、伝奇ものの面白さ。現実の実在の人物(や場所?)がファンタジーで出てくるというハイブリット感。あるいは、2chのどこまでネタか分からない感というか。

(5)比喩表現の面白さ

暗喩と直喩。村上春樹は独特の比喩表現で有名になった訳だが。(1)の”読者の想像力を喚起させる事”や(2)の”読者の欲望を刺激する事”に密接に関わってくる。例えば、「彼女の組んだ腕の上には双丘が気持ちよさそうに並んでいる」の様な表現などはどうだろうか。

(6)気の利いた会話

最近流行りの会話劇だが、コント漫才ネット上のやりとりなど、トレンドの文脈をある程度押さえつつも(気に入ったネタストックしておくべきか)、表面だけの真似に留まらないために、自分言葉による体験的要素も問われるのではないか。

(7)説得力のある説教

ガンダム富野氏の説教くらいに説得力がありつつ、面白い説教するためには、独自の価値観を持っている必要がある。大抵の人は人生経験を積めば、それなりの一言を持っているはず。一人の人間としての成熟性が問われる、のかも知れない。

(8)笑いの要素

ギャグユーモアパロディ言葉遊びなど。個人的に苦手な要素である。自分の場合は、どうも野暮ったくなってしまう。センスや基礎教養が問われるからかも知れない。とにかく面白いと思う話を大量に読み、小話を書いたりして、自分にあったやり方を発見するしかないのではないか。自分の場合は、実にどうでも良い事を真剣に議論していく話がウケが良いようだ。

(9)恐怖の要素

笑いと恐怖は近いものがある、と言われている。(8)の”笑いの要素”がうまく書ける人は、恐怖もうまく書けるのではないか。これも個人的には苦手な要素だ。ホラー映画も苦手だし。単に読者のトラウマを刺激しても、嫌われるだけだろうし……。ただ、最近トレンドにはこの要素が絡んでくる作品も多いのではないか。また、サスペンス性を上げるという面でも重要な要素であろう(ジェットコースターのようなスリル快感の関係というか)。それから、演出技法としては(1)の”読者の想像力を喚起させる事”と関連性が高いと思う。スティーブン・キングなどを読んで勉強すべきかも。

(10)恋愛的な要素

いわゆる一つの萌え要素、と言う訳でもないが(ほら、スベった)、自分の中にある理想ヒロイン像を具現化して駆け引き思考実験するという意味では、裸になって踊るようなものだと思う。慣れれば快感になるのかも知れない。ただ、個人的には最近食傷気味。

(11)バイオレンス

闘争本能を刺激する要素。”読者の想像力を喚起”させ、重みのあるリアリティとして受け取ってもらえないと、単なる茶番になるような気がする。

……ひたすら要素を羅列してきたが、要するに、”読者の感情や価値観を揺さぶる”という点が重要なのかも知れない、と思った。

(文字による心理操作によって衝撃を与える、という意味では、詐欺師に近いものがあるというか。嘘をつくのがうまい人間お話を作るのが上手、というのも頷ける。本来、エンターテイナーというのはそういうものなのかも知れないが。ヤクザ業界というか。現在最強の任天堂さえ。というか、任天堂こそが勝つべくして勝っている”名博打打ち”なのではないか。そもそも、経営という概念自体が(ry

あと、話題になっている、うまい=面白いでない、という件について。

これに関しては、下のWeb引用本質に近いかも知れない。

テクニックは描いた量に比例する(作品の)魅力は考えた量に比例する



物語の中だるみについて。

Webより引用タイトルは、「物語の推進力」。

途中からなんだか間延びしている、なんだか乗れない、と感じたとき、物語の推進力が低下している。

主人公を追い込んだり、障害を増幅したりして、推進力を高める必要がある。すなわち障害やクリア条件を上げていくのである。

主人公は最後のゴールに簡単に到達してはいけない。ハードルが最初よりも下がってはいけない。敵が最初よりも弱くなってはいけない。

考えてみれば、続刊の出ない、あの小説やあの小説も、すでに、主人公を危機に陥れる「強い敵(難しい問題)」が取り除かれてしまったのではないか。あとは、シミュレーションゲームの終盤局面のように力押しで何とかなる状態というか。主人公がリアルに死ぬ/臨死体験するくらいの危機が常にある状態で、最後の最後で、”おおかた”の問題が片付くのが理想かも知れない。

文章力の磨き方。

基本かも知れないが、自分の好きな作家の文章を写す(タイプする)。良さが理解できない作家の文章を写しても多分、意味は無いと思う。文章を写すだけのヒマがない場合は、ラインを引きながら読むだけでも違うような気がした。逆に思ったのだが、好きな作家の文章をラインを引きながら読んでいると、作者の認識力の限界を見切る事がたまにある(例えば、そもそもの問題設定の矛盾とか、作者のルーツ(根源)はどこにあるとか)。その辺が大切なのではないか。また、好きな作家は最低二回読むべきかも知れない。

(Webより引用

正しく見るためには二度見よ。

美しく見るためには一度しか見るな。



努力不足について。Webより引用

スクラップビルドの不足。

実は、優れたツリーの裏側に何十枚もの「デッサン」がある。

書いちゃ捨て、拾っては直しのスクラップビルドが必要なんだが、

フツーの指南本はそこを省く。本書には「デッサン」の線が沢山見えてくる。

ダウンタウンコントの作り方。

まずはオーソドックスネタを考える、と。

例えば医者コントってテーマを決めたら、オーソドックス医者コントを、だーっと全部考える。

それだけでも充分おもしろいっていうネタにしておきつつ、更に松本がやった作業って言うのは、 部分部分で、どれだけ予想できる笑いを裏切るかって作業。確かにこれでもおもしろいけど、ここはこうやったらもっとおもしろい、こうやったらもっと裏切ってる…そういうのを延々繰り返していって、どれが一番ベスト裏切りかなぁってことを積み上げて、ネタを磨き上げていくんだって。

例えば、小説創作手法にシミュレーション的手法を取り入れるということなのかも知れない。つまり、何回も思考実験を繰り返して、ドラマチックな展開のものだけを商品化する、という考え方。確かに、小説は元々、思考実験的な物を含んでいると思う。

その他。

ハッカー的に小説を書くとするとどうなるか。

「最初からフルスクラッチすると、効率が悪すぎる(1から作るのは大変であり、ベーマガプログラムを改造しながらプログラミングを覚えていったように、まず改造する)」「問題を小さく切り刻む」「リファクタリング」的な要素を考えると、二次創作のSSをとにかく大量に書き、慣れてきたら、規模を増大させていく、徐々に設定も作り込んでいく、の様な方向になるのではないか。

まだよく分かっていない事。

あかほりさとる新書に、「見たいシーンを書け」と書いてあったが、全く別のWeb上の指摘で、「最近ドラマは、脚本家が見たいシーンだけ繋げていった感じで、物語的な山場や整合性が軽視されているのではないか?」のようなものがあった。その辺の解決法。

次に、再読に耐える小説とはどういう小説か、という問題。

文章の勉強以外であまり再読をした事がないので、よく分からない。

最後に、まだ消化できていない、村上春樹言葉

何かを創り出そうというタイプ人間には多かれ少なかれ、精神的な「欠損」があります。

その欠損を埋めようとするところから、何かをクリエイトしたいという欲望や欲求が生まれてくることが多いのです。

もちろんそれだけじゃないけど、そういうケースはしばしば見受けられます。

問題はその欠損をどこまで「普遍的なもの」にまで高めていけるかということだと思うんです。

中にはその欠損の欠損性にいつまでも拘泥しているという人もいます。

それでは本当の芸術にはなりませんよね。そのためには、人はもっと広く世界を見なくてはなりません。

 人生は長期戦ですから、ゆっくりとしっかり息をしながら、前に進んでいってください。



まとまらないけど、以上。

補足。

(1)確かに、とりあえず、稚拙でも一作書き上げるという考えもありかも知れない。試してみるか……。

(2)色々本の紹介、ありがとうございます。

(3)Webからの引用元を書かないのに、他意はありません。面白いと思った文章は個人的にスクラップしているのですが(ローカルメモ帳コピペするだけ、のようなもの)、URLまでは保存していませんでした。申し訳ないです。

(4)確かに、あるパターンの繰り返しや場面転換の組み合わせというのは、あまり考えた事がなかったですね。なるほど。……少し見通しが立った感じです。ミクロレベルマクロレベルの視点を重視しすぎて、中規模レベルパターン認識がうまくいっていなかったようです。皆さん、ご意見ありがとうございました。(さらに追記すると、これは上に書いたあかほりさとる新書の話にも繋がってきますね。それなりに問題意識を持っていたけれど、もう一押し足りませんでしたね>自分

2009-11-02

http://anond.hatelabo.jp/20091102172308

萌え根底には必ず擬人化で成り立っているんだ。擬人化というか理想化というものか。

この擬人化理想化、いわゆる「胸キュン」にちかいものを起こさなければならない。妄想と呼ばれる物な。このときに発生した物が「萌え」だ。

かじり知識で済まないんだが「アニマ」および「アニムス」を勉強した方がいい。「アニマ」とは男性から見た理想女性像であり、「アニムス」とは女性から見た男性像になる。理想キャラクタを組み上げようとすれば分かるんだが「アニマ」および「アニムス」に近い形になる。たとえば、俺などこの文体もそうだが、しばしば俺は女性を演じたくなる。しかし、それを一カウンセラーの客観で捉えて貰った場合「アニムス」に似たものと評価を貰えた。つまり、俺の理想型は「俺の女性像=女性から見た男性像=腐女子の好きな男性キャラor気(我)の強い女性」になったと言うことだ。俺だったら「萌え」はバイセクシャル気味な感情であり、対象物もそういう物から引き出されやすい(ショタ執事大好きだもんな。無理に女性に歪めてるもんな/男優役のおんにゃのこにはぁはぁ)。

「アニマ」および「アニムス」というのは一種の理想型だ。たとえば男性が少女を率先して引っ張りしたい人は幼い子に萌えを抱きやすい。逆に男性自身が率先されたい場合の「アニマ」はお姉ちゃんという寸法。このどういう物なのかという部分がいわば属性なわけで、好みに近い。好みに近いのだが、こころの奥底で求めている何かがあるから造形が組み上がる。これをいわば「萌え」というわけだよ。かなり好い加減で的外れに近いんだろうが。

つまり、「萌え」っていうのは理想の異性に近いって事なんだ。これは別に知らなくても分からなくても発生する。何となく一目惚れで「いいな」と思った物によちよちよっていくと大量の男やら女やらが祭り上げて競争していることもしばしばだ。だが、これは偶像であり架空の産物であるから発生しやすい。リアルももちろんいるんだが、この際、その話は置いておく。つまるところ何が言いたいのかと言えば、「萌え」とは理想モデル化を起こすための原動力なんだ。恋愛感情でも性的感情でも良い。どちらとも当てはまるときもあれば片方の時もある。広義の場合はもっとアバウト。そのどちらでもないときにも使われる。猫が可愛い、犬が可愛い、なんかいやされる。それもまた「萌え」だ。

これを俗に私たちは「恋」といいまた「愛」というのだよ。



で、OK? 細かく考えたいようにみえたから好い加減な解説をしてみた。まあ、萌え要素がある人とか言われたら、理想に近い人でFAっす。

2009-11-01

http://anond.hatelabo.jp/20091101202611

萌え」とは「要素」と「属性」の二つから成り立つものだよ。

簡単に書くと次のようになる。

<萌え要素 萌え属性="メガネ,幼女,">対象</萌え要素

こう書けば分かるんだけれど、可愛いと思った対象物に属性を付与して説明するのが萌えなんだよ。

属性は「女学生増田」でも「処女増田」でも何でもいいんだ。ただ好みのジャンルをぺたくたはってるだけ。

とにかく、可愛いというか、愛でたいとおもったものが対象物だ。属性って言うのがテンプレ

事細かに説明するよりこっちの方が分かりやすいと思った。要するに分析すると上になる。感覚的に言うと「萌え」になる。

習うより慣れろ。

2009-10-30

俺らラノベの賞に応募する側の本音

http://anond.hatelabo.jp/20091027181046

本屋に並ぶような物とタメを張る、だって?

あれとタメ張るのが目標なんて言うんじゃ、まぁ、底が知れてるな。

今に限らず、ラノベは所詮、ラノベ

多くの読者……オタクにとって、エロマンガと同等程度の地位のものでしかない。

書いてる方だって、本当は、下らないと思ってるよ。

それでも俺たちクリエイター系列人間にとって、読者はお金を恵んでくれる有り難いお客様だからな。

ウケているものを分析して、ライトノベルサイトをチェックして、その結果出て来たのが

「読み易いというよりは子供でも読める文章」

オタク的な一発ネタ

「中高年のオタクから見た自己啓発自己肯定」

「中流で育った中高年が望む『中高生』の姿」

ラノベ文章力なんかがウリになっている訳ないだろ。

ラノベサイトの奴ら、中学生教科書に載ってるような小説程度で悲鳴あげてるぜ?

多くのラノベ読者やラノベ支持者は、重文・複文の段階で、もう理解のキャパ超えてるんだよ。

ラノベとは、そんな人たちのための「ライト」な「ノベル」なんだ。

アニメマンガラノベしか知らない人間国語テストトラウマになっている人間、そんな人たちが相手。

そう思って書かなきゃウケない。違うか?

こっちもなるべく損な事はしたくねぇんだ。

応募作の文章力が酷いと嘆くのなら、文章力に優れた文学的な作品を、ネタものを完全に沈黙させるぐらいに売ってみせろ。アニメ化させてヒットさせてみろ。

そうしたら、そいつを超える作品を死力を尽くして書いてやる。

一発ネタで金になるんなら、それでいいじゃないか。

俺の妹が云々」とか言うのだって、話題になったろ? ウケたろ? 金になったろ?

それでいいんだよ。読者も出版社作家も、みんなが幸せだ。

金がなきゃ暮らしていけないんだから、ウケるためにはなんでもする。

生活苦しいんだよ、俺ら末端の「クリエイター」は。

未来希望が持てないだけじゃなく、真面目に明日食うにも困ってるんだ。

だから、俺らみたいな末端が、この最悪な状況をなんとかしたくてラノベの賞に応募し始める。

一般小説でいいだろう? って?

一般小説よりは門は広く、手堅く金になる可能性が高いんだ。そう言う風に見える。

ワナビとか、承認欲求とか本当は嘘だ。大嘘だ。

blogでいかにもワナビ的な事を書くのは、そう書いた方が読者受けがいいからさ。でなきゃ、誰があんなしちめんどくさい事するか。

呑み会だって、みんなで励まし合ってるような言葉良く言ったり聞いたりするけど、それがそこでの空気だからさ。

誰一人、本気で「俺すげぇ」なんて思ってなんかいない。みんな自信ないんだ。どうやったらウケるか、その事について自信がないんだ。

それを認めたらうずくまってるしか出来ないし、隙を見て誰かに取って食われそうだから虚勢を張ってるのさ。

あと呑み会の場合なんかでは、上下関係上のある席の場合も多いから、「俺は夢を追っているワナビだから安い賃金で働く馬鹿ですよ」とアピールするため、って事もあるかな。

自分を利口に見せようとすれば、他人の反感を買う。上の立場の人間であれば、尚の事だ。金を出す人に取って、手下は従順な僕であって欲しいものだからな。

一般的な会社でどうだかは知らないが、いわゆる「クリエイター」関係ってのは、そういう世界だ。

こっちは下手の一手しかないんだわな。ま、一般の会社に入らずに、こんなチンケな仕事続けてる俺たちは、実際、馬鹿には違いないが。

別に好きで下手に書こうとしている訳じゃない。

好きで「オタク的な一発ネタ」なんか盛り込もうとしている訳じゃない。

そんな事は本当は、どうでもいいんだ。そんなものが楽しいのかどうか自分じゃ分からねぇよ。

読者がそれを望んでいるのはラノベサイトを見れば明らかで、そういう物が売れるから仕方なしに盛り込んでいるんだ。

生徒会のなんたら」、今、アニメでやってるだろ?

そういうものなんだよ。

もっともツカミという意味では、一発ネタアイデアは必須の要素だ。

そうでなきゃ、全ての小説が登場人物の名前を変えただけのテンプレ芝居になっちまう

ところが、ラノベは、この「一発ネタアイデア勝負」が、全くアイデア勝負になってないと来ている。

とは言え、ラノベの読者が求めているのは、テンプレ芝居と萌え要素なんだから、書く方はそれに従うしかないのさ。

ここに文章力の論議の入る余地はない。

ジャンプのバトルマンガみたいなもんだ。

ジャンプマンガ嫌いな身としては辛いものがあるが、金の為には割り切らなくちゃね。

お客様は、神様です。

2009-07-05

俺の碇シンジを返してくれ

ヱヴァを昨日観た。まだ気分がもやもやする。増田で申し訳ないが、世間の絶賛の波に乗れなかった一人として感想を書き留めさせてほしい。(以下ネタバレを気にする人はスルー推奨)


旧作エヴァはとことん愚直に立ち止まって考えるアニメだった。「ぼくが何をやっても人を傷つけるだけだ、だったら何もしないほうがいい」。ロボットアニメの主人公がこんなことを言ってしまったら、物語はどこへも進まないのは誰が見てもわかる。あまりにミもフタもなさすぎる。だけどそこまで言ってしまうミもフタもなさに俺は惹かれた。ロボットに乗って戦う少年少女という「いかにもアニメ」な世界観を提示しながら、そこから視聴者を突き放すのがエヴァだった。

ああ、なのに。それなのに。10年経って帰ってきたのはいかにもヒーロー然とした碇シンジとそれを取り巻く生暖かい級友たち、そして予定調和がいっぱいの「いかにもアニメ」な世界だった。あのメガネ娘が空からシンジに衝突して「メガネメガネ…」と地面を撫で回し始めたところで俺はげんなりした。さんざんあれこれ遠回りして、結局戻ってきた場所がここかと。製作者は「アニメ的なお約束ネタとして楽しめるようになったんですよ」というつもりなのかもしれないが、単に居心地のいい世界に帰っただけにしか見えない。メガネ萌えというカルチャーや、美少女が主人公にぶつかるお約束を知らなければ、そもそもあのシーンの意味すらわからない。昔、あんなに「現実に帰れ」といっていたのは何だったのか。安野モヨコ漫画に対して「現実と向き合っている」とか「EVAでやりたくてできなかったことが実現されていた」と絶賛していたのに、そこから何も学ばなかったのか。

アニメ世界には、主人公にとって都合のいい女の子しか出してはいけないという憲法がある。旧作エヴァはその点を一応押さえつつも、あくまでも他者であるというエクスキューズを忘れていなかったと思う。アスカシンジを最後の一線で拒絶していたし、レイシンジに完全には心を開かなかった。それに比べて今作は、「シンジが望めば普通にやらせてくれそうな女子」が多すぎる。反吐がでそうだ。

そして何より、正真正銘のヒーローになってしまった碇シンジ。俺が思うヒーローの条件はいくつかあって、理由なく周囲から好かれていること、敵を倒すことに疑問を持たないこと、そしてストーリー重要でない人の存在を簡単に無視できることだ。ハリー・ポッターは悪人にもそれ相応の事情があるかもしれないなんて考えもしない。「この卑怯者め!」と言って打ちのめすだけだ。エヴァはそんなアニメじゃなかった。敵である使徒も本来は人類と平等の可能性をもった兄弟であり、一方でシンジの一番の敵は父である碇ゲンドウだという背反する設定こそが、エヴァをのドラマ性を高めていたはずだ。それが今作の使徒の描き方はどうだろう。あれじゃただのモンスターだ。特にあの空に浮かぶ球体のあいつ、シンジに心理攻撃を仕掛けた16話の使徒のエピソードがカットされてしまったのが痛い。使徒は憎むべきモンスターだという、ただそれだけで、シンジの心を映す鏡ではなくなってしまった。そんなの悲しすぎる。

今作のシンジは紛れもなくヒーローだった。カッコよすぎるくらいカッコよかった。本当は俺もシンジ君のカッコよさに素直に感動したい。褒め称えたい。でも、最後に一番大事な人の名前を呼ぶのに忙しくてもう一人の重傷者のことを完全に忘れていたところで、俺は動揺してどうしたらいいかわからなくなったんだよ。一番嫌だったのはあの「せめて●●だけは助けたい」ってやつだ。なんだ、その都合よく話をまとめるためだけの安い台詞は。要するに「もう一人の話は次回の映画伏線回収するので、いまはこっちの人に集中してくださいね」ってことか。物語的にはそれでよくても、俺はよくない。そんな製作者のご都合主義が匂ってくる台詞シンジから聞きたくなかった。そうやって感情を整理できるようになったんだね君は。立ち止まって考えるのをやめて、物語のために必要な台詞だけを吐けるようになったんだね。それが「大人になる」ことだって言うのなら、エヴァにハマったあの頃の俺を返してほしい。

幸福の科学アニメじゃあるまいし、あの程度の葛藤を乗り越えたくらいで頭から天使の輪が生えてくるのも気色悪い。こんな鈍感なヒーローが「人間を越えた天使」になるなんて、馬鹿休み休み言え。正直に言えば、旧映画版でもシンジだけが特別な人間として生き残ることには違和感を感じていたんだが、あの時はシンジがあそこまで自己否定して追い詰められた後だったからまだ理解できた。それがどうだ。こんなに易々とカッコよく天使になってしまう今作のシンジ現実世界にどれだけの絶望が転がってると思ってるんだ、もう一度「鳥についばまれて左目の飛び出た弐号機」からやり直して来い!

確かに旧作エヴァは病んでいた。エヴァを真面目に自分に当てはめようとすればするほど、自意識でがんじがらめになっていく感じはあった。だけどそこを出発点にして、みんな別のところに辿りついたはずじゃないのか、と思う。自分の場合、旧作エヴァを観ていた頃は熱に浮かされて「エヴァ的なもの」以外への興味をなくしていた。だけどそのあと、エヴァと全然違う面白さを持つ漫画小説映画とたくさん出会った。現実の生活にも10年分の変化があった。その中でエヴァという作品と距離を取れるようになり、エヴァを咀嚼して自分の血肉にできるようになっていったと思える。あの時エヴァにはまったほかの人も、それぞれ辿りついたんだろうと思っていた。その出発点が、今作で否定されている気がする。昔の友達にもらった手紙を大事にとっておいたのに、久しぶりに会ったら「あれ、なかったことにして」と言われた気分だ。

『序』『破』を見ていて飽きないのはわかる。映像に惹きこまれるのもわかる。だけど皆、こんな切実さのかけらもない馴れ合い世界で本当に満足なのか。スペクタクル萌え要素があればそれでいいのか。こんなものが50年後に残る傑作だなんて、何かの悪い冗談じゃないかと俺は思う。

2009-06-12

とらドラつまんね

ようやく18話まで見たが、面白いなんて認めたくない。

だって29歳男独身彼女なし、昼間は仕事バリバリこなすサラリーマンが、会議で熱弁を振るったその2,3時間後に家でアニメ見てボロボロ泣くなんてキモ過ぎるだろ。

アニメは昔はよく見てたけど会社入ってからはほとんど見なくなったし、萌えとかもあんまし興味なかった。

でもとらドラ登場人物がみんな好きだ。男女問わず。

なんでみんなあんな真っ直ぐな子なんだ!って思わず叫びそうになった。

まず大河。あの子の言動一つ一つが、今までどれだけ「ほしいものが手に入らないこと」で傷つけられたかよくわかる。

父親なんかいらないと言いながら、もう何度目かわからない父親が差し伸べた「やり直し」の手を握って信じようとしてしまうあたりが特に痛々しい。頭が悪いんじゃない、本当にほしくてたまらないから信じようとしてしまう、期待してしまう。

次に北村。レギュラーメンバーの中でも一際真っ直ぐな子。友達にいたらいいとは思うが、実際にこういう奴いたら輝きすぎて近づけないな。なんか後半「実は家庭が○○で」とかなったらどうしようとか思ってたけどなんか伏線回収したっぽいし今のところそういう雰囲気なさそう。壇上のアレ王道ベタという奴は許さん。

川嶋はすごく自分と似てる、と言おうと思ったけど多分「いやオレの方が似てる」なんていう奴がいっぱいでてきそうなのでやめる。川嶋は「人は他人の前では仮面を被るもの」という概念を具現化したようなキャラクターだから、視聴者は誰もが共感する部分を持つと思う。この手の話にはよくあるポジション。でも本当の自分を見てほしい、本当の自分を見てくれる人がほしい、なんてあたりも割と王道キャラ。でも亜美は「仮面を被る自分」とも向き合う強さを持ってたり、普段は表舞台に立とうとしながら肝心のところは陰から大河や竜二、櫛枝を助けようとする優しさも持っている。もちろんそれは孤独に対する恐怖の裏返しでもあるのだけど、恐怖に正面から立ち向かう強さでもある。竜二に対して臆病すぎたり優しすぎたりするわけでもなく、ときには突き放すあたりもまた彼女の強さだ。

生徒会長、最初あの人と川嶋の区別がつかなかったんだが、中身までそっくりで驚いた。正直なんで出てきたのかわからない。別に嫌いというわけじゃないのだけど、なんか北村や大河の引き立て役でしかなくてかわいそうだった。原作だともっとこの人について掘り下げた描写があるのだろうか? あの老成した性格は、家庭環境が特殊だとしか思えない。そういえば高校時代の同級生で学年トップの男がいたが、そいつはやたら老成してたな。確か固い家のお婆ちゃんっ子だったような。案外あの生徒会長もそういう家の出なのかもしれない。まあラストはわーわー泣いたりして高校生らしいところを見せたりもしたが、それでも精神年齢が軽く25は行ってるよこの子。ちょっと真っ直ぐすぎてカタブツなのが難点だが、後10歳年とったらおつき合いしてみたいところだ。

櫛枝。18話終了時点で落ち込みモード全開。今のところ、登場人物の中で最も高校生らしい(とオレが勝手に思ってる)キャラ。遊んで、部活して、恋して、はしゃいで、落ち込んで……北村とは別方向で青春してるって感じがする。竜二に対してほのかな恋心抱いてるみたいだけど、その恋愛に至るまでの思考回路想像すると、やっぱ10代の女の子っていいね。言っておくがオレはやましい気持ちを抱いてるわけじゃないぞ。でもこんな子妹にいたらちょっといいかもとは思う(オレは姉が一人いるだけ)。櫛枝も生徒会長も、自分仮面に正面から向き合うって点では川嶋に負けてるな。頑張れ。

最後は竜二。なんで最後に持ってきたかというと、このアニメこれまでさんざん竜二視点で物語進んでるにも関らず、竜二自身の情報がほとんど出てないから。父親いないし、母親あんなだし、明らかに家庭環境が異常で、そのことで精神的な傷を負ってる描写も僅かにあったが(玄関前で父親を拒絶する大河を叱るシーン)、しかしそれ以上の描写がなかった。これは意図的にこの部分にスポット当ててないんだろう。クライマックスに持ってくるために。あの母親がやたら登場回数多いにも関らず今まで話の本筋に全くからんでこないのも気になる。多分母親ラスボスなんだろうなーと勝手に予想。

いやほんと、竜二いいやつだと思うんだけど今のところ何も言うことがない。竜二と聞いて連想するのはお弁当だったり掃除に夢中になるところだったりで、精神描写がほとんどない。あるのは幽霊の話ぐらい?大河一生懸命になってるところはここでは除外。「なんで」一生懸命になるかの描写がほとんどないから。その辺含めて後半盛り上げてくれると期待。

主要登場人物以外のサブキャラもいい味だしてる。あのクラス先生も生徒もみんないい奴ばかりだな。全国の高校生はきっとうらやんでるに違いない。現実はもっとギスギスしてるからな。あの先生普通にいい人だね。年近いしおつき合いしてみたいよ。

と、一通り登場キャラクターについての寸評を書いたが、あれこれごちゃごちゃ言うよりみんな好きの一言で片づけたいところだ。一人一人が輝いてる、なんて臭い言葉が思わず漏れてしまうような、そんな素晴らしい子たち。

正直、このアニメを面白いって認めたくない。これ面白いって言うんだったらまだそこらの萌えアニメ好きって言う方がマシだ(あんまし興味ないけど)。これを面白いって認めることは、自分精神の未熟さを認めることになってしまう気がする。高校生の悩みに共感してしまう自分が恥ずかしくなる。いや、共感というほど自分を重ねてるわけじゃないが、でも先生の目線で暖かく見守るってほど遠くの距離から見てるわけでもなく……オレの貧相な語彙力じゃ説明できない何かがある。でもやっぱりこれを面白いと思うのは耐えられない。職場の同僚や大学サークル仲間(みんな仕事して結婚したりして大人になってる)にこれが好きだなんてばれるくらいなら、ガンダムとかエヴァが好きって思われる方がマシだ。「自分も結局『仮面』と向き合うのが怖いだけ」ってことなんだろうけど、それさえ認めたくない。

いいよ、オレは仮面被って生きてくよ。みんなそうしてるようにさ。

……こうやって酒飲みながら上の一文書いたら、頭の中で大河が飛んできた。

「ぬわにたわけたこといっとんじゃあーーー!!!」

蹴りで。

ああ、川嶋ってきっと大河のことこう見えたんだろうなあと思う。

大河の蹴りで頭の中の曇りガラスも割れた気がした。

やっぱ大河すごい。ていうかこのアニメがすごい。頭の中でキャラが動くぐらいはまるとは。

最近仕事疲れでもやもやしてた頭の中をきれいにすっ飛ばしてくれた。

と、まあこの「とらドラ!」がオレにとってどれほどつまらないか説明したが、わかっていただけただろうか。

こんな萌え要素だけのつまらないアニメなんて見るに値しないよ。まだ見てない人は見なくていいからな。

2009-05-30

連続SS

「すまん……何だって?」

「『ガチムチ』でごわす『ガチムチ』! いわゆるひとつの燃え要素!」

 いや、ハルヒ、俺にはもうお前が何を言ってるのかさっぱりだ。

「基本的に――でごわすな、何かおかしな事件が起こるような物語には、こういうガッチリムッチリとしたパワーキャラっぽい人間が1人はいるものなのでごわす!

 おんしも見たことあるでごわしょう? カレー好きのガッチリムッチリキャラ!」

 いや……どこからツッコめばいいものやら。

 それはアレか、力士のあの体の下はああ見えて八割方筋肉であるというにわかには信じがたい話を反映しているのだろうか。

 つかハルヒ言葉を用いるなら、これはムッチリムッチリだと思うのは俺の認識不足なのだろうか、そうであると思いたい。

「それだけじゃないんでごわす!」

 思考の谷底に落ち込みかけた俺を引き戻すかのような、ハルヒの自慢げな笑み。

 その笑顔のまま、奴は朝比奈にくるさんなる上級生の背後に回り、後ろからいきなり抱きついた。

「わひゃあああああああ」

 そしてハルヒ悲鳴お構いなしにセーラー服の上から胸をわしづかみ。


 たぷん。


「ひいぃやああぁぁっあっ、あ、あっ!!」「ガッチリムッチリの印象が強いというのに!」「ういぃぃゃぁぁっ、うあぅ、あわっ!」「それと同時に女の武器たる胸もこんなに大きいのでごわす!! 巨乳というのは現在においても最大級の派閥を持つ萌え要素の1つなのでごわす!」さっきの“もえ”と今の“もえ”は何か違うのか、そこを明確に説明しろ。「わぅあっ、ひぃいぃあわぅんっ、ひゃぁあうっ!」「ガチムチの逞しいイメージ巨乳のか弱いイメージ、この壮大なる二律背反!」「はうわいぅぅやぁっ、あううぅぅわぁぁ!」「今ここに燃え萌えの超交雑種――ダブルブリッドが顕現しているのでごわすよ!」知らん。「あー、本当に大きいでごわすなぁー……なんか腹が立ってきたでごわす!」「ひぃやぁあうあうあうあうあ!?」「こんなにイイ体でしかも可愛いくて胸もおいどんより大きいな・ど・とはああああ!!」「わうあうぃぃたたた助けてほしいでごわしゅうううういやあああ!!」


 朝比奈さんの様子があまりにもアレなんでとりあえずハルヒを引き離すことにした。

「……アホかお前は」

 野太い声での猥褻行為の応酬を聞かされるこっちの身にもなってくれ。

「でもめちゃデッカいでごわすよ!? 真実と書いてマジでごわすよ!? おんしも触ってみるでごわすか?」

「ひいぃ!?」

「遠慮しておく。……で、するとなにか? お前はこの……朝比奈さんが可愛くてガタイが良くて胸が大きかったからという理由だけで、ここに連れてきたのか?」

「そうでごわすっ!」

 今更言うまでもないが真性のアホだ、こいつ。

「こういうマスコットキャラも必要だと思ったのでごわすよ。で、にくるちゃん、おんし、今何かクラブ活動してるでごわすか?」

「あの……手芸部に……」

 なんであなたもそんな宝の持ち腐れな行為を――とは言うまい。なんせ今ここに連れてこられたということは、だ。

「じゃあ、そこは辞めるでごわす。我が部の活動の邪魔でごわすから」

 やっぱりな。

「……………………」

 朝比奈さんは、今から飲むのはコーヒー入り炭酸飲料かもしくは飲む寒天唐辛子のどちらがいいかと問われたリアクション芸人のような悲愴な顔でうつむき、

救いを求めるような顔で俺を見上げ、次に長門湖の存在に初めて気づいて驚愕に目を見開き、「そうでごわしたか……」と呟いて、「解りましたどすこい」と言った。

 何が解ったんだろう。

手芸部は辞めてこっちに入部するでごわす……あ、入会でごわした。しかしながら、お菓子研究会とは何をするところなのかよく知らなくて――」

「我が部はお菓子研究会ではないでごわすよ」

「へ?」

「この部屋は、一時的に借りているだけなんです。あなたが入らされようとしているのは、そこの涼宮山がこれから創る活動内容未定で名称不明の同好会ですよ。

 ――ちなみに、あっちで座ってお菓子むさぼっているのが本当のお菓子研究会会員です」

「……はぁ……」

 パーツの1つとしてみりゃ愛くるしく見える唇をポカンと開けた朝比奈さんは、それきり言葉を失った。まあ当然だろうな。

「だぁーいじょうぶでごわすっ! 名前ならたった今考えたでごわすよ!」

「……言ってみろ」

 妖怪小説の書き手が1年に2冊出版することくらい期待値の低い声で俺は続きを促した。

2009-04-04

バスカッシュ

1話の出来はほぼ完璧

3Dモデリング、モーション、作画完成度高

萌え要素少なめ、エロ気それなり

ストーリーそれなりにwktkさせる引き

当たる可能性は結構ありそう

2009-02-12

http://anond.hatelabo.jp/20090211194130

おお。すまん。

スルーしてたみたいだ。

おっさんは、

情弱で観測範囲がメタボなんだ。

 

ところで、少年よ

「使えない」という言葉

現代人はよく使うけど、

なにも君のために生きているわけじゃないからな。

たとえ部下が「使えなかった」としても、

そういう言葉を使っちゃダメだぞ。

 

で、

アニメか。

 

正直、釘宮理恵田中理恵と、どっちかを選べと言われたら、

甲乙つけがたいが、とりあえず、王理恵は無いと断言できる。

 

前口上はこれぐらいにして、本題だ。

あなたが何を期待してたのかわからないけど、

アニメ版とらドラ!は糞だ」

みたいなことを書いて、消しちゃった人かな?

 

アニメ原作の違い

あなたの文章は、省略部分が多すぎて、

おじさんにはついていけないよ。

監督の作風の話も、ようわからん。

アニメ版が「説明不足」で「独りよがり」と言われても、

わからん。お前の話は、ようわからん!

全体的な印象なら、

原作アニメも一緒だと思うけどね。おじさん的には。

まあ、ここは感受性の問題だから、

若い君たちに任せる。

 

一応推測すると、

アニメ版では登場人物たちの細かい心情描写がカットされていること」

について「説明不足」であり「独りよがり」と言っているのかな?

 

みのりんキャラクター

フィクションなんだし、リアリティを求める必要があるのかどうか。

とらドラ!」の中で、どういう役割を果たしているかで、

いいんでないですか。

ギャグもそういう意味では突っ込みどころなのかどうか。

個人的には、

みのりんには爆笑レッドカーペットより、

細かすぎて伝わらないモノマネ選手権に出てもらったほうが、

うれしいな。

 

公私混同

君が物語に何を求めているのかが、

おじさんにはわからない。

 

萌え

(1)「萌え」が対象の弱い部分をあげつらったり、弱者扱いして喜ぶ下衆な感情である事はもう常識かと思うが、

(2)そういう「萌え」を他者から浴びせられる人間(今回の場合作者)は、他者からのメタ視点にもかなり敏感になって不思議はないよ。

(3)その場合、当然それはその人間作品登場人物にも反映されるはずで。

(1)については理解できる。

(2)は、

萌えられるキャラクターを作成する作者は『このキャラ萌えキャラだからな』という読者のメタ視点に敏感になっている」

という意味でよいのか?

それを受けた(3)は

「作者は(1)の『萌え≒弱きもの』という構図を意識しているはずだ」

ということかな?

つまり、

「『このキャラは読者に萌えていただかないといけないので、弱きものとして描きますよー』と作者は考えているはずだ」

ということでよいのか。

 

登場人物たちの役割を考えるなら、

こうした「萌え要素配置」的な意図が入り込むから、

それを考慮しろよ、と

そういうことでよろしいかな。

 

そうであれば、君の指摘は、

おじさんにとって盲点だったといえる。

そこは考えていなかったよ。

 

ただ、それを考慮したところで、

とらドラ!」の物語上の大勢に影響があるとは思えないね。

登場人物たちが

自分ひとりで解決して乗り越えちゃう」

という自分勝手さに変化はないだろう。

 

そもそもね、

おじさんはね、

「『自分ひとりで解決して乗り越える』ということを『成長』として表現している」

という部分に遺憾の意を表明したくて愚痴ったんだよ。

自分ひとりで解決して乗り越える」

というのは、孤独の道を深めてしまう、と俺は思う。

もし、この「とらドラ!」の結末が、

大河と竜二の駆け落ちだったら、

おじさんは困っちゃうな。うーん。

  

しっかしさ、

まあ、愚痴モードを続けるけどさ、

現代社会だから、

自分ひとりで解決して乗り越える」

って部分は、

それはそれと受け入れて

マッチョにいかないと、

サスペンダーのおじさんとか、

勝間勝代(注:このtypoはわざとDAZE☆ミ、勝ちすぎマッチョ!ってことな)とか、

相関45度の人とかに

馬鹿にされるっていう言い方もできるわな。

 

でもよー、

現代社会がそういう構造だっていうなら、

自分一人で戦っていく君にはオラクルカウンセリング機能)が必要だよ」

と俺は言いたいね。

それが、おじさんが、最初に書いたエントリーの主題だからね。

2009-02-11

萌えって難しい

いろいろあって、萌えキャラ萌えシチュが出る話を考えないといけなくなったんだが

向いてないのか、とても難しい(でも向いてないと投げるわけにもいかない)

萌えもの」を描く時って、みんなどうやって考えてるんだろうか

例えばツンデレとかいうが、あれは最初ツンツンしていて、そこからデレるという変化が重要なわけで、ある程度タメがないとカタルシスがないから、パッと「これがこのキャラ唯一の萌え要素なんです!」って表現できるものでも無いような気がする

逆にパーツに分けて、メイドとか猫耳とか?(この選定がもう自分認識の古さを表しているような気もするけど)だと、出しときゃいいのかって感じがしちゃう

なんかイメージでは「私はこれが好きなんです!萌えです!」っていうタイプと(エマの人とか)、「お前らこういうのが萌えなんだろ?」みたいなタイプの人といろいろいると思うけど、構造的には同じように作ってるはずで

こう、魅力的なキャラを作る為に構成要素として「萌え」を入れ込むのには、どうするのがいいんだろうか?

なんかはてなでそういう議論をしているのを見た記憶があるんだけど、どうにも思い出せず……

2008-12-23

http://anond.hatelabo.jp/20081220040452へのトラバを少し拾う

そら増田PCが最初っから2GBのメモリ積んでるから快適なんだろ。

1台で試しただけで人にアドバイスなんて、PC好きの風上にも置けんな。


適当勝手な事言った上記事消してるのが意味不明

Vista持って無い人等の言い分とまるで同じだし何故早い言ってるかの理由すら分かってない。

(殆どはAeroとSuperFetchのお陰)

私はPC好きとかじゃなくて必要に応じてOS選んでるだけです。

筐体情報はあえて隠したがE8400にメモリ4GBでHD4850。

処理性能低いハードなら市場の実質標準であるWindowsXPでも遅いのは貴方だって分かるでしょう。

XPでは2GBあれば十分、Vistaは2GBでも足りなかったが4GBで漸くXPより満足出来た。


http://anond.hatelabo.jp/20081221154211

Vistaのあまりの遅さに切れてXPにした俺とはえらい違いだな。

ちなみにメモリ2GBのノートPC


廉価品ばかり使うノートならそりゃ遅いでしょう。

小型じゃない、20万クラスGPU搭載ノートなら話は別ですが。

XPより早い場合ってのは性能もてあましてるようなパーツで組んだ場合だし、

Aero切るとGPU(orグラフィック統合チップ)側で行ってた描画処理をCPUにさせるため逆に重くなる。

ガジェットを切るのは有効、HDD遅い場合は高速タイプUSB追加購入が必要。

そもそもXPノートですら(HDDのせいで)重く感じることが多いのでVistaは無謀でしょう。

まぁ日本ハードに金掛けないのが一番の問題なのですが。

http://anond.hatelabo.jp/20081221160311

安定性に欠けることの方が大問題

何回サポートに連絡とればすむんだっつーくらいにVista起因のトラブルが多発中


どんなトラブルがあったか詳しく。

私自信、問題として確認してるのは自身も体験した古いアプリケーションぐらいです。

他は古いハードアップデート頻度高くろくに検証されてないネットゲーム(のパッチ)ぐらいですね。

というか後者XPですら不具合投げられるので参ったものですがね。

増田氏が個人か企業かは知りませんが予算の都合でVistaに釣られたのなら・・・心中察します。

個人扱うならまだしも企業レベルだと古臭いアプリ依存なので本当困りますよね。

あと個人的にはNECVista嫌いが腹立ちます。

筐体に萌え要素注ぎ込んでる場合じゃないですよ。

http://anond.hatelabo.jp/20081221161020

Vistaほめる人はOS単体で見ようとばかりしてハードウェアドライバとかインストールするソフトとの相性とかスルーのような気がする。MAC・LINUXの場合も同様。windows使う利点はOSのよさというよりOSに対応したソフトハード豊富にあることなのに。


(少なくとも私の場合)スルーしてません、最初に相性あったと書いてます。

ドライバソフトとか対応してるもの選ぶので問題すら起きてないというのも有りますがね・・・

世の中には類似ソフトVista対応してるのは一杯有るんで、今まで使ってた物に固執すると痛い目に合い続けるだけでしょう。

あとはもっぱらネットゲームアップデートで今週は挙動が変になったー、直ったーとか騒ぐぐらいです。

で、これぐらいで妄信的にVista褒めていると感じられるのが毎回不思議。(上の増田は違いますが)

その類の人等は「Vistaがそんなに安定してる訳ない、妄想乙」みたいな事言うのが本当に不思議

何でですかねぇ。XPVista構えて、挙動比較してXPと大差ないレベルで使えてる上での感想なだけなのに。

あ、最初に書くべきだったんだろうけどどうせVistaで歓心した事書いた程度だし分かるわけは無いと今気づいた。

ハード買う金あるからだろーって話だとしたら、はいその通りです以外言う事は無いですね。

遅いハードで重いハードを動かして「重い!」とか「使えねぇ!」とか言う人等には疑問を抱くべき時期だと思うんですよ。

いや今に始まった事では無いんですがね。

2008-12-13

http://anond.hatelabo.jp/20081213203339

国家が特定のアニメを推薦して救おうとしているのは、別にその会社連中じゃないんだ。

萌え要素とか、ヲタ嗜好とか、そういうもっと大きなものの息の根が止まらないようにしてるだけなんだぜ。

2008-11-23

萌え要素

なんかどっかにあったような気もするけど、

萌え系絵の顔面における目の比率は多分人間というよりは昆虫に近いのではないか。

なんかどっかにデータとかある?

知っている人がいたらよろぴく!

2008-10-28

http://anond.hatelabo.jp/20081028200939

まぁ、なんだ、いっぱい飲め。

ノシ===== 旦

俺のおごりだ。

一人目と二人目は小学生のとき。嫌な行動をひとつずつあげていって、みんなの前で発表しやがった。

逆に考えるんだ。幼女羞恥プレーをしてもらったと。

みんなの前で罵られる。くやしいけど感じちゃう…ピクピク…な、立派なおかずになるシュチュエーションだ。

3人目は中学のとき。同級生に脅されて学校に行けなくなったことを男らしくないとばっさり切り捨てやがった

違う。彼女ツンデレだ。

君と学校に通いたい。

でもそんな事素直にいえない。ついでた言葉が「男らしくない」。

きっと彼女はそんな自分を「バカバカバカ、あたしの馬鹿。なんで素直に増田を励ますことができなかったの!」

って後悔している。

いいおかずだ。

4人目は某ブログにて。キモイという言葉遣いを注意したら、お前たちが女を道具のように扱ってるから「キモイ」という言葉を吐いて何が悪いと正当化しやがった。

キモイ。違うんだ。

彼女は、「増田に注意されて気持ちいい…」略して、キモイっていったんだ。

文章で女の股をぬらすなんて、このド変態め!

5人目は掲示板にて。どういう方法でかしらないけど、自分の私生活を調べ上げて、掲示板に貼り付けやがった。

今はやりのヤンデレだ。

彼女は傷ついた心を君に癒してほしかったんだ。

6・7人目は街中にて。通り過ぎたとたん、「見るなくそボケ」といわれた。

お前は悪くない。

一人、二つのオッパイ。あわせて4つのおっぱいがあったら誰でもみる。キリストも見る。仏もみる。クトゥルフも見る。

全ての罪はオッパイにある。

ああ、なんて罪深いおっぱいだ。

だからお前は悪くない。

同時に彼女らも悪くない。

ちょっと視点を買えれば、立派な萌え要素さ。

とりあえず酒でも飲んで、君が見とれたというオッパイ写真をうっぷするがいい。

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