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2024-08-13

SIerとは結局何であり、なぜ滅びないのか

誰も教えてくれないSI本質SIerの世界観

https://zenn.dev/sta/articles/2024-08-10-sat-what_is_si


少し前にブクマの集まっていたこ記事について、SIerでなぜITが軽視されるのか、SIerがしぶとく生き残っているのが何故なのかをもう少し深堀りしてみたくなった。なお俺自身は、もうずっと長いことSIerの中で働いている、現役のSIerの中の人である

これから書くのはSIerの中でもBtoB業務システムの中身の構築を主に手掛けていて、なおかつ元請けに近い組織の話だと思ってほしい。


業務プログラム可能な形に翻訳する専門組織

まずSIerでITが軽視されがちな理由である受託開発を主に手掛けるSIerの顧客は、だいたい以下のような特性を持つ。


このような顧客日本社会にはまだまだいくらでも存在しており、その市場に特化した業態SIerだ。このような市場は、いずれ消えると言われながら今でもしぶとく残っている。

こうした顧客の元では、新しい技術チャレンジしてもあまりメリットがなく、枯れた技術や使い尽くされたフレームワークを使って、すでにどこかで見たようなシステム生産するのが最適となる。古い技術は長期的には先細っていく運命にあるが、一方で経験者が多く失敗事例が出尽くしている、過去資産を利用できるなどの利点があり、顧客側も冒険よりはリスク回避を望むため、古くて安定した技術採用するメリットが大きい。


それを請け負うSIerで重宝されるのは、IT知識よりも顧客業務理解してロジックに落とし込むスキル、いわば業務プログラム可能な形に翻訳するスキルだ。

顧客自分説明する業務ルールはだいたい矛盾していたり、条件が不足していたり、例外ケースが考慮できていなかったりするので、それらを整理してプログラム可能な形に変換する必要がある。特に金融などの業務ガチガチ法規制されている分野は業務ロジック法律制度に適合させる必要があり、そういう時に業務ロジックを「業務専門家立場で」検討できる人材SIer側にいると顧客安心して設計を任せられる。だからSIerでは上流工程が重視され、それができる人間が重宝される。


余談だが、俺自身経理システムを専門として長い間この業界で働いているが、俺がここに残っているのはIT技術も好きだけど経理勉強をするのもそれと同じぐらい好きだったことが大きい。いざとなったら経理知識だけでも食いつなぐことができるぐらいには、そっち方面知識もある。IT技術への興味は趣味で発散させており、仕事でそれを生かせる機会はなくてもいいと割り切っている。そういうタイプが、この業界には向いている。


閑話休題

SIerでは上流工程が重視される一方、実装フェーズでは使い尽くされたフレームワークを使って作るので最新技術への理解必要なく、実装上の創意工夫が必要なほど難しいもの新規性の高いものを作るわけでもないため、設計書に書かれたことをそのまま実装できる人であれば十分、ということになる。そのため、実装要員は単価の安い人を大量に集めればいいという発想になり、かくして派遣ビジネスの隆盛へとつながっていく。

実装フェーズ業界全体で単価が安いため、元請け比較的高給取りな社員実装を任せてしまうと、それだけで利益率が悪化する構造があり、ハイスペック社員はなるべく単価の高い上流工程アサインしないと勿体ないという話になる。

実装フェーズを丸ごと外注することも多い。フェーズ単位外注する方式ウォーターフォールと相性がよく、発注のためにはきちんとした設計書を外注先に渡す必要があり、かくしてSEドキュメントをひたすら書き続ける。


SIerは「ITを専門とする組織」ではなく「業務プログラム可能な形に翻訳する専門組織」であり、翻訳した後の作業を自社の社員はあまりやっていないので、そもそもIT企業と言えるかは本来微妙立ち位置なのだ。実際には翻訳成果物である設計書でさえグダグダなことは多いのだが。


とはいえパフォーマンスチューニングなどで技術面の創意工夫はしばしば必要になるのだが、それが実装の工夫だけでどうにかなるものであれば、大体は現場エース級の人(自社社員とは限らない)がなんとかしてしまい、経営者を含む大部分の人にはその必要性があまり深く認識されず、エースの人がどうやって解決たか理解されない、というのが実情ではある。技術スペシャリストSIerでは立場が弱く、裏で活躍していてもそれが日の目を見ることはあまりない。

こうした姿勢のためにSIerはたまに来る技術の変化の波に弱く、大波が来た時はしばしば多くの人が新技術適応できずにドロップアウトしたりする。日進月歩IT世界で、お前は本当にIT企業かという感じではあるが、そもそもITの専門組織とはいえい組織なので期待するのは無駄である


社会現状維持させるための業種

ではSIerがしぶとく生き残っているのは何故なのか。

SIerとは「業務プログラム可能な形に翻訳する専門組織」だと言ったが、もっと大きなことを言うと、総じて日本SIerというのは、日本社会現状維持させるために存在する業種なのだろうという気がする。(日本限定したのは、海外の状況はまったく知らないからだ。)

顧客IT化の波に対応しないといけないが、かといって現状の業務を変えたくないし、ITのことを学びたくもない。SIer自身も新しい技術積極的に取り入れない。その両者が結託して、古い技術社会現状維持させている。その良し悪しはともかく、多くの人がそれを望み、その望みがSIerという業種を存在させている。まるで邪教徒たちの祈り邪神を生き永らえさせているみたいな話である


古い技術革新しないと社会が変わっていかないとしたら、SIerは変化に対する抵抗勢力であり、SIerの古い技術者が変化の波でドロップアウトするのは、社会にとって必要新陳代謝といえる。

からもし、技術社会を変えようと望むなら、SIerは来るべき業種じゃない。技術先駆者たちが社会を変えようとして切り拓き舗装した道を歩きながら、すでに出来上がった仕組みを維持するために働いているのがSIerだ。技術社会を変えようと望む人は、是非他で活躍して、技術変化の波を起こし、俺をドロップアウトさせてみてほしい。

2024-08-06

anond:20240806192504

単に符号技術とかも含めると 有史IT技術歴史 とも考えられるから200年の枠で考えるべきではないけどな。

2024-07-24

TCP/IPインフラも分かんないしすぐググったりAI聴くような奴

それってIT技術者として恥ずかしくないの?

2024-07-15

https://nordot.app/1185191661179667221

そんくらいならまあいいんじゃねえーの

この辺って経路上サーバーにはそもそも漏れてる情報だしね

そのへん分からずに批判してる時点でアホ丸出し

IT技術者ならぜひ明日から仕事辞めてほしいレベル

2024-06-24

anond:20240624074544

海外に比べると日本エンジニア上り詰めても技術の事ばっかやっている傾向があると思うけど。

そんなことばっかやってるから日本からIT技術を応用したものすごいものが生まれない

2024-06-15

日本IT技術者を雇う会社って

開発に関わった技術者給与が高い=コスト

から最も詳しい人間を率先して解雇するっていう

訳のわからないことをやるから

 

大企業なら元技術者と連絡は取れるかもしれないけど

技術者もずっと同じことを勉強してる訳じゃない

クビになれば別の職場で働くんだから

前の職場技術なんかリアルタイムで追いかけてないし

 

雇い続けなければ

「いやー、どうだったかなあ。もう現役じゃないし」

って言われて終わりで

大規模障害が起きれば詰むんだよな

2024-06-11

anond:20240610123046

本当にその通り

日本情報系の学部の定員を増やすべきなんだよ

だけど他の学部既得権でなかなか増やせない

その結果,日本は「情報出身IT技術者が少ない」

IT技術者のスキル平均が低い」という現状になってしまった

数少ない優秀なIT技術者は大勢のアホが作ったバグ修正する羽目になる

anond:20240610123046

エアプじゃん

畑違いかIT技術者になるって中国じゃ当たり前なのに、こんなこと言う奴いないでしょ

アメリカならなおさら学部職業が一致してないことなんて当たり前だし

どこに済んでる中国人よ?

2024-06-05

anond:20240605111520

それは後付けで出てきた別の奴じゃん

最初にその話がミームになったのは、IT技術あるあるというか生態図鑑みたいな話が発祥だぞ

ハッタショ増田はさ

自分AIの話をしたいだけで、

周りの人は問題解決をしたいだけなのが理解できずに

なんでも全部AI解決しようとするから拒絶されてるんだよね

IT技術者にありがちな「本当にほしかったもの」を作らずに

自分が使いたい技術で変な物を作る人」なんだよ

現場で一番役に立たないタイプ

わけわかんないのが湧いたので返事

それはそれとしてどっちにしろ元増田の指してるやつこそミームのやつだろ間違ってない

ちがうよ

ミーム意味でつかってません

頭のおかし技術者だなという意味で使っています

なぜなら発達障害増田典型的技術であることをかさにきて

実用的な話は一切できずに知識のひけらかししかしていないからです

2024-05-28

anond:20240525203850

新卒COBOLerは大変だよな。なんせ一般的IT技術が全く身につかない。

順編成ファイルをJCLで一括ロードからSQLも分からないし、戻り値引数ブロック変数何ぞそれのレベル環境特殊からサーバ構築も当然できない。

スキルがないから他の案件に行けない経験詰めないでキャリア選択肢が狭まっていく。

ただ、品質管理だったり複雑なデータ連携整合性を考える論理思考だったりは一生役に立つ唯一の宝だな。

ワイも20年前は元増田と同じ境遇で悩んでたわ。その選択絶対に正解だと思うよ。

何はともあれ若者よおめでとう!新天地無限可能性を広げてくれ。

anond:20240528141400

おまえは世のIT技術者全てを敵に回した

2024-05-22

育休をとるか、フリーランスに戻るか迷ってる

周りに似たような状況の人がおらず相談先も見つからなくてどうしようか迷ってる。アドバイスください。

自分:32歳、結婚1年目、ワクチンピルの休薬等があって先月からやっと妊活を開始した、IT技術会社員年収500万。

夫:32歳、サービス業フリーランス、月の所得20万の時もあれば40万の時もある。

自分は元々フリーランスエンジニアで、長いこと毎月60万くらい所得があった。

元々子どもを望んでいたので、産休育休取得可能の魅力を感じて、手取りが減ったり時間自由が効かないのは承知会社員転職

妊活の進捗はまだないものの、そんなことより収入が減ったことがストレスになり始めてる。


さっさと妊娠して育休産休取得して、またフリーランスに戻ろうと思っていたけど、いつ妊娠するかわからないのにこんなに少ない手取り暮らしていくのって意味ある?

だったら今すぐフリーランスに戻って所得上げて貯金した方が産休育休よりお得な気がする。

妊娠出産産後の体で乳児育てながら働くってどれくらい無理ゲーなんだろう。

そこそこ体力も気力もあるタイプから何とかなる気がするけど甘いだろうか。

2024-05-15

最近IT技術に慣れた人ほど古いシステムは使えない

弊社システム基本的にずーっと昔から同じシステムを使っているのと

リニューアルしても使い方とかシステム役割は変わらないのでめちゃくちゃ使いにくい

例えば健康診断会社でやってくれるけど自分申請必要

の全てを期間内にやらないと会社健康診断を受けられない

受けられなかった人は自分でどこかの病院を予約して受けるしかない(会社負担

健康診断はまだ全てWebになってるからマシで例えば昇格審査のもの

ってなってて一つでもミスするとその年の昇格審査は受けられない

問題はこの手の手順がどこかに丁寧にまとまっているかというとそんなことはないし

なんなら「今年は手順変わったんだよ」と後から言われることもある

年配の社員は「使いにくいよね〜」みたいな軽い文句を言ってるんだけど漏れなく実施してて

逆に技術系で若い優秀な社員ほど漏れがある

そのせいで

「あの社員ミスが多い」「若者には任せておけない」

みたいな評価に繋がりやす

どう考えてもシステム側が悪いんだけど

巷のITシステム手取り足取りいろいろやってくれて確定申告ですら簡単にできてしま

それに慣れてしまうとこの手の複雑なシステムは使えないんだと思うし

自分も年々ミスが増えているように思う

JTCが嫌われる原因ってこういうところにあるんだろうな

2024-05-14

anond:20240514121236

うそう、回線速度が十分速くなるまでの過渡期の技術って感じ

でもその過渡期の5年10年に足かせがあるかないかが、日本アメリカIT技術状態をわけたんだよな

日本プラットホームになれなかった理由って話で、だいたい警察winny潰しが話題に上がる程度には

日本はあれで終わった

2024-04-28

anond:20240428123336

ググればほぼ全分野のIT技術情報網羅的かつ体系的に学べるって話ね

学べないと言ってるやつはググる力が低い

2024-04-26

[] ITエンジニア勉強について

エンジニア資格不要と言われるけれど、個人的には結構勉強になると思う。

自己負担の実費でIPAネスペセキスペと受けたけれど結構役に立ったなと思っている。

多分その辺を勉強していなかったらDNSキャッシュポイズニングとか迷惑メールフィルタDKIMの仕組みとかDHCPスプーフィングとかセキュリティ話題に全くついていけなかったどころか興味も持っていなかったかも知れない。でもある程度わかって興味を持てるようにようになったのはIPA試験のおかげ。

個人開発をしろだとか仕事OJTしか身につかないとかい意見はあるが、個人的にはベクトルが違う、それはそれこれはこれだと思っている。

仕事をしながらDNSキャッシュポイズニングについて調べる機会とかなかなか遭遇しないだろうしARPの仕組みBGP-4の仕組みなんて絶対に知り得なかった。

野球で言うところの個人開発は練習試合、座学は筋トレ走り込みだ。練習試合だけしかしない人が野球が上手くなると思えない。

で、今IPA試験も一通り受けて次勉強するって何をすればいいんだって思っている。

世の中にはまだまだ未知のIT技術に溢れている、低レイヤICチップの仕組みだとか無線LANの仕組みとかJVMのこととか、都度都度自分で調べれば良いんだろうけど効率的ではないし、何より自分の全く知らない分野というものに気付く機会はない。

オラクルの本をジャケ買いするのもありかなと思うけど、1つのトピックで何百ページも読むのはモチベが湧かんな

2024-04-20

ヒロシです」が3回以上繰り返される事でネタは終了する→EOFの概念があるんだな…

IT技術者に向いてるんじゃないか

2024-04-13

anond:20240413202105

そういえば35歳限界説ってなんだったんだろなあれ

IT技術がなく終身雇用時代における前提だったのだろうか

anond:20240413140318

まず今は超絶人手不足なので、高い技術とそれ見合った待遇がある特殊な枠を所望するのでなければ

自社開発だろうが受託だろうがバリバリ自分コード書いて、みたいな職はいくらでもある。

30代前半なら余裕だろう。

しかしそこに今から無手で潜り込んでまで、本当に技術を追求したいの?

普通に考えて、30代からその枠に入っても、ほとんどの人間40代になるころ結局その技術を生かしてPM/PL方向に抜けるしかないんやで。

死ぬまでコード書いてるやつはそれが好きだから書いてるんであって、よっぽど特別技術キャリア持ってない限りはマネジメント側のほうがあらゆる意味待遇いい。

だったら今からPM/PLになってそっちのキャリアを伸ばし、空き時間で好きなだけ技術勉強なり個人開発なりするのがバランスいいでしょ。

それをやりたくないってんならあなたはそこまで技術に興味がないということ。

それは別に悪いことではないというか大半の人間はそこまでIT技術のものに興味なんて持てないのが普通なので

変なコンプレックスを持ってそれを基に行動するのは危険だと思うけど?

2024-04-11

IT技術系の情報個人ブログでまとめてる

結構早い段階で書いてる方

 

同じ内容があとになってからQiitaやZennとかその他大手ブログとかで紹介されてたりする

そういうところに上がると話題になるし、こんな新機能あるんだとかいコメントがついてたりする

 

こっちからすると今更か、って感じなんだけど

結局自分から調べようとする人ってあんまりいなくて、有名どころから流れてくる情報しか見ない人って多いんだよな

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