はてなキーワード: 養老保険とは
田舎在住。妻と子3人。妻が300万稼いでくる。俺の小遣いは3万。昼食代と酒代は別。8時半~17時半で仕事、残業は月10時間未満。
暇な日はほぼ一日中遊んでる。1年で一番忙しい日でも4時間くらいフリータイムあり。クビの心配はゼロ。暇が大好きだから嬉しい。
5000万の新築戸建を35年ローンで購入。親の援助は3500万。月4万の支払い。相続税対策だかなんだかで毎年お金をもらえる。孫の大学費用も支払いたいとのこと。ばあちゃんがかけてくれていた養老保険がそろそろ手に入る。これはなんとか俺のお小遣いにしたい。
わりと好きなものを買って食べてる。貯金は妻任せでノータッチだけどマイナスにはなっていないはず。可もなく不可もない人生。ヤフコメで底辺を弄ぶのが最近の趣味。
まあ世の中に存在して販売されている以上、まったくいいところが無いというものではない。
たとえば、貯蓄部分の受け取りが、満期時での生存者に限定されるような保険(生存保険。養老保険のように定期保険と抱き合わせになっているものも含めて。)。これは、運用によって増えるだけでなく、その保険加入者が支払った保険金を、生き残った人たちだけで分け合うことで一人当たりの取り分を増やす効果がある。もちろん、死んだ時には貰えないので期待値としては得になっているわけではないんだけど、死んだら別に金が貰えなくても構わんという人には魅力がある商品。
あと大きいのは、運用期間の長さ。保険での運用では、予定利率が数十年単位続くことになるものもある。これだけ長い間、固定金利での運用ができる商品はなかなか無く、特に一般の個人が利用できるものは少ない。たとえば1980年代の終わりから90年代初頭の頃に入った保険が「お宝保険」と言われていたのが良い例か(とはいっても、これはそれだけ長い期間を固定金利にするというバクチでもあるし、良かった悪かったは結果論)。そういう長い固定金利の投資先が選択肢に存在することはメリットになる。
第三極に株主優待派 (https://anond.hatelabo.jp/20220829174840) が現れたので、いきなり投資から始めるのはハードルが高いから生命保険から始めてみては?派、からの個別株の自分流勝ちパターン解説まで。
いきなり投資を始めるのはハードルが高いので、最初に始めたのは終身年金保険。老後に対する備えで n 年以上生きれば元が取れる的なやつ。これの積み立てが毎月 3 万円くらい。
次に追加したのが、養老保険。具体的に言うとプルデンシャル生命。紹介された営業の人が理系出身で数字に強く、ありとあらゆる疑問にデータで答えてくれたので信頼出来た。途中解約すると元本割れするけど、10 年くらい積み立て続ければ元本を超えて、その先は確実に利益になるやつ。これが年払いで 15 万円くらい、を 2 本。年払いにすると月払いよりも利率が良くなるのでわざわざ半年離して最低金額の契約を二つにした。プルデンシャル生命は円建ての保険を扱ってないのでドルとユーロ。
数年後、同じくプルデンシャル生命で似た契約を 4 本増やした。これも年払いで、営業の人は一瞬面倒な顔をしたが、1 年かけて契約を進め、全部で年払いの最低金額の契約が 6 本になった。2 ヶ月に一回払う感じ。月払いよりだいぶお得。こんなハックをする人は初めてですと笑われた。先に始めてたのと合わせて 15 * 6 = 90万円 / 年くらい。最初の2本はもう元本割れしないところまで来ている。
さらに数年後、余剰金があったので重い腰を上げて積み立て NISA を始める。上限の 33,333 円/月。
1年ほど経って投資信託は楽で着実と学んだので積立金額を増やす。もはや非課税ではないがこの頃にはすでに円預金が実質目減りし続けているように感じていたので、ぜんぜんあり。NISA と合わせて 6万円/月くらい。
投資がわかり始めたと気を良くし、どんと出たボーナスを満を持して個別株に突っ込む。いまもまだ含み損 200 万円を残す最大の失敗。塩漬け中。
コロナショックで評価額が大きく下がる。個別株を持つのが怖くなり(というか上記の 200 万の含み損がこのタイミングでは 300 万円ほどになっていた)、まだ含み益があった個別株を売却し円に戻す。が、いまこそインデックスを増やすべきと判断。とは言えいつが底かの判断は無理。で思い立ったのが、当面価格は低いだろうから毎月ではなく毎週の積み立てにしてコロナショックの回復まで黙々と積み立て続ける方法。現金預金からもかなりインデックスに回し、10万円/週の積立を 2 ヶ月ほど継続。回復基調が明らかになったところで終了。
次に出たボーナスは再び諦めることなく個別株へ。色々と個別株の売買を続ける中で見えてきた勝ちパターンに沿って買い、投資信託と個別株の額が大体同じくらいになるように調整。勝ちパターンは後述するが、これを掴んで以降の 2 年間で一度も損を出していない。
ウクライナショックで再び大きく評価額が下がったため、毎週積立を復活。回復基調が見えたところで終了したが、しばらく低迷が続きそうなので月々の積立額は 20 万円まで増額。
ここまで読んだ物好きがいたなら途中で、あれ?ん?おいおい?と思ったタイミングがあると思う。そうなのだ。本業が順調で最初の終身年金保険を始めた時から見て現在までの 15 年間に年収が 3 倍くらいになっている。物理で殴る的な、原資があるやつが強い、をヒシヒシと感じている。なぜなら前述の勝ちパターンは、原資があってこそ可能な強者の方法に他ならないからだ。以下にそれを記す。
初期の大きな失敗とその後の小さな成功を経て、極端なギャンブルにならない個別株の買い方を学んだ。それは「上がりそうな株」を探すのではなく「下がらなさそうな株」を探すという事。「自分の応援したい企業」だの「身近で将来を信じられる企業」だのはまやかしだった。余裕で大負けした。自戒を込めて塩漬け継続している。ちなみに「はてな株」は塩漬けされてる株の一つ。
で、どうやって下がらなさそうな株を探すかというと、シンプルに東証一部 (いまなら東証プライム) 上場企業で、PBR が 1.2 以下とかそのくらいの企業。その中で特に配当利回りが 3% 以上、出来れば 4% 以上の企業をまずピックアップする。
次に、それらの企業の週足グラフを並べてみて、下落基調の企業に絞る。「下がらなさそうな株」を探しているのに逆説的だが、すでに「かなり高い確率で下げ止まる株」を選定済みなのであとはさらに安いタイミングで買いたいのだ。そして、それらの企業に対して、グラフの形、過去の最低金額から適当な感覚でだが「とは言えここまで下がるのはちょっと考えにくいよな…」という金額で複数の企業に並行して買い注文を出す。そう、ここでまず原資がいる。また「ちょっと考えにくい」価格なので、まず滅多に約定しない。
しばらく待っていると、どんな理由が裏にあるのか知らんが、ある日突然不意に突然下がることがあって、そこで約定したりする。まあしないかも知れない。でも約定すると「ちょっと考えにくい」価格で買えているのですぐ反発して 10% 〜 20% くらいの儲けになることはそれなりにある。数週間で 10% とか上がった場合はさっさと売ってしまう。これはラッキーケース。10% 〜 20% 上がることがそれなりにあるという事は、そんなにすぐ上がらないこともそう、それなりにある。ここで、配当利回りが効いてくる。上がらなきゃしばらく持ってりゃ良い。少なくとも 4% の利益は自動的に運んできてくれるのだから。
さらに時間が経つと、どこかで株価が底をついて上がり始めるのでそこであらためて売る準備を始める。ざっくりとした基準で、配当利回り * 4 くらいの含み益になったら売るような売り注文をかけっぱなしにしている。これも買う時と同様、どんな理由が裏にあるかは知らんが、ある日突然不意に上がることがあって、そこで売ってしまいたいから。まあ配当利回り * 4 なんて価格にしてると「ちょっと考えにくい」価格になるので売れたら儲けもんくらい。売れなくても別に配当もらえりゃいい。
さて、前述の選び方をしていると比較的レアケースにはなるのだが、購入後にさらに下がり続けるケースも、まあ発生する。「損切り出来ない人は…」なんて言われるが、損切りはしない。ここでも強者の戦略を発動し、含み損が 10% に近づいたら、「いくら何でもここまでは下がらないだろう」という金額で再び買い注文をかける。いま持っている株と同数を買う。するとあら不思議、含み損が 10% から 5% に減る。これを 2 ターン実施出来る程度の原資はあらかじめ確保しておく。つまり当初購入した数量の 4 倍になる。完全に強者の戦略である。含み損が二桁%になると精神衛生上良くないのでこれは良い戦略だと思っている。ルーレットの赤黒に当たるまで倍々で賭け続けると最終的には絶対勝てる論とちょっと似てる。で、いずれ株価が底をつくのでそこから先は一緒。いままでのところ幸いにして 3 ターン目が必要になったケースは無い。そこまで行くとさすがに現状では原資が足りないので勘弁願いたい。
投資をやらない派の意見で「でも原資が無いとダメなんでしょ?」は結局その通りなんだと思う。原資が増えれば増えるほど、リスクを低減しつつそこそこの利益を取る戦略が選べるようになる。100 万円を 200 万円にするのは大変だが、1000 万円を 2000 万円にする方が簡単みたいな所は実際にある。だから本業頑張って原資を増やすのはまず最初にやった方が良い。あと投資投資言う前に生命保険検討するのも良いよ。10 年積み立て続けても生活が困らない資金があるなら、生命保険は定期預金、ましてや普通預金よりずっと割が良い。
ライフプランを設定したうえで、万一俺が死んだら5000万くらい足りないぞと言われる。
でも今の資産くらいだったら子供を大学まで行かせられるし、妻も65歳くらいまでなら貯金切り崩しても赤字にはならんのよね
妻には老後は負担かけるけど生活保護とかでも暮らしていけそうではあるよね。
終身保険は円建てだと65歳超えないと返戻金が払い込んだ保険料以上にならないからドル建てにしましょとか言われたけど、
結局円安のリスクはいわれたけど円高のリスクは言われなかったからなんか引っかかるっていう。
三大疾病とかになったら保険金が払われるけどいるんかな?毎月1万くらい払って500万くらいしか返ってこないけどね。
定期保険は上の2つよりは安い、まぁ10連ガチャ1回分くらいの金額が掛け捨て。まぁ上2つにかける分を定期保険にして、残った金を運用して増やしたほうがマシってのはあるかもだけど。
死んだ時点から65歳まで年金として受け取れるタイプで、仮に64歳で死んだら65歳まで1年分しかないから1年分の年金しか受け取れない。
同じ保険料で15年くらい年金受け取れる奴があるんだよなーどっちがいいかな。
あと死亡と同等の高度障害の基準が厳しくて、自力でいろいろできる状態と判定されたら払われないんだよね。
払い込み免除もされないし一番金が必要な時期なのにむなしい……
三大疾病の診断の一時金とかもあるけど、判定が結構厳しい。
ガンは悪性新生物じゃないとだめで、上皮がんっていう表面しかガンになってないのはガン判定じゃないらしい
心筋梗塞や脳卒中もそれぞれ指定のじゃないと判定されないから、少しでも外れるとダメっぽい。
先進医療特約も、もし先進医療を受けそうと思うのならその賭けに乗ればいいけど、案外そうなる可能性が低いっぽい。
そもそも将来先進医療から外れて保険適用になる可能性もあるからね。あとくそ高いのは陽子線、重粒子線くらいで他は普通に手術受けたくらいになりそう。
色々つけて10連ガチャ1.2回分。ちなみに50代まで10連ガチャ1回分未満の医療保険もあるんだよね……三大疾病特約とかはないけど。
あとは高額療養費制度でぶっちゃけ何とかなりそうってのはあるよね。
「万一がなくて普通に暮らしてても金が足りなそうなタイミングが来るので、年金保険で運用してみては?」とは言われてる。
もうつみたてNISAの枠はないし、idecoも入ってるので年金保険でもいいかもしれないけど、
保険の部分の手数料を取られて減った元本で運用、運用費もかかるので「最初からマイナススタートかー」みたいな気分。
それだったら自分で特定口座でNISAと同じ運用した方がよくね感はある。税金の計算したら年金保険のほうがマシになるかもしれないけどね。
みんなはどうしてるのか知りたい……切実に
★よく「年金はこのままだと破綻する!!」と恐怖感をあおる報道がなされる。
或いは、金融機関とか保険会社が、「だから養老保険に入りましょう」とセールストークする。
でも、年金が「見込より2~3割程度少なくなる」ことはあるかもしれないが、
「年金が見込みより半額以上減る」ことは現状考えづらい。
「半額以上減る、破綻する」と不安煽って商売する金融機関・雑誌テレビは猛省すべしだと思う。
彼らのせいで、日本人の経済行動が過剰貯蓄になり、さらに不安先行心理になって、出生率まで影響しちゃう。
★これは私見だが、日本の年金財政は、実は雑誌が煽るほどには悪くないんじゃないか、と思う。
出生率の予想は外し、利回りの予想も大外れなので年金財政が悪化方向であるのは事実だが、
一方で、「70歳近くまで、年金を受け取る側じゃなく、年金を払う側」に回る人も多い。
★実は、65歳以上高齢者の「就業率」国際比較データを見ると、日本は突出して高齢者就業率が高い。
社会学者は、その理由を「日本の年金水準が低いから(現役時代所得代替率が低い)」の一言で説明している。
実際「年金水準が低いから、仕方なく働かざるを得ない」の理由な人も多いだろうが、
それだけでこの高就労率を説明できるだろうか?
「経済的には働く必要もない」のに「リタイアするのが怖い、リタイアすると生きがいが無くなる、自分の居場所として職場が欲しい」
という「精神的理由でリタイアしない人」も、日本では結構多いんじゃないかと思う。
★成人になるのに、社会によっては「通過儀礼」を行うケースがある。
昔の日本の元服式、今の成人式、未開部落ではバンジージャンプ、韓国では徴兵制。
今の日本では成人式は通過儀礼になってない。だから「精神的に大人になれない、なりたくない20歳以上」が増えてる。
★60~70歳男性にとって、「退職」とは一種の「老人としての通過儀礼」。
しかし、「自分は老人だと認めたくない、精神的永久青年」が増えているため、
「老人としての通過儀礼であるリタイア」を極力後倒ししようとする日本人男性が多い、それが「60歳代後半の異常な就業率」の正体では?
★ちなみに、日本の平均リタイア年齢が69歳程度なのに対し、フランスは60歳を切っているらしい。
かの国では、「老人になることを受け入れる」精神風土があるのではないか?
22か国では「働く必要があると考える年齢」より、「リタイアしたいと思う年齢」を下回ったらしい。
世界的には、大多数の人は「もっと早くリタイアしたいのに、経済的にやむなく働かざるを得ない」
唯一日本のみが「働く必要があると考える年齢(60歳)より、もっと長くまで働きたい(62歳)」と回答したらしい。日本人のリタイア拒否症状は重症。
★また、『職位では特に管理職が、より長く働きたいと考える結果』だったらしい。
この調査結果は、すなわち、日本人のリタイア後倒し現象が、経済的理由に起因するものではないことを裏付けている。
管理職なら、経済的には『働く必要がない』のに、あえて働いている。
恐らく、管理職の『まだまだ若いモンには、ウチの会社は任しておけねぇ』という訳判らない『責任感』が、
★これ是非とも、「年収・資産」と「いつまで働きたいか?」のクロス統計を見てみたい。
保険ってのは、実は掛け捨て型しか無くて、貯蓄型ってのは投資で、
保険会社が投資と保険をセットにして、「設計した保険」として売り出してる、
というところまで把握すると、次は、このリスク限定の話になるな。
kingshorses 保険
言葉は乱暴でもなかなか良い提案。ただ掛捨保険の本来の役割はリスクの平準化(保険料分だけ損失の下限は上昇し補償分だけ上限は低下)。あと「お守り」のような数理的に不合理な行為の合理性の有無も面白いテーマ。
cider_kondo cider_kondo
割と真っ当だった。まあ本当は保険はアクシデントを定量化できる(保険の起源とはそういうもの)のが最大のメリットなんだけど、そんな話だと誰も分からないので、このぐらいが落としどころなんだろう。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20140226220704
次にしようと思ってた話を先取りするなんて流石はてブ。
あ、繰り返しになるが、人間の保険の話をすると、どうやっても養老保険だの年金型だの満期で幾ら返って来るだのっていう、投資の話をしてしまうヤツがいる。ここでは貯蓄とか投資の方は忘れてくれ。ここで言う保険は、全部掛け捨ての話だ。
さて、保険に入らずに自動車に乗ったときの「リスク」とは何だろうか。
ここで「リスク」は、「損をする可能性」と考えて欲しい。
具体的に言えば、「電柱にぶつけて修理諸々で50万かかる」とか「子供を轢いてしまって2億の支払い」とかそういうコトだ。
そうすると、保険に入らずに10年車に乗るリスクというのは、こうなる。
まあ、ここでは人身事故は1回で最高額が2億だとしてるが、こんなの怖くて車に乗れないだろ。
ここで、保険の出番になる。
自動車保険が、年間5万円だとすると、リスクはこうなるわけだ。
こうすることで、保険料分だけ最低損失が増えて、その代わりに最高損失が減る。
つまり、何時起こるか判らないカーアクシデントを、年間幾ら払えば良いという形に定量化して、損失を固定する事ができる。
アクシデントの可能性を、固定した損失に変換できれば、それはコントロールできる。
それがまあ、保険本来の役割というか、便利な使い方になるわけだ。
で、まあ、掛け捨て型の保険で人間相手の場合も、自動車と同じだ。
例えば妻(28歳)と娘(5歳)がいる男性(30歳)会社員は、自分が死ぬかも知れないリスクを、せめて娘が成人するまでは固定したいと考えるかも知れない。
娘の成人まで働ければ家族はその間月25万の手取り収入があるが、明日死んだら家族は無収入になっちまう。損失はこんな感じになる。
これを、4500万の定期死亡保険に入ることで、リスクをコントロールしようとすると、まあ、毎月8000円くらいだとしようか。するとこうなる。
これで、少なくとも娘が成人するまでの父親が死ぬことによるリスクは、固定化できる。
さて、さっきの話で当然気がついていると思うが、15年の間ずっと4500万の定期死亡保険に入るのは、無駄が多い。
(オヤジがすぐ死ねば最低損失って8000円じゃん?とか言うなよ、オヤジ泣くぞ)
つまり、保険期間ってどれぐらいが良いのかな?って質問は、自分で計算して答えを出せる。
こうすると損失額は、15年間4500万円保障時の144万円の半額、合計72万円で済む。
でも、どのタイミングでオヤジが死んでも、手取り25万が無くなるって言うリスクは、掛け捨て保険料の損で固定されてる。
保険屋が、定期的に保険を見直しましょうって言うのは、(新規契約に入れ替えたいとかも勿論あるけど)そこそこ理由があるわけだ。
ここでは、期間の話をしたが、損失額も同じだ。
むやみやたらにリスクを高く見積もれば、その分だけ保険料は増えて、日々の生活で使える金は減っていく。
つまり、多すぎる保障も、少なすぎる保障も、効率よくリスクを損失に変換して固定できてないわけだ。
オススメの保険を聞くって言うのは、「で、どのリスクを固定したら良いの?」って聞いてるのと同じなわけだ。
そんなん、人によって異なるに決まってる。
例えば、病気のリスクって言うのは、国保とか社保とかでだいぶん固定されてる。
んで、喪男で養う妻も子供もいないけど、同居してる母ちゃんには心配かけたくないとしよう。趣味に金使ってるから貯金は少ない。
ここで母親が「知り合いでガンになった人が、最初にまとまった金額を払ってもらえて凄く助かったって」とか言って、さりげなく不安に思ってることを伝えてきたとしよう。いま貯金が少ないままガンになったら、母ちゃんに迷惑かけちまう。
高額療養費制度があるから目が飛び出るほど高くはないけど、かなりの安月給だって毎月8万はかかる。抗がん剤治療になったら連続になるからさらに負担は減るけど、それでも月4万5千円ぐらいかかる。治療であっさり派遣をクビになったら結構キツイ。
と、いうヤツのリスク固定方法ってのは、ガンだって判ったら100万円の一時金が出て、以後通院とか抗がん剤治療してる間は毎月合計4万5千円程度もらえるようながん保険に入ることだったりする。まあ、月3000円ってところか。
フツーの怪我だの病気だのはどうせ大部屋で直して国保もきくしで、医療保険なんかいらんわーって喪男も、ガン保険だけは入っとくかな、心臓病とか糖尿病のリスクも固定しとこうかな、とか考えられる。
この手の判断は、損得って言うよりは安心を買う部分であって、人の信念に関わる部分だ。
母ちゃんを安心させたいと払う月3000円は、彼の信念によるもので、無駄だと断じたり鼻で笑って良いもんではないと、オレなんかは思う。
結局のところ保険ってのは、タイミングの読めない不運に翻弄される運任せの人生を、多少の損を受け入れることでコントロールする手段なワケだ。
保険を選んで貰うってコトは、自分の人生のコントロールを他人に委ねることに他ならない。
保険屋にとって、所詮他人の人生だ。高い保険料を払ってもらえるにこしたこたない。
だから、保険屋に頼るんじゃなくて、保険屋を使うことが重要なわけだ。
「オレが死んだら毎月25万円分を遺したいと思ってたけど、遺族年金があるから、娘が18歳までは年100万ちょい出るわけか。じゃあ、月17万の15年で3000万保障があれば良いのかな」と、自分でリスクを把握して、それに合う保険を見繕って貰うのが、使うって事だ。
そうなると問題は、自分の人生にはどんなリスクがあるか見極めるってことになる。
車に乗らないのに、自動車保険には入らないだろう。
ゴルフをしないのに、ホールインワン保険に入ってもしょうがない。