保険ってのは、実は掛け捨て型しか無くて、貯蓄型ってのは投資で、
保険会社が投資と保険をセットにして、「設計した保険」として売り出してる、
というところまで把握すると、次は、このリスク限定の話になるな。
kingshorses 保険
言葉は乱暴でもなかなか良い提案。ただ掛捨保険の本来の役割はリスクの平準化(保険料分だけ損失の下限は上昇し補償分だけ上限は低下)。あと「お守り」のような数理的に不合理な行為の合理性の有無も面白いテーマ。
cider_kondo cider_kondo
割と真っ当だった。まあ本当は保険はアクシデントを定量化できる(保険の起源とはそういうもの)のが最大のメリットなんだけど、そんな話だと誰も分からないので、このぐらいが落としどころなんだろう。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20140226220704
次にしようと思ってた話を先取りするなんて流石はてブ。
あ、繰り返しになるが、人間の保険の話をすると、どうやっても養老保険だの年金型だの満期で幾ら返って来るだのっていう、投資の話をしてしまうヤツがいる。ここでは貯蓄とか投資の方は忘れてくれ。ここで言う保険は、全部掛け捨ての話だ。
さて、保険に入らずに自動車に乗ったときの「リスク」とは何だろうか。
ここで「リスク」は、「損をする可能性」と考えて欲しい。
具体的に言えば、「電柱にぶつけて修理諸々で50万かかる」とか「子供を轢いてしまって2億の支払い」とかそういうコトだ。
そうすると、保険に入らずに10年車に乗るリスクというのは、こうなる。
まあ、ここでは人身事故は1回で最高額が2億だとしてるが、こんなの怖くて車に乗れないだろ。
ここで、保険の出番になる。
自動車保険が、年間5万円だとすると、リスクはこうなるわけだ。
こうすることで、保険料分だけ最低損失が増えて、その代わりに最高損失が減る。
つまり、何時起こるか判らないカーアクシデントを、年間幾ら払えば良いという形に定量化して、損失を固定する事ができる。
アクシデントの可能性を、固定した損失に変換できれば、それはコントロールできる。
それがまあ、保険本来の役割というか、便利な使い方になるわけだ。
で、まあ、掛け捨て型の保険で人間相手の場合も、自動車と同じだ。
例えば妻(28歳)と娘(5歳)がいる男性(30歳)会社員は、自分が死ぬかも知れないリスクを、せめて娘が成人するまでは固定したいと考えるかも知れない。
娘の成人まで働ければ家族はその間月25万の手取り収入があるが、明日死んだら家族は無収入になっちまう。損失はこんな感じになる。
これを、4500万の定期死亡保険に入ることで、リスクをコントロールしようとすると、まあ、毎月8000円くらいだとしようか。するとこうなる。
これで、少なくとも娘が成人するまでの父親が死ぬことによるリスクは、固定化できる。
さて、さっきの話で当然気がついていると思うが、15年の間ずっと4500万の定期死亡保険に入るのは、無駄が多い。
(オヤジがすぐ死ねば最低損失って8000円じゃん?とか言うなよ、オヤジ泣くぞ)
つまり、保険期間ってどれぐらいが良いのかな?って質問は、自分で計算して答えを出せる。
こうすると損失額は、15年間4500万円保障時の144万円の半額、合計72万円で済む。
でも、どのタイミングでオヤジが死んでも、手取り25万が無くなるって言うリスクは、掛け捨て保険料の損で固定されてる。
保険屋が、定期的に保険を見直しましょうって言うのは、(新規契約に入れ替えたいとかも勿論あるけど)そこそこ理由があるわけだ。
ここでは、期間の話をしたが、損失額も同じだ。
むやみやたらにリスクを高く見積もれば、その分だけ保険料は増えて、日々の生活で使える金は減っていく。
つまり、多すぎる保障も、少なすぎる保障も、効率よくリスクを損失に変換して固定できてないわけだ。
オススメの保険を聞くって言うのは、「で、どのリスクを固定したら良いの?」って聞いてるのと同じなわけだ。
そんなん、人によって異なるに決まってる。
例えば、病気のリスクって言うのは、国保とか社保とかでだいぶん固定されてる。
んで、喪男で養う妻も子供もいないけど、同居してる母ちゃんには心配かけたくないとしよう。趣味に金使ってるから貯金は少ない。
ここで母親が「知り合いでガンになった人が、最初にまとまった金額を払ってもらえて凄く助かったって」とか言って、さりげなく不安に思ってることを伝えてきたとしよう。いま貯金が少ないままガンになったら、母ちゃんに迷惑かけちまう。
高額療養費制度があるから目が飛び出るほど高くはないけど、かなりの安月給だって毎月8万はかかる。抗がん剤治療になったら連続になるからさらに負担は減るけど、それでも月4万5千円ぐらいかかる。治療であっさり派遣をクビになったら結構キツイ。
と、いうヤツのリスク固定方法ってのは、ガンだって判ったら100万円の一時金が出て、以後通院とか抗がん剤治療してる間は毎月合計4万5千円程度もらえるようながん保険に入ることだったりする。まあ、月3000円ってところか。
フツーの怪我だの病気だのはどうせ大部屋で直して国保もきくしで、医療保険なんかいらんわーって喪男も、ガン保険だけは入っとくかな、心臓病とか糖尿病のリスクも固定しとこうかな、とか考えられる。
この手の判断は、損得って言うよりは安心を買う部分であって、人の信念に関わる部分だ。
母ちゃんを安心させたいと払う月3000円は、彼の信念によるもので、無駄だと断じたり鼻で笑って良いもんではないと、オレなんかは思う。
結局のところ保険ってのは、タイミングの読めない不運に翻弄される運任せの人生を、多少の損を受け入れることでコントロールする手段なワケだ。
保険を選んで貰うってコトは、自分の人生のコントロールを他人に委ねることに他ならない。
保険屋にとって、所詮他人の人生だ。高い保険料を払ってもらえるにこしたこたない。
だから、保険屋に頼るんじゃなくて、保険屋を使うことが重要なわけだ。
「オレが死んだら毎月25万円分を遺したいと思ってたけど、遺族年金があるから、娘が18歳までは年100万ちょい出るわけか。じゃあ、月17万の15年で3000万保障があれば良いのかな」と、自分でリスクを把握して、それに合う保険を見繕って貰うのが、使うって事だ。
そうなると問題は、自分の人生にはどんなリスクがあるか見極めるってことになる。
車に乗らないのに、自動車保険には入らないだろう。
ゴルフをしないのに、ホールインワン保険に入ってもしょうがない。
なんかでも、怪我したらとか、60歳になったらとか、 未来の話のハズなのに、うしろむきっていうか、おしまいの話ばっかり目立つのって 最近世の中良い話ないからかねえ もっとこう、...
保険に入らないでおいて、病気になって困るヤツも大概だけど、 保険にははいってんのに、病院に行って、給付の受け方が判んないとか言うヤツもいるよな まあ、オレだけど どうやっ...
高級な食事をおごったら、女性はその日のうちにセックスさせなきゃ!って思うらしい!とか。 馬鹿っぽいニュースに始まって、いろんな明るい話題も有りはすると思うけど 本質的...