まーた欧米のカミサマ論かと思ったけど、具体的に記述されてて事前知識とかなくてもするする読めた
登場人物も少なくてわかりやすくてよかった
解説見たらテッド・チャンは宗教的背景もってないらしい
だからこういう噛み砕いた書き方ができたんだな
これしかり他の話しかり、作中のトンデモを当然のものとして説明するのがうまいなあ
最後どうオチをつけてくるかと思ってたけど、なるほど、と思った
面白さはそこそこだけどちょっとひっぱりすぎた感もあって、長すぎる気もした。
一応一番気になってた話
何度もホッテントリで見かけてたから
相貌失認っていう人の顔が覚えられない障害あるけど、美醜失認っていう美醜がわからなくなる・気にしなくなるように脳をいじる技術が当たり前に存在する世界での、いろんな立場の人や社会の動きを、ドキュメンタリー風にパッチワークしたものって感じ
でもお話としての展開・オチもつけられてて、そこがオレオレ設定垂れ流しのSF作家とは違うところだなあと思った
ちょっとケチをつけるとすれば翻訳かなあ
新海誠の小説版秒速5センチメートルのコスモナウトでおっさんが無理に女子高生になりきって描写してたのが、正視しかねるほどヒドイもんだったのを思い出させられた
それほどまでひどかったじゃないけど、いろんな人の独白があるからって無理に書き口で個性をつけてくれなくてもいいのにと思ってしまった
これであなたの人生の物語終了。
作者がそれぞれについてどう思いついたかとか書いてくれてたからうれしかったし面白かった。
それから巻末の解説読んだら、「理解」の超人類が「人類科学の進化」で語られてた超人類だっていう解説されてて、なるほどそういう見方もあったのかと参考になった
またいつかもう一度読みたい
短編SFバンザイ
10年ぶりくらいに読んだけど、結構おおまかなあらすじ覚えてた
最後の急展開っぷりとあまりにもあっさりとした〆方は、今読むとあっけなさすぎねえ?って思わんこともないけど、
最後のうおおおおおおおって勢いのままサクッと終わる、というのは、それはそれできれいな終わり方だっていう見方もできるんだろうな
ただどうしてもそれまでのすんごいディテールからいきなりあっさり終わっちゃうと拍子抜けしちゃうのは否めないなあ・・・
何度も読んでるからってのもあるんだと思うけど
やっぱり主人公やサブキャラが魅力的なのが一番大きいんだろうな
メインキャラの言動に不快感を覚えることが少ないし、主人公がバカすぎず子どもすぎず大人っぽすぎず、うまい具合に学んで成長していくのがすごくよく伝わってくるし、作者のただの代弁者じゃなくて血が通ってるキャラって感じがするんだよなー
昨日は仕事でストレスたまって疲れ果ててふらふらで帰ってめちゃくちゃだうーんな気分だったけど、風呂で読んで少し元気もらえた気がした
あらすじ
どうにか名辞を使って人間を作り出せるようにならないかってのを模索する
メインで進めてる人は、その技術つかって人口コントロールしようとしてたので、
こっそり下々の者にも名辞をばらまく準備したりする
技術供与してくれっていう、技術力ある宗教家もくるけどつっぱねる
いきなり固有名詞でてくるし
なんかダラダラしてて話のネタとお話としての絡みが少なくて、カタルシスもあんまりなくてイマイチだった
半分のページ数でいい内容だったと思う
ニュートンとかにのってそうな記事のような書き方で描写されている
この世界では超人類と普通の人類がいるけど、普通の人にだってできることはある。
それが何かっていうと、天才がバカを考慮することを見落としがちなのと同じように、
普通の人類は超人類ほど頭がよくないから、それに追いつくためにはどうしたらよいか・何が必要かっていう研究とか。
すでに頭がめっちゃいい超人類には不要なものだから盲点になってるよね。
というポジショントーク的・疑問提示して自分で回答出す感じの。
その時はそれなりに感銘を受けた気はしてて、
その後もたまにPVとか見たりしたときに少し思いを馳せたりして、
時間の経過とともに美化しすぎていたのかもしれない。
あと自分自身が変わったのもあると思う。
昔はものすごく自意識過剰で今思い返すと恥ずかしいようなことをいっぱいしていた(たぶん今もまだ完治はしてない)んだけど、
そういう気持ち悪い自意識にまみれたときだったから、これを悲恋と見て勝手に感動できていたんだろう。
さらに言えば、周りがみんないいと思っていたから、自分もこれには感動しないといけない、と思っていたのもあると思う
ともあれ、今回久しぶりに小説を通して秒速5センチメートルの世界に触れて、
こんなに気持ち悪い話だったかと、悪い意味でゾクゾクさせられた。
200ページ足らずでほんとよかった
借りた以上は読まないともったいないと思ったし
まず小説としてすごく読みづらい
改行少ないし
あといちいち心情描写しすぎ
新海誠自身があとがきで、映画と小説の違いは心情の描写だって書いてたけど、まさにそれ
映画であえて語られなかったところを一言一句説明するようなもんで、受けなかったギャグを自分で解説するのと同じで、情緒がない
逆に言えば映画のキャラの背景とか心情がきになる人にとっては、それなりに得るものがあると思う
小説としてじゃなく、映画の裏側の説明本って考えればまあそれなら・・・と思える部分は大きい
一章の桜花抄のこじらせた男視点は作者自身のキモい書き方がハマっていてうまく書けてたと思う
でもその作者のオタク的キモさが思いっきり出ちゃったのが、二章のコスモナウト以降の女性視点描写
すっごくヘタで気持ち悪い
そんでまたその女がことごとく、一章のこじらせた男(作者自身の投影?)と恋したりセックスしたりするのが、めちゃくちゃ生理的嫌悪感を催させる
ぼんやりしながらモテまくってセックスもしまくって仕事やめても3ヶ月でフリーのプログラマーとして食っていけてるっつうクズなのにデキる描写
クズなら心底クズにすればいいのに、中途半端に都合よく勝ち組要素入れられてるから、いちいち鼻につく
自意識過剰でこじらせてるところは同族嫌悪的なキモさもあったんだと今なら思うけど、
最後の最後でこじらせた自分の自業自得だって悟る部分があるけど、全然足りない
もっと罰を与えて欲しい
俺にとって秒速5センチメートルは映画だけ
小説はない
なんだかんだゲストきちゃうと、小清水と三瓶レベルに仲いい人じゃないと、
どうしても異物感が拭えなくて、二人が思ったようにはっちゃけきれてないように感じて、
見ていてすごくもどかしい
満を持しての表題作
異星人とコミュニケーションするために言語学者の女性がいろんなアプローチを試みる中で、ところどころに女性の娘へ話しかけるような描写が入る
一見何の関係もないように見えるのに、最後の最後でその構成の意味がわかったとき、めっちゃ感動して鳥肌たった
SFとお話としてのオチがすごく綺麗につながってて、しかもそれが読みやすさにも寄与する構成になっているという、何重にも考え尽くされた構成
どーゆーことかっつーと、娘へ語りかける描写→言語解析アプローチフェーズ→の繰り返しなんだけど、言語解析のところはぶっちゃけ読んでて結構きついのよ
わからないわけじゃないけど(ここもテッド・チャンのすごいところ。自己満じゃなくて、読者にわかるレベルで丁寧に書いてくれる。この話にかぎらず)、
細かすぎて疲れるっつーか、ずっとこの調子で書かれるとちょっとうんざりするなあという感じ
それが娘への語りかけ(これも平易だけど細かいディテールに凝った、感情移入しやすい描写)がはさまることで、かなり緩和されてるのよ
そんでその構成も、ただの読みやすさのためだけじゃなくて、ちゃんと意味があるの
もうファーーーーーーーwwwwwwww
ッて感じとうっわまじかよ・・・って感じで思わず本を置いてしまった
SF作家じゃなくて言語学者が書いたのかとばかりに凝りに凝ったディテールの、異星人の言語解析描写は、ほんとやばい
全部やばい
いまんとこ面白さは、
かな
マジすげえ
もっと早く読んどくんだった
星を継ぐものとか夏への扉なんかより、こっちを先に読むべきんだった
全部読み終えてから感想を書くには、あまりにも増田のスペースは小さすぎる
ってなりかねんと思ったのと、都度書かないとそのときの感動を残せないと思ったから、
ちょっとずつ書く
まずはじめに、これまでホッテントリに上がってくるようなSFの古典とか名作とか言われてるのにちょこちょこ手を出してきたけど、その中でこれが一番だった
海外作家で設定厨に堕してなくてSFのエッセンスとエンタメの快楽を同時に最小限の文章で表現できている人に初めて出会った
下手に長編読んでもげんなりするし失敗したときのダメージがでかい
まだ全部読んでないし、これ以外のSFも2桁に届かないくらいしか読んでないけど、SFに手を出すなら、海外作家ならこれ、国内なら小川一水の老ヴォールの惑星を推す(星新一は別格として)。
SF警察に取り合うつもりはまったくないけど、小説というからにはエンタメがないとダメだと思う自分にとって、SFやりつつエンタメ性もあるものってなるの上記の選定が最初はベストだということ。
表題作含むいくつかの短編が入ってるから短編ごとに簡単に感想書く
RPGのワールドマップが上下左右でくっついてる理由、みたいなネタを思い出した
固有名詞がいろいろ出てきて覚えにくい・覚えるのめんどいと思ったけど、別に覚えなくてもどうにかなった
これヤバイ
クソ面白い
アルジャーノンに花束を+天才対天才の超身体能力バトルみたいな感じ
ちょっと話逸れるけど、伊藤計劃の虐殺器官ってやつで、結局虐殺の文法ってなんだったんだよってのがはっきり描かれなかったことが、自分にとってすんごくフラストレーションだった
あと野崎まどのknowってやつでも、最後らへんで天才対天才のバトルがあるけど、描かれてる視点が第三者だったから、高尚ですんごいバトルしてるのに傍目からは何をしてるのか全然わかんない、とにかくなんかすごいことやってるって描写しかされなくて、これもまた自分にとってすんごいフラストレーションだった
そんで翻ってこの理解という短編は両方を同時に解決しているすんごくすっきりする話だった
虐殺器官もknowも長編でだらだらやって結局大事なところをぼやかして描写することから逃げてるように感じたから、短編でここまで正面切って読者に開けっぴろげにケレン味たっぷりの描き方をしてくれてることに感動すら覚えた
表題作もいかにも面白そうで今まだ読んでる途中だけど、この短編だけのためにこの本買ってもいいくらいにはめちゃくちゃおもしろかった
最近のラノベのバトルとかマジで子供だましに見えるくらいの面白さを感じた
数学理論がひっくりかえるようなことを見つけちゃったのはわかるけど、それがあんまり大きくお話にからんでこなかった気がする
たぶんこれは2,3回読まないと理解できない
サブタイの1(数学のうんちく) 1a(妻視点) 1b(夫視点)で視点が切り替わるのは面白かったし、最後のサブタイはふーんと思ったけど、いまいちカタルシスに欠ける、というか、面白さが一読するだけだとSF素人には伝わってこなかった
1巻から通して読むと3巻の表紙をはじめ絵のクオリティが上がっていることがよくわかる。
話も洗練されてきてはいる。
3巻はまるまる妹編。いい感じで主役やワキに配置しておりいいアクセントとして機能させながらも展開し姉と妹の確執もなくなるという見事な収束。
ただクール教信者の悪い癖が出てきた。
彼はたくさん書いている作品を繋げたがる。登場人物が被ったり知り合いや血筋がいたりとか。
ゼルダの伝説やらドラゴンクエストやはては過去の作品などによくあるやつだ。詳しくは知らない。なぜなら嫌いだからそういうの。
ナシでも楽しめるが知ってるとニヤリとするという感じの遊びが嫌い。その作品を100%楽しめなくて損をした気持ちになるから。
そういった気持を持ったのでクール教信者の作品は徐々に買わなくなり、ついにはそのお遊びがない「おじょじょじょ」と「小森さんは断れない」だけ読んでいたのだけど3巻でついに悪い癖がではじめた。
4巻で最終巻ということだから我慢して買うけどもそろそろ控えてほしい。
あともうひとつの悪い癖としておっぱいの大きい女性を出さないと気がすまないほうは別に嫌いじゃなくてむしろ大好きなのでどんどんやってほしい。
2話から4話まではぶっちゃけ微妙だったけど、ちょっとおもしろくなってきたぞ
でも再生しないように殺し続ける?ってのが、亜人と同じ描写だなあと思っちゃった
ルナって誰だったっけ・・・妹か。1話見なおして確認しちゃったぜ
自分を捕まえにきたのが妹(知人)と同じ顔してる!?ってのも、まあありがちだけど、テコ入れとしてはおもしろい
全体的に話はありがちだけど絵でなんとか読めるもんになってるって感じだな
そんなに悪くなかったんじゃないか
ぶっちゃけ前の声優だったときのぶりぶりざえもんにそこまでこだわりないからってのもでかいけど
ドラえもんほどの違いもないし、別にこれでいーんじゃないのって感じ
でもチョー久しぶりに録画して見てみたけど、前半の田植えするふつーの教育アニメっぽいところは全部飛ばした
クッソつまらんし
ケツだけ成人はしなくなったって聞いてたけど、ケツ出して風間くんの洋服挟んでくるくる回ったりって描写はあったから、なんだかなーと思った
好きな人を殺したくなっちゃう「殺意に冒される」のと同時に怪力を手に入れる病気?になった男子高校生が、刺客と、自分自身の殺意から好きな女の子をまもろうとするお話
正直1巻だけでお腹いっぱいになった
あとは最終巻が出たら殺意の病気のネタばらしされてそれでいいかなって感じ
つってもすでに黒幕の手先っぽいのは出てきてるから、ああそういうことねって感じで特に目新しいどんでん返しもなさそうだけど
ただ敵からヒロインを守るってだけじゃなくて、自分自身の殺意からも守るってのはちょっと新しいかなと思ったけど、
血を吸いたいけど我慢する、みたいな
見た目が地味にこってる
コーラの瓶の形に、半分までコーラが入ってるみたいなコーラ色で、ビンの上半分は透明になってる
コーラ味はする
駄菓子感が少ない
ここは日本国内メーカーの、日本人ならここにコーラ感を感じるんだろほれほれってのがわかってるところに負けてると思う
逆に駄菓子のコーラ感というかコーラ香料が嫌いな人にとってはかなりいいのかも
グミ1個あたりの大きさもそこそこで噛みごたえも良し
コーラグミをたくさん食べたわけじゃないけど、これとコーラアップの2大巨頭でいいんじゃなかろうか
フルーツ味が4つくらい入ってる
大きさはコーラより小さい
そんで2粒ずつ食うとあっという間に無くなる
でもフルーツ味が海外製品にしては雑な味じゃなくて、丁寧な味に感じた
ただやっぱり高いなあ・・・
とくに香りが強い(これは好みが分かれるところ。
噛みごたえも上々
糞不味い
全然タフじゃないし
ジジババの家で出てくる小袋のかんてんのほうがまだまし
チョコレート工場の秘密の作者の別作品
ぶっちゃけチョコレート工場と続編のガラスのエレベーターしか読んだことなかったけど、
こないだズートピア関連でぐぐってたらファンタスティックミスターフォックスって映画みつけて原作が掲題の本だったから借りて読んだって経緯
古くて借りる人もいないから書庫に入ってて司書さんにもってきてもらった
対象年齢もかなり下がってるってのもあると思うけど
まあ当たり前かー
でもレンタルビデオ店なんかもう行かないから見る機会もなくずっと悶々してた
ノベライズがあることを数日前に知って矢も盾もたまらず図書館で借りて読んだ
今夜は月がきれいですがとりあえず死ねってマンガ読んだあとだと、自分が無意識的にこのタイミングでキュアを読んだことがすごく恐ろしくなった
あらすじは首筋にXの傷がつけられる殺人事件が起きるけど、犯人たちになんの関係もないように見えて、でもなんかあるはず!で実際あったって話
設定は面白いし、映画で見れば違うんだろうけど、少なくとも小説で読む限りでは、微妙だった・・・
これは映画でみたほうがよかったな
でももうネタバレも見ちゃったしなー
良くも悪くも