まーた欧米のカミサマ論かと思ったけど、具体的に記述されてて事前知識とかなくてもするする読めた
登場人物も少なくてわかりやすくてよかった
解説見たらテッド・チャンは宗教的背景もってないらしい
だからこういう噛み砕いた書き方ができたんだな
これしかり他の話しかり、作中のトンデモを当然のものとして説明するのがうまいなあ
最後どうオチをつけてくるかと思ってたけど、なるほど、と思った
面白さはそこそこだけどちょっとひっぱりすぎた感もあって、長すぎる気もした。
一応一番気になってた話
何度もホッテントリで見かけてたから
相貌失認っていう人の顔が覚えられない障害あるけど、美醜失認っていう美醜がわからなくなる・気にしなくなるように脳をいじる技術が当たり前に存在する世界での、いろんな立場の人や社会の動きを、ドキュメンタリー風にパッチワークしたものって感じ
でもお話としての展開・オチもつけられてて、そこがオレオレ設定垂れ流しのSF作家とは違うところだなあと思った
ちょっとケチをつけるとすれば翻訳かなあ
新海誠の小説版秒速5センチメートルのコスモナウトでおっさんが無理に女子高生になりきって描写してたのが、正視しかねるほどヒドイもんだったのを思い出させられた
それほどまでひどかったじゃないけど、いろんな人の独白があるからって無理に書き口で個性をつけてくれなくてもいいのにと思ってしまった
これであなたの人生の物語終了。
作者がそれぞれについてどう思いついたかとか書いてくれてたからうれしかったし面白かった。
それから巻末の解説読んだら、「理解」の超人類が「人類科学の進化」で語られてた超人類だっていう解説されてて、なるほどそういう見方もあったのかと参考になった
またいつかもう一度読みたい
短編SFバンザイ