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はてなキーワード: NTSCとは

2017-09-29

anond:20170929142104

オレ、Vegas使いだから、Vegasで説明するよ(自分はProだけどstudioとかでもいい筈)。

プロジェクト適当新規作成する(NTSC DVDVでもワイドスクリーンでも好きなほうで)。

画像タイムライン上にドラッグドロップする。

メニューからビデオイベント パンクロップを選んで、表示させる部分や表示方法などを調整する

タイムライン上で5秒に引っ張る

名前を付けてレンダリングを選んで書き出す。

多分全部で5分も掛からないよ。

https://anond.hatelabo.jp/20170929131047

共感なんてしなくていいから、ffmpeg -i vid1.wmv -i vid2.wmv -i vid3.wmv -loop 1 -t 5 -i abc.jpgで-filter_complex使って全部の動画を-target ntsc-dvd形式で出力する方法教えて。

https://anond.hatelabo.jp/20170929133057

AviUtilでもなんでもいいから、映像の末尾に、画像を5秒間表示してNTSC-DVD形式でして一枚の動画にする方法教えてくれ…

ffmpegstream specifierが分からなくてずっと失敗してる。6時間ぐらい無駄にしている…

anond:20170929120955

だいたい、ffmpegは知っているのかね。DVD映像mpeg2エンコードの音声はac3で、TVの規格にNTSCPALがあって…ぐらい全部知っているわ

知ってるんなら別の解決方法ぐらい導けそうなものだけどね

「高い勉強代だった」ってあきらめるのが一番の近道だろ

AdobeCCでもなんでも良かったじゃん

https://anond.hatelabo.jp/20170929122236

コメントがずれてる。結局、パッケージに「1動画の中で16回以上の画像の2-upは出来ません」、「全画面表示は出来ません」って書かずに、当然出来るかのように誤認させて売ることは正当だとでも思っているの?

技術的に、明らかにできないはずがないのに、出来ない設定にして、出来ないことを書かないことが正当だとでも思っているの?

そこだけ聞きたい。結局、上記のことが出来ないから、実現しようとすると、ffmpegがー、NTSCがー、みたいな知識必要になる。そこまでして映像を実現させたいのは、確かにこちらのエゴだけど、技術的に明らかにできることを出来ないようにした上で、それを買う時点でわからないように隠して売るのは詐欺だと思うわ。

https://anond.hatelabo.jp/20170929113009

元増田ギリギリじゃないよ、2ヶ月も前から準備しているよ。このソフトウェアを買ったのも2ヶ月前だよ。クレームを言ったのも2ヶ月前。

間に合わないかもかもって人を脅してどうするの?だいたい、ffmpegは知っているのかね。DVD映像mpeg2エンコードの音声はac3で、TVの規格にNTSCPALがあって…ぐらい全部知っているわ。焼き方だって知ってるわ。

このソフトだと、「写真2枚以上にキレイな背景を付けて表示する」という映像効果を16回以上一本のムービーの中で使う、という結婚式ムービーなら当然に考えられることをやるのに、上記の知識がぜ~んぶぜ~んぶ必要になる。それ、パッケージに書いていなかったら詐欺でしょう。

JustSystemsの感動かんたん!フォトムービー8に結婚式台無しにされた

感動かんたん!フォトムービー8というソフトウェアがある。新婦エンジニアでもなんでもないので、できるだけ簡単ソフトを選んだ。

http://www.justsystems.com/jp/products/photomovie/

1)「写真2枚以上を一つの画面に入れる」という非常に簡単なことが、1つの映像の中で15回しか出来ない欠陥商品なのに、パッケージにもAmazonにも書いていない詐欺ソフトウェア

サポートセンター電話をしたら、そういう仕様だと説明された。パッケージにも説明書にもどこにも、そういう仕様だと書いていないことも認めた。)

2)動画最後に「ありがとうございました」という画像を、「切らずに全画面に」入れることが出来ない。スライドショーソフトなのに全画面が出来ないとか…これまた詐欺ソフト

3)仕方がないから3つの動画に分割して作り、「ありがとうございました」画像も作って映像化、最後ffmpegで全連結しようとするがうまくいかない。

前提:式場はDVDしか受け付けない

3−1)3つの動画の単純連結はエンコードありなら出来る

3−2)動画の連結を再エンコードなしでやろうと失敗する。

3−2−1)NTSCに使われているDVD規格は、単純なファイル連結が動画連結になり、mpgファイル普通に再生できるのだが、DVDオーサリングで失敗する。

3−2−2)再エンコードなしのアプローチで「ありがとうございました」画像映像化を行って、接続するしかない…

結婚式は今週末。迫る時間JustSystemsが我々の結婚式破壊した。

  • 追記

できた!できたぞぉぉぉぉぉ!!!映像を3つくっつけて最後に「ありがとうございました」を5秒間表示させるのに、6〜8時間かかったわ。

このソフトで唯一マトモに出力できる高解像度動画形式wmvを3つ(vid1.wmv, vid2.wmv, vid3.wmv)連結して、最後に「ありがとうございました」画像image.jpgをくっつけ、NSTC形式DVD16:9にしてそのままオーサリングソフトで焼けるようにするためのffmpegオプションの設定の仕方がとうとうわかった!

ffmpeg -i vid1.wmv -i vid2.wmv -i vid3.wmv -loop 1 -t 5 -i image.jpg -f lavfi -t 5 -i anullsrc=channel_layout=stereo:sample_rate=48000 -filter_complex "[3:0]scale=1280x720,setsar=1:1[v2],[0:1][0:0][1:1][1:0][2:1][2:0][v2][4:0]concat=n=4:v=1:a=1[v3][a3]" -map '[v3]' -map '[a3]' -shortest -target ntsc-dvd output.mpg

ここで技術力がないとか、計画が悪いとか、ハゲとか(ハゲではない)、バカとか罵詈雑言を浴びせられるだけで無能感高まっていたが、どうして、最初からffmpeg名前を出しているのに、上のコマンドぐらいパッと送ってくれる人間がいないのか。みんな、そんなに悪意に満ちているのか。

まぁ、映像専門のエンジニアにしてみれば「ばーか、6時間もかからないよ」というところなんだろうけど、映像専門じゃないんでスミマセンね。

つまづいたのは、

イ)concat filterがv=1,a=1を設定した時、[vid1のvideo stream][vid1のaudio stream][vid2のvideo stream][vid2のaudio stream]という形でビデオと音声のstreamを交互に並べていけないといかないところ

ロ)concat filterが必ずaudio stream指定して動く形になっているため、無音のaudio streamをanullsrcで作ってやらないといけないところ

ハ)anullsrcは無限時間無音声を生成し続けるので、通常は-shortestを指定して時間制限するのだが、anullsrcとconcat filterを組み合わせる時は、-shortestを指定しても無限時間音声生成が止まらないところ。なぜかわからないが、-t 5で直接5秒間指定して音声を切ったわ。

というわけで、「感動かんたん!フォトムービー8」を使って結婚式ムービーを作るためには、これだけの知識必要になるので、パッケージに書いておいてください。じゃないと、詐欺だと思います。まる。

2016-03-12

プログレッシブ最高じゃねえかNHK死ね

元日本マイクロソフト古川享さんブログより。このブログかなり前から消えてるんだけど、復活の目処は無いのだろうか

放送・通信の在り方に関する、私見その9

http://furukawablog.spaces.live.com/blog/cns!156823E649BD3714!4256.entry

さて、この話をいつかはちゃんと記述しておかねばと常々思っていたのですが、それに取り掛かろうと思うと胸の古傷が疼くというか、平常心を保って書こうと思ってもキーボードを叩く手に自然と汗が滲んでくるのです。しっかり深呼吸をして、書きます。(またまた長文にて、失礼)

まず、1999年5月24日発表の郵政省資料「地上デジタルTV放送方式について電気通信技術審議会から答申」に記述のある以下の文章をご査読ください;

「また、昨年9月の暫定方式や既に答申がなされているBSデジタル放送方式、CSデジタル放送方式の技術的条件において、実証実験を必要とする映像の表示方法とされていた720p(有効走査線数720本の順次走査による映像表示方法)について実験を行った結果、その性能が確認されたこと等が併せて報告されました。 この中で、720pは技術的にHDTV放送と位置付けることが可能である、と結論付けられています。」(同上答申より引用)

関連記事は、日経産業新聞(1999年5月25日PP.3)、日本経済新聞(1999年5月25日PP.11)、電波新聞(1999年5月26日PP.2)などにも掲載されています。

以下は、そこに至るまでの「血と汗と涙のお話」であります。

今となっては、720pや1080pのプログレッシブ方式はプラズマ液晶テレビとの親和性、映画やCGなどの映像制作に有利なバリアブル・ピッチによる撮影、パソコンによる編集や再生環境においてその優位性を疑う人は居ないと思うのですが...1998年からこの1999年5月24日までの間、この720pを日本の放送業界から抹殺しようとする「ありとあらゆる活動を展開した集団」がおり、その軋轢の中で多くの人が傷付き市場から去ることになったのでした。

私個人の主張、そしてマイクロソフトの立場は、1080iと720pどちらが良いか、どちらかひとつを採択するかではなく、仕様の中に1080iと720pを併記して頂きたいというものでした。 米国の放送方式はATSCによるHD放送に向けた放送の標準フォーマットとして早くから1080i、720p、480p、480iが規定されていました。50年以上前に発明されたテレビ放送が米国に合わせてNTSC方式を日本は採用し、ヨーロッパ・中国・ロシアなどがPAL方式を採用してきた背景からすれば、日米のテレビ方式がデジタルハイビジョン(HD放送)の時代になっても米国と同様の1080i及び720pを両方サポートするということは自然なことと思われました。日米間の互換性だけではなく、当時よりブラウン管チューブを使った重たいテレビ受像機は、急激な勢いでプラズマTVや液晶テレビに取って変わることは明らかであり、走査線が走り一本ずつの光るスダレを交互に表示して人間の眼の残像を利用してひとつ映像に重ね合わせるという飛び越し走査よりは、一つ一つのセルが自ら発光する、もしくは遮光をオン・オフして光源を反射もしくは直視映像を表現するフラットパネルの時代には、プログレッシブ(順次)方式が有利と思われました。さらに、映像圧縮に採用されたMPEG2方式においては、1080iは22Mbpsでは最高品質映像を表示するも、その転送レートを15Mbps以下まで落としてくると映像破綻するという現象も既知のことでした。720pはMPEG2による映像圧縮でも15Mbpsでほぼ最高品質を達成し,12Mbpsでもほぼ実用の域を保ち、さらにMPEG2以外の圧縮方式MPEG4H.264、WMV(現在のVC1)などを使えば8Mbpsから12MbpsでHD放送を伝送できるというのが、私たちの主張でした。

当時の私の主張をまとめると、「HD放送は1080iもしくは720pいずれでも撮影、記録、編集、伝送、受信、視聴できることとする。映像圧縮に関してはMPEG2に限らず、将来の斬新な圧縮技術を随時採択できることにする。コンテンツ保護技術や、個人の認証、課金技術は特定技術一つに限らず、複数の技術をそれぞれもしくは組み合わせて提供可能とする。放送と通信の融合(連携)サービス記述するメタ言語はHTMLをベースに各種プラグインそしてXMLに対応する。XHTMLベースにしたBMLはそのサブセットとして組み込む。」

それに対して、1080i擁護派は、「1080iが優れた方式で、議論の余地は無い、プログレッシブの話をするなら帰れ!!」(実際に砧の某研究所で当時の所長に言われた言葉ですが...今の所長さん(E並氏)はとても紳士ですので、私は尊敬しております。決して誤解のないように)郵政省の会合でも何度となく放送のプロ達に諭(さと)されたものです。「君はPC業界に都合の良い方向へ持っていこうとしてるんでしょ」「崇高な放送の世界を邪悪な世界に引き込もうとしている」と..多くの人が同席する会議の場で私は名指しで糾弾されたものです。

将来のデジタル放送の規格に720pは絶対入れないという強い意思とあらゆる活動は「1080iと720pを併記したらどうか」と主張する陣営を徹底的に痛めつけました。

当時、松下電器産業殿は720pの優位性を説きながらDVC Proをレリースされ、1080iと720pの両用機能を持った松下電器産業のHD D5という放送局ビデオデッキは、AJ-HD2700やAJ-HD3700という型番で欧米放送局でも沢山採用され、放送業界権威あるエミー賞をDVC ProもHD D5も受賞されています。このD5というビデオデッキはNHK殿に納入する時、720pの機能が付いているなんてことがバレると殺されるので、本体に点在するボタンを11個以上押さないと、(つまり二人の人間の指を駆使してボタンを押さないと720pの機能はアクティブにならないように細工がしてあったそうです。)..まるで隠れキリシタンが隠し絵にキリスト像を描いていたような話でありますが..この類(たぐい)のプレッシャは日々激しいものになってきて、魔女狩りに駆り出された狂信的な信者が、誰彼となく次々と火あぶりに挙げるような行為が続いたのです。

480pと720pの実験放送をやっていた日本テレビSさんKさんの受けた仕打ちは、某放送局のEB沢さんから直接日テレ社長のUJ家氏に電話をかけてこられて、「お宅の技術のトップの人間は、ウチに対抗して何かやっているようだけど、けしからん話だ。そんなことではデジタルハイビジョン映像をウチから供給できなくなるけれど、それでも良いのかねぇ」と迫ったそうです。その結果SさんKさんは当然将来取締役が約束されてもおかしくない何十年にも渡る業界に対する貢献がありながらいつのまにか表街道を去ってしまうことになりました。

テレビ朝日殿が新しいスタジオを作るにあたり、1080i/720pの両用ビデオスイッチャーを東芝から導入された時、某放送局キツイお達しがテレ朝と東芝に飛び、720pの機能は殺して納入するようにとの指示が飛んだそうです。そして、BS-iのスタジオ導入で,1080iのカメラと720pのカメラを性能評価したという話を聞きつけて、「まさか720pのカメラを導入するなんてことはありませんね?」という問い合わせが某局から入ったそうです。

TBS殿も全く同様にメインスタジオへのHD機材導入にあたって1080iと720pの両用システムの導入計画は純粋な技術的観点選択肢だけではなく、それ以外の見えない力に奔走されておられました。「魂の報道」を標榜するTBS殿の報道部門が、DVC Pro 720pを採択されたことが、唯一の救いと感じられました。

NAB98の会場にて明日から開場というまさに前日のこと、某放送局のY氏、会場を事前に巡回されJVC殿の会場にて1080iと720pの両用カメラを発見、JVC殿に対して「好ましくない表示は控えるようにと一括」結果としてNAB98の初日には無残にも綺麗にできた展示パネルの1080i/720pの文字列の720pの部分にはガムテープが張ってありました。

毎週のようにこのような話を耳にするにつけ、これは魔女狩りでも特高警察の検閲でもあるまいに…現代の話なのに本当にそんなことが起っているのだろうかと自分の耳を疑っていました。そしてそれが、とうとう我が身にも降りかかったのでした。

1998年のNABショウでマイクロソフトは初めて放送関連のコンベンションで技術展示をすることになりました(関連記事)。松下殿より当時500万円程したHD D5デッキマイクロソフトは購入し、1080iと720pの映像を左右1対で比較デモ表示し、どのように優位性が表示されるか比較デモを予定していました。1080iの標準的な撮影は1440x1150の1080i標準ビデオカメラによる撮影結果を1920x1080の映像に計算しなおし(アップスケール)、それをスダレのような偶数・奇数のフィールドに振り分け送出するという方式を取っていました(現在デジタルハイビジョン放送の標準撮影方法です。)。そして同じ映像を1280x720の720p標準カメラで撮影しD5デッキに録画した映像をそのまま720pで再生するというデモ内容でした。映像の再生には当時の最高品質のCRTスタジオモニター(8000ドルクラスのSONY製品を2台)をマイクロソフトの展示会場に用意しておりました。比較展示用デモ映像は同じスタジオ環境で撮影した1080iと720pのそれぞれの映像データをお持ちの松下電器産業殿からD5の録画テープをお借りして、初日のデモへ向けて全ての設営と映像チェックが終わった時のことです。某放送局の方が、マイクロソフトブース垣間見るや、とても渋い顔をしておられます。

私は夕方の6時過ぎに会場の設営も終わり、ホテルに戻ろうとしていたところ、松下殿から緊急の連絡が入り、展示に使っていたビデオテープを持って松下殿の技術担当役員のホテルの部屋まで来て欲しいとのこと..部屋に入るとその役員さんは、ベッドの上にあぐらをかいて、その両脇には15人を超そうという松下の方々が壁沿いに2列にずらりと並んで座っているではないですか..その姿はまるで、新入りの囚人(私)が牢名主の親分に「今日からお世話になります」と仁義を切るのかい、というような雰囲気でありました。

そしてその親分さんが言うには、「そのテープ黙って置いて、帰ってくれ」とのこと..「冗談じゃない、そんなことしたら明日の展示は何も映像が表示できないではないですか?何故そんな唐突な話をこの期に及んでされるのですか」と問いただしたところ、松下がマイクロソフトに協力して720pを推進するのはけしからんと、某放送局からお叱りを受けたと..それだけでも絶句の出来事なのに…「とにかく松下から映像を貸し出すなどとんでもない..即効撤収してくるように」との具体的な命令を受け私は必至に食い下がり、「その映像作品は全て松下殿の著作物であり、某放送局に文句を言われる筋のモノでは無いはずです。それを何故ゆえに引き上げなければならないのですか?」と伺えば..「その中のヨーロッパのお城のシーンはARIB加盟各社がテスト映像として皆で利用するために松下が供出したもので、そのテスト映像をARIBの会員でもないマイクロソフトが勝手に使うのは如何なものか?」とのこと..私はさらに一歩も引かず交渉を続け…もしそれが現実になるのなら「明日の朝は急遽説明のパネルを書いて、某放送局の名前を実名で明らかにした上で、この名前の会社の不当な介入でマイクロソフトでは展示ができなくなりました」と張り出しますよとまで迫りましたが担当役員は首を立てに振りません。最期に私は「判りましたこのテープはここに置いて行きますが、夜中に誰かに盗まれたということにして私が犯人になりますから..盗難届けを出してください!!それでは如何でしょうか?」と交渉は3時間を越える押し問答となりました。

その結果最後に明らかにされた背景は、某放送局の方から松下の役員に語られた厳しい言葉でした。それは、「君、僕らは今年50億円くらい君の会社からモノ買う予定だよねぇ、そんな態度でいると、50億円のビジネス失うことになるよ、君ぃ!! それでも良いのだね!!!」というもので、担当役員は縮み上がってしまったのだそうです。技術担当の役員がマイクロソフトの展示に協力をした結果、50億円のビジネスを失うことになったら営業担当の役員との軋轢を生むことは必至であり、そこまでのリスクを負ってまでビデオテープマイクロソフトに貸し出すわけにはいかないとの判断、私はビジネスの交渉でこんなに困り果てたことは一生に何度も無いというぐらい意気消沈しきっておりました。

夜10時にならんとするタイミングで、日本からシアトル経由でラスベガスに到着後、時差から回復する間も無く会場の設営を手伝っていた私はもうダウン寸前…そこで思いついた解決策は「判りました、このテープはお返ししましょう。その代わり今から新規に撮影を開始しますから、必要な機材と人を朝まで貸してください」と何とも無謀な提案を申し出たのでした。 NABのメイン会場からマイクロソフトの借りていたヒルトンホテルの部屋まで、HDカメラ(当時は100kg以上あったと思います)とD5のデッキを担いで深夜に部屋へ持ち込みスイッチャーや編集機もないままイッパツ撮りでデモ映像を仕上げなければなりません。私はそれまでにいくつかの放送スタジオに見学に行ったことはあるものの、映像プロデュースも撮影も全くのシロウトですので、カメラのライティング、撮影のオペレーションに付き合ってくれる人たち3人ほどに朝まで付き合ってもらいました。

途方に暮れて困ったことは、深夜の12時にラスベガスホテルで撮影できる生素材など有りはしないのです。それも著作権肖像権侵害せず、HD映像の違いが際立って表現できる素材、なおかつ1080iより720pの方が綺麗に見えるという素材(多くは、風にそよぐ木々とか波打つ水面、キックされたサッカーボールなんてものが使われるのですが..残された時間に日中でロケハンに出かけることもできず、全てはラスベガスヒルトンの部屋で深夜、朝までの6時間以内に解決しなければなりません。

まず、深夜のルームサービスで果物の盛り込みを頼みました。そしてその果物の表面に霧を吹いて光るリンゴの表面に張り付く水滴なんてものを撮影しました。本格的なスタジオと違って光の回り方も映像モニタを視ても、思ったような映像にはなりません。

夜も更けて3時を廻り4時にならんとした頃でしょうか、雑誌のカラーグラビアをメクりながら、この際著作権の許諾を無視して雑誌に写っている写真を撮影してしまおうか?こんな深夜にマトモに著作権の許諾などできる素材など有りはしないし、と途方に暮れていたところ、あるアイディアが湧き出てきました。「そうだ、ドル紙幣を撮影すれば手彫りのエッチングで表現された人間の顔やお札の文様はHD撮影すればビックリするほど細かい映像として撮影対象になるに違いない、誰でもそのパターンが何か理解できるはずだし、何よりもお札の縦横無尽に走っているストライプが際立って720pと1080iの違いを引き立ててくれるに違いない」と確信するに至ったのです。ドル紙幣をビデオ撮影しても肖像権著作権を主張する人もあるまい、という点が一番大事ポイントだったのです。

壁に貼り付けた50ドル札(私の持っていたピン札はそれしかなかったので)にバッチリとライティングを施し、撮影した結果は「キタ、キタ、キターッ」という感じ!!カメラパンして右へ左へ振りながらお札の表面を舐めるように撮影した720pの映像は細かい線の1本1本を明確に表示して、1080iの映像は実に見事にモアレ縞が出まくり画面にチリチリと汚い映像が糸を引きます。これでこの映像をそれぞれディスプレィに表示した上で、視聴者にどちらが高精細でしょうというブラインドテストにかければ、間違いなく1080iの映像品質が悪く,720pに軍配が挙がることは間違いない..と確信を持って撮影を終了したのでした。

もう夜の明けてしまったラスベガスの街を撮影の終えたテープ大事に抱えてひとまずシャワーを浴びにホテルチェックインし、そのまま会場入りした、NAB98の経験は一生忘れることのできない“ラスベガスの一夜”となりました。

もしNAB98の720p展示を諦め、その後さらに激しいバトルとなる「日本のデジタル放送には720pの仕様は含まれない」というARIB殿の提言がそのまま郵政省の答申として結論付けられていたら、720pは日本の市場抹殺され、生まれ出(いず)ることの無い子として闇に葬られていたことでしょう。DVC ProとHD D5の研究開発の立役者としてタキシードを着て米国のエミー賞まで受賞された、松下の技術担当役員、N岡さん…最期の采配としてシロウトの私に自社の展示機材と若いスタッフを朝まで貸して頂いたご恩は一生忘れません。..その後、全社CTOとしてのお立場に昇進されても当然と多くの方に思われながらも、定年前(もしくは定年の延長もなく)引退をされたことが気がかりでなりません。

1080iを推進する陣営は720pを抹殺するために何故ゆえにそこまで狂信的に走ったのでしょうか?それは、1080iの機器を主に生産されていた機器メーカーと某放送局の思惑が一致した結果なのですが、その詳細は明日以降に順次明らかにいたしましょう。

では、ふるかわでした

コメント

渡辺 新治 - 2006年 6 月 16 日

遂に、ipバトル(interlace v.s. Progressive)について

開示していただけましたね。

私は多分次回出場するメーカー殿にコテパン

やられた者として、妙に集中して記事を

読ませていただきました。

特に、ドル紙幣の話はすごい!と思いました。

次回も楽しみにお待ちしております。

osaka oyaji - 2006年 7 月 5 日

読ませて頂きました。某国放送協会のやりかたは聞いていた以上に凄いですね。

ある方のお話では、日本のブラウン管色温度が9000を超える青白い物に対し、世界の基準はCIEのD65(6500K)に決められています。勿論同じNTSCの米国でも・・・ブラウン管には蛍光体が必要です。

昔(白黒ブラウン管)は9300前後にするための蛍光体を使っていたそうです。コントラスト比を高めるために必然的にそのくらいの色温度が必要だったのでしょうたぶん・・・しかカラー放送になり自然な色を再現するには6500kに(SMTP基準)決まったそうですが・・・・・白黒用の蛍光体が余る・・・同じように開発を進めている日本に・・・そして某国放送協会推奨JIS規格9300kが誕生・・・・何か構図が薬害エイズに似ている気がします。

 720Pの素晴らしさはバリカムというカメラで実証済みです。そしてBSデジタルもチデジも書かれた通り720での搬送になっていますね。フルスペックハイビジョンという言葉でD5開発のM社もプラズマテレビを売ってるんですが、本来のフルスペックを観るためにD5を用意するかSRが必要ですね。HDCAMないしDVCProHDやHDV等は圧縮されていて1080といっても8ビットしか・・・・・・

長く成りましたが、本当に誰がHDを必要とするのですか?アメリカではHD放送はたぶんされないでしょう?

国からたくさんの開発費を貰った某放送協会関東、関西のキー局(チデジに向かっての新局建設費の大半を国から・・・)そして国の横暴で2011年からは以前の放送が見られなくなり貧乏人にはテレビが遠くなっていく、それにメーカーも新しい商品が売れると・・・・この国は何処へいくのか?

(名前なし) - 2006年 11 月 1 日

すごい話が書いてあってびっくりしましたが、放送メーカサイドの人間です。

当時720pの提案は、マイクロソフト社が土足で放送業界に乗り込んできた印象を受けました。

現在の状況からすれば、プログレッシブ方式の優位性は既知のものですが、当時やはり1080pが最終目標という意識がみなあったと思います。

また、その過程においてプログレッシブ方式同士の720p->1080pの親和性より、解像度が同一な1080i->1080pの親和性の方が大きいと考える人たちは少なくなかったでしょう。今となっては笑い種ですが。当時、アナログになれた人間たちがそう考えても不自然ではありませんでした。

このような卑怯な事実が過去に起きたのも、業界人感情的になってしまったからだと思います。

当時、デジタル圧縮に精通しているヒトはほんの一握りでした。

それ以外の人たちを納得させる十分な時間がなかったからといえるのではないでしょうか?

私はコンピュータにも携わっていますが、放送業界コンピュータ業界よりはるかに歩みが鈍い現実があります。

今でこそ、放送規格が乱立し、オンエアの画質にこだわる目も衰退してしまいましたが、当時ははるかに士気の高い、研ぎ澄まされた集団でした。

放送業界は、歩みは鈍いが、確実に進歩し、時には飛躍します。

コンピュータ業界は、飛躍の連続ですが、時々失敗をやらかしお蔵入りになります。

そんな、異種の人種がぶつかって起こってしまったトラブルの一つだと感じました。

2014-07-10

貞子さんが出てくる最中

テレビコンセントが抜けたらどうなるの?

緊急地震速報がはじまったらどうなるの?

NHKの集金屋が来たらどうなるの?

また、

貞子さんがNTSC

再生機器PAL

場合、どうなるの?

あと、貞子さんがデジタル化されてWinnyに乗っちゃったらSymantecはどうするの?

2009-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20090510233905

結局テレビとの相性が悪いだけじゃないかっていう。NTSCソースNTSCテレビに映したときに最も力が発揮されるのさ。

とはいえ約6倍という絶対的な情報量の差はいかんともしがたいわけで。

両者を最適環境・同画面サイズにしたら、やっぱりBDに軍配を上げざるを得ない。DVD最適化された環境BD再生しても、やっぱりDVDが上回る事はないだろう。

DVD版ではぼんやりとしか映っていなかった遠くの看板の文字がはっきり読めたりするしな。

2009-05-10

http://anond.hatelabo.jp/20090510025852

ところがDVD再生環境を90年代前半の高いテレビにして映すとあらふしぎ! すっごくきれいに写るんだ。

ハイビジョンテレビに映したDVDはあんなに汚かったのに。

結局テレビとの相性が悪いだけじゃないかっていう。NTSCソースNTSCテレビに映したときに最も力が発揮されるのさ。

2009-04-12

http://anond.hatelabo.jp/20090412163548

美しさが人を引きつけるんだろうね。

テレビなんて高画質だからなんだってんだって思うけど買う人は買うからなあ。別にNTSCの14型ブラウン管でもそこに人が写ってるのはわかるだろってのに、何十万も出して。

2009-01-29

輸入盤BDのすすめ

http://www.excite.co.jp/News/column/20090128/Getnews_4200.html

Amazon ukポンド安でめちゃくちゃ安いからネット通販するといいよという記事です。

記事にもあるように,海外DVDBDがもともとの価値的に大分安い。(というか日本がぼった)

そこにポンド安がきちゃったもんだから,超激安と言っても過言ではない。

前々からイギリスアメリカから個人輸入で買い物してたんで,もう少し耳よりな情報を書いてみます。

輸入DVDでは2点クリアしないと日本では見れないけど,輸入BDは1点クリアで良い。

元記事では攻殻DVD-BOXを比較していますが,記事にもあるように

イギリス日本DVDリージョンが同じですが,映像形式が違います。(イギリスPAL,日本NTSC)

普通DVDプレイヤーではリージョンが同じなのでディスク再生自体はできますが,映像が読めません。

パソコン映像形式が関係なのでリージョンさえ同じなら見ることが出来ます。

しかし,BDは違います。

BD映像形式にPALNTSCという規格自体が存在しません。

つまり,リージョンさえ一緒ならディスク再生&視聴が可能です。

なので,日本語字幕 or 音声がつきのBD海外から買うと激安です。

だいたい日本の定価の3分の1程度で購入できます。

ただ,問題はBD日本語字幕や音声があるかどうかです。

元々,日本作品なら大丈夫ですけどね。

残念ながらBDであるのは,アニメアップルシードイノセンスくらいです。

じゃあどうするの?てか,そもそも,海外で売られてる海外作品には日本語なんてないでしょ?と疑問がでるでしょう。

しかし,作品によっては日本語字幕 or 音声 or 両方が存在しています。

例えば,ダークナイトパッケージには書いてませんが日本語音声&字幕が入ってます。

他にもマトリックスも両方入っています。

そう言った情報は,amazon.jpブルーレイフォーラム輸入盤の音声情報トピや輸入BDを売ってるお店を見るとわかります。

イギリス盤とアメリカ盤で収録音声が異なる場合があるので,そこは十分確認してください。

また,英語わかる!という方は再生できるどうかのリージョンコードさえ調べておけば大丈夫です。

その情報http://bluray.liesinc.net/index.php?region=bでわかります。

注意点として

DVDと異なり,BDイギリス日本リージョンが違いますので

イギリスから買う場合は要リージョン確認です。(ソフトによってはリージョンフリーのがあります。)

逆にDVDの時はリージョンが違ったアメリカとは,BDでは同じリージョンになっています。

ですので,アメリカアマゾンから買うのもオススメです。(というかこっちのがいいと思う)

僕は先日,アメリカアマゾンマトリックスBDBOXを買いました。

内容が日本のものより豊富で値段は送料を入れて半値以下でした。

もちろん,日本語音声&字幕付きです。

しかも今見たらAmazon ukBDは3枚買ったら2枚の値段セールやってるね!買い時です。

2008-06-23

http://anond.hatelabo.jp/20080622235636

まあ確かに映像でもNTSCMPEG2よりはフルハイビジョンMPEG4の方がいいわな。ピットレートがちゃんと取ってあれば。

 
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