はてなキーワード: 涼宮とは
その1 https://anond.hatelabo.jp/20171222214049
その2 https://anond.hatelabo.jp/20171226185857
ラストスパート前に綺麗どころを挟んでおく。
白肌と黒肌のコントラストがよい。きったねえ顔面は見ないようにする。
独特な顔だが、これは結構好き。設定も好き。
おまけ
来年に期待のひとのデビュー作を復習。確実に心の病気のひとなので、来年はめちゃくちゃしてくれそうである。誰か病院つれてったれ。
今年もお盆がきて、夏真っ盛りのこの時期
昨日、一昨日とSSAでシンデレラガールズのLIVEがあって多くのシンデレラPが参加されたかと思います。
その日、私はSSAにもLvにも参加することなく、最近はシンデレラガールズをどこか遠くのことのように感じています。
その理由を説明する前に私のことと担当について少しお話したいと思います。
私は涼宮星花さんというバイオリンが得意で何事にも挑戦していくお嬢様アイドルを担当しています。
みなさんも彼女のアイドルに対しての前向きな姿勢や可愛らしい表情を見るとプロデュースしていきたくなること間違いなしだと思います。
涼宮さんは西園寺琴歌さんと水本ゆかりさんの3人でノーブルセレブリティを、栗原ネネさんと大和亜季さんでヘルシーサバイブのユニットに属しています。
ついこの前、モバマスで涼宮さんが上位のイベントもあり、私も張り切って走りました。
さて、そんな涼宮さんはまだボイスはなく、総選挙でも50位圏外と、担当としてはどうにか50位圏内へ目に見える形で結果がほしいもどかしい思いをしているところです。
そんなところが、私のP業の現状になります。
デレステが始まってから、デレマスを盛り上げていく主体がモバマスからデレステに移ってきました。
デレステの3Dは振付は非常によくできていて私も担当のおねしんを見て涙を流してしまったほどです。
さらに、モバマスではなかなか進まなかったアイドル同士の掛け合いやユニット曲を含めた新曲発表など勢いは凄まじいです。
ですが、私はこのデレステについていくのが難しいなと感じています。
デレステは音ゲーという性質上どうしても声付きがメインになりますし、イベント、ガシャ含めて声付き、声なしの差は大きいです。
デレステというゲームでは涼宮さんをプロデュースできないという問題があります。
次にライブについてです。
ライブの曲目や演者の関係がデレステに大きな影響を及ぼすようになってきました。
担当をプロデュースできずあまり触ることのないデレステがライブのメインになってくると知らない曲やユニットがでてきてついていけない気がしています。
そんなこんなでデレマスについていけなくなりつつある弱小Pでした。
と、ここまではなんでデレマスとの壁を感じているかを冷静に言葉を選んで書いてきましたが、ここからは率直な気持ちを書いていこうと思います。
ここまで、読んでくれた稀有な方はどうぞ最後までお付き合いください。
765、876、ミリオン、シンデレラと多数の声優(女性)さんがアイドルマスターに関わっています。
正直、歌って踊れて容姿も良くてキャラクターのことを大事にしてくれる人材が残りどれほどいるでしょうか。
理想ではシンデレラガールズ全キャラクターにボイスがついてほしいです。
それを夢見るべきなのも分かります。
でも、それは現実的な話ではないですし、声付きの中でも個人曲がなかったりと格差が生まれています。
声付き同士でもその格差に悩まれているPは少なくないと思います。
ノーブルセレブリティだと涼宮さんより西園寺さんのが声つく順番が先だろというのも分かったうえで声が欲しいです。
その西園寺さんでも50位圏内ではないという高い壁があります。
地道に周りに魅力を伝える活動をしろという意見も分かりますが、そんな正論で殴られる気持ち分かりますか。
総選挙で500人いたら50位入れると聞いたことありますが、モバマスのアクティブ5万人程度の1%も集めないといけません。
183人のアイドルがいて、超人気キャラもいるなかでも1%。不可能でしょ。
それでも、個人にフォーカスされなくても、個人曲がなくても構いません。
タグ | 件数 | タグ | 件数 | タグ | 件数 | タグ | 件数 | タグ | 件数 |
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双葉杏 | 6106件 | 新田美波 | 736件 | 宮本フレデリカ | 338件 | 奥山沙織 | 177件 | 丹羽仁美 | 82件 |
輿水幸子 | 5211件 | 櫻井桃華 | 702件 | 黒川千秋 | 321件 | 難波笑美 | 176件 | 相原雪乃 | 82件 |
渋谷凛 | 4297件 | 赤城みりあ | 700件 | 今井加奈 | 311件 | 桃井あずき | 174件 | 槙原志保 | 79件 |
高垣楓 | 3664件 | (アナスタシア シンデレラガールズ) | 693件 | 水木聖來 | 274件 | 大沼くるみ | 161件 | 大和亜季 | 78件 |
白坂小梅 | 3639件 | 佐城雪美 | 672件 | 木場真奈美 | 272件 | 日下部若葉 | 158件 | 栗原ネネ | 78件 |
神崎蘭子 | 3287件 | 森久保乃々 | 664件 | 松永涼 | 272件 | 工藤忍 | 157件 | (ケイト シンデレラガールズ) | 72件 |
諸星きらり | 2928件 | 椎名法子 | 652件 | 一ノ瀬志希 | 259件 | 乙倉悠貴 | 157件 | (マスタートレーナー シンデレラガールズ) | 72件 |
三村かな子 | 2785件 | 三船美優 | 649件 | (クラリス シンデレラガールズ) | 259件 | 松尾千鶴 | 154件 | 柳清良 | 70件 |
島村卯月 | 2308件 | 大槻唯 | 632件 | 柊志乃 | 252件 | 矢口美羽 | 152件 | 衛藤美紗希 | 70件 |
安部菜々 | 2306件 | 片桐早苗 | 630件 | 鷹富士茄子 | 245件 | 浅野風香 | 151件 | 有浦柑奈 | 67件 |
前川みく | 1960件 | 小関麗奈 | 625件 | メアリー・コクラン | 244件 | 水野翠 | 151件 | 月宮雅 | 67件 |
城ヶ崎莉嘉 | 1940件 | 東郷あい | 585件 | (ルーキートレーナー シンデレラガールズ) | 240件 | 原田美世 | 148件 | 首藤葵 | 65件 |
佐久間まゆ | 1894件 | 池袋晶葉 | 549件 | 若林智香 | 234件 | 斉藤洋子 | 147件 | 大西由里子 | 63件 |
市原仁奈 | 1890件 | 堀裕子 | 543件 | イヴ・サンタクロース | 234件 | 佐藤心 | 142件 | 冴島清美 | 62件 |
城ヶ崎美嘉 | 1755件 | (ナターリア シンデレラガールズ) | 526件 | 楊菲菲 | 233件 | 村松さくら | 140件 | キャシー・グラハム | 61件 |
及川雫 | 1724件 | 村上巴 | 522件 | 大石泉 | 233件 | 北川真尋 | 138件 | 涼宮星花 | 60件 |
緒方智絵里 | 1618件 | 木村夏樹 | 509件 | 的場梨沙 | 230件 | 望月聖 | 138件 | 西島櫂 | 58件 |
神谷奈緒 | 1608件 | 喜多見柚 | 501件 | 大原みちる | 228件 | 長富蓮実 | 137件 | 伊集院惠 | 55件 |
星輝子 | 1563件 | 道明寺歌鈴 | 490件 | 持田亜里沙 | 227件 | 西園寺琴歌 | 137件 | 太田優 | 54件 |
十時愛梨 | 1418件 | 棟方愛海 | 486件 | 海老原菜帆 | 226件 | 八神マキノ | 130件 | 篠原礼 | 52件 |
小日向美穂 | 1323件 | 和久井留美 | 481件 | 岡崎泰葉 | 225件 | 松本沙理奈 | 130件 | (ブリッツェン シンデレラガールズ) | 50件 |
本田未央 | 1239件 | 藤原肇 | 466件 | 藤本里奈 | 224件 | 兵藤レナ | 126件 | 間中美里 | 44件 |
龍崎薫 | 1142件 | 五十嵐響子 | 458件 | 土屋亜子 | 223件 | 仙崎恵磨 | 126件 | ヒョウくん | 39件 |
高森藍子 | 1127件 | 喜多日菜子 | 456件 | 上田鈴帆 | 217件 | 吉岡沙紀 | 124件 | 瀬名詩織 | 38件 |
姫川友紀 | 1076件 | 早坂美玲 | 432件 | 榊原里美 | 216件 | 小松伊吹 | 113件 | 井村雪菜 | 37件 |
南条光 | 1036件 | 水本ゆかり | 432件 | 並木芽衣子 | 214件 | 浅利七海 | 110件 | 杉坂海 | 32件 |
佐々木千枝 | 1029件 | 成宮由愛 | 420件 | 古賀小春 | 214件 | 赤西瑛梨華 | 108件 | 岸部彩華 | 31件 |
多田李衣菜 | 1013件 | 中野有香 | 419件 | 梅木音葉 | 212件 | 依田芳乃 | 105件 | 桐生つかさ | 29件 |
川島瑞樹 | 949件 | 速水奏 | 402件 | 高橋礼子 | 211件 | (ベテラントレーナー シンデレラガールズ) | 102件 | 沢田麻理菜 | 27件 |
千川ちひろ | 921件 | 関裕美 | 401件 | 服部瞳子 | 202件 | 柳瀬美由紀 | 95件 | 浜川愛結奈 | 25件 |
橘ありす | 913件 | 結城晴 | 397件 | 二宮飛鳥 | 202件 | 真鍋いつき | 94件 | 松原早耶 | 20件 |
鷺沢文香 | 906件 | 横山千佳 | 395件 | 古澤頼子 | 200件 | 氏家むつみ | 94件 | 江上椿 | 20件 |
日野茜 | 879件 | 浜口あやめ | 377件 | ぴにゃこら太 | 200件 | 野々村そら | 91件 | 西川保奈美 | 18件 |
上条春菜 | 861件 | 遊佐こずえ | 376件 | 安斎都 | 195件 | 相馬夏美 | 91件 | 小室千奈美 | 16件 |
北条加蓮 | 841件 | 福山舞 | 372件 | 財前時子 | 194件 | 松山久美子 | 89件 | マルメターノおじさん | 14件 |
荒木比奈 | 803件 | 小早川紗枝 | 372件 | 相川千夏 | 191件 | 桐野アヤ | 89件 | ||
向井拓海 | 800件 | 脇山珠美 | 360件 | 白菊ほたる | 185件 | (ヘレン シンデレラガールズ) | 85件 | ||
塩見周子 | 796件 | 高峯のあ | 344件 | (ライラ シンデレラガールズ) | 184件 | 愛野渚 | 84件 | ||
三好紗南 | 781件 | 相葉夕美 | 343件 | 綾瀬穂乃香 | 183件 | 藤居朋 | 83件 |
http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/03/12/205635
せっかくなのでちょっと実現できるか考えてみたいと思う。
元記事をしっかり読んだ上で、それでも興味があり、読んだ上での読者の行動は全て自己責任であることを認め、
筆者(元記事の元記事、元記事ならびに当記事)に責任を求めないことを約束していただけるのであれば、
読み進めて意見を表明してみて欲しい。
なお、リプライや反論、法的な問題点の指摘をいただいても返答は保証できない旨を予め宣言しておく。
「尿 調理」でググって興味深い記事を見つけた。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE82T03720120330
尿を調理に使う前例はあるようだ。俺はリアルショタ コンではないので興味はないが、
定例化した前例があるのなら実現は可能かもしれない。
光明が見えた気がする。
尿とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BF によると
『血液をろ過して造られるため、腎臓が健康な場合は排泄までは無菌である。』
そもそも尿の材料のほとんどは血液(あとは膀胱・尿道から剥落した組織)なのだから、血液や血漿を調理するのと概ね変わりないと考えてよさそうだ。
元記事の元記事では『ハルヒの小便スープでラーメン屋経営したい』そうなので、経営に値するシゴトをしなければならない。
とりあえず集客については誰か別の人に任せるとして、そもそも実現ができるのかちょっと考えたい。
※以下ダラダラ続くので、結論を急ぐ人は読み飛ばして下さい。
http://www.shusui.com/biz_01_fctop_tonta.html
の例では日商7万円と15万円の例がある。
そもそもそんな売り上げで経営が成り立つのかはなはだ疑問ではあるが
7万円を参考値として記憶しておく。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~konome/seihin.htm
健康を維持して長い期間楽しめるように11gの食塩入り尿を確保できると仮定する。
http://home.c06.itscom.net/maruko/08foods/enbun/enbunhayawakari.html
では外食で5~6g/人前
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/salt.html
http://h.hatena.ne.jp/mk16/299872200733360687
つまり1日の尿量で塩分を全てまかなおうとすると1日1~2杯というトンデモプレミアなラーメンになってしまう。
これでは7万円を売り上げるには1食3.5~7万円に、廃棄分を考慮しても7万円に設定するしかない。
残念ながら1杯7万円のラーメン・・・多分今の俺の経済感覚でもこれは非現実的だとわかる。
そして元記事の元記事の>1は既にこの点まで考察済みだったようだ。
となると(1)ハルヒの定義をどうにかして人数(供給源)を増やすか、
(2)尿以外の食塩供給源をどうにかしてスープにするしかない。
(1)のハルヒの再定義だが、王欄高校ホスト部のハルヒ以外に思い浮かぶハルヒといえば涼宮ハルヒくらいだ。
こちらはおそらく集客にあたってマイナス要因にしかならないので、考慮しないことにする。
他にも涼宮ハヒルとか涼宮哈爾濱とか類似例はありそうだが、いずれも集客のマイナス要因にしかならなさそうなので視野に入れない物とする。
となると(2)になるのだが、『小便スープ』と謳う以上、
その手のマニアに尿の味とわかるような工夫が重要となってくる。
元記事の元記事の>10と>20で『誰の小便でもいい』→『詐欺罪に問われるかもしれない』という
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3#.E3.82.B9.E3.83.BC.E3.83.97
によると、『ラーメンの汁』のことを差すようだ。また『出汁をさしてスープと呼ぶこともある』ようだ。
ラーメンの汁とすると食塩含有量が足りないが、出汁でもよければタレで食塩をまかなえばスープとして成立することになる。
光明が見えてきた。
http://www.kensa-book.com/expression/urine-total-volume.html
によると成人の1日あたりの平均的な尿量は1000~1500mlらしい。
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/tyoumi/torigara.html
では300gくらいとのことなので、ハルヒにはちょっと多めに水飲んでもらって1日5杯くらいなんとかなりそうだ。
廃棄率はよくわからないけど、適当に40%として、3杯で7万円、1杯約23,000円だ。
このくらいなら高級中華料理店やボッタクリバーでもあり得そうな金額だ。
一生に一度でいいくらいの商品(例:結婚費用一式とか)であればいいかもしれないが、
経営が成り立つにはリピート層が必須なので、残念ながら非現実的な金額だ。
これまでの定義から源泉は有限であるが、どうにかしてラーメンのスープにする方法として
1杯に使う尿の量を減らす他ないのであるが、どういった手法が考えられるだろうか。
(a)薄める
(b)スープを減らす
(a)薄める場合
昨今のラーメン店ではダブルスープ方式を採用しているところもあるようなので、
何か別の出汁と合わせることにはそれほど抵抗感はないようだ。
しかし、それでは小便スープと謳ってよいのか怪しくなってしまう。
これでは元記事の元記事の意向に反してしまうのではないかと考えられる。
(b)スープを減らす
昨今のラーメン店ではつけ麺とか油そばといった濃いめの少量のスープと使った
ただしこの場合、濃いめの味付けをすることにより、本来のハルヒの繊細な小便の風味が、
ではどうするかだが、ここからは実際のその方式で調理したラーメンを食したことがないので
あくまでも仮定の話とさせてもらう。
先の(a)(b)の両方のいいとこ取りをする方法として、
既存のラーメンのスープに後から小便スープが解ける時間差ダブルスープ方式ではどうだろうか。
これは以前ビッグコミックスピリッツで連載されていた「ラーメン発見伝」で見かけたアイディアだ。
ラーメンどんぶりの底にゼリー状に固めた別の味のスープを入れておき、
ただこれでは小便マニアの舌が元のスープの風味が邪魔で味わうことができないかもしれない。
そこでもう一工夫、レンゲの中に小便スープゼリーを入れておき、少量のスープで攪拌して楽しんでもらうか、
アスパラギン酸ナトリウム等で人工イクラのようにしてトッピングとして添えて食感も楽しんでもらう方法も考えられる。
光明が見えた気がする。
残念ながら俺はこのような方式のラーメン店に出会ったことがないため、この方式が現実的なものなのか、
しかしもし現実に小便スープをトッピングにできるものであるならば、
材料と作る手間さえあれば通常のラーメン店にある調理器具で何とかなりそうだ。
レンゲ一杯は30gくらいとして、いっぱいに満たす必要はないから1食あたり10gとすると、
ハルヒ2人で3000g確保できるとし、廃棄率40%として120食分。
もちろんこれ以外にも方法はあるだろうし、もっと良い方法があるかもしれない。
だが、ハルヒという尿源は有限であり、彼女に無理強いをするなんて人間のすることではない。
◆結論
・ラーメン繁盛店を用意する
・小便スープをトッピングとして提供する準備をする(材料供給・仕込み・メニュー改変)
・注文があったら提供する
元記事の元記事の>1の叶えたい『ハルヒの小便スープでラーメン屋経営したい』夢は
少々仮定の部分が多いのは否めないものの、実現にあたって法律的な問題がない限りなんとかなりそうである。
なおこれは俺の個人的な見解にもとづく文章であり、ほかの人にはほかの意見があるだろう。
すでに書いたように、法律的な問題を除けばそれを欲望する人間の数だけの手法があるに違いない。
※期待を裏切るようで申し訳ないが俺は全く渇望していない(満たされてるわけでもない)
みなのしゅう、おしらせしよお。
新しく発足するクラブの名は、今、ここに決定した!!
はい、どうぞハルヒー。
「SSOSS部屋ッ!!」
Sekaiwo 世界を
Sutekinakotode 素敵なことで
Ooini moriagerutame no 大いに盛り上げるための
Subarashii heya 素晴らしい部屋
略してSSOSS部屋である。
コラそこ、哀れむような目で見るなー。これでも改良を重ねたほうなのだそうだ。
すなわち、一番初めにハルヒが考えていた名称によると『世界を相撲で大いに盛り上げるための涼宮山ハルヒの相撲部屋』だったそうなので、それから比べればだいぶマシなったほうだと考えるべきであろう。
いや変わってないだろーがという声は華麗にスルーさせてもらうぞ。
……本来なら、『世界を(中略)素晴らしい同好会』とすべきなのだろうが、何しろまだ同好会の体すら立っていない上に、何をする集団なのかも判らないのである。
「だったら、“部屋”で全然問題はないでごわすよ!」
……意味不明なハルヒの一言により、めでたくそのように決まった。
好きにしろよ、もう。
「すまん……何だって?」
「『ガチムチ』でごわす『ガチムチ』! いわゆるひとつの燃え要素!」
いや、ハルヒ、俺にはもうお前が何を言ってるのかさっぱりだ。
「基本的に――でごわすな、何かおかしな事件が起こるような物語には、こういうガッチリでムッチリとしたパワーキャラっぽい人間が1人はいるものなのでごわす!
おんしも見たことあるでごわしょう? カレー好きのガッチリムッチリキャラ!」
いや……どこからツッコめばいいものやら。
それはアレか、力士のあの体の下はああ見えて八割方筋肉であるというにわかには信じがたい話を反映しているのだろうか。
つかハルヒの言葉を用いるなら、これはムッチリムッチリだと思うのは俺の認識不足なのだろうか、そうであると思いたい。
「それだけじゃないんでごわす!」
思考の谷底に落ち込みかけた俺を引き戻すかのような、ハルヒの自慢げな笑み。
その笑顔のまま、奴は朝比奈にくるさんなる上級生の背後に回り、後ろからいきなり抱きついた。
「わひゃあああああああ」
そしてハルヒ、悲鳴お構いなしにセーラー服の上から胸をわしづかみ。
たぷん。
「ひいぃやああぁぁっあっ、あ、あっ!!」「ガッチリムッチリの印象が強いというのに!」「ういぃぃゃぁぁっ、うあぅ、あわっ!」「それと同時に女の武器たる胸もこんなに大きいのでごわす!! 巨乳というのは現在においても最大級の派閥を持つ萌え要素の1つなのでごわす!」さっきの“もえ”と今の“もえ”は何か違うのか、そこを明確に説明しろ。「わぅあっ、ひぃいぃあわぅんっ、ひゃぁあうっ!」「ガチムチの逞しいイメージと巨乳のか弱いイメージ、この壮大なる二律背反!」「はうわいぅぅやぁっ、あううぅぅわぁぁ!」「今ここに燃えと萌えの超交雑種――ダブルブリッドが顕現しているのでごわすよ!」知らん。「あー、本当に大きいでごわすなぁー……なんか腹が立ってきたでごわす!」「ひぃやぁあうあうあうあうあ!?」「こんなにイイ体でしかも可愛いくて胸もおいどんより大きいな・ど・とはああああ!!」「わうあうぃぃたたた助けてほしいでごわしゅうううういやあああ!!」
朝比奈さんの様子があまりにもアレなんでとりあえずハルヒを引き離すことにした。
「……アホかお前は」
野太い声での猥褻行為の応酬を聞かされるこっちの身にもなってくれ。
「でもめちゃデッカいでごわすよ!? 真実と書いてマジでごわすよ!? おんしも触ってみるでごわすか?」
「ひいぃ!?」
「遠慮しておく。……で、するとなにか? お前はこの……朝比奈さんが可愛くてガタイが良くて胸が大きかったからという理由だけで、ここに連れてきたのか?」
「そうでごわすっ!」
今更言うまでもないが真性のアホだ、こいつ。
「こういうマスコット的キャラも必要だと思ったのでごわすよ。で、にくるちゃん、おんし、今何かクラブ活動してるでごわすか?」
「あの……手芸部に……」
なんであなたもそんな宝の持ち腐れな行為を――とは言うまい。なんせ今ここに連れてこられたということは、だ。
「じゃあ、そこは辞めるでごわす。我が部の活動の邪魔でごわすから」
やっぱりな。
「……………………」
朝比奈さんは、今から飲むのはコーヒー入り炭酸飲料かもしくは飲む寒天唐辛子のどちらがいいかと問われたリアクション芸人のような悲愴な顔でうつむき、
救いを求めるような顔で俺を見上げ、次に長門湖の存在に初めて気づいて驚愕に目を見開き、「そうでごわしたか……」と呟いて、「解りましたどすこい」と言った。
何が解ったんだろう。
「手芸部は辞めてこっちに入部するでごわす……あ、入会でごわした。しかしながら、お菓子研究会とは何をするところなのかよく知らなくて――」
「へ?」
「この部屋は、一時的に借りているだけなんです。あなたが入らされようとしているのは、そこの涼宮山がこれから創る活動内容未定で名称不明の同好会ですよ。
――ちなみに、あっちで座ってお菓子むさぼっているのが本当のお菓子研究会会員です」
「……はぁ……」
パーツの1つとしてみりゃ愛くるしく見える唇をポカンと開けた朝比奈さんは、それきり言葉を失った。まあ当然だろうな。
「だぁーいじょうぶでごわすっ! 名前ならたった今考えたでごわすよ!」
「……言ってみろ」
ある日の午前。
少し前に述べたとおり俺が座っている席は窓際であり、そこは春の暖かな日差しに当たりうつらうつらと舟を漕ぎまどろむことができるいわば桃源郷、アルカディアなのであるが、この日の日差しは特に気持ちよくしかもそのときの授業は特に眠気を誘う英語であったもんだから、俺はある意味永久機関と呼んでもいいあの水飲み鳥のごとく首をカクカクさせつつ覚醒と睡眠の間に流れる三途の川を渡す船の上で船頭と渡し賃について押し問答を繰り広げることになってしまった。およそ5分程度すったもんだを続けた末、俺と船頭も何とか渡し賃について合意を得てさあ彼岸に渡らんと意識を手放しかけたとき、それは突然やってきた。
「――――んガっ!?」
いきなり後ろにもンの凄い力で引っ張られたと思ったら後頭部にとてつもない痛みが走った。
「~~~~~ッ、なぁにしやがるっ!?」
おま、打ち所が悪ければ死に至るほど危険な行為だぞ今のは、と憤然とした思いを胸に振り返りそう怒鳴った俺が見たのは、涼宮山ハルヒの――思えば初めて見る――デザートイーグルのマズルフラッシュの瞬間の映像のような笑顔だった。もし笑顔に温度が付随するのだとしたら、重度の火傷を負ってしまっているだろう。
「気が付いたでごわすぅ!!」
……ええい、唾を飛ばすな唾を。何に気が付いたんだ。
「どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったのでごわすかなあ!!」
「だから何が!」
「無いんだったら、自分で立ち上げればいいではないでごわすか!!」
「だぁから何を!?」
「――――部活でごわすぅ!」
は。
「……わかった。でもまぁ、取りあえず今は落ち着け」
「ちょっと何でごわすかその冷めた反応は!? もうちょっとおんしもこの発見を喜んでほしいものでごわす!」
「ほれ、今は……」
授業中だから――ってオイ!?
「えー、『One hundred million and two thousand years from now, I has been loving you.』ここの訳し方ですが――」
「せんせー、すいません、そのちょっと前の『Words can't say of th-is time I've been waiting to share my love with you.』の訳がちょっとおかしい気がするんですが」
「え? えーと……ああ! ごめんなさい、正しくは――」
無視かよ!? なんだそれ!? 「涼宮山の相手はオマエに任せるから後はよろしく」って態度の表れかコノヤロウ先生も谷口も国木田も朝倉川もその他諸々のクラスメイトも!?
てかハルヒもほら、俺たち完全にないがしろにされてしまっているんだぞ、ここはさすがに怒るのが正当だと思うんだ俺は。
「――そうでごわすな、授業中でごわした。ちょっとはしゃぎすぎたでごんす。だから授業後に詳しく説明することにしたでごわすから、授業後はそのまま大人しくしているでどすこいよ?」
ええええええスルーか、この状況をスルーか!? もうちょっと反応しろよ、クラス内立ち位置についての危急存亡のとき(俺の)なんだよ!
「部屋…………部屋……うむむ」
ぐう……と、とにかく。
流石に授業中に騒ぐことはダメだと思う心はあるのか、ハルヒは大人しく引き下がり何事かブツブツ呟きながら席についたのだった。
唐突だが、席替えだそうだ。
ゴーフルの缶に入れられたクジを引いた俺は、窓際後方2番目というなかなかよろしいポジションを獲得した!
窓際後方2番目といえばあまり有名ではないかもしれないが知るものぞ知る良席なのである。 春は暖かい日差しが程よく当たってかの極楽浄土が現世に顕現したかのごとくであるし、夏は日差しがキツくなるとはいえ窓際ということもあり涼風にありつける可能性が非常に高いので遥かな尾瀬が近い空だし、秋は秋で授業中に眼が疲れたなら遠くの山の紅葉を見て眼の保養をするとともに日本人的感性を育むことができて正岡子規が開発した俳句用の色紙(正岡子規式色紙)に一句読みたくなるし、冬ともなると暖かい教室の窓から深々と雪が降るのを眼にしてセンチメンタルでアンニュイな気分でメランコリニスタな気分に浸って若干ハイで眠れないのだ。ならば窓際の一番後ろの席でも良いじゃないかという反論をするものも必ずいるだろうが、その考えは甘いダダ甘い高校3年2学期から受験勉強を始める奴並みに甘いと言わざるを得ない。何故ならば一番後ろの席というのは一見教師の眼が届かなさそうなイメージがあるが決してそんなことは無くむしろ逆であり例えば舟を漕いでいたりすると教師というものは目ざとく見つけてくれやがる。そう考えると後ろから2番手3番手というのはまさに忍術で言うところの木陰の大事であり木を隠すには森の中人を隠すには人の中といった具合なのであるからして良席なのだ。こんな良席を手に入れられるとはそろそろ運が俺に向いてきたといって何ら差し支えは無いであろうしこれでハルヒと疎遠になるだろうことは想像に難くなく俺はいつに無く浮かれた調子でハルヒへの別れを告げんとした。さらばーハルヒー、フォーエ
「7番でごわす」
「うむ、涼宮山関の座席は窓側一番奥でごわすな」
こう宣告されたときの俺の表情は一体如何なるものだったのであろうか生憎自分の顔は鏡が無い限り見ることができないので想像するしか手段が無いのであるがそれは例えばブルータスに刺されたカエサルもしくは仮面に謀られた時の育ちのいい坊やはたまた覚醒した戦闘種族の息子に劣勢に立たされた完全体もかくやと思われるものだったのではないか、まあ俺はとりあえず世界の確率法則が酷く薄情にできていることにもう逆に感心しつつそれを支配しているかもしれない超越存在に向かって喧嘩を売りたいというか叩き売らせてくれよーし神とやらちょっとここに来て座りたまえああいややっぱ座らなくていい久々にキレちまった一緒に屋上へ行こうかボコボコにしてやんよ。
「虹が出ないだろがそれじゃ!」
1限後の休み時間だ。涼宮山は早々と教室を出て行ったが、まあ別に不思議ではあるまい。
奴だってきっと多分おそらくあるいは人間であるという可能性が無きにしも非ずだ。用足しもするだろうさ。
ここでひとつ下らない思考をするとすれば、あの体格でいわゆる個室に入ることははたして可能なのだろうかいや間違いなく入れないだろうなあ首尾よくそこに入ることができたとしてもみつしりと御筥様でにつこりと笑うどころか射抜くような眼で「ほう」だよないやむしろ勝ち気な奴のことだ「このお」かもしれないそれはかなりホラーだな誰も助けてくれなさそうで何だか酷く女が可哀想になつてしまつた。嗚呼涼宮山君、この世には不思議な事しかないんだなあ。
「おいキョン! お前どんな魔法を使ったんだ!? いや魔法じゃなくあれか、食い物か? 何を食わせた、学食で一番高いやつをおごったか?ジャンボ日替わり定食か!?」
「……何の話だ」
よくわからないがいきなりやってきてその言い草は失礼だぞ谷口。俺はアレか、有望なアスリートに向かって札束満載の財布を渡すプロレスラーか?
「いやいやいや、何の話も何も涼宮山だよ涼宮山。俺、アイツがあんなに長いこと喋ってるの始めて見るぞ? ……お前一体何をした?」
さて、なんだろう。とりあえず食べ物で釣ったわけではもちろんないし、喋ったといっても適当なことしか訊いていない気がするんだが。
「驚天動地だ……!」
お前な。
「昔っからキョンは、変な女が好きだからねー」
話に入ってきた早々、なんという酷いことを口走りやがるのかこの国木田は。
「……誤解を招くようなことを言うな!」
「オイも聞きたいでごわすなぁ~」
背後からいきなりかけられる野太い声に驚き、後ろを振り返ってみると、白い物体がそこにあった。なんだこりゃ、ぬり壁か?
「オイが話しかけてもなぁんにも答えてくれない涼宮山関が、どうしたら話すようになるのか――」
話を耳に入れつつパン・アップ。声の主は朝倉川だった。先ほどの白い壁は、制服に覆われた見事な腹だったようだ。
「――わからん」
「ふぅむ? ……でも安心したでごわす、涼宮山関、いつまでも部屋(クラス)で孤立したままでは困るでごわすからのぉ。
1人でも友達ができたのはいい事でごわすものなぁ」
「……友達ねぇ」
ちっくしょぉコノヤロウ今朝も可哀想ビームを送ってきたくせに何を言い出しやがりますかこの娘は。黒い! この娘は黒ぅ御座います!
「その調子で、涼宮山関を部屋(クラス)にとけこめるようにしてあげて欲しいでごんす。
せっかく一緒の部屋(クラス)に入ったんでごわすから、皆仲良ぅしたいもんどすこい。宜しくお頼み申す」
と、言われてもなぁ……。
「これから、何か伝えることがあったらおんしから涼宮山関に伝えてもらうことにするでごわすよ」
…………ちょ待っ!?
「待て待て待て! 俺はアイツの親方でもなんでもないぞ!!」
「お・ね・が・い☆」
ええいそんな野太い声で乙女チックに頼むなその体型で手を合わせられると最早七福神的なアレにしか見えんからさ寧ろお前もう黙れ喋るな。
つまり、朝倉川が言いたいのは、
「涼宮山と関わるなんてやっかいだから何かちょくちょく話しかけてる変人クラスメイトのあなたに押し付けちゃっていいかしら? あ、拒否権は認めないから☆」
ということだ。朝倉川の腹黒さに戦慄せざるを得ない。この歳でこれだけのしたたかさ……。臭い飯の厄介にだけはなってほしくないものである。
と、いうわけで片鱗その1。弁当の見た目が毎日変わる。
月曜1段火曜2段水曜3段木曜4段金曜5段――――。
ああ、「週の初めの方、そんな少なくてあの図体が耐えられるのか?」とご心配のそこな諸兄、安心したまえ。
量はどの曜日も同じだ。つまり、百人一首を一面に並べるか、100枚重ねるかの違いだな。
いやあしかしその量を初めて目にしたときは、奴はピンク色の人外生物の化身じゃないかと思ったぞ俺は。
果たして、涼宮山家のエンゲル係数は如何ほどのものなのか……。調べてみたい気もするな。
片鱗その2。
体育の授業は男女別に行われる――のは先程の会話からわかるだろうが、着替えに関しても当然の如く別である。
女が奇数クラス、男が偶数クラスに移動してすることになっているのだが。
「――――」ぼるんっ。
「げ!?」
「きゃっ!?」
まだ男子が残っているにも関わらず、あんまり嬉しくない擬音を伴ってやおらセーラー服を脱ぎだしやがった!
即座に教室中に響き渡る他の女子の悲鳴悲鳴悲鳴、追い出される男達。まあ当然といえば当然だが何か釈然としない。
それはともかく……どうやら、ハルヒは男子生徒のことをジャガイモくらいにしか思ってないらしい。ういろうのくせに。
「これが、精神的ブラクラ……か……」
片鱗その3。……呆れることに、だ。
ハルヒは、この学校に存在するありとあらゆるクラブに、仮入部していたのだった。
運動部からは例外なく部員から熱心に入部を勧められ、しかしその全てを蹴って毎日参加する部活動を気まぐれに変えた挙げ句、
結局、どこにも入部することは無かった。
相撲部からは是非ウチにも仮入部に来てくれと熱心に勧められたらしいが、何故か翌日部はなくなっていた、とか。というか女子を呼ぶなよ。
何がしたいんだろうなあコイツはよお?
再び、小気味よい銃声が響く。次の組らしい。
「……む」
片方は涼宮山だった。
「はぁ、ふぅ」どすんどすん。ふるふる。
「はぁ、ふぅ」どすんどすん。ふるふる。
豚肉と牛肉を一緒に煮た鍋のような混沌的交配を見せて揺れる胸と腹、
「はぁ、ふぅ」どすんどすん。ふるふる。
艶めかしいというよりは生々しい漏れ方をする呼吸。
そんな物体が50mを6、7秒で走った。
おお、うわあ、という驚愕と感嘆の入り混じった声が男達から上がる。
俺はというと、先の例があったので幾分驚きは少なかった。
あれだ、ヤツの構成物質は軽量スライムまたはそれに準ずる何かか?
それはさておき。
この時期、涼宮山ハルヒもまだおとなしい頃合いで、俺にとっても心休まる月だった。
……しかしながら、ハルヒの奇矯な振る舞いは、この頃から徐々に片鱗を見せていたというべきだろう。
小気味良い銃声が響く。今日の5限目は体育だ。
「で、だ。俺だったらー……そうだなぁ」
いきなり教師が休んでしまったので、自習だ。
そして谷口の女子評価トークが続く。暇なヤツだ。
「このクラスのイチ押しは――アイツだな」
ん、と谷口が顎で示す先に目を向ける。
地響きがする――と思って戴けたら、こちらとしても甚だ幸いである。
ただし、ここでいう地響きとはやっぱり地殻変動の類のそれではない。
巨体だ。いや、あれを巨体と言うにはいささか難点が以下略。
涼宮山ほどではないが、明らかにそういう体型の女子が走っていた。
見かけによらず――いやよらず云々の話じゃない、常人のスピードだ。
あとからゴールした子が悲愴な表情を浮かべていたのは、俺だけの胸にしまっておこう。合掌。
「――朝倉川涼子。一年の女の中でも、ベスト3には確実に入るね」
「……一年の女子全員をチェックでもしたのか?」
「おうよ! AからDまでランク付けして、そのうちAランクの女はフルネームで覚えたゼ!」
ここに至ってようやく確信がいった。こいつはそうとうのアホだ。
「朝倉川さんがそのAなわけ?」
「甘いな国木田! ……AAランク+(プラス)だな。あれはきっと性格も良いに違いない!」
基準が分からん。
「見た目、涼宮山と変わらんようだが?」
「あーあー、わかっちゃいねえなあ、別モンだよアイツとは。もっとよく見ろ」
仕方がないので見てみる。
……ははあ成程、つまるところあの朝倉川とやらも、涼宮山と同じ矛盾輪郭の持ち主だと言うわけだ。
違うところは、物腰の柔らかそうなところと、人当たりが良さそうなところ、だろうか。確かに、彼女は涼宮山とは違い、
随分クラスメイトと打ち解けているようだ。
再び教室である。
「さっきのを見ての通り、何故かあいつはモテる。なんせツラが………」
そこで言いよどむな。事実を真摯に受け止めちまえ。
「…………あー…………ツラ“は”いいしな。見た目はともかく」
妥協点を見出しやがったコイツ。
「おまけにアレなのにスポーツ万能で、成績もどちらかといえば優秀なんだ。
ちょっとばかし変人でも、黙って立ってりゃそんなことわかんねぇし……」
「それにも、何かエピソードがあるの?」
「一時期は、ちぎっては投げちぎっては投げ、てやつだったな」
ちょっと待て。“とっかえひっかえ”なら分かるが何故に“ちぎっては投げ”なんだ。
「いわゆる『私に勝ったら付き合ってやる』理論だな。さっきのもそれ」
月刊誌でもそんなのがあったな。つきあってよ! みたいな。
「そいつぁ知らねえ。とにかく、対決方法は……まあなんとなく見当はつくだろ。
俺が知る限り、一番長く続いて30秒。最短は……さっきのだな。5秒無かっただろ、アレ」
ああ、まさに瞬殺だった。
「そんなわけで、過去にぶん投げられた男は数知れず。中には涼宮山に――」
その瞬間だ。
「ぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」どぱぁん。
またかよ。
呆れつつ窓から身を乗り出し、悲痛な叫びと激しい水音が聞こえてきた方向を見ると、だな。
まあなんというか見事に――佐清がそこにいた。
あれほどベタな突っ込み方をしていることにある種の羨ましさを感じるような気がしないこともない。いや突っ込まれたくないが。
その後方、プールサイドに仁王立ちしているのはもちろんハルヒで、
大鐘音もびっくりの音量でそう叫んだのだった。
「――あの台詞を言われた奴もいたとさ」
「………………ねえ」
疑いの視線で谷口を見る。
「ぁ? ……! っ、聞いた話だってマジで! 何でか知らねえけど、勝負を申し込まれて断るということをしないんだよアイツは!」
情報を持ちすぎている、とはツッコむまい。もう面倒だ。
「だから! お前が変な気を起こす前に言っといてやる」
そう言うと谷口は、ふ、と息をつき。
「――やめとけ、マジで」
それはさっき聞いたっての。
やめとくもなにも、そんな気は無いんだがな。
昼飯も食い終わり、俺達は校舎横の階段に場所を移して、涼宮山奇行伝説について再び話をしていた。
「んで、その犯人がアイツだった、てわけか」
「本人がそう言ったんだから間違いない」
言ったのかよ、といささか呆れながら、何気なーく別棟の屋上に目をやると――。
「朝、教室に行ったら机が全部廊下に出されてたこともあったなぁ」
そこに、ハルヒはいた。遠目からでもそれと分かるのは流石だよ。
「校舎の屋上に星マークをペンキで描いたり――」
しかし、
「学校中に変なお札をベタベタ貼りまくられたこともあった。キョンシーが顔に貼っつけているようなヤツな」
何やってんだ、アイツ。ていうかその前にいる男は……?
「意味わかんねぇよ」
ああ、確かに意味わかんねえ。なあ二人とも、ちょいとあの屋上を見ろ。
「なに、キョン?」
「お、おおお? 涼宮山と……誰だ?」
知らん。
「――――!!」
「――――――」
そして……アレはお辞儀、だよな。
「あ、もしかして」
何だ国木田。
ははぁ、その線があるか。だとすると気の早いことだあの男子学生も。
「マズいな」
何がだ谷口。
「まあ……見てりゃ分かるさ」
「(こくり)――――」
「――――――!?」
お? 首を縦に振った!? まさかOKしたのか?
「終わりだな」
だから何がだ――と聞く間もなく。
「ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁ……」どしゃん。
いきなり男がぶん投げられて屋上のフェンスにぶつかっていた。
うわ、痛そ。
そんな悲惨な状況の男を放って、ハルヒは屋上から出て行った。
なあ谷口、今の一連の流れは何なのか懇切丁寧に教えてくれ。
「……とりあえず教室に戻ろうぜ、そこで話す」
「あいつに興味を持つのはまあ結構なことだがな、万が一、あいつに対して男女間の感情を持ってるんだったら――やめておけ」
――失礼な。
軽い自己紹介も済み、三人で俺の机を囲んで昼食である。
ハルヒと同じ中学出身の谷口がいるおかげで、当然話題はそのことになる。そしてこれも当然のことだが、今朝の顛末もネタにされた。
そんな中で谷口がそう切り出したのだ。
「中学で3年間涼宮山と同じクラスだったからよく知ってるんだがな、あいつの奇人ぶりは、常軌を逸してる」
「あの自己紹介?」
「そ。中学時代にも、ワケの分からんことを散々やり倒していたなぁ。有名なのが『校庭土俵事件』!」
「……なんだそりゃ」
「石灰で白線引く道具があるだろ? アレ、何つーんだっけ……? あーまあいいや。
ソレで校庭にでかでかとけったいな絵文字を書きやがったことがある。ひかも夜にゃかの学校に堂々とひのびこんで」
土俵はどこいった。あと口に物入れながら喋るな。
そりゃまたアーティスティックな土俵だ、一般公開したらこの絵文字土俵には人間の苦悩が云々、
とか言って無理やり前衛芸術とみなす似非芸術評論家が食いついてくることだろうな。
さてさて、負傷者を出した怒涛の初日は明け、次の朝のことだ。
何の因果か席が前だったという地の利を活かして、ここはいっちょコンタクトを試みるのもいいかなー、
などと一瞬血迷ってしまった俺を誰が責められよう。原住民との邂逅、もしくはUMAを目の当たりにした、
探検隊員のリアクションを思い出してもらいたい。あんな心境だったんだよまったく。ちっともスペシャルじゃねえよ。
「――なあ、初っ端の自己紹介のアレ、どのあたりまで本気だったんだ?」
「…………」
はっはっは、何やってんだろうなあ俺。めっちゃ作り笑いだしよ。
「初っ端のアレって何でごわす」
いや、宇宙人がどうとか。
いや、違うけどさ……。
「『違うけど』、なんなんでごわすか」
「……ぇーいや、なんもない」
「だったら話しかけないでほしいでごわす。時間の無駄でどすこい」
……『どすこい』?
ふん、と鼻を鳴らすと、ハルヒはそっぽを向いた。おお、頬の肉がふるふると波をうってるぜ。
俺はというと、曖昧な笑みで元に向き直り机に突っ伏した。
クラスメイトは、そんな俺を可哀想なものを見るような目で見ていた。
やめてくれ後生だから。
どこかのパレードでマーチなゲームのごとき可哀想な視線(青色)が、昼休みまで俺を焼き続けたせいもあり、
ハルヒとコンタクトを取ることはできなかった。さっきの時点でする気なんか失せていたがな。
はは、飯でも食うか……。
ん、この声は――よぉ、お前か中学時代からの友人国木田。で、その隣にいる男は……えーと?
「説明くさい台詞どうも。こいつは谷口。なんとあの涼宮山と同中だったって」
たにぐち……ああっ! あの押し潰されたヤツか!? ちょっと待て回復早すぎるだろ、おい! ピンピンしてるじゃねえか!?
「気にするない。ま、よろしくな。ええと……キョン、だっけ?」
「うん、こいつは中学校の頃からずーっと『キョン』ってあだ名なんだよ。あまりに定着しすぎて、もう友達は誰も本名で呼んでくれない」
そう、悲しいことにそれは事実だ。奴の言うとおり中学時代から俺は本名ではなく常時『キョン』というあだ名で呼ばれるようになっていた。
それというのもまず俺の妹が俺の事を『キョンくん』と呼んでいるからで、たまたまウチに遊びに来た友人がそれを聞いて面白がって「キョン」
「キョン」言っていたらそれを聞いた他の奴らも面白がって使うようになり定着してしまったわけだ。どうしてくれる。俺はハムの人じゃねえ。
「僕の責任じゃないよー」
あははー、と屈託なく笑う国木田。この野郎め。
まあ、なんだ。谷口だったか。そんなわけで俺のことはキョンでいい。
「あー……いいのか?」
いいと言うかなんと言うかもう諦めた。
涼宮山ハルヒは、黙ってジーッと座っている限りでは、いち美少女高校生、
その一方で黙ってジーッと座っていなくとも力士高校生であった。
先ほども言ったが、俺の視力と脳は至って正常であるからして、
そう述べるにはそれなりの理由というものがあるのだ。まあ聞け。
どう見ても力士輪郭なのにどう見ても掛け値なしの可愛い顔に見えてしまう、
というのがヤツを見たときの感覚だ。もちろんこれは俺だけが持つモノではなく、
ヤツを目にした人間は全員このキモチワルイ矛盾した感覚を持つ。全くもって不可解なことだ。
後に聞くところによると、あまりに不可解すぎて、この現象は早くも5月の時点で、
喜べハルヒ、不思議人種を欲するお前自身が不思議人種に認定されたぞ。
ちなみに「本来の7つは何だ」とその噂を俺に知らせたクラスメイトに尋ねると、
「あと1つ、『消えた部活動』しか知らん」という答えが返ってきたんだがまあそこはどうでもいい。
まずは体格か。
はっきり言おう。巨体だ。……いや、あれを巨体と言うにはいささか難点がある。
本来の巨体とは、こう、縦と横が揃って高く、伸びている体型のことだと俺は認識している。
ハルヒは、決して高くはない。むしろ縦に関しては低い方だ。ただ、横に太――ああいや、
ふくよかだ。ひたすらふくよかなのだ。丸い、というよりはなんと言うか、むしろ山――いや違う、
……えーと、プリン! そう、アレはむしろプリンの形状に近いものがある。
こういう体格を世間一般的になんと呼ぶのかは、不勉強にして知らぬ――ということにしておいてくれ。
不用意な発言を避けるジェントルメンな俺である。むしろ余計に露骨になった気がするのは錯覚だ。
それはまあ置くとして、次は服装だな。
うちの高校――北高は古式ゆかしく制服を重んじる高校であるため、
女子は指定のセーラー服を着用することになっているので、ハルヒも勿論それを着ているのであるが……、
俺もエンタの神様はロクに見たことないけど、あの番組って基本あるあるネタしかないよね?
久米田康治は「そこからその発想につなげるか」っていうネタが多いから、エンタで放送されるようなネタとは真逆だと思うんだけど。
ヲタは二次元にしか興味がないからハニートラップにひっかからない
↓
↓
中国っぽい国「ヲタを釣る方法考えました、萌えキャラでヲタを釣るんです」
↓
ハルビンが流行った次の週くらいにはもうこのネタやってて、久米田先生フットワーク軽いなーと思った。ただ、あまりにタイムリーなネタに走りすぎると、年金未納を誌上で土下座して謝ったときみたくなっちゃうから気をつけなきゃなんだけど。
だんなさまは涼宮ハルヒのほにゃほにゃという本をたくさん持っている。読んだ後に本棚に戻さず、そこらに散らかすので、私が本棚に戻している。
その本には巻数が書かれていないので、左端に戻すようにしていたけど、その並びを見て「順番通りじゃない」とぶーたれられることがしばしばあった。その度ちょっと途方に暮れた。
さっき、Wikipedia あたりから情報を引っ張って、本の巻数をマジックで書いておけばいいんじゃないかとひらめいた。それで、とりあえず本を一冊取って、どの辺に書こうかと背表紙を眺めていたら、背表紙の上の方にちっちゃく巻数っぽいものが書かれている事に気付いた。なんでこんな控えめなのこのひと。それはそれとして、マジック持ってくる前に気付けてラッキーだった。
そんなこんなで我が家では無事涼宮さんが順番通りに並ぶようになったけど、同じ事で悩んでいる人がいるかもしれないと思ったので、増田に書き留めた。
ふと昔やっていたネトゲのことを思い出したのでこれを書きます。
それは今となって「最悪のネトゲって何?」と聞かれたらまず上位2つに食い込むであろうゲームがβテストだった頃のお話。
その世界は今よりもとても「狭かった」。だけどのんびりで優しくて居心地の良い所だった。
ボス狩りも攻城戦もなく、目玉が飛び出るほどの経験値を溜める必要もなく、激レアアイテムも猫耳とかウサミミとかその辺しかなかった。
そんな世界に私はヒーラーとして降り立った。別に剣士もいたのだけどその辺はさておき。
私は都会の片隅の建物の中でそこに集まった人たちと雑談+転職お祝い係をやっていた。
ある日、そこに一人のアーチャーがやってきた。初めて見る顔だったけどやって来るなりこんな事を言った。
「俺たちと一緒にこの世界で有名にならないか?」
…アホだった。
だけどそんなアホが大好きだった私はそのアーチャーにホイホイついて行った。
やって来たは今いた建物の外徒歩3秒。修行用のわら人形が立ち並ぶ広場に私を勧誘したアーチャーと盗賊と魔法使いがいた。
「俺たちはこの世界で有名になるための集まりを作ろうとしている」
…3人で?
まだ立ち上げたばかりだからね。君も入らないか?
えーと、んーーと…入るっ
そんなわけでアホが四人そろい、世界の片隅で世界で一番有名になるための集まりができた。
集まりの名称はあるがここでは伏せておく。
…念のために言っておくが涼宮某がまだ発表される前の話である。
それから翌日だか数日だか覚えてないけど都会の片隅の修練場にやってきた私。
そこには見知らぬ人がいた。皮の帽子をかぶった金髪ショートの女剣士。
はじめましてー、と挨拶しいつものようにどうなれば有名になれるか…というのはそっちのけで雑談をしていた。
この時はまだ、普通の剣士だと思っていた。
それから修行もそこそこに毎日のように都会の片隅の修練場に赴いた。そこには愛すべきアホ…もとい仲間達がいたから。
殆どは雑談かお馬鹿な騒動を巻き起こし、たまーに外で遠足にいったりはたまた真面目に戦いに行ったりしていた。
毎日が楽しかった。本当に楽しかった。
それから数ヶ月。たゆまない勧誘活動の末メンバーは10人ちょっととなっていた。
メンバーが増えて時が過ぎれば各々に役割のようなものができてくる。
その中で先ほどの皮の帽子をかぶった金髪ショートの女剣士。彼女はガキ大将的なポジションになっていた。
おもちゃボケ役はおろか学級委員長に先生までも手玉に取り、私の突っ込み軽くいなし好き勝手にする様はまさに影の番長だった。
更に愉快な集団になった我々は都会はおろか地方都市にダンジョンまでも駆け回り、一部で悪名を轟かしたとか轟かさなかったとか。
そんなのが数ヶ月続いたある日、先日ヒーラーとは別の剣士の方で付き合っていた人とゲーム内結婚なんて酔狂なことをした私はあることで非常に悩んでいた。
正直、生まれて初めて考えることでどうにもならなかった私はふと影の番長のことを思い出し相談してもいいか、とお伺いを立てた。
相談を快諾してくれた彼女は戦いもそこそこに私の元にやってきた。そして数時間も私の悩み事を聞いてくれてアドバイスをくれた。
それからも何度も悩み事があっては相談になってくれるようになった。
それが境に影の番長の見方が変わった。なんというか、姉のような人と思うようになった。
いつもはちゃめちゃで意地悪だけどみんなを引っ張っていき、時には優しく包み込んでくれる人。例えるなら太陽のような人。
リアルでは私が兄弟で一番上なのだけどその人はまさに私の「お姉ちゃん」のような存在になっていった。
また例によって数ヶ月が経ち、私と「お姉ちゃん」と愛すべきメンバー達は相変わらずバカをやっていたのだけどその中に異分子がやってきた。
別の人格と書くとあれだけど、有り体に言うと「別の中の人」が現れたのだ。
自称官能小説家の「別の中の人」は正直あんまり良い第一印象じゃなかった。なんていうのだろう、ねちっこくて冷たい存在だった。
戯れなのか何なのか分からないけどそれからたまに「別の中の人」は現れた。たまにセクハラまがいのこともするようになってきた。
そういうノリは好きじゃなかったし、何より「お姉ちゃん」と一緒にいられる時間が減ってしまう。
「別の中の人」には出てきて欲しくなかった。
ある日私はとんでもない大チョンボをしでかした。意図してやったことではないけど「お姉ちゃん」を傷つけてしまったのだ。
それに当時気がつかなかった私は「別の中の人」に呼び出しを喰らった。
何のことかよくわからなかった私は言われるがままに都会の片隅の建物に向かった。
そこにいたのは「お姉ちゃん」の姿をした「別の中の人」。「お姉ちゃん」を傷つけたことを突きつけられ激しい罵倒を喰らった。そして最後に一言
「おまえとはもう会わせない、お別れだ!」
といって消えた。
…何だかよくわからなかった。傷つけた事実ではない。それは深く反省し本人に弁明をしたかった。
だけど、なんで「別の中の人」が「もう会わせない」とか言い出すの?
理解できない
え、なんで?
疑問はすぐに激しい怒りへと変わった。