もう自己紹介など耳に入らない。それくらい今のは強烈だった。
誰もが、先ほどの発言は冗談だと思ったことだろう。
否、それは否だ。
結果から見ると、それはギャグでも笑いどころでもなかった。
アイツはいつも大マジなのだ。全ての瞬間が取組なのだ。
まあとにかく――こうして俺達は出会っちまった。
しみじみと思うね。神よ仏よお前等は金輪際俺の敵だからなと。
……ああ、ヤツの名前か? 名前はだな、件の台詞の前だ。
「――東中出身、涼宮山(すずみやま)ハルヒでごわす」
やたらに野太い声。
しかも「ごわす」「ごんす」「おいどん」の3本柱。
……お前、本当に少女なんだろうな?
ツイートシェア