はてなキーワード: ナナリーとは
お前もっと書けよ!
あちらに書いてある通り、千年戦争アイギスはDMMが運営するR18ブラウザゲーのRPG要素付きタワーディフェンスだ。
タワーディフェンスゲームというのはプレイヤーの本陣めがけて敵がゾロゾロとやってくるので、それを迎撃するRTSっぽいゲームだ。
それ以外の部分ではRPG系ソシャゲによくある、面クリアで手に入れた低レアユニットや曜日クエストの合成用ユニットなどを消費してキャラクターのレベルや好感度を上げることで強化し、ストーリーや週替わりのイベントをクリアして報酬の無償石を集めてのガチャやイベント自体の報酬としてキャラを入手し、さらに戦力を強化していく。
後に一般向けスマートフォン版も開始した。R18と一般でデータは共有できるし、PCとスマホで各1個ずつセーブデータを作れるので、2個目のデータでベテラン勢によるタイムアタックなどが流行ったこともある。
詳しい事はWikipediaとか、途中で分裂して2つある攻略wikiとか、意外とネタ系情報がなく真面目に書いているニコニコ大百科などを見よ。
アイギスがなぜ生き残っているのか。
エロ? 確かにまあエロシーンはあるが、初期は実にあっさりしていた。セリフ量的な意味で。シチュエーションは割とマニアックなのもあったが。声も無い。声は今も無い。ある声は男キャラが死んだ時の声と、女キャラが死んだ時の声、あと敵が出現する時のウォーとかワオーンとかだけだ。もちろんアニメーションも無い。女キャラは何年か前に数えた時に500人くらいいたから、今は600か700くらいだろうか。もう名前も憶えてられない。王子はちょっとセックスモンスターすぎる。1日10人抱いても2ヶ月待ちだ。ロリキャラと帝国キャラ相手の時だけ犯罪者じみてるし。やるだけやっておいて手に入らないとか言って泣くし。
ドット絵? 確かに可愛いしぐりぐり動く。今では☆3以上は全員専用のドット絵があり、クラスチェンジや覚醒で変化するが、最初は最高レア(☆7)以外全員☆1の色違いという有様だった。
ストーリー? 困っている人や女の子に対して部下たちが「助けましょう!」って言うと、髪で目が見えない昔のエロゲ主人公みたいな王子が「・・・・・(こくり)」で進むやつだぜ。クライマックスにだけちゃんとしゃべるけど。あとエロシーン。
魅力的なおっさんキャラ? そりゃどいつもいい味出してるけど、エロゲーでおっさん活躍させてどうするんだよ! 戦力的に使えるやつもいるけど、基本的にネタ扱いで、男限定ミッションや低レア限定ミッション以外ろくに出番がないだろ正直に言え!
ネタ? そりゃ、エイプリルフールに女神が格闘家に憑依してソバットで並みいる敵をなぎ倒すとか、ヤスダスズヒトがキャラデザしたイケメン皇帝が女神を担いで砂漠を走って来るとか、アルスラーン戦記や7つの大罪とコラボしてR18の方にはフードを被った代替キャラが登場したりとか、魔王が死んで職を失ったデーモンが菓子工場を作ったりとか、ゴブリンの女王が七色に輝くレース場から転落してメカになって復活したりとか、色々あるけどさあ。あとプリンセスモーティマなんていうプレサービス時代のネタをなんで去年のエイプリルフールに再現してるんだよ!
やはりゲームバランスであろう。勿論最高レアを湯水のごとく投入すれば、大半のクエストは楽勝だ。キャラによっては数体で楽勝だ。だがエンドコンテンツたるストーリー終盤や英傑の塔、大討伐の神級EXにぶち込まれる高難度ミッション。最高レア・ブラック(☆7)の第二覚醒LV99コスト下限を並べても勝てるのかこれ、となるやつ。ただそれも回数を重ね、敵の出現パターンや特性を見極めれば活路が開き、適切なキャラを適切な順に配置し適切なタイミングで適切なスキルを使うことによってやがてクリアできる。フロムゲーかお前は。気が付けば編成には普段ろくに使わない癖の強いスキルやアビリティのキャラが、特定のシチュエーションのためにピンポイント起用され、「ぼくの考えた最強の編成」とは違う独自の魅力を持った面々になっている。他のプレイヤーはどうやったのかなと動画を検索してみると、15人編成のところ3人だけでクリアしていたり、イベント限定キャラのみでクリアしていたり。それもまたアイギスだね。ここにナナリーを置きます、ナルサス、カレー食ってりゃ勝てる、高難度少人数動画見たら全部にルフレ、そういった事は忘れろ。
最初の頃はキャラ不足で、ヘクター(☆2、田んぼで取れる)をコスト下限にしたのを複数編成して活用したりもしたが、今となっては第二覚醒黒LV99下限が何体いるだろう。毎週の緊急ミッションはほとんど消化試合だ。でもたまに熱くなれる。それでいいじゃないか。無課金だもの。
「シンプルだからこそ強い」の下には「中途半端なので弱い」が無数の屍として眠っている。
中途半端な10の存在が均衡を保っていた環境にシンプルな1が参戦することで、10の「おふざけの選択肢」と1の「最適解」が誕生する。それまでは10の「普通の選択肢」があったのに、たった1つの選択肢以外は「舐めプ」として扱われるようになるんだ。
これが凄い端的に現れたのが、KOYで有名な「レベルを上げて物理で殴ればいい」だ。シンプルな選択肢が強いということは、多様性の破壊を生む。テストに出るから覚えて帰れ。
ダクソのロンソ、FGOのマーリン、アイギスのナナリー、初期からいるけどその分野における許されていいギリギリの値を設定してしまったので上位互換を出せないような奴らは、結果的に多くのマイナーチェンジに対しても上位互換となって近隣領域を侵食し、最終的には環境の多様性を奪うという巨大な問題を抱えてるからな?
※本文には「コードギアス 復活のルルーシュ」のネタバレを含む。
10年前のR2放送時物語が終盤に差し掛かり最終回というものを意識した時、本当に比喩ではなく毎週の楽しみであり、
生き甲斐だったコードギアスが終わるという切なさを感じつつ、その分素晴らしいものをみれるのではないか
という期待感もあった。
この素晴らしい物語が終わってほしくないという気持ちが重なる、そんな期間だった。
ルルーシュがスザクと行った本当のゼロレクイエム、ナナリーがフレイヤでやろうとしていたこと
この二つの類似性に打ち震え、あの悲しい最後のシーンはルルーシュ・スザク・ナナリーの物語を終わらせるにふさわしい、
素晴らしいもので、それまで見てきたどんな作品の最終回よりも美しいと思った。
それまでの話数は放送後何度も見返したが、
私にとって不可逆で不可侵の素晴らしい思い出だった。
最終回放送から8年後、西暦2016年にそのコードギアスが、ルルーシュが復活するとの特報が出る。
思い返せば亡国のアキトシリーズの放映や、パチンコ化などのメディアミックスの情報は、
アニメ放送後も途切れることはなく、コードギアスは死なないコンテンツになったのだと気付くべきだったのかもしれない。
情報は少しずつ鮮明になり、総集編としての劇場版3部作が放映されたのちに
与える変更点を加えつつ次々と公開していく。
そしてルルーシュが死んでから10年がったった昨日、西暦2019年2月9日、平成最後の冬に
ルルーシュは死んだのに。
美しく、そして気高く世界から憎しみを無くすために文字通り命をかけた主人公は
もういないはずで、それでも世界は続いていたのに。
復活
肉体が蘇るわけではないよ。
ルルーシュがいない世界で必死に、彼が求めた願いを実現するために
それでもよかったのではないかと考えた。
だがし復活したのだ、
策を練り、有無を言わせぬ迫力で味方を鼓舞し、指示を出す。
あれがルルーシュだということに異論を唱えるファンはいないだろう。
それほどまでに素晴らしくルルーシュだった。
詰め込まれており、それでいて色褪せない、新鮮さも感じることのできる、素晴らしいストーリだった。
完結した作品であるはずという思いが強い人が多いのではないか。
感情を抱いていた。
だけれども、観て、楽しんでしまうのだ。
どんなに抗おうとしていたとしても、
観終わった後に私がどんな感想を抱こうが、
それは全くもって否定できない。
観ないわけにはいかない。
すぐに決めることはできなかった。
少しでもこの胸のつかえがとれないかと
監督のインタビューのタイトルに「批判を覚悟で制作に踏み切った」とあった。
冷静になってみればそれはそうだろうという感想だ。
物語を美しく終わらせるのではなく、
解釈する私の様な人間から批判が出るのは覚悟していただかなくてはならないだろう。
とらえている人が多いように感じる。
また、劇場でも終幕後に涙を流し、
良かったと感想を漏らす人も多くいた。
どんなに賛否両論の意見が出たとしても、「賛」の意見が出続ける限り
今後も興行収入を伸ばし続けるであろう。
向けられる覚悟がないといけない。
「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけ」だ。
しかし、「復活」でルルーシュはこのセリフを否定するかのような言動を行う。
C.C.と同じ、撃たれてもその命を失うことがない
L.L.にはその覚悟がない。
人とは違う理で生きている。その悲しさを物語っているのかもしれない。
円盤を購入するという行為に我々は「支援」という意識を持って行っていたと思う。
我々の支援なしには生き続けることができないと、
その支援が乏しく、延命や繁栄をすることができずに死んでいったコンテンツを
観ていたからこそ、そうした感情が行動させていたのではないか。
私が「復活」を劇場で鑑賞した際に
本作でも重要な役割を担う「玉城真一郎」のクレジットを見た時だ。
ご存知の方もいると思うが、「玉城真一郎」をTVシリーズで演じていた、
もちろん総集編の劇場版で「玉城真一郎」を演じた演者の方の演技は
素晴らしく、引けをとっているだとか、優劣があるといいたいのではない。
その悲しさは、当然のことながら亡くなった人はもう「復活」しない
実際私もそうだった。こんなことを書くと現実とフィクションを理解していないと
否定されそうではあるのだが、私が10年前に愛した「コードギアス」には
壮大で近未来的なSFとしての要素もありながら、リアリティがあったのだ。
死にゆく人間を救うことはできない。そんな現実を突きつけられるような、悲しい物語だったのだ。
だからこそ私たちは最終話でゼロの剣に貫かれたルルーシュを見たとき、
そこにリアリティを、死んだ人間は蘇らないという現実をフィクションの
私は10年前の最終話でルルーシュの死によって完結した素晴らしい物語を
味わうことができたこと。
デザートのような続編を味わえたと、いうところだろうか。
何とか消化吸収に努めないといけないのだろうか。
吐き出したところで、何にもならないのだから。
同じく「死なない」コンテンツに「復活」した。
待ってる人がいないんだったら、日常に帰りたい気持ちに説得力がないじゃん。
家族って手もあるけど、中高生はどうしても「家族に逢いたい」っつー感覚が薄いからな。
その点、友人以上恋人未満の可愛い幼馴染なんて分かりやすいだろ?
「あいつを泣かせたくない」とか「あいつに告白するまでは」とか。
そのヒロインが「待つ女」であることが多いのは、彼女が非日常に踏み込んできちゃうと日常感が薄れるから。
逆にアグレッシブな性格にして意外性を出すってのもいいけどな。
幽白の螢子とかフルメタのかなめとかは生身で非日常に飛び込んできちゃう。
スザクは正しくない方法で得られた結果はやはり正しくないと思ってる。
この溝は深い。
しかしのちにできる。そのときスザクはどうなるのか。また守るべき者を失った時スザクはどうなるのか。
自分個人の感情を言えば、国のトップにはルルーシュに立ってほしい。
なぜなら国家内には「正しい」方法や法律があっても、国家間には無いに等しい。自然状態に似た弱肉強食のバトルロワイヤル。
その中をスザクは守るべき者を守りながら戦うことができるのか。「正しい」方法と守るべき者の命の二者択一を迫られた時、どちらを選ぶのか?
私はとんでもない思い違いをしていたのかもしれない。
過去数回にわたって色々とゼロレクイエム後について書いていた。
しかし、私如きの推察など、とうの昔にルルーシュが予想していたとしても
何ら不思議ではないだろう。
もちろん私はその点についての回答を用意していた。
「いくらルルーシュとはいえ遠い未来のことを予測できるはずがない。
だからこそシュナイゼルに『ゼロに仕えよ』という曖昧な形でギアスをかけることにより
思考の自由を残した」
という回答だ。
違うのだ。
もっと単純に考えればいい。
作中では何人もの軍師が、特に守備を命じられた武将に手紙を渡していたはずだ。
「もしものときにはこの手紙を開け」
と。
ご存知ない方はドラえもんの「ウソ800」を思い出してもいい。
先読みの得意なルルーシュのこと、「こんなこともあろうかと」ナナリーのために手紙を残しておいても不思議ではない。
それもただの手紙ではない。
相手の思考を読んで、あたかも会話してるかのようにビデオレターを作成するという万国びっくりショーにでも出れそうな
特技を持っているルルーシュである。
それにルルーシュはスザクとナナリーの能力を十分に把握していたはずだ。
政治の執行部分はシュナイゼルが司るとしても、方針を示すエグゼクティブはナナリー(そしてスザク)しかいない。
しかし彼らにそんな指導力があるとはほとんどの人が思わないだろう。
経験を積むことによりいずれは指導者としての手腕が身につくかもしれないが、
急に傾きかけた大国の指導者として手腕を発揮せよというのは非常に困難なことである。
そこでルルーシュはナナリーやスザクの性格、それに世界情勢から
「将来起こりうる可能性の高い事象のうち、ナナリーやスザクにとって苦手な局面」
を可能な限り見つけ出し、その困難を乗り切るための策をしたためたと考えられる。
以下、2例ほど想定事例を挙げてみることにしよう。
ルルーシュの残したビデオレターによって窮地を脱したナナリー。
しかし……
「ナナリー、調子はどうだい?」
「ナナリー、お前はよくやってるよ。オレの自慢の妹だ」
暗い部屋の中、リモコンを操作するナナリー。
激務に次ぐ激務で疲れ果て、心身ともにボロボロになっていたナナリー。
彼女にとって、聴き慣れた兄の優しい声と、美しい兄の姿が唯一の癒しとなっていた。
「お兄様……」
零れ落ちる一筋の涙。
どんなに会いたいと願っても、決してかなうことはない。
でも、これで明日からまた頑張れる。
細い両腕で身体を起こし、ベッドに倒れ込む。
ブリタニアの代表となってからは、咲世子の申し出も断り、ナナリーは極力誰も自室に入れないようにしていた。
芋虫のようにもぞもぞとベッドにもぐりこむ。
外の舞台で民衆が目にするブリタニア代表としての優雅な姿からはほど遠い。
しかし、以前からは想像できないような逞しさがそこにあった。
いつものように優しい兄の声に包まれながら、ナナリーは深い眠りの底に落ちていくのだった……。
……いかがだっただろうか?
「こんなのはナナリーじゃない! ナナリーは黒くなきゃだめだ!」
という読者の方もおられるかもしれない。
そう思って、もう一パターン用意させていただいた。
黒ナナリーのパターンを紹介して、この話の締めとさせていただきたい。
ピッ
このビデオを再生しているということは、窮地に立たされているということだな。
でも大丈夫! このルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの名において、
今の状況から脱出する起死回生の策を教えよう。
お前が風邪を引くといけないけら、遷都は温暖で過ごしやすい土地を選んでおいt」
ピッ
(……1時間経過……)
ピッ
「……だからくれぐれも気をつけないとだめだぞ。
おっと、ちょっと話が脱線しすぎたな。
よし、今の状況を脱出する方法を教えよう!
おそらく今の状況は……だろう、だからこんなこともあろうかと用意しておいた……で、
条件がクリアされた後はシュナイゼルを使って……すればいいんだ。(この間約50秒)
どうだ? これで一安心だろう?
他にも様々なパターンを想定して策を用意してあるから、困ったことがあったら
いつでもビデオを見るんだぞ。
い、いや、多分きっとお前も年頃の女の子だし、立派にひとり立ちしているから
あ、兄として禁止するとかそういうんじゃないんだが、
相手はとにかく慎重に選ぶんだぞ。
まずギャンブルやるやつは絶対ダメだ! あとあちこちの女に手を出すやつ!
ピッ
そしてナナリー、カレン、神楽耶はヒロインになれなかった女達である。
(C.C.は別格扱いなのでここではとりあげない)
理由は、「ルルーシュを信じ切ることができなかったから」。
シャーリーはルルーシュが自分の父を生き埋めにして殺した、憎い敵であるゼロであると知りながら
彼の孤独を理解し彼のために傍にいようとした。
カレンはシャーリーと同位置のキャラクターである。ゼロがルルーシュであると知り、常にルルーシュの
傍にいて、ルルーシュの孤独まで分かっていた。にも関わらず信じ切ることができず、傍にいようと
しなかった。
ロロはルルーシュのためというよりも自身のために偽りの兄を信じ、傍にいようとした。
ロロと同位置の立場にいるのは当然ナナリーである。
ナナリーもまた、自分自身のために兄を愛し、兄の傍にいることを望んだ。
(ナナリーは今までも決して兄を理解しようとしたり兄のために行動しようとしなかった)
しかしナナリーはロロと違い優しい兄の姿を信じることができず、ゼロとしてのルルーシュ、
ブリタニア皇帝としてのルルーシュの姿しかみようとしなかった。
神楽耶は C.C. の評価通り、ゼロ=ルルーシュとの接点がほとんどないにも関わらず、持ち前の洞察力の鋭さにより
とはいえ所詮「ある程度」なのでルルーシュに対する理解は完全とはほど遠く、そういう意味でも
ヒロインの座を獲得することは難しかっただろう。
それに神楽耶は女であるよりも「日本の盟主」であることを最優先に行動するタイプの人間で、
根っからの指導者である。
日本を捨ててルルーシュを取るなどという行為は、たとえ彼女がカレンやシャーリーよりも
結局、ルルーシュを信じた2人はルルーシュとともにその命を落とし、
ルルーシュを信じ切れなかった3人は心に大きな穴を開けて生きることになる。
「自分が信じなかったばかりにルルーシュは死んだんだ」という後悔の念に
さいなまれながら生きていくのだろう。
前:(3) http://anond.hatelabo.jp/20081002054900
番外編:(3.5) http://anond.hatelabo.jp/20081005204600
次に、軍事面での考察をしてみよう。
今回は特に長いので、時間の無い方は概要だけ読めば十分である。
エピローグのカレンの独白にあるように、世界は間違いなく軍縮の方向に向かう。
しかしこれは世界(特にブリタニア)に今までの軍事力を支えるだけの経済的余力がなくなったためであり、決して平和的理由からではない。
世界の軍事力はZR後に急激に縮小し、その後緩やかに軍縮が行われていく。
むしろブリタニアは国内事情を盾に軍事力維持の正当性を主張し、他国にとっての脅威となるだろう。
超合集国各国も対抗して軍事力保持を主張するも、シュナイゼルの策により未然に防がれる。
世界は再び、ブリタニアに対する(一方的な)恐怖を抱くことになる。
実は、富士の決戦後でもブリタニアの軍事力はあまりダメージを受けていなかった。
富士の決戦ではルルーシュの富士山大噴火やフレイヤによってブリタニア軍は壊滅的な打撃を受けた。
しかし、決戦前の戦況を見れば、世界中でブリタニア軍と黒の騎士団(実体はおそらく各国軍隊がそのまま自国国境を守っているだろう)がにらみ合いを続けていることがわかる。
ここで超合集国側の戦力を推察すると、今までの本編の描写から最新のナイトメアを保持している部隊は富士の決戦に臨んだ黒の騎士団本隊ぐらいであろうと思われる。
一方ブリタニアは、いくら主戦場から離れているとはいえサザーランド・グラスゴークラスのナイトメアは世界中の部隊で標準配備されているだろう。
紅蓮や神虎、暁といった最新ナイトメアの開発能力のあるインドを除けば、黒の騎士団本隊壊滅後に世界中の国を制圧できる。
当然ZR直後にも、絶大な軍事力を保持していたことが推測できる。
しかし、その軍事力は一気に縮小される。
わかりやすくいうと、「兵士にメシを食わせる金がない」のである。
前述の通り、ブリタニアは経済的に壊滅的なダメージを受けている。
シュナイゼルやカノンは、ナナリーが示すであろう平和路線への方針をうまく活用し、ブリタニア経済の崩壊を防ぐという現実的な理由のために急激な軍縮を敢行すると思われる。
もちろん急激な「人員減」は失業者の急増、それに伴う社会不安、経済不安、犯罪増加や治安悪化など諸々の弊害を生ずるためこれは行わない。こうした余剰人員は例えば公共事業等によって一時的に吸収することで段階的に人員削減を行うだろう。
そしてこの公共事業の一つが「飢餓や貧困対策」なのではなかろうか(具体的に何をするのかは知らないが)。
さて、軍縮を行ったブリタニアだが、今後まだまだ軍事力の活動の場は多いことが予想される。
旧貴族の反乱である。
ルルーシュによって反乱を起こす貴族はかなりの割合で討伐されただろうが、反乱は起こさないまでも不満を抱えていた元貴族は相当数いたと思われる。
また、植民地エリアで富を築いてきた人々もルルーシュに対して憎しみの念を抱いていただろう。
こうした人々にとってルルーシュの暗殺とナナリーやコーネリアといった皇族の復活は歓迎される出来事だっただろう。
(シュナイゼルは、ペンドラゴンにフレイヤを落としたこともありどのような評価をされるか不明。歓迎する人と憎む人が半々、といったところだろうか。ゼロについてもまた同様だが、ここではそのあたりの考察は脇に置いておく)
貴族制の復活を望み、そしてナナリーに断られることになるだろう。
一方で長期的な経済悪化により、貴族達は元領民に助けを懇願される。
かくして領民のため、そして自分の家のために元貴族達は立ち上がることになる。
おそらく軍需産業からの多大な支援や元ブリタニア軍人の参加によって相当の戦力を用意できるだろうが、ゼロスザクをはじめとしたブリタニア正規軍(名目上は黒の騎士団だろうが)に勝てるはずもないので勝敗については特に考察しない。
しかし、こうした政情不安によってブリタニアが軍事力を維持する大義名分とできることは大きい。
シュナイゼルがこれを利用しない手はない。
政治力で超合集国が勝てるとも思えないので、結局その他の国はブリタニアの要求を認めることになるだろう。
ナナリーにも当然反論の余地はなく、スザクはバカなのでシュナイゼルに簡単に丸め込まれる。
(シュナイゼルは「ゼロに仕えよ」というギアスをかけられているだけなので、おそらく自分が「ゼロのため」と思えば手段を選ばないと思われる。別に嘘をついているわけではないし)
結果として、世界の人々は依然としてブリタニアの軍事力に対する脅威を抱き続けることになるだろう。
程度の差こそあれ、超合集国も軍縮と政情不安による軍事力保持という2つの流れがあることに大差はない。
ブリタニアの急激な軍縮により、各国は安心して軍縮に向かうことになる。
度重なる戦争により疲弊した国を復興させるため、世界はカレンの言うように「戦争に向けたエネルギーが飢餓や貧困に向けられる」こととなるだろう。
しかし、紛争は世界中のあちこちで勃発する。
元ブリタニア植民地エリアは、突然の植民地支配からの解放により、新たな戦争へと向かう。
こうした流れは、現実世界におけるアフリカの元植民地を見ればわかりやすいかと思う。
また、突然支配権を失い、また祖国も経済的に壊滅状態で事実上帰る家を失ったブリタニア人も多いだろう。
彼らがかつての黒の騎士団等のレジスタンスのようにテロリストになる可能性も高い。
こうした紛争やテロから世界を守るために黒の騎士団は世界中で戦い続けることになる。
また、ブリタニアが軍事力を保持し続ければ、インドや日本をはじめとした各国は国軍保持を主張し始めるかもしれない。
ブリタニアのように、形式上は黒の騎士団でも事実上の国軍としてしまう、という主張を行う可能性がある。
しかしここでもシュナイゼルの手腕により、そうした主張を退けることになる。
かつての黒の騎士団は、本隊以外は各国の軍隊の所属が変わっただけのようであった。
もしそのままの組織体制であれば、前述の主張は通しやすかっただろう。
しかしシュナイゼルは予め、そういった自国軍化し得る危険のある組織体制は黒の騎士団の目的「国から独立した治安維持集団」とは合わない等の理由を元に、元各国軍隊を解体・再編し、さらに各部隊を数年ごとに別々の地域へとローテーションする組織体制を提案するだろう。
こうした数年ごとの配置換えは現実世界の日本における銀行員などでも地域との癒着を避けるために普通に行われていることであり、シュナイゼルも各国が自由に動かせる軍事力を削るためにこのような策をとる可能性も十分にある(もちろん、ゼロのため、ナナリーのため、平和のために)。
当然ながらシュナイゼルは、自国が事実上の国軍を持つためにあれこれと政治的な抜け道を作っているだろう。
結局のところカレンの独白はカレン自身の主観に基づく部分的な見方でしかなく、
またそうした軍縮も一時的なものに過ぎず、世界的な政情不安から軍事力は引き続き保持されていくことになる。
特にシュナイゼルの活動によりブリタニアだけが国軍を持つようなパワーバランスにシフトしていく可能性があり、世界のブリタニアに対する恐怖は当分消えることはないだろう。
(続く)
前:
(1) http://anond.hatelabo.jp/20080929225639
(2) http://anond.hatelabo.jp/20080929225856
戦争の傷が癒えないEU、比較的新しい元ブリタニア植民地エリア。
信頼できる通貨なんてどこにもないからいつどこで超インフレが起こってもおかしくないんじゃなかろうか。
(尤も筆者は経済の専門家ではないので筋違いな考察かもしれない。その辺は了承していただきたい)
帝都ペンドラゴンが東京のような政治・経済一致型の都市であったのかワシントンD.C.のように政治機能だけを備えた都市だったのかは定かではないが、どちらにせよ帝都から半径100kmが消滅している以上、政治機能はもちろんのこと経済面でダメージがないことなどありえない。
さらに、植民地の解放や貴族の解体はそれらに依存していた経済の崩壊を意味するから、ルルーシュの行った急激な改革はブリタニアの経済を直撃しているのは間違いない。
おまけに現在の統治者がシュナイゼル(帝都を滅ぼした張本人)・ナナリー(シュナイゼル側にいた)・ゼロ(前皇帝ルルーシュを暗殺。さらにクロヴィスやユーフェミアといった皇族達も暗殺している)といった面々である以上、ブリタニア国民の政府に対する不信感は計り知れないものがあるだろう。
また、ルルーシュによって弾圧されていた元貴族も、ルルーシュの死とともに再び反旗を翻すものと思われる。政治不安と大不況の中、国中で内乱が発生し、さらに政治と経済を混乱させるという悪循環に陥る。
もう一つ言及すると、ブリタニアは敗戦国として各国に賠償金を支払わなければならない可能性がある。当然各国もブリタニアの経済事情をある程度考慮するだろうが、以後数十年間ブリタニアは世界中にお金を払い続けなければならなくなる。
ブリタニアが皇帝シャルルの時代のような繁栄を取り戻すことは二度とないだろう。
おそらくここはシュナイゼルやカノンといった優秀な文官達が(ある程度は)どうにかするのだろうが、たとえ彼らがいかに優秀でも経済の安定化には相当の時間がかかるものと予想される。
首都トウキョウの一部がフレイヤで吹き飛び、数千万人の被害が出たというだけで国が潰れてもおかしくないのだが、それに匹敵するぐらい痛い出来事がルルーシュによる富士山大噴火ではないだろうか。
サクラダイト爆破によるあの大噴火で富士山地下に眠るサクラダイトはかなりの量が消失しているだろうし、少なくとも採掘場は全滅状態であるだろうから、事実上日本のサクラダイト供給能力はなくなったと見ていいだろう。
コードギアスの世界は内燃機関が存在せず、サクラダイトに依存したエネルギー活用技術が発達しているため、このことは日本だけでなく世界経済にも大きな打撃を与えることになる。
おそらくオイルショックがはるかにひどくなったような現象が発生するのではないだろうか。
この世界の日本経済はサクラダイト輸出による利益に依存していた可能性がかなり高いものと思われるから、たとえブリタニアから解放されても日本経済の見通しは極めて暗いと言える。
もう一つ言及しなければならない国がインドである。
ギアス本編では、黒の騎士団のKMFは初期の無頼等を除いて全てインド製である。
この事実は、インドが高い軍事開発力のみならず非常に優れた工業生産能力を備えていることを示している。
そして何より、あれだけの兵器を一テロリスト集団に渡せるだけの経済力を持っていることがうかがえるのである。
ひっきりなしに注文が来るKMF、新兵器開発への惜しみないリソース投資、これで軍需産業が活性化しないわけがない。
混乱する世界経済の中でほぼ唯一といっていいほど安定した経済を保ち続け(あくまで相対的にであるが)世界におけるインドの発言権が拡大する。
ブリタニアの侵略に対抗するため、中国や日本を上手く利用してブリタニアの進行を食い止める方針を固めたインドはその全ての生産力を黒の騎士団への武器提供のために使っていた。
しかし、インドが心血を注いで製作したKMF部隊と最新鋭空中戦艦は富士の会戦でほとんどが破壊された上、ブリタニアと直接戦争していたわけじゃないインドはブリタニアから賠償金を得ることもできず、大幅な戦費を回収する手段がどこにもない状態となった。
本考察では (1) のパターン、つまりインドは ZR 後に発展するという仮定の下に話を進めていく。
ひどいインフレ状態の中では、どちらもかなり経営が厳しいものと思われる。
オレンジ畑はまだマシかもしれないが、喫茶店経営ってろくに輸入もできなさそうな状況でまともにできるのだろうか……?
(続く)
前:(1) http://anond.hatelabo.jp/20080929225639
おそらくZR後の黒の騎士団も、国に属さない中立な立場での戦闘集団という
立場をとっていると思われる。
しかし、各国の軍隊が組織単位で人材を供出している以上、各々の団員は最終的には
その上で、各国より供出された団員は所属国の軍隊として考慮することにする。
文官としてシュナイゼルやカノン、武官としてゼロスザクやジノ、コーネリア、ギルフォード、
クラウディオ、ノネットがいるため人材としては申し分ないだろう。
また、他国を圧倒するナイトメア技術「エナジーウィング」を開発できる
ナナリーをよく知るものであれば頼もしい国であるが、そうでない人にとっては
依然として脅威であろう。
政治の実権は扇が、軍事の実権は藤堂が握っており、頼みのかぐやも
この状況をコントロールできるとは言い難い。
ましてや普通の女子高生に戻ったカレンには何が起きてもどうしようもない。
しんくーはおそらく再起不能だろうから、まともな人材はいないといっていい。
ラクシャータがいくら優秀でもロイド、セシル、ニーナの3人の開発スピードには
かなわないと思われる。
事実R2の後半戦はラクシャータの作品の活躍はほとんど目立っていない。
(ゼロの絶対守護領域ぐらい。トリスタンディバイダーは絶対守護領域を破壊したものの、
エクスかリバーはギャラハッドのものだし絶対守護領域は自分で作ったものだから
破壊方法を知っていて当然。そしてトリスタンはアルビオンに破壊された。
サザーランドジークはベースがジークフリート(ブ国製)だしね。)
基本的には歴史の表舞台には干渉しないという前提で話を進める。
(続く)
ここでは、ゼロレクイエム(以下ZR)後のコードギアス世界を簡単に考察してみる。
まず、ZR後の主要メンバー配置を整理する。
登場人物その後の中には筆者の推測が入っているものも多いが、
今後の議論の展開はこの推測を元に行うことをまずご理解いただきたい。
・扇:首相
・ヴィレッタ:首相夫人
以下は推測
・藤堂、千葉:おそらく黒の騎士団の軍事力の中枢にいると思われる
・リヴァル:学生のまま(これはほぼ確実かと)
・南:ロリコン。
・ブリッジガールズ:黒の騎士団にいるかもしれないし、一般人に戻ったかもしれない。
・しんくー:生死不明だがおそらく病のため政治の舞台に立つことはないだろう。
・ちゃんりん、ほんぐ:天子の側近か、あるいは騎士団の幹部だろうと予測。
おそらく黒の騎士団代表も兼務しているものと思われる。
以下は推測
・ジノ:ブリタニアでナナリーの元仕えているのではなかろうか。
・ロイド、セシル、ニーナ:相変わらず研究三昧。ニーナはフレイヤのトラウマから
研究を捨ててるかもしれないし、精神的に成長して平和のための研究を続けてるかも
しれない。
・さよこさん:ルルへの忠誠心も手伝い、ナナリーとゼロスザクの側にいるんじゃなかろうか。
・コーネリア、ギルフォード、クラウディオ:ナナリーに対する信頼とブリタニア再興の思いから
ナナリー配下として働くと思われる。
・ノネット:おそらくコーネリアの側近となっているだろう。
・C.C.:行方不明。きっとどこかでチーズ君片手にピザをほおばっているのだろう。
・ルルーシュ:生死不明。とりあえずここでは死んだものとして扱う。
生きていればC.C.とともに不老不死を解く旅に出たりとかして3X3EYES的な
ギアス3期が見れるかもしれないがそういう妄想はここでは扱わない。
(続く)