はてなキーワード: 女子プロとは
Xにて、国際女性デーにちなみ、女子プロスポーツ選手、特にサッカーにおいて、男子選手よりも収入が低いことを問題視するポストが話題になっていた。
男子選手と同じくらい頑張っている女子選手が金銭面において報われないのは、不当であると。
スポーツ関係者って、頑張っている自分は評価されるべき、というナチュラルな傲慢さがあるよね。
東京オリンピックの時の男子体操選手も、自分たちは頑張っているから、オリンピックは開催されるべきと発言し、物議を醸した。
漫画や小説、音楽や演劇、あとアイドルとかの芸能も、みんなマネタイズを考えて活動している。
どうやれば売れるのか、社会や人々が何を求めているのかを考えて、ただ自分がやりたいことをやるのではなく、やりたいことがお金になるように、時には表現内容もねじ曲げて、仕事をしている。
それなのに、スポーツ関係者だけは、自分たちのやりたいスポーツをやりたいようにやるだけでお金が入るのが、社会的正義であるように考えているんだよな。
変な女子アナに騙されないで良かった
この報道によると、この女性は元日本女子バスケット選手だ。身長が180センチ台で、中学生の時にバスケットを始め、名門私立大学出身だ。世界を舞台に活躍したことがあり、モデル活動の経験もあると紹介した。この女性は昨年、実業団を引退して米国に渡り、インスタグラムのアカウントも削除したという。
現地ネット上では、この条件に合う女性は元日本バスケット選手の田中真美子(28)だと推測されている。田中は早稲田大出身で、2019年から日本女子プロバスケットチーム「富士通レッドウェーブ」でセンターとして活躍した。2021年8月に日本代表チーム候補に選出されたが、2022-23シーズンに現役を引退した。
また、大谷の練習の映像で田中とみられる女性が映っているという主張も出てきた。ドジャースのキャンプで撮影されたとみられる映像で、ある女性が大谷が練習する姿を見ているが、この女性が田中ということだ。
女子プロゴルファーの大西葵とそのキャディーがアース・モンダミンカップで起こした騒動が連日ニュースになっている。
先日の報道では女子プロゴルフ協会が喧嘩両成敗的な処分を下したが、それについての大西葵プロが公開した謝罪文は全く反省の色が見えず「私は悪くないけど変なキャディーを雇っちゃったことは反省しています」といった自己愛、自己憐憫に満ちた内容だったことでさらに炎上しているようだ。
そもそもこの騒動、YouTubeでも当時の動画が公開されているがキレて騒いでいるのはどちらかというと大西葵プロの方で、キャディーはそれをなだめているように見受けられる。もちろんこれは騒動の中のほんの一部だろうしこれだけで判断することはできないが、それでも大西葵プロに全く非がないと思う人は少ないだろう。
これだけ連日騒がれるような騒動を起こしておいて今尚、自分は悪くないといったスタンスを発信し続ける大西葵プロは特殊な人間なのだろうか。いや、そうではないと思う。
男女の格差が未だ著しい日本では日々ジェンダーフリーが叫ばれている。確かに日本女性の地位向上は重要な課題だろう。しかし格差の是正を急ぐあまり、それはときに女性に厳しく接することをも制限してしまっているのではないか。
ルックスがよく、人気もある貴重な女子プロゴルファーを失いたくない協会は、角が立たないよう所属プロの問題行動を諌めることなく喧嘩両成敗的な処分を下した。この調子だと個別の事情聴取でも彼女の行動を強く咎めるようなことはしなかったのだろう。結果として大西葵プロは「自分には問題はなかったのにキャディーのせいで処分を受けた」と本気で思い込み、前述の常軌を逸した謝罪文の公開に至ったとしても不思議ではない。
社会的にも女子プロというのは貴重な存在だ。その分野の第一線で活躍している女性がいるということはイメージアップにもつながる。それはとても良いことだ。しかしそのために男性を蔑ろにすることははたして正しいのだろうか。
今回の騒動、最初の報道はそれは酷いものだった。「キャディーが暴言を吐いて職務を放棄した」という一方的な内容である。可愛そうな女子プロと問題行動を起こした荒くれ者のキャディー。そんなイメージを植え付けるのには十分すぎる偏向報道だった。
この報道のやり方に問題があったのは明確だ。しかしながらその情報を受け取る私達も男と女という性別バイアスによってその情報を精査できていなかったのではないか。
髭モジャの熊みたいな男の横でかわいい女の子が泣いている。悪いのは男に違いない、この男がひどいことをしたに違いない。かわいそうな女の子。男を許すな。みんなで叩け。
キャディーだった「男性」はプロゴルファーの「女性」に対して強く当たったはず、というジェンダーバイアスを通してこの報道を見ていなかっただろうか。
無意識的に、「悪いのは男性で被害者は女性」という固定観念にとらわれてはいなかっただろうか。これは裏を返せば「男性が強く女性は弱い」という価値観の表れでもある。しかし実際には女性である大西葵プロが雇用主、男性キャディーは被雇用者という主従関係で、この騒動の際にその場で大西葵プロがキャディーを解雇したことからもその力関係は明白だ。
正直、すべてのマスコミにジェンダーバイアスの是正を求めるのは無理だと思う。地上波TVならともかく、スポーツ新聞や週刊誌のモラルが高まる日が来るとは思えないしそれらのコアユーザーもそんなことは求めていないだろう。
しかしいつまでも「女性だからきっとこうに違いない」「男性だからこうでなくてはならない」といったような固定観念を捨てられなければ日本では性差問題が解決する日は来ない。