「ふるさと納税制度」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ふるさと納税制度とは

2024-03-14

anond:20240314115659

そもそもふるさと納税所得控除のうちの一つなので、「本来支払うべき税」とはならない



何を思ってるかはしらんが、総務省は「納税」と明言してるぞ。

[総務省|よくわかる!ふるさと納税|よくわかる!ふるさと納税](https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/about/)

そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分意思で、いくらかでも**納税**できる制度があっても良いのではないか」(出典:「ふるさと納税研究会報告書PDF)、そんな問題提起からまり、数多くの議論検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/policy/

都会で暮らすようになり、仕事に就き、納税し始めると、

住んでいる自治体納税することになります

税制を通じてふるさとへ貢献する仕組みができないか

そのような想いのもと、「ふるさと納税」は導入されました。

2024-01-03

anond:20240101231629

これ、渋谷区NPO界隈というよりも本質ふるさと納税制度だろ

その制度支持してたらこうなるわなあ

まぁ嫌なら日本から出ていけばいい

2023-11-06

anond:20231105142853

これ得してるのは国見町じゃね?

そんでそれは、ふるさと納税制度なんだから当たり前なんじゃね?

2023-09-06

公立中で海外修学旅行やられるんならふるさと納税制度つかってどんどん流出させろと思ってしまうな

2023-08-19

ふるさと納税の「ふるさと」って何や?

ふるさと納税制度が始まる以前に時々見かけた議論

地方で育った若者が都会に就職する。

住民税は都会に納められる。若者を育てたのは地方なのに…

育ててくれた「ふるさと」に恩返しで所得控除される寄附の制度があってもいいのでは?というような話があったはず

そういうのがあればいいのにねと俺も思ったけど、今のは全然違うよね。

2023-08-18

anond:20230818170544

ふるさと納税は、制度ができた経緯からしトータルで損だの云々は主眼じゃない。

有名な話だけどふるさと納税という制度を作ったのはガースーこと菅前総理。ガースーが総務相時代に立ち上げて官房長官時代に完成させたもの

ガースーはこのとき建前では秋田県出身エピソードを元に地方創生格差是正のためだと喧伝してたけど、実際の本心は、地方交付税交付金の采配に基づく総務省官僚既得権益をぶっ壊すのが目的

毎年総額十数兆円の交付金を全国の自治体に配分する総務省権力はまぁ絶大で、最近時々ひっくり返されたりしてるが、例えば兵庫県の前知事みたいな元総務省官僚天下り爺(次の斉藤も元総務省じゃないかというツッコミは一旦置いといて)がいっぱいいる。ポジション知事だけじゃなくて色々あるけど。

もちろん他の省庁も地方自治体への天下りはあるが、自治体にとってお金配りおじさん元締めの総務省はまさに別格。

そういう総務官僚既得権益天下り構造にメスを入れようとガースーが導入したのがふるさと納税

ふるさと納税で、地方自治体が曲がりなりにも自前で稼いで地方交付税交付金への依存度を低減させ総額自体圧縮し、自治体への総務省支配を弱めようとしたんですな。

ガースーは反対する総務省高級官僚を全部左遷させてふるさと納税制度を推進したそうですが、逆にいうとそれだけ総務官僚抵抗したということ。

まとめるとガースーの総務省改革集大成として出来たのがふるさと納税であって、ガースーに言わせりゃ業者への資金流出必要コストでそれを払っても余りあるメリットが得られるちうことになるんですね。

追記

総務省自治体支配やら既得権益やらそんなもんあるのか?陰謀論では?と疑う向きも有りそうなので

所詮フライデー(笑)ですが総務省権力の一端を示す記事を参考に提示しておきますね。

https://friday.kodansha.co.jp/article/327785?page=1

2023-07-30

ふるさと納税大賛成

東京こそ最高、東京に住んでいない人間は野蛮で非文化的クズ負け組」みたいな意識を爆発させてるはてブにはふるさと納税制度を親の敵のごとく憎んでいる人が多いけど、私はふるさと納税は大賛成です。

だって東京って地方養分にして豊かになってるわけでしょ?若者や優秀な人間を吸い取るだけ吸い取って、立派な国立文化施設を独り占めにして。そんなめちゃくちゃなことをやってる東京に対抗するためには、ふるさと納税制度位強引でめちゃくちゃなことやらないと金引っ張ってこれないわけですよ。

普段散々地方リソースを貪って喰い荒らしてるくせに、たかが一部の所得税住民税地方に取られたくらいで大騒ぎって地方バカにするのもいい加減にしてほしい。実際に地方ふるさと納税に相当助けられてるよ。地方交付税交付金でなんとかなるやろって言ってるアホもいるけど、なんとかならないか東京から強引に金を奪う制度が出来たってことすら理解出来ないんだろうか。

歪で身勝手東京一極集中カウンターとしてふるさと納税制度存在してるのに、東京の罪を見て見ぬ振りした挙げ句その恩恵にどっぷり浸かりながらふるさと納税制度批判してる人、自分醜悪さに気付いたほうがいいと思うよ。まあ東京高地方民全員死ねはてなでこんなこと言っても全く共感されないだろうけど。

2023-01-04

ふるさと納税募金正反対のおこない

ふるさと納税本来居住している自治体にまるまる納める税金を、返礼品とふるさと納税業者手数料差し引いた額を他の自治体に納める行為

募金してるから俺えらいみたいな奴いるけど、まさかふるさと納税制度活用してないよな?

2022-09-07

anond:20220907104710

ライブドアセラノス、PEZYとか有名所もいっぱいあるし

この前なんかふるさと納税制度をハックしようとして国に怒られて速攻引っ込めた話みたいな細かいのなら無数にある

2022-06-09

避難するべきは「キャシュふる」ではなく「ふるさと納税制度」だろ

そもそも制度おかしいんだから

地方創生という言葉で着飾った単なる金持ち有利の合法的脱税」でしかないんだからな。

コイツ特に邪悪なところは国民の手によって「生き残る価値のある地方への選択と集中」をやらせること。

もしどっかの名産品皆無な地方が滅んだ時に政府が「でもそれは国民ふるさと納税で支えなかったからでしょ?」と言い訳できるように仕込んである

最悪だ。

国民総出で脱税させるから金持ち有利な制度なのに、何故か米買う金もろくにねえ貧乏から支持される。

税金を代行業者に中抜させるも同然の制度だってのに弱い地方ほどこの逆転のチャンスに飛び付こうとする。

全く誰が得したんだかこの制度で……。

「キャシュふる」が言ってることが詭弁だってなら、そもそもふるさと納税自体詭弁しかねーんだよ。

三店方式だ?

ふるさと納税がやってること自体が「脱税」を商品と交換する形を取ることで曖昧にする三店方式しかねーだろうがよ。

元々がそうなんだよ元々が。

誰だよこんな制度を始めようといったアホな政治家……いやアコギ中抜き業者の元締め共はよ

2022-06-01

子育て支援平等を訴える年収1000万超え世帯矛盾

自分たち平等を求めているだけです”と言うくせに

高収入なおかげでNISA満額、ジュニアNISA満額、ふるさと納税制度満額利用してそうじゃない人に比べて利益を得ているじゃないですか。

それを全部平等しようと活動してから子育て支援平等に”を訴えてほしいんだよね。

anond:20220601004351

所得制限撤廃を訴える人達ふるさと納税制度高所得者に有利だから平等にしようとか

NISA満額利用できるのは不公平から金額を減らそうとか言ったの見たことない。

所得制限反対の人たちはこれらを一切隠したまま、子供の人権がどうとか言って撤廃をしてほしいという仕草

2022-03-27

誰とは言わないけど

本当に無駄制度だけどミクロ的には家計が助かるのでやらざるを得ない。

別にやらなくても生きていけるくせに税金無駄遣いのおこぼれに群がるダニみたいなヤツ

せめてふるさと納税制度のもの擁護するか、批判するなら利用するなってんだよ

浅ましい浅ましい

2021-12-29

anond:20211229220210

横だけどふるさと納税してる人ってふるさと納税制度に賛成してるの?

反対してるけど自分の懐が潤うから反対だけど利用できるものは利用してんの?

とっととやめればいいのにこんな悪法

2021-10-15

anond:20211015001544

ちょっと違うけれど、お金の話をするのは卑しい、稼ぎたいとか儲けたいとか賤しい、という価値観に呪われているので解きたい。

資産運用して当たり前、ふるさと納税制度はクソだけれど使えるものは使わないと損、みたいな意見の声が大きいけれど、転売ヤーと何が違うのか分からない。

ついでに言えば税金を払うのは損という考えも同意できない。累進課税がご不満なようだけれど、収入が多い仕事ができるのは環境要因も大きいんだから還元しなよ。不遇な人は節税もできないのに。

自分おかしいのだろうから言わないし、吐き出したからもう昇華したことにして、呪いが解けるといいなあ。解きたいのかなあ…。もっと頑張って儲けて慈善事業でもやってみれば分かることもあるのだろうけれど、良いことをしたいんじゃなくて悪いことをしたくないんだよなあ。他人に良いことをするだなんて烏滸がましいし。

トラバで変なこと長々と書いてすまん…

2021-09-12

わが町のふるさと納税サイトが異常進化している件について

節税対策ふるさと納税を使いだしてから5年くらいになる。

今は都内に住んでいるが、高校卒業まで世話になった恩義もあり生まれ育った地元の町に定期的に寄付しているのだが、ここ数年で異様に使い勝手が良くなっており驚きを隠せない。

使い勝手が悪いとか、改善が遅いとか、とにかくいい評判を聞かないお役所絡みのIT案件としては異様ともいえる速さで便利に進化しているのだ。ここ数年のブームのおかげか、他の地方自治体サイト構築に力が入っているので共通している要因が何かあるのだろう。(予算が潤沢についているとか、サイト運営コンサルタントがいるとか)

例としてウチの田舎を例に挙げるとこんな感じである

2018年

役所に問い合わせて振り込む必要あり。手続きが面倒くさかったのでこの年は使わなかった。

2019年

ふるさとチョイス経由でカード払いができるようになった。返礼品の数が少なかったのでとりあえず使い道に困らないお米を申し込む。

2020年

農産物だけでなく工芸品や体験型の返礼品が一気に増えた。が、品目が増えすぎて検索性が悪くなった。

2021年

ふるさとチョイスだけでなく、さとふるや楽天ふるさと納税といった他の主要サイト経由の申し込みにも対応

前年に増えた返礼品が、米・野菜酒類・肉類・伝統工芸といった形でカテゴリー分けされて探しやすくなった。

さらにお米のような農産物なら生産者インタビュー記事や、昨年度の寄付金をどう使ったかの使途報告まで載っていて情報量は申し分なし。

余談だが、今年は記事を参考にして、うちの婆ちゃんの家があるエリアで作っているお米を申し込んだ。

私の寄付金は農地鳥獣被害軽減のための対策に使われるそうな。地元に残った同級生たちも、猿や猪の食害に悩んでいるというような話をSNSに上げていたので実際に困っている課題なのだろう。これで少しは地元に貢献できるのではないかと思う。

さて、こんなに使い勝手の良いふるさと納税サイト運営しているわが地元、他の情報もさぞやわかりやすいのだろうと思えばそんなことはなかった。

今一番ホット話題であるコロナウィルス関連情報は、Word文章PDF化したであろうもの毎日手動で更新しているようであり、我々がイメージするところの旧態依然としたお役所ホームページそのままという感じである。はじめの方にも書いたが、ふるさと納税サイトの使い勝手けが異様に良くなって、コロナウィルス情報をはじめとするその他の部分が旧態依然としている理由がすごく気になる。

ふるさと納税制度の良し悪し自体はいろいろ議論されているが、曲がりなりにもお役所IT関連の成功例には違いない。改善された要因を分析して他の部分にも適用できればお役所IT化もグンと進むのに、ノウハウが他で生きていないのはもったいないなと思ってしまった。

2021-04-16

市役所で働いていた子をITコンサルスカウトしたら指名停止になったことがある

もう何年経つだろう。

の子を初めて見たのは、とある市町村ふるさと納税制度運営パートナーを決めるためのプロポーザル型入札の会場だった。

100㎡もないだろう狭い会場の中に私達のグループが入ると、市の職員が数名、一番遠くの壁に並んで立っていた。ふるさと納税担当部署職員だった。

その一番左端に、その子はいた。若い職員だった。爽やかなセミフォーマル姿で、装いはパリッとしている。物憂げな瞳を足元に向けて不安そうにしていた。

スライドの正面には、険しい顔つきの幹部職員が座っていた。審査員の顔を見渡し、私達は最初挨拶会社説明者の紹介)を簡単に述べた。副市長の「それでは始めてください」という合図と一緒に、『その子』もすぐ後ろにあった長椅子に他の職員とともに腰かけた。

なぜ、その子の姿が目についたかというと、清潔感だ。清潔感がとんでもなかった。若いっていいな、自分あんな25くらいの頃に戻りたい、という雑念を捨ててノートパソコンを立ち上げ、レーザーポインタを起動した……

約1週間後、弊社がめでたく第一候補者(※ほぼ内定という意味)として選ばれた。契約書に押印するため、F市役所へと、私が席を置いているオフィストップ(所長としておく)と一緒に向かった。

ふるさと納税事業担当課(地域を盛り上げる的な名前が付いていた)の窓口に行くと、まだ約束10分前だというのに、その子Sさんとする)が待機していた。あの時と同じように緊張した面持ちだった。すぐ隣には、四十代半ばくらいの男性上司がついている。

「先日はどうもありがとうございました!」

「緊張しましたよ~」

みたいな世間話ちょっとした後……契約書に印紙を貼って、割り印をして、契約者名のところに押印をして、最後に捨て印を押そうとすると、いらないですと言われ……そして、Sさん契約書を手渡した。

Sさんが不慣れな手つきで2枚の契約書に市長印鑑ゆっくりと押すと、はにかんだ笑顔で1枚を返してくれた。

「今後、私がF市の事務担当者になります。今後ともよろしくお願いします」

こちらこそ。私が弊社の窓口です。宜しくお願いします」

こんなやりとりだったかな? 男性上司の人は、「この子がメインで渉外を担当します」と説明していた。

私は、その年若い事務担当者のことが気になっていた。

Sさん大学出て何年くらいになるの?」

衝撃を受けた。想定よりずっと若い人だった。

私がSさんくらいの時は、毎日サークルの部室でごろごろして、アルバイト帰りに仲間と飲みに行って、恋人と別れてショックを受けたりしていた。

それだけに衝撃だった。異常だ、とその時は感じた。でも、それは私達から見た場合感覚であって、向こうからすれば違う。高校を出てそのまますぐに就職する。そういう人も多くいて、たまたま私達の世界大卒が多いだけで。それだけの話だった。

大学生ほどの年齢の子が、ふるさと納税という大きなお金が動く舞台で、公務員組織にとっては重大なチャレンジであろうこの機会に、一応はプロITコンサルITだけじゃないけど…)である私達と折衝する役割を担っている。

私の経験上、官公庁側のこういった花形事業担当者は、〇〇長が付くような役職の人か、30代前半くらいで、昇進が期待されている人が選ばれる。



契約期間は2年だった。

その間に、ふるさと納税制度の導入パートナーとして、システムの整備やら、返礼品の選定やら、業務フローの構築やら、その自治体が安定して制度を回せるまでの準備をしていく。

3年目に晴れて制度スタートしたら、弊社はシステム保守業者として、毎年度、特命一者タイプ随意契約によって安定的仕事を得ることができる。

肝心のSさんだけど、こちらの想定よりも頼りになる子だった。普通なら無理なお願いも聞いてくれて、それでいてこちら側の仕事、主にシステム関連の知識をぐんぐん吸収していった。

地頭がよく、それでいて物事に対して本気になることができる。そういう子だった。

ちょっと脇道に逸れる。

この時は、「F市ふるさと納税制度導入パートナー選定業務」みたいな件名で入札が行われたのだが、弊社が勝つ確率は約85%と推定されていた。

というのも、入札実施の前年度に弊社がF市に呼ばれ、「ふるさと納税をやろうと考えているのですが~」といった具合に相談を受けた後、参考見積書と設計書をF市に提出していた。そして、入札にあたっては、その参考見積書と設計書がそのまま採用されている。

おわかりいただけたかと思うが、他社がプロポに入れないよう、提出書類に予め細工をしておくのだ。そうすることで、こちらに有利な形で契約を取りに行ける。実際、プロポに参加した企業は弊社のほかに2社しかなかった。その経済圏におけるライバル企業の数は優に10社を超えているにも拘わらず。

一般に、地方自治体担当者はIT関連に疎いことがほとんどであるため、こうしたこと通用してしまう――でも、Sさんは違った。上記に挙げた弊社が勝った理由について自分なりに考えて、私達に指摘をしたのだ。

「ほかの自治体でも参考見積書を出したら入札にかなり勝ちやすいんですよね?」と自然に切り出したうえで、他社が入札に参加できないように行った諸々のワザを見抜いた。

Sさんは、システム関連の勉強をして、プログラムの打ち込みに挑戦して、職場でも、電子機器の導入やセキュリティ責任者といった役割を買って出ていた。

一方で、おっちょこちょいなところもあって、メールに添付文書を忘れるのはしょっちゅうだ。褒められると顔を真っ赤にする。急に頭の回転が鈍くなって、とんちんかん冗談を言ったりする。

一応はコンサルなので、競合他社と同じく顧客評価ランク付けを行っている。その中でも、F市のランクは高い位置にあった。

無茶な要求をしないし、レベルの低い問題でいちいち呼びつけたりしない(自分達で解決する)し、十分な契約金額と契約期間を用意してくれた。市役所内のシステムの深いところの情報(通常、外部組織に閲覧させるべきではないもの)を見たいといった時も、システム管理課に掛け合ってくれ、数時間もかから情報を手に入れることができた。

その2年間で、Sさんの表情が曇る時もあった。

年配の職員Sさんの隣に座っていたのだけど、折り合いが悪そうにしている時があった。その先輩がSさんに行った指摘について、私が座っている窓口まで聞こえることがたまにあったが、大抵は些末な内容だった。

文字の送り仮名(行なうじゃなくて行うとか、見積もりじゃなくて見積りなど)や、請求書の処理件名の些末だと思われる部分の指摘、イベント運営マニュアルでの各人の動き方(特にその先輩の)について具体的に文書で示すようにとか、ほかにもグチグチと同じようなことを言っていた。その人との話が終わった後に窓口に来たSさんは、大抵ムスッとしていた。表情が曇っていた。

ある訪問機会のことだった。うちの所長が私と一緒に来ていて、Sさん一人が役所玄関まで送ってくれたことがある。玄関から離れて社用車へと歩き出す直前、私はついに言ってしまった。

Sさん公務員も向いてるけど、コンサル業界も向いてるんじゃない!?」

反射的に「やばい」と思って、所長の顔を見た。

「うん。Sさんウチおいでよ! 歓迎するよ」

所長もノリノリだった。Sさんは俯いて、唇を尖らせていた。

「まだ21なんですけど」

大丈夫。また今度考えてね。〇〇さん(※私)も応援しているから」

帰りの車の中で、所長が言っていた。

「もちろん冗談だよ。あの子公務員の方が向いている。でも、うちの採用試験に来てほしいとも思う。働けるだけの実力は多分持ってる」

……それから一か月後。私の携帯電話が入った。Sさんからだった。

弊社の採用試験を受けたいらしい。

市役所仕事あんまりきじゃないんだって。今の仕事楽しいけど、前の部署戸籍仕事をしていた時は、やめたくてしょうがなかったんだって。何から何まで細かすぎるところと、自分で考えて動けないのが嫌なようだ。自分で考えて、自分で動いて、結果に対して責任を取るタイプ仕事がしたいらしい。

私一人で考えてもしょうがないので、所長に報告をして、本社スタッフ部門にも相談したところ、結論が出た。

採用試験は受けられない

理由①として年齢。大学を出ていないコンサルタントはいるが、そこまで若い人は例がない

理由②として取引先との関係。人を奪うようなことをすべきではない。彼女が本当にその気であれば止めないが...

あなた達がそこまで推すなら、23才になったら採用試験を受けてもいい。ふるさと納税導入パートナー契約期間が終わるまでは必ず待つこと。

あと1年ちょっとだった。

私はこの時、Sさんにとってどんな道がいいのか? と思案していた。

普通に考えれば、地方公務員の方がいいだろう。コンサルタントの道を勧めてよかったんだろうか、あの子を不幸にしやしないかという不安に捉われたのを覚えている。自分で言い出しておいて、本当に勝手なことを考えていた。



それから約1年後。弊社が借りているオフィスの一室に、Sさんスーツ姿で現れた。

相変わらず、清潔感が抜群だった。真白のシャツがよく似合っている。

試験は何の不安もなかった。書類選考は顔パスだし、筆記試験(Webテスト)は限りなく満点に近かった。

一次面接を務めた私と所長は、Sさんに対してほぼ同じ結論を下した。内容としては、①地頭がいい。頭の回転の速さも悪くない、②温かみがあり、顧客安心に繋がる話し方である、③偉ぶったところがなく謙虚姿勢が見える、といったものだった。

本社での二次面接も無事に終えた。面接官だったディレクター日本企業でいうと本部長~役員くらい)に電話で話をうかがったところ、「概ね一次面接の印象のとおりの子だった。難点として、芯が弱いところがある。強烈なキャラクター顧客相手だと通用しないだろう」とのことだった。

「次の面接には進めますか」と聞いたところ、「三次面接を行う必要はないと判断した。他社も受けているとのことだったので、ここで内定を出す。弊社のほかは辞退するように伝えてほしい」

当時のメモによると、私はディレクターとこうしたやり取りをしていた。懐かしい思い出だ。

当時は、「Sさん採用されますように! 弊社でなくても、ほかのコンサルに入れますように」と毎週のように祈っていた。それくらい、Sさん性格のいい子だった。今でも、あの笑顔を思い出して幸せの余韻に浸ることがある。



そろそろ結末について話す。

Sさん退職時期と、ふるさと納税導入パートナー企業としての契約期間の満了はほぼ同時だった。

最後Sさん職場を訪れた時の、あの男性上司の苦渋の顔を忘れることは難しい。

やるせない表情をしていた。見た目は笑っているけど、心の中でなにかヘドロのような汚物ブンブン飛び回ってるんじゃないかって、そんな顔つきだった。

Sさんがうちに来てくれたのは嬉しいけど、本当に申し訳ないと思った。

さて。通常のパターンだと、ふるさと納税運営していくための基幹システムの整備や地元産品の手配体制業務フローの構築などを終えると、弊社はシステム保守管理地方自治体から請けることになる。

……タイトルにもあるように、弊社は入札の指名を受けられなくなった。法律上指名停止の理由にあてはまらないので、指名リストに載ったまま『除外』された。弊社はもう、F市から参考見積書や設計書の提出を依頼されることはないし、プロポーザルに呼ばれることもないし、参加申込ができたとしても必ず負ける。

システム保守管理は、F市が戸籍市民税システム保守を請け負っている会社が一任することになった。その後、弊社のスタッフがF市を訪れたことは一度としてない。

当初は、「ウチのスタッフがいないのに保守なんてできるの?」と疑問に思っていたけど杞憂だった。Sさんが気を吐いて、どんな職員業者に当たってもシステム運用管理保守が担えるように引継資料を作っていた。

今回のような事態予測したり、意識していたわけではないだろう。ただ、Sさん仕事に対してひたむきな人だったから、物事に対して本気になれる人だったから、普通地方公務員レベルはるかに超えて、みんなのために頑張ることができた。それだけだ。



筆に熱を込め過ぎた。反省している。

あれから4年以上が経って、私は別の会社転職した。SさんはITとは別の分野に異動になり、忙しい毎日を送っている。はてな匿名ダイアリーを見ている可能性は0%といってもいい。それくらい忙しい環境だ。辛い日々を送っているかもしれない。いや、確実に辛いだろう。それこそ地獄のように。

今でも思い返すことがある。私があの時、Sさんを誘ったのは本当に正しかたかということだ。

私はSさん職場で悲しい顔をしていた時、なんとかしてあげたかった。そんなことはできるはずもないけど、それでも助けてあげたかった。だから無責任立場ではあったけど、うちに来てみないかって、声をかけた。

本人にとって良き選択だったのか、それがわかるのはまだずっと遠い未来のことだけど…過去でも、現在でも、未来でも、私はSさん幸せを願っている。

一緒に働けたのは短い間だったけど、楽しかったよ。また会おうね。

2021-02-02

子無しのままだったら貰えなかったお金

育休給付金を受け取りながら、「これって子無しのままだったら貰えてなかったんだよなあ」と感じている。

健康で子無しで失業もせず働き続けてたら、何か公的ボーナスあってもいいよね。

そういう人のガス抜きのためのふるさと納税制度なのかもしれんけど。

2020-06-30

泉佐野市 vs 国 ふるさと納税裁判判断のまとめ

(指摘等歓迎です!)

裁判の前の流れ

国会法律改正した。その改正法が公布された。

 法律の一部:「ふるさと納税効果(ある地方団体に寄附したら、その人の払う税金が減る)は変えないけど、寄附先は絞ることとする。絞るというのは、寄附先「適正」基準総務大臣に定めてもらって、総務大臣がその基準に沿った地方団体だと認めたところのみを寄附先とする」

総務大臣基準を定める

 基準の一部: ★「ふるさと納税趣旨に反する方法で、他の地方団体に多大な影響を及ぼす募集を行い、<趣旨に沿った募集をした他の地方団体>と比べて著しく多額の寄付金受領したような地方団体寄付先とは認めないことがある。その募集受領が、改正公布前でも、やはり認めないことがある」

総務大臣が、泉佐野市は「基準に沿っていない」としてふるさと納税効果がある寄付先とは認めない判断を行う

東京高裁最高裁判断

・主要な論点

 「法律は、基準総務大臣に定めてもらうよ、と言っている(=委任)が、実際に定められた基準特に基準は、法律がしている委任趣旨範囲を超えてしまってはいいか。言い換えると、基準制定に関する裁量権(※裁量権総務大臣が保持)を逸脱しているのではないか

高裁判断 : 委任趣旨範囲は超えていないよ

 「改正法ができる前を考えてみると、ふるさと納税制度は、制度趣旨から逸脱したような返礼品を、地方団体同士で競争するような形で寄付金集めが行われていて、改善すべき状況だったよね。そんな状況になったのは、一部の地方団体が、他の地方団体に多大な影響を及ぼす募集をして、多額の寄付金受領したこと、が引き金になったのは否めないよね。だから、その原因となったような募集受領の形を、★基準で取り込んだ、というのは、委任趣旨範囲は超えていないんだよ」

 → 泉佐野市の敗訴

最高裁判断委任趣旨範囲を超えてしまっているよ

 「なぜここが委任されているのか考えてみよう。(1) 具体的な基準は、地方団体の実情に詳しい総務大臣が定めるのが適当な専門技術的な事項であること、さらに (2) 具体的な基準は状況の変化に柔軟に対応できる必要があること、から委任されているのだと解釈できるよ。それを踏まえると、★基準は、(1) 総務大臣専門性を活かして裁量をもって決めるような事項とはいいがたいし、(2) 状況の変化に対応した柔軟性の確保が問題となる事柄でもないよ。(1) について補足すると、仮に、法改正の前に過度なやり方で多額の寄付金を得ていた地方団体ペナルティを与えて、ちゃんとしていた他の地方団体との公平性を保ちたい、というようなことを実現したいのであれば、総務大臣とかではなくて、立法者が、政治的政策観点から判断しないといけない事項だよ。立法者の意思、について考えてみると、そもそも今回の法改正のうち問題となっている箇所については、ふるさと納税制度趣旨をゆがめるような過度な返礼品を規制する、という目的をもったというのは制定経緯から見てわかるけれど、法改正の前の、過去募集受領の実績まで判断材料に含める、というような趣旨があったとは、制定経緯からは読み取れない。以上から総務大臣が★基準を定めたことは、委任趣旨範囲を超えた違法行為だったと言え、その部分は無効。よって<泉佐野市寄付先とは認めない>というのは取り消し。」

 → 泉佐野市の勝訴

黒人「なぜブクマカ泉佐野市に『ごめんなさい』が言えないんだい?

[B! 裁判] ふるさと納税訴訟 大阪 泉佐野市勝訴 市除外を取り消し 最高裁 | NHKニュース

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200630/k10012489311000.html


黒人「ヘイ、ジャップ! どうしてはてなブックマークブクマカたちはイズミサノ市に『ごめんなさい』が言えないんだい?

   平等であるべき法よりもムラ社会の慣習や空気を優先するなんてそれでも本当に日本近代国家と言えるのかい

   BLM運動スローガンは『I can't breathe』だけど、そんな日本社会に疑問を抱かず国にお追従するだけだなんてYouたちはとっくにbreatheをcanしてなかったようだね!

   ブーシッ!」


何も言い返せなかったわ、、、


TakamoriTarou そらそうだろ。これで泉佐野の主張が認められたら、ガチガチ制度を固めたら運用が難しくなるから趣旨説明した上で信頼関係に基づき罰則等は設けない、と言う運用が全滅する。

RRD だからさあ、法ってのは条文の文字国語辞典的に文法解釈して読むものじゃないんだっつーの。趣旨や前提条件ってのも法なのよ。後だしじゃんけんだの素人法律談義はネットで腹一杯。

Gl17 条文のスキマを突いて主旨を逸脱するのは脱法というやつでけして合法じゃないので裁判では通用しない、仕方ない事情があるとかならともかく。関西なら維新系等が法曹出身でもよくやらかすけど。

augsUK 泉佐野市イメージは、あの自治体ねという感じに固定化されたな。恥ずかしい人たちの街

ryun_ryun 泉佐野市は全国からふるさと納税を集めたが、日本中のヘイトも集めてしまった感。この汚名はずっと残りそう。

[B! 裁判] “ふるさと納税訴訟泉佐野市の訴え退ける 大阪高裁 | NHKニュース https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200130/k10012265041000.html


daruyanagi 泉佐野のやり方が正しいと思ってるなら頭おかしいと思うで(歴史的経緯も含めて

ken-skatan 自業自得かと?>泉佐野市。国は府に呼び掛けて納税者から奪い取った交付金没収するようにしないと。

ryun_ryun 法律ってのはそもそもから百まで全部細かく規定できない。泉佐野はそれを踏まえて抜け穴を悪用しまくり、より厳しい規制を招いて他の自治体迷惑を掛けたので一切擁護はできん。

furyrage どっちもだめだなあ どっちかって言うと泉佐野がだめ

[B! ふるさと納税] 総務省の「泉佐野市いじめ」が止まらない…!ふるさと納税報復か(磯山 友幸) | マネー現代 | 講談社(1/3) https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gendai.ismedia.jp/articles/-/70259


irose 地場産業でも何でもないんで、こういうevil自治体はいったん枯れた方がいい。/改定制度では地場産業活性の指標提示義務化されるだろうね、泉佐野市のせいで。

ken-skatan 市長発言に(すぐに他人責任を押しつける)韓国臭がするなw。 泉佐野市不祥事クズペテン師うそつき

taruhachi 私の中で泉佐野市という名前だけでもう居直り強盗と同じ扱いになってしまった。

eiki_okuma 子供じゃないんだから、明文化されてなくても分かるでしょう……。

Panthera_uncia 吉野家生姜全部食べちゃう人と同じだから(規制されても)仕方ない

hate_flag 法律というのは立法意図に即して条文を解釈しないといけない。脱法的な運用は条文に違反していなくてもやっちゃダメ。なのでこの処置は当然なのである。(ふるさと納税制度のものの異常さはさておき)

blueboy 「もっと他の自治体の金を盗みたかったのに」という泥棒の弁。もう盗めなくなって、残念だね。 (おれは泥棒ルールを守っていた、と威張る泥棒。)  → http://openblog.seesaa.net/article/451158022.html

[B! 泉佐野市] 痛いニュース(ノ∀`) : 【ふるさと納税泉佐野市後出しジャンケンで条件を付けてきた政府に腹わた煮え繰り返る」と怒りあらわ - ライブドアブログ https://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1990127.html

2019-06-19

anond:20190619151156

日本は国としての商売の仕方がヘタなんだろう、

ふるさと納税制度自治体商売の上手い下手が可視化されたわけだが、

行き過ぎなければ許されるのもわかった、というか咎め理由は本当はなかったのにやらなかった。

フェイクションを中心に清貧思考蔓延してる日本じゃ難しかったんだろう。

からレベルでも上手いことやらなきゃいけないのにできなかったんじゃなかろうか

もしくは敗戦国からアメリカ搾取されてるのか?よくわからん、詳しい人教えて

2019-05-10

泉佐野市が叩かれてる意味がわからない

ふるさと納税制度のものが、皆が利用するほど日本全体の税収が減る制度でじゃん。

しかし、それを認識しつつも、自治体間の競争を促すことを目的としていたわけで。

税収が奪われて自治体間で不公平が出るとか言うくらいなら、最初からそんな制度やんなきゃいいわけで。

どの自治体も公平に振興策って建前が重要なら「プレミアム商品券」が大正義だとでもいうのか?

プレミアム商品券」なんかで「地方創生」とか、アタマ大丈夫

地方創生」と、「どの自治体も公平に」は成り立たなくないですかね?

まだ高度経済成長時代感覚が抜けてないんですかね?

発展どころか衰退真っ最中、衰退ってか破綻黄色信号出てるとこばっかなわけですよ。

泉佐野市って財政破綻寸前だったじゃん。

ふるさと納税の前は、なり振り構わず財政再建で有名になってたとこでしょ?

市長減給して、公務員減らしまくって、ついには市の名前命名権売ろうとしてまで。

汚い金集めするくらいなら、潔く破綻しろって言ってるんですかね?

2018-09-05

ふるさと納税擁護派の皆様へ

東京から地方への適正な配分」とか「努力する自治体応援すべき」とか「すでに国民に受け入れられた制度を変えるな」とか、色々理由をつけてふるさと納税制度擁護しているみたいだけど、お前らの理屈は後付けで、自分が得する制度をなくしてほしくないっていう本音正当化しているに過ぎないこと、自覚してる?

どんな制度にもメリットデメリットはあるもので、ふるさと納税みたいなどうしようもないクソ制度でも、擁護しようと思えば色々理屈は付けられる。だけど、お前らの本音は単純に「お礼が欲しい」、「やらなきゃ損だ」だろ?自分利益のために大義名分を語るなよ、恥知らずが。既得権益を守る人間が後付けの理屈を持ち出すことで本音を隠す(化粧する)のは、いつの世でも変わらない。

2018-06-24

ふるさと納税制度通販じゃないって言ってんだろ!!

ふるさと納税って「寄附」なんだよ。品物がすぐ欲しかったら店で買えよ。

そんな元ふるさと納税担当スタッフ愚痴から「お得にふるさと納税☆完全攻略☆」みたいな内容ではない。

完全攻略とは言わないが、強いていうなら「お米20kg」や「切り落とし5kg」なんかの量で釣る特典は大家族でない限りやめた方がいい。

どう考えても保管場所に困るし、美味しいうちに食べないと意味ないだろ。

あとはあれだな。HP商品説明欄に、品物の提供元が書いてあると思うんだけど、その会社名調べてみて、通販事業やってるか確認しといた方がいい。

ブームに乗っかって、通販なんかしたことない個人事業主ノウハウもなしにめちゃくちゃな出荷してる場合もある。

勿論、しっかりしているところもあるし一概には言えないが、出荷漏れ多数に梱包材なしで卵や果物を出荷されてクレームの嵐だったよ。

なんでまたこんな記事を書いたかっていうと、この春、仕事を辞めたからだ。

数年前、ワンストップ特例制度が出来て確定申告不要になったので、俺もふるさと納税に手を出してみた。

単純な俺はふるさと納税で各地域特産品やお礼状(ただの印刷だけど)を貰って喜び、自分が寄附した自治体名前を聞くとなんだか嬉しい気持ちになった。

それに、「ふるさと納税寄附金で●●が実現」みたいな記事を読むと、自治体担当者もいきいきと仕事をしているように見えて、当時の職場に不満を持っていた俺はこの制度に携わる人達が羨ましくて仕方なくなっていたのである

そんなとき派遣ではあったがふるさと納税業務スタッフ募集文字を見つけた。

ふるさと納税ってその自治体の人が全部管理してるわけじゃないのか、という衝撃があったが、「今でしょ!」が流行していた時代だったので、すぐに退職し俺は派遣スタッフとなった。

ちなみに基本給が激安のゆるブラック企業正社員だったので、派遣のほうが年間50万円給料が高かった。

俺の話なんて読み飛ばしてくれて結構だがこれだけは言わせてくれ。

俺はふるさと納税制度が好きだった。遠く離れた土地に何か縁が出来る気がして好きだった。

当初は、志や目標なんていう立派なもの特にないが、とにかく好きな制度についての仕事に就けたことが本当に嬉しかった。

それなのに、同じ職場の先輩達は、口を揃えて「寄附者が嫌い」だという。寄附してくれてんのに?と、まだ純粋だった頃の俺は不思議に思った。

が、仕事を初めて2日目には「おや?」と思うことが出てきた。

寄附者データ登録したとき名前と住所と電話番号がきちんと入力出来ていない人多すぎない…?

入力情報の見直し出来ない人多すぎない…?それできちんと社会でやっていけるのか…?

自分名前すらまともに確認出来ない人間がまともにHPの注意を読んでいるだろうか。いや、ない。

そして研修も何もなく(派遣ってそんなもんなのか?)コールセンター仕事も回された。

これも、しょーもないお問い合わせの多いこと多いこと。

・品物が届くのが遅い(申し込みから1週間以内でキレるのはさすがに早漏だろ)

半年上前に届いたお米にカビがはえた(も っ と 早 く 食 え)

・品物が不味かったから返金しろ(口に合わなくてごめんだけど過度な期待はやめて)

・全部食べて手元にないけど腐ってたか代替品送れ(腐ってたのお前の頭だろ)

明日にはお米がなくなるから早く送って(お米買うお金ないならふるさと納税する余裕なくない?)

領収書が届かない(HP上に発送の目安書いたから見て)

チケットの期限切れてたけど使えるよね(ええ…1年間何してた…)

チケット失くしたから再発行して(再発行不可って書いたし管理ちゃんとして)

ワンストップ申請したのにお金が返ってきてない!詐欺だ!(なんで現金8,000円返ってくると思ったんだよ)

お問い合わせ内容はこんな感じなんだけど、賢い人はまず調べるから、しょーもない問い合わせするやつしかいないよな。

個人的に好きなのは「得だと思って納税したのに限度額を超えていたから返金してくれ!詐欺だ!」かな。

この口座に振り込んで、なんてお知らせしてないのに詐欺扱いされたの初めてだよ。あとこれ寄附だから

ほら、もうふるさと納税は得だのなんだのって囃し立てるからやばい人のたまり場みたくなるんだよ。勘弁してくれ。

この記事読んでくれる人達は上に書いたような人間じゃないって信じてるからな。

計画的に賢く控除を受けてくれ。

寄附者側もだけど、最初にも書いたように提供元結構やばい

誰が特典の審査してんのかわかんないけど、してない可能性大だろ。

「届きません」って寄附者から問い合わせあるまで5ヶ月出荷されなかった事例もあった。ちなみに発送漏れだ。それこそ詐欺だ。

数量が足りないことも割りとある素数でも素数じゃなくても数えてくれ。

それと、ふるさと納税業務委託受けてる会社は寄附者のこともその自治体のことも好きじゃないし思い入れもないと思うよ。少なくとも俺の職場はそうだった。

自治体側も増えすぎた業務を別の会社委託してんだから、直接的に寄附者と何かやりとりあるわけでもないし、「お金入ってきたらそれでいいわ」ぐらいにしか考えてないとこもあるんじゃねーかな。そういう自治体には「お前の地域に金落とした寄附者だろ何とかしろ」って言いたくて言いたくて震える。

でもチ●イスブログの顔出しまでしている人達がそうだったら悲しいから、地域を良くしようと頑張っている自治体と、ちゃんと寄附しようって気持ちでこの制度を利用している寄附者もたくさんいることを信じてるよ。

納税して貰った酒飲みながら書き殴ったから寄附者のこと笑えない酷い文章だろうな。

何にしても裏側なんて見るもんじゃねえ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん