はてなキーワード: トップリーグとは
生まれて初めてラグビー観戦に行ったら、全然楽しくなかったのでもう二度と行かないだろうと思った話。
http://naoya160.blog.jp/archives/1060803764.html
上記ブログ主と全然違う場所と対戦カードで観たら、凄く楽しかったので、
「ラグビー観戦は楽しいよ(ただし条件が揃えば)」というレポを。
自分が観たのは、ジャパンラグビートップリーグ 第4節 於:秩父宮ラグビー場 サントリー×パナソニック。
試合は、今期に4連覇をかけるパナソニックを、捲土重来を期すサントリーが圧倒、
トライラッシュで45―15と、サントリーがパナソニックを降した。
ポイント1:観戦料が安い
秩父宮の観戦料金はS席4,000円〜自由席1,800円まで(ペアなら一人1,500円)。
しかし、席の値段がそのまま見やすさや楽しさに反映しているかというと、秩父宮においてはそうでもなく、
試合が一番動くハーフウェーラインの比較的近くも1,800で観られる。
むしろ、スタンドの高さがフィールドに近いので、展開によってはプレーを間近に観られるくらいだ。
さらに、この入場料金は「1日」なので、1日2試合行われるとそのまま観る事が出来る。
映画1本の料金で2試合観られるのはなかなかコスパが高いと言えるのではないだろうか。
バックススタンド側は、双方の応援団が陣取る事が多く、これがなかなか楽しい。
自分が観戦した試合の前には、実は 豊田自動織機×NEC というシブい試合も行われており、
しかし、自動織機はNECのディフェンスの前にわりとなす術無しといった感じで、
隣りの、会社から動員されたと観られる織機の帽子を被ったおっさん応援団が愚痴るわ愚痴るわ。
一転、お目当ての サントリー×パナソニック は、人気チーム同士と言ったこともあり、
また、サントリーは多分、動員された社員以外に、純粋なファンが相当数いて、「優勝狙おうってチームは違うな」などと感じたり。
良いプレーには大盛り上がり、トライが決まれば、サントリーサンゴリアスタオルをバナーのように掲げるファン、おい見えねーよ、そして大漁旗が踊る。
それが「プレーのスピード感」だ。
ラグビーは「ボールを持った選手が抱えて走る事が出来る」数少ない球技だ。
複雑なコントロールをしてない分、ボール周りのトップスピードは他のスポーツと比較にならないくらい速い。
グラウンドで観ると、このスプリントの凄まじい速さを実感できる。
現地で観ると「はやいはやいはやい」と口から工夫のない感想が飛び出してくるほどだ。
ギュウギュウ押さえつけられた肉体が、一瞬のほころびから爆発的なスピードを開放する。
(まあしかし、ここら辺は自分が観たサントリー、パナソニックの双方とも鋭いスプリントで一気にインゴールを陥れるチームなので、観た試合が恵まれたのかもしれない)
ブログ主には同情する。
秩父宮なら、スタンドの外には売店や屋台が出ているので、ポテトやドリンクを買って、
だらだら食いながら観る事が出来る。
ポイント5:時々、現地でしか分からない変な盛り上がりポイントがある(秩父宮限定)
ラグビーには、サッカー等と違い、微妙な判定の際にビデオ判定を利用できる。
このTMO、月寒のようなビジョンのない競技場では退屈な時間だが、
秩父宮では現地で観る事が出来る。
このとき、テレビでは分からないが、現地では盛り上がっている。
なぜか。
TMOの提供が、ベッドの世界的メーカー、マニフレックスであるからだ。
TMOが起こるたびに、ラガーマンがボールを抱えてマニフレックスのマットレスにダイブする提供タイトルが流れる。
これが繰り返されると癖になってくる。
秩父宮では「ベッドキター!」と変な盛り上がりを見せていて、こういうのはスタンドに行かないと分からないものだ。
テレビ越しでは分かり辛いが、現地にいくと、選手の肉体の圧が半端ない。
あのフィールドにいる選手はだいたい180以上の大男で、腕なんか、自分の太ももくらいある。
試合後に、スタンド前に一列にならんで挨拶に来る選手を観れば、
まあつーわけで、観戦する場所が秩父宮であるならば、ラグビー観戦はかなり楽しいものであると感じた。
観客席もまあまあピースな感じで、そんなに感じ悪くもない。
都内近郊であるなら、是非一度、秩父宮に足を運んでみてはいかがだろう。
やっぱ一番客を呼びやすい秩父宮に常時1万人以上入っていたら、もっと全体も盛り上がるし、
観戦も楽しいと思うんだよなー。
近年、なでしこジャパンや
全世界に多大な感動を与えてきましたが、
名を刻もうとしております。
彼の名は、、、
「岡崎 慎司」
優勝など夢のまた夢と言われた弱小チーム、
「レスター・シティ」
に所属し、並み居る強豪チームを抑え、
とうとう優勝を目の前にしております。
これがどれだけ凄い事かと申しますと、
現地イングランドでは様々な賭け事と比べられ
「エルヴィス・プレスリーが生きていた」
とまぁ冗談はさておきと言いたい所ですが、
それぐらい凄い事が、今や現実になろうと
そんな“ありえない話”が今まさに、
起きようとしているというのに、
来ないのではないのでしょうか。
それもまぁ仕方がない事なのでしょう。
スポーツ・競技を取っても
比べようがないのでございます。
島国にはなかなか伝わりにくいのでしょう。
この話の痛快さは、その感覚を肌で感じて、
その凄さが腑に落ちてくる所にあるわけで、
するのが難しい話でもございます。
しかし、しいて上げるとすれば、
団体競技と個人競技の差はあれど、
大相撲を例に話を聞いて頂くと、
とまぁ、前置きが長くなりましたが、
少々お付き合いを。。。
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「まったくこの忙しい時にあいつは
なにやってやがんだい。
もう昼にもなろうってのに、あの野郎は。
まったく。。。
やっと来やがった。
何してたんだい!
それに狐の紋なんて入れちまって。
それになんだい、月も沈んでるってのに、
目の下にクマなんてつくっちまって、
その眠そうな顔は!」
「いゃいゃ大将、“ツキ”が沈んだどころか、
“ツキ”が回ってきたんですよ!」
「何言ってんだい!
それになんだい、
そのいでたち、そのトゲトゲしい履物は?」
「これはスパイクってもんでして」
「あぁもういい! スパに行こうが、
八百屋に行こうが構いやしねぇ!
えぇ!しかしなんだい、
こんな遅くに来やがって。え?」
凄い事が起きたんですよ!」
「近い近いよ!なんだい!なんなんだい!
そんなに興奮して!え?
狐を馬に乗せたような」
「え?何処ですか?
馬の上に狐が乗ってるなんて
サーカスみたいですね!」
「馬鹿野郎。“狐を馬に乗せたような”
ってことわざがあるんだよ。
ほんとにお前は。。。
で、何があったんだい?」
「そうなんですよ!大将! とうとう
“れすたあ関”が今場所で
優勝しそうなんですよ!
あれよあれよと、
「そりゃあ凄いじゃねえか!
俺も相撲には興味ねえが、
その“れすたあ関”っつう横綱は!」
「大将はわかっちゃいないなぁ〜」
「なんだい、虎の威を借る狐みてえに!
何が違うってんだい!」
「大将!虎の胃を刈るなんておぞましい、、、」
「お前のその、人の話で威張った態度を
表したことわざだよ、、、
で何が違うってんだい?」
「大将この“れすたあ関”ってのが、
実は横綱じゃないんですよ!」
「そしたら、大関か?」
「いゃいゃ」
「それが、前頭!
それも、この“れすたあ関”は、
それはそれは長い下積み時代を
足袋すら履く事を許されない年が何年も続き、
履けるようになり、、、」
「それで、そのトゲトゲしい履物を
履くようになるのか?」
「・・・」
「話の続きなんですが、前頭に上がっても、
なかなか日の目を見ない日々が続いた、
苦労人なんですよ。
それが今場所は違いましたよ!
半分を折り返した時点でも、
なるだろうと、、、
待遇差があった“れすたあ関”が、
幕下になってまだ間もない
“れすたあ関”が!」
「次の大一番で優勝が決まるかも
しれないんですよ!」
「おう!それは目出度い!
それで!それで!、
それで次の相手は誰なんだい!」
「雷電関なんですよ!」
「雷電関って、、、
雷電関、、、」
「大将!やだなぁ、まだまだ早いですよ!
優勝を決めた後にして下さいよ!
そんな“きつねにつままれる”顔するのは。」
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いくつかあるそうです。確率で比べると、
がしっくりくるのではないでしょうか。
結果を残してきたと理解していただければと
思います。
この文書が1人でも多くの
サッカーに詳しくない
老若男女の方々の元に届き、
今世紀最大と言っても過言ではない
共有するキッカケになれば幸いと存じます。
せっかくの夢物語。
青い狐軍団に化かされるのも悪くないのでは?
いいのではないでしょうか?
あなただけのウリはと訊かれ)
安保法案や北関東の大雨、ヨーロッパのシリア難民、秋の5連休など、次々に印象的な出来事が起きる中、あまり注目されず、日本国内では静かに始まったラグビーW杯。
イングランドのジョニー・ウィルキンソンが大活躍した2003年大会に、この競技に魅せられたが、それ以降、トップリーグを追った訳でなく、秩父宮に代表戦を1度見にいっただけだ。
しかし、今回は連休に大きな予定が無かったこともあり、見れるだけ見る気だった。
いざ始まってみると、ジャパンが優勝候補、南アフリカを破るという大事件が起き、静かに始まったはずのW杯が一気に世間の耳目を集めたのはご存知の通りである。
Twitterで、ディティール好きのラグビーファンや、元ラガーマンが小声で絶叫していた#ラグビーは一気に盛り上がり、戦後には「ラグビールールわからん、アイシールド21見直すわ」という定番のツッコミ待ちや、「ラグビ―女子急増♡」などの宣伝ボットのアカウントがワラワラわいた。
TVワイドショーでも、コメンテーターが「ラグビーは場狂わせが起きづらいんでしょ?じゃあランクが上の日本は格下のスコットランドに楽勝って事ですか?」とこれまた「そんなこと無いです」のツッコミ待ち。
オンラインでもリアルでも、ラグビー周りはフワフワした熱狂の巷となった。
そんななか行われた第2線、日本×スコットランドだが、盛り上がりに氷水を一気にぶっかけるような42-10の大差敗戦。
昨日まで、「ラグビー、超熱い!感動した!」という声が流れたタイムラインは、「もう勝てないじゃん。日本弱いんじゃね。まじくそ。寝るわ」という冷めたつぶやきが流れるに至った。
しかし、このスコットランド戦、ラグビー半可通からすれば、楽しい訳ではなかったものの、非常に「ラグビーらしさ」に溢れた面白い試合であったように思う。
「まじくそ。寝るわ」で終わらすには勿体ないので、この試合、どのように面白かったか頑張って見方を解説しようと思う。
これを読んだ人が、ラグビーの楽しみ方の深さに触れられたら幸いである。
さて、ここでまず、楽しむための基本知識で、日本代表、ジャパンがどういったチームであるかを知っておきたい。
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体格で劣り、守りきれないからこそ。
http://number.bunshun.jp/articles/-/824168
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フレームが標準的に大きい欧米人や、太平洋の島々のラガーと1対1で戦えば圧倒されてしまう。
また、大男相手に守勢に回って80分守りきるのも不可能だ。
守れない、だから、リンク記事にあるように、「ひたすら集団で攻め続けて、相手に攻撃をさせない」という戦術をとりたいのだ。
「超攻撃型ラグビー、ジャパン」の響きは、他のスポーツの楽天的な響きとはまるで違う、「攻撃できなかったら即敗戦」という、細い綱の上を歩く時の緊張を伴ったものなのだ。
南アフリカ戦で巨人に刺さったその戦術が、スコットランドに何故通用しなかったのか?
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戦前、スコットランドはフィットネスに不安があるとされていた。
日本は世界一と誇る練習量が作った体力を武器に、後半、勝負をかけると盛んに喧伝した。
・押し勝つ
日本がやりたいことを潰す。
そして、驚くべきことに、自分たちが不利とか言われてた、フィットネスを戦術に組み込んでいた。
試合を見ていこう。
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まず、前半、30秒でこの日のスコットランドの嫌らしさを象徴するようなプレーが出る。
この、「前にボールを高く蹴り上げる」というプレー、一般的には「持って走る攻撃」より確実性は低く、相手にボールを渡す可能性もあるプレーだ。
しかし、上背におとるジャパンにとって、「持って走る攻撃」をタックルするより、確実性の面で嫌らしい。
落下点では組織もへったくれもない、個のボール争奪戦となってしまう。
よしんばボールを取れてもそこから組織の作り直し、とられれば、ロクに組織も無い中で急いで守らないといけない。
おまけに取れずに落とす可能性もあって、そうなれば場は一気に大混乱だ。
タイムラインの「どこ見てんだ勢」に髪型が関口メンディーに似ていることを発見されてしまった、ウイング松島にボールが飛んだ。
蹴るより、「持って走る攻撃」の方がそれに近いのだ。
これである。
このプレーから、日本は反則を献上、スコットランドのSH、クレイグ・レイドローが先制のペナルティーゴール・3点を挙げた。
スクラムだ。
元々、小兵の日本はスクラムが不得意だが、南ア戦では、自ボールのときは、すぐボールを出して、短時間で打ち切ることで上手く対抗していた。
南アもちょっとこの早いペースに呑まれてボールを出させてしまっていた。
組んだ時点でいきなり大圧力をかけた。
同じ「潰す」でも、走っているうちにタックルで「潰される」のと違い、スクラムを「圧力に耐えられず潰してしまう」のは反則だ。
この反則で、日本は相手にボールを献上、またもやレイドローのキックで加点されてしまった。
・押し勝つ
である。
ジャパンはタックルから倒れての密集、ラックでミスを頻発した。
「組織的に連続に攻めたい」ジャパンは、攻めにおいてはボールを早く出したい。
守りにおいては、ちょっとでも相手を送らせて、守備陣形を整えてのタックルからのボール奪取を狙いたい。
ここを、スコットランドは強く行った。
なのである。
ではジャパンは前半何も出来なかったか?というと、「何も」では無かった。
五郎丸の正確なタッチキックで、陣地を大きく前進、モールからトライを決めた。
また、30分〜35分まで、ついにやりたかった「連続攻撃」でトライに迫った。
いいときに出たミスで攻めきれなかったのは、純粋にジャパンの責任だ。
また、ゴールを決めまくるレイドローと対照的に、五郎丸は折角獲得したペナルティーキックを何本か外した。
ここが一つの山だったように思う。
その後のスコットランドの連続攻撃を、五郎丸がなんとかぶっ飛ばして止め、前半は12-5のロースコアで折り返した。
点差は開いていない。
日テレの実況が「後半勝負の日本の狙い通りですね!」と浮かれる中、裏のJスポで清宮パパは「ジャパンは前半悪かった」と切り捨てた。
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日テレ実況が、スコットランドのフィットネスが落ちるはずという根拠の薄い期待を叫ぶ中、後半が始まった。
そんなことはなかった。
まず、前半のプレーは、最後の連続攻撃以外、スコットランドは蹴って蹴って蹴りまくった。
そして押して押して押しまくった。
さらに、事前に注目された、2mの巨漢イケメン、リッチー・グレイを前線に投入した。
このことは顕著に効果を発揮する。
まず、密集で、ジャパンはまるっきり押せなくなった。
ラグビーで「押せない」のは、攻守にわたって不具合なんである。
ちょっとでも前進しながらから攻めたいし、下がりながら守りたくないのだ。
さらに、ポイントでは脚を貯めていたバックスがここぞとばかりに走る。
あるという話だった。
しかし、中3日の試合日程は、「スコットランドはフィットネスが落ちるらしい」という根拠の薄い期待より、確実にジャパンの体力を奪っていた。
そして、「あ」っと驚くような場面が訪れる。
ジャパンのパスをインターセプトしたバックスが、ロケットのように加速してトライ。
なので「持って走る」、裏を返せば、「自分たちの裏に、虚をついて突破しようとしない」
なので、もう一度見れる人は見てほしい。
スコットランドのディフェンスは、ジャパンに触らんばかりに近く、高い。
複雑なパス交換は、距離があれば手が出せない。デイフェンスも振られるかもしれない。
しかし、目の前なら、交換が多い分、取れるチャンスも多いのだ。
ジャパンはそれでも、前半にはマフィが縦に突破し、攻撃にアクセントを付けていたが、彼が脚を痛めて退場すると、攻撃が横一列になってしまっていた。
「攻めこそ最大の防御」のジャパンにとって彼の退場は、防御面でも「痛かった」のだ。
対して、スコットランドは、ジャパンのお株を奪うような複雑なパス交換でトライを重ねた。
終わってみれば、42-10。
ジャパンは、対策を練りに練ったスコットランドに、やりたいことをことごとく潰されて負けたのだ。
よく、戦後インタビューで「プランが実行できなかった」とか、「プラン通りにやれた」と声があるのはこういうこと。
ラグビーは作戦で一気に旗色が傾く、そして傾き始めたら止められない、インテリジェンスで残酷なスポーツなのだ。
今回、スコットランドでその作戦を冷徹に実行したのが、SHクレイグ・レイドローである。
彼は良く蹴り、良くチームを組織した。
ジャパンはこの、マッチョで薬漬けでないロバート・ダウニーJrに、嫌な戦いを押し付けられ続けたのだった。
ちなみに、彼は英語がわからない半可通から見ても、多分かなりきつく英語が訛ってる。
どうです?出来る人?訛ってませんでした?
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さてさて、ラグビーの知的残酷さを堪能できたスコットランド戦だが、負けた試合を気にしていても仕方ない。
ジャパンは今度はどう戦うのか。
苦手を押し付けてきたスコットランドのように、今度はサモアに対してやれるのか。
「彼らは規律に劣る」だ。
だが、先日行われたサモア×アメリカ戦を半可通が見た限り、そんな「わがままで青いチーム」には見えなかった。
前半こそ、どいつもこいつもヒーローになりたいアメリカ代表と、個人勝負のバタバタしたラグビーを展開したが、後半になれば、守備を整え、キラキラ迫るアメリカ代表を落ち着いて止めていた。
そして、前評判通り、脚は爆発的に速かった。
4歩走らせたらもうトップスピード、力士見たいのが、とんでもないスピードですっ飛んでくるのだ。
ジャパンは、まず、リスク覚悟の高いディフェンスで、「4歩」の前に止める必要があると見る。
そして、走るのが大好きな彼らが、如何に「走れないゲーム」を展開するか。
策で負けたジャパンが、今度は策で勝てるのか。
【将棋速報】 王座戦の三手目で将棋板騒然となってるけど何で?
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51738005.html
という記事が多数ブクマされていましたが
ドラゴンボールでもガンダムでもなんとなくうまく例えられていないので騒然とした理由について軽く説明してみます。
騒然となった理由については、複数の要素が混ざっている上に基礎知識をどこまで説明するのか大変難しいですが。もう少し短くまとめる才能があればよかったです。
さて、件の羽生さんが飛車を振ったとは、正式には「角交換四間飛車」という振り飛車戦法を採用したことについての反応です。
将棋には、大きくわけて2つの戦法があり、1つは飛車をそのままの位置で使う居飛車、もう1つは飛車を序盤すぐに動かして使う振り飛車という名前で区別されています。
そして、羽生さんは、基本的に居飛車を採用している居飛車党と呼ばれる棋士ですが、
と同時にその時に流行している戦法を居飛車振り飛車問わずに採用するオールラウンドな棋士で、
1つの戦法にこだわらずその時その時の最新戦法に目を付け、いち早く指しこなすこと、それが長年にわたって活躍する羽生さんの強さの1つでもあります。
そのような事情もあり、羽生さんが採用した新しい戦法は、その定まらない評価にお墨付きがつくというような現象もしばしば起こることになります。
では、今回採用した「角交換四間飛車」とはどのような戦法なのでしょうか。
それには振り飛車という戦法の位置づけについてさらっと説明しなければなりません。
現代将棋において、振り飛車という戦法は、将棋の王道と言われている居飛車に比べて少し分が悪く、工夫を常にしなければ基本的にはやや苦しい戦法であると言われています。
それゆえ、革新的な戦法も生まれやすく、新しい振り飛車戦法が生まれて流行し勝ちまくると、しばらくして居飛車側が対策を出しその戦法が衰退するという歴史を何度か繰り返しています。
現在流行している振り飛車戦法である「ゴキゲン中飛車」に対しても、昨年ごろから優秀な対策が出されはじめ、
振り飛車党は、現在進行形で新たな戦法を模索し出しているところです(画期的な発明がなかなか生まれないように、振り飛車の新しいアイディアも簡単には生まれません)。
そこで、今年に入って新たな振り飛車党の主力戦法となるのでは?とささやかれているのが、今回羽生さんが採用した角交換四間飛車です。
この戦法は、昔からごくたまに指されてはいたのですが、その一見棋理に反するような構想とあまりよくない勝率もあいまって
良い評価を得られてはおらず、一方でゴキゲン中飛車などの勝てる流行戦法があったのもあり
振り飛車党にとっても好んで採用する戦法ではないとほとんど見向きもされていませんでした。ここ一番の奇襲戦法という感じでしょうか。
そんな中、いち早くその優秀性に目をつけ、そのアイディアを1つ1つ肉付けし、数年かけて一つの体系的な戦法に育て上げたのが
今回の王座戦の前に行われた王位戦で羽生さんと熱戦を繰り広げた藤井猛という棋士です。
しかし、産みの苦しみというものでしょうか、藤井さんが1局1局手順を工夫し1局1局その戦法を修正して行く中で
A級というトップリーグから2年連続の降級してしまったのもあり、特に勝率の良くない後手番において藤井降級の戦犯戦法と揶揄する将棋ファンもあらわれていました。
(もちろん、その一方で竜王戦2組優勝や2年前の王座戦挑戦、そして王位戦2度のリーグ優勝、今回の王位戦挑戦と
藤井さんがまたタイトル戦に絡むようになった原動力の1つともなっています。あくまで一部のファンの空気を説明する必要があったので書いてみました。)
そんな角交換四間飛車も昨年からのゴキゲン中飛車の苦戦の影響を受けて、
今年に入ってからは、このままゴキゲン中飛車がダメになったとすれば、
次に流行するのはこの戦法なのでは?という声が少しづつ聞こえてきはじめています。
そのような空気の中で振り飛車党の棋士の採用率も少しづつ増えて来ました。
先の王位戦では、藤井さんが手塩にかけて育てた角交換四間飛車を羽生さんが受けて立つという構図で
結果は羽生さんの4-1防衛、角交換四間自体も1勝2敗1千日手(後手番は1敗1千日手)でしたが
戦法としては面白い戦法なのではないかという感触が羽生さんにも得られたのかもしれません。
(実は、羽生さんは2年前の王座戦で藤井さんと戦った時も、次の棋戦で角交換四間を1度だけ採用しています。)
話はこれだけには終わりません。
渡辺さんは、初代永世竜王、将棋史上初の永世7冠がかかる竜王戦や20連覇をかけた王座戦など
これまで羽生さんの大記録がかかる重要な勝負に現れ、ことごとく勝ち続けるという、まさに天敵、羽生キラーの名をほしいままにしている棋士です。
それゆえ、将棋ファンにとって羽生vs渡辺戦というのは屈指の黄金カードでもあるわけですね。
そんな渡辺さんにもほんの少しだけ弱点があると言われており(ほんとにほんの少しです)、対振り飛車勝率が対居飛車勝率より少し悪いと言われています。
そして、これまで羽生さんと渡辺さんの重要な勝負は、居飛車対居飛車の戦いだけでした。
昨年20連覇がかかる中で渡辺さんに奪われた王座戦は、羽生さんにとって格好のリベンジの機会となります。
さて、ようやく小難しい話は終わりました。
「第1局は、また渡辺さんが勝った。羽生さんは第2局どうするんだろう。」
「渡辺さんは振り飛車が苦手。羽生さんもゴキゲン中飛車をやればいいのに。去年1回ゴキゲン中飛車で渡辺さんに勝ってるじゃないか。」
「いやいや、羽生と渡辺の戦いは居飛車に限る。お互いの真っ向勝負をみてみたいよ。」
「そうだよな。羽生さんはここ最近ほとんど振り飛車を採用してないし今回も居飛車だよ。」
↓
「初手7六歩、2手目3四歩、3手目2六歩、、、よしよし居飛車の将棋の出だしだ。どんな将棋が見られるかな。」
↓
↓
「まさかの!」
「まじかよwwwwwwwwww」(←一部では角交換四間飛車は戦犯戦法とネタにされていたりします)
「後手番の角交換四間飛車で勝てるのかよ!」
「王位戦で対戦してやってみたくなったんだな。実際、王位戦ではなかなか苦しめられていたし」
「藤井の戦法をどう羽生が解釈したかみてみたいな。羽生さんから新手は出るの?」
「研究の行きとどいてない振り飛車だと渡辺さん1発はいっちゃうんじゃないか、これ」
などと騒然となったのでした。
わかりにくかったでしょう。自分でもどう説明したらいいのか、あの空気をどうまとめていいのかわからなかったです。
とりあえず、将棋板やニコ生やtwitterが騒然となった背景には色んな立場から色んな理由があって、将棋好きにはたまらない瞬間の1つだったのです。
そして、ドラゴンボールやガンダムでどう例えるのが良いんでしょうw
最後に、王座戦第2局は序盤中盤終盤とお互いの持ち味が発揮された大熱戦となり、どちらが良いのかわからない難解な中盤戦を抜けだした羽生さんが144手で勝利しました。
羽生さんが採用したことで振り飛車の新戦法角交換四間飛車の評価にどのような影響がでるのか、それはまだ誰にもわかりません。
具体的な手はわからないけど、戦法の流行やそれをとりまく人間模様、ドラマを追う。将棋はこのような楽しみ方もできるかもしれませんね。
ちなみに、以前書いたフォロー記事です。
羽生の神の一手?について
本業野球ファン、副業サッカーファンです。サッカーについては「永遠のにわか」だと思います。
もう少しスポーツ観戦歴を書くと、ケーブルテレビに加入してないので、関東に引っ越してきてからスポーツ中継の少なさに驚き、トラキチにもかかわらず仕方なく巨人戦を観たり球場に行ったりしています。サッカーに至ってはACL(とCWC)と天皇杯と代表戦ぐらいしか観る機会がないけど、サッカースタジアムにまで行くほどの熱意は正直ないです。
それに対してニワカはどうだ
それを言っているのは「ニワカ」ではなくて一部評論家や2ちゃんねらーのような気がしますが。
私を含めた「ニワカ」は、普通の人がオリンピックでカーリングなんかを見るのと同じ調子で、とりあえず何でも応援しておけという感じだと思います。
むしろ、それを「弱い代表を応援してるニワカうぜー」とか「ベスト4とか本気で信じるニワカうぜー」とか、言われるのが癪に「存在しない誰かと戦ってる」ような人たち(具体的には、上に書いたような評論家や2ちゃんねらー)がうざいです。
言われなくても日本が、相撲で言えば前頭の下から真ん中当たりを行ったり来たりしてるレベルなのはわかりますよ。身内だから応援しているだけで、これといって名選手もいなければ魅力も特にないチームだなんてのは承知です。4年に一度のお祭りなんだから、わざわざ斜に構えないで素直に盛り上がろうとしているだけなのに、そういう態度をくさす人たちが多いのが正直嫌な感じです。
実のところ、サッカー場に行く気になれないのはその辺が原因です。こういうとあれですが、野球場のファンのレベルはピンキリですが、逆に言えばにわかファンからオタクまで居場所がいるわけで。熱心なファンがにわかを見下すという分野は、衰退はしなくても発展もしないと思いますよ。
年に4,5回試合を見るだけでここまで偉そうに叩く人種って
野球にもいますよ。ただ、野球の場合はサッカーみたいに売名行為で斜に構えたこと言ってる評論家ってのがあまりいなくて、元選手とかが論壇をコントロールしてるから、極端に的外れなことにはならないんですよ。そもそも、野球の場合クラブチームがメインで代表戦なんておまけだから、虚像をつくりあげてファンをコントロールしたり(サッカーでそれが成功しているとも思えないが)できないんですよ。自分が応援するチームの選手を無理に持ち上げたって、他チームのファンから容赦なく叩かれるだけですからね。
って層にも思うところはあれど今回は置いておくとして)
野球でもメジャーヲタ(というかその御用達のNHK)は多少うざいですけどね。ただ、野球の場合日本のプロリーグが、サッカーで言うならブンデスリーガとかリーグアンとか、要するに準トップリーグに相当する程度のレベルにはあるからメジャーヲタがあまり増殖しづらいという構図もありますが。